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群馬大学情報学部

群馬大学情報学部の編入試験対策|倍率・出題傾向・2028年度の変更点

2027年度(2027年4月入学)の出願期間
2026年6月22日〜2026年6月26日
出願前に必ず大学の最新の募集要項でご確認ください。

編入総研(オンライン編入学院)|更新日: 2026年8月6日‌‌​‌‌‌​​​‌​‌​​‌‌‌​‌‌‌​‌​‌‌​‌​​‌​

群馬大学情報学部の第3年次編入学試験は、募集人員10名(社会人若干名を含む)に対して小論文100点と面接で選抜される、1日完結の試験です。大学が公表している実施状況では、実質倍率(受験者数÷合格者数)は2023年度の6.2倍から2026年度の3.1倍へ下がっており、志願者数の減少がそのまま倍率の低下につながっています。

この試験でいちばん重要な判断は、出願時に4つのプログラムからどれを選ぶかです。選んだプログラムによって、小論文が「文系型」になるか「理系型」になるかが決まり、さらに人文情報・社会共創の2プログラムでは英検やTOEIC、統計検定などの資格が出願要件として必須になります。

そしてもう一つ、2028年度入学者選抜から小論文が廃止され、書類審査+面接に変わることが大学から公表されています。いま大学1年生・短大1年生の方は、この新しい制度で受験することになります。この記事では、2027年度の募集要項と大学公表の実施状況、そして制度変更のお知らせを突き合わせて、「いつ・何を・どの順番で準備すればいいか」を整理します。

出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。

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試験概要(2027年度要項)

まず、2027年4月入学を目指す人向けの2027年度第3年次編入学試験の全体像です。以下は群馬大学情報学部が公表している2027年度学生募集要項(2026年6月5日訂正版)にもとづきます。

10名募集人員(社会人若干名を含む)
2026年7月11日(土)試験日
6月22日〜26日出願書類の郵送(必着)
2026年7月22日(水)合格発表
募集単位情報学部 情報学科(学科としての一括募集。出願時に4プログラムから1つを選択)
募集人員10名(社会人若干名を含む)
入学年次第3年次(2027年4月入学)
選抜方法小論文・面接(個人面接。一般15分、社会人15分)・出身校における成績等による総合判定
配点小論文100点/面接は総合判定の資料。小論文の得点は素点だが、得点調整を行うことがあると要項に明記
試験当日の時間割8:30受付開始 → 9:10までに入室・諸注意 → 9:30〜11:30小論文 → 12:20諸注意 → 12:30〜面接(順番により終了時刻が異なる)
試験会場群馬大学荒牧キャンパス(群馬県前橋市荒牧町4-2)。昼食は持参が必要で、付添者は入構できない
出願期間インターネット入力・検定料の支払い: 2026年6月8日(月)8:306月25日(木)12:00/出願書類の郵送: 2026年6月22日(月)6月26日(金)必着
入学手続2026年11月24日(火)11月30日(月)
費用入学検定料30,000円/入学料282,000円/授業料 年額535,800円(半期267,900円)

この節は2027年度学生募集要項(2026年6月5日訂正版)と、群馬大学情報学部が公表する試験日程の掲載内容にもとづきます。日程・科目・資格は年度ごとに変わるため、出願前には必ず大学が公表する最新の募集要項の原本を確認してください。

試験は1日で完結し、筆記は小論文だけ

群馬大学情報学部の編入試験には、独立した英語や専門科目の筆記試験がありません。午前中に小論文(2時間)、午後に個人面接(15分)という構成で、その日のうちに全日程が終わります。ただし要項には「課せられた試験等はすべて受験しなければ失格となります」と書かれており、小論文だけ受けて面接を欠席すると不合格になります。遅刻は試験開始後30分までなら受験が認められますが、時間の延長はありません。追試験は実施されません。

面接は全員に対して行われます。時間は一般・社会人とも15分で、面接の順番によって終わる時刻が変わるため、当日の帰りの交通機関は余裕を持って押さえておくと安心です。

