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オンライン編入学院の裏側解ける力は、演習で育てる。小原先生と語る経済学の新刊と難関校への向き合い方

知識を覚えた後、初めて見る問題にどう向き合うのか。経済学を教える小原先生と國生学長が、二冊の演習書に込めた工夫を語りました。志望校に合わせた使い方から、難関校の過去問の見方、教え子との再会まで。教材をつくる人の考え方と、その背景にある指導の経験を紹介します。

2026年9月1日公開の対談を、趣旨を変えず編集しました。教材の案内や大学別の傾向・予想は対談当時の講師の見立てです。成績は個人の経験として紹介しています。

解ける力は、演習で育てる。小原先生と語る経済学の新刊と難関校への向き合い方

教えてきた経験を、ミクロとマクロの二冊に

全力講座の話から始まった対談。小原先生が手掛けた二冊の演習書を、國生学長と一緒に手に取ります。

國生学長聞き手

最近、全力講座も始まりましたが、どうですか。

小原先生経済学担当

これまでは限られた回数でしたが、今回は10回あるので、扱える範囲が広がりました。受講生の反応を見ながら、必要なところに時間をかけられるのがいいですね。

國生学長聞き手

今日は、これまで受講生に使ってもらっていた教材を、一般の方にも届けるために作った参考書を紹介します。『編入ミクロ経済学演習』と『編入マクロ経済学演習』です。

小原先生経済学担当

実物ができると、うれしいですね。大きさもあって、しっかりした本になりました。

二冊を手にする小原先生。指導の中で使ってきた演習を、一般の受験生にも届ける形にまとめました。
國生学長聞き手

二冊を合わせると、かなりの分量になりましたね。デザインや校正にも協力してもらいながら、形にしてきました。

小原先生経済学担当

皆さんのサポートのおかげです。手に取れる形になると、やはり感動しますね。

國生学長聞き手

「小原ミクロ」「小原マクロ」と呼んでもらえるような本になってほしいです。まず、どういうコンセプトで、どのタイミングに使う本なのか教えてください。

基礎を学んだ、その次に。解けるようになるための設計

小原先生経済学担当

いきなりこの本から入るのではなく、まず経済学の基礎を学ぶインプット用の本に取り組んでほしいです。「経済学はこういう学問なんだ」とある程度分かった人が、次に取り組む演習書です。

國生学長聞き手

知識を入れた後、実際に答案用紙に書いていくためのアウトプットですね。構成では、どんなことを意識しましたか。

小原先生経済学担当

難関大学の問題を参考に改題し、基本・標準・発展の三段階に分けて収録しました。二冊を合わせて250問ほどあり、過去の問題にもさかのぼって構成しています。過去問が手元に少ない人にも、役立ててもらいたいです。

