広島大学編入のTOEIC要件まとめ|学部別の提出要否と基準スコア
結論からお伝えします。広島大学の編入試験でTOEICが必要かどうかは、学部・学科・入試区分によって完全に分かれます。2027年度(2027年4月入学)の試験で編入学を実施する8学部のうち、6学部でいずれかの区分・学科の出願にTOEICなど英語外部試験のスコア提出が必須です。一方で、文学部・教育学部のようにスコア提出が一切不要な学部もあります。
そして重要なことがもう1つ。「何点あれば合格」という基準スコアを、広島大学はほとんどの学部で公表していません。唯一の例外が法学部で、出願資格としてCEFR B2以上(TOEICならL&RとS&Wの合算1560点以上)という明確なラインが募集要項に書かれています。ネット上では「600〜800点が目安」といった記述を見かけますが、大学公式の要項にそのような基準はありません。この記事では、各学部の令和9年度(2027年度)募集要項の原本にあたって確認した事実だけを、学部別に整理します。
出典: 広島大学「令和9年度広島大学編入学(学部第3年次)試験日程」および各学部の令和9年度第3年次編入学学生募集要項(いずれも2026年8月18日確認)。年度は入学年度で表記しています。
この記事で分かること
- TOEICの提出が「出願に必須」の学部と「不要」の学部の一覧(2027年度要項ベース)
- 法学部のCEFR B2ライン(TOEIC合算1560点)の正確な中身
- 学部ごとに違う「使える試験の種類」(IPテストの可否・TOEFLや英検での代用可否)
- スコアの有効期限と、いつまでに受験しておくべきか
- 大学公式の実施状況から計算した学部別の倍率(令和8年度)
- TOEICと専門科目の準備をどう両立するか
広島大学編入のTOEIC要件を学部別に一覧で確認
まず全体像です。2027年度に第3年次編入学を実施するのは文学部・教育学部・法学部・経済学部・理学部・工学部・生物生産学部・情報科学部の8学部。TOEICなど英語外部試験の扱いは次のとおりです。
| 学部 | スコア提出 | 使える試験 | 合否での使われ方 |
|---|---|---|---|
| 法学部 | 必須(昼間・夜間主とも)。CEFR B2以上が出願資格 | TOEIC(L&R+S&W両方)・英検・TOEFL iBT・IELTS・GTEC・TEAP・ケンブリッジ英語検定。TOEIC IPは不可 | 小論文(200点)・口述試験とあわせて総合判定 |
| 経済学部 | 一般入試は必須。推薦入試は不要 | TOEIC L&R公開テスト・TOEFL iBT・IELTS・英検・GTEC・TEAP・TEAP CBT・ケンブリッジ英語検定(要項にIPテストの記載なし) | 200点満点に点数化(専門科目200点・口述試験400点と合算) |
| 工学部 | 全員必須。未提出は出願不可 | TOEIC L&R公開テスト・TOEIC IP(カレッジTOEIC含む)・TOEFL PBT・TOEFL iBTの4種のみ。オンライン受験分は対象外 | 筆記試験(第一類のみ)・面接・成績証明書とあわせて総合評価 |
| 情報科学部 | 一般入試は必須。推薦入試(高専対象)は不要 | 工学部と同じ4種のみ。オンライン受験分は対象外 | 筆記試験・面接・学業成績証明書とあわせて総合評価 |
| 理学部 | 物理学科・化学科は必須。数学科は不要 | TOEIC L&Rのみ(IPテスト可) | 口頭試問・面接・学業成績とあわせて段階評価 |
| 生物生産学部 | 必須 | TOEIC L&R(公開・IP)・TOEFL ITP・TOEFL iBT・IELTS・英検・GTEC・TEAP・ケンブリッジ英語検定 | 100点満点に点数化(総合問題200点・面接と合算) |
| 文学部 | 不要 | ― | 筆記試験の中で分野ごとに英語などの語学力を直接問う |
| 教育学部 | 不要(第二類 技術・情報系コース) | ― | 個人面接・集団面接の中で英語・数学・技術への思考力を評価 |
出典: 各学部の令和9年度第3年次編入学学生募集要項(2026年8月18日確認)。試験の名称・対象は年度で変わることがあるため、出願前に必ず最新の要項原本で確認してください。
