東京大学 工学部 編入の合格体験記|SGSTさん・高専の情報系から機械系学科へ転向して合格
結論:数学を1年半かけて軸にし、英語はTOEICで早めに片づけた
就職と進学のどちらにも進めるよう先に勉強を始めていた方の記録です。高専4年の夏にインターンを経験して就職にも好印象を持ちましたが、親しい教授に進学を勧められて考え直しました。もともと研究職や海外での活動に興味があり、大学でさらに専門を深めようと編入を選んでいます。当初は京都大学を志望していたものの、過去問を見比べて東京大学へ切り替え。学科も、情報系からフィジカルなものへ興味が移ったことで機械系学科群を選びました。
対策を始めたのは2023年12月、本番は2025年6月。約1年半をかけています。軸に据えたのは数学で、『編入数学過去問特訓』を3周し、定義と証明から理解する進め方を通しました。英語は2024年3月からTOEICに着手し、5月に890点を取った時点で一度切り上げています。その後はTOEFL単語3800とTOEFL公式問題集に移り、論文調の英文を読む力へ寄せました。物理は2024年7月開始と最後で、『基礎物理学演習1,2』1本を4周。過去問は大学への取り寄せで5年分、学校保管ぶんから15年分を集めています。1日の学習時間は3〜6時間で、根を詰めるより継続を優先。受験者60名・倍率3.3倍の試験を通過しました。
| 合格校 | 東京大学 工学部 機械系学科 |
|---|---|
| 前籍 | 高等専門学校 |
| 前籍の学部・学科 | 制御情報工学科 |
| 入学年 | 2026年4月 入学 |
| 入学のしかた | 後期課程へ直接入学(修業年限3年) |
| 受験年度 | 2026年度入学 |
この記事で分かること
- 就職と進学で迷い、京都大学から東京大学へ志望を切り替えるまで
- 実際に出願した大学と、後期課程への編入という選び方
- 2023年12月から2025年6月まで、数学・英語・物理を始めた順番
- 各科目で使った教材と、過去問20年分の集め方
- 試験当日の出題内容と、面接・志望理由書の中身
なぜ編入を目指したのか
就職と編入どちらでも行けるようにあらかじめ勉強を進めていたが4年の夏にインターンを経験し就職に対しても好印象を持った。しかし、仲のいい教授に進学を勧められ考え直すことにした。元々研究職や海外での活動に興味があったため大学でさらなる専門化を図ろうと考え、編入を決意した。
志望校を選んだ決め手
元々京都大学への編入を志していたが、過去問の具合を見て東京大学への編入を決意。自分が進学可能なレベル帯であり、かつ都心に近いことが挙げられる。学部に関してはもともと情報系だったがフィジカルに興味が移ったため機械系学科群を選択した。
編入を周りに伝えた時の反応
伝えた相手: 家族・友人・大学・学校の先生 / 伝えた時期: 試験の1年以上前
母は進学、就職の選択をこちらに一任していたためどちらか悩んでいる際も、話を聞きつつ強要することはなかった。そのため進学に決めることを伝えたときも応援する姿勢であった。また、クラスの雰囲気としてレベルの高い大学への編入を志す人が多く、勉強を一緒にできる空気感であったため「放課後一緒に勉強しよう」や、「参考書を別々で買って回そう」などと声を掛け合っていた。進学を決めた際すでに勉強自体は始めていたため教授も心配せずに背中を押してくれた。
受験した大学とその結果
この合格者が実際に出願した大学です。編入試験は日程も科目も大学ごとにばらばらなので、どこをどう組み合わせたかは志望校選びの参考になります。
| 結果 | 大学・学部 | 編入年次 | 試験区分 | 受験者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 合格(入学) | 東京大学 工学部 機械系学科 | 2年次 | 一般編入 | 60 | 3.3倍 |
受験者数・倍率は、この合格者が試験当日に見聞きした記憶にもとづく数値です。大学が公表している数字とは異なる場合があります。出願前には必ず各大学の学生募集要項で確認してください。
東京大学は、入学の時期を「◯年次」という形では定めていません。高等専門学校の卒業者を対象に後期課程へ直接入学する形で、修業年限は3年、高等専門学校で修得した単位は最大43単位まで認定されます。上の表や本文にある「2年次」「3年次」という言い方は、合格者本人の受け取り方にもとづくものです。出願前には必ず各大学の学生募集要項で確認してください。
合格までの学習計画
私が編入試験対策を始めたのは 2023年12月 、本番の試験は 2025年6月 でした。
時期別の1日の学習時間
平日と休日それぞれ、1日に何時間やっていたかです。棒の長さは平日・休日を通して同じ目盛りで比べられます。
平日
休日
1日あたりの学習時間の推移
月ごとの、1日あたりの学習時間です。どの時期にどれだけ積み上げたのかが分かります。
月ごとの学習の中身
- 2023年12月
主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5
数学の勉強を開始、特にスピードは意識せず編入数学過去問特訓のA,B問題を進める。
- 2024年1月
主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5
先月と同様。A,B問題は1/3ほど解く。
- 2024年2月
主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5