國生学長聞き手

重要度や難易度だけでなく、かかった時間や、解けたかどうかも記録できるんですね。

小原先生経済学担当

そうです。一度解いて終わりではなく、本当に理解できるまで取り組んでほしいので、2周目、3周目の記録欄も設けています。

難易度と重要度に加え、繰り返し取り組んだ記録を残せる構成にしました。
國生学長聞き手

三つの欄には、「3周はやってほしい」という先生の思いも入っているわけですね。

小原先生経済学担当

そうですね。解いたことがある、で終わらず、自分で解けるところまで進めてほしいです。

小原先生経済学担当

ただし、全部の問題を解く必要はありません。志望校に合わせて、基本までか、標準までか、どの章を優先するか、使い方を最初に書いています。

國生学長聞き手

やみくもに全部やるのではなく、自分に必要な範囲を考えて使うということですね。巻末にも分析があります。

小原先生経済学担当

集められた過去問をもとに、どんな単元が、どれくらい出ていたかをまとめました。自分の志望校ではどこを対策する必要があるか、考える材料にしてほしいです。

情報を広く届けても、人が寄り添う役割は残る

國生学長聞き手

正直、これだけの情報を全部出していいのか、迷う気持ちもありました。でも、参考書があっても、困ることはあります。先生に寄り添ってもらいたい人もいますよね。

小原先生経済学担当

そうですね。そう聞いて安心しました。

國生学長聞き手

本をきっかけに、少しでも人生を変えるチャンスが広がればいいと思っています。編入試験に必要な情報へ、もっと触れやすくしたいです。

教材で広く知見を届けることと、一人ひとりに寄り添う指導。その両方を大切にしたいと話します。
國生学長聞き手

紙の本だけでなく、電子書籍でも使える形を考えています。紙に慣れている人も、タブレットで勉強する人も、自分に合う方を選んでほしいですね。

國生学長聞き手

ミクロを赤、マクロを青にしたのですが、こういう色のイメージはありませんか。

小原先生経済学担当

よく使われる参考書のイメージがあるのかもしれませんね。僕は、もともと特定の色の印象はなかったです。

國生学長聞き手

受験生が使ってきた本の延長として、分かりやすい色になっているかもしれませんね。

神戸大学経済学部:知識は同じでも、問われ方が変わる

ここからは、2026年9月公開の対談で話された、当時の過去問に基づく傾向と出題予想です。

國生学長聞き手

ここからは、大学ごとの傾向も聞きたいです。神戸、名古屋、東北、横浜国立など、難関校ではどんな準備が必要でしょうか。まずは神戸大学の経済学部からお願いします。

小原先生経済学担当

神戸の経済学は、少し前から難しくなってきた印象があります。特に、直近に見た問題は難しかったので、それを踏まえて準備してほしいです。

國生学長聞き手

その「難しい」とは、どういう難しさなのでしょうか。

小原先生経済学担当

扱う単元自体は、ゲーム理論や経済成長理論などです。ただ、問われ方が違います。ゲーム理論なら、利得表が最初から与えられるのではなく、利得の比較を読み取って、自分で表を作って判断するような形です。

國生学長聞き手

本質的に聞かれていることは同じでも、見え方や、解き始めるまでのアプローチに悩むということですね。では、どの分野を意識したらいいですか。

小原先生経済学担当

僕の見立てでは、ミクロを少し多めに、マクロも並行して取り組むといいと思います。ミクロでは、消費者理論、生産者理論、市場均衡分析をまず押さえてほしいです。

問われ方が変わっても対応できるか。神戸大学の話では、解法の暗記だけで終わらせない大切さが語られました。
小原先生経済学担当

それに加えて、市場の失敗に関わる分野です。外部性や公共財、ゲーム理論なども含めて、考え方を理解しておきたいですね。

國生学長聞き手

予想するほど、やるべきことが増えていきますね。マクロはどうでしょう。

小原先生経済学担当

IS–LM分析や経済成長理論は押さえたいです。それらの間で学ぶ、将来の予想に関わる話が入ってくる可能性もあります。結局、広く準備する必要があるので、予想は難しいですね。

小原先生経済学担当

もう一つ、言葉の説明だけでなく、その言葉を使って、ある現象について説明する問題が見られました。単語を覚えた、その先の論点を、自分の言葉で書けるようにすることが大切です。

國生学長聞き手

経済学の論述は、あまりイメージが湧かないのですが、取り組めるものですか。

小原先生経済学担当

長い文章を何百字も書くというより、理論や現象の関係を簡潔に説明するものです。普段の勉強で、意味を理解しながら説明する練習をしてほしいです。

神戸大学経営学部:計算だけでなく、文章を読み解く力

國生学長聞き手

一方で、経営学部の経済学はどうでしょうか。どちらを受けるか迷う人もいますよね。

小原先生経済学担当

当時の傾向では、経営学部の経済学はミクロが中心です。ただ、「この分野がよく出る」と絞り込むのは難しく、かなりまんべんなく出されている印象があります。計算と記述の両方を準備してほしいです。

小原先生経済学担当

単に用語を説明するだけでなく、ある程度まとまった文章で説明する問いもありました。自分の言葉で論点を説明できることが必要だと思います。

小原先生は、経営学部の経済学でも、文章を読んで条件を理解する力が重要だと話しました。
國生学長聞き手

経済学部と経営学部では、難しさはどう違いますか。

小原先生経済学担当

経済学部の方は、計算に数学的な難しさがある印象です。経営学部の方は、計算自体より、文章をしっかり読んで式を立てられるか、という難しさがあります。

國生学長聞き手

経営学やマーケティングでも、読解が必要な問題が増えている印象があります。経済学にも、その場で考えるような問題はありますか。

小原先生経済学担当

あります。直近には、初めて見る形の問題がいくつかありました。ただ、そういう問題が十分にできなくても、合格した受験生はいました。難問に出会ったからといって、そこで終わりではないです。

TOEICだけで決まらない。合格後もつながる教え子たち

小原先生経済学担当

この前、教え子二人と食事に行きました。二人とも今は名古屋大学の経済学部に編入しています。そのとき、鈴木君が神戸大学経営学部の成績開示について教えてくれたんです。

小原先生経済学担当

TOEICは835点で、本人の話では2位で合格していたそうです。高い英語スコアの人が受ける中でも、専門科目で力を発揮できるということですね。

國生学長聞き手

英語だけではなく、専門科目も大事だということですね。志望理由書も、手を抜けませんね。

小原先生経済学担当

今、TOEICで思うような結果が出ていなくても、専門科目をしっかりやることで、巻き返せる可能性があります。初見の問題に出会っても、ほかに取れるところを積み重ねてほしいです。

