東京大学工学部の編入試験対策|難易度・出題傾向・合格ロードマップ
結論:東京大学工学部の編入試験はこんな試験
東京大学工学部の編入学試験は、多くの大学にある「他大学からの一般的な3年次編入」枠とは異なり、高等専門学校(高専)の卒業者・卒業見込者だけが出願できる特殊な選抜です。東京大学は編入学を「◯年次」という形で規定しておらず、合格すると後期課程へ直接入学します。修業年限は3年(在学年限5年)で、高専で修得した単位は最大43単位まで認定されます。東京大学で編入学を実施しているのは工学部のみで、他学部(文学部・理学部など)は4年制大学の卒業者を対象とする「学士入学」という別制度になっており、4年制大学に在学中の方が東京大学に編入する一般的な道は現状ありません。選抜は1次の筆記試験(英語・数学、志望学科によっては理科も追加)と、1次合格者だけが進む2次の口述試験の2段階です。出願期間はわずか数日と非常に短く、募集人員は若干名にとどまります。大学が公表する実施状況によると、直近3年間の実質倍率(受験者数÷合格者数)は3.1〜3.3倍で推移しています。この記事では、大学公表の募集要項データ・東京大学が公表する編入学者の統計・オンライン編入学院の過去問分析・合格者の体験談をもとに、対策の全体像を解説します。
出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。
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試験概要(最新要項データ)
2027年度2027年度(2026年実施)の募集要項データにもとづきます。この節は毎年の要項公表に合わせて更新されます(更新日: 2026-08-05)。
| 試験日 | 1次試験(筆記): 2026年6月27日 2次試験(口述): 2026年7月10日(1次合格者のみ) |
|---|---|
| 出願期間 | 2026年5月7日〜5月8日 |
| 募集人員 | 若干名(工学部16学科・学科群の合計) |
| 出願資格 | 高等専門学校を卒業した者及び卒業見込みの者(2026年度募集要項の表現。学士入学とは異なり、4年制大学の在学者・卒業者は対象外) |
| 試験科目 | 2科目受験学科(社会基盤学科・建築学科・都市工学科・システム創成学科): 英語・数学 3科目受験学科群(機械系・航空宇宙工学科・精密工学科・電子情報系・物理工学科・計数工学科・マテリアル工学科・化学生命系): 英語・数学・理科(学科ごとに物理/化学の指定が異なる) |
| 選抜方法 | 1次筆記試験の合格者のみが2次口述試験に進む。全受験者について出身学校の調査書も総合的な判断材料となる |
| 検定料 | 30,000円(2026年度募集要項時点。国費外国人留学生は納入不要) |
2027年度の1次試験・2次試験はすでに終了しており、次に募集がある年度の要項は例年4月頃に工学部Webサイトで公表されます。日程・科目・出願資格・検定料は年度により変わる可能性があるため、出願前に必ず大学公表の最新の募集要項で確認してください。
科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。
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出願手続きの実務(チェックリスト)
東京大学工学部の出願期間は、募集要項をみる限り毎年2〜3日程度ときわめて短く設定されています。しかも提出書類は10種類以上にのぼり、出身学校長の印が必要な推薦書・調査書のように発行までに日数がかかるものも含まれます。出願直前から準備を始めては間に合わないため、2026年度募集要項に記載された提出書類をもとに、逆算のチェックリストを整理しました。
- 出願3〜6か月前: 出身学校長の推薦書・調査書を依頼する(いずれも厳封が必要な書類で、学校側の発行スケジュールに時間がかかることがあります)。
- 出願1〜2か月前: 成績証明書を手配する。英語力を証明する書類(TOEFL・TOEIC・英検・IELTS等)は提出が任意ですが、準備しておくと安心です。3か月以内に撮影した写真(正面・無帽・背景無地)も用意します。
