筑波大学 生命環境学群 編入の合格体験記|Kさん・高専から生物資源学類に合格するまで
結論:先に英語を終わらせて、残り4か月を生物と化学に全部使った
高等専門学校の生物応用化学科から、筑波大学 生命環境学群 生物資源学類へ編入した方の記録です。食品会社の研究職に興味を持ったものの高専卒では届きにくいと感じたこと、卒業研究で扱った微生物をさらに深めたいと考えたことが動機でした。志望校は、農学系のシラバスを読み比べ、高専でやってきたことから離れすぎない筑波を選んでいます。
順番の付け方がはっきりしています。対策の開始は2025年10月で、本番は2026年7月。最初の5か月はTOEICだけに寄せ、655点から775点まで伸ばして3月で英語を打ち切りました。3月後半から生物と化学に切り替え、直前期は1日10.5時間まで積んでいます。公開されている過去問3年分は、1か月あけて周回しました。
| 合格校 | 筑波大学 生命環境学群 生物資源学類 |
|---|---|
| 前籍 | 高等専門学校 |
| 前籍の学部・学科 | 生物応用化学科 |
| 入学年 | 2026年4月 入学 |
| 編入年次 | 3年次 |
| 受験年度 | 2026年度入学 |
この記事で分かること
- 食品の研究職を目指して編入を考えた理由と、筑波を選んだ決め手
- 出願した2校と、その結果
- TOEICから生物・化学へ、月ごとに何をやっていたか
- 化学・生物・TOEICで使った教材と、公開過去問の回し方
- 学力検査と面接の2日間で、実際に問われたこと
なぜ編入を目指したのか
食品会社の研究職に興味があったのですが、高専卒では難しいと感じたため、大学編入を考え始めました。また、高専では微生物について研究を行いましたが、これについて、さらに学びたいと思ったこと、これからは新しく食品についても知識を深めていきたいと考えたことも関係しています。成績の近いクラスメイトが編入を目指していたことにも刺激されたと思います。
志望校を選んだ決め手
食品について深く学ぶのであれば農学系が適していると考えたのですが、これまで高専でやってきたことと大きく逸れたくはないという思いもありました。そこで、農学系の大学のパンフレットやシラバスを調べていくなかで、筑波大学生物資源学類のカリキュラムが、高専で勉強したことと最も近いと感じたことが決定打となりました。主観的な意見ではありますが、純粋な農学というよりも工学の要素も取り入れられているように感じました。加えて、過去問が公開されており、難易度が高くなかったことも理由です。
編入を周りに伝えた時の反応
伝えた相手: 家族・友人・大学・学校の先生 / 伝えた時期: 試験の半年〜1年前
高専では、大学編入だけでなく就職もしっかり整備されており、また、就職は大学編入に比べ早くに終わってしまうため、「わざわざ大学に編入学する意味があるのか」、「大学編入に失敗した場合、進路に困るのではないか」との思いが家族にはあったそうで、家族皆が大学編入に対して否定的でした。家族には大学編入の思いを伝え、最後には背中を押してくれたと思います。対して、私の友人は、同じく大学編入を目指していたため、これについては肯定的で、お互いを励まし合うことができました。
受験した大学とその結果
この合格者が実際に出願した大学です。編入試験は日程も科目も大学ごとにばらばらなので、どこをどう組み合わせたかは志望校選びの参考になります。
| 結果 | 大学・学部 | 編入年次 | 試験区分 | 受験者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 合格(入学) | 筑波大学 生命環境学群 生物資源学類 | 3年次 | 一般編入 | 21 | 2.1倍 |
| 合格(辞退) | 静岡大学 農学部 応用生命科学科 | 3年次 | 一般編入 | 6 | 2.0倍 |
受験者数・倍率は、この合格者が試験当日に見聞きした記憶にもとづく数値です。大学が公表している数字とは異なる場合があります。出願前には必ず各大学の学生募集要項で確認してください。
合格までの学習計画
私が編入試験対策を始めたのは 2025年10月 、本番の試験は 2026年7月 でした。
時期別の1日の学習時間
平日と休日それぞれ、1日に何時間やっていたかです。棒の長さは平日・休日を通して同じ目盛りで比べられます。
平日
休日
1日あたりの学習時間の推移
