早稲田大学は編入できる?学士入学の仕組みと代替案
「短大・高専・大学在学中から」という一般的な3年次編入学のイメージでは、ほぼ入れません。早稲田大学の編入相当のルートは、多くの学部で学士の学位を有する人、または学部ごとの期限までの取得見込み者向けの「学士入学試験」です。短期大学・高等専門学校の卒業者が公募で出願できる「三年次編入」は基幹理工学部だけで、2027年度入試を最後に停止されます(大学が2026年9月時点で公表)。2027年度の出願期間(2026年9月1日〜9月8日)はすでに終了しています。この記事では、大学公式の入試情報をもとに、学部ごとの違いと、学士の取得見込みに当たらない人が今から目指せる代替案を整理します。
2028年度以降の変更点は、下の「早稲田大学で2027年度に募集しているのは6学部」の章で学部別に確認できます。
この記事で分かること
- 早稲田大学で2027年度に募集しているのは6学部(法・教育・文・基幹理工・創造理工・先進理工)で、多くは「学士入学試験」であること
- 理工系3学部の中で、3年次編入学試験があるのは基幹理工学部だけ(2027年度入試を最後に、2028年度以降は募集停止)
- 学士の取得見込みに当たらない人が今から目指せる3つの代替案
早稲田大学で2027年度に募集しているのは6学部
早稲田大学入学センターの2027年度入学試験の募集学部一覧によると、学士入学試験または三年次編入試験を募集しているのは、法学部・教育学部・文学部・基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部の6学部です。このうち、三年次編入試験を募集しているのは基幹理工学部だけで、ほかの5学部は学士入学試験のみです。学部ごとの詳細は早稲田大学の編入試験まとめ 2027で確認できます。
「学士入学」とは何か(法学部の例)
早稲田大学法学部の記事には、次のように説明されています。
早稲田大学法学部には、他大学によくある「短期大学や在学中の単位をもとに出願する3年次編入学」の制度がありません。編入相当の唯一のルートは学士入学試験で、対象はすでに学士の学位を持つ人、または2027年3月に取得見込みの人に限られます。選抜は学力試験なしで、ステートメント(約1,500字の志望理由書)などによる書類審査を一次試験、面接を二次試験として実施する2段階選抜です。
つまり学士入学は、短大・高専・大学在学中の人を対象にした一般的な編入試験とは別物です。選抜方法は学部ごとに異なります。法学部は書類審査と面接ですが、文学部の2027年度学士入学試験は1次の90分筆記と、1次合格者のみの2次Zoom面接です。文学部の試験概要でコース別の科目を確認してください。
理工系3学部だけ制度が入り組んでいる
早稲田大学の理工系3学部(基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部)は、学部によって実施している試験の種類が違います。先進理工学部の記事にある比較表がわかりやすく整理しています。
| 学部 | 学士入学試験 | 3年次編入学試験 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 基幹理工学部 | 実施 | 実施 | 2027年度入試を最後に3年次編入学試験の募集を停止(大学公式発表・2026年3月19日付)。2027年度の出願期間(2026年9月1日〜9月8日)は終了 |
| 創造理工学部 | 実施 | 実施なし | ― |
| 先進理工学部 | 実施 | 実施なし | ― |
このほか、工学系の学科・コースを持つ高等専門学校のうち指定校に限り、基幹・創造・先進理工学部がそれぞれ指定校推薦型の編入学試験(出願は5月ごろ)を実施しています。公募ではなく、指定校の学校長の推薦が必要です(早稲田大学理工学術院「学部入試」ページ)。
出典: 早稲田大学入学センター「学士入学・編入学試験 入試要項・出願関係書類」ページ/早稲田大学理工学術院「学部入試」ページ(編入総研2026年8月5日確認)/早稲田大学理工学術院基幹理工学部「2028年度以降の3年編入学試験募集停止について」(2026年3月19日付・お知らせPDF)。制度は年度により変わるため必ず大学公式で最新情報を確認してください
早稲田大学は先進理工学部が3年次編入学試験を実施しない理由そのものは公表していません。
「短大・高専・大学在学中から」の3年次編入学試験が残っているのは、理工系では基幹理工学部だけで、しかもそれも2027年度が最後ということになります。志望学科が基幹理工学部にある場合は、募集停止前に受験できるかどうかを早急に確認する必要があります。
