新潟大学編入の完全ガイド|8学部の倍率・日程・対策
結論からお伝えします。新潟大学の編入試験は、人文・法・経済科学・理・医(保健学科)・歯・工・農の8学部で実施されています。医学部医学科の編入募集はありません(2026年度の大学公表データで募集人員0名)。大学全体では、2026年度入学の編入試験に277名が志願し、113名が合格しました。志願者数÷合格者数で計算した全体の倍率は約2.5倍です。
新潟大学の編入で特徴的なのは、試験日が学部ごとにばらばらで、6月から12月まで半年にわたって分散していることです。どの学部を狙うかで、準備を始めるべき時期も、必要になる英語資格も大きく変わります。また、経済科学・工・農・医(保健学科)ではTOEIC L&RまたはTOEFLのスコア提出が出願の前提になっており、スコアなしでは受験の入口に立てません。
この記事では、大学が公表している入学状況データと各学部の2027年度(2027年4月入学)募集要項をもとに、新潟大学編入の全体像と攻略の組み立て方を解説します。学部ごとの詳しい対策は、それぞれの学部別記事へのリンクを用意しています。
出典: 新潟大学「新潟大学データ集(入学状況)」(2026年4月入学・2026-08-18確認)および各学部の令和9年度学生募集要項。この記事の「年度」はすべて入学年度です(2027年度=2027年4月入学)。
この記事で分かること
- 編入試験を実施している8学部と、各学部の募集人員・編入年次
- 大学公表データによる学部別の志願者数・合格者数と倍率の読み方
- 2027年度の学部別日程(すでに終了した学部・これから出願できる学部)
- TOEICなど英語資格が必要な学部と不要な学部
- 学部別の試験科目の傾向と、対策をどの順序で進めるか
編入試験を実施している8学部の全体像
新潟大学で編入学試験を実施しているのは次の8学部です。編入年次はほとんどの学部が3年次で、歯学部歯学科だけが2年次です。募集人員は2027年度要項(未公表の学部は2026年度)にもとづきます。
| 学部・学科 | 編入年次 | 募集人員 | 主な試験科目 |
|---|---|---|---|
| 人文学部 人文学科 | 3年次 | 6名 | 専門科目+外国語(筆記)+面接 |
| 法学部 法学科 | 3年次 | 5名 | 法学+外国語(筆記)+面接 |
| 経済科学部 総合経済学科 | 3年次 | 10名 | 専門科目(2科目選択)+英語(TOEIC/TOEFL換算) |
| 理学部 理学科 | 3年次 | 10名 | プログラム別の筆記・口頭試験+面接 |
| 医学部 保健学科 | 3年次 | 20名 | 専攻別の専門科目+面接(出願に英語基準あり) |
| 歯学部 歯学科 | 2年次 | 5名 | 小論文+面接(出願書類に課題作文) |
| 歯学部 口腔生命福祉学科 | 3年次 | 6名 | 小論文+面接 |
| 工学部 工学科 | 3年次 | 20名 | 専門基礎科目(筆記)+TOEIC/TOEFLスコア |
| 農学部 農学科 | 3年次 | 10名 | プログラム別(面接/小論文+面接)+TOEIC/TOEFL提出 |
出典: 各学部の令和9年度学生募集要項および編入試験ナビの2027年度・2026年度データ(2026-08-18確認)。人文学部・法学部は2026年度の内容です。医学部保健学科の募集人員20名の内訳は看護学専攻10名・放射線技術科学専攻5名・検査技術科学専攻5名です。
出願資格は学部ごとに異なります。多くの学部で短期大学・高等専門学校・専修学校の卒業(見込み)者や大学2年次修了程度の在学者、学士取得者が出願できますが、医学部保健学科は志望専攻と同系統の国家試験資格(看護師・診療放射線技師・臨床検査技師)が前提、歯学部口腔生命福祉学科は歯科衛生士の資格ルートが前提という縛りがあります。自分が出願できるかどうかは、必ず各学部の要項の条文で確認してください。
倍率は学部で1.2〜5.2倍。大学公表データで見る
新潟大学は、大学の「データ集(入学状況)」で編入学の募集人員・志願者数・合格者数・入学者数を学部別に公表しています。2026年度入学(2025年秋〜冬実施の試験)の実績は次のとおりです。受験者数は公表されていないため、倍率は志願者数÷合格者数で計算しています。
