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経営管理論 編入で組織の理論を押さえる|基本テキストの使いどころ

経営学部の編入試験では、経営管理論の範囲から出題されることが多くあります。組織をどう管理するかという理論の系譜は、用語だけを覚えても答案になりません。

本書は、その系譜を大学生向けに整理した基本テキストです。この記事では、編入対策での使いどころを整理します。

著者上野恭裕・馬場大治 編著
出版社株式会社中央経済社
発行2016年7月5日(第1版第1刷)
ページ数278ページ
定価2,400円+税
ISBN978-4-502-19061-2

この本の位置づけ

はじめにで、本書の立場が示されています。現代は組織の時代であり、人々は何らかの形で組織の活動に参加している。組織の活動は人々の生活に影響を与え、とくに大規模企業組織の影響は大きい。だから現代社会に生きる人々は、組織を管理運営するための正しい方法を身につけておく必要がある、という導入です。

研究の対象は大企業が中心ですが、中小企業や非営利組織も対象になることがある、と書かれています。そして、経営管理論の知識は大企業の社長だけでなくすべての人に必要で、一般教養といえる、という立場です。

本書が主な対象としているのは、経営管理論を学習しようとしている大学生です。そのうえで、基本的なテキストだがレベルが低いわけではない、と著者自身が断っています。編入受験生にとっては、この水準がちょうど良い場合が多くあります。入門書では答案に足りず、専門書では時間が足りない、という間を埋める位置です。

経営戦略論との役割の違いも押さえてください。戦略論が「何をするか」を扱うのに対し、管理論は「どう動かすか」を扱います。志望校がどちらを問うかは、この記事の「ターゲット大学と対策できるテーマ」で確かめてください。

いつどのタイミングの編入受験生におすすめか

経営学部を志望し、専門科目の対策を始める段階で読む1冊です。経営学の全体像を扱う入門書を1冊読んでからのほうが、位置づけが分かって読みやすくなります。

編入試験の準備では、専門科目の対策の前半から中盤に置きます。理論の系譜を押さえるには時間がかかるので、後半に回すと答案練習まで届きません。

小論文で経営に関するテーマが出る大学でも、本書の内容は材料になります。専門科目としての出題がなくても、志望理由書や面接の準備として読む価値があります。

経営学部の編入試験では、経営管理・組織・戦略のどこが問われるかが大学ごとに違います。志望校の過去問と現在の状況をうかがったうえで、読む範囲を整理します。

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ターゲット大学と対策できるテーマ

過去問の出題傾向を分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。

神戸大学経営学部

経営学

頻出テーマ強い文化、逆機能、組織能力、部門化、コンティンジェンシー理論、期待理論

本書の該当ページ強い文化(p.129)、逆機能(p.129)、組織能力(p.181)、部門化(p.118)

法政大学経営学部

経営学

頻出テーマトップマネジメント、官僚制組織、執行役、コンティンジェンシー理論、取締役会、競争優位

本書の該当ページトップマネジメント(p.33)、官僚制組織(p.114)、執行役(p.35)、コンティンジェンシー理論(p.154)

龍谷大学経営学部

英語経営学

頻出テーマ人的資源、企業戦略、専門化、競争優位、経営戦略

本書の該当ページ人的資源(p.206)、企業戦略(p.159)、専門化(p.118)、競争優位(p.174)

北海学園大学経営学部

経営学

頻出テーマ企業戦略、金のなる木、取締役会、競争優位、株主総会

本書の該当ページ企業戦略(p.159)、金のなる木(p.168)、取締役会(p.34)、競争優位(p.174)

国士舘大学経営学部

経営学

頻出テーマ組織能力、ガバナンス、競争優位、経営戦略

本書の該当ページ組織能力(p.181)、ガバナンス(p.247)、競争優位(p.174)、経営戦略(p.22)

同志社大学商学部

経営学

頻出テーマ競争優位、経営戦略

本書の該当ページ競争優位(p.174)、経営戦略(p.22)

関西大学商学部

経営学

頻出テーマ企業戦略、テイラー

本書の該当ページ企業戦略(p.159)、テイラー(p.43)

近畿大学経営学部

経営学

頻出テーマ競争優位、株主総会

本書の該当ページ競争優位(p.174)、株主総会(p.33)

※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。

この本の使い方

理論の系譜を、時代の流れとともに整理しながら読んでください。誰が何を主張したかを個別に覚えるのではなく、前の理論の何が問題とされて次が出てきたのかをつなげると、記述式で書けるようになります。

章ごとに、その章の理論を200字程度で要約する練習をおすすめします。編入試験では用語の説明を求められることが多く、この要約がそのまま答案の下書きになります。

身近な組織に当てはめて考えると定着が早くなります。アルバイト先でも大学のサークルでも構いません。理論が現実の何を説明しているのかが見えると、記憶に残ります。

この記事の「本書の該当ページ」で、志望校の頻出テーマの掲載ページを確かめられます。

注意点

経営学の全分野を扱う本ではありません。戦略論、マーケティング、会計など、志望校の出題範囲に含まれる他の分野は別の教材が必要です。

また、教科書なので演習問題はありません。答案の練習は過去問で行ってください。

最後に、志望校が経営管理論のどの範囲を問うかを過去問で確かめてください。組織論に寄る大学と、戦略に寄る大学では、読むべき章が変わります。

動画でも解説しています

【大学編入】同志社大学 商学部 商学総合コース・神戸大学 経営学部 経営学科 編入合格者インタビュー|参考書の使い方まで詳しく解説

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オンライン編入学院 公式サイト

オンライン編入学院は、経営学の理論の系譜の整理から、記述式の答案づくりまで指導しています。年度ごとの合格状況は合格者速報にまとめています。

理論を押さえたあとは、答案に落とす練習です。現在の状況をうかがって、次にやることを一緒に決めます。

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