北海学園大学経営学部の編入試験対策|倍率・出題傾向・1部2部の選び方
北海学園大学経営学部の編入学試験は、経営学科(1部・2部)と経営情報学科(1部)を対象にした3年次編入で、一般編入学・転入学試験はⅠ期とⅡ期の年2回実施されます。試験科目は経営学(全員)と英語(1部出願者のみ)の最大2科目だけで、面接や小論文はありません。大学は志願者数・受験者数・合格者数を毎年公表しており、一般区分の受験者数は年によって2名から15名、受験者数÷合格者数で計算した倍率は1.00倍から2.14倍の範囲に収まっています。さらに珍しいことに、経営学と英語の過去問題・出題意図・解答例が大学公式サイトで公開されています。つまりこの試験は「何が問われるか分からない試験」ではなく、出題される分野と、大学が求める答案の水準が最初から見えている試験です。今日からやるべきことは、経営学の入門テキストを1冊決めて、組織・戦略・マーケティングの基本用語を自分の言葉で説明できる状態を作ることです。
出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。
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試験概要(2027年度・最新要項)
2027年度(2027年4月入学)
| 募集学科 | 1部 経営学科/1部 経営情報学科/2部 経営学科(いずれも3年次) |
|---|---|
| 試験科目と時間 | 経営学 10:00〜11:00(1部・2部の全員) 英語 11:20〜12:20(1部出願者のみ・英和辞書1冊持込可/電子辞書は不可) |
| 合否判定 | 1部出願者は2科目の合計点、2部出願者は経営学1科目の点数で判定 |
| 試験会場 | 北海学園大学 豊平キャンパス(札幌市豊平区旭町) |
| 入学検定料 | 30,000円(納入後の返還なし) |
| 必要単位の目安 | 62単位以上(「大学に2年以上在学」の区分にかかる要件。区分により異なる) |
Ⅰ期・Ⅱ期の日程
| 区分 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 | 入学手続 |
|---|---|---|---|---|
| Ⅰ期 | 2026年 10月20日〜10月31日 | 2026年 11月28日(土) | 2026年 12月11日(金) | 2026年 12月11日〜12月18日 |
| Ⅱ期 | 2027年 1月12日〜1月23日 | 2027年 2月20日(土) | 2027年 3月12日(金) | 2027年 3月12日〜3月19日 |
この表は北海学園大学が公表している2027年度編入学・転入学試験要項(一般編入学・転入学試験、および試験情報一覧)にもとづきます(更新日: 2026-09-06)。日程・科目・出願資格は毎年変わる可能性があるため、出願前には必ず大学が公表する最新の募集要項の原本を確認してください。
科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。
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Ⅰ期とⅡ期はどちらを受けるべきか
経営学部の一般編入学・転入学試験は、同じ試験科目・同じ会場でⅠ期とⅡ期の年2回行われます。他大学では年1回しか機会がないことも多いので、これは受験生にとって大きな利点です。判断材料になるのは次の3点です。
- Ⅰ期は結果が早く出る: 11月28日に受験して12月11日に発表なので、年内に進路が確定します。手続きは12月18日までで、年明けの他大学の試験を受ける前に進学先を1つ確保できます。
- Ⅱ期は準備期間が3か月長い: 2月20日の試験なので、秋の時点で経営学の学習が間に合っていない場合はⅡ期に照準を合わせる選択が現実的です。他大学の秋入試の結果を見てから出願を決めることもできます。
- Ⅱ期は進路確定が遅い: 合格発表が3月12日、入学手続の締切が3月19日です。在籍中の短大・大学の卒業や退学の手続き、住まいの確保が3月下旬に重なるため、Ⅱ期で受けるなら生活面の段取りを先に組んでおく必要があります。