ポイントは3つあります。第一に、スコアが出願の入口になっている学部が多いこと。工学部と情報科学部(一般)は「出願時にスコア証明書を提出できない場合は、出願できません」と要項に明記されています。第二に、同じ学部でも区分・学科で要否が分かれること。経済学部と情報科学部は一般入試のみ必須で推薦入試は不要、理学部は物理学科・化学科のみ必須で数学科は不要です。第三に、使える試験の種類が学部ごとに細かく違うこと。特にTOEIC IPテスト(学校などで受ける団体受験)の可否は学部で分かれるため、IPスコアしか持っていない方は要注意です。
法学部だけは明確な基準スコアがある。CEFR B2=TOEIC合算1560点
広島大学法学部の第3年次編入学(昼間コース5名・夜間主コース5名)は、英語外部試験の成績が出願資格そのものになっています。令和9年度要項の出願資格には、学歴要件に加えて「指定する英語民間試験とCEFR相当レベルとの対照表のCEFRレベルがB2以上の成績証明書等を出願書類の受付期間に提出する者」と書かれています。つまりB2に届くスコアがなければ、そもそも出願できません。
要項に掲載されている対照表のうち、主な試験のB2ラインは次のとおりです。
| 試験 | B2の範囲 | 注意点 |
|---|---|---|
| TOEIC | 1560〜1840点 | L&RとS&W両方の認定証が必要。S&Wのスコアを2.5倍にして合算。IPテストは対象外 |
| 実用英語技能検定(英検) | 準1級合格 | 級の合格のみで判断(英検CSEスコアは使わない)。従来型・S-Interview・S-CBTが対象 |
| TOEFL iBT | 72〜94点 | Test Dateスコアのみ。MyBestスコア・Home Editionは対象外 |
| IELTS(Academic) | 5.5〜6.5 | One Skill Retakeは対象外 |
| TEAP(4技能) | 309〜374点 | ― |
| GTEC(CBT・検定版) | 1180〜1349点 | アセスメント版は対象外 |
| ケンブリッジ英語検定 | 160〜179点 | Linguaskillは対象外 |
出典: 令和9年度広島大学法学部第3年次編入学試験学生募集要項「9.英語民間試験について」(2026年8月18日確認)。スコアは2024年4月1日以降に実施された試験のものが有効です。
TOEICの「1560点」は聞き慣れない数字だと思いますが、これはL&R(990点満点)とS&W(400点満点)×2.5(換算後990点満点)の合算です。たとえばL&R 800点の人なら、S&Wで304点以上(×2.5で760点、合算1560点)がひとつの目安になります。L&Rだけ高くても、S&Wを受験していなければ出願できない点に注意してください。TOEICでB2を狙うより、英検準1級やTOEFL iBT 72点のほうが到達しやすい方もいるはずです。どの試験で出すかは早い段階で決めましょう。
なお、合否は小論文(200点満点)・口述試験の評価・英語民間試験の成績から総合判定され、口述試験の評価が最低評価(D)の場合は不合格と明記されています。B2は「出願の最低ライン」であり、スコア自体も判定材料に含まれるので、余裕があればC1(TOEIC合算1845点以上・英検1級・TOEFL iBT 95点以上など)を目指す価値があります。
工学部・情報科学部・理学部は「提出必須・基準スコア非公表」型
理系3学部は、スコア提出こそ必須ですが、法学部のような最低ラインの公表はありません。提出したスコアが選抜の評価材料の1つになる方式です。
工学部(第一類〜第四類・計15名)
志願者全員に、TOEIC L&R(公開テスト)・TOEIC IP(カレッジTOEIC含む)・TOEFL PBT・TOEFL iBTのいずれか1つのスコア証明書の提出が求められます。2025年4月1日から出願時までに実施された試験が対象で、オンラインで受験したものは対象外です。要項には「出願時にスコア証明書を提出できない場合は,出願できません」と太字級の注意書きがあり、合否判定では筆記試験(第一類のみ)・面接・成績証明書とあわせて総合評価されます。最低スコアの記載はありません。なお、第二類に半導体システムプログラム10名の募集が計画されていますが、日程は未定と大学が公表しています(2026年8月18日時点)。詳細は広島大学工学部の編入試験対策で解説しています。
