高専編入の勉強はいつから?学年別の勉強時間と進め方
「高専編入の勉強はいつから始めればいいのか」に、大学や予備校が示す共通の正解はありません。志望校の編入年次(2年次編入か3年次編入か)、併願する大学の数、TOEICのスコアがすでにあるかどうかで、必要な対策期間は大きく変わるからです。
この記事では、高専本科3・4年生を主な対象に、高専1・2年生から高専5年生・専攻科1年生までの学年別に「いつから」「何を」「どれくらいの時間」やればよいかを整理します。判断の根拠には、編入総研に掲載している高専出身の合格者の体験談を使い、実際に対策を始めた学年・かけた期間・1日あたりの勉強時間を具体的に示します。制度や併願できる大学の一覧は高専から編入できる大学 難易度ランキングと選び方でも解説しているので、あわせて確認してください。
この記事で分かること
- 高専編入の勉強を始める時期に「正解」がない理由と、実例に見る目安
- 高専1・2年生、3年生、4年生、5年生・専攻科1年生、それぞれですべきこと
- TOEICと専門科目・数学をどの順番で進めるか
- 1日の勉強時間の目安(開始期・中期・直前期)
- 対策期間が短くても合格した実例と、そこから絞り込めるもの
この記事を全部読む前に相談したい方へ。いまの学年・志望分野をうかがって、あなたに必要な部分だけをその場で整理します。
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上記は編入総研に掲載している高専出身の合格者の体験談にもとづく実例です。対策期間・開始時期には個人差があり、志望校の編入年次・併願数によって必要な期間は変わります。
高専編入の勉強、いつから始めるべきか
結論から言うと、「高専◯年生になったら始める」という一律の答えはありません。ただし、編入総研に掲載している高専出身の合格者の体験談を見比べると、いくつかの共通点が見えてきます。
- 本格的な対策の開始は、高専3年生の終わりから高専4年生にかけてが多い。高専1・2年生の段階から「いつか編入するかもしれない」と意識だけ持っていた人も、実際に問題集を開くのは4年生からというケースが目立ちます
- 対策期間は4か月から18か月と幅が大きい。志望校を1〜2科目に絞り込んで短期集中で合格した例もあれば、1年半かけてじっくり仕上げた例もあります
- 先にTOEICを固めてから専門科目に移る進め方が多い。TOEICは提出スコア制の大学が多く、対策の見通しを立てやすいことが理由と考えられます
次の表は、実際に高専から大学へ編入した合格者の体験談から、対策を始めたきっかけの学年・対策にかけた期間・進め方の要点をまとめたものです。それぞれの大学名から、体験談の全文を確認できます。
| 合格校・学部 | きっかけの学年 | 対策の期間 | 進め方の要点 |
|---|---|---|---|
| 東京大学 工学部 | 高専3年の終わり、公務員試験の勉強がきっかけ | 約18か月 | 数学・英語の2科目に絞る |
| 筑波大学 理工学群 | 高専4年のインターンがきっかけ | 約11か月 | 前半TOEIC、後半は数学と力学 |
| 神戸大学 経営学部 | 高専4年の授業がきっかけ | 約14か月 | TOEIC先行後、経済学とマーケティングの2科目に絞る |
| お茶の水女子大学 理学部 | 高専1年から意識、対策開始は高専4年後期 | 約8か月 | TOEIC先行後、化学一本に絞る |
| 長岡技術科学大学 工学部 | 高専4年のインターン後に決意 | 約6か月 | 3科目とも過去問中心で教材を増やさない |
| 豊橋技術科学大学 工学部 | 高専2年生の後期がきっかけ | 約4か月 | 数学の参考書1冊+専門過去問10年分に絞る |
対策期間は各体験談に掲載されている「対策を始めた時期」から「本番の試験」までの期間です。個人の記憶・記録にもとづくもので、大学が公表する数値ではありません。学部・学科・志望動機は編入時点のものです。
合格実績
大学編入試験
合格者数 2年連続No.1