Ⅰ期で不合格になってもⅡ期に再挑戦できるため、経営学の学習がある程度進んでいるならⅠ期から受けて、答案の手応えを確かめたうえでⅡ期に備えるという二段構えが取りやすい試験です。なお大学が公表している選抜結果はⅠ期とⅡ期を合算した数値なので、どちらの期が入りやすいかを数字で比べることはできません。
学内の他学部との併願はできる
北海学園大学は、編入学・転入学試験の日程を学部ごとに分散させています。2027年度の試験日は、経済学部が2026年11月7日、経営学部がⅠ期2026年11月28日・Ⅱ期2027年2月20日、法学部が3年次Ⅰ期2026年10月3日・Ⅱ期2027年2月12日、人文学部がⅠ期2026年10月24日・Ⅱ期2027年2月26日、工学部がⅠ期2026年8月28日・Ⅱ期2027年2月24日です。経営学部の日程は他学部のどの日程とも重ならないため、学内での併願が可能です。
ただし要項の注意事項には、複数の学部に出願する場合はそれぞれの出願学部ごとに出願書類一式が必要と明記されています。検定料も学部ごとに30,000円がかかり、証明書も学部の数だけ用意することになります。併願するなら、証明書の発行を早めに、必要な通数をまとめて依頼しておいてください。なお経済学部と経営学部で試験科目の内容は異なり、経済学部は英語の試験で電子辞書の使用が認められている一方、経営学部は英和辞書1冊のみで電子辞書は使えません。学部ごとに条件を読み分ける必要があります。
1部(昼間)と2部(夜間)で試験が変わる
北海学園大学は1部(昼間部)と2部(夜間部)を持つ大学で、経営学部の編入学試験でもどちらに出願するかで受ける科目そのものが変わります。ここが出願前にいちばん確認すべき点です。
| 比較項目 | 1部(昼間部) | 2部(夜間部) |
|---|---|---|
| 募集学科 | 経営学科/経営情報学科 | 経営学科のみ |
| 試験科目 | 経営学+英語の2科目 | 経営学の1科目のみ |
| 合否判定 | 2科目の合計点 | 経営学の点数 |
| 社会人特別編入学 | 実施なし | 実施あり(経営学科) |
| 在留資格「留学」 | 出願可 | 出願不可 |
2部を志望する場合、英語の試験は課されません。学習時間のすべてを経営学に振り向けられるので、英語に不安がある受験生にとっては現実的な選択肢になります。一方で経営情報学科は1部にしかないため、情報系の科目を中心に学びたい場合は1部を選ぶことになります。
第2志望の制度がある
2027年度の要項には、経営学部と人文学部の1部受験者について「第2志望がある場合には、願書の第2志望欄に記入してください」という規定があります。そして経営学部の合否判定の欄には、1部出願者で2部を第2希望にした人は、経営学が合格点を超えていれば2部の合格とすると明記されています。
つまり、1部に出願して英語で失点しても、経営学の点数が基準に届いていれば2部で拾われる仕組みです。夜間でも通えるという人にとっては、出願時に第2志望欄を埋めておくかどうかで結果が変わり得ます。願書を書く段階での判断になるので、出願前に「2部でも通う意思があるか」を決めておいてください。
学費は大きく違う
1部と2部では学費の水準が2倍近く違います。要項の共通資料に掲載されている3年次編入学・転入学の納入金は次のとおりです(経済学部・経営学部・法学部・人文学部で共通)。
| 納入時期 | 1部(昼間部) | 2部(夜間部) |
|---|---|---|
| 初年度第1期(入学手続時) | 792,000円 | 403,000円 |
| 初年度第2期(9月30日) | 540,000円 | 270,000円 |
| 初年度合計 | 1,332,000円 | 673,000円 |
| 2年目(年額) | 1,095,000円 | 547,000円 |
初年度合計で659,000円、2年間の在学で見ると120万円以上の差が出ます。編入学は在学期間が2年なので、この差は進学後の生活設計に直結します。なお要項には、北海学園大学・北海商科大学からの編入学・転入学・学士入学については入学金の納入を免除するという規定もあります。高等教育の修学支援新制度を利用する予定の場合も、いったん定められた期日までに納付したうえで、入学後の手続きで認められた分が返金されるという流れになる点に注意してください。
公表されている選抜結果と倍率
