名古屋大学 工学部 編入の合格体験記|YNさん・高専の電気系から、2年の数学と20日の化学
結論:苦手な数学を2年かけて潰し、学んでいない化学は20日で詰め込んだ
ロボコンを退部した3年の終わり頃に、この方は編入を決めました。高等専門学校の電気電子工学科で学んでいた時期です。工学を学ぶほどに自分の知識の浅さを感じ、体系的に学び直したいと考えたのがきっかけでした。ロボコンで経験として得ていた工学の知識を、今度は原理から知りたくなったことが、決意を固めた一番の理由だそうです。進学先となった名古屋大学については、親に受けてみたらと言われた記念受験のつもりだった、と本人は書いています。
対策は2023年9月から2025年8月までの2年間。最初の1年は苦手な数学に張り付き、編入数学徹底研究を4周しました。2024年4月からはTOEICを足し、初回の600点から最終的に775点まで押し上げています。山場は最後に来ました。名古屋大学には化学があり、電気電子しか学んでこなかった状態から、筑波大学の試験の20日後という日程で詰め込むことになったからです。化学科出身の友人2人と毎晩通話して教わり、参考書は3日で読み切ったといいます。
| 合格校 | 名古屋大学 工学部 電気電子情報工学科 |
|---|---|
| 前籍 | 高等専門学校 |
| 前籍の学部・学科 | 電気電子工学科 |
| 入学年 | 2026年4月 入学 |
| 編入年次 | 3年次 |
| 受験年度 | 2026年度入学 |
この記事で分かること
- ロボコンを退部したところから、編入を決意するまで
- 実際に出願した2校と、その結果
- 2023年9月から2025年8月まで、数学・物理・英語をどう積んだか
- 数学・物理・英語・化学で使った教材と、過去問の集め方
- 名古屋大学の数学・物理・化学、当日の流れ
なぜ編入を目指したのか
高専で工学の勉強を進めるにつれ自分の浅学さを感じたため、学問として体系的に学んで、理解を深めたいと感じたことが編入のきっかけです。将来的に研究職に就きたいなと考えていたため、学士ではなく、学士や修士、博士といった学歴を持っておきたいと感じた部分も編入を考えたきっかけとしてあります。このように高専入学直後から編入という選択肢を意識しておりましたが、しっかりと編入する事を決意した瞬間はロボコンを退部した3年の終わり頃です。ロボコンを経験し、工学の知識を経験的に得られた事で、今までより原理から知りたいと思うようになったのが編入する決意を固めた理由として一番大きかったかなと思います。
志望校を選んだ決め手
筑波大学は、校風が好きだと感じたため受けました。自分は色々な事を広く学びたい気持ちがあるので、筑波大学では自分の専攻に関わらず授業を選べるという仕組みが良いなと思って受験しました。あと、学園都市というのがカッコいいなと思ったからです。 名古屋大学に関しては、正直な事を言うと、親に「受けてみたら?」と言われて、記念受験でもいいや、一回記念に受けてみようと思って受けただけなので、自分で選んだ理由などは無いです。まさか進学するとは思わなかったです。
編入を周りに伝えた時の反応
伝えた相手: 家族・友人・大学・学校の先生 / 伝えた時期: 試験の1年以上前
両親は私が編入することを一番応援してくれました。もとより編入するだろうと思ってたみたいです。編入に必要な書類や宿泊施設、移動手段(新幹線)などの手配をしてくれて、私が勉強に専念できるようにしてくれました。非常にありがたかったです。特に提出書類の締め切りを確認してもらって、郵便局まで行って書類を送ってきてもらったのが勉強に集中したい時期に非常に助かりました。 友達もずっと応援してくれました。特に名古屋大学は化学があり、電気電子工学しか学んでこなかった自分にとってはキツかった上に筑波大の編入試験の20日後に名古屋大学の試験というハードスケジュールだったため、実質20日で化学を詰め込むという荒技をこなさないといけなかったわけですが、化学科出身の友達が2人おり、毎晩通話を繋げて、マンツーマンで化学を教えてもらいました。 先生は、「この志望校では厳しいのでは無いか」とあまり応援してくれる雰囲気ではありませんでした。確かに学年順位が下から数えた方が早いのに、旧帝を受けたり筑波を受けたりしたので、無理なんじゃないかと思われるのも道理かなと思います。しかし結局のところは個人の努力で受かったので、言われた事にいちいち凹まずにコツコツ勉強をやっていくのが良いかと思います。
受験した大学とその結果
この合格者が実際に出願した大学です。編入試験は日程も科目も大学ごとにばらばらなので、どこをどう組み合わせたかは志望校選びの参考になります。
| 結果 | 大学・学部 | 編入年次 | 試験区分 | 受験者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 合格(入学) | 名古屋大学 工学部 電気電子情報工学科 | 3年次 | 一般編入 | 30 | 3.0倍 |
| 合格(辞退) | 筑波大学 工学部 工学システム学類 | 3年次 | 一般編入 | 60 | 6.0倍 |
受験者数・倍率は、この合格者が試験当日に見聞きした記憶にもとづく数値です。大学が公表している数字とは異なる場合があります。出願前には必ず各大学の学生募集要項で確認してください。
合格までの学習計画
私が編入試験対策を始めたのは 2023年9月 、本番の試験は 2025年8月 でした。
時期別の1日の学習時間
平日と休日それぞれ、1日に何時間やっていたかです。棒の長さは平日・休日を通して同じ目盛りで比べられます。
平日
休日
1日あたりの学習時間の推移
月ごとの、1日あたりの学習時間です。どの時期にどれだけ積み上げたのかが分かります。
月ごとの学習の中身
- 2023年9月
主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5
編入数学徹底研究を始めた。最初の方しか出来なかったので、3年までの数学をやり直した
- 2023年10月
主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5
編入数学徹底研究をずっと進めてる時期
- 2023年11月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 4/5
編入数学徹底研究をやっていた。若干飽きが来てたので、英語の勉強をつまみ食いしながら進めてた
- 2023年12月
主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5
編入数学徹底研究が1周目終わった時期。とはいえ全然出来ないので、また勉強し直す事にした
- 2024年1月
主な科目: 数学 / 気持ちの状態 2/5
冬休みも編入数学徹底研究をしてた
- 2024年2月
主な科目: 数学 / 気持ちの状態 1/5
ずっと数学を勉強してた。苦手なのできちんと克服しようと思って、毎日少しずつ勉強してた
- 2024年3月
主な科目: 数学, 物理 / 気持ちの状態 2/5
そろそろ物理もやろうと思って勉強した。とはいえ最初は高専の教科書で復習する程度
- 2024年4月
主な科目: 数学, 英語, 物理 / 気持ちの状態 2/5
TOEIC対策を始めた
- 2024年5月
主な科目: 数学, 英語, 物理 / 気持ちの状態 3/5
新学期が始まり、リフレッシュした気持ちで、入試に必要な科目を勉強した。
- 2024年6月
主な科目: 数学, 英語, 物理 / 気持ちの状態 3/5
この頃にTOEICを初めて受験した。スコアは600だった。元々英語が得意な方なので、それなりに解けた事に安心した
- 2024年7月
主な科目: 数学, 英語, 物理 / 気持ちの状態 3/5
夏休み前に徹底研究が3周目に突入しそうだった
- 2024年8月
主な科目: 数学, 英語, 物理 / 気持ちの状態 1/5
夏休み、外国へいきながら数学を勉強していた。この時期はベクトル解析をしていた覚えがある。
- 2024年9月
主な科目: 数学, 英語, 物理 / 気持ちの状態 2/5
数学は複素解析に入ってきた。楽しいと感じた。また、物理も基礎的なことは固めて、問題集や参考書に手を出した