- 出願直前: 志願者名票・志望調査票(第2志望まで記入可)などの様式に記入し、検定料30,000円を指定口座に振り込みます。在職者は受験承諾書も必要です。
- 出願期間中: 書留郵便で工学部学務課宛に送付します。消印有効日が定められているため、必ず余裕をもって発送してください。
- 出願後: 受験票は試験の3週間ほど前に本人へ直接郵送されます。指定期日までに届かない場合は学務課へ問い合わせる必要があります。
提出書類の正式なリストと様式、出願先の住所は年度ごとに変わる可能性があります。必ず東京大学工学部が公表する最新の募集要項で確認してください。
難易度・倍率(大学公表データ)
東京大学は「編入学・学士入学者の状況」として、学部ごとの志願者数・受験者数・合格者数・入学者数を毎年公表しています。工学部の編入学(高専出身者のみが対象)について、直近4年間の実施状況は次のとおりです(出典: 東京大学「編入学・学士入学者の状況」各年度版〈2026年5月1日・2025年5月1日・2024年5月1日現在〉。実質倍率は受験者数÷合格者数で編入総研編集部が計算)。
| 年度 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年度 | 75名 | 73名 | 20名 | — | 3.7倍 |
| 2024年度 | 66名 | 66名 | 20名 | 20名 | 3.3倍 |
| 2025年度 | 66名 | 63名 | 20名 | 20名 | 3.2倍 |
| 2026年度 | 60名 | 58名 | 19名 | 18名 | 3.1倍 |
この3年間のデータから読み取れるのは次の点です。
- 実質倍率は3.1〜3.3倍で推移しており、高専出身者に限った選抜としては安定して高い競争率です。
- 合格者数は工学部全体で毎年19〜20名。16の学科・学科群に分かれて選抜されるため、学科ごとの合格枠はさらに絞られます。
- 志願者のほとんどが実際に受験しており、出願後の辞退は毎年数名にとどまります。
- 合格しても入学しない例が毎年あります(2026年度は合格19名に対し入学18名)。後述する併願先との比較で進学先を決める受験生が一定数いることがうかがえます。
オンライン編入学院に寄せられた合格者の体験談でも、「受験者60名前後・倍率3.2〜3.3倍程度だったと記憶している」という回答が複数あり、この公式データ(2025年度: 受験63名・3.2倍、2026年度: 受験58名・3.1倍)とおおむね一致しています。
併願戦略
実質倍率3倍台という数字が示すとおり、東京大学工学部の編入学試験は若干名の狭き門です。オンライン編入学院に寄せられた合格者の体験談では、東京大学と併願して大阪大学基礎工学部・豊田工業大学工学部・電気通信大学を受験した例が複数確認できます。これらの大学もそれぞれ高専出身者向けの編入学試験を実施しており、数学・理科の出題範囲が重なりやすいことが併願先として選ばれる理由の一つです。
- tmさん(2026年度合格): 東京大学工学部電子情報系学科(群)のほか、大阪大学基礎工学部(物性物理)・豊田工業大学工学部(電気系)にも合格し、東京大学への進学を選んでいます。
- ammさん(2026年度合格・高専出身): 東京大学工学部計数工学科のほか、大阪大学基礎工学部数理科学コース・電気通信大学Ⅰ類情報数理工学を受験し、複数校の合格を得たうえで東京大学を選んでいます。
併願先を検討する際は、試験時期が近いと対策の負担が重なる点に注意が必要です。電気通信大学の編入試験については編入総研の電気通信大学 3年次・学士編入の記事もあわせて確認してください。
出題傾向と科目の選び方(過去問分析)
東京大学工学部の1次筆記試験は、志望する学科(群)によって「英語・数学の2科目」または「英語・数学・理科の3科目」に分かれます。理科は学科によって物理中心・化学中心・分野を問わないものと指定が異なるため、志望学科を決めるタイミングで、自分が対策すべき科目の組み合わせが決まります。オンライン編入学院の過去問分析にもとづいて、科目ごとの頻出分野を紹介します(著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません)。