月ごとの、1日あたりの学習時間です。どの時期にどれだけ積み上げたのかが分かります。
月ごとの学習の中身
- 2025年10月
主な科目: TOEIC / 気持ちの状態 5/5
TOEICの単語帳(金のフレーズ)をひたすら覚え、各パートごとの特徴を掴みました。TOEICは勉強したことが無かったため新鮮見がありましたが、「本当に点が取れるのか」、「今からでも間に合うのか」といった不安もありました。 10月は、学校でTOEIC IPを受けました。
- 2025年11月
主な科目: TOEIC / 気持ちの状態 3/5
TOEIC対策で単語帳(金フレ)を覚えていました。10月のTOEIC IPを1つの山場としていたため、少し気が緩んだように思います。TOEIC IPは640でした。
- 2025年12月
主な科目: TOEIC, 定期テスト / 気持ちの状態 3/5
定期テストの勉強がメインでした。 定期テストと編入試験の対策が両立できず、少し苦しみました。 TOEIC対策は単語を少し覚えてました。
- 2026年1月
主な科目: TOEIC, 定期テスト / 気持ちの状態 5/5
TOEICの公式問題集に取り組んでみました。また、初めて公式のTOEICを受けました。 後半は定期テストの勉強がメインでした。 この時期は大学を決めきれておらず、焦りや不安を感じながら、農学系の編入試験がある大学の研究室やシラバスを読み漁っていました。
- 2026年2月
主な科目: 定期テスト / 気持ちの状態 5/5
前半は定期テストの勉強に尽力し、後半はTOEICの勉強をしました。単語と文法が8:2ぐらいの割合でした。 色々調べた結果、筑波大学の生物資源学類に興味を持ち、希望がみえてきました。 また、TOEICスコアは655で、10月のTOEIC IP 640とあまり変わらず、少しがっかりしました。
- 2026年3月
主な科目: 化学, 生物, TOEIC / 気持ちの状態 4/5
前半はTOEICの勉強だけに集中しました。TOEICスコアで、リスニングパートの3,4、リーディングパート7が低かったため、公式問題集で毎日パート3,4のシャドーイングとパート7の英文を読みました。また、TOEICは3月の受験を最終にしました。 後半からは生物と化学の勉強を始めました。生物と化学で8:2ぐらいの比率で勉強しました。生物はとにかく知識を詰め込み、化学は問題演習に重点をおきました。化学では、定期テストの勉強など、日々の積み重ねが活きていることを実感し、生物では、暗記量が多く絶望しました。
- 2026年4月
主な科目: 化学, 生物 / 気持ちの状態 5/5
化学は大学範囲も少しずつ、必要だと思ったところだけを勉強し始めました。各種アミノ酸の構造、3文字および1文字略語は全て覚えました。 生物は4月の時点では高校範囲までしか勉強していません。 TOEICのスコアは初めて700超えて満足しました。筑波大学の生物資源学類を受験することを決めました。
- 2026年5月
主な科目: 志望理由書, 化学, 生物 / 気持ちの状態 5/5
化学では高校範囲を周回したり、配向性など大学範囲に取り組んだりしました。高校範囲と大学範囲で8:2ぐらいの割合で勉強しました。 生物では高校範囲がメインですが、ほんの少し、酵素の反応速度論や分子生物学など大学範囲の勉強も始めました。 志望理由書は、行きたい研究室やシラバスを参考に書き、信頼できる先生にチェックをお願いし、書き直すということを2,3度繰り返して完成させました。自己分析の必要性を実感しました。
- 2026年6月
主な科目: 志望理由書, 化学, 生物, 面接 / 気持ちの状態 5/5
生物と化学の勉強については5月と同様です。 6月からは面接対策を始めました。具体的には、受講したい講義や志望理由書に書いた自分の興味のあること(食品の機能性)や行きたい研究室で行われている研究の概要について調べました。また、その研究室の論文もいくつか読みました。加えて、高専では卒業研究に取り組んでいましたが、研究の意義などについて担当教員と話し合って理解を深めました。 また、静岡大学の編入試験があったため、そちらの面接対策も並行して行いました。静岡大学は面接点が筆記試験に比べ低いため、論文までは読んでいませんが、研究室については調べました。 1回編入試験を経験し、合格をいただけたことで気持ちが楽になりました。
- 2026年7月