| 学部・学科 | 募集人員 | 志願者数 | 合格者数 | 入学者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 人文学部 | 6 | 29 | 9 | 7 | 3.2倍 |
| 法学部 | 5 | 15 | 7 | 3 | 2.1倍 |
| 経済科学部 総合経済学科 | 10 | 44 | 13 | 10 | 3.4倍 |
| 理学部 | 10 | 30 | 14 | 10 | 2.1倍 |
| 医学部 保健学科 | 20 | 15 | 13 | 9 | 1.2倍 |
| 歯学部 歯学科(2年次) | 5 | 31 | 6 | 6 | 5.2倍 |
| 歯学部 口腔生命福祉学科 | 6 | 8 | 6 | 6 | 1.3倍 |
| 工学部 工学科 | 20 | 82 | 36 | 20 | 2.3倍 |
| 農学部 農学科 | 10 | 23 | 9 | 7 | 2.6倍 |
| 合計 | 92 | 277 | 113 | 78 | 約2.5倍 |
出典: 新潟大学「データ集(入学状況)」2026年4月入学の編入学欄(2026-08-18確認)。医学部医学科は募集人員0名のため表から省いています。倍率は志願者数÷合格者数(小数第2位四捨五入)です。
この表から読み取れることが3つあります。
第一に、最も倍率が高いのは歯学部歯学科の5.2倍です。募集5名の小さな枠に、学士や大学在学者が全国から集まる構図で、新潟大学の編入では別格の競争率です。第二に、工学部は志願者82名と最大規模ですが、合格者を36名と募集人員(20名)を大きく超えて出しており、倍率は2.3倍にとどまります。理学部も合格14名と募集を上回っており、理系学部は数字の見た目より門戸が広い運用です。第三に、医学部保健学科と歯学部口腔生命福祉学科の倍率は1.2〜1.3倍と低いものの、これは出願資格が国家試験資格の保持者・取得見込み者に限定され、受験者層が最初から絞り込まれているためです。倍率の低さを「易しい」と読むのは適切ではありません。
なお、志願者数は年度によって変動します。この数字は特定の1年度の実績であり、翌年度に同じ水準になる保証はありません。学部別の年度ごとの推移は、各学部の記事で確認してください。
2027年度の日程。6月から12月まで分散する
2027年度(2027年4月入学)の試験日程を、時系列で整理します。2026年8月18日時点で、農学部・工学部の試験はすでに終了しています。
| 学部 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 | 状況(8/18時点) |
|---|---|---|---|---|
| 農学部 | 2026年6月11日〜15日 | 2026年7月4日 | 2026年7月29日 | 終了 |
| 工学部 | 2026年6月15日〜17日 | 2026年7月4日 | 2026年8月3日 | 終了 |
| 医学部 保健学科 | 2026年7月9日〜15日 | 2026年8月25日 | 2026年9月10日 | 出願終了・試験直前 |
| 理学部 | 2026年7月21日〜24日 | 2026年9月1日 | 2026年9月18日 | 出願終了 |
| 歯学部(2学科とも) | 2026年9月2日〜4日 | 2026年10月10日 | 2026年11月11日 | これから出願 |
| 人文学部 | 2027年度要項は確認できず(2026年度は9月16日〜18日出願・10月25日試験) | 要項の公表待ち | ||
| 経済科学部 | 2026年11月2日〜5日 | 2026年11月21日 | 2026年12月17日 | これから出願 |
| 法学部 | 2027年度要項は確認できず(2026年度は11月17日〜19日出願・12月6日試験) | 要項の公表待ち | ||
出典: 各学部の令和9年度学生募集要項(工・理・歯・経済科学・医保健)および編入試験ナビの2027年度データ(農)。人文学部・法学部は2026-08-18時点で2027年度要項を確認できなかったため、参考として2026年度の日程を載せています。最新の日程は必ず各学部の公式サイトで確認してください。