北海学園大学は「教育情報の公表」のページで、入学者選抜に関する情報を年度ごとに公開しています。この資料には編入学・転入学試験の行が独立して掲載されており、学部・部・学科ごとに、区分(一般/協定校/社会人)別の入学志願者数・受験者数・合格者数・入学者数が載っています。経営学部に関する数値を4年度分まとめると次のとおりです。
この数値には注意点が2つあります。1つ目は、大学の資料の区分名が「編入学・転入学試験」となっており、編入学と転入学が合算されていることです(転入学は、他大学に在学したまま同じ学年へ移る制度で、編入学とは出願の前提が異なります)。編入学だけの内訳は公表されていません。2つ目は、資料が1部と2部を別のページに分けて掲載していることです。この記事では1部・2部それぞれの行を分けて示しています。
一般編入学・転入学試験(3年次)
| 年度 | 区分 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 1部 経営学科 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 1部 経営情報学科 | 1 | 1 | 1 | 1 | |
| 2部 経営学科 | 6 | 6 | 5 | 3 | |
| 学部計 | 7 | 7 | 6 | 4 | |
| 2024 | 1部 経営学科 | 3 | 3 | 1 | 1 |
| 1部 経営情報学科 | 2 | 2 | 0 | 0 | |
| 2部 経営学科 | 10 | 10 | 6 | 6 | |
| 学部計 | 15 | 15 | 7 | 7 | |
| 2025 | 1部 経営学科 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 1部 経営情報学科 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 2部 経営学科 | 2 | 2 | 2 | 2 | |
| 学部計 | 2 | 2 | 2 | 2 | |
| 2026 | 1部 経営学科 | 3 | 3 | 2 | 2 |
| 1部 経営情報学科 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 2部 経営学科 | 2 | 2 | 1 | 1 | |
| 学部計 | 5 | 5 | 3 | 3 |
志願者数合格者数(一般区分・経営学部計)
| 年度 | 受験者 | 合格者 | 倍率(受験÷合格) |
|---|---|---|---|
| 2023 | 7 | 6 | 1.17倍 |
| 2024 | 15 | 7 | 2.14倍 |
| 2025 | 2 | 2 | 1.00倍 |
| 2026 | 5 | 3 | 1.67倍 |
倍率は受験者数÷合格者数で計算しています。4年度を通じて志願者と受験者の数が一致しており、出願した人はほぼ全員が試験当日に受験している試験です。
ここで気をつけたいのは、母数が小さいので倍率の見た目に振り回されないことです。2025年度は受験者2名・合格者2名で1.00倍ですが、これは「誰でも受かる」という意味ではなく、その年に受けた2人がどちらも合格水準に届いていたということにすぎません。逆に2024年度の2.14倍も、受験15名に対して合格7名という実数の話です。1名の増減で倍率は簡単に0.5倍動きます。倍率を志望校選びの根拠にせず、経営学の答案を60分で書き切れる状態かどうかで判断してください。
2026年度の編入学者数との照合
大学が別に公表している編入学・転入学者数の資料(2026年5月1日現在)では、経営学部1部 経営学科3名、経営学部1部 経営情報学科1名、経営学部2部 経営学科2名の計6名となっています。これは上の表の2026年度の入学者数(一般3名+協定校推薦3名)と一致します。年度の表記が入学年度であることが、この2つの資料の突き合わせから確認できます。
3つの試験区分と選び方
経営学部で実施されている編入学・転入学の試験は3種類あります。自分がどれに当てはまるかで、対策の中身も出願書類も変わります。
| 試験区分 | 対象 | 選抜方法 | 実施 |
|---|---|---|---|
| 一般編入学・転入学試験 | 1部 経営学科/1部 経営情報学科/2部 経営学科 | 経営学(全員)+英語(1部のみ)の筆記 | Ⅰ期・Ⅱ期 |
| 社会人特別編入学・転入学試験 | 2部 経営学科のみ | 書類審査(経歴・志望理由書等)+面接(口頭試問)約15分 | Ⅰ期・Ⅱ期 |