主な科目: 志望理由書, 面接/口頭試問, 化学, 生物 / 気持ちの状態 5/5
専門科目はどちらかといえば生物に不安があったため、過去問を見て出題されそうな分野(代謝など)についておさらいしました。化学についてもよく出題される有機化学を勉強しました。 また、面接練習を生物系の先生1人と化学系の先生2人にお願いしました。 7月は時間が経つのが憂鬱で生きた心地がしなかったです。
勉強場所と環境
私は平日・休日ともに自宅のリビングで勉強していました。ただ、志望理由書については学校の図書館で考えました。
スランプとメンタル回復
TOEICを終えて専門科目の勉強を始めた3月〜4月にかけてずっとメンタルが落ちてました。特に生物は思っていたよりも覚える範囲が多くて間に合う気配が無く、落ちるかもしれないと何度も思いました。不安を消し去るためにもひたすら勉強し、実際に過去問を解いて自信をつけました。 また、志望理由書を書いた5月は、訂正をお願いした先生に志望動機の弱さを指摘され、落ち込みましたが、筑波大学にしかない良さについて調べ、「自分が筑波大学で何がしたいのか」を改めて考えることで乗り越えました。
科目ごとの対策と使った教材
科目ごとに、どの時期に何を使って、どう進めたかです。
化学
2026年3月 〜 2026年7月
マクマリー生物有機化学 生化学編 2周
選んだ基準: 高専で用いた教科書をそのまま編入対策に用いました。
糖、タンパク質、脂質など、必要だと感じたところだけ勉強しました。
マクマリー有機化学概説 1周
選んだ基準: 編入対策の参考書としてよく挙げられるイメージがあったため選びました。
芳香族求電子置換反応など、必要だと感じたところだけを勉強しました。
生物
2026年3月 〜 2026年7月
リードLightノート生物基礎 4周
選んだ基準: 生物学については、高専でほとんどやっておらず、ひとまず知識をつけようと思い選びました。初学者向けです。
植生については浅く、DNAや代謝、ホルモン、免疫などについては深く勉強しました。
リードLightノート生物 4周
選んだ基準: 生物学については、高専でほとんどやっておらず、ひとまず知識をつけようと思い選びました。初学者向けです。
生物群集については浅く、DNAや代謝、ニューロンなどについては深く勉強しました。
TOEIC
2025年10月 〜 2026年3月
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ 4周
選んだ基準: TOEIC対策の単語帳として、よく挙げられるため選びました。
発音も一緒に覚えました。また、周回時には分からない単語にチェックをし、重点的に覚えました。
TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術 4周
選んだ基準: 高専時代の恩師にTOEIC対策のおすすめとして教えてもらったためです。
小手先のテクニック感があるため、TOEICの2週間ほど前から始めて2周ぐらいしました。
はじめて受けるTOEIC(R)L&Rテスト全パート完全攻略 4周
選んだ基準: TOEICについてあまり知らず、各パートを網羅的に勉強したいと思ったため、選びました。
問題演習で苦手なパートを見極め、そこを重点的に勉強しました。
選んだ基準: TOEIC公式から出版されている問題集でスコアの予測もできるため、選びました。
TOEICの2週間ほど前に時間を測って問題を解きました。英文読解やシャドーイングの参考書としても使いました。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 11
選んだ基準: TOEIC公式から出版されている問題集でスコアの予測もできるため、選びました。
TOEICの2週間ほど前に時間を測って問題を解きました。英文読解やシャドーイングの参考書としても使いました。
過去問対策(入手・分析・周回)
筑波大学の過去問は、webサイトで3年分が、模範解答と併せて公開されています。まず全ての過去問をざっくりと見て、難易度と出題範囲を確認し、ある程度勉強してから実際に時間を測って過去問に取り組みました。過去問を解いたあとは、間違えたところとそれに関連する分野についてやもっと知識をつけておいたほうがいいと感じた分野の勉強をしました。 周回は1ヶ月ほど時間を空けて行いました。直前では何周かしました。