数学:複素関数論と微分方程式が二本柱
複素積分・留数定理といった複素関数論、常微分方程式(一般解・初期条件つきの特殊解)、確率(ランダムウォークなど)、線形代数(固有値・固有ベクトル)が繰り返し出題されています。高専のカリキュラムでは扱いが薄くなりがちな複素関数論の比重が高いのが特徴で、標準的な編入数学の問題集で複素積分・留数定理の解法パターンを重点的に固めておくことが対策の軸になります。
物理:力学と電磁気学が中心
力学(運動方程式・単振動・慣性モーメント)と電磁気学(電位・電荷分布・コンデンサ・静電容量)で出題の大半を占め、波動(干渉)が続きます。「物理分野科目のみ3問を解答」する学科(航空宇宙工学科・物理工学科・計数工学科)を志望する場合は、この2分野を優先的に固めるのが効率的です。
化学:物理化学と有機化学の両輪
化学は物理化学(ギブスエネルギー・平衡定数・化学ポテンシャル)と有機化学(構造式・有機合成・反応機構)がほぼ同じ比重で出題され、立体化学・立体障害を問う設問も一定数あります。「化学分野科目2問以上」が指定される化学生命工学科や、「分野を問わず3問」のマテリアル工学科・応用化学科・化学システム工学科を志望する場合は、この2分野を中心にした学習計画が有効です。
英語:科学・社会系の長文読解が中心
英語は全学科共通の必須科目です。過去の出題では、統計的な因果推論の手法、風力発電、工学教育のあり方、建築基準など、科学技術・社会科学系の幅広いテーマの長文読解が中心になっています。専門的すぎる予備知識は前提とされていませんが、初見のテーマでも文章の論理構造を素早く把握する読解力が必要です。理系の英文に日頃から触れておくことに加え、統計・社会科学系のテーマにも慣れておくと安心です。
理科の指定は志望学科で決まる
3科目受験学科群では、理科の出題範囲が学科によって次のように指定されています(2026年度募集要項の記載にもとづきます)。
- 物理分野科目のみ3問を解答: 航空宇宙工学科、物理工学科、計数工学科
- 物理分野科目2問以上を解答: 機械系学科(群)、精密工学科、電子・情報系学科(群)
- 化学分野科目2問以上を解答: 化学生命工学科
- 分野は問わず3問を解答: マテリアル工学科、応用化学科、化学システム工学科
マテリアル工学科・応用化学科・化学システム工学科のように「分野を問わず3問」の学科を志望する場合は、物理・化学のどちらで得点しても構わないため、得意分野に絞って対策できるのが利点です。志望学科を決める際は、興味のある専攻分野だけでなく、この理科の指定も踏まえて学習計画を立てることをおすすめします。
合格ロードマップ(時期別)
オンライン編入学院に寄せられた合格者の体験談は、対策開始時期に幅があります。高専2年生の終盤から2年以上かけて準備した例もあれば、試験の約4か月前から集中的に対策して合格した例もあります。両方のパターンを踏まえた標準的な流れを紹介します。
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1年以上前〜:数学の基礎固め
2026年度合格のtmさんは高専2年の終盤にあたる2023年4月から対策を始め、まず高専で使った教科書の復習をひととおり終わらせています。同じく2026年度合格のSGSTさんも2023年12月から編入数学の問題集で基礎を固め、並行してTOEICにも取り組み、2024年5月に890点を取得しました。長期間かけて基礎を固めるパターンでは、直前期の学習時間が平日5〜6時間・休日6時間程度に収まっている例もあり、早期開始が直前期の負担を減らす効果を示しています。
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6か月前〜:理科・過去問演習を追加
3科目受験の学科を志望する場合、この時期から理科(物理または化学)の対策を本格化させます。tmさんは2024年9月ごろから複素関数・確率・力学の参考書を進め、過去問にも取り組み始めています。一方、短期集中型のammさんは2025年2月の対策開始から3か月ほどで主要参考書をひととおり終え、5月から過去問演習に入りました。