| 協定校推薦編入学試験 | 協定短期大学(部)の推薦を受けた人 | 書類審査(志望理由書・推薦書等)+面接10〜20分程度 | Ⅰ期の日程のみ |
協定校推薦は枠が広い
協定校推薦編入学試験の経営学部の募集人員は約10名で、「若干名」の一般区分と比べて明確に枠が大きく設定されています。ところが大学公表の選抜結果を見ると、この区分の志願者数は2023年度0名、2024年度4名、2025年度2名、2026年度3名で、志願した人は毎年全員が合格しています。
つまり、北海学園大学と協定を結んでいる短期大学に在籍していて推薦を受けられるなら、これが最も確実なルートです。筆記試験はなく、書類審査と面接だけで選抜されます。志望理由書は1,200字程度が求められ、短期大学(部)長からの推薦状(任意の書式)が必要です。在籍中の短大が協定校かどうかは大学の一覧に載っているとは限らないので、まず短大の事務局に確認してください。外国人留学生が経営学部に出願する場合は、日本語検定2級以上の取得が条件として付きます。
社会人特別は2部のみ
社会人特別編入学・転入学試験は、経営学部では2部 経営学科だけで実施されます。1部にはこの区分がありません。要項の出願資格には、短期大学・高等専門学校の卒業者で出願時に1年以上の社会経験を有する人、専修学校専門課程の修了者で同じく1年以上の社会経験を有する人などが並び、経営学部については大学(4年制)に2年以上在学して相当単位(62単位以上)を修得した人、大学を卒業した人という区分も加わります。
ここでいう社会経験は、要項に定義があり、正社員・自営業従業者・契約社員・専業主婦等の経験を指し、アルバイトと家事手伝いは除くとされています。選抜は書類審査と面接(口頭試問)で、1人あたり15分程度です。経営学の筆記試験はありません。提出する「経歴・志望理由書」が評価対象になるので、これまでの職務経験と経営学部で学びたいことをどうつなげるかが準備の中心になります。
出願資格と必要単位の確認
一般編入学・転入学試験(3年次)の出願資格は、2027年度要項では次のように定められています。いずれか1つに当てはまれば出願できます。
- 大学(4年制)に2年以上在学した人、または在学する見込みの人で、相当単位を修得あるいは修得する見込みの人
- 大学(4年制)を卒業した人、または2027年3月に卒業見込みの人
- 短期大学または高等専門学校を卒業した人、または2027年3月に卒業見込みの人
- 専修学校の専門課程のうち、修業年限2年以上かつ課程の修了に必要な総授業時数1,700時間以上または62単位以上という基準を満たすものを修了した人、または2027年3月に修了見込みの人(大学入学資格を有する人に限る)
- 高等学校・中等教育学校の後期課程・特別支援学校の専攻科のうち、文部科学大臣の定める基準を満たすものを修了した(見込みを含む)人(大学入学資格を有する人に限る)
- 外国の短期大学を卒業した人など
62単位という数字は、上の1つ目「大学に2年以上在学」の区分にだけかかる要件です。短期大学や高等専門学校を卒業する人は、卒業そのものが資格になります。しかもこの単位数は学部で異なり、要項の注記では経営学部と人文学部が62単位以上、経済学部・法学部・工学部は60単位以上と分けて書かれています。他学部の記事や一般的な情報を見て60単位と思い込まないよう注意してください。単位は「卒業にかかわる単位」と定義されているため、資格科目などで卒業要件に入らない単位を数えないようにします。
また要項には、専修学校・専攻科・外国の学校の区分に該当する場合、および北海学園大学の在学生が受験する場合は、出願前に経営学部事務室へ問い合わせることが求められています。専修学校を修了した人で専門士の称号が付与されていない場合は、「編入学・転入学資格証明書」という様式を出身校に作成してもらう必要があります。この書類は出身校の学校長の証明が要るため、出願直前に気づくと間に合いません。
もう1つ、在留資格に関する規定があります。在留資格「留学」の場合は2部への出願ができず、「家族滞在」「永住者」などの在留資格であれば1部・2部いずれにも出願できるとされています。
出願までのチェックリスト
- 要項の原本を入手する: 北海学園大学の入試情報ページで公開されている2027年度の編入学・転入学試験要項を、一般・社会人特別・協定校推薦の該当する冊子まで確認します。この記事で扱っているのは一般区分が中心です。