教育学部も学士入学のみ
教育学部も同様に、通常の3年次編入学試験ではなく学士入学として実施されています。募集人員は各区分「若干名」の少数選抜で、大学は志願者数・合格者数などの数値を公表していません。試験日は2026年12月6日で、学科・専修ごとに試験科目が異なります。法学部が学力試験なしの書類・面接選抜だったのに対し、教育学部は学科・専修によって独自の試験科目が課される点が異なります。志望する学科がある場合は、早稲田大学教育学部の編入(学士入学)で学科ごとの科目を確認してください。
文学部も「短大・高専だけでは出願できない」
文学部の2027年度学士入学試験は、学士の学位を有する者または2027年3月までの取得見込み者を対象とし、短期大学士・準学士等は対象外です。国外の学校で学士を取得・取得見込みの場合は、出願期間開始前に文学学術院事務所へ資格の有無を照会します。
文学部のコース別科目・出願書類は、早稲田大学文学部の編入(学士入学)試験対策で確認してください。
大学公表の実施状況によると、文学部の学士入学試験(8コース合計)は2024〜2026年度で志願51名・受験44名・合格26名、倍率は約1.7倍です。ただし1コースあたりの志願者は年に0〜5名程度ときわめて少なく、合格者が出ない年や募集自体がない年もある少数選抜です。
学士の取得見込みに当たらない人の代替案
いま大学2〜3年生や高専生・短大生で、志望学部が定める期限までの学士取得見込みに当たらない場合、早稲田大学を目指すルートは限られます。
- 基幹理工学部の3年次編入学試験(2027年度入試が最後。2028年度以降は募集停止が確定しています)。該当する学科・出願資格を早めに確認してください。
- 先に学士を取得してから、学士入学試験に挑戦する。法学部・文学部・教育学部・理工系3学部いずれも、学士取得(見込み含む)が出願条件です。時間はかかりますが、対象学部は広がります。
- 同じ学部系統の他大学を併願先として検討する。早稲田大学の編入試験まとめページには「同じ学部系統の他大学」を探せる導線があり、MARCHなど他の難関私大を含めて比較検討できます。
「早稲田大学に編入したい」という目標が先にある場合は、まず志望学部の期限までに学士を取得済みか、取得見込みかを確認する必要があります。取得見込み者を含めた出願資格は学部ごとに異なるため、学士をまだ取得していないだけで学士入学の要項を対象外と判断せず、当年度の公式要項で確認してください。
編入試験の全体像をもっと知りたい方へ
よくある質問
学士入学試験は難易度が高い?
選抜方法は学部ごとに異なるため、一般的な編入試験の倍率とは単純に比較できません。募集人員は「若干名」の少数選抜であることが多く、志望理由書などの書類が求められる学部もあります。文学部の2027年度学士入学試験は、1次の90分筆記と、1次合格者のみの2次Zoom面接です。文学部のように倍率が公表されている学部でも、1コースあたりの母集団が数名と小さく、年度による振れが大きい点には注意が必要です。
他の学部(商学部・政治経済学部など)は編入できない?
この記事で扱った6学部(法学部・文学部・教育学部・基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部)以外の学部の実施状況は、この記事の範囲では確認できていません。商学部・政治経済学部・社会科学部などを志望する場合は、大学公式の最新の入試要項で編入・学士入学の実施有無から確認してください。
3年次編入学試験と学士入学試験、両方は受けられる?
基幹理工学部のように両方を実施している学部でも、出願資格で対象が分かれるため、自分がどちらの区分に該当するかを先に確認する必要があります。学士入学試験は、学士を取得済みの人だけでなく、志望学部が定める期限までの取得見込み者が対象となる場合があります。3年次編入学試験の対象も学部・区分ごとに異なるため、当年度の公式要項で確認してください。
自分がいま学士入学と3年次編入学のどちらの対象になるか、早稲田大学以外にどんな併願先があるかは、条件を突き合わせて初めて分かります。
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もっと知りたい方へ
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。制度の内容は早稲田大学公式の入試情報にもとづいています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ

