筑波大学 理工学群 編入の合格体験記|とめとさん・応用理工学類へ届くまで
結論:1日30分〜1時間を2年近く積み、試験科目が軽い大学に的を絞った
中学生のころから国語がまったくできなかったことから、国語を使わずに進学できるルートとして高専からの編入を選んだ方の記録です。高等専門学校の電気電子情報系から、筑波大学 理工学群 応用理工学類へ進みました。志望校の決め手は、理工系の基礎研究に強く自分の卒業研究の内容と合っていたことに加えて、試験科目に熱力学・波動・化学が含まれず、学校の成績も使われないため対策の的が絞りやすかったことです。高専では一般編入の前例がほとんどなく、支援を受けられる状況ではありませんでした。
この方の学習量は、他の合格者と比べてかなり少なめです。2024年9月から始めて本番は2026年7月。ほとんどの月が1日0.5〜1時間で、いちばん多い2026年5月でも4時間でした。そのぶん期間を長くとり、教材は絞っています。数学は編入数学徹底研究を1周し、後半の複素解析・フーリエ・ラプラス変換を除いた基礎問題を完璧にする方針。線形代数は初めて学ぶベクトル空間を3周しました。物理は2026年1月にマセマ力学と初等力学を1周ずつ。TOEICは金のフレーズを電子化してスマホで習慣にし、2024年9月の380点から2025年9月の615点まで上げて提出しています。本人は「怖がらずに早めに過去問を解いて惨敗したほうがいい」と振り返っています。
| 合格校 | 筑波大学 理工学群 応用理工学類 |
|---|---|
| 前籍 | 高等専門学校 |
| 前籍の学部・学科 | 電気電子情報系 |
| 入学年 | 2027年4月 入学 |
| 編入年次 | 3年次 |
| 受験年度 | 2027年度入学 |
この記事で分かること
- 国語を使わない進学ルートとして、高専からの編入を選んだ理由
- 実際に出願した2校と、その結果
- 1日30分〜1時間を2年近く積む、長期戦の組み立て方
- 数学・線形代数・物理・TOEICで使った教材と、その回し方
- 試験当日の流れと、数学2題・物理2題の出題の中身
なぜ編入を目指したのか
私が編入を決意したのは、 編入前の学校の1年目・前期 のことでした。
中学生の頃から国語が全くできなかったため国語が必要のない大学入学方法として高専から編入のルートを決断した。
志望校を選んだ決め手
理工系の基礎研究分野に強く、自分の卒業研究の内容にもマッチしていた。また試験科目に熱力学や波動、化学、学校の成績がないため対策が比較的しやすかったから。
編入を周りに伝えた時の反応
伝えた相手: 家族・友人・大学・学校の先生 / 伝えた時期: 試験の1年以上前
両親はそもそも勉強や進路に口を出さない人だった。高専の先生は応援してくれたが、一般編入の前例がほとんどなかったため支援があったわけではない。友人は叶えられるかわからない夢程度の受け止めだった。
受験した大学とその結果
この合格者が実際に出願した大学です。編入試験は日程も科目も大学ごとにばらばらなので、どこをどう組み合わせたかは志望校選びの参考になります。
| 結果 | 大学・学部 | 編入年次 | 試験区分 | 受験者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 合格(入学) | 筑波大学 理工学群 応用理工学類 | 3年次 | 一般編入 | 30 | 2.1倍 |
| 合格(辞退) | 金沢大学 理工学部 数物科学類、計算科学専攻 | 3年次 | 一般編入 | 25 | 3.6倍 |
受験者数・倍率は、この合格者が試験当日に見聞きした記憶にもとづく数値です。大学が公表している数字とは異なる場合があります。出願前には必ず各大学の学生募集要項で確認してください。
合格までの学習計画
私が編入試験対策を始めたのは 2024年9月 、本番の試験は 2026年7月 でした。
時期別の1日の学習時間
平日と休日それぞれ、1日に何時間やっていたかです。棒の長さは平日・休日を通して同じ目盛りで比べられます。
平日
休日
1日あたりの学習時間の推移
月ごとの、1日あたりの学習時間です。どの時期にどれだけ積み上げたのかが分かります。
月ごとの学習の中身
- 2024年9月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 5/5
編入数学徹底研究をすこしずつ進めた。英語はTOEICを初めて受けて380点だった。まだまだ始まりという感じ。
- 2025年3月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 4/5
編入数学徹底研究のベクトル空間の章に入ったため、初めて学ぶベクトル空間を読み始めた。TOEICはこの間ずっと金フレを読み続けた結果540点まで伸びた。英語がもともと苦手だったため嬉しかった覚えがある。
- 2025年4月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 3/5
編入数学徹底研究が解き終わり、2周目を始めたが、結局2周目はほとんどやっていない。この辺りでダレ始めた。
- 2025年5月
主な科目: 英語 / 気持ちの状態 2/5
金フレとabceedの問題をあまり効果を考えず解いていたこと以外は本当に何もしていなかった。それがこの後も続く。高専の4年生は進級のためにかなり忙しかった。
- 2025年8月
主な科目: 英語 / 気持ちの状態 1/5
TOEICを受けたところ580点とほとんど上がっていなかった。それでも学校が忙しかったりモチベーションが維持できず勉強内容は現状維持だった。
- 2025年10月
主な科目: 英語 / 気持ちの状態 1/5
TOEICが615点に到達した。600点の大台になったことで、元から英語が嫌いだったこともあり満足してしまい、勉強をほとんど辞めてしまった。もう少し伸ばそうとしても良かったかもしれない。
- 2025年11月
主な科目: この月は本当に何もしていなかった記憶がある。とにかくこの年は学校と並行したモチベーション維持が困難だった。 / 気持ちの状態 1/5
- 2025年12月
主な科目: 物理学 / 気持ちの状態 1/5
マセマ力学を読み始めた。導出までして丁寧に読んでいた。もともとこの時期に物理を始めるつもりだったので予定通り。
- 2026年1月
主な科目: 物理学 / 気持ちの状態 3/5
マセマ力学継続。物理が趣味なので楽しく読めたが、かなり時間がかかった割に編入の勉強としての効率は悪かったと思う
- 2026年2月
主な科目: 物理学 / 気持ちの状態 5/5
マセマ力学が慣性テンソル手前まで読み終わって、初等力学に手をつけ始めた。初歩的な物理の問題が抜け落ちていることがよくわかった。
- 2026年3月
主な科目: 物理学 / 気持ちの状態 4/5
春休みで初等力学を解き切った。2周目はせず、とにかく解法の知識の穴を埋めることが最優先だった。友達と春休みに集まることでモチベーションを維持した。
- 2026年4月
主な科目: 数学, 物理学 / 気持ちの状態 4/5
過去問に手をつけ始めた。この時点では数学と物理どちらもかなりいい年なら合格点いけるかもレベルだった。しかしこれは無対策の状態だったのでいけるのでは?という感覚があった。
- 2026年5月
主な科目: 数学, 物理学 / 気持ちの状態 2/5
過去問の研究を始めた。解法とその原理やイメージを把握するだけで1ヶ月は費やした。面接練習を研究室の先生に頼んだところ怖すぎて泣いた。
- 2026年6月
主な科目: 面接/口頭試問, 数学, 物理学 / 気持ちの状態 1/5
金沢大学などの対策も同時並行で行いつつ、この月も変わらず過去問研究を行った。この段階では展開問題はカバーできたので出そうで苦手なところを探して回った。編入で話すことも隙間時間にかなり考えていた。
- 2026年7月
主な科目: 数学, 物理学 / 気持ちの状態 4/5
とにかく出そうな問題に一般的に当てはまる解き方をまとめ上げたり、穴を埋めることに時間を使った。併願先に合格したのでかなり楽な気持ちで試験に臨めた。ら
勉強場所と環境
授業中の教室の机や図書館、学校のオープンスペース、研究室を使用した。授業中の勉強は勉強以外のことがしにくい環境なのでとても集中できた。その他の中では図書館は不特定多数の目に触れ、かつ集中可能であるため緊張感があって良かった。学校のオープンスペースは騒がしいこともザラにあるためあまり勉強の環境としては適していなかった。研究室は人の目がないため、他のことをする抑止力が少し弱いように感じた。自宅はオンとオフを切り替えたいので勉強にはほとんど使用しなかった。
スランプとメンタル回復