A,B問題2/3ほど。
- 2024年3月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 4/5
A,Bは一周する。TOEICの学習を開始した。単語、文法中心に勉強をした。
- 2024年4月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 4/5
先月の続き。A,B問題2週目、C問題1周目に入った。TOEICは問題をとにかく解いた。
- 2024年5月
主な科目: 数学, 英語 / 気持ちの状態 4/5
TOEIC890を取得。一旦英語はやめる。数学は先月から2/3くらい進んだ。
- 2024年6月
主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5
2/3ほど。A,B問題はかなり理解が進んだがC問題はわからない問題が多い。
- 2024年7月
主な科目: 数学, 物理 / 気持ちの状態 5/5
数学は継続しつつ物理の勉強を始める。まずは基礎問題を解く。
- 2024年8月
主な科目: 数学, 物理 / 気持ちの状態 5/5
数学は2週目が終わる。友達に徹底研究を借り、解き始める。物理は基礎物理学演習1が半分ほど進んだ。
- 2024年9月
主な科目: 数学, 物理 / 気持ちの状態 4/5
徹底研究を1/3ほどすすめる。物理は演習2に入る。このあたりで過去問に目を通し問題の雰囲気を見る。
- 2024年10月
主な科目: 数学, 物理, 英語 / 気持ちの状態 3/5
徹底研究は半分くらいで一旦やめる。過去問特訓に戻りC問題を解く。物理に関しては現代物理学を除く範囲を解き終える。このあたりからTOEFLの勉強を始める。
- 2024年11月
主な科目: 数学, 物理, 英語 / 気持ちの状態 3/5
C問題は依然として解けない問題がありつつも少しずつ慣れてくる。物理学演習は力学などを完璧にしつつ、熱力学などの苦手分野を潰していく。英語は単語とリーディングをやりつつ空き時間で英語のポッドキャストを聞いて耳を慣らす。
- 2024年12月
主な科目: 数学, 物理, 英語 / 気持ちの状態 3/5
過去問を解き始める。東京大学のほか、京都大学、東京科学大学の過去問に取り組み、わからないことがあれば基礎に立ち返り、根本理解を図る。
- 2025年1月
主な科目: 数学, 物理, 英語 / 気持ちの状態 3/5
過去問を進めていくが、たまに過去問特訓を解き直し、ベクトルなどの部分を強化する。物理も同様。
- 2025年2月
主な科目: 数学, 物理, 英語 / 気持ちの状態 4/5
TOEFLの受験を1ヶ月後と2ヶ月後の2回に決め、公式問題集で対策をすすめる。ライティングなども本番想定で解き、英語力を底上げする。
- 2025年3月
主な科目: 数学, 物理, 英語 / 気持ちの状態 5/5
TOEFL1回目。スコアは85でありかなり良かったが、スピーキングが課題だと感じる。英会話などは行っていなかったので独学でひたすら練習する。
- 2025年4月
主な科目: 数学, 物理, 英語 / 気持ちの状態 5/5
TOEFL2回目。スコア91かなり伸びたのでここで終了。試験の英語はTOEFLのリーディングに近かったが和訳はやっていなかったので対策を始める。数学、物理などはこの時点で科学大、京都大どちらも10年分ほど解いている。
- 2025年5月
主な科目: 志望理由書, 数学, 物理, 英語 / 気持ちの状態 5/5
東京大学の過去問1本に絞る。2週目くらいだったのである程度要領を掴みまずまずの得点率だった。志望理由書を書いた。
- 2025年6月
主な科目: 数学, 物理, 英語 / 気持ちの状態 5/5
直前も過去問を解いたが、それに加え基礎をもう一度固め直した。特に理解の不十分な電磁波、現代物理学などを中心に対策した。
勉強場所と環境
平日は放課後、教室でクラスメイトと集中しながら勉強をした。時々わからない問題を聞いたり、聞かれたりしながら学習を行った。また、進捗などを共有することもできた。家ではゲームなども合間にやっていたが程よく息抜きになり、勉強との切り替えもしっかりとできていた。週末などに行くカフェではパンを食べながら勉強でき、雰囲気も相まってかなりリラックスしながら学習できた。ただ、人通りも多く長時間居続けられないのであくまでも気分転換に使っていた。
スランプとメンタル回復
編入対策期間中は常に自分の進捗や能力が不安だったのでそれをとにかく勉強へのモチベーションに変換することにした。一種の強迫観念のように勉強をしていたのでメンタルは落ちていたがそのまま続けていた。もっともメンタルが落ちたのは東京大学の試験が終わり、結果を待つ間だった。その後に京都大学、科学大学の試験を控えていたが勉強する気が起きなかった。結果、合格していたのでその後に受験することはなかった。
科目ごとの対策と使った教材
科目ごとに、どの時期に何を使って、どう進めたかです。
数学
2023年12月 〜 2025年6月
編入数学過去問特訓 3周
選んだ基準: 解説は物足りないが調べながら学習できるなら大丈夫。
すべての範囲をまんべんなく、定義、証明からしっかりと理解した。C問題はかなり難しいが考え方を吸収できるように頑張った。
物理
2024年7月 〜 2025年6月
基礎物理学演習1,2 4周
選んだ基準: 全範囲を網羅している
物理はこれ1本で対策した。解説は本当に物足りないがなんとか理解できた。光や電磁気、現代物理学は他の参考書も使うと良いかもしれない。
