編入試験の面接でよく聞かれること|質問の4割を占める3つの型と準備の順番
結論:準備するのは3つだけでいい
編入試験の面接で聞かれることは、想像よりずっと偏っています。オンライン編入学院が、受験を終えた直後の受験者から集めた記録を分析したところ、質問は次の3つの型に集中していました。
この3つで質問全体のおよそ4割を占めます。しかも面接時間は12分前後が中心で、話せる質問数は多くて10問ほどです。つまり「志望動機」「編入後に何を学ぶか」「卒業後どうするか」の3つを、それぞれ1分で話せる状態にしておけば、面接の大半は自分の土俵で進みます。
逆に言えば、想定問答集を100問つくる準備は効率が悪いということです。この記事では、実際に何がどの割合で聞かれているのかを示したうえで、型ごとに「何を用意すれば答えられるか」を具体的に説明します。
この記事で分かること
- 編入試験の面接がどんな形式で行われるか(試験官の人数・時間・雰囲気)
- 質問がどの型にどれくらい集中しているか、その型ごとに何を準備すればいいか
- 分類には表れないが繰り返し出る「意思確認の質問」への答え方
- 理系で面接の中に口頭試問が入る場合、どこまで戻して復習すべきか
- 面接の順番と待ち時間の決まり方(出願の早さが効く場面がある)
- いつ何を準備するか(面接対策の進め方)
編入試験は大学ごとに出願資格も科目も違います。いまの学年・在籍区分で受けられる大学がどこかは、条件を突き合わせて初めて分かります。
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編入試験の面接はほぼ全員が受ける
まず前提として、面接は避けて通れません。編入試験を実施している学部のうち、面接・口述試験を課しているのは約95%です。小論文が約55%、英語が約48%、専門科目が約19%であることと比べると、面接だけが突出しています。
これは志望校選びにも効いてきます。面接対策は、志望校がどこに決まっても無駄になりません。専門科目や英語は志望校が決まらないと範囲が定まりませんが、面接だけは志望校が固まる前から始められます。志望校の絞り込み自体は編入の志望校の決め方で解説しています。
試験官2〜3人の個別面接が中心
受験直後の記録を見ると、形式には共通の傾向があります。
| 項目 | 実際に多い形 |
|---|---|
| 試験官の人数 | 2人または3人が中心。1人だけの場合も、4〜5人の場合もある |
| 形式 | ほとんどが個別面接(受験者1人に対して試験官が複数)。集団面接はまれ |
| 面接時間 | 中央値は約12分。5分・10分・15分・20分に集中し、長い例で35分程度 |
| 進め方 | 1人が主に質問し、残りが気になった点を追加で聞く形が多い。面接を2回に分ける大学もある |
ここから決まることが1つあります。1問あたりに使える時間は1分前後だということです。12分の面接で7〜10問が飛ぶとすれば、1つの答えに3分もかけていたら、聞かれるはずだった質問が消えます。長く話せば熱意が伝わるわけではありません。むしろ「話が長い人」という印象だけが残ります。
実際、時間を指定して聞いてくる大学があります。「志望動機を30秒で」「自己アピールを3分で」「これを2分以内で」といった形です。指定された時間からはみ出すと、その時点で準備不足が伝わります。だからこそ、主要な答えは30秒版・1分版・3分版の3つを作っておくのが安全です。長い版を作ってから削るのではなく、30秒版(結論だけ)を先に作り、そこに肉付けして1分版・3分版にすると、どの長さでも筋が通ります。
質問は7つの型に分けられる
実際に聞かれた質問を内容別に分けると、次のようになります。割合は、質問全体に占める比率です。
| 質問の型 | 割合 | 実際にはこう聞かれる |
|---|---|---|
| 志望動機・志望理由 | 約17% | なぜこの大学なのか/なぜ今の大学ではだめなのか/大学院からではだめなのか |
| 学びたいこと・研究計画 | 約15% | 入学後に何を学びたいか/どの研究室を希望するか/志望理由書に挙げた本や論文について |
| 編入後・将来の進路 | 約8% | 卒業後の進路/大学院に進むか/就きたい職種 |
| いまの学校・学業 | 約7% | 印象に残っている授業/卒業研究の内容/力を入れて取り組んだこと |