情報科学部(推薦・一般あわせて20名)
情報科学部は推薦入試(全国の高等専門学校が対象)と一般入試の2区分があります。TOEIC/TOEFLスコアの提出が必要なのは一般入試のみで、使える試験は工学部と同じ4種類、有効期間も同じく2025年4月1日以降実施分です。推薦入試の合否判定は面接・学業成績証明書・推薦書で行われ、スコア提出はありません。一般入試の合否判定は筆記試験(数学必須+数学またはプログラミング選択)・面接・学業成績証明書・スコア証明書の総合評価です。詳細は広島大学情報科学部の編入試験対策をご覧ください。
理学部(数学科・物理学科・化学科/計6名)
2027年度の理学部は募集学科が再編され、数学科・物理学科・化学科の3学科のみの募集です(生物科学科・地球惑星システム学科は募集停止の計画が公表されています)。TOEICが必要なのは物理学科・化学科の志願者のみで、対象はTOEIC L&R(IPテスト可)だけ。有効なのは「入学試験実施日から過去2年以内に実施したもの」です。数学科は筆記試験(微積分・線形代数・集合と論理)と面接で選抜され、スコア提出はありません。物理学科・化学科の合否は、口頭試問・面接・学業成績・TOEICスコアをそれぞれ段階評価して総合判定されます。詳細は広島大学理学部の編入試験対策で解説しています。
経済学部と生物生産学部はスコアが「得点」になる
この2学部は、提出したスコアが点数に換算されて合計点に入る方式です。スコアの高低がそのまま合否に響きます。
経済学部(一般2名・推薦3名)
一般入試では、専門科目(200点満点)・口述試験(400点満点)に加えて英語民間試験が200点満点で判定されます。合計800点のうち4分の1が英語外部試験ですから、比重は小さくありません。使えるのはTOEIC L&R公開テスト・TOEFL iBT・IELTS(Academic)・英検・ケンブリッジ英語検定・GTEC(CBTタイプ・検定版)・TEAP・TEAP CBTで、2024年6月1日以降に実施された試験が有効です。要項の一覧にTOEIC IPテストの記載はないため、TOEICで出すなら公開テストのスコアを用意してください。スコアから得点への換算方法は要項に公表されていません。なお推薦入試(短期大学・高等専門学校の卒業見込み者対象・専願)は口述試験と学業成績で判定され、スコア提出はありません。詳細は広島大学経済学部の編入試験対策をご覧ください。
生物生産学部(生物生産学科・5名)
英語の独立した筆記試験がなく、英語外部試験のスコアがそのまま英語の得点(100点満点)になります。総合問題(200点満点)・面接(二段階評価)とあわせてプログラムごとに総合評価される方式です。使える試験の幅が広いのが特徴で、TOEIC L&R(公開・IP)・TOEFL ITP・TOEFL iBT・IELTS・英検・ケンブリッジ英語検定・GTEC(CBTタイプ・検定版)・TEAP(4技能)が対象。有効期間の縛りもゆるく、「志願者の中学校卒業後に受験したもの」であれば提出できます。ただし換算基準は公表されていないため、高いスコアほど有利という前提で準備するのが安全です。詳細は広島大学生物生産学部の編入試験対策で解説しています。
TOEICが不要な学部。文学部・教育学部・理学部数学科など
スコア提出が不要な受け方も整理しておきます。
- 文学部(人文学科・5名): スコア提出はありません。ただし英語力が問われないわけではなく、筆記試験の中で分野ごとに語学と専門知識を直接問う方式です。西洋哲学・倫理学・東洋史学・地理学・考古学・英米文学語学・言語学などは英語の読解を含み、西洋史学は英語・ドイツ語・フランス語から2つの外国語が課されます。一方、日本史学・文化財学・日本文学語学のように外国語が試験に含まれない分野もあります。志望分野の試験内容は広島大学文学部の編入試験対策で確認してください。