- 2024年10月
主な科目: 化学, 数学, 英語, 物理 / 気持ちの状態 3/5
学校の授業で化学を重点的に学ぶものがあり、理解に努めた
- 2024年11月
主な科目: 化学, 数学, 英語, 物理 / 気持ちの状態 3/5
特に大きな変化はなかった。この頃に過去問を解いて傾向の確認をした
- 2024年12月
主な科目: 化学, 数学, 英語, 物理 / 気持ちの状態 3/5
TOEICがあった。ここで700点を越えた
- 2025年1月
主な科目: 数学, 英語, 物理 / 気持ちの状態 2/5
冬休みなので、苦手だと思う部分を復習しつつ勉強していた
- 2025年2月
主な科目: 数学, 英語, 物理 / 気持ちの状態 3/5
冬休みは半日ほどは勉強に費やしていた覚えがある。モチベは下がってきた
- 2025年3月
主な科目: 数学, 英語, 物理 / 気持ちの状態 1/5
編入試験が近づいてきたのを感じ、結構切羽詰まってた気がする。過去問を解いた
- 2025年4月
主な科目: 数学, 英語, 物理 / 気持ちの状態 1/5
この頃にはずっと過去問を解いて、解けなかった部分を勉強し直して、というサイクルで動いていた
- 2025年5月
主な科目: 数学, 英語, 物理 / 気持ちの状態 2/5
誕生日の日も勉強していた。ひたすら過去問と参考書と分からないところを調べるという繰り返し
- 2025年6月
主な科目: 数学, 英語, 物理 / 気持ちの状態 2/5
TOEICの最終テスト、スコアは800超えなかったが775でぼちぼちだった。
- 2025年7月
主な科目: 数学, 英語, 物理 / 気持ちの状態 1/5
過去問をひたすら解いてた。名門の森を解いてた覚えがある
- 2025年8月
主な科目: 化学, 数学, 英語, 物理 / 気持ちの状態 1/5
過去問を解き、化学を詰め込んだ。3日で参考書を読み切った。かなり気合い入れて頑張った。
勉強場所と環境
ずっと家で勉強していました。家の学習環境を整えるために、フワフワのマットを買ってきましたが、これが非常に良かったです。特に場所を変えてリフレッシュなどは考えなかったです。動くのがめんどくさく、移動時間がもったいなく、カフェへ行ったらお金がかかると思ってずっと家で勉強してました。
スランプとメンタル回復
メンタル管理は一番気にしていた部分です。2024年9月から、学校へ行く前に朝に軽い運動をするようにしたら、めちゃくちゃ調子が良くなりました。運動はおすすめです。ラジオ体操くらいで十分です。あとは友達と話すことです。ずっと勉強のことばっかり考えるのも疲れるので、楽しく勉強が出来るように、気負わずに友達と話してました。結構8月には就職や進学で進路が決定してる人が多く、羨ましいなと思いつつも、8月終われば遊べる!と思って友達とユニバに行く約束や遊びに行く約束を取り付けてモチベをたっぷり回復しながら勉強してました。正直嫌々勉強してると全然楽しくないので、いくら編入があるからといって、嫌なまま勉強するくらいなら、ガッツリ休みをとって勉強したいと自発的に思えるようにしました。
科目ごとの対策と使った教材
科目ごとに、どの時期に何を使って、どう進めたかです。
化学
2025年8月 〜 2025年8月
大宮理の化学[有機化学編]が面白いほどわかる本 2周
選んだ基準: 20日で勉強するのに、マクマリーみたいな難しそうな参考書は無理だ!と思ったので、簡単に分かりやすく分かるものを選びました。気合を入れたら3日で読めます。単純に分かりやすいです。
一度全部読み、基礎を頭に叩き込んだ上で大学の過去問を読んで、傾向を調べつつ、出そうな部分を重点的に学びました。
数学
2023年9月 〜 2025年8月
英語
2024年4月 〜 2025年8月
物理
2024年3月 〜 2025年8月
名問の森物理 2周
選んだ基準: とても良いと思います。よく出る問題が網羅的に書いてあり、高校生向けですがおすすめできます
過去問の傾向から、出そうな問題をピックアップして解いてました。