日程面で知っておきたいことが2つあります。
1つ目は、農学部と工学部は試験日が同じ日(2027年度は2026年7月4日)だということです。この2学部を同じ年に受けることはできません。2つ目は、試験日が重ならない学部同士なら、出願資格を満たす限り日程の上では複数学部の受験機会があることです。たとえば理系なら「7月に工学部→9月に理学部」、文系なら「10月に人文学部→11月に経済科学部→12月に法学部」という時間軸が組めます(2026年度日程の場合)。ただし出願資格・必要書類は学部ごとに別立てなので、それぞれの要項を個別に確認する必要があります。
TOEICが必要な学部と不要な学部
新潟大学の編入では、英語の扱いが学部によってまったく違います。大きく分けると次の3タイプです。
- スコア提出が出願の前提: 経済科学部(英語100点満点に換算)・工学部(250点満点中50点に換算)・農学部(提出必須)・医学部保健学科(専攻別の基準スコア未満は出願不受理。TOEIC L&Rで看護320点・放射線技術科学360点・検査技術科学420点以上)
- 一部プログラムのみ提出: 理学部(生物学・自然環境科学・フィールド科学人材育成の3プログラムの志願者のみ)
- スコア不要: 人文学部・法学部(試験当日に外国語の筆記試験あり)・歯学部(小論文と面接のみで外国語試験なし)
スコアが必要な学部を志望する場合、出願日にスコアが手元にある状態から逆算して、TOEICの受験計画を先に立てる必要があります。有効期限(工・理は3年以内、経済科学は約2年以内、医保健は5年以内)や、TOEIC-IPの扱いなどの細かいルールは学部ごとに違います。詳しくは新潟大学編入のTOEIC要件を学部別にまとめた記事で解説しています。
試験科目の傾向。筆記型と面接型に分かれる
試験の中身は、大きく「専門筆記型」と「小論文・面接型」に分かれます。
専門筆記型は、人文(心理学・社会学・言語学などプログラム別の専門科目+外国語)、法(憲法・民法・刑法の基礎を含む法学+外国語)、経済科学(経済学・経営学・学際日本学から2科目)、理(数学・物理学・化学・生物学などプログラム別)、工(プログラム別の数学・物理・化学・電気回路・プログラミングなど)、医保健(専攻別の専門科目)です。出身校で学んだ専門の土台がそのまま問われるため、専門科目の学習が対策の中心になります。
小論文・面接型は、歯学部の2学科と、農学部の一部プログラムです。筆記の専門試験がない代わりに、小論文・口頭試問・出願書類(課題作文や自己推薦書)で評価されます。書く力と、志望理由・学びたい内容を自分の言葉で説明する力が問われます。
学部別の出題傾向と参考書は、それぞれの記事で詳しく解説しています。
攻略の組み立て方。3つの順序で決める
新潟大学の編入を目指すときの検討順序は、次の3ステップをおすすめします。
ステップ1: 出願資格で候補を絞る。最初に見るのは倍率ではなく出願資格です。医学部保健学科と歯学部口腔生命福祉学科は国家資格ルートの人しか出願できません。歯学部歯学科は逆に、学士がなくても4年制大学で歯学以外の学科に1年以上在学していれば出願できる、全国でも珍しい2年次編入です。短大・高専・専門学校の方は、各学部の条文で自分の区分が入っているかを確かめてください。
ステップ2: 試験日から逆算して年間計画を立てる。理系(農・工・保健・理)は6〜9月、文系(人文・経済・法)と歯は9〜12月に試験が集中します。理系志望なら大学2年(短大1年)の冬までに、専門基礎とTOEICを両輪で進める必要があります。文系志望は夏までにTOEIC(経済科学の場合)と専門科目の基礎を固め、秋に過去問演習と面接準備へ移るのが標準的な時間割です。
ステップ3: 併願プランを持つ。新潟大学内で試験日が重ならない学部を組み合わせるほか、同じ系統の他大学と組み合わせる方法もあります。編入試験は大学ごとに日程が違うため、国公立大学同士でも併願できるのが大学入試との大きな違いです。志望系統ごとの実施大学は、学部系統別の一覧記事から探せます。
よくある質問
新潟大学の編入試験は、どの学部で実施されていますか?