- 1部か2部かを決める: 英語を受けるかどうか、学費、経営情報学科を選べるかどうかが変わります。1部で出願する場合は、願書の第2志望欄に2部を書くかどうかもここで決めます。
- 出願資格を条文で確認する: 自分がどの区分に当てはまるかを特定し、62単位の要件が自分にかかるかを確かめます。専修学校・専攻科・外国の学校の区分なら、この段階で経営学部事務室に問い合わせます。
- 証明書類を手配する: 卒業(修了)証明書または卒業見込証明書、在学証明書または在籍期間証明書、成績証明書が必要です。各種証明書は出願前3か月以内に出身校の学長(学校長)が作成したもので、成績証明書は厳封されたものに限られます。発行に時間がかかるので、Ⅰ期を狙うなら2026年10月上旬までに依頼しておきます。
- 写真を用意する: 3cm×3cm、単身・正面・上半身・無帽で、出願前3か月以内に撮影したもの。裏に氏名を書きます。願書と受験票で使います。
- 検定料を振り込む: 30,000円。振込期限は出願期間の最終日です。願書と一体になった振込用紙を使い、願書の検定料領収印欄に銀行の出納印を受けます。
- 出願期間内に提出する: Ⅰ期は2026年10月20日〜10月31日、Ⅱ期は2027年1月12日〜1月23日。持参または「書留」「速達」での郵送で、期限内必着です。消印有効ではないので、締切当日に投函しても間に合いません。
- 受験票の到着を確認する: 受験票は出願期間終了後に郵送されます。試験日の3日前までに届かない場合は経営学部事務室へ問い合わせることと要項に書かれています。
- 当日の遅刻に注意する: 試験開始後20分以上遅刻した場合は受験が認められません。会場は豊平キャンパスです。
受験時や入学後に配慮が必要な場合は、出願に先立って、試験日の1か月前を目安に経営学部事務室へ相談するよう要項に案内があります。診断書などの提出が必要になることがあるため、早めに連絡してください。
経営学の出題傾向と対策
北海学園大学は、編入学・転入学試験の過去問題を大学公式サイトで公開しています。経営学部については2025年度・2026年度のⅠ期とⅡ期の経営学の問題に加えて、出題意図と解答例(模範解答)まで掲載されています。出題意図と模範解答まで公開している大学は多くありません。答案の方向性を確かめる材料として、必ず目を通してください。なお著作権の観点から、この記事では設問そのものは記載していません。
出題形式
公開されている問題から読み取れる形式は次のとおりです。
- 選択して論述する形式: 2025年度は「6つの設問のうち3つを選んで論述」、2026年度は「大問1の3題のうち2題を説明」+「大問2の3つの概念のうち2つを簡単に論述」という構成でした。全問必答ではないため、自分が書ける分野を選べます。
- 用語指定型の設問が繰り返し出る: 括弧内に示された用語を3つ以上(または4つ以上)使って論じるという条件が、両年度の複数の設問に付いています。用語を知っているだけでなく、文章の中で正しく使えるかが問われています。
- 用語説明の小問がある: 2026年度の大問2は、経営学の基本用語を1つずつ「どのような意味なのかを簡単に論じる」形式でした。長文論述だけでなく、200〜400字程度で要点をまとめる練習も必要です。
- 試験時間は60分: 10時00分から11時00分の1時間で、複数の論述をまとめ切る必要があります。書く量の配分を事前に決めておかないと最後の設問が書けません。
出題分野の内訳
大学が公開している2025年度・2026年度のⅠ期とⅡ期の設問を分野別に分類すると、次のような構成になります。
大学自身も出題意図の中で分野を明示しており、2026年度Ⅱ期の出題意図には「ミクロ組織論」「経営戦略論」「マクロ組織論」「マーケティング」「組織心理学」という言葉が並びます。経営組織論・経営戦略論・マーケティングの3分野で全体の約9割を占めるので、この3つを軸に学習計画を立てるのが合理的です。
実際に出題された論点としては、組織構造(職能別組織・事業部制組織)、組織文化、コンティンジェンシー理論、動機づけの理論、競争戦略の複数のアプローチ、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント、製品ライフサイクル、市場細分化、SNSを使ったマーケティング、科学的管理法、株式会社制度と所有と経営の分離などが確認できます。いずれも経営学の標準的な入門テキストに収録されている項目で、特殊な文献を読み込まないと解けない問題は見当たりません。