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1〜2か月前:過去問の解き直し
直前期は、これまで解いた過去問の解き直しと弱点分野の補強が中心になります。SGSTさんは直前期も含めて数学・物理の過去問演習を継続し、ammさんは短期間でも「参考書の周回をしながら過去問を解き始め、比較的新しい年度の過去問を時間を計って解く」段階まで到達しています。対策期間の長短にかかわらず、直前期に過去問演習の比重を上げる点は共通しています。
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1次試験後:口述試験対策
1次試験(筆記)の合格者だけが2次の口述試験に進みます。2027年度(2026年7月実施)の受験者へのオンライン編入学院の試験直後アンケートによると、面接官7人による個人面接が5〜10分程度行われ、卒業研究の内容や志望学科への興味の理由などを聞かれたとのことです。回答者は「質問は想定の範囲内だった」「専門的なことは全く聞かれなかった」「向こうは落とそうとするような質問はしてこないので、練習すれば落ちる心配はない」と振り返っています。志望理由や卒業研究の内容を自分の言葉で説明できるよう、1次試験後の短い期間で整理しておくと安心です。
おすすめ参考書
オンライン編入学院の参考書データベースで東京大学工学部の編入試験との対応が確認できている本を紹介します。各カードをタップするとレビュー記事に移動できます。
掲載しているのは、過去問分析で東京大学工学部の出題分野との対応が確認できた数学の参考書です。理科(物理・化学)は志望学科の指定に応じて、前節の頻出分野(力学・電磁気学、または物理化学・有機化学)を網羅する標準テキストを別途用意することをおすすめします。
合格者の声
tmさん(2026年度合格・高専から編入)
高等専門学校から、約2年2か月の対策で東京大学工学部電子情報系学科(群)に合格。研究職を志し、より高度な学びを求めて編入を決意しました。
「もっとアカデミックなことを勉強したかった。日本一の大学に挑戦して、自分の限界がどこまでか知りたかった。」
— tmさん(2026年度合格)の体験談より
ammさん(2026年度合格・高専から編入)
高専の工学系学科から約4か月という短期間の対策で東京大学工学部計数工学科に合格。BMI(ブレイン・マシン・インターフェース)や数理モデルの研究に関心があったことが志望理由です。
「計数工学科に所属してから数か月間、システム情報工学コースか数理情報工学コースを選ぶまでの猶予があり、大学でできる研究や勉強のレベルが高いと考えた。」
— ammさん(2026年度合格)の体験談より
SGSTさん(2026年度合格・高専から編入)
高等専門学校から約1年半の対策で東京大学工学部機械系学科に合格。当初は京都大学への編入も検討していましたが、過去問の内容を見て東京大学への出願を決めました。
「もともと情報系だったが、フィジカルに興味が移ったため機械系学科群を選択した。」
— SGSTさん(2026年度合格)の体験談より
アルファβさん(2027年度合格・社会基盤学科)
公務員志望から東大へ。数学と英語の2科目に約1年半を注ぎ、TOEICは635→710→835と伸ばして夏で切り上げました。
「東大は日本で一番頭がいいと言われている大学なので、そんな大学に通う学生から刺激を受ければ自分の人生がより良くなるだろうと考えて東大にしました。あとは立地もあります。自分は比較的田舎の出身なので、ずっと東京での生活に憧れていました。」
— アルファβさん(2027年度合格)の体験談より
DOSARUさん(2026年度合格・航空宇宙工学科)
TOEICを先に終わらせ、英語→数学→物理と主軸を移していった1年。過去問の使い方を具体的に語っています。
「過去問はできるだけ早くから取り組む方がよい.過去問で傾向と自分の苦手分野などを把握し,問題集,参考書等で勉強するとよい.志望校以外の大学の過去問や,院試の問題を解くのもいいと思う.」
— DOSARUさん(2026年度合格)の体験談より