出願資格は8区分。62単位は全員の条件ではない

出願資格は幅広く設けられています。よくある誤解ですが、「62単位以上」という条件は、8つある区分のうち「大学に2年以上在学している人」の区分にだけかかる要件で、短大や高専の卒業(見込み)者に単位数の条件が課されているわけではありません。自分がどの区分で出願するのかを最初に確定させてください。

一般区分の出願資格①大学を卒業した者(2027年3月までの卒業見込み含む)/②大学改革支援・学位授与機構から学士の学位を授与された者(授与見込み含む)/③短期大学を卒業した者(卒業見込み含む)/④高等専門学校を卒業した者(卒業見込み含む)/⑤大学に2年以上在学し62単位以上を取得した者(2027年3月までに在学見込み・取得見込みの者を含む)/⑥専修学校の専門課程(修業年限2年以上・総授業時数1,700時間以上)を修了した者(修了見込み含む)/⑦高等学校等の専攻科の課程(修業年限2年以上で文部科学大臣の定める基準を満たすもの)を修了した者(修了見込み含む。大学入学資格を有する者に限る)/⑧外国において学校教育における14年の課程を修了した者(修了見込み含む)
社会人区分2027年4月1日現在で、大学・短大・高専の卒業、学位授与機構による学士の学位取得、大学に2年以上在学し62単位以上取得して退学、専修学校専門課程の修了、高等学校等の専攻科の修了、外国の14年課程の修了のいずれかに該当し、そこから3年以上経過している者。出願要件(資格)は不要
単位の認定入学後に、出身大学・学校で修得した単位の全部または一部を卒業要件の単位として認定。学士の学位を得るには本学部に2年以上在学し所定の単位を修得する必要がある

科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。

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いちばん重要な判断|4つのプログラムの選び方

情報学部は情報学科の1学科制で、その中に人文情報・社会共創・データサイエンス・計算機科学の4プログラムがあります。編入試験では出願時にこの4つから1つを選び、合格すると出願時に志願したプログラムにそのまま配属されます。学科一括で受けて後から選ぶ形ではないため、出願の時点でほぼ進路が決まる設計です。

そしてこのプログラム選択は、試験そのものを2つに分けます。同じ「小論文」という科目名でも、人文情報・社会共創なら文系型、データサイエンス・計算機科学なら理系型を解答することになり、内容はまったく別物です。さらに出願要件(資格)も、人文情報・社会共創にだけ課されます。

プログラム学ぶ内容(要項の説明)小論文出願要件
人文情報人文科学的な知見を使って高度情報化社会の課題を探索し、課題解決のための実践的理念を提供する力を養う文系型必要
社会共創高度情報化による制度の変化を社会科学的な知見から捉え、社会的課題の解決や社会目標の達成に向けた制度・方策を提案する力を養う文系型必要
データサイエンス社会全体から集まるビッグデータの収集方法を設計し、そのデータから目的に適合した解決策を導く力を養う理系型なし
計算機科学計算機や情報ネットワークを数理的な原理から理解し、人工知能や各種情報システムを研究開発する力を養う理系型なし

人文情報・社会共創に出願するときの資格要件

一般区分で人文情報プログラムまたは社会共創プログラムに出願する場合は、次のいずれか1つを満たしていることが出願の条件になります。英語の試験に限られていないのが特徴で、数学や情報系の資格でも要件を満たせます。

  • 実用英語技能検定(英検)2級以上
  • TEAP Reading と Listening の2技能受験で合計100点以上
  • TOEIC Listening & Reading Test 500点以上(団体向けのTOEIC-IPは可、IPテスト(オンライン)は不可)
  • TOEFL-ITP 460点以上(デジタル版は不可)
  • TOEFL-iBT 50点以上、またはバンドスコア3.5以上(Home Editionは不可)
  • IELTS 4.5以上
  • 実用数学技能検定 準1級以上
  • 統計検定 2級以上
  • 情報処理技術者試験(ITパスポートを含め、どの試験区分でも可)の合格

TEAP・TOEIC・TOEFL-ITP・TOEFL-iBTについては、受験日が2024年6月以降であることが有効の条件です。以前に取ったスコアが失効していないかを必ず確認してください。また出願書類として提出するのは成績証明書または合格を証明する書類の「原本」で、原本は受験時に返却される扱いになっています。コピーで済ませられないため、手元に原本があるかを早めに確かめておきましょう。

