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理工学部

横浜国立大学理工学部の編入試験|2028年度から科目変更・EP別対策と倍率

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-09-06​​‌‌​‌​​​‌‌‌​‌​​‌‌​​​​​​‌‌‌‌​​‌‌

2027年度(2027年4月入学)の出願期間
2026年5月8日〜2026年5月14日
出願前に必ず大学の最新の募集要項でご確認ください。

この記事で分かること

  • 2028年度入学者選抜から試験科目が変わると大学が予告しています(2026年6月15日更新)。いま準備を始める人は新しい科目で対策を組みます
  • 情報工学EPに「数理・データサイエンス・AI」が加わり、電子情報システムEPは「5問から4問を選択」が無くなります
  • 2027年度(2026年7月4日実施)はすでに学生募集が終了しています。この年度の科目・日程は実績として残しています
  • EPごとの実質倍率(大学公表の編入学試験実施状況・3か年)
  • 出願要件(高専卒業+TOEFL iBTまたはTOEIC L&Rの受験)は、予告で「変更なし」とされています

横浜国立大学の編入試験まとめ(全3学部の日程・科目)

出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。

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結論:いま対策するなら「2028年度以降の科目」で組む

横浜国立大学理工学部の編入試験は、高等専門学校(高専)を卒業した人だけが出願できる3年次編入試験です。募集する教育プログラム(EP)は機械工学・化学・化学応用・電子情報システム・情報工学の5つに限られ、出願できるのは1人につき1つのEPのみです。ここでいちばん大事な事実は、2028年度(2028年4月)入学者選抜から試験教科・科目が変わると大学が予告していることです(出典: 横浜国立大学「令和10年度横浜国立大学入学者選抜における変更について(予告)」2026年6月15日更新)。これから受ける人は、古い科目のまま勉強を進めないでください。

予告された変更は4点です。基礎科目(数学・物理)と専門科目が「学力検査」として統合され、機械工学EPには「力学」が加わり電子情報システムEPは「電子工学」が科目から外れたうえに5問から4問を選ぶ方式も無くなり情報工学EPには「数理・データサイエンス・AI」が新しく加わります(化学EP・化学応用EPは科目に変更がありません)。とくに情報工学EP志望者はまったく新しい科目が1つ増え、電子情報システムEP志望者は「1科目は捨てられる」という前提が使えなくなります。ここを知らずに計画を立てると、そのまま得点差になります。

いっぽう、2027年度(2027年4月入学)の選抜は2026年7月4日に実施済みで、大学の募集要項一覧でも「学生募集は終了」と表示されています。2028年度の募集要項は本記事の更新時点では公表されていません。したがって当面は、科目だけを予告の内容に差し替え、日程・出願書類・英語外部試験の準備は2027年度の要項を目安に進めるのが現実的です。予告では出願要件は「変更なし」とされています。

【2028年度以降】大学が予告した試験科目の変更

予告ここに書くのは大学が「予告」として公表した内容であり、確定した募集要項ではありません。正式な科目・配点・時間割は、2028年度の編入学試験募集要項が公表された時点で必ず確認してください。出典は横浜国立大学「令和10年度横浜国立大学入学者選抜における変更について(予告)」(2026年6月15日更新)の「5.編入学試験」です。対象は理工学部の編入学試験を実施する5EP全部です。

共通これまで別立てだった【基礎科目】と【専門科目】を「学力検査」として統合し、下に示す科目で実施すると予告されています。科目名としての「数学」「物理」は、変更後の一覧には現れません。
機械工学EP「力学」が加わります。変更後は 力学・材料力学・熱力学・流体力学 の4科目。
化学EP・化学応用EP変更はありません。無機化学・有機化学・物理化学・分析化学 のままです。
電子情報システムEP「電子工学」が外れ、「5問から4問を選択する」方式も無くなります。変更後は 電磁気学・電気回路・論理回路・アルゴリズム の4科目。
情報工学EP「数理・データサイエンス・AI」が新しく加わります。変更後は 論理回路・アルゴリズム・プログラミング・数理・データサイエンス・AI。
出願要件予告では「変更なし」と記載されています(高専卒業+TOEFL iBTまたはTOEIC L&Rの受験)。