人文学部・法学部・経済科学部・理学部・医学部保健学科・歯学部(歯学科、口腔生命福祉学科)・工学部・農学部の8学部です。医学部医学科の編入募集はありません(2026年度の大学公表データで募集人員0名)。編入年次はほとんどが3年次で、歯学部歯学科のみ2年次です。募集人員は学部により5〜20名で、合計92名(2026年度)です。創生学部・教育学部の編入募集は大学公表の編入学データに掲載がありません。
新潟大学編入の難易度・倍率はどのくらいですか?
大学公表の2026年度入学データでは、全体で志願277名・合格113名、志願者数÷合格者数の倍率で約2.5倍です。学部差が大きく、最高は歯学部歯学科の5.2倍、次いで経済科学部3.4倍・人文学部3.2倍。工学部は2.3倍・理学部は2.1倍で、いずれも募集人員を上回る合格者を出しています。医学部保健学科(1.2倍)と歯学部口腔生命福祉学科(1.3倍)は低倍率ですが、出願資格が国家試験資格の保持者等に限定されているためで、易しいという意味ではありません。受験者数は公表されていないため、倍率は志願者ベースです。
編入年次は何年次ですか? 2年で卒業できますか?
歯学部歯学科が2年次編入(6年制のため卒業まで5年)、それ以外の8学科はすべて3年次編入です。3年次編入の場合、標準では2年間で卒業となりますが、単位認定の結果によっては2年で卒業できない場合があると要項に明記している学部もあります(理学部など)。既修得単位がどれだけ認定されるかは入学後の審査によるため、出身校で学んだ分野と編入先の分野が近いほど有利です。
TOEICは何点必要ですか?
大学として全学一律の基準はありません。基準スコアを公表しているのは医学部保健学科だけで、TOEIC L&Rで看護学専攻320点以上・放射線技術科学専攻360点以上・検査技術科学専攻420点以上が出願の条件です(未満は出願不受理)。経済科学部・工学部・農学部はスコア提出が必須ですが、最低点は公表されておらず、提出したスコアが点数化または選考資料になります。理学部は生物学・自然環境科学・フィールド科学人材育成の3プログラムのみ提出が必要です。人文学部・法学部・歯学部はスコア不要です。合格者の平均スコアは公表されていません。
複数の学部を併願できますか?
試験日が重ならない学部同士であれば、日程の上では同じ年に複数学部を受験できます。ただし農学部と工学部は試験日が同日(2027年度はどちらも2026年7月4日)のため、同時併願はできません。歯学部の2学科も同日実施です。出願資格・出願書類・検定料は学部ごとに別立てなので、受ける学部それぞれの要項に沿って個別に出願する必要があります。他大学との併願は日程が合えば自由で、編入試験では国公立大学同士の併願も一般的です。
2027年度入試で、これから出願できる学部はありますか?
2026年8月18日時点で、歯学部(歯学科・口腔生命福祉学科)が2026年9月2日〜4日、経済科学部が2026年11月2日〜5日の出願期間をこれから迎えます。人文学部と法学部は2027年度要項を確認できていませんが、前年度は人文が9月中旬出願・10月下旬試験、法が11月中旬出願・12月上旬試験でした。公式サイトの公表を確認してください。農学部・工学部・医学部保健学科・理学部の出願はすでに締め切られています。間に合わなかった場合は、2028年度入試(例年、要項は春〜夏に公表)に向けて準備を始めるのが現実的です。
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験・出願に関する情報は、各大学が公表する募集要項・入試情報をもとに確認しています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026年8月18日

