
東京大学の編入試験|学部別の募集人員・試験科目・日程と対策
東京大学では、学部ごとに編入試験の内容や実施時期が大きく異なります。この記事では工学部・文学部の募集内容を中心に、出願資格や試験科目、スケジュールの違いを整理します。いずれも3年次編入としての募集で、出願資格は学部によって「高専」「学士」など対象が分かれています。試験科目も学部ごとに異なり、学部によって求められる内容が違いますので、事前の確認が欠かせません。あわせて、募集要項ページのみ確認できている教育学部についても触れますので、自分がどの学部を対象にできるかを確認しながら読み進めてください。
出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。
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東京大学で編入試験を実施している学部
編入試験の内容は学部ごとに大きく違います。募集人員・出願期間・試験日・選抜方法を学部単位でまとめました。学部によっては、過去に何が出題されたか、受けた人が試験直後に書いた記録も同じ枠の中で開けます。学部名から、その学部だけの詳しい対策記事にも進めます。
工学部
3年次2027年度入試
- 募集人員
- 若干名
- 出願期間
- 2026年5月7日 ~ 2026年5月8日
- 試験日
- 1次試験:2026年6月27日/2次試験:2026年7月10日
- 合格発表
- 1次試験発表:2026年7月6日 2次試験発表:2026年7月24日
- 選抜方法
- 1次試験 ●英語,数学のみ 社会基盤学科、建築学科、都市工学科、システム創成学科 ●英語,数学,理科 ・物理分野科目のみ3問を解答:航空宇宙工学科、物理工学科、計数工学科 ・物理分野科目2問以上を解答:機械系学科(群)、精密工学科、電子・情報系学科(群) ・化学分野科目2問以上を解答:化学生命工学科 ・分野は問わず3問を解答:マテリアル工学科、応用化学科、化学システム工学科 2次試験 口述試験
工学部で過去に出題された内容
募集要項の科目ごとに、過去に問われた分野を並べました。「◯◯の分野」は出題された内容の呼び名で、科目名ではありません。著作権の観点から、設問そのものは掲載していません。年度により出題は変わります。
英語(当日の筆記試験)募集要項での科目
英語の分野出題形式:計算・論述・英文和訳
繰り返し問われているテーマ複素積分・留数定理・運動方程式・確率・構造式・複素数・初期条件・ギブスエネルギー・平衡定数・固有値
実際に問われた内容
- 世界の都市化の進展が世界的傾向であり、現在と2050年の都市人口比率に関する日本語文を英訳
- 都市が世界の陸地の小さい面積ながら、膨大なエネルギー消費と二酸化炭素排出の割合を占めることに関する日本語文を英訳
- 住民や民間企業などの多様な利害関係者の参加メカニズム構築が、外部変化への対応力につながることに関する日本語文を英訳
- 都市が大量のエネルギー・資源を消費し、同時に気候変動などに脆弱である二重的な性質に関する日本語文を英訳
- 開発途上国が直面する複雑な問題と、持続可能な都市実現に必要な新たな視点(多様性、時間軸、空間軸、創造的価値、プラットフォーム)に関する日本語文を英訳
文学部
3年次2026年度入試
- 募集人員
- 10名
- 出願期間
- 2025年10月14日 ~ 2025年10月20日
- 試験日
- 1次試験:2026年1月24日/2次試験:2026年2月6日
- 合格発表
- 1次試験発表:2026年2月5日 2次試験発表:2026年2月20日
- 選抜方法
- 1次試験 外国語・専門科目・小論文 2次試験 口述試験
文学部で過去に出題された内容
募集要項の科目ごとに、過去に問われた分野を並べました。「◯◯の分野」は出題された内容の呼び名で、科目名ではありません。著作権の観点から、設問そのものは掲載していません。年度により出題は変わります。
英語募集要項での科目
英語の分野出題形式:英文和訳・小論文・英作文
繰り返し問われているテーマ下線部訳・小説・下線部和訳
実際に問われた内容
- ロイスが湾岸開発地区のマンションに引っ越した後の生活について、下線部(a)と(b)を日本語に訳す。
- ロイスのアパートの壁に絵が密集して配置されることでヨーロッパ風の雰囲気が生まれたことについて日本語に訳す。
- ロイスが購入した当時は無名だった画家の作品がその後様々な形で利用されるようになったことについて日本語に訳す。
- 英米文学から自分が関心を持つ作家の作品をあげ、「移動」という観点から日本語で論じる。
