名古屋大学 情報学部 編入の合格体験記|Lunさん・TOEICと小論文で3校に合格
結論:配点が英語に寄る入試だから、TOEICを先に終わらせた
高等専門学校の国際ビジネス学科から、名古屋大学 情報学部 人間・社会情報学科へ編入した方の記録です。もともと編入を前提に高専へ入学し、当初は経営学部を考えていました。高専での研究とのつながりを軸に、情報系でありながら文系所属でも受験できる学部へ志望を切り替えたのが転機です。
受ける大学の試験がTOEIC・小論文・面接だけなので、総合点に占める英語の比重が高くなります。そこで2023年11月から2024年4月までをTOEICに寄せ、860点・790点・855点・870点と受け直しながら、出願に間に合う4月で打ち切りました。以降は小論文と志望理由書に切り替え、日経新聞を毎日読んで時事の材料を貯めています。出願した3校すべてに合格しました。
| 合格校 | 名古屋大学 情報学部 人間・社会情報学科 |
|---|---|
| 前籍 | 高等専門学校 |
| 前籍の学部・学科 | 国際ビジネス学科 |
| 入学年 | 2025年4月 入学 |
| 編入年次 | 3年次 |
| 受験年度 | 2025年度入学 |
この記事で分かること
- 編入前提で高専に入り、経営から情報へ志望を変えた理由
- 出願した3校と、その結果
- 2023年11月から本番まで、TOEICと小論文にどう時間を配分したか
- TOEIC教材3冊と小論文のネタ本、大学ごとの過去問の入手方法
- 3校それぞれの当日の流れと、口述試験で実際に問われたこと
なぜ編入を目指したのか
編入を前提として、高専に入学しました。 高専から編入をするメリットとしては、高校3年間を大学入試のための勉強に充てる必要がなく、教養科目に加えて自分自身が学びたい分野を学ぶことができるためです。また、4年次から研究活動を始めるため、研究への意欲を面接などでも全面に押し出すことができます。 高専では、経済や経営、会計学などを学ぶため、入学当初は経営学部などへの編入を考えていました。
志望校を選んだ決め手
高専の研究とのつながりや発展性を考え、情報系の学部かつ、文系所属でも入れるところを選びました。 決定打としては、国公立で名の知れた大学であること、試験内容がTOEIC・小論文・面接のみであった点です。
編入を周りに伝えた時の反応
伝えた相手: 家族・友人・大学・学校の先生・先輩・後輩 / 伝えた時期: 試験の半年〜1年前
家族、友人含め周りの人は応援してくれました。高専生はクラスの一定数が卒業後の進路として編入を選択するので、違和感はなかったと思います。 志望校を最終決定したタイミングが、受験日の半年前という非常に遅いタイミングであったため、当時想定していた志望校とは異なり、母は少し混乱していました。しかし、結果的に自分自身興味のある分野で勉強や研究に励むことができる環境だと伝えたとき、安心した表情でした。
受験した大学とその結果
この合格者が実際に出願した大学です。編入試験は日程も科目も大学ごとにばらばらなので、どこをどう組み合わせたかは志望校選びの参考になります。
| 結果 | 大学・学部 | 編入年次 | 試験区分 | 受験者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 合格(辞退) | 金沢大学 融合学域 先導学類 | 3年次 | 学士編入(社会人編入) | 25 | 1.7倍 |
| 合格(辞退) | 筑波大学 情報学群 知識情報・図書館情報学類 | 3年次 | 学士編入(社会人編入) | 28 | 2.3倍 |
| 合格(入学) | 名古屋大学 情報学部 人間・社会情報学科 | 3年次 | 学士編入(社会人編入) | 25 | 6.3倍 |
受験者数・倍率は、この合格者が試験当日に見聞きした記憶にもとづく数値です。大学が公表している数字とは異なる場合があります。出願前には必ず各大学の学生募集要項で確認してください。
合格までの学習計画
私が編入試験対策を始めたのは 2023年11月 、本番の試験は 2024年8月 でした。
時期別の1日の学習時間
平日と休日それぞれ、1日に何時間やっていたかです。棒の長さは平日・休日を通して同じ目盛りで比べられます。
平日
休日
1日あたりの学習時間の推移