※調査対象期間 2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
※調査方法: 企業担当者へのヒアリング、企業発表情報、デスクリサーチ/調査対象: 大学編入試験対策の予備校・個別指導塾(医学部・看護学部系除く)/調査項目: 2025年度と2026年度の大学編入試験合格者数
オンライン編入学院 公式サイト(2026年8月19日確認)
オンライン編入学院は高専生の学習計画づくりのサポートも豊富に行っており、2027年度入学では東京大学工学部など最難関校にも合格者を出しています。最新の合格状況はオンライン編入学院の2027年度合格者速報&2026年度実績で確認できます。
対策の始めどきは、いまの学年・志望分野によって変わります。個別の状況をうかがったうえで、対策の始めどきと科目の優先順位をご提案します。
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高専1・2年生。受験科目はまだ決めなくていい
この時期に受験科目を決める必要はありません。豊橋技術科学大学に合格した合格者は、高専2年生の後期に「もっと専門的に深く学びたい」と感じたことがきっかけで編入を意識し始めました。お茶の水女子大学に合格した合格者も、高専1年生の時点で「大学に編入して大学院に進む」という道筋だけを持ち、実際に問題集を開いたのは高専4年生の後期からでした。
1・2年生のうちにできることは、大きく2つです。第一に、高専の定期試験の成績を大切にすること。編入試験では出身高専の成績(学業成績・GPA)を出願書類として求める大学が多く、後から取り戻すことが難しい評価だからです。第二に、大学編入という選択肢があることを知っておくこと。就職・専攻科進学・大学編入の3つの進路を早い段階で頭に入れておくと、3年生以降の判断がしやすくなります。
高専3年生。志望のイメージを持ち、基礎を固める時期
高専3年生は、多くの合格者にとって「まだ本格的な対策には入っていないが、進路を意識し始める」学年です。数学は微分積分・線形代数の基礎を高専の授業でひととおり終える時期にあたるため、編入数学の土台づくりにはちょうどよいタイミングです。英語は、TOEICを一度受けてみて今の実力を把握しておくと、4年生からの対策計画が立てやすくなります。
東京大学工学部に合格した合格者は、高専3年生の終わりまでは編入を考えておらず、公務員試験の勉強を始めたことをきっかけに編入へ進路を切り替えました。そこから4年生で志望校を決め、対策開始から本番まで約18か月をかけて、東大が課す数学と英語の2科目に的を絞って合格しています。3年生の時点で出遅れていても、4年生からの取り組み方次第で挽回できることを示す実例です。
高専4年生。本格的な対策のメインステージ
体験談を見る限り、対策の本格化がもっとも集中しているのが高専4年生です。きっかけも、インターンシップで高専卒業後の進路の幅を実感したケース(筑波大学・長岡技術科学大学の合格者など)、授業をきっかけに学問への興味が具体化したケース(神戸大学経営学部の合格者)など、この学年で「編入する理由」がはっきりする例が多く見られます。
進め方としては、前半でTOEICのスコアを一定の水準まで仕上げ、後半を専門科目・数学に充てる形が主流です。お茶の水女子大学に合格した合格者はTOEICを500点台から710点まで引き上げてから化学の対策に切り替え、筑波大学に合格した合格者も約半年間TOEIC一本に取り組んでから数学と力学に移っています。TOEICは提出スコア制の大学が多く、いつまでに何点取るかという計画が立てやすいため、先に区切りをつけると後半の専門科目に集中しやすくなります。
4年生のうちに済ませておきたいのは、志望校の決定と併願校の絞り込みです。編入試験は大学ごとに試験科目・日程がまったく異なるため、5年生・専攻科1年生になってから志望校を選び直すと、対策のやり直しが発生しやすくなります。
高専5年生・専攻科1年生。直前期の追い込みと併願調整