予告に書かれているのは科目名の変更までです。各科目の出題範囲・配点・試験時間・面接の扱いについては、予告に記載がありません。本記事でも推測は書いていません。

読者への影響がいちばん大きいのは、次の2つです。情報工学EPは、これまでの論理回路・アルゴリズム・プログラミングに加えて「数理・データサイエンス・AI」を用意することになります。過去問がまだ存在しない科目なので、学習計画に新しい枠を作っておく必要があります。電子情報システムEPは、これまで5問中1問を捨てられた設計が無くなり、電磁気学・電気回路・論理回路・アルゴリズムの4科目すべてで得点する前提になります。苦手科目を残したまま出願する戦略は取れません。

【2027年度】直近に実施された入試の要点

2027年度2027年度(2027年4月入学・2026年7月実施)の募集要項にもとづくデータです。この年度の学生募集はすでに終了しています(大学「入学者選抜要項・募集要項」ページの編入学試験の欄で確認)。2028年度の日程・書類を見積もるための土台として残しています。

若干名募集人員(5EP・2027年度)
2026/7/42027年度の試験日(実施済み)
5/8〜5/142027年度の出願期間
30,000円入学検定料
試験日2026年7月4日(土)/試験場は横浜国立大学理工学部(横浜市保土ケ谷区常盤台79-5)
出願期間2026年5月8日(金)〜5月14日(木)必着(郵送のみ・書留速達)。5月13日(水)までの発信局消印がある書留速達に限り、遅着も受理
合格発表2026年7月22日(水)12時頃(大学ウェブサイトに受験番号を掲載)
募集EP機械・材料・海洋系学科(機械工学EP)/化学・生命系学科(化学EP・化学応用EP)/数物・電子情報系学科(電子情報システムEP・情報工学EP)の5EP。出願は1人1EPのみ
募集しないEP材料工学EP・海洋空間のシステムデザインEP・バイオEP・数理科学EP・物理工学EPは、編入学の学生募集を行っていません
試験科目
(2027年度)
機械工学EP:基礎科目 数学・物理/専門科目 材料力学・流体力学・熱力学
化学EP・化学応用EP:基礎科目は受験不要/専門科目 無機化学・有機化学・物理化学・分析化学
電子情報システムEP:基礎科目 数学・物理/専門科目 電磁気学・電気回路・論理回路・電子工学・アルゴリズムの5問から4問選択
情報工学EP:基礎科目 数学・物理/専門科目 論理回路・アルゴリズム・プログラミング
時間割
(2027年度)
基礎科目 9:00〜10:20/専門科目 12:00〜14:00/面接 16:00〜。化学EP・化学応用EPは専門科目 12:00〜14:00と面接のみ
選抜方法学力検査・面接・成績証明書・英語外部試験の成績・推薦書を総合して判定します。指定された試験教科・科目を1つでも受験しなかった場合、他の科目・面接を受験できず合格者になりません
出願資格高等専門学校卒業(見込みを含む)/2024年7月以降に実施されたTOEFL iBT(Home Edition含む)またはTOEIC L&Rを受験していること
入学料・授業料入学料282,000円・授業料 年額535,800円(いずれも現行額。改定される場合があります)

この表は2027年度の募集要項にもとづきます。2028年度の募集要項は本記事の更新時点で未公表です。大学の「入学者選抜要項・募集要項」ページには、未発表の資料について掲載予定時期が併記されます。出願前に必ずそちらで最新の要項を確認してください。

出願の実務と準備の段取り

横浜国立大学理工学部の編入試験は、学力対策だけでなく推薦書や英語外部試験のスコアなど、準備に時間がかかる書類が多いのが特徴です。2028年度の要項はまだ出ていないため、以下は2027年度の要項から逆算した目安として読んでください。