選び方の考え方

資格を1つも持っていない状態で人文情報・社会共創を志望する場合、まず資格の取得が最初の関門になります。TOEIC 500点、統計検定2級、ITパスポートのうち、いま自分がいちばん短期間で届きそうなものを選ぶのが現実的です。とくにITパスポートはどの試験区分でもよいと明記されている情報処理技術者試験の中で最も受けやすく、随時実施されているため日程を自分で選べます。逆に、資格がなく準備期間も短い場合は、出願要件のないデータサイエンス・計算機科学が選択肢になりますが、そちらは小論文が理系型に変わるため、数理的な記述に耐えられるかどうかで判断してください。

倍率と難易度|大学公表の実施状況

群馬大学は入試情報のページで「編入学試験実施状況」を公表しており、情報学部第3年次編入学試験の欄に学科別の募集人員・志願者数・受験者数・合格者数・入学者数が載っています。情報学部自身のサイトにも同じ年度の志願者数・合格者数・入学者数が掲載されており、両者の数値は一致しています。

年度募集人員志願者数受験者数合格者数入学者数実質倍率
2023年度1067621086.2倍
2024年度1069671036.7倍
2025年度10424111113.7倍
2026年度1032311073.1倍

出典: 群馬大学「(参考)編入学試験実施状況」(入試データ(統計資料)ページ掲載)および群馬大学情報学部「第3年次編入学 実施状況」。年度は入学年度で、たとえば2026年度は2025年7月に実施された試験の結果です。実質倍率は受験者数÷合格者数で編入総研が計算しました。大学が同じ表に載せている「志願倍率」(6.7/6.9/4.2/3.2)は志願者数を募集人員10名で割った値で、実質倍率とは意味が異なります。

2023 2024 2025 2026 (年度) ■ 志願者数 ■ 合格者数 67 69 42 32 10 10 11 10

合格者数はほぼ一定、動いているのは志願者数

グラフを見ると、合格者数は4年間ずっと10〜11名でほぼ動いていません。募集人員10名という枠に対して忠実に運用されているということです。一方で志願者数は67名・69名から42名・32名へと半分以下に減りました。倍率が6倍台から3倍台へ下がったのは、大学が合格を出しやすくなったからではなく、受ける人が減ったからです。この構造を踏まえると、志願者数が再び増えれば倍率は簡単に戻り得ます。「最近は3倍だから」と楽観せず、10名の枠を取りにいく前提で準備するのが安全です。

参考として、情報学部の前身である社会情報学部の時代(2021年度・2022年度)は、募集人員20名に対して志願者92名・56名、合格者25名・24名でした。改組にともなって募集人員が20名から10名へ半減し、合格者数も24〜25名から10〜11名になっています。過去の情報を調べるときに社会情報学部時代の数字を見ると難易度を読み違えるので注意してください。

合格者と入学者の差が大きい=追加合格がある

もう1つ注目したいのが入学者数です。合格者10〜11名に対して、入学者は8名・3名・11名・7名と年によって大きく振れています。とくに2024年度は合格10名に対して入学3名でした。これは合格発表が7月下旬なのに対し、入学手続が11月下旬に設定されていることと無関係ではありません。合格者は秋に試験がある他大学の結果を見てから進学先を決められるため、辞退が出やすい構造になっています。

要項には「合格者の入学辞退により欠員が生じた場合は、追加合格により欠員を補充することがあります。これについては、本人あてに直接電話連絡します」と明記されています。不合格になった場合でも、連絡が取れる状態にしておくようにと要項が求めているのはこのためです。電話番号を変えた場合は速やかに届け出る必要があります。

【重要】2028年度から小論文が廃止されます

群馬大学は「入試の主な変更点」のページで、2028年度入学者選抜から情報学部第3年次編入学試験の内容を変更することを公表しています(2026年1月公表)。2028年4月入学、つまり2027年夏に実施される試験からの適用です。いま大学1年生・短大1年生・高専4年生の方は、この新しい制度で受験することになります。

