合格者が語る!京都大学編入試験の対策方法

編入試験の最難関と言われている京都大学。
この鬼門を実際に突破した著者が、記憶が新しいうちに次の世代に役立つ情報を発信していきます。
編入試験概要
京都大学で実施されている編入試験は、法学部・経済学部・工学部の3つです。中でも工学部は高等専門学校のみを受け付けています。
法学部・経済学部は3年次編入で、工学部は2年次編入となります。さらに工学部は少し特殊で、出願要項がホームページで公開されている法学部・経済学部とは違い、自ら出願要項を請求しないと手に入りません。工学部への編入を考えている人は早めに出願要項の請求を済ませて情報をゲットしておきましょう。
ここでは、私が実際に受験し合格した経済学部の編入試験について詳しくご紹介していこうと思います。
受験までのスケジュール
9月下旬〜10月上旬:インターネット出願期間
10月上旬:書類出願期間(第1次選考)
10月下旬:第1次選考の合格者発表
11月上旬〜中旬:第2次選考(口述試験)
12月中旬:第2次選考の合格者発表
受験の流れ
TOEFLの受験
一番早く済ませなければいけないのがコレ。第1次選考である書類審査にて英語試験のスコアレポート提出が要求されます。他大学ではTOEICやIELTSを認めているところもあるのですが、京都大学ではこの英語試験がTOEFLしか認められません。また、TOEFLのスコアレポートの郵送には、申し込みをしてから届くまでに4〜6週間程度かかると言われています。そのため、最も早く準備が必要となるものです。
学修設計書、学業・人物評価書の作成
学修設計書とは、志望理由書のようなものです。大学・高等専門学校等で在学中に取り組んだことや、経済学部へ入学を希望する理由、大学在学中に何を学びたいか、大学卒業後はどうしたいかなどを書く必要があります。分量は全部でA4用紙3枚分で、かなり分量が多いです。そのため、これもギリギリではなく早めに準備をしておきましょう。
人物評価書とは、いわゆる推薦状のようなものであり、第三者が志願者を評価したシートとなっています。所定用紙に担任教員や指導教員等1名が作成というルールですが、もし教員が不在の場合は、自分で作成することも許可されています。書いてもらえる教員がいる場合は用意してもらうよう頼んでおき、どうしてもいない場合は自分で書きましょう。
出願
出願に関しては、期間内にインターネット出願と書類出願の両方ができていなければなりません。この辺りは募集要項をしっかりとよく読み、必ず期間内に終わらせましょう。
第2次選考(口述試験)
出願を終えて無事第1次選考に合格したら、次は第2次選考です。これはオンラインで行われる口述試験で、例年zoomを用いて行われます(コロナ前はペーパーテストを実施していたのですが、コロナの影響によりオンラインでの口述試験へと変わりました)。ここでは第1次選考の際に提出した学修設計書と、経済学に関する知識について、口頭で試験が行われます。面接というよりかは「試験」なので、試験管から問題を読まれ、それに対して解答を口で伝える、といった形式です。
以上が大まかなスケジュールとなります。だいたいの流れはおわかりいただけたでしょうか。第2次選考の口述試験もかなり対策が難しいですが、その前の第1次選考を突破しない限り第2次選考には進めません。しかし、実はこの第1次選考の突破は相当難しく、例年ここで落ちる受験生がほとんどです。どうしたらまずここを突破して第2次選考まで進めるのか、実際に進んだら口述試験に対してどのように対策していけばいいのか、ここからは試験についてより詳しくみていきましょう。
第1次選考
ここで受験生が用意する書類はかなり多く、その中でも重要となってくるのが「学修設計書」「人物評価書」「TOEFLスコアレポート」の3つです(大学在学中の成績証明書も提出の義務があるのですが、正直この成績が合否に関係しているかは未だに謎です。しかし、今年度の合格者は比較的高い成績を保持している人たちでした)。
学修設計書
まずは学修設計書に関してです。概要は冒頭で述べた通りなのですが、ここでのポイントはとにかく具体的に書くことです。具体性がないと、どうしてもありきたりな文章になってしまい、他の受験生と差をつけることができません。しっかりと固有名詞や実際の出来事などを記述しないと、内容に現実味がなくなってしまうし、読んでいてつまらないものになってしまいます。また、ここで他の受験生と差をつけなければいけないということは、自分がどういう人間なのか、これから何をしたいのかというビジョンを確立させ、それをしっかりと伝えられるようにしていなければなりません。編入受験生であれば勉強はみんなしています。そこは試験管からすれば当たり前の世界です。勉強だけではなく、それを上回るプラスアルファの要素がどうしても必要になってきます。そこをしっかりと考えた上で書くようにしましょう。また、積極性をアピールすることも大事です。入学してから教授が常にお世話してくれるわけではありません。今までもこれからも自分から積極的に行動し、主体的に学ぶ姿勢を持っていることを伝えましょう。かなり分量が多いため最初は何から書き始めたら良いか悩むかもしれませんが、そういった時はまず自分が本当に書きたいことを箇条書きで良いので書き出してみましょう。綺麗な文章を書こうとすると自分が本当に伝えたいことや入れたい要素を書くのが難しくなってしまいます。そのため、まずは自分が「絶対にこれを書きたい」と思うことをリストアップしておき、そこから構成を考えましょう。構成自体は番号をふって書くのもいいですし、時系列に沿って書いていくのでもいいと思います。