ハルクさん(2026年度合格・精密工学科)
受験した4校すべてに合格。TOEICは315→555→600。単語帳の選び方だけが心残りだといいます。
「英語においてはチキってターゲット1900を使ったが鉄壁をしておけば良かったなと思っている。ほかは特に後悔なし」
— ハルクさん(2026年度合格)の体験談より
やましたさん(2026年度合格・都市工学科)
研究室が消滅したことをきっかけに編入を決意。防災とまちづくりで志望校を絞り込んでいます。
「元々建設系の仕事につきたいと思っていたので、低学年の頃は就職と編入半々くらいの気持ちでいました。しかし入学当初は興味のあった橋・トンネルの設計や維持管理よりも、都市計画や街づくりといった分野への興味が徐々に強くなっていったところで、都市計画系の研究室が先生の異動で消滅し、より深く学ぶためには大学に進むしかないと思い、編入を決意しました。」
— やましたさん(2026年度合格)の体験談より
ダッチャーさん(2026年度合格・電子情報工学科)
TOEICを800→870→910まで積み上げたうえで、英語の弱点は英熟語と英訳だったと振り返っています。
「英熟語をもう少し早くやっておけばよかった.遅くても本番の半年前から詰め込むべきだと感じた.英訳の演習のための参考書を買うべきだった.」
— ダッチャーさん(2026年度合格)の体験談より
soranyaさん(2027年度合格・機械系学科)
過去問を先に解いて現在地を測り、そこから11か月を組み立てました。数学・物理・英語を月ごとに切り替える進め方です。
「振り返ると、過去問にはもっと早い時期から取り組んでおけばよかったと思います。最初から完璧に解こうとするのではなく、早めに一度解いて出題形式や頻出分野を把握しておけば、その後の勉強で重点を置くべき範囲がより明確になったはずです。」
— soranyaさん(2027年度合格)の体験談より
KMさん(2026年度合格・システム創成学科)
TOEICは有効期限が2年あるので早く終わらせ、当日試験のある科目に時間を回すべきだという考え方です。
「TOEICを使う大学の場合は、なるべく早く終わらせるべきだともいます。他の強化は当日に実施されますが、TOEICは二年以内であれば点数が有効なため、早く終わらせてほかの教科に時間を費やすべきだと思いました。」
— KMさん(2026年度合格)の体験談より
sunao_uさん(2026年度合格・機械情報工学科)
TOEIC750を確保したうえで、年明けから計画を立て直して合格。計画づくりの遅れを本人が振り返っています。
「強いて言うならば、2026年の1月になってようやく計画を立てたことを後悔している。1ヶ月巻くこともできたと思う。」
— sunao_uさん(2026年度合格)の体験談より
asさん(2026年度合格・電子・情報系学科)
TOEIC対策に寄せすぎた結果、傾向の違う受験英語に時間を割けなかったという反省。併願校との時間配分の話でもあります。
「編入試験のための英語の勉強をもっと早く始めるべきだと思った。初めての頃は、英語の試験対策兼、併願用の提出のためにTOEICを集中的にやっていたが、TOEICばかりやり過ぎてかなり傾向が異なる受験英語のための勉強時間を十分に確保できなかった。」
— asさん(2026年度合格)の体験談より
試験直後アンケートから(2027年度・口述試験)
「(口述試験の)質問は想定の範囲内だった。専門的なことは全く聞かれなかった。」
「向こうは落とそうとするような質問はしてこないので、練習すれば落ちる心配はない。」
— 2026年7月10日受験者(電子情報工学科志望)の試験直後アンケートより
よくある質問
東京大学工学部の編入試験は誰でも受験できますか?
受験できません。東京大学が実施する編入学は工学部のみで、対象は高等専門学校(高専)の卒業者・卒業見込者に限られます。4年制大学に在学中の方が出願できる一般的な「3年次編入」枠は東京大学にはありません。4年制大学を卒業した方が対象の制度は別枠の「学士入学」で、工学部以外の学部でも実施されていますが、編入学とは審査の位置づけが異なります。
東京大学工学部の編入試験の倍率はどのくらいですか?
