東京大学 工学部 編入の合格体験記|アルファβさん・高専から数学と英語だけで社会基盤学科へ
結論:TOEICを夏で切り上げ、東大が課す数学と英語の2科目に全部を注いだ
高等専門学校の3年生までは成績が振るわず、編入は考えずに公務員を目指していた方の記録です。3年の終わりに公務員試験の勉強を始めたところ、勉強そのものが意外と楽しいと気づき、進路が編入へ傾きました。4年生で志望校を東京大学に決めています。決め手は、日本で一番と言われる大学の学生から刺激を受けたいという思いと、田舎の出身でずっと憧れていた東京という立地、そして学費の安い国立であることでした。
対策を始めたのは2025年2月、本番は2026年7月。約1年半をかけています。序盤は『編入数学徹底研究』と『編入数学過去問特訓』を軸に数学を進めつつ、TOEICを並走。500点から始めて7月のIP試験で710点、8月に835点を取ってそこでTOEICの勉強を終えました。東京大学の試験は数学と英語の2科目だけなので、以降はそこへ全部を寄せています。数学では発想力を鍛えるために青チャートを部分的に使い、英語は『鉄壁』『ポレポレ』を音読中心で回しました。過去問は数学28年分・英語25年分を2〜3周。1日の学習時間は1.5時間から最大14時間まで伸び、受験者58名・倍率3.1倍の試験を、数学295/400・英語181/300で通過しました。
| 合格校 | 東京大学 工学部 社会基盤学科 |
|---|---|
| 前籍 | 高等専門学校 |
| 前籍の学部・学科 | 工学系 |
| 入学年 | 2027年4月 入学 |
| 入学のしかた | 後期課程へ直接入学(修業年限3年) |
| 受験年度 | 2027年度入学 |
この記事で分かること
- 公務員志望から東京大学の編入へ、志望校を決めるまで
- 実際に出願した大学と、後期課程への編入という選び方
- 2025年2月から2026年7月まで、学習時間とメンタルの推移
- 数学と英語で使った教材と、過去問28年分の回し方
- 試験当日の時間割、面接の質問、志望理由書の組み立て
なぜ編入を目指したのか
私が編入を決意したのは、 編入前の学校の3年目以降 のことでした。
高専3年生までは、成績があまり振るわなかったので編入は考えておらず公務員になろうと思っていました。高専3年生の終わりあたりから公務員試験の勉強を始めて、意外と勉強が楽しいことに気づき、編入もありだなと思うようになりました。高専4年生で志望校を東大にしました。
志望校を選んだ決め手
東大は日本で一番頭がいいと言われている大学なので、そんな大学に通う学生から刺激を受ければ自分の人生がより良くなるだろうと考えて東大にしました。あとは立地もあります。自分は比較的田舎の出身なので、ずっと東京での生活に憧れていました。ザ・東京という立地で、かつ学費が安い国立の大学だと東大が一番自分にマッチしていました。
編入を周りに伝えた時の反応
伝えた相手: 家族・友人・大学・学校の先生・先輩・後輩 / 伝えた時期: 試験の半年〜1年前
母はまさか自分の息子が東大に行くとは夢にも思わなかったようで、「東大は開成高校の子が行くところだよ、頑張ってるのは分かるけどなかなか難しいかもよ」と半信半疑なところもありましたが、毎日駅までの送り迎えなど、きちんと支援してくれました。 父は「東大は日本一の大学だから頑張れよ」と、金銭面で補助してくれました。欲しい参考書があればすぐに買ってもらえました。 友人や先生は皆応援してくれました。温かい人に恵まれたと感じています。
受験した大学とその結果
この合格者が実際に出願した大学です。編入試験は日程も科目も大学ごとにばらばらなので、どこをどう組み合わせたかは志望校選びの参考になります。
| 結果 | 大学・学部 | 編入年次 | 試験区分 | 受験者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 合格(入学) | 東京大学 工学部 社会基盤学科 | 2年次 | - | 58 | 3.1倍 |
受験者数・倍率は、この合格者が試験当日に見聞きした記憶にもとづく数値です。大学が公表している数字とは異なる場合があります。出願前には必ず各大学の学生募集要項で確認してください。
東京大学は、入学の時期を「◯年次」という形では定めていません。高等専門学校の卒業者を対象に後期課程へ直接入学する形で、修業年限は3年、高等専門学校で修得した単位は最大43単位まで認定されます。上の表や本文にある「2年次」「3年次」という言い方は、合格者本人の受け取り方にもとづくものです。出願前には必ず各大学の学生募集要項で確認してください。
合格までの学習計画
私が編入試験対策を始めたのは 2025年2月 、本番の試験は 2026年7月 でした。
時期別の1日の学習時間
平日と休日それぞれ、1日に何時間やっていたかです。棒の長さは平日・休日を通して同じ目盛りで比べられます。
平日
休日
1日あたりの学習時間の推移
月ごとの、1日あたりの学習時間です。どの時期にどれだけ積み上げたのかが分かります。
月ごとの学習の中身
- 2025年2月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 3/5
編入を意識して編入数学徹底研究に取り組み始めました。YouTubeでこの本の解説をしている「わんみん」という人の動画を見て理解を深めました。 編入ならTOEICも必要だったので、少しやり始めました。この時は500点くらいでした。