教え子から聞いた成績開示の話を紹介。個人の経験を通して、専門科目に取り組む大切さを話しました。
國生学長聞き手

久しぶりに、長く指導してきた教え子と話せるのは、どうでしたか。

小原先生経済学担当

すごくうれしかったです。指導が終わったら、大学生活に夢中で、僕のことは忘れているだろうと思っていたので、向こうから「ご飯に行きましょう」と言ってくれるのがうれしいですね。

小原先生経済学担当

鈴木君は夜行バスで来てくれて、食事の後も帰りのバスまで時間がありました。それも含めて会いに来てくれたのだと思うと、ありがたいです。

國生学長聞き手

オンラインで関わっていても、また会いに来てくれたり、祝賀会に来てくれたりする。そういう温かさがありますよね。

小原先生経済学担当

本当にうれしいです。今度は、東京でインターンをしている別の教え子とも食事をする予定です。

名古屋大学:一つのテーマを深く、現実の経済とつなげる

國生学長聞き手

次は名古屋大学です。経済学の問題は落としたくないところですが、どんな特徴がありますか。

小原先生経済学担当

経済学の大問は、一つのテーマを深く聞く形です。いろいろな分野から少しずつというより、一つのテーマについて小問が続くので、その部分を深く理解しておかないと、最後まで解くのは難しいです。

國生学長聞き手

一つのテーマを掘り下げてくるのですね。具体的には、どのような問題ですか。

小原先生経済学担当

直近に見た国際貿易の問題では、前半はグラフを正確に書きながら余剰を分析する内容で、後半は関税政策について説明するものでした。現実の経済の動きを、経済理論からどう説明するかが問われています。

名古屋大学については、一つのテーマを掘り下げ、理論と現実の経済をつなぐ問題の特徴を話しました。
國生学長聞き手

時事的な話題を、経済学の理論からひもとくということですね。最近の経済のニュースも、考える材料になりそうです。

小原先生経済学担当

税や財政など、身近な話題もありますね。ただ、ミクロが出ると決めつけることもできません。マクロの経済成長や貨幣に関わる問題が出たこともあります。

國生学長聞き手

名古屋は、予想が難しいですね。目指している人には、難しい挑戦をしていること自体に自信を持ってほしいです。

小原先生経済学担当

本当に、僕も予想には困ります。ただ、過去には同じ単元が繰り返し出たこともあります。国際経済、外部性、一般均衡、それからマクロで出た分野などは、準備しておきたいです。

國生学長聞き手

その分野を専門にする先生がいることから、出題を予想できるのでしょうか。

小原先生経済学担当

担当の先生の専門が関係する可能性はありますが、その分野の先生はほかの大学にもいます。それだけで予想するのは、やはり難しいと思います。

國生学長聞き手

名古屋を目指す人にも、この演習書は使えますか。

小原先生経済学担当

グラフを書く問題や、説明する問題も入れています。そうした問題を中心に取り組んでもらうといいと思います。

東北大学:幅広い演習から、初見問題への対応力を

國生学長聞き手

続いて東北大学です。経済学も経済数学も、かなり難しい印象があります。

小原先生経済学担当

経済数学は難しめの傾向がありますが、経済学は年による差が大きいです。比較的取り組みやすい年もあれば、時間内には解き切れないほどの分量が出る年もあります。

國生学長聞き手

その年の難しさに合わせて、答えられる問題を選ぶ必要があるのですね。

小原先生経済学担当

そうですね。また、東北で出た異時点間の消費の問題が、それより前に神戸で出ていた問題と似ていたことがありました。ほかの大学の問題も含めて演習する意味は、そういうところにもあります。

幅広い問題に触れることで、初めての見せ方にも対応できるようにしたいと話す小原先生。
國生学長聞き手

同じ考え方でも、いろいろなアプローチがあると知っておく。数学の解法を学ぶことにも近いですね。

小原先生経済学担当

そうです。「こういう出し方もあるのか」と一度学べれば、似た形が出てきたときに対応できる可能性があります。本質を理解しながら、視野を広げてほしいです。

國生学長聞き手

東北について、予想としてはどうでしょうか。

小原先生経済学担当

ミクロもマクロも、まんべんなく出る印象なので、特定の単元だけに絞るのは難しいです。幅広く取り組むことが大事だと思います。

國生学長聞き手

過去数年の難しさにも、かなり差がありますか。

小原先生経済学担当

直近の経済学は、それより前と比べると取り組みやすかった印象です。ただ、その次がどうなるかは分かりません。演習書には、過去の難しい問題を参考にしたものも入れているので、そうした練習にも使ってほしいです。