月ごとの、1日あたりの学習時間です。どの時期にどれだけ積み上げたのかが分かります。
月ごとの学習の中身
- 2023年11月
主な科目: TOEIC / 気持ちの状態 4/5
出来事:TOEIC860点取得。(これにより少し気が緩む) 取り組んだこと:公式問題集8,9を演習(テストは週1回以上実施)。でる1000の苦手分野の克服。
- 2023年12月
主な科目: TOEIC / 気持ちの状態 4/5
取り組んだこと:金フレ860点レベルまで演習。でる1000文法模試をなるべく多く実施。過去解いて苦手だった公式問題集のテストを再実施。
- 2024年1月
主な科目: TOEIC / 気持ちの状態 3/5
出来事:TOEIC790点に下がる。(原因はリスニングをあまり行わなかったため。) 取り組んだこと:文法の理解を深めるため、でる1000の細部まで学習、また解説を読んでもわからない箇所をひたすらに調べる。
- 2024年2月
主な科目: 志望理由書, TOEIC / 気持ちの状態 2/5
取り組んだこと:学校で今後の研究の方向性を探りつつ、編入対策として志望理由書に書きたいことや研究の発展性についてまとめていた。 TOEICは公式問題集で800点台後半で安定してきた。
- 2024年3月
主な科目: TOEIC / 気持ちの状態 2/5
出来事:TOEIC855点取得。(でる1000の学習効果が出始める) 取り組んだこと:でる1000の細部まで学習。公式問題集9,10の演習(週1回はテストの実施)。 春休みで中だるみしました。
- 2024年4月
主な科目: TOEIC, 小論文 / 気持ちの状態 4/5
出来事: TOEIC870点取得。(金沢大学の出願に間に合う最後のテストのため、ここで終了。) 取り組んだこと: これまで解いた公式問題集の演習。また、苦手な表現、単語、熟語の演習。 小論文や面接対策として、日経新聞を読み始める。
- 2024年5月
主な科目: 志望理由書, 小論文 / 気持ちの状態 5/5
出来事: 5月下旬に金沢大学の出願。 その1週前に金沢大学で開かれた編入生向けの説明会に参加。 取り組んだこと: 小論文対策は、小論文の完全ネタ本で出題されそうな範囲の理解や、昨今のニュースできになるトピックから問題を作成し、800字で書く練習。 金沢大学の志望理由書は、現在の学校で学んでいることや研究していること、それを踏まえて貴学で研究したいことなどを書いた。また、筑波大学の出願が控えていたため、研究内容を整理した。
- 2024年6月
主な科目: 面接/口頭試問, 小論文 / 気持ちの状態 5/5
出来事: 6月初旬に筑波大学の出願。 6月中旬に金沢大学の受験。 取り組んだこと: 筑波大学の出願にあたり、研究計画書の作成を行った。計画書には、本学で学んだこと、研究したこと、編入してからの学習計画(履修計画)、今後の研究の発展可能性などを書いた。 金沢大学の受験にあたっては、小論文の過去問を3年分解いた。また、口頭試問の数学が心配であったため、高校数学の復習を行った。
- 2024年7月
主な科目: 志望理由書, 面接/口頭試問 / 気持ちの状態 4/5
出来事: 7/8に金沢大学の合格発表。 7/13に筑波大学の受験。 7月中旬に名古屋大学の出願。 7/19に金沢大学の入学誓約書の提出締め切り(後で取り消しても大丈夫なので出しましょう)。 7/27-8/1筑波大学の入学手続きの締め切り(入学金30万もここで支払います、返ってはきません)。 取り組んだこと: 筑波大学の受験にあたり、プレゼン資料を作成した。内容は研究計画書に沿って作成した。研究については、現在はどこまで研究が進んでおり、何を発展させたいのか、などの詳細も詰め、発表は10分程度に収まるように意識した。(10分で切られることはありませんでした。) 名古屋大学の出願にあたっては、志望理由をいかに簡潔に伝えられるかを意識して書きました。
- 2024年8月
主な科目: 面接/口頭試問, 小論文 / 気持ちの状態 3/5
出来事: 8/22.23に名古屋大学の入試。 8/29に名古屋大学の合格発表。 (名古屋大学は合格発表の通知とともに誓約書みたいなものが送付されていたので、それに記銘して返送しました。そして入学直前の3月まで音沙汰はありません。) 取り組んだこと: 小論文は生成AIネタのお題をいくつか解きました。 面接対策として、筑波の入試でかなり掘られた「モデル(これが情報系のものではなかったので)の説明」「研究の限界」「研究の発展可能性」を中心に準備しました。
勉強場所と環境
TOEICや小論文など集中力が必要なときは、図書館や寮の自習室などで勉強していました。 志望理由書の作成や研究はアイデアの発散も大事なので、ゼミ室やカフェなどで話し合いながら作成していました。
スランプとメンタル回復
一番やる気が喪失したのは3月(春休み中)です。休みは基本的に編入勉強をしている友人に会わないため、一番時間があったにも関わらず、勉強はあまりしませんでした。 この悪い流れを断ち切るため、4月からは友人(編入試験がある)となるべく同じ空間で勉強していました。監視の目があるとやらざるを得ないため、しゃべらなくても友人と勉強するのはおすすめです。
科目ごとの対策と使った教材
科目ごとに、どの時期に何を使って、どう進めたかです。
TOEIC
2023年11月 〜 2024年4月
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ 4周
選んだ基準: TOEICの単語帳といえばこれです。TOEICは他の試験と違ってビジネス英語なので、普段英語の勉強に使っているものよりかはTOEIC専用のものを買った方が点数が伸びると思います。
860点台の単語までほとんど暗記できている状態まで仕上げました。 また、単語だけでなく熟語として発音しながら演習することで、リスニングの点数向上にもつながったと思います。
選んだ基準: part5の点数向上のため。参考書後半に「文法模試」という本番同様のテストが13回分ついていおり、たくさん演習できるところも評価が高いです。
文法模試で苦手を見つけた後に、各セクションを極めるという形で進めました。
小論文
2024年4月 〜 2024年8月
過去問対策(入手・分析・周回)
金沢大学 HPに過去3年分掲載されています。 融合学域ホーム→入試情報→3年次編入について 過去問の分析結果として、近年話題になったことが出やすいとわかったので、4月ごろから毎日新聞をチェックしていました。過去問の周回は2周ほどしました。 口頭試問の内容については、数学は数Ⅰ・Ⅱ、A・Bレベルの内容でした(教科書レベルの問題)。英語は、英検2級または準1級レベルの内容でした。 この内容は、高専の先輩から教えてもらい、対策しました。 筑波大学 研究計画についてプレゼンをする面接(30分間)であるため、過去問はありません。 名古屋大学 入試課に出向けば、過去の問題が閲覧できるそうです。 当時は、名大付近に住んでいなかったため、過去問は利用しませんでした。
振り返ってみて、これもやっておけばよかった
TOEICにもう少し早く着手してもよかったと思います。特に私の受験校はTOEIC、小論文、面接しか判断材料がないため、総合点でのTOEICの割合が高いです。名古屋大学の情報学部人間・社会情報学科は例年志願者数が高く、合格体験記を見る限り合格者のTOEICの点数は900点前後であったため、試験後も不安が残りました。
AIの活用方法
小論文対策や志望理由書の作成にChatGPTを使用しました。 まず小論文対策では、小論文のお題づくりや添削で使用しました。プロンプトをしっかりすれば、かなり精巧な解答が返ってきます。 志望理由書の作成では、誤字脱字確認や字数を調整するために使用しました。
英語のスコアをどう上げたか
受験で利用した英語試験は TOEIC L&R です。以下、それぞれのスコア推移です。
TOEIC L&Rのスコア推移
点をタップすると受験時期とスコアが表示されます。
受験時期の一覧を開く
2023年11月 860点 → 2024年01月 790点 → 2024年03月 855点 → 2024年04月 870点(提出)
試験当日はどうだったか
当日の時間の流れと、会場で感じたことです。
金沢大学 融合学域 先導学類
| 当日の受験者数 | 25 |
|---|---|
| 試験時間の構成 | 9:00-9:30 受付 10:00-11:00 小論文 11:00-12:20 お昼休憩 12:30- 順次口述試験(一人当たり約15分、終わった人から順次解散) |