項目2027年度まで2028年度から
選抜方法小論文、面接(個人面接 一般15分・社会人15分)、出身校における成績等による総合判定書類審査(志願理由書・成績証明書)と面接(個人面接 一般15分・社会人15分)による総合判定。小論文は廃止
配点小論文100点/面接は総合判定の資料書類審査50点+面接50点
出願要件人文情報・社会共創の志願者は資格が必須(データサイエンス・計算機科学と社会人は不要)一般・社会人ともに出願要件なし
資格の扱い出願できるかどうかの条件書類審査への加点(最大10点)。取得資格のレベルに応じて加点し、複数ある場合は最も高く評価された1つのみ。加点で書類審査の配点を超える場合は配点が上限。資格がなければ加点なし

出典: 群馬大学「2028年度群馬大学情報学部第3年次編入学試験における変更について」(2026年1月公表)。実際の日程・書式は2028年度の学生募集要項が公表された時点で必ず原本を確認してください。

2028年度の加点対象になる資格

変更後に加点対象となるのは、下に挙げる資格です。2027年度までの出願要件と比べると、実用数学技能検定は準1級以上から2級以上へ、統計検定は2級以上から3級以上へと基準が下がりました。またTEAPは2技能の基準から4技能の基準に変わり、GTEC(4技能)が新たに加わる一方、TOEFL-ITPは一覧から外れています。

  • 実用英語技能検定(英検)2級以上
  • TEAP(4技能)225点以上
  • TOEIC Listening & Reading Test 500点以上(団体向けのTOEIC-IPは可、IPテスト(オンライン)は不可)
  • GTEC(4技能)1105点以上
  • TOEFL-iBT 50点以上(Home Editionは不可)
  • IELTS 4.5以上
  • 実用数学技能検定 2級以上
  • 統計検定 3級以上
  • 情報処理技術者試験(ITパスポートを含め、どの試験区分でも可)の合格

TEAP・TOEIC・GTEC・TOEFL-iBTについては、受験日が2025年6月以降であることが有効の条件と示されています。

2028年度以降を受ける人が今日からやるべきこと

小論文がなくなるということは、合否を分ける材料が「志望理由書」「成績証明書」「面接」の3つに集約されるということです。筆記で挽回する場がなくなるぶん、これまで以上に在籍校の成績(GPA)が直接効いてきます。いま在籍している大学・短大・高専の授業を落とさないこと、そして志望理由を裏づける行動(授業・ゼミ・制作・分析の経験)を積み重ねておくことが、そのまま試験対策になります。資格は「必須」から「加点」に変わりますが、加点は最大10点=書類審査50点の2割にあたるため、取れるなら取っておく価値は十分にあります。

出題傾向|小論文は文系型と理系型で別物

ここからは2027年度までの試験、つまり小論文が課される制度についての解説です。要項には、それぞれの型で何を試すのかがはっきり書かれています。

  • 文系型(人文情報・社会共創の志願者): 広く現代社会に関する諸問題への関心度と理解度をみるとともに、勉学に必要な長文読解力・論理的思考力・文章表現力等を試す
  • 理系型(データサイエンス・計算機科学の志願者): 事象を数理モデル化し、必要なデータを活用して合理的な解を得て、その解や解の導出過程を筋道立てて論理的に説明する能力を試す

オンライン編入学院の過去問分析でも、この2つはまったく性格の違う試験でした。以下は分野・形式のレベルでの傾向です。著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません。

文系型|課題文の説明と意見論述の2問構成

文系型は、現代社会と情報技術の関係を論じた課題文を読み、それに対して2問に答える構成が続いています。問1が本文にそくして内容を説明する問題(400〜500字程度)、問2がそのテーマについて自分の考えを述べる問題(500〜700字程度)という組み立てです。合計で1,000字前後を2時間で書くことになるため、時間そのものは比較的余裕がありますが、その分「読み違えていないか」「根拠を示せているか」が問われます。

扱われたテーマの系統は、いずれも技術と人間・社会の関係に寄っています。近年出題された題材の系統としては、次のようなものがあります。

  • コンピュータの処理能力の向上と雇用への影響(技術と労働の関係)
  • 教育分野へのテクノロジー導入(EdTech)の長所と短所
  • ソーシャルメディア上で起きる炎上や、被害者をめぐる心理
  • 偏見や他者の視点に立つことをめぐる社会心理学的な議論