| 併願・他大学 | 約3% | 併願校はあるか/両方受かったらどちらに来るか/第一志望はどこか |
| 自己PR・長所短所 | 約2% | 自己アピールを30秒で/長所と短所を客観的に |
| 時事・専門知識 | 約2% | 最近気になっているニュース/志望分野の基礎的な知識 |
合計しても100%になりません。残りはその受験者だけに向けた深掘りです。提出した志望理由書の一文を取り上げて「これはどういう意味か」と掘る、答えた内容に対して「では、それは他の分野では言えないのか」と重ねる、といった質問がここに入ります。
この構造は、準備のしかたをはっきり決めてくれます。型に対して用意するのは最初の1問だけで、そこから先は「深掘りに耐えられるか」の勝負になる、ということです。暗記した答えを1つ持っているだけでは、2手目で崩れます。以下、型ごとに何を用意すればいいかを見ていきます。
型1:志望動機は3つの角度から用意する
最も多い質問です。ただし「志望動機を教えてください」とそのまま聞かれるのは最初の1回だけで、そのあとは形を変えて何度も戻ってきます。実際に多いのは次の3つの角度です。
- なぜ「この大学」なのか。「他大学にも似た学部があるが、なぜここか」「他の大学と比べて、この大学のどこがよかったのか」
- なぜ「いまの大学・学校」ではだめなのか。「今いる大学ではできないのか」「今の学部で学べているのに、なぜ編入したいのか」
- なぜ「編入」なのか。「大学院からの進学ではだめだったのか」「やる気があるなら科目等履修生という手もあるが」
3つとも、答えられないと「調べていない」と受け取られます。ここで決めることは、志望理由書に書いた内容を、この3つの反問に耐える形に組み替えておくことです。具体的には、①は指導を受けたい教員名・履修したい科目名・ゼミの内容といったその大学にしかない固有名詞で答え、②は今の学校で実際に履修した科目と、そこで足りなかったものを並べて答え、③は学部の2年間で基礎から学び直す必要がある理由を答えます。
志望理由書そのものの書き方は編入の研究計画を面接でどう話すかにまとめています。面接は志望理由書の延長線上にあるので、書類を出した時点で面接の8割は決まっています。
型2:学びたいことは「書いた固有名詞」を全部聞かれる前提で
2番目に多いのが、編入後に何を学ぶか・どんな研究をしたいかという質問です。この型の特徴は、提出書類に書いた固有名詞が、そのまま質問になることです。
- 志望理由書で挙げた教員の著書・論文を読んだか、どこが印象に残ったか
- その研究テーマを選んだ理由、いま問題だと思っていること
- 研究計画の実現性(2年でできるのか、どうやって調べるのか)
- 第一希望の研究室に入れなかったらどうするか
- その研究は他大学ではできないのか
読んでいない本の名前を書く、理解していない手法の名前を書く、といったことが最も危険なのはこの型です。ここで決めるのは、志望理由書に載せる固有名詞の数を「自分が説明できる範囲」まで絞ることです。本を5冊挙げて3冊しか読んでいない状態より、1冊挙げてその1冊を深く語れる状態のほうが強くなります。
「第一希望の研究室に入れなかったらどうするか」は、意地悪な質問ではありません。研究室配属は入学後の成績や定員で決まるため、志望が1つしかない受験者は入学後につまずく可能性があると見られているだけです。第2・第3希望まで理由を持って答えられるようにしておくと、この質問はむしろ加点になります。
型3:編入後・将来は「一貫しているか」を見られている
卒業後の進路、大学院に進むか、どんな職種に就きたいか。この型は、答えの中身そのものより志望動機との一貫性を見られています。「この研究がしたい」と言った直後に「就職は特に決めていません」と答えると、志望動機のほうが疑われます。
研究職を志望するなら大学院進学の意思、企業就職を志望するなら業界と職種、教員や公務員を志望するなら取得予定の資格まで。ここで決めるのは、進路を1本に絞って、志望理由書に書いた学びたいことと線でつなぐことです。迷っている場合でも「現時点では◯◯を第一に考えていて、そのために編入後は△△を学びたい」という形にすれば筋は通ります。
型4:いまの学校の話は「1つだけ」語れるようにする