| 当日の気づき | 会場までは金沢駅からバスで50分。公共交通機関推奨とありますが、私は送迎でいきました。 お昼ご飯は持参です。※試験会場近くにコンビニなどもありません。 服装はスーツっぽい人が多かったです。 |
筑波大学 情報学群 知識情報・図書館情報学類
| 当日の受験者数 | 28 |
|---|---|
| 試験時間の構成 | 13:00過ぎくらいに受付。 順次面接をし、終わり次第解散。 面接の部屋は2つほどあったと記憶しています。 |
| 当日の気づき | 会場は駅から徒歩15分ほど。 プレゼン発表において、パソコンを使用するため、充電が満タンの状態で望むこと。 また、HDMIが直接ささらないPCは変換ケーブルの持参が必要です。 面接官は2,3人。 発表10分→終わり次第質疑応答(合計30分) 発表は10分程度とされていますが、タイマーなどで時間が測られている様子はないので、あくまで目安だと思います。 |
名古屋大学 情報学部 人間・社会情報学科
| 当日の受験者数 | 25 |
|---|---|
| 試験時間の構成 | 1日目 9:30-10:30 小論文 2日目(1次通過の場合) 12:00- 順次面接(1人あたり10分程度) |
| 当日の気づき | 学校の敷地内に地下鉄が乗り入れているので、駅から10分程度で試験会場につきます。 また、お昼休憩などはありませんが、近くにコンビニがあるので何かと便利でした。 受験者の服装は意外と私服の方が多かったです。 また、2日目は受付開始の1時間ほど前に1次の合否がでるので、受かっているかわからなくても試験会場に向かう必要があります。 面接官は4人。主に司会進行が1人で、他の教授は質問があれば聞いてくるスタイルです。面接の雰囲気は非常に穏やかでした。 |
Lunさんが名古屋大学の面接で実際に聞かれた質問
面接で投げられた質問と、その場での答え方
志望理由書のどこを突かれたか
筆記で何がどう出たか(科目ごと)
面接の準備は、聞かれる中身が分かっているかどうかで負荷がまったく変わります。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
受験にかかった費用
編入試験対策にかかった費用の内訳です。これから編入を目指す後輩の、予算の参考になれば嬉しいです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ① 教材・書籍代 | ¥7,000 |
| ② 対策指導費 | ¥0 |
| ③ 試験関連費 | ¥30,000 |
| ④ 出願関連費 | ¥90,000 |
| ⑤ 当日関連費 | ¥45,000 |
| 合計 | ¥172,000 |
編入したあとの生活
Lunさんが編入したあとに分かったこと
単位認定でもっとこうしておけばよかったこと
編入を決める前に不安だったこと、入学後の実際
編入後の就職活動の状況
編入学後に気づいた貴重な情報
単位認定でどこを詰めておくべきだったか、入学前の不安が実際どうだったか、就職活動はどう動いているか。入ってからでは取り返しがつかない話です。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。編入は入って終わりではありません。入学後の単位と時間割は、出願先を決める段階で効いてきます。
編入前の自分へ
TOEICが試験科目としてある場合、始めるが早いに越したことはないです。目標点数を取得するのに想像以上に時間がかかります。
金沢大学の融合学域はおそらく700点台から合格ラインに乗ってくるかと思いますが、名古屋大学の情報学部は最低でも800点ほしいという感じなので、志望校の決定に関わらず勉強にとりかかってください。
— Lunさん(名古屋大学 情報学部)
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。本文は、合格者本人が回答した編入体験アンケートをもとに構成し、公開について本人の同意を得ています。氏名・連絡先は掲載していません。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026-08-08
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