いずれも情報学部のアドミッション・ポリシーが掲げる「人間中心社会」「高度情報化社会の課題」という関心の方向とそろっています。対策としては、情報技術と社会の関わりを扱った新書や新聞の解説記事を読み、「筆者の主張を400字で要約する」「その主張に対する自分の立場を600字で書く」という練習をセットで繰り返すのが実戦的です。書いたものは必ず第三者に読んでもらい、本文の趣旨を外していないかを確認してください。

理系型|名称は小論文でも、中身は数理の記述問題

理系型でまず知っておくべきなのは、科目名は「小論文」でも、実際に解くのは数学・アルゴリズムの問題であることです。答えを出すだけでなく、その導出過程や成り立つ理由を文章で説明させる設問が多く、「計算はできるが説明が書けない」状態だと得点になりません。大問は2題構成で、各大問がいくつかの小問に分かれ、前の小問の結果を使って次を導く誘導形式になっています。

近年扱われた分野は次のとおりです。

  • 確率: 状態の移り変わりを図で表しながら勝敗の確率を求める問題、条件付き確率とベイズの定理を使って「検査で陽性と出たとき本当に不良である確率」を求める型の問題
  • 集合と論証: 集合演算の計算から始め、互いに素という性質を確かめ、最終的に包除原理(和集合の要素数の公式)が成り立つ理由を自分で説明させる誘導
  • アルゴリズムと計算量: 整列(ソート)の手順を追い、比較回数の最大値を求め、要素数を一般化したときの回数まで導く問題
  • 整数: 不定方程式の整数解を具体的に見つけ、そこから解が無数にあることや解の偶奇の性質を証明する問題
  • 座標幾何: 三角形の面積を座標や角度・距離を使って表す問題
  • 意思決定: 計算結果を踏まえて「どちらを採用すべきか」を理由とともに論じる、小論文的な設問が末尾に置かれた年もあります

高校数学の範囲を超える難解な内容ではありませんが、確率・統計、集合と論理、離散数学(アルゴリズム)といった情報学の土台になる分野から出ています。とくに条件付き確率・ベイズの定理は繰り返し登場しているため、大学初年次レベルの確率統計のテキストを1冊やり切っておく価値があります。証明を「解答例を読んで納得する」で終わらせず、白紙から自分の言葉で書き直す練習を必ず入れてください。

過去問は大学から取り寄せられます

群馬大学は、情報学部第3年次編入学の入試問題を郵送で配付しています(大学サイトの「学部編入学試験」の入試問題ページに案内があります)。ウェブ上での公開ではないため、次の手順で請求します。

  1. 返信用封筒として角形2号(33×24cm)を用意し、270円分の切手を貼って、返信先の郵便番号・住所・氏名を明記する
  2. 送付用の封筒の表面に「編入学過去問請求」と朱書きし、上の返信用封筒を入れる
  3. 〒371-8510 前橋市荒牧町4-2 群馬大学情報学部教務係 あてに送る(電話 027-220-7404)

配付されるのは直近3年度分です。対策の最初の一歩は、この請求を出すことだと考えてください。文系型・理系型のどちらを受けるにしても、実際の分量・誘導の付き方・答案用紙の量感は現物を見ないと分かりません。郵送のやり取りに日数がかかるので、出願直前ではなく、志望を固めた時点で早めに送っておくのがおすすめです。切手代・封筒サイズなどの条件は変更される可能性があるため、請求前に大学のページで最新の案内を確認してください。

出願手続きのチェックリスト

群馬大学情報学部の出願は、インターネットでの登録と、書類の郵送の2段構えになっています。しかも2つの締切が別々で、インターネット入力と検定料の支払いは6月25日12時まで、書類の郵送は6月26日必着です。「郵送さえ間に合えばいい」と考えていると、先にネット登録の締切が過ぎてしまうので注意してください。