高専5年生・専攻科1年生は、出願・試験本番が集中する学年です。この時期から対策を本格化させて合格した実例もあります。長岡技術科学大学に合格した合格者は、教材を増やさず数学・英語・専門の3科目とも過去問を中心に据え、約6か月の集中対策で合格しました。対策開始が遅れた場合でも、教材の種類を絞り込み、志望校の過去問に出る範囲へ的を絞る判断が有効だったケースです。
この学年でやるべきことは、併願校の試験日程の確認と、面接・志望理由書の準備です。神戸大学経営学部に合格した合格者は、当日に選べる筆記科目(経済学・会計学・経営学・マーケティングから選択)のうち、過去問を分析して傾向が読みやすい2科目に絞る判断をしています。試験直前は新しい教材に手を広げるより、これまで解いた過去問の復習に時間を使う進め方が体験談に共通しています。
1日の勉強時間はどれくらい必要か
「1日何時間やれば受かるか」という問いにも、一律の答えはありません。次の表は、対策の「開始期」「中期」「直前期」それぞれで、1日あたり何時間勉強していたかを体験談から抜き出したものです。対策期間が長い合格者ほど開始期の時間は少なめで、期間が短い合格者は開始期から時間をまとまって確保している傾向が見えます。
| 合格校 | 平日(開始期→中期→直前期) | 休日(開始期→中期→直前期) |
|---|---|---|
| 東京大学 工学部(対策18か月) | 1h→8h→6h | 2h→13h→11h |
| 神戸大学 経営学部(対策14か月) | 3h→3h→7h | 3h→5h→9h |
| お茶の水女子大学 理学部(対策8か月) | 6h→6h→10h | 8h→8h→10h |
| 長岡技術科学大学 工学部(対策6か月) | 2h→3h→3h | 3h→5h→4h |
| 豊橋技術科学大学 工学部(対策4か月) | 8h→8h→9h | 8h→8h→9h |
各合格者の記憶・記録にもとづく自己申告の時間です。開始期・中期・直前期の区切り方も個人によって異なるため、他の合格者との単純な比較には向きません。傾向をつかむための参考値として見てください。
この表から読み取れるのは、「対策期間が短い場合は、開始期からまとまった時間を確保している」という傾向です。豊橋技術科学大学に合格した合格者は、対策期間4か月の開始期からすでに平日8時間を確保しています。一方、対策期間が長い合格者は、開始期は無理のない時間から始め、直前期にかけて段階的に増やす形が多く見られます。自分の対策期間が長いか短いかによって、序盤の時間配分の目安が変わると考えてよいでしょう。
科目の進め方。TOEIC・数学・専門科目・面接
体験談に共通する進め方の型を、科目別に整理します。
- TOEIC: 多くの合格者が対策の前半にまとめて取り組み、目標スコアに達したところで専門科目へ切り替えています。IP方式で複数回受けられる学校も多いため、高専3〜4年生のうちに一度受けて現在地を把握しておくと、後半の計画が立てやすくなります
- 数学: 『編入数学徹底研究』『編入数学過去問特訓』のように、体験談で複数回名前が挙がる問題集を軸に、志望校の出題範囲に合わせて基礎から過去問へ進める型が目立ちます。高専の授業で習う微分積分・線形代数がそのまま土台になります
- 専門科目: 志望する学科の過去問を中心に、10年分前後をくり返し解く進め方が複数の体験談で共通しています。過去問の入手経路は大学の公開資料・先輩からの譲り受け・ネット上の情報などさまざまです
- 小論文・面接・志望理由書: 「なぜ編入するのか」「なぜその大学・学科なのか」を一貫したストーリーで説明できるよう、書いた内容は口頭でも掘り下げられる前提で準備した合格者が複数います。高専の先生や友人に模擬面接をしてもらった例もあります
併願できる大学の一覧や出願資格の詳しい条件は高専から編入できる大学一覧で確認できます。学部系統ごとの詳しい難易度・実施大学は工学系の編入のページにまとめています。
よくある質問
高専編入の勉強はいつから始めればいいですか?