  • 志望EPを1つに決める: 出願できるのは1人1EPのみです。材料工学EP・海洋空間のシステムデザインEP・バイオEP・数理科学EP・物理工学EPは編入学の募集自体がないため、志望分野が近くても出願できません。
  • 英語外部試験を受けておく: 出願要件は「一定期間内に実施されたTOEFL iBT(Home Edition含む)またはTOEIC L&Rを受験していること」です。2027年度は「2024年7月以降に実施されたもの」でした。提出できるスコアは1つだけで、複数の試験種や複数回分をまとめて出すことはできません。
  • 推薦書を早めに依頼する: 出身高専の指導教員が大学所定様式で作成します。推薦理由や学内外の諸活動まで書いてもらう書類なので、出願期間の1〜2か月前には相談を始めておくと安全です。
  • 証明書をそろえる: 成績証明書(高等専門学校長が作成し厳封したもの)と卒業(見込)証明書が必要です。
  • 検定料を払い込む: 入学検定料30,000円をコンビニエンスストアで払い込み、収納証明書等貼付用紙に貼り付けます。2027年度は出願期間の3週間前から支払い可能でした。
  • 郵送で出願する: 出願方法は郵送(書留速達)のみです。大学所定の「出願用宛名ラベル」を貼った角形2号の封筒を使います。志願票・受験票・写真票・推薦書などの様式は、大学ウェブサイトからA4・白色用紙・片面カラー印刷で用意します。

入学後の単位認定は、入学手続が完了してからの扱いになります。編入学生が学士の学位を得るには2年以上在学し、所定の授業科目と単位を修得したうえでGPAの基準を満たす必要があり、認定される単位数によっては2年間で卒業できない場合があると要項に明記されています。過去問は個人への送付は行われていませんが、出身高専から理工学部入試係へ文書で請求すれば最大3年分を取り寄せられます。大学が参加する「サイバーカレッジ」でも公開されています。

科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。

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難易度・倍率(大学公表データ)

横浜国立大学は編入学試験の実施状況を毎年公表しています。ここでは公表されている直近3年分(2024〜2026年度入学者選抜)をまとめました。年度表記は大学公表資料と同じ入学年度で、試験はいずれも入学前年の7月に実施されたものです。2027年度入学者選抜(2026年7月実施)の結果は、本記事の更新時点では公表されていません(出典: 横浜国立大学「編入学試験実施状況」令和6年度〜令和8年度公表分。実質倍率は 受験者数÷合格者数 で編入総研編集部が計算)。

年度志願者受験者合格者入学者実質倍率
2024年度59名55名21名12名2.6倍
2025年度68名51名20名13名2.6倍
2026年度86名63名27名20名2.3倍
2024 2025 2026 (年度) 59 68 86 55 51 63 志願者数 受験者数

理工学部の編入試験は募集人員が「若干名」で年ごとの合格者数が変動しやすいのが特徴です。2026年度入学者選抜は志願者86名・合格者27名とこの3年間で最多となり、倍率はやや下がって2.3倍でした。一方で2024年度・2025年度はともに実質倍率2.6倍で、大きな傾向としては2倍台前半〜半ばで安定しています。

EPごとの倍率(教育プログラム別)

出願できるEPは1つだけなので、志望EPの競争状況を個別に見ておくことが重要です。5EPの3か年推移は次のとおりです。

学科・EP年度志願者受験者合格者実質倍率
機械工学EP2024161452.8倍
機械工学EP2025161133.7倍
機械工学EP2026181142.8倍
化学EP20245531.7倍
化学EP20255321.5倍
化学EP2026161553.0倍
化学応用EP2024000
化学応用EP20253221.0倍
化学応用EP20269632.0倍
電子情報システムEP2024171672.3倍
電子情報システムEP2025211572.1倍
電子情報システムEP2026251892.0倍
情報工学EP2024212063.3倍
情報工学EP2025232063.3倍
情報工学EP2026181362.2倍