  1. 2〜3か月前|出願資格の確定: 自分がどの区分(大学2年以上在学/短大卒/高専卒/専門学校修了など)で出願するのかを要項の条文で確認します。大学に2年以上在学の区分なら、62単位以上の取得(見込み)が要件になります。
  2. 2〜3か月前|プログラムを決める: 人文情報・社会共創なら資格が必須です。まだ持っていない場合は、この時点で受験計画を立てないと間に合いません。
  3. 1〜2か月前|証明書類を手配: 卒業(見込)証明書、成績証明書は出身校の発行に時間がかかります。学位授与機構の学位で出願する人は学位授与証明書、大学2年以上在学の区分の人は所定様式の在学期間等証明書、専修学校専門課程の人は修業年限・総授業時数の証明書が必要です。
  4. 1か月前|資格の証明書の原本を確認: 人文情報・社会共創の一般志願者は、合格や点数を証明する書類の原本を提出します(原本は受験時に返却)。紛失している場合は再発行に時間がかかります。
  5. 6月8日〜|検定料の支払いとネット出願登録: 検定料30,000円をコンビニまたはクレジットカードで支払い、「収納証明書」を検定料収納証明書貼付台紙に貼ります。その後、出願サイトで志願者情報を登録し、登録完了後の自動返信メールを印刷します(提出書類の1つです)。
  6. 6月22日〜26日|書類を郵送: 提出封筒は角形2号(A4を折らずに入る封筒)を自分で用意し、要項から印刷した宛名ラベルを貼ります。長形3号は使えません。簡易書留速達で一括して郵送し、持参は受け付けられません。
  7. あわせて用意: 受験票等送付用の長形3号封筒に410円分の切手を貼ったもの、写真(上半身・正面・無帽、出願前3か月以内に撮影)を貼付した照合票、所定様式の志願理由書。職業を持っている人は勤務先所属長が発行する受験許可書も必要です。
  8. 7月3日まで|受験票の到着を確認: 出願が受理されると2026年7月3日までに受験票が発送されます。届かない場合は情報学部教務係へ問い合わせます。

障害等があって受験上・修学上の配慮が必要な場合は、出願に先立って大学へ相談する仕組みがあります。2027年度は相談の時期が2026年6月22日までとされており、所定の相談書に医師の診断書等を添えて提出します。なるべく早い時期に相談するよう要項が呼びかけています。

対策ロードマップ

試験日が7月上旬〜中旬と早いため、他大学の秋入試と同じ感覚で動くと出遅れます。試験日から逆算した時期別の目安をまとめます(2027年度の日程を前提にしています)。

  • 9〜12か月前(前年夏〜冬)

    プログラムを仮決めし、出願資格の区分を確認します。人文情報・社会共創を志望するなら、この時期に資格を取り切る計画を立てます。TOEIC 500点、統計検定2級、情報処理技術者試験のうちどれを狙うかを決め、試験日程を押さえてください。同時に、在籍校の成績を落とさないことも重要です。選抜は「出身校における成績等」も含めた総合判定であり、2028年度からは成績証明書が書類審査の柱になります。

  • 6か月前(1〜2月)

    大学に過去問を請求し、文系型・理系型の実物を確認します。理系型なら確率・統計と集合・論証の基礎固めを開始し、文系型なら情報社会をテーマにした課題文の要約練習を週1本のペースで始めます。この時期に「自分はどちらの型で戦うのか」を確定させておくと、以降の学習が無駄になりません。

  • 3か月前(4月)

    答案を書く練習に軸足を移します。理系型は導出過程を文章で説明する形式に慣れること、文系型は制限字数の中で結論と根拠を配置する型を身につけることが目標です。並行して、志望理由書に書く内容の材料集め(なぜ情報学か、なぜそのプログラムか、編入後に何を学びたいか)を始めます。

  • 1〜2か月前(5〜6月)

    証明書類の手配を完了させ、6月8日のネット出願開始と同時に登録できる状態にします。答案は本番と同じ2時間で通しで書き、時間配分を固めます。面接に向けて、志願理由書に書いた内容を自分の言葉で説明できるよう、口頭での練習を始めてください。

  • 直前期(6月下旬〜7月)

    過去問を本番と同じ形式で解き直し、面接の想定問答を仕上げます。当日は昼食の持参が必要で、面接の順番によって終了時刻が変わります。会場は荒牧キャンパスで、JR前橋駅・渋川駅から関越交通バスの「群馬大学荒牧」バス停まで約28分。付添者は入構できないため、移動と待ち時間の段取りを前日までに決めておきましょう。