決まった正解はありません。編入総研に掲載されている高専出身の合格者の体験談を見ると、対策を始めた時期は高専3年生の終わりから高専4年生にかけてが多く、対策にかけた期間はおおよそ4か月から18か月とかなり幅があります。志望校の編入年次(2年次編入か3年次編入か)や併願数、TOEICのスコアがすでに出来ているかによって必要な期間は変わるため、まずは志望校の候補を絞り、そこから逆算して開始時期を決めるのが現実的です。
高専3年生から始めても間に合いますか?
間に合った合格例はあります。東京大学工学部に合格した合格者は、高専3年生の終わりに公務員試験の勉強をきっかけに編入へ進路を切り替え、対策を始めてから本番まで約18か月をかけて、東大が課す数学と英語の2科目に対策を絞って合格しています。在籍期間が短いぶん、志望校を早く決めて対策科目を絞り込む判断が重要になったケースです。
1日の勉強時間はどれくらい必要ですか?
体験談を見る限り、対策の序盤は1時間から3時間程度で始め、直前期には平日で6時間から10時間、休日で10時間を超える例が複数あります。ただし開始時期や対策期間によって必要な総量は変わるため、「毎日何時間やれば受かる」という一律の基準はありません。まずは無理なく続けられる時間で始め、志望校を決めたタイミングで直前期の時間配分を見直す形が現実的です。
TOEIC対策と専門科目、どちらを先にやるべきですか?
体験談では、TOEICを先に一定の点数まで仕上げてから専門科目や数学に移る進め方が目立ちます。お茶の水女子大学に合格した合格者はTOEICを500点台から710点まで上げてから化学の対策に切り替え、筑波大学に合格した合格者も対策前半の約半年間をTOEIC一本にあて、そこから数学と力学に移っています。TOEICは対策の見通しが立てやすい科目なので、先に区切りをつけると後半に専門科目の時間を確保しやすくなります。
高専1・2年生のうちにやっておくべきことはありますか?
この時期に受験科目を決める必要はありません。豊橋技術科学大学に合格した合格者は高専2年生の後期に編入を意識し始め、お茶の水女子大学に合格した合格者は高専1年生の時点で大学に編入して大学院に進むという道筋だけを持っていました。実際の対策は高専4年生以降からでも間に合うため、1・2年生のうちは目の前の高専の勉強と定期試験の成績を大切にし、大学編入という選択肢があることを知っておく段階で十分です。
専攻科に進みながら編入対策はできますか?
この記事で紹介している体験談は主に高専本科からの3年次編入で、専攻科在籍者の対策実例は含まれていません。専攻科からの大学編入・大学院進学は出願資格や試験内容が本科からの編入と異なる場合があるため、専攻科在籍中に編入を検討している方は、志望する大学の学生募集要項で専攻科生の出願区分を個別に確認してください。
出遅れたと感じたら、何を削ればいいですか?
体験談では、受験科目を絞り込むことで短い期間でも合格した例があります。長岡技術科学大学に合格した合格者は約半年、教材を増やさず3科目とも過去問を中心に据えて合格し、豊橋技術科学大学に合格した合格者は数学の参考書1冊と専門科目の過去問10年分という2つだけに絞って約4か月で合格しています。対策期間が短い場合は、教材の種類を増やすより、志望校の過去問に出る範囲へ的を絞る判断が有効だったケースが複数あります。
高専出身の合格者は、学年やきっかけがそれぞれ違っても、志望校と対策科目を早めに絞り込んでいます。今の学年から何を優先すべきか、無料相談で一緒に整理しませんか。
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監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。オンライン編入学院は、大学編入に特化した完全オンラインの予備校です。高専からの編入は、本科3年生・4年生・5年生・専攻科のどの時点で決意しても、志望校と対策科目の絞り込み方次第で対策期間の短さを補える例が体験談から見て取れます。この記事で紹介した対策期間・勉強時間は、いずれも合格者本人の記憶・記録にもとづくもので、個人差があります。無料相談では、いまの学年・在籍状況・志望分野を踏まえて、対策の始めどきと科目の優先順位をご提案しています。