いま在籍している学校で何を学んだか、印象に残っている授業、卒業研究の内容、学業以外で力を入れたこと。この型は準備していないと最も答えに詰まります。志望校のことは調べていても、自分の2年間を言語化していない受験者が多いためです。
実際には、成績証明書を見ながら聞かれることもあります。「この科目の成績が良いのはなぜか」「この分野は履修しているか(単位数まで)」といった形です。編入先で学びたいことに関係する科目を履修しているかどうかは、かなり具体的に確認されます。
ここで決めるのは、履修した科目の一覧を見返して「これについてなら5分話せる」という授業を1つ選んでおくことです。選ぶ基準は成績ではなく、編入後に学びたいこととつながっているかどうかです。その1つが、志望動機の裏づけとして働きます。
型5:併願校は正直に答えるほうが安全
「併願校はあるか」「両方受かったらどちらに来るか」「第一志望はどこか」は、割合こそ約3%ですが、聞く大学では必ず聞かれます。試験日が大学ごとにばらばらな編入試験では、併願が当たり前だと大学側も分かっています。
隠す必要はありません。問題は「両方受かったらどちらに来るか」の答え方です。受験している大学を前にして他大学を第一志望と言うのは得策ではありませんが、明らかな嘘は追及されると崩れます。ここで決めるのは、併願校を聞かれたときに出す情報の範囲(校名まで言うか、分野だけ言うか)と、志望順位を聞かれたときの答えを、出願の段階で決めておくことです。その場で考えると、間が空いて不自然になります。
型6・7:自己PRと時事は「時間指定」に備える
自己PR・長所短所は約2%、時事・専門知識も約2%と多くはありませんが、この2つには特徴があります。
自己PRは時間を切って求められることが多く、「30秒で」「3分で」といった指定が付きます。前述のとおり、30秒版・1分版・3分版を用意しておけば対応できます。
時事は「最近気になっているニュース」「志望分野に関する最近の話題」という形で来ます。ここで決めるのは、志望分野に関係するニュースを1つ選び、事実・自分の意見・その理由の3点セットで話せるようにしておくことです。幅広く時事を追う必要はありません。志望分野に関係する1つで十分です。
分類に出てこないが繰り返し聞かれる「意思確認」の質問
質問の分類には現れませんが、受験直後の記録を読むと大学をまたいで繰り返し出てくる質問群があります。これが編入試験の面接に特有の部分です。
- 単位認定の結果によっては留年するかもしれないが、それでも大丈夫か
- 編入後、1・2年生向けの授業も履修することになるが、問題ないか
- 専攻が変わるので2年で卒業できない可能性があるが、どう思うか
- 教養科目も専門科目もしっかり取れるか
- いろいろな学年の学生と一緒に学ぶことになるが、やっていけるか
これは落とすための質問ではありません。編入生は途中から入るため、大学側は「入学後に想定と違って辞めてしまわないか」を確認しています。ここで動揺して「それは困ります」と答えると、志望度が低いと受け取られます。
ここで決めるのは、出願前に志望校の単位認定の仕組みとカリキュラムを調べておくかどうかです。「編入生に何単位まで認定されるか」「3年次の必修科目に何があるか」を見ておけば、この質問群には即答できます。調べていれば「1・2年次の科目を履修する前提で、時間割はこう組むつもりです」まで答えられ、逆に強い印象を残せます。
理系は面接の中で口頭試問が入ることがある
理工系・農学系・生命科学系では、面接の一部として専門科目の口頭試問が組み込まれる大学があります。志望理由の質問が終わったあと、そのまま専門の問いに移る形です。ホワイトボードや黒板に書いて説明させる、大問ごとに制限時間を設ける、といった運営もあります。
問われる範囲は、大学2年生までに学ぶ基礎科目です。実際に扱われている分野を挙げると次のようになります。
| 系統 | 口頭試問で扱われている分野 |
|---|---|
| 数学・物理 | 微分積分/線形代数(固有値・ベクトルの内積と外積)/力学の運動方程式/電磁気の基本法則/熱力学 |
| 化学 | 有機化学(反応機構・立体化学・命名)/無機化学(イオン化エネルギー・電子配置)/物理化学(平衡・エネルギー図)/分析化学 |
| 生物・農学 | 生化学(DNAとRNA・タンパク質の合成と輸送・アミノ酸)/発酵/植物や動物の生理 |