振り返ってみて、これもやっておけばよかった
生物と化学は暗記量が多いため、もっと早くから勉強するべきでした。間に合わなさそうだったため、過去問を見て重要度の低そうであった無機化学や分析化学等はあまり勉強できていません。そこもしっかり勉強できていれば、もっと自信を持って受験できたのではないかと思います。 また、研究室見学に行っていれば、イメージを掴みやすく、志望理由書が書きやすかったのではないかと思います。
英語のスコアをどう上げたか
受験で利用した英語試験は TOEIC L&R です。以下、それぞれのスコア推移です。
TOEIC L&Rのスコア推移
点をタップすると受験時期とスコアが表示されます。
受験時期の一覧を開く
2025年01月 655点 → 2026年03月 775点(提出)
試験当日はどうだったか
当日の時間の流れと、会場で感じたことです。
筑波大学 生命環境学群 生物資源学類
| 当日の受験者数 | 20人を切っていたような気がします。 |
|---|---|
| 試験時間の構成 | 9:00 に入室開始 1日目 10:00〜12:00 学力検査 12:00 退出 2日目 10:00〜 面接(終わったものから退出) |
| 当日の気づき | 大学内が広すぎて迷います。事前に下見に行くと安心かもしれないです。 また、大学行きのバスがすごく混んでました。 |
静岡大学 農学部 応用生命科学科
| 当日の受験者数 | 6名(生物資源科学科も含めると7名) |
|---|---|
| 試験時間の構成 | 10:00〜11:20 学力試験 11:20〜12:30 昼休憩 12:30から10分程度 面接 面接が終わった者から順に退出 |
| 当日の気づき | 大学内は坂が少しあります。 |
Kさんが筑波大学の面接で実際に聞かれた質問
面接で投げられた質問と、その場での答え方
志望理由書のどこを突かれたか
筆記で何がどう出たか(科目ごと)
面接の準備は、聞かれる中身が分かっているかどうかで負荷がまったく変わります。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
受験にかかった費用
編入試験対策にかかった費用の内訳です。これから編入を目指す後輩の、予算の参考になれば嬉しいです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ① 教材・書籍代 | ¥20,000 |
| ② 対策指導費 | ¥0 |
| ③ 試験関連費 | ¥15,000 |
| ④ 出願関連費 | ¥60,000 |
| ⑤ 当日関連費 | ¥90,000 |
| 合計 | ¥185,000 |
編入したあとの生活
Kさんが編入したあとに分かったこと
単位認定でもっとこうしておけばよかったこと
編入を決める前に不安だったこと、入学後の実際
編入後の就職活動の状況
編入学後に気づいた貴重な情報
単位認定でどこを詰めておくべきだったか、入学前の不安が実際どうだったか、就職活動はどう動いているか。入ってからでは取り返しがつかない話です。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。編入は入って終わりではありません。入学後の単位と時間割は、出願先を決める段階で効いてきます。
編入前の自分へ
正直、編入直後の生活は忙しくて自分のやりたいことができない日々が続いていますが、今すごく充実して楽しいです。最初は大変ですが、編入生の強みは研究への熱意、学ぶ意欲の高さだと個人的には考えていますので、すぐに追いつけるのではないかと思います。ぜひ頑張ってください!応援しています!!
また、様々な分野を学べる大学はすごくおすすめです!自らの興味を広げることができて楽しいですよ!
— Kさん(筑波大学 生命環境学群)
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。本文は、合格者本人が回答した編入体験アンケートをもとに構成し、公開について本人の同意を得ています。氏名・連絡先は掲載していません。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026-08-08
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