- 英語の時制システムについて日本語と比較しながら日本語で論じる。
論文・小論文募集要項での科目
その他語学の分野出題形式:英文和訳・論述・小論文
繰り返し問われているテーマ中国語和訳・研究計画・翻訳・下線部訳・ロシア文学・ロシア語文法・和訳・露文和訳・文学史・南欧語南欧文学
実際に問われた内容
- 時間を越える対象ではなく事象を支える基盤として捉え、歴史的距離を理解の可能性として認識することの重要性について述べたドイツ語テキストの和訳
- ドイツ語ドイツ文学の分野で関心をもっていることについて15行程度の自由記述
- 小説における人物の機能と役割についての仏文パッセージをフランス語から日本語に翻訳する問題
- 狂気とヒューマニズムについての日本語テキストをフランス語に翻訳する問題
- フランス語フランス文学における関心分野・作家・作品・テーマについて自由に論述する問題(10行以内)
哲学・思想の分野出題形式:論述・英文和訳・用語説明
繰り返し問われているテーマ儒教・研究計画・インド語インド文学・研究テーマ・マハーバーラタ・中国思想・インドの言語・現代文読解・宗教定義・道教
実際に問われた内容
- 中国語で書かれた文章を日本語に訳す。儒教が宗教か否か、宗教概念の輸入、中国古代の信仰体系についての議論を含む。
- 儒教が宗教であるか否かについて、自身の見解を述べる。(1)の文章と関連した宗教概念の理解を問う。
- 中国における儒教、道教、基督教の相互関係について、知識に基づいて述べる。(1)の議論と関連した宗教相互作用を問う。
- 言語と哲学の関係性について論じる
- 中国語の長文を平易な日本語に訳す
国語・現代文の分野出題形式:論述・長文読解・用語説明
繰り返し問われているテーマ要約・短文作成・小説・漢字の読み・文学・内容説明・文学理論・翻訳・比較文学・語彙
実際に問われた内容
- 文学作品における「夢」の役割について、具体例を挙げながら論じる。
- スペイン語文章の内容を100字程度の日本語で要約する。
- 下線部のような例を文学作品から選んで説明する。
- 下線部b、c、h、i、lの漢字をひらがなで読む問題。来歴・迫・一直線上・融合・衝動の読み方を答える。
- 下線部a、f、jの語句の意味を日本語で説明する。やりくり・合理的・大胆なの意味を問う。
歴史・考古の分野出題形式:論述・小論文・資料読解
繰り返し問われているテーマ古典作品・美術作品分析・多角的分析・美術史研究テーマ設定・地域・時代・作者・作品の具体化・研究動機・図版解釈・比較検討・造形表現・構図
実際に問われた内容
- 今後の美術史学研究テーマを具体的な地域・時代・作者・作品名を挙げて提示し、研究計画と着想の契機を20行程度で述べる
- 今後研究したい美術史学のテーマと研究計画を、具体的な地域・時代・作者・作品に触れ20行程度で述べる。
- 図版A、B、Cから2点を選び、それぞれを分析しながら考察を20行程度で述べる。
- 図版A・B・Cから2点を選び、それぞれを分析しながら考察を論述する。
- 古典作品における狂気をテーマとし、複数の具体的事例を挙げながら、多様な視点から論述する。
時事・社会のテーマ出題形式:小論文・論述
繰り返し問われているテーマ文章読解・要約・専門知・歴史教育・背景可・因果律・文化財保護・読書体験・書物論・読書と電子化
実際に問われた内容
- 傍点部について言おうとしていることを200字程度で述べる。
- 文章内容が示す人間文化の特性について、具体例を交え600字程度で自分の考えを述べる。
- 筆者が日米の小学校の歴史教育に見出した二つの説明と理解のスタイルを300字程度で説明する。
- 過去を精密にとらえる学術的スタイルがどちらに近いか、または第三のスタイルを提唱するか600字程度で論じる。
- 専門知が同業者向けに閉じていく状態の原因を200字程度で述べる。
募集要項が公表されている学部(上の一覧に詳細を掲載していないもの)
学部によって要項の公表時期が異なります。ここに出ていない学部でも実施していることがあるため、志望学部が決まっている場合は大学公式ページもあわせてご確認ください。
※掲載しているのは各学部の直近の募集要項の内容です(表内に年度を記載)。年度によって日程・科目・募集人員が変わることがあるため、出願前に必ず大学公式の募集要項でご確認ください。
自分が出願できるかを先に確かめる
編入試験は、学部ごとに「誰が出願できるか」が決まっています。ここを外すと対策そのものが無駄になるため、志望学部を決める前に確認してください。募集要項に記載されている出願資格を種類ごとに整理しました。