東京大学が公表する「編入学・学士入学者の状況」によると、工学部編入学の実質倍率(受験者数÷合格者数)は2024年度3.3倍、2025年度3.2倍、2026年度3.1倍で推移しています。合格者数は工学部全体で毎年19〜20名です。
東京大学工学部の編入試験の出願資格は?
高等専門学校を卒業した者、または卒業見込みの者が対象です。2026年度募集要項の記載にもとづきます。年度により文言が変わる可能性があるため、必ず最新の募集要項で確認してください。
対策はいつから始めるべきですか?
オンライン編入学院に寄せられた合格者の体験談では、対策期間は4か月〜2年以上まで幅があります。高専2年生の終盤から数学の基礎固めを始めた合格者もいれば、試験の約4か月前から集中的に対策して合格した例もあります。理科まで含む3科目受験の学科を志望する場合は、範囲が広い分だけ早めの開始が安心です。
2次試験(口述試験)ではどんなことを聞かれますか?
2027年度(2026年7月実施)の受験者へのオンライン編入学院の試験直後アンケートでは、面接官7人による個人面接(5〜10分程度)で、卒業研究の内容や志望学科への興味の理由を聞かれたとの回答がありました。回答者は「専門的なことは全く聞かれなかった」「練習すれば落ちる心配はない雰囲気だった」と振り返っています。ただし年度や学科により内容は変わる可能性があります。
併願はできますか?どこと併願する人が多いですか?
併願は可能です。オンライン編入学院に寄せられた合格者の体験談では、大阪大学基礎工学部・豊田工業大学工学部・電気通信大学と併願した例が複数確認できています。いずれも高専出身者向けの編入学試験を実施しており、数学・理科の出題範囲が重なりやすいことが理由の一つです。
英語外部試験のスコアは必要ですか?
2026年度募集要項では、TOEFL・TOEIC・英検・IELTSなど英語力を証明する書類の提出は任意とされています。必須のスコア基準は公式には示されていません。選抜内容は年度により変わる可能性があるため、出願前に最新の募集要項で確認してください。
単位認定はどうなりますか?
2026年度募集要項によると、高等専門学校で取得した単位のうち、編入学後に工学部の卒業単位として認定される単位(基礎科目・総合科目・専門教育科目)は最大43単位とされています。編入学生は3年以上在学し、所定の単位を取得したうえで卒業論文試験に合格する必要があります。
この記事の情報はいつ時点のものですか?
2027年度の募集要項データ(2026年実施の試験)と、東京大学が公表する2024〜2026年度の編入学・学士入学者の状況をもとに2026年8月5日に更新しています。日程・科目・出願資格・倍率は年度により変わる可能性があるため、出願前には必ず大学が公表する最新の募集要項を確認してください。
まとめ
東京大学工学部の編入学試験は、高専出身者に限られた特殊な制度でありながら、実質倍率3.1〜3.3倍という高い競争率が続いています。志望学科によって英語・数学の2科目、または理科を加えた3科目に分かれる試験構成のため、まず志望学科を固めることが対策の第一歩です。数学は複素関数論・微分方程式、理科は志望学科が指定する物理または化学の頻出分野を重点的に固め、1次試験後は口述試験に向けて志望理由や卒業研究の内容を言語化しておきましょう。出願期間が数日と短いため、証明書類の準備は数か月前から計画的に進めてください。まずは最新の募集要項を取り寄せ、自分の志望学科の試験科目を確認するところから始めてみてください。
あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は大学が公表する募集要項をもとに毎年度確認し、出題傾向はオンライン編入学院の過去問分析に、合格者の声はオンライン編入学院に寄せられた合格体験談・試験直後アンケートにもとづいています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026年8月5日