直近の2026年度入学者選抜では化学EP(3.0倍)が最も倍率が高く、電子情報システムEPと化学応用EPが2.0倍で最も低い水準でした。化学応用EPは2024年度入学分の実施状況で志願者・受験者ともに0名だった年があり、募集人員が「若干名」の小規模プログラムほど年度による変動が大きくなることが分かります。情報工学EPは2024・2025年度に3.3倍と高めでしたが、2026年度は志願者が減り2.2倍まで下がっています。特定の年度・EPの倍率だけを見て一喜一憂せず、3か年の推移で判断することをおすすめします。

取り違え防止の確認事項: ①いずれも3年次編入学試験(高専からの編入学)の実施状況で、一般選抜・大学院入試とは別区分 ②「理工学部」の欄のみを使用 ③列の意味は志願者数/受験者数/合格者数/入学者数の順(表ヘッダで確認) ④年度は大学公表資料の表題に併記された西暦の入学年度をそのまま使用(例:「令和8年度(2026年度)横浜国立大学編入学試験実施状況」=2026年度入学者選抜・2025年7月実施)。

EPごとの試験科目と対策の組み立て方

横浜国立大学理工学部は、志望する学科・EPによって出題科目がまったく異なる試験です。以下はEPごとに「2027年度まで(実施済み)」と「2028年度以降(大学予告)」を並べて示します。自分が受ける年度の行を見てください。面接については、予告に変更の記載がないため2027年度の内容を載せています(著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません)。

機械工学EP(機械・材料・海洋系学科)|「力学」が加わる

2027年度まで
(実施済み)
基礎科目 数学・物理(9:00〜10:20)/専門科目 材料力学・流体力学・熱力学(12:00〜14:00)
2028年度以降
(大学予告)
学力検査 力学・材料力学・熱力学・流体力学

変更後は「力学」が科目として明示されます。高専の機械系学科で学ぶ材料力学・流体力学・熱力学の教科書内容を土台に、公式の導出過程まで含めて理解を固めるという基本は変わりませんが、そこに力学(質点・剛体の運動、運動方程式、エネルギーと運動量など)の学習枠を明示的に確保することになります。面接では、ものづくりや自然科学に関する興味と姿勢、健全な大学生活を送るうえでの意欲などが評価されます。

化学EP・化学応用EP(化学・生命系学科)|科目の変更なし

2027年度まで
(実施済み)
基礎科目は受験不要/専門科目 無機化学・有機化学・物理化学・分析化学(12:00〜14:00)
2028年度以降
(大学予告)
学力検査 無機化学・有機化学・物理化学・分析化学(科目の変更なし

この2EPだけは、もともと基礎科目が受験不要だったため、予告による科目の入れ替えがありません。試験科目・試験時間割が同一の2EPですが、出願できるのはどちらか1つだけです。志望する研究分野(基礎化学寄りか応用・材料寄りか)で選び、高専で使った教科書の総復習と、計算問題(濃度・pH・反応量計算など)の演習を軸に進めてください。面接では、ものづくりや自然現象に関する興味に加えて、数学・理科および英語に関する基礎知識も評価対象になる点が他のEPと異なります。

電子情報システムEP(数物・電子情報系学科)|選択制が無くなる

2027年度まで
(実施済み)
基礎科目 数学・物理(9:00〜10:20)/専門科目 電磁気学・電気回路・論理回路・電子工学・アルゴリズムの5問から4問を選択(12:00〜14:00)
2028年度以降
(大学予告)
学力検査 電磁気学・電気回路・論理回路・アルゴリズム(電子工学が外れ、選択制も無し

ここが5EPの中でいちばん学習計画への影響が大きいところです。2027年度までは1科目を捨てられる設計だったため、苦手分野を外して残り4科目に集中する組み立てができました。2028年度以降はその前提が使えません。電磁気学・電気回路・論理回路・アルゴリズムの4科目すべてで得点する必要があります。逆に、範囲から外れると予告されている電子工学に学習時間を厚く割く必要はなくなります。面接は複数の面接員による個人面接で、志望動機と学問に対する姿勢、数学・物理の基礎知識、自己表現能力などが評価されます。