- 教育学部(第二類 技術・情報系コース・若干名): 試験は個人面接(口頭試問含む)と集団面接のみで、スコア提出はありません。面接では英語・数学・技術(情報を含む)に関する思考力や学習意欲が総合的に評価されます。詳細は広島大学教育学部の編入試験対策へ。
- 理学部数学科: 前述のとおり筆記試験+面接で、スコア提出はありません。
- 情報科学部の推薦入試・経済学部の推薦入試: いずれもスコア提出はありません。ただし出願資格が高専生(情報科学部)・短大/高専の卒業見込み者(経済学部・専願)に限られます。
「TOEICのスコアがないから広島大学は無理」ではなく、スコアなしで出願できるルートが複数あることは覚えておいてください。逆に、4年制大学からの編入で経済学部・法学部を狙う場合はスコアの準備が避けられません。
2027年度の日程。スコアは出願日から逆算して準備する
2027年度(2027年4月入学)試験の日程です。試験日は学部でバラバラで、6月実施組と10〜11月実施組に分かれます。
| 学部 | 出願期間 | 試験日 | 状況(2026年8月18日時点) |
|---|---|---|---|
| 情報科学部(推薦) | 2026年5月7日〜5月13日 | 2026年5月23日 | 終了 |
| 教育学部 | 2026年5月8日〜5月14日 | 2026年6月4日 | 終了 |
| 工学部 | 2026年5月18日〜5月27日 | 2026年6月13日 | 終了 |
| 生物生産学部 | 2026年5月22日〜5月28日 | 2026年6月20日 | 終了 |
| 情報科学部(一般) | 2026年6月2日〜6月11日 | 2026年6月27日 | 終了 |
| 理学部 | 2026年8月17日〜8月24日 | 2026年10月3日 | 出願受付中 |
| 文学部 | 2026年9月3日〜9月8日 | 2026年10月17日 | これから |
| 法学部 | 2026年10月2日〜10月7日 | 2026年11月21日 | これから |
| 経済学部 | 2026年10月2日〜10月7日 | 2026年11月21日 | これから |
出典: 広島大学「令和9年度広島大学編入学(学部第3年次)試験日程(令和8年度実施)」(2026年8月18日確認)。工学部の半導体システムプログラム(10名・計画中)は日程未定です。2027年度試験が終了した学部を目指す方は、例年4〜5月ごろ公表される次年度(2028年度)の募集要項を確認してください。
スコア準備で効いてくるのが、「出願期間中に成績証明書等を提出できる試験」しか使えないという条件です。TOEIC公開テストは受験からスコア証明書の到着まで時間がかかるため、出願月にはじめて受験するのでは間に合いません。法学部・経済学部(出願10月上旬)を狙うなら、遅くとも夏までに複数回受験して、提出できるスコアを確保しておくのが現実的な計画です。工学部・情報科学部など6月試験の学部は出願が5月なので、大学2年の春までにスコアを持っている状態が理想です。有効期間の起点(工・情報科学は2025年4月1日以降、法は2024年4月1日以降、経済は2024年6月1日以降、理は試験日から過去2年以内)も学部で違うため、古いスコアを使い回す場合は必ず要項で確認してください。
倍率は学部で1〜4倍台。公式の実施状況から計算
広島大学は編入学試験の実施状況(志願者数・受験者数・合格者数)を毎年度公表しています。直近の令和8年度(2026年4月入学)の実績から、受験者数÷合格者数で倍率を計算すると次のとおりです。
| 学部・区分 | 募集人員 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 文学部 | 10名 | 14 | 7 | 2.0倍 |
| 教育学部(第二類) | 若干名 | 3 | 2 | 1.5倍 |
| 法学部(昼間) | 5名 | 6 | 2 | 3.0倍 |
| 法学部(夜間主) | 5名 | 2 | 2 | 1.0倍 |
| 経済学部(推薦) | 3名 | 6 | 5 | 1.2倍 |
| 経済学部(一般) | 2名 | 4 | 1 | 4.0倍 |
| 理学部 数学科 | 5学科計10名 (令和8年度) | 11 | 3 | 3.7倍 |