  • 合格後(7月下旬〜11月)

    合格発表は7月22日、入学手続は11月24日〜30日です。他大学の秋入試を受ける場合はこの期間に集中できます。入学が決まったら、入学前に「指定する図書を読み、レポートを作成する」課題が課されることも要項に書かれています。

併願戦略

群馬大学内での併願

群馬大学の理工学部も第3年次編入学試験を実施しており、2027年度は日程が重なりません。理工学部は2026年5月27日(水)実施・6月16日(火)合格発表、情報学部は2026年7月11日(土)実施です。情報学部の郵送出願期間(6月22日〜26日必着)は理工学部の合格発表より後にあるため、理工学部の結果を確認してから情報学部に出願するかを判断できます。理工学部は物質・環境類と電子・機械類の2類に分かれ、一般編入のほかに推薦編入もあります(この2つは併願できません)。試験科目や出願資格は情報学部と異なるので、両方の要項を必ず読み比べてください。

なお、群馬大学の学部で編入学試験を実施しているのは情報学部・理工学部・医学部(医学科の2年次編入、保健学科の3年次編入)です。医学部保健学科については、2029年度入学者選抜から試験科目等を変更することが公表されています。

関東の情報系学部との併願

情報学部の試験は7月上旬という早い時期にあるため、秋に試験がある大学とは日程上ぶつかりにくく、併願を組みやすい位置にあります。試験科目が小論文と面接のみで専門科目の筆記がないことも、他大学の対策と両立しやすい理由です。同じ関東の情報系・データサイエンス系としては次の記事が参考になります。日程と出願資格は大学ごとに大きく違うため、志望先を決めたら各大学の募集要項で必ず確認してください。

おすすめ参考書|理系型の確率・統計対策

理系型の小論文では、条件付き確率やベイズの定理、期待値といった確率・統計の内容が繰り返し扱われています。ここではその出題分野に対応する内容を収録している定番書を紹介します。カードをタップすると詳しいレビュー記事に移動できます。

使い方の目安としては、数学から離れていた期間が長い人は「ライブ講義大学1年生のための数学入門」で高校数学から大学初年次への橋渡しを済ませ、そのうえで「確率統計キャンパス・ゼミ」で条件付き確率・ベイズの定理・分布の考え方を通し、「演習 確率統計キャンパス・ゼミ」で手を動かす、という順番が無理がありません。統計をもう一段深く理解したい場合や、統計検定2級を出願要件として狙う場合は「コア・テキスト統計学」が対応します。

文系型(人文情報・社会共創)の小論文は課題文読解と意見論述が中心のため、決まった参考書よりも、情報社会をテーマにした新書や新聞の解説記事を素材に「要約」と「意見論述」を書き、添削を受けるほうが効果的です。理系型・文系型のいずれも、まずは大学から過去問を取り寄せて実物の形式を確認してから教材を選んでください。

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オンライン編入学院のYouTubeチャンネルから、群馬大学を含む関東の国公立大学への編入を扱った動画を紹介します。情報学部は文理融合の学部なので、文系・理系どちらの動画も参考になります。

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【理系編入】高専生"以外"でも編入ができる中堅国公立大学 7選 -関東篇-

よくある質問

群馬大学情報学部の編入試験の倍率はどのくらいですか?

大学が公表している編入学試験実施状況によると、情報学科の実質倍率(受験者数÷合格者数)は2023年度6.2倍、2024年度6.7倍、2025年度3.7倍、2026年度3.1倍です。志願者数は67名・69名・42名・32名と直近2年で大きく減り、合格者数は毎年10〜11名でほぼ一定のため、倍率は低下傾向にあります。なお大学が同じ表に載せている「志願倍率」は志願者数を募集人員10名で割った値で、実質倍率とは意味が異なります。

群馬大学情報学部の編入に英語の資格は必ず必要ですか?