大学が求める答案の水準
出題意図には、大学がどのような答案を求めているかが繰り返し書かれています。要約すると次の3点です。
- 基本用語の正確な理解: 出題意図では「基本的な知識の正確な理解」「正確な理解に基づいた用語説明」という表現が繰り返されます。曖昧な言い換えではなく、定義を押さえた説明が求められています。
- 現実への応用: 出題意図の中に、経営学は「現実に起こっている課題を様々な知識や理論を通じて解決していく応用科学的な特性を持つ」という記述があります。理論を学ぶ際に実際の企業経営の課題と結びつけて考える姿勢そのものが評価対象に含まれています。
- プラス面とマイナス面の両方: 「貢献と問題点の両面から」「利点・効果および限界・問題点」といった問い方が多く見られます。1つの理論や制度について、良い面だけでなく限界も説明できるようにしておく必要があります。
具体的な学習手順
以上をふまえると、対策の手順は次のようになります。
- 入門テキストを1冊決めて通読する: 経営組織論・経営戦略論・マーケティングを一通り扱う標準的な入門書を選び、まず全体を1周します。分野を横断して出題されるため、特定分野だけの専門書から入ると穴ができます。
- 用語カードを作る: 各章の重要用語について、定義・具体例・限界(問題点)の3点を1枚にまとめます。用語指定型の設問と、用語説明の小問の両方にそのまま使えます。
- 200〜400字で書く練習をする: 用語1つを制限字数内で説明する訓練を先にやります。ここが安定してから長文論述に進むと、時間内に書き切れるようになります。
- 公開されている問題で時間を計る: 大学が公開している経営学の問題を、実際に60分で解いてみます。そのうえで公開されている解答例と自分の答案を見比べ、どの水準まで書けば足りるのかを確認します。
- 企業の事例を1分野2つずつ用意する: 「実例を交えて」という条件が付く設問があるため、組織・戦略・マーケティングそれぞれについて説明に使える企業の事例を用意しておくと、当日に手が止まりません。
英語の対策(1部志望者のみ)
英語は1部出願者だけが受ける科目で、試験時間は11時20分から12時20分の60分です。英和辞書1冊の持ち込みが認められていますが、電子辞書は使えません。紙の辞書を用意し、試験本番までに引く速さに慣れておいてください。
大学が公開している2026年度Ⅰ期の問題は、次の3部構成でした。
- Reading Ⅰ(長文読解): ある製品の歴史と発展を題材にした英文をもとに、内容一致の複数選択、時代と出来事を対応させるマッチング、指定語数での抜き出し、詳細理解・推論を問う選択問題が出されました。
- Reading Ⅱ(実務文書の読解): 店舗のレシートと顧客からの問い合わせメールを題材に、金額や日付といった具体的情報の読み取りと、顧客の主張と店側の規定を理解して状況を判断する力が問われました。
- Writing(英作文): 与えられたテーマについて英語で文章を書く形式です。出題の意図には、内容の具体性・構成のわかりやすさ・文法や語彙の適切さ・英語としての表現力を総合的に評価すると書かれています。
大学は英語の出題の意図として、「経営学部の学生が2年次までに身につけることを期待される英語力を測定する」「3年次以降の専門科目や演習科目に対応できる基礎的な英語運用能力を有しているかを確認する」と説明しています。難関国公立大学の編入試験のような和訳・英訳中心の出題ではなく、英文を読んで情報を正確に取り出し、自分の考えを英語で組み立てる力が中心です。
対策としては、①高校卒業程度の文法と語彙を固め直す、②500〜800語程度の説明文を読んで内容一致問題を解く練習を積む、③ビジネスメールや案内文といった実務的な英文にも触れておく、④100語前後の英作文を週に数本書いて添削を受ける、という順序が現実的です。とくに英作文は自分では良し悪しを判断しづらいので、書いたものを誰かに見てもらう仕組みを早めに作ってください。
2025年度の英語については、大学の公開資料に「1部受験者なしのため、公表していません」と記載されています。公開されている英語の問題は2026年度分のみになる点に留意してください。