| 理学部 物理学科 | 5 | 3 | 1.7倍 | |
| 理学部 化学科 | 9 | 3 | 3.0倍 | |
| 工学部 第一類 | 5名 | 19 | 10 | 1.9倍 |
| 工学部 第二類 | 3名 | 23 | 6 | 3.8倍 |
| 工学部 第三類 | 4名 | 17 | 8 | 2.1倍 |
| 工学部 第四類 | 3名 | 25 | 6 | 4.2倍 |
| 生物生産学部 | 10名 | 13 | 6 | 2.2倍 |
| 情報科学部(推薦) | 計20名 | 9 | 9 | 1.0倍 |
| 情報科学部(一般) | 50 | 22 | 2.3倍 |
出典: 広島大学「令和8年度広島大学編入学等実施状況(令和8年4月入学)」(2026年8月18日確認)。倍率は受験者数÷合格者数(小数第2位四捨五入)。募集人員は令和8年度時点のもので、2027年度は文学部5名・法学部各5名・理学部3学科計6名・生物生産学部5名に変更(一部計画中)されています。理学部の生物科学科・地球惑星システム学科は令和8年度に合格者0名、2027年度は募集停止(計画中)のため表から省いています。
全体では受験220名に対して合格95名。学部を選べば2倍前後の争いですが、経済学部一般(4.0倍)・工学部第四類(4.2倍)・第二類(3.8倍)のように狭き門の区分もあります。注意したいのは、2027年度から文学部(10名→5名)・生物生産学部(10名→5名)・法学部(記載上は各5名)など募集枠が縮小される学部があることです。枠が半分になれば同じ志願者数でも倍率は跳ね上がります。最新の募集人員を前提に併願校を組んでください。
TOEICと専門科目、どう両立するか
広島大学の編入で英語外部試験が課される学部は、いずれもTOEICの点数「だけ」では合格できません。専門科目・口頭試問・面接が本丸です。準備の順序を間違えないために、次の3点を押さえてください。
- スコアは「先に」片付ける。TOEICは受験機会が毎月あり、スコアは後から差し替えが利きません(出願時点で持っている最高スコアで勝負が決まります)。専門科目の追い込みと重なる出願直前期にTOEICを受け続けるのは非効率です。志望学部の出願月から逆算し、遅くとも出願の2〜3か月前までにスコアを確定させ、以降は専門科目に全振りする計画が定石です。
- 「どの試験で出すか」を先に決める。法学部はS&Wまで必要、経済学部はIP不可、理学部はTOEIC L&R限定と、学部ごとにルールが違います。複数学部を併願するなら、全部の学部で使える試験・回を選んで受験するのが効率的です。たとえば工学部と情報科学部の併願ならTOEIC公開テスト1回分で両方に使えます。
- 基準非公表の学部でも、スコアは高いほど安全。合否は総合評価なので、スコアの不足を面接や筆記で挽回する余地はあります。ただし経済学部(200点満点)・生物生産学部(100点満点)のようにスコアが直接得点になる学部では、スコア差がそのまま持ち点差です。過去に受験した回より高いスコアが出たら、証明書を取り直して最新の高得点で出願しましょう。
TOEIC自体の学習は、公式問題集での形式慣れと時間配分の練習が土台になる点は他大学の対策と変わりません。大切なのは、広島大学の場合「何点を・いつまでに・どの形式で」用意するかが学部ごとに明確に違うという事実です。この記事の一覧表で自分の志望学部の条件を特定し、そこから逆算してください。
よくある質問
広島大学の編入にはTOEIC何点が必要ですか?
法学部を除き、大学は基準スコアを公表していません。法学部だけは出願資格としてCEFR B2以上(TOEICならL&RとS&W×2.5の合算で1560点以上、英検なら準1級、TOEFL iBTなら72点以上)が令和9年度募集要項に明記されています。工学部・情報科学部(一般)・理学部(物理学科・化学科)・経済学部(一般)・生物生産学部はスコアの提出自体は必須ですが、最低点の記載はなく、提出したスコアが他の試験科目とあわせて総合評価されます。「600点あれば安心」といった俗説に公式の根拠はないため、スコアは高いほど有利という前提で準備してください。
TOEIC IPテスト(団体受験)のスコアは使えますか?