編入する人がほとんどおらず、模試などもなかったのでとにかく周りがどんなレベルなのかがわからないのが一番恐ろしかった。やはりその中でモチベーションを保たせるのは仲間の存在だと思う。あとは高専のレポートや進級と編入の対策を同時並行するのは理解がない高専では特に苦しく、私は学校の課題に手が回らなかったため、できる限り少ない勉強でほぼテスト点のみで合格することを目指した。結局は編入の仲間、高専の仲間との連携が重要
科目ごとの対策と使った教材
科目ごとに、どの時期に何を使って、どう進めたかです。
数学
2024年9月 〜 2026年7月
編入数学徹底研究 1周
選んだ基準: 編入数学の第一歩
後ろの章の複素解析やフーリエ、ラプラス変換など以外の基礎問題は一部特殊な問題以外は完璧にするべき。章末はできなくても問題ないが、典型的な解法として覚えておくと役立つことが多い。
物理学
2026年1月 〜 2026年1月
力学キャンパス・ゼミ 1周
選んだ基準: とてもわかりやすいと定評があった。
私は慣性テンソル手前までしっかりと読んだが、過剰であるためそもそもいらないかもしれない。知識が不安なとき辞書のように使うのはアリ
英語
2025年8月 〜 2026年12月
過去問対策(入手・分析・周回)
過去問は基本は公式サイト。古いものは先生や先輩の人脈次第。回答は最近はAIで十分。
振り返ってみて、これもやっておけばよかった
怖がらずに早めに過去問を解いて惨敗したほうがいい。過去問を研究すると傾向が見えてきて漠然と勉強していたときと効率が桁違いになる。
AIの活用方法
ChatGPTでとにかく過去問とその類似問題の解き方とその原理、共通の思考手順をAIと話して洗い出した。
英語のスコアをどう上げたか
受験で利用した英語試験は TOEIC L&R です。以下、それぞれのスコア推移です。
TOEIC L&Rのスコア推移
点をタップすると受験時期とスコアが表示されます。
受験時期の一覧を開く
2024年09月 380点 → 2025年01月 540点 → 2025年04月 580点 → 2025年09月 615点(提出)
試験当日はどうだったか
当日の時間の流れと、会場で感じたことです。
筑波大学 理工学群 応用理工学類
| 当日の受験者数 | 30 |
|---|---|
| 試験時間の構成 | 一日目 9:00から受付 9:30からテストの準備や説明開始 10:00からテスト開始 12:30テスト終了 解散 二日目 9:00から受付 9:30から面接の説明 10:00から4人ごとに呼ばれて面接をする。 終わり次第解散 |
| 当日の気づき | 土日は既存のバスの本数が減っている何臨時バスが出ている。そのためギリギリのバスでない限りは乗れる。試験や面接はかなり早く終わると考えていい。 |
金沢大学 理工学部 数物科学類、計算科学専攻
| 当日の受験者数 | 25 |
|---|---|
| 試験時間の構成 | 9時に開場 10時ごろに一人一人面接の部屋に呼ばれて、終わったら解散という流れだった。 |
| 当日の気づき | 駅からかなり遠いので余裕を持ってバスに乗る。同じバス停でもバスを間違えないように注意。 |
とめとさんが筑波大学の面接で実際に聞かれた質問
面接で投げられた質問と、その場での答え方
志望理由書のどこを突かれたか
筆記で何がどう出たか(科目ごと)
面接の準備は、聞かれる中身が分かっているかどうかで負荷がまったく変わります。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
受験にかかった費用
編入試験対策にかかった費用の内訳です。これから編入を目指す後輩の、予算の参考になれば嬉しいです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ① 教材・書籍代 | ¥10,000 |
| ② 対策指導費 | ¥0 |
| ③ 試験関連費 | ¥24,000 |
| ④ 出願関連費 | ¥60,000 |
| ⑤ 当日関連費 | ¥70,000 |
| 合計 | ¥164,000 |
編入したあとの生活
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。本文は、合格者本人が回答した編入体験アンケートをもとに構成し、公開について本人の同意を得ています。氏名・連絡先は掲載していません。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026-08-21
この合格者が使った参考書
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