英語
2024年5月 〜 2025年6月
TOEIC文法特急 1周
選んだ基準: 最初はこれをと勧められた。
英語を理解できていればあまり難しくないが基礎は網羅できる。
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ 1周
途中までしか見ていない。単語は問題を解きながら覚えた。
TOEFL単語3800 3周
編入試験に英語がある場合に適している。学術的な単語が多数入っている。
TOEFL公式問題集 3周
こちらも編入試験に英語がある場合に適している。論文のような英文を読むことができる。
過去問対策(入手・分析・周回)
過去問は東京大学から取り寄せで5年分、学校保管のものから15年分ほど入手した。最初はとにかく解くことで傾向を掴んだ。数学に関してはどの分野から出るのかがわかりやすく、大問ごとの特徴をしっかりと把握した。物理は出題範囲が多いためとにかく問題数を重ね、対応範囲を広げた。英語は傾向というよりも純粋な英語力を伸ばすことを意識した。過去に先輩が解いて解答を残してくれていたのでそれを使いつつ、答えがない場合はAIに解いてもらった。
振り返ってみて、これもやっておけばよかった
物理にもう少し力を入れておけばよかった。数学、英語に比べて基礎固めの重要性が高く、応用問題には根本理解が求められると感じた。
AIの活用方法
基本的にはGeminiを用いて、過去問の解答を作成したり、問題集のわからない問題を解説させたりした。解説に関してはあくまでも補助的な使い方で、それを読んでしっかりと理解できるように頑張った。
英語のスコアをどう上げたか
受験で利用した英語試験は TOEIC L&R、TOEFL iBT です。以下、それぞれのスコア推移です。
TOEIC L&Rのスコア推移
点をタップすると受験時期とスコアが表示されます。
受験時期の一覧を開く
2023年05月 720点 → 2024年05月 890点(提出)
TOEFL iBTのスコア推移
点をタップすると受験時期とスコアが表示されます。
受験時期の一覧を開く
2025年02月 85点 → 2024年03月 91点(提出)
試験当日はどうだったか
当日の時間の流れと、会場で感じたことです。
東京大学 工学部 機械系学科
| 当日の受験者数 | 60 |
|---|---|
| 試験時間の構成 | 9:30~11:00 英語 12:30~14:30 数学 15:15~16:45 理科 |
| 当日の気づき | 時計はなかったので持参すべき。近くにコンビニがあるので飲み物などは買える。丸の内線から大学までは割と遠く、大学内は非常に広いので時間に余裕を持って行くと良い。すべて~号館という名前なので建物がわかりづらい。 |
SGSTさんが東京大学の面接で実際に聞かれた質問
面接で投げられた質問と、その場での答え方
志望理由書のどこを突かれたか
筆記で何がどう出たか(科目ごと)
面接の準備は、聞かれる中身が分かっているかどうかで負荷がまったく変わります。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
受験にかかった費用
編入試験対策にかかった費用の内訳です。これから編入を目指す後輩の、予算の参考になれば嬉しいです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ① 教材・書籍代 | ¥40,000 |
| ② 対策指導費 | ¥0 |
| ③ 試験関連費 | ¥60,000 |
| ④ 出願関連費 | ¥30,000 |
| ⑤ 当日関連費 | ¥10,000 |
| 合計 | ¥140,000 |
編入したあとの生活
SGSTさんが編入したあとに分かったこと
単位認定でもっとこうしておけばよかったこと
編入を決める前に不安だったこと、入学後の実際
編入後の就職活動の状況
編入学後に気づいた貴重な情報
単位認定でどこを詰めておくべきだったか、入学前の不安が実際どうだったか、就職活動はどう動いているか。入ってからでは取り返しがつかない話です。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。編入は入って終わりではありません。入学後の単位と時間割は、出願先を決める段階で効いてきます。
編入前の自分へ
早く始めて継続的に勉強をできれば根を詰めてひたすらに勉強せずとも、しっかりと力はついていく。もし遅れてしまっても焦らず、地道に基礎を固めていくべき。根本理解が近道になりうる。
とにかく無理をしすぎず、進んでいるという実感のもと、勉強を進めていくといいと思う。
それと、同じ志を持つ仲間がいると非常に心強い。勉強で伸ばし合えるだけでなく、息抜きも一緒にでき、編入後も別の大学のいろいろな話をたくさんできる。
— SGSTさん(東京大学 工学部)
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。本文は、合格者本人が回答した編入体験アンケートをもとに構成し、公開について本人の同意を得ています。氏名・連絡先は掲載していません。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026-08-08
この合格者が使った参考書
本文に出てきた教材のうち、編入総研にレビューがあるものです。各カードをタップすると、中身・使いどころ・つまずきやすい箇所をまとめた記事に移動します。