人物評価書
次は人物評価書です。これは可能な限り大学教員に書いてもらいましょう。自分で書くことも許可はされていますが、やはり第三者からの評価があるというのはその分大きな強みになります。教員にお願いするのは少し緊張するかもしれませんが、自分が意欲的に学問を学びたいという姿勢のもとチャレンジするのであれば、きっと教員の方も快く引き受けてくれると思います。その際はただお願いするのではなく、しっかりと自分の気持ちと「自分のチャレンジのためにどうしても力を貸していただきたい」ということを丁寧に伝えましょう。ただ、大学教員は本当に多忙です。決してギリギリになってから依頼することのないようにしましょう。必ず前もって依頼しておき、教員が十分な時間を確保した上で作成できるようにしてください。
TOEFLスコアレポート
最後に、TOEFLのスコアレポートについてです。京都大学経済学部の編入試験においては、TOEFLの点数はかなりの高水準が求められており、90点以上ないと第1次選考の突破は厳しいと言われています(ここ最近は90前半でも落ちる、などと言われています…)。しかし、実は私はTOEFLの準備が非常に遅く、出願前に1度しか受けることができなかったため、90点には全く届いていませんでした。それでも、第1次選考を突破することができました。ここからは個人的な分析となりますが、正直TOEFLの点数が合否に大きく関わることはないのではないかと思います。受験生の多くはどうしてもTOEFLが他の受験生と差をつける一番の要素であり、ここが勝負の分かれ目と思ってしまっていますが、あくまでも試験自体は総合評価であり、TOEFLはその一部にすぎません。もちろん高いに越したことはありませんが、ここで時間を多く使いすぎたり、TOEFLの点数が低いからといって諦めるのはもったいないです!自分が京都大学経済学部に本気で編入したいと考えているのであれば、例えTOEFLの成績が振るわずともぜひ試験にチャレンジしてください。
第2次選考
ここからようやく経済学の知識が問われる、勉強の成果を発揮する場となります。ただ、やはり他大学と異なり難点となるのは試験が口述で行われるということです。紙に書くのではなく、質問された瞬間にすぐ解答を喋り出さなければならないため、ちゃんと試験に合わせた練習を積むことが必要です。頭でわかっているつもりでも、いざ言葉にするとなると難しいですし、考える時間は与えてくれません。試験管からの問題にコンスタントに答えていく必要があります。従来の勉強法で知識をしっかりと定着させていくことももちろん重要ですが、可能な限り早い段階で口述試験に備えた対策にシフトしていきましょう。対策の仕方としては、実際に紙とペンを持たずに、問題を読んですぐ解答を文章で作ってみましょう。これは実際に口に出しても頭の中だけで喋っても大丈夫です。とにかく、自分の解答を言葉にする練習をしましょう。また、志望理由書についても最後に少し聞かれますが、聞かれる内容は人によってかなり異なります。どこを突っ込まれても大丈夫なように、志望理由書の見直しもしておきましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は京都大学編入試験、中でも経済学部についてご紹介しました。やはり最難関と言われているだけあって、試験は相当大変なものです。ですが、しっかりと試験の傾向を掴み対策していけば、合格は勝ち取れます。
編入試験の勉強って本当に大変ですよね。最後にちょっとしたおまけのアドバイスですが、試験で一番大切なことは、経済学にどれだけ取り組める力があるかだと思います。それは今だけじゃなくてこれからもです。試験の勉強をしている今も、経済学部に入った将来も、ずっと経済学を好んで積極的に学ぼうとする力があれば、きっと合格にふさわしい人物になれると思います。どれだけ勉強がつらくても、やっぱり経済学が好きだ、経済学の勉強が楽しい、という気持ちがあれば、最後まで走り抜けることができます。
長くなってしまいましたが、この記事が少しでも編入学を目指す皆さんの力になれば幸いです。いつか後輩として入学してくださるときを楽しみにしています。頑張ってください!
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