学習ロードマップ
- 試験の6か月前までⅠ期(2026年11月28日)を狙うなら、5月から6月ごろの時期にあたります。経営学の入門テキストを1冊決めて通読し、組織・戦略・マーケティングの全体像をつかみます。1部志望なら並行して英文法と単語のやり直しを始めます。この段階で、1部と2部のどちらを本命にするかも決めておきます。
- 3か月前まで用語カードを作り終え、200〜400字の用語説明を書けるようにします。公開されている問題を1回分だけ解いて、大学が求める水準と自分の現在地の差を測ります。1部志望なら長文読解の演習を週2本のペースで始めます。証明書の発行手続きに必要な書類を調べ、出身校の窓口の受付時間を確認しておきます。
- 2か月前まで出願書類の準備に入ります。証明書の依頼、写真の撮影、検定料の振込方法の確認までを済ませます。学習面では、公開されている問題を時間を計って解き、解答例と突き合わせる作業を繰り返します。書けなかった分野があれば、テキストの該当章に戻ります。
- 1か月前まで出願を完了させます(Ⅰ期は2026年10月31日まで)。学習は苦手分野の補強に絞り、新しい教材には手を出しません。1部志望なら英作文を週に2〜3本書いて、構成のパターンを固めます。
- 直前2週間用語カードを全周し、60分で複数の論述を書き切る配分を体に入れます。会場までの経路と所要時間を確認し、紙の英和辞書を含む持ち物をそろえます。受験票が試験日の3日前までに届いていなければ経営学部事務室へ連絡します。
- Ⅰ期の結果が出たあとⅠ期で不合格だった場合は、Ⅱ期(2027年2月20日)まで約2か月半あります。Ⅰ期で書けなかった分野を特定して補強すれば、同じ形式の試験にもう一度挑戦できます。出願は2027年1月12日から1月23日です。
おすすめ参考書|経営学の基本テキスト
オンライン編入学院の参考書データベースで北海学園大学経営学部との対応が確認できている本から紹介します。いずれも、大学が公開している経営学の出題テーマ(組織構造・組織文化・コンティンジェンシー理論・競争戦略・プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント・製品ライフサイクル・科学的管理法など)を収録しています。カードをタップするとレビュー記事に移動できます。
使い分けの目安は次のとおりです。まず『ゼミナール経営学入門』か『テキスト経営学』のどちらか1冊を通読用に選び、経営学の全体像をつかみます。『経験から学ぶ経営学入門』は身近な題材から入るタイプなので、経営学をまったく学んだことがない場合の1冊目に向きます。『ケースに学ぶ経営学』は実例を使った説明が求められる設問への備えとして、企業の事例をストックする目的で使えます。『スー過去7 経営学』は択一形式の問題集ですが、用語の定義を短時間で確認し、知識の穴を洗い出す用途に使えます。ただし論述の練習にはならないので、これ1冊だけで対策を完結させないでください。
よくある質問
北海学園大学経営学部の編入試験の倍率はどのくらいですか?
大学が公表している入学者選抜の資料によると、一般編入学・転入学試験(3年次)の経営学部全体の受験者数は2023年度7名・2024年度15名・2025年度2名・2026年度5名、合格者数はそれぞれ6名・7名・2名・3名です。受験者数÷合格者数で計算した倍率は1.17倍・2.14倍・1.00倍・1.67倍となります。ただし受験者数そのものが1桁から十数名という規模のため、1名の増減で倍率が大きく動きます。数値の高低よりも、経営学の答案を書き切れる状態にあるかどうかで合否が決まる試験だと考えてください。
1部(昼間部)と2部(夜間部)で試験は変わりますか?
変わります。2027年度の募集要項では、経営学(10時00分〜11時00分)は1部・2部の全員が受験し、英語(11時20分〜12時20分)は1部出願者のみが受験します。合否判定は1部出願者が経営学と英語の2科目の合計点、2部出願者が経営学1科目の点数で行われます。さらに、1部で出願した人が願書の第2志望欄に2部を書いておくと、1部で不合格でも経営学が合格点を超えていれば2部の合格になります。学費も大きく異なり、初年度の納入金は1部が1,332,000円、2部が673,000円です。
試験は年に何回ありますか?