学部によって分かれます。令和9年度要項ベースで、工学部・情報科学部(一般)・理学部(物理学科・化学科)・生物生産学部はIPテスト(カレッジTOEIC含む)が使えます。一方、法学部は「IPテスト(団体特別受験制度)は対象としません」と明記されており、経済学部(一般)の要項にはTOEIC L&R公開テストのみが記載されていてIPテストの記載がありません。法学部・経済学部を受けるなら公開テストのスコアを用意してください。なお工学部・情報科学部はオンラインで受験したものを対象外としている点にも注意が必要です。
TOEICのスコアがなくても出願できる学部はありますか?
あります。文学部(人文学科)と教育学部(第二類 技術・情報系コース)はスコア提出が不要です。理学部の数学科、情報科学部の推薦入試(高専対象)、経済学部の推薦入試(短大・高専の卒業見込み者対象・専願)もスコア提出はありません。ただし文学部は筆記試験の中で分野ごとに英語などの語学力を直接問い、教育学部も面接で英語に関する思考力を評価するため、英語の学習が不要という意味ではありません。スコアなしで出願できるかどうかと、英語力が問われるかどうかは別の話として整理してください。
スコアはいつまでに取ればよいですか?有効期限はありますか?
「出願期間中に成績証明書を提出できる試験」しか使えないため、実質の締切は出願期間です。さらに学部ごとに有効期間の起点が決まっており、令和9年度の場合、工学部・情報科学部は2025年4月1日以降、法学部は2024年4月1日以降、経済学部は2024年6月1日以降に実施された試験が対象で、理学部(物理学科・化学科)は入学試験実施日から過去2年以内、生物生産学部は中学校卒業後に受験したものと幅があります。TOEIC公開テストは受験から証明書入手まで時間がかかるので、出願月の2〜3か月前までにスコアを確定させておくのが安全です。
TOEIC以外の英語資格(英検・TOEFL・IELTS)でも出願できますか?
学部によります。法学部は英検・TOEFL iBT・IELTS・GTEC・TEAP・ケンブリッジ英語検定・TOEIC(L&R+S&W)の7種から選べ、経済学部(一般)・生物生産学部も英検やTOEFLを含む幅広い試験を認めています。一方、工学部・情報科学部(一般)はTOEIC L&R(公開・IP)とTOEFL(PBT・iBT)の4種のみで英検・IELTSは使えず、理学部(物理学科・化学科)はTOEIC L&Rのみです。併願を考えている場合は、すべての志望学部で共通して使える試験を選ぶと受験回数を節約できます。
法学部のCEFR B2は、TOEICだと具体的に何点ですか?
要項の対照表では、TOEICのB2は合算1560〜1840点です。この合算点はL&R(990点満点)のスコアに、S&W(400点満点)のスコアを2.5倍した値を足したもので、L&RとS&W両方の認定証が必要です。たとえばL&R 800点の場合、S&Wが304点以上なら合算1560点でB2に届きます。L&Rだけでは判定されないため、S&Wを受験していない方はまずS&Wの受験計画を立ててください。TOEICでの到達が難しければ、同じB2として認められる英検準1級・TOEFL iBT 72〜94点・IELTS 5.5〜6.5などで代用する選択肢もあります。
TOEICのスコアは合否にどのくらい影響しますか?
学部で扱いが違います。経済学部(一般)は英語民間試験が200点満点(専門科目200点・口述試験400点との合算)、生物生産学部は100点満点(総合問題200点・面接との総合評価)と、スコアが直接得点になります。工学部・情報科学部(一般)・理学部(物理学科・化学科)は点数配分を公表しておらず、筆記・面接・学業成績とあわせた総合評価の一要素です。法学部は出願資格(B2以上)であると同時に、小論文・口述試験とあわせた総合判定の材料にもなります。いずれの学部も換算方法の詳細は非公表のため、高いスコアを取って損はありません。
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験・出願に関する情報は、各大学が公表する募集要項・入試情報をもとに確認しています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026年8月18日