2027年度は、一般区分で人文情報プログラムまたは社会共創プログラムに出願する場合のみ、出願要件として資格が必要です。英検2級以上、TOEIC L&R 500点以上、TOEFL-iBT 50点以上、IELTS 4.5以上などの英語系だけでなく、実用数学技能検定準1級以上、統計検定2級以上、情報処理技術者試験(ITパスポートを含むどの区分でも可)の合格でも要件を満たせます。データサイエンスプログラム・計算機科学プログラムの志願者と社会人区分には出願要件がありません。

小論文は文系型と理系型のどちらを受けるのですか?

出願時に志願したプログラムで自動的に決まります。人文情報プログラム・社会共創プログラムの志願者は文系型、データサイエンスプログラム・計算機科学プログラムの志願者は理系型を解答します。文系型は課題文を読んで説明と意見論述を書く形式、理系型は数理的な問題を解き導出の過程を言葉で説明する形式で、対策の内容がまったく異なります。

2028年度から群馬大学情報学部の編入試験はどう変わりますか?

大学が公表した変更のお知らせによると、2028年度入学者選抜から小論文が廃止され、書類審査(志願理由書・成績証明書)50点と面接50点による選抜に変わります。あわせて一般・社会人ともに出願要件が撤廃され、資格は「持っていれば書類審査に最大10点加点」という扱いになります。加点対象は英検2級以上、TOEIC L&R 500点以上、実用数学技能検定2級以上、統計検定3級以上、情報処理技術者試験の合格などで、複数持っていても最も高く評価された1つだけが加点されます。

群馬大学情報学部の編入試験の過去問は手に入りますか?

大学が過去問題を郵送で配付しています。返信用封筒(角形2号・33×24cm)に270円分の切手を貼って返信先を明記し、封筒の表面に「編入学過去問請求」と朱書きしたうえで、群馬大学情報学部教務係あてに送ると受け取れます。文系型・理系型のどちらを受けるにしても、まず実物を取り寄せて形式を確認するところから対策を始めるのが確実です。

群馬大学の理工学部と併願できますか?

2027年度の日程では併願が可能です。理工学部の第3年次編入学試験は2026年5月27日実施・6月16日合格発表、情報学部は2026年7月11日実施で、情報学部の出願期間(郵送6月22日〜26日必着)は理工学部の合格発表より後にあります。理工学部の結果を見てから情報学部に出願するか判断できる日程です。ただし学部ごとに出願資格・試験科目が異なるため、必ず双方の募集要項を確認してください。

合格したら他の大学は受けられなくなりますか?

2027年度要項では、合格発表が2026年7月22日、入学手続期間が2026年11月24日〜11月30日と定められています。合格から入学手続まで約4か月あるため、秋に試験が行われる大学の結果を見てから進学先を決めることができます。実際に合格者数10〜11名に対して入学者数が3〜11名と年により大きく振れており、辞退者が出た場合は追加合格で欠員を補充することがあると要項に明記されています。

まとめ

群馬大学情報学部の編入試験は、募集人員10名・筆記は小論文のみ・試験日は7月上旬という、準備の負担が比較的軽い試験です。実質倍率は6倍台から3倍台へ下がってきていますが、それは合格者が増えたからではなく志願者が減ったからで、合格枠は毎年10〜11名で動いていません。

受験を決めたら、まず4つのプログラムのどれで出願するかを固めてください。人文情報・社会共創なら資格の取得が出願の前提になり、データサイエンス・計算機科学なら理系型の数理記述に耐えられる準備が必要です。次に大学へ過去問を請求し、実物を見てから教材を選びます。合格発表が7月で入学手続が11月という日程は、秋入試との併願にとても有利に働きます。

そして、2028年度からは小論文が廃止され、書類審査(志望理由書・成績証明書)と面接だけで合否が決まります。いま1年生の方は、今日から在籍校の成績を守ることと、志望理由を語れる経験を積むことが、そのまま最短の対策になります。日程・科目・出願資格は年度ごとに変わるため、出願前には必ず大学が公表する最新の募集要項の原本を確認してください。

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

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この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)

本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要・日程・出願資格は群馬大学および群馬大学情報学部が公表する募集要項と入試情報をもとに毎年度確認し、倍率は大学公表の編入学試験実施状況にもとづいて算出しています。出題傾向はオンライン編入学院の過去問分析にもとづきます。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ

最終更新: 2026年9月6日

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