過去問対策(入手・分析・周回)
過去問は、ネットに上がってるものを貰ってきました。スタディプラスなどで編入試験を経験し、志望校に合格した先輩と繋がり、過去問を貰うなどしてる方もいるそうですが、特にそのような伝手は無かったのでネットにある過去問を解きました。分析は全科目に関して少なくとも5年分は入手した後、とりあえず全部解きながら(実力がなくて解けなくても)、出てくる分野の傾向を絞り込みました。高専にも色々な大学の過去問を保管してる資料室があり、そこからネットにない過去問は貰ってきました。
振り返ってみて、これもやっておけばよかった
化学の熱力学に関しては、もう少し勉強する時間を取りたかったなと今更ながら感じています。あとTOEICももう少し高いスコアを目指せるように早めに受けるだけでも受けておけば良かったと感じてます
AIの活用方法
ChatGPTは課金しました。物理や化学の基礎固めに主に使って、対話しながら自分のわかってない部分を探るのに活用してました。
英語のスコアをどう上げたか
受験で利用した英語試験は TOEIC L&R です。以下、それぞれのスコア推移です。
TOEIC L&Rのスコア推移
点をタップすると受験時期とスコアが表示されます。
受験時期の一覧を開く
2025年06月 600点 → 2025年12月 700点 → 2026年03月 770点 → 2026年06月 775点(提出)
試験当日はどうだったか
当日の時間の流れと、会場で感じたことです。
受験にかかった費用
編入試験対策にかかった費用の内訳です。これから編入を目指す後輩の、予算の参考になれば嬉しいです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ① 教材・書籍代 | ¥30,000 |
| ② 対策指導費 | ¥0 |
| ③ 試験関連費 | ¥26,000 |
| ④ 出願関連費 | ¥30,000 |
| ⑤ 当日関連費 | ¥100,000 |
| 合計 | ¥186,000 |
編入したあとの生活
YNさんが編入したあとに分かったこと
単位認定でもっとこうしておけばよかったこと
編入を決める前に不安だったこと、入学後の実際
編入後の就職活動の状況
編入学後に気づいた貴重な情報
単位認定でどこを詰めておくべきだったか、入学前の不安が実際どうだったか、就職活動はどう動いているか。入ってからでは取り返しがつかない話です。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。編入は入って終わりではありません。入学後の単位と時間割は、出願先を決める段階で効いてきます。
編入前の自分へ
正直、順位とか自分の実力とかは気にせず、目標があるならコツコツとそれに向かって勉強するのがいいと思います。編入試験は、今まで頑張ったことはもちろん、当日の運で合格することもあります。現に私は正直受かるとも思ってなかった大学に受かったので、受かるかどうか分からなくても、受かりそうにもないなと感じても、とりあえず出願してみるのも手かなと思ってます。
あとは楽しく勉強できたら素敵です!とにかく長い期間勉強することになるので、楽しいと思えないとモチベーションも上がりません。辛いなと思うなら一旦離れて、友達と話してリフレッシュするのも十分大事なことだと思います。
個人的に入試で一番役に立ったのは朝の運動習慣です。体が資本なので、鍛えると元気に試験が受けられます。
— YNさん(名古屋大学 工学部)
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。本文は、合格者本人が回答した編入体験アンケートをもとに構成し、公開について本人の同意を得ています。氏名・連絡先は掲載していません。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026-08-08
この合格者が使った参考書
本文に出てきた教材のうち、編入総研にレビューがあるものです。各カードをタップすると、中身・使いどころ・つまずきやすい箇所をまとめた記事に移動します。