情報工学EP(数物・電子情報系学科)|新科目が加わる

2027年度まで
(実施済み)
基礎科目 数学・物理/専門科目 論理回路・アルゴリズム・プログラミング(全問必須)
2028年度以降
(大学予告)
学力検査 論理回路・アルゴリズム・プログラミング・数理・データサイエンス・AI

「数理・データサイエンス・AI」はこれまで無かった科目です。出題範囲は予告に書かれていないため、本記事では推測しません。判明するのは2028年度の募集要項が公表された時点になります。過去問も当然まだ存在しないため、従来の3科目の完成度を早めに上げて、新科目に回せる時間を確保しておくのが現実的な備え方です。面接では、志望動機と学問への姿勢に加えて、情報工学への関心の深さや関連する基礎知識が問われます。

従来からある3科目については、これまでの出題の重心が参考になります。オンライン編入学院の過去問分析では、電子情報システムEP・情報工学EPに共通する専門科目「情報」の分野はプログラミング(C言語中心)が突出しており、設問のおよそ半数を占めます。次いでJavaアルゴリズム(整列アルゴリズム、動的計画法を使うナップサック問題など)が並び、論理回路の基礎(論理ゲート、真理値表、標準積和形)は出題こそあるものの比率は限定的でした。

プログラミング(C言語中心)
46.3%
Java
14.6%
動的計画法(ナップサック問題)
14.6%
論理回路の基礎
7.3%

学習時間の配分としては、C言語のプログラム読解と記述に最も厚く時間を割くのが合理的です。論理回路は出題比率こそ小さいものの、論理ゲート・真理値表・標準積和形といった基本操作は短期間で仕上げられる範囲なので、取りこぼさない程度に確実に固めておいてください。

2027年度までの基礎科目「数学」に見られた傾向

2027年度までここは基礎科目が独立していた2027年度までの話です。2028年度以降は科目名としての「数学」が予告の一覧に現れません。それでも、機械工学EPの「力学」、電子情報システムEPの「電磁気学・電気回路」、情報工学EPの「アルゴリズム」を解くうえで数学の道具は使い続けることになるため、参考として残します。

基礎科目「数学」(機械工学EP・電子情報システムEP・情報工学EPで共通)について、オンライン編入学院の過去問分析では微分方程式が最も多く、次いで行列・固有値・対角化、変数分離形、力学と組み合わせた応用問題がほぼ横並びで続きました。首位とはいえ2位以下との差は7ポイント程度なので、微分方程式だけを固めれば足りるわけではありません。運動方程式や弾性衝突など力学と組み合わせた応用問題としての出題も見られました。

微分方程式
21.4%
行列・固有値・対角化
14.3%
変数分離形
14.3%
力学の応用(重心系・運動方程式など)
14.3%

材料力学・流体力学・熱力学(機械工学EP)、無機化学・有機化学・物理化学・分析化学(化学EP・化学応用EP)、電磁気学・電気回路(電子情報システムEP)は、募集要項に示された科目名を軸に、高専の授業内容と標準的な教科書レベルの計算問題・論述に沿って対策を進めてください。各科目の細かい出題範囲は大学から公表されていません。

英語外部試験(TOEFL iBT・TOEIC L&R)の準備

出願要件として、指定された期間内に実施されたTOEFL iBT(Home Edition含む)またはTOEIC L&Rを受験していることが必要です(2027年度は「2024年7月以降に実施されたもの」)。最低点の定めはありません。提出できるスコアはどちらか1つのみで、複数の試験種や複数回分のスコアをまとめて提出することはできません。2028年度以降について、予告では出願要件は「変更なし」とされています。