| 情報 | アルゴリズムと計算量/データ構造/プログラムの読解と説明 |
特徴は、「解ければいい」ではなく「口で説明できるか」を見ていることです。手を動かせば解ける計算でも、なぜその式になるのかを言葉にできないと止まります。答えられなかった部分は、その場で試験官が補足しながら進むこともあります。
ここで決めるのは、志望学科の基礎科目のうち、どこまでを「口頭で説明できる状態」に戻すかです。範囲を広げすぎると間に合いません。志望研究室の分野に直結する基礎科目を2〜3科目に絞り、定義と考え方を声に出して説明する練習をするほうが効きます。どの科目が問われるかは大学・学科で違うため、学部別対策から志望学科のページを確認してください。
面接の雰囲気は思っているより穏やかなことが多い
受験直後の記録で最も多かったのは「和やか」「優しい」「頷いてくれた」という感想でした。圧迫面接を心配して過剰に身構える必要はありません。
「圧迫気味と言われていたが、とても優しい雰囲気だった。緊張して噛んでしまった時も、『落ち着いてリラックスしながらでいいからね。深呼吸して』などと声掛けていただいたので、緊張せずに話すことができた。」
— 2026年度受験者(国立大学・個別面接20分程度)の試験直後アンケートより
「途中まで答えて最後だけ詰まって『分からないです』と言っても、『合っていますよ、安心してね』というようなことを言ってくれた。全体的にこちらの言いたいことを汲み取ってくれる感じがした。」
— 2027年度受験者(国立大学・口頭試問を含む面接)の試験直後アンケートより
ただし、大学によって、また部屋によって差があります。同じ大学でも複数の部屋に分かれて実施されるため、担当する試験官によって印象が変わります。深掘りが厳しかったという報告もあります。
「一人の面接官は穏やかでしたが、もう一人はやや圧迫気味でした。ただ、落ち着いて丁寧に答えられれば問題ないと思います。」
— 2026年度受験者(私立大学・個別面接10〜15分程度)の試験直後アンケートより
ここから言えるのは、「厳しい試験官に当たっても不利ではない」ということです。深く掘られるのは、答えた内容に関心を持たれている場合もあります。詰まったこと自体で不合格になるわけではないので、分からないときは黙り込まず、「そこまでは調べられていませんが、◯◯だと考えています」と返す型を1つ持っておいてください。
面接の順番は出願の早さで決まることがある
準備の話から少し離れますが、当日の消耗に直結するので触れておきます。面接は受験番号順に呼ばれる大学が多く、その受験番号は出願した順に振られることがあります。つまり、出願が遅いほど後ろに回り、待ち時間が長くなります。
「面接の順番は出願順であることが多いから、なるべく早く出願することで面接試験の時、待ち時間が短くなる。」
— 2027年度受験者(国立大学・個別面接15分程度)の試験直後アンケートより
問題は、その待ち時間の過ごし方まで大学が決めている場合があることです。受験直後の記録には、待機室でスマートフォンに一切触れられなかった、待機中は何も見ることも書くこともできなかったという報告があります。参考書を開いて直前に見直すつもりでいると、当てが外れます。逆に、静かな待機室でトイレは自由、という運営もあり、大学によってばらつきがあります。
「待機時間は人によりバラバラだが、受験番号最後の方はかなり待つため、勉強できるノートや参考書は持っていくべき。」
— 2027年度受験者(国立大学・試験官4人)の試験直後アンケートより
ここで決めるのは2つです。1つは、出願を締切ぎりぎりにしないこと。書類が早く仕上がるなら、受付開始に近いところで出しておくと、当日の待ち時間が短くなる可能性があります。もう1つは、待機中に何も見られなかった場合の過ごし方を決めておくことです。頭の中だけで確認できる形——志望動機の3つの角度、話す順番、答えられない質問が来たときの返し方——に落としておけば、持ち込みが制限されても揺らぎません。当日の運営は要項や当日の指示で示されるので、志望校の選抜方法の記載も確認してください。
面接対策の進め方
いつ何をやるかを、時期ごとに整理します。
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志望校を決める前:自分の棚卸し