- 2025年3月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 3/5
2月とあまりやったことは変わりません。編入数学過去問特訓を購入して、こちらを少しずつ進めていました。
- 2025年4月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 3/5
筑波大学や横浜国立大学に行けたらいいなーと漠然と思いつつ、過去問特訓や徹底研究を進めました。ここでTOEICが635点になりました。嬉しかったです。
- 2025年5月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 3/5
大学編入のための数学問題集を買いました。また、横浜国立大学と筑波大学の過去問を少しずつ解き始めました。
- 2025年6月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 2/5
大学編入学試験 演習/数学みたいな本を購入して、こちらも進めていました。また、TOEICの勉強もしていました。
- 2025年7月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 4/5
高専で全員が必須で受けるTOEIC IP試験で710点を取りました。目標は800点だったのであと少しだなーと思いました。
- 2025年8月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 4/5
夏休みの前半はずっとTOEICしてました。ここで835点を取り、TOEICの勉強は終えました。そして東大が数学と英語だけで受験できると知り、志望校を東大に変えました。試しに東大の過去問を解いたら、50〜60点くらいは取れそうな感じでした。
- 2025年9月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 4/5
東大を目指すなら英語が必須ということで、鉄壁とやっておきたい英語長文500を購入して英語の勉強も始めました。
- 2025年10月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 4/5
東大英語の過去問を試しに解きましたが、50点しか取れずめちゃくちゃ焦ってました。数学はだんだん取れるようになってきました。
- 2025年11月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 5/5
数学の過去問で分からなかったところを高専の先生に聞きまくってました。
- 2025年12月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 5/5
英作文の対策をガチりました。英作文ハイパートレーニングという本を購入して、少しずつやり始めました。
- 2026年1月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 5/5
数学は年にもよりますがうまく行くと8割くらい取れるようになりました。英語はまだまだでした
- 2026年2月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 4/5
編入の対策は大体終わったので、青チャートに取り掛かりました。意外とよかったです。
- 2026年3月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 2/5
英語がここで覚醒しました。英語長文問題精講という本で多読をすると、いきなり読めるようになりました。また、併願校の筑波大学の対策として統計検定2級を取りました。
- 2026年4月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 1/5
この時期には「まあ多分東大はいけるんじゃね?」とか思い(思い上がり)、編入の対策は一旦休憩して数検1級やTOEFLをやってました。
- 2026年5月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 3/5
洋書を買いました。これで読解力が上がるだろうと考えての判断です。意外とよかったです。過去問に関しては数学5〜9割、英語6〜8割は取れそうだなと言った感じでした。
- 2026年6月
主な科目: 志望理由書, 面接/口頭試問, 数学, 英語 / 気持ちの状態 1/5
専攻科の試験があったので、その対策をしていました。ここで面接の練習もして自分の将来像とかを固めました。東大の志望理由書も書きました。
- 2026年7月
主な科目: 志望理由書, 面接/口頭試問, 数学, 英語 / 気持ちの状態 5/5
試験本番にむけて体調管理を徹底しました。絶対に風邪をひきたくなかったので手洗いうがい、家族的な生活を心がけました。面接対策も先生に2,3回ほどしてもらいました。
勉強場所と環境
家で勉強したことがほとんどないです。 基本的に図書館、スタバ、自習室、高専でやってました。マイルールとしてはスタバは英語を勉強する、図書館は数学をやる、みたいな感じにしてました。スタバは本拠地がアメリカなので、外国文化に触れながら英語を勉強できるのでモチベが上がりました。
スランプとメンタル回復