横浜国立大学:全部を解こうとせず、取れる問題を見極める

國生学長聞き手

次は横浜国立大学です。社会人枠で合格した方もいて、祝賀会でも喜んで話してくれましたね。一般の試験の経済学は、どんな難しさがありますか。

小原先生経済学担当

ここでは、計算を中心とする「経済Ⅱ」の話をします。過去問を見ていると、60分の中で初めて見る問題にたくさん出会い、最初に圧倒される可能性があります。全部を解き切るつもりで臨むと苦しくなります。

小原先生経済学担当

まずは、講義や教科書で扱ったことがある、見覚えのある問題に時間を使ってください。取れる問題を落とさず、その後に、初見でも解けそうな部分へ進む。そういう戦い方で合格した受験生がいます。

國生学長聞き手

「全部できない」と絶望するのではなく、点数を拾いに行く試験なのですね。

小原先生経済学担当

そうです。ちゃんと勉強していれば、取るべき問題と、時間をかけ過ぎない方がいい問題を見分けやすくなります。

限られた時間で取れる点を拾う。横浜国立大学の話では、問題の選び方に時間を使いました。
國生学長聞き手

横浜国立に合格した人は、問題への向き合い方にも特徴がありますか。

小原先生経済学担当

まず、問題文をしっかり読みます。「こういう問題だろう」と、見た目だけで解き始めないんです。設定を正しく把握してから、どの順番で考えれば答えに近づけるかを考えます。

小原先生経済学担当

その力が最初からあったというより、そういう姿勢で取り組めるようになっていったのだと思います。計算力だけでなく、読解力と思考力が大事ですね。

横浜国立大学の見立てと、難問に時間を使い過ぎない練習

國生学長聞き手

出題の見立てとしては、どうでしょうか。

小原先生経済学担当

過去の傾向から、ミクロではゲーム理論をまず準備したいです。ただ、直近のゲーム理論は、学部の初めの段階では非常に難しい内容でした。利得表からナッシュ均衡を求めるだけ、という問題ではありませんでした。

小原先生経済学担当

もう一つは、消費者理論、生産者理論、市場均衡分析です。この辺りの基礎は、しっかり押さえてほしいと思います。

國生学長聞き手

ゲーム理論を頑張ったのに、解けない問題が出ることもあるわけですね。

小原先生経済学担当

あります。でも、そこまで準備して解けないなら、ほかの人も苦労している可能性があります。「ほかの問題に集中しよう」と切り替えることが大切です。

小原先生経済学担当

マクロでは、直近のIS–LM分析が得点につながる問題でした。IS–LMに加えて、経済成長も準備したいです。連続時間のソローモデルのような内容にも触れておくといいのではないか、というのが僕の見立てです。

出題分野を予想するだけでなく、難しい問題に出会ったときの切り替え方も話しました。
小原先生経済学担当

資産価格に関わる大問もありました。前半は数列の計算として考えられても、後半はバブルが発生しないための条件を導くような、かなり難しい内容でした。こうした問題まで事前に予測するのは難しいです。

國生学長聞き手

そういう難しさに対して、演習書にはどういう問題を入れていますか。

小原先生経済学担当

発展問題には、難しい問題を参考にしたものも入れています。ただ、それを解けないと合格できないという意味ではありません。まず、みんなが取るであろう問題をクリアした人が、さらに取り組むものと考えてほしいです。

國生学長聞き手

編入の過去問には解答が付いていないものも多いので、考え方や解き方が分かること自体が役立ちますね。どのくらい取って合格した方がいましたか。

小原先生経済学担当

僕が見た直近の受験生では、4割程度で合格していました。ただ、その年の問題が難しかったという話です。いつも同じ割合で合格できるということではありません。

何度も使い込み、自分の考える力にしてほしい

國生学長聞き手

ぜひ、たくさん書き込みながら使ってほしいです。3周といわず、チェックが増えて、本がぼろぼろになるくらい取り組んでもらえたらうれしいですね。

國生学長聞き手

問題演習の決定版を目指して、小原先生に頑張ってもらいました。たくさんの編入受験生に、長く使ってもらえる本にしたいです。

國生学長聞き手

これから編入を考える方も、試験まで残り少ない方も、困っていることがあれば無料相談に来てください。今の悩みを整理することから、一緒に進められます。小原先生、ありがとうございました。

小原先生経済学担当

ありがとうございました。

演習書を何度も使い、自分で考えて解ける力へ。最後は、これから挑戦する受験生への言葉で締めくくられました。

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