履修した科目・力を入れた活動・読んだ本を書き出します。この作業は志望校が決まっていなくてもできて、そのまま型1・型4の材料になります。ここが空のまま志望理由書を書き始めると、内容が薄くなり、面接での深掘りに耐えられません。
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志望校を決めたら:大学を調べる
シラバス・研究室紹介・カリキュラム表を見て、履修したい科目、指導を受けたい教員、単位認定の仕組みを確認します。ここで調べたことが、型1の「なぜこの大学か」と、意思確認の質問への答えになります。
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出願書類を書く時期:質問を予想する
志望理由書を書き終えたら、自分の書いた文を1文ずつ読み返して「ここを掘られたら何と答えるか」を書き添えます。面接の質問は書類から作られるので、この作業が最も的中率の高い想定問答になります。
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試験1か月前:声に出して測る
主要な3つの型を、30秒版・1分版・3分版で声に出します。時間を計り、書いた文章を読み上げるのではなく、要点だけ見て話す練習にします。ここで初めて「文章では通るが口では通らない言い回し」が見つかります。
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試験1週間前:崩れ方に備える
答えられない質問が来たときの返し方、聞き取れなかったときの聞き直し方を決めます。理系で口頭試問がある場合は、基礎科目の定義を声に出して説明できるか確認します。
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前日:提出書類を読み返す
出願時に提出した志望理由書・研究計画書のコピーを読み返します。書いてから数か月経っていることが多く、自分が何を書いたか忘れたまま面接に入ると、書類と食い違う答えをしてしまいます。
準備全体の流れは編入の志望校の決め方にまとめています。面接だけを切り離して対策するより、書類作成と一体で進めるほうが効率的です。
やってはいけない3つの準備
- 答えを丸暗記する。暗記した文章は、2手目の深掘りで必ず崩れます。覚えるのは文章ではなく、話す順番(結論→根拠→具体例)だけにします
- 志望理由書と違うことを言う。試験官は手元の書類を見ながら質問しています。書類より良い答えを言おうとして内容を変えると、その食い違いが次の質問になります
- 逆質問を用意しない。「こちらに聞きたいことはありますか」と振られる大学があります。「特にありません」で終えると、関心の低さとして残ります。カリキュラムや研究室について、調べたうえでの質問を1つ持っておいてください
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よくある質問
編入試験の面接では、どんな質問が一番多いですか?
志望動機・志望理由が最も多く、質問全体の約17%を占めます。次いで「編入後に何を学びたいか・どんな研究をしたいか」が約15%、「卒業後の進路」が約8%です。この3つで全体のおよそ4割になります。残りは、いま在籍している学校での学び(約7%)、併願校(約3%)、自己PR・長所短所(約2%)、時事・専門知識(約2%)と続き、そのほかは提出した志望理由書の内容に対する個別の深掘りです。まずは上位3つを1分で話せるようにするのが最短の準備になります。
編入試験の面接は何分くらいですか?試験官は何人ですか?
面接時間は12分前後が中心です。5分・10分・15分・20分あたりに集中していて、長い場合で35分程度という報告もあります。試験官は2人または3人が中心で、1人だけの大学も、4〜5人が並ぶ大学もあります。形式はほとんどが個別面接で、集団面接はまれです。12分で7〜10問が飛ぶ計算になるため、1つの答えは1分前後にまとめる意識を持ってください。実際の時間や人数は大学・学部によって異なるため、募集要項で選抜方法を確認してください。
面接だけで受けられる編入試験はありますか?
あります。編入試験を実施している学部のうち、面接・口述試験を課しているのは約95%である一方、専門科目を課すのは約19%、英語の試験を課さない学部も約39%あります。書類審査と面接だけで選抜する学部もあり、筆記に不安がある人にとっては現実的な選択肢になります。ただし筆記がないぶん、志望理由書の完成度と面接での受け答えがそのまま合否になります。準備が軽いという意味ではないことに注意してください。
面接で「留年するかもしれないが大丈夫か」と聞かれるのはなぜですか?
編入生は、それまでに修得した単位のうち何単位が認定されるかによって、卒業までの年数が変わることがあるためです。専攻を変える場合はとくに、認定される単位が少なくなり2年では卒業できない可能性があります。大学側は、入学後に想定と違って辞めてしまわないかを確認しています。落とすための質問ではないので、動揺せずに「その前提で進学するつもりです」と答えられるよう、出願前に志望校の単位認定の仕組みとカリキュラムを調べておいてください。
併願校を聞かれたら正直に答えるべきですか?
編入試験は大学ごとに試験日が違うため、併願していること自体は大学側も前提にしています。隠す必要はありません。難しいのは「両方受かったらどちらに来ますか」と聞かれたときで、明らかな嘘は追及されると崩れます。校名まで言うのか分野だけ言うのか、志望順位を聞かれたらどう答えるのかを、出願の段階で決めておいてください。その場で考えると間が空き、かえって不自然になります。
面接で答えられない質問が来たらどうすればいいですか?
黙り込むのが一番避けたい対応です。「そこまでは調べられていませんが、◯◯だと考えています」のように、分からないことを認めたうえで自分の考えを示す型を1つ持っておいてください。受験直後の記録には、途中で詰まっても試験官が補足しながら進めてくれたという報告が複数あります。1問答えられなかったことだけで不合格になるわけではありません。取り繕って知ったかぶりをするほうが、追加の質問で崩れて印象を悪くします。
編入試験の面接は圧迫面接ですか?
受験直後の記録で最も多いのは「和やか」「優しい」「頷いてくれた」という感想です。ただし大学によって、また同じ大学でも部屋によって差があり、深掘りが厳しかったという報告もあります。厳しく掘られること自体は不利のしるしではなく、答えた内容に関心を持たれている場合もあります。落ち着いて丁寧に答えられれば問題ないという声が多いので、圧迫を前提に身構えるより、深掘りに2手・3手と答えられる準備をするほうが有効です。
あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
まとめ
編入試験の面接で聞かれることは偏っています。準備の順番をもう一度整理します。
- 志望動機・学びたいこと・卒業後の進路の3つを先に固める。これで質問の約4割をカバーできる
- それぞれ30秒版・1分版・3分版を作る。時間を指定して聞かれることがある
- 志望動機は「なぜこの大学か」「なぜ今の学校ではだめか」「なぜ編入か」の3つの角度で用意する
- 志望理由書に書く固有名詞は、説明できる範囲まで絞る。書いたものは全部聞かれる
- 単位認定・カリキュラムを出願前に調べる。意思確認の質問に即答できる
- 理系は基礎科目を2〜3科目に絞って、口頭で説明できる状態まで戻す
- 前日に提出書類のコピーを読み返す。書類と食い違う答えが最も痛い
面接の中身の半分近くは「編入後に何を学ぶか」に関わる質問です。ここをどう言語化するかが決まると、志望動機も進路の答えも自然に定まります。書類の書き方は編入の研究計画を面接でどう話すか、独学で進める場合の全体設計は編入の専門科目と勉強の順番をご覧ください。
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この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。質問の内訳・面接時間・試験官の人数は、受験を終えた直後の受験者から集めた記録を分析した結果です。選抜方法の実施割合は、各大学が公表する募集要項をもとに集計しています。面接の形式や時間は大学・学部・年度によって異なるため、必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026年8月7日