経営学部の一般編入学・転入学試験はⅠ期とⅡ期の年2回です。2027年度はⅠ期が出願2026年10月20日〜10月31日・試験日2026年11月28日・合格発表2026年12月11日、Ⅱ期が出願2027年1月12日〜1月23日・試験日2027年2月20日・合格発表2027年3月12日です。社会人特別編入学・転入学試験(2部経営学科のみ)もⅠ期・Ⅱ期の2回ありますが、協定校推薦編入学試験はⅠ期の日程のみです。
出願資格と必要単位を教えてください。
3年次の一般編入学・転入学試験の出願資格は、大学(4年制)に2年以上在学(見込み含む)、大学卒業(見込み含む)、短期大学または高等専門学校卒業(見込み含む)、専修学校専門課程の修了(見込み含む)、高等学校等の専攻科修了(見込み含む)、外国の短期大学卒業などです。62単位という要件は、このうち「大学に2年以上在学」の区分にかかるものです。経営学部と人文学部が62単位以上、経済学部・法学部・工学部は60単位以上と学部で数字が異なります。専修学校・専攻科・外国の学校の区分は出願前に経営学部事務室への問い合わせが求められています。
過去問は手に入りますか?
北海学園大学は編入学・転入学試験の過去問題を大学公式サイトで公開しています。経営学部については2025年度・2026年度のⅠ期とⅡ期の経営学の問題に加えて、出題意図と解答例(模範解答)まで掲載されています。英語は2026年度Ⅰ期・Ⅱ期の問題と出題の意図・解答が公開されています。なお2025年度の英語は1部の受験者がいなかったため公表されていません。出題意図まで読める大学は多くないので、答案の方向性を確認する材料として必ず目を通しておいてください。
経営学の対策は何から始めればよいですか?
公開されている問題を分野別に分類すると、経営組織論、経営戦略論、マーケティングの3分野で全体の約9割を占め、残りが経営学説史や企業形態・ガバナンスに関する出題です。まず経営学の入門テキストを1冊通読して、組織構造・組織文化・モチベーション理論・競争戦略・製品ライフサイクルといった基本用語を説明できる状態を作ってください。そのうえで、指定された用語を3つ以上使って論じるという形式が繰り返し出ているので、用語を1つずつ200〜400字で書き出す練習に進むのが効率的です。
協定校推薦編入学試験はどのような制度ですか?
北海学園大学と協定を締結した短期大学(部)を2027年3月に卒業見込みで、その短期大学の推薦を受けた人が対象の試験です。経営学部の募集人員は約10名で、選抜は書類審査と面接(1人あたり10〜20分程度)のみ、経営学や英語の筆記試験はありません。志望理由書は1,200字程度が求められます。大学公表の選抜結果では、この区分の志願者数は2023年度0名・2024年度4名・2025年度2名・2026年度3名で、志願した人は全員合格しています。在籍している短大が協定校かどうかは、まず短大の事務局に確認してください。
まとめ
北海学園大学経営学部の編入学試験は、3年次編入で、経営学(全員)と英語(1部出願者のみ)という最大2科目の筆記だけで合否が決まります。一般区分はⅠ期とⅡ期の年2回あるため、1年のうちに2度の受験機会があります。
準備を進めるうえで押さえるべき点は3つです。1つ目は、1部と2部のどちらに出願するかで試験科目も学費も変わること。1部で出願する場合は、願書の第2志望欄に2部を書くかどうかも合否に関わります。2つ目は、経営組織論・経営戦略論・マーケティングの3分野で出題の約9割を占めること。特殊な文献ではなく標準的な入門テキストで対応できる範囲です。3つ目は、大学が過去問題・出題意図・解答例まで公開していること。求められる答案の水準が最初から見えているので、これを使わない手はありません。
倍率は公表されている数値で1.00倍から2.14倍ですが、受験者が1桁から十数名という規模なので、数字に一喜一憂する意味はほとんどありません。60分で複数の論述を書き切れる状態を作れるかどうかが、この試験の実質的な合格ラインです。日程・科目・出願資格は毎年更新されるため、出願前には必ず大学が公表する最新の募集要項の原本を確認してください。
あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。
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監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は大学が公表する募集要項をもとに毎年度確認し、倍率・選抜結果は大学が公表する入学者選抜に関する情報から集計しています。出題傾向は大学が公開している過去問題と出題意図にもとづいて整理しました。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ|最終更新: 2026年9月6日