一番メンタルがきつかったのは受験の1ヶ月前です。「落ちる」とまでは思いませんでしたが、やはり本番の緊張があったので苦しかったです。なかなか寝付けない日も多く、23:00に布団に入ったのに2:00まで記憶があるみたいな時もありました。それでも勉強できたのは、やっぱりどうしても東大に行きたかったから、それだけですね。
科目ごとの対策と使った教材
科目ごとに、どの時期に何を使って、どう進めたかです。
数学
2025年2月 〜 2026年7月
青チャートⅠ+A〜Ⅲ+C 1周
選んだ基準: 編入の参考書と言えば編入数学徹底研究や編入数学過去問特訓が思いつくが、東大の数学の場合は大学数学の知識は当然だが、柔軟な発想力が試されるので、その発想力を磨く上でこの本は非常に役に立ちました。
東大編入で使えるシーンを想像しながら使うことが重要です。全範囲やる必要はないです。ピックアップして解きましょう。特にⅡ+Bの漸化式の範囲や、Ⅲ+Cの複素数は有用でした。
英語
2025年9月 〜 2026年7月
英作文ハイパートレーニング 3周
選んだ基準: 英作文の基礎固め
これさえやっておけば構文がわからなくて書けない、ということは無くなる気がします。
過去問対策(入手・分析・周回)
東大にメールをすると5年分はもらえますが、それ以上欲しい場合は知り合いに頼る以外ないと思います。 僕は数学は28年分、英語は25年分ほどを2〜3周しました。 模範回答がない時はAIを使ったり、高専の先生に解説をお願いしていました。 解き直しについてです。採点をして不正解だった部分は、その部分を理解するのも重要なのですが、なぜそのミスが起きたのかを考えることも重要だと思います。そうすれば将来のミスもグッと抑えられると思います。
振り返ってみて、これもやっておけばよかった
青チャートⅠ+A〜Ⅲ+Cを高専の1〜3年生でやっておけばよかったと思います。
AIの活用方法
数学に関しては、過去問の写真を撮ってGeminiに「この問題の解答解説をして」と送って、自分で採点をしていました。 英語に関しては、過去問の写真と自分の解答の写真を撮ってGeminiに採点してもらっていました。
試験当日はどうだったか
当日の時間の流れと、会場で感じたことです。
東京大学 工学部 社会基盤学科
| 当日の受験者数 | 58名 |
|---|---|
| 試験時間の構成 | 若干覚えてなくて曖昧なところもあるかもしれません。 9:10までに集合 9:30〜11:00 英語 11:00〜12:30 昼休憩 12:30〜15:30 数学 |
| 当日の気づき | 試験会場は本郷キャンパスです。本郷三丁目駅から徒歩10分くらいです。試験監督は3人でした。緊張感がすごかったです。 |
アルファさんが東京大学の面接で実際に聞かれた質問
面接で投げられた質問と、その場での答え方
志望理由書のどこを突かれたか
筆記で何がどう出たか(科目ごと)
面接の準備は、聞かれる中身が分かっているかどうかで負荷がまったく変わります。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
受験にかかった費用
編入試験対策にかかった費用の内訳です。これから編入を目指す後輩の、予算の参考になれば嬉しいです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ① 教材・書籍代 | ¥100,000 |
| ② 対策指導費 | ¥0 |
| ③ 試験関連費 | ¥180,000 |
| ④ 出願関連費 | ¥0 |
| ⑤ 当日関連費 | ¥35,000 |
| 合計 | ¥315,000 |
編入したあとの生活
アルファさんが編入したあとに分かったこと
単位認定でもっとこうしておけばよかったこと
編入後の就職活動の状況
編入学後に気づいた貴重な情報
単位認定でどこを詰めておくべきだったか、入学前の不安が実際どうだったか、就職活動はどう動いているか。入ってからでは取り返しがつかない話です。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。編入は入って終わりではありません。入学後の単位と時間割は、出願先を決める段階で効いてきます。
編入前の自分へ
東大編入試験、今振り返ってみると本当に大変な戦いだったなと感じます。けど試験が終わって、とても充実しています。これからの東京での生活に想像を膨らませたりしています。
確かに勉強は大変ですが、その先のことをモチベーションにして、頑張ってください。
— アルファさん(東京大学 工学部)
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。本文は、合格者本人が回答した編入体験アンケートをもとに構成し、公開について本人の同意を得ています。氏名・連絡先は掲載していません。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026-08-08
この合格者が使った参考書
本文に出てきた教材のうち、編入総研にレビューがあるものです。各カードをタップすると、中身・使いどころ・つまずきやすい箇所をまとめた記事に移動します。
編入数学徹底研究数学
編入数学過去問特訓数学
鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁英語
大学入試問題集関正生の英文法ポラリス. 1英語
大学入試問題集関正生の英文法ポラリス. 2英語
ポレポレ英文読解プロセス50 代々木ゼミ方式英語