  • TOEFL iBTを選ぶ場合: 試験実施機関(ETS)から大学へInstitutional Score Reportを直送する手続きが必要で、DIコード番号は0410です。提出物は①ETSから大学へ送信されるInstitutional Score Report ②送信手続きをしたことが確認できる記録(メール画面等)の写し ③受験者本人へ送られるスコア(Test Taker Score Report)の写し の3点。2027年度の要項には「締切日までにInstitutional Score Reportを受信できない場合は出願を受理しないことがある」と明記されていました。TOEFL-ITPは受け付けられず、Test Dateスコアのみが使われます(MyBestスコアは利用されません)。
  • TOEIC L&Rを選ぶ場合: 「QRコード付きデジタル公式認定証」をプリントアウトして提出するのが基本です(Official Score Certificateも可。上下を切り離さずに提出)。TOEIC S&W・Bridge・TOEIC-IP(団体特別受験制度)のスコアは受け付けられません。

最低点が示されていないからといって軽視はできません。選抜は学力検査・面接・成績証明書・英語スコア・推薦書の総合評価で行われるため、スコアが低いとほかの要素で埋め合わせる必要が大きくなります。学力検査の対策と並行して、出願の半年〜1年前から受験計画を立てておくと安心です。

合格ロードマップ(2028年度以降を受ける人向け)

2027年度の日程(出願5月上旬〜中旬・試験7月上旬)を目安に逆算した進め方です。2028年度の正式な日程は募集要項の公表を待ってください。

  • いま:科目を予告の内容に差し替える

    志望EPを1つに決め、予告された科目で学習計画を組み直します。情報工学EPは「数理・データサイエンス・AI」の枠を確保し、電子情報システムEPは4科目すべてを仕上げる前提に切り替えます。機械工学EPは「力学」を計画に入れます。

  • 半年〜1年前:英語を先に片付ける

    英語外部試験(TOEFL iBTまたはTOEIC L&R)を受験し、要件を満たすスコアを確保します。TOEFL iBTはETSからの直送に時間がかかるため、余裕を持った日程で受けてください。

  • 3〜6か月前:学力検査と推薦書

    志望EPの学力検査対策を本格化します。高専のカリキュラムで学んだ内容の総復習が軸です。この時期に、高専の指導教員へ推薦書の作成を依頼しておきます。

  • 出願直前(1〜2か月前): 書類と過去問

    成績証明書・卒業(見込)証明書の発行を高専に依頼します。公表された募集要項で、科目が予告どおりかを必ず確認します。過去問は個人請求ができないため、高専から理工学部入試係へ請求してもらい(最大3年分)、取り寄せた分を演習に使います。サイバーカレッジでも公開されています。

  • 直前期(出願後〜7月): 面接対策

    面接では志望動機や学問への姿勢、EPごとの専門分野への関心の深さが問われます。当日の会場(横浜国立大学理工学部)までの経路と所要時間も事前に確認しておきましょう。

おすすめ参考書

オンライン編入学院の参考書データベースで横浜国立大学理工学部との対応が確認できた本を、分野別に紹介します。各カードをタップすると詳しいレビュー記事に移動できます。

情報工学EP・電子情報システムEPを志望する場合はプログラミング(C言語)とアルゴリズムの参考書が軸になります。機械工学EPは2028年度以降「力学」が科目に加わると予告されているため、力学の参考書の優先度が上がります。化学EP・化学応用EPに対応する参考書は、現時点でデータベース上に十分な件数が確認できていません。高専で使用した教科書を優先して復習してください。なお「数理・データサイエンス・AI」に対応する参考書は、出題範囲が公表されていないため紹介していません。

よくある質問

2028年度から試験科目はどう変わりますか?

横浜国立大学が公表した「令和10年度横浜国立大学入学者選抜における変更について(予告)」(2026年6月15日更新)によると、基礎科目と専門科目を「学力検査」として統合したうえで、機械工学EPに「力学」が加わり、電子情報システムEPは「電子工学」が外れて5問から4問を選択する方式も無くなり、情報工学EPに「数理・データサイエンス・AI」が加わります。化学EP・化学応用EPは変更ありません。これは予告であり、正式な内容は2028年度の募集要項で確認してください。

2027年度(2026年7月実施)の編入試験にはまだ出願できますか?