| 出願できる人 | 対象の学部 |
|---|---|
| 高等専門学校卒業(見込み) | 工学部(3年次) |
| 学士(大学卒業) | 文学部(3年次) |
※修得単位数や在学期間などの細かい条件が付くことがあります。最終的な可否は大学公式の募集要項でご確認ください。
東京大学の編入試験で課される科目
同じ大学でも、学部によって課される科目は違います。とくに英語は、出願時にTOEICなどのスコアを出せばよい学部と、試験当日に英語の筆記がある学部で対策がまったく変わります。自分の志望学部で何が必要になるかを先に確定させてから、参考書と学習計画を決めてください。
英語(当日の筆記試験)
課される学部:工学部
専門分野の筆記試験
課される学部:文学部
数学
課される学部:工学部
論文・小論文
課される学部:文学部
面接・口頭試問
課される学部:工学部/文学部
試験がいつ行われるか
出願は試験の1〜2か月前に締め切られます。逆算して、いつまでに何を仕上げるかを決めるための目安にしてください。
| 試験月 | 学部 |
|---|---|
| 1月 | 文学部 |
| 6月 | 工学部 |
東京大学の編入対策をどう進めるか
出願資格を確認して対象学部を絞る
東京大学の編入試験は、学部ごとに出願資格の対象が明確に分かれています。工学部は高専の出身者を対象としており、文学部は学士を取得した方(見込みを含む)が対象です。まずは自分の学歴区分がどちらに該当するかを確認し、出願できる学部を絞り込みましょう。教育学部については募集要項ページのみ確認できているため、詳細は公式の募集要項でご確認ください。
志望学部の科目を確定し計画を立てる
受験対象となる学部が決まったら、その学部の試験科目を正確に把握することが次のステップです。工学部は英語(当日の筆記試験)・数学・面接・口頭試問が課され、文学部は論文・小論文・専門分野の筆記試験・面接・口頭試問が課されます。科目の組み合わせは学部ごとに異なるため、他学部の科目と混同しないよう注意してください。科目が確定したら、それぞれの対策にどの程度の時間を割くか大まかな配分を決めましょう。
試験月から逆算して仕上げ時期を決める
工学部の1次試験は6月、文学部の1次試験は1月に実施されます。志望学部の試験月をもとに、いつまでに基礎固めを終え、いつから実戦形式の演習に移るかを逆算して計画を立てましょう。特に文学部は他学部より試験時期が早いため、準備開始のタイミングに注意が必要です。学部によって時期が大きく異なる点を踏まえ、早めにスケジュールを組んでおくと安心です。
併願を考える際の注意点
工学部と文学部は試験日程が重なっていないため、日程だけを見れば同一年度内での挑戦は可能です。ただし、出願資格が学部ごとに異なり、工学部は高専出身者、文学部は学士取得者が対象となっているため、実際にはどちらか一方の対象となる方が多いと考えられます。自分がどちらの出願資格に該当するかを踏まえたうえで、受験する学部を検討してください。教育学部を含めた併願の可否については、公式の募集要項で確認することをおすすめします。
東京大学と同じ系統で編入できる大学を探す
編入試験は併願のしかたで結果が変わります。東京大学が第一志望でも、同じ系統でどの大学が編入を実施しているかを一度見ておくと、試験日の重なりや科目の相性から現実的な併願先を組めます。
よくある質問
東京大学の編入試験は何年次からの受け入れですか
工学部・文学部ともに3年次編入としての募集です。学部によって出願資格の対象が異なるため、募集要項で自分の学歴区分が該当するか確認してください。
工学部と文学部の試験科目はどう違いますか
工学部は英語(当日の筆記試験)・数学・面接・口頭試問が課されます。文学部は論文・小論文・専門分野の筆記試験・面接・口頭試問が課され、学部ごとに科目構成が異なります。
出願資格は学部によって違いますか
はい、異なります。工学部は高専の出身者を対象とし、文学部は学士を取得した方(見込みを含む)を対象としています。
工学部と文学部を同時に受験できますか
試験日程自体は重なっていません。ただし出願資格の対象が学部ごとに異なるため、両方に出願できるかどうかは自身の学歴区分によって変わります。
教育学部の編入試験についても知りたいです
教育学部については募集要項ページのみ確認できており、募集人員や試験科目などの詳細はこの記事では扱っていません。大学の公式ページで最新情報をご確認ください。
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