できません。2027年度の編入学試験は2026年7月4日に実施済みで、大学の「入学者選抜要項・募集要項」ページでも理工学部の編入学試験は「学生募集は終了」と表示されています。次に受けられるのは2028年度入学者選抜です。2028年度の募集要項は本記事の更新時点では未公表で、同じページに掲載予定時期が示されます。

どの教育プログラム(EP)に編入できますか?

編入学試験を実施しているのは、機械・材料・海洋系学科の機械工学EP、化学・生命系学科の化学EPと化学応用EP、数物・電子情報系学科の電子情報システムEPと情報工学EPの5つです。同じ理工学部でも材料工学EP・海洋空間のシステムデザインEP・バイオEP・数理科学EP・物理工学EPは編入学の学生募集を行っていません。出願できる学科・EPは1人につき1つのみです。

横浜国立大学理工学部の編入試験の出願資格は?

学校教育法第115条に定める高等専門学校(高専)を卒業した者、または卒業見込みの者が基礎資格です。加えて、指定された期間内に実施されたTOEFL iBT(Home Editionを含む)またはTOEIC L&Rを受験していることが要件になります(2027年度は2024年7月以降に実施されたもの)。高専を卒業(見込み)していない大学在学者・短期大学生・専門学校生は出願できません。2028年度以降も出願要件は変更なしと予告されています。

英語外部試験は何点くらい必要ですか?

募集要項には、TOEFL iBTまたはTOEIC L&Rを指定期間内に受験していることという条件のみが示されており、公表されている最低必要点数はありません。ただし選抜は学力検査・面接・成績証明書・英語スコア・推薦書を総合して行われるため、スコアが低いほど他の要素で埋め合わせる必要が大きくなります。余裕を持って早めにスコアを確保しておくのが安全です。

横浜国立大学理工学部の編入試験の倍率はどのくらいですか?

横浜国立大学が公表する編入学試験実施状況によると、公表されている直近の2026年度入学者選抜(2025年7月実施)の実質倍率(受験者数÷合格者数)は理工学部全体で2.3倍でした。教育プログラム(EP)別では化学EPが3.0倍で最も高く、電子情報システムEPと化学応用EPが2.0倍で最も低い水準でした。過去3年でみると全体の倍率は2.3〜2.6倍で推移しています。

過去問は入手できますか?

個人への過去問の送付は行われていませんが、出身高専から理工学部入試係へ文書で請求すれば、最大3年分の過去問題を取り寄せることができます。大学の入試課窓口での閲覧に加え、大学が参加する「サイバーカレッジ」でも公開されています。まずは高専の担任・進路指導の教員に請求手続きを相談してください。なお2028年度以降は科目が変わると予告されているため、過去問がそのまま新科目に対応しないことに注意してください。著作権の観点から、本記事では過去問の設問そのものは掲載していません。

まとめ

横浜国立大学理工学部の編入試験は、高専卒業者だけが挑戦できる5EP別の選抜で、学力検査・面接・推薦書・外部英語試験を総合的に評価する試験です。大学公表の実施状況では実質倍率は2.3〜2.6倍で推移し、EPによって1倍台から3倍台までばらつきがあります。そして2028年度入学者選抜からは試験科目が変わると大学が予告しています。情報工学EPは新科目「数理・データサイエンス・AI」が加わり、電子情報システムEPは選択制が無くなります。これから受ける人は、まず志望EPを1つに決め、予告された科目で計画を組み直すことから始めてください。そのうえで、募集要項が公表された時点で科目が予告どおりかを必ず確認しましょう。

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

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監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)

本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は大学が公表する募集要項と入学者選抜の変更予告をもとに確認し、出題傾向はオンライン編入学院の過去問分析に、倍率は大学が公表する編入学試験実施状況にもとづいています。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ

最終更新: 2026年9月6日

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