歯学部編入の実施大学一覧【2027年度】|難易度・試験科目と対策
結論からお伝えします。全国の歯学部(国公立12大学・私立15大学17学部)のうち、2027年度(2027年4月入学)の編入学の実施が確認できたのは、国公立4大学・私立12大学(14学部)です。ほかに私立2大学(奥羽・朝日)が例年実施していますが、2027年度の詳細はこの記事の確認日時点で公表されていません。
歯学部編入の最大の特徴は、ほとんどの大学で「2年次編入」だということです。6年制の歯学科に2年次から入るため、卒業(=歯科医師国家試験の受験資格)まで5年。1年ぶんの時間と、私立では高額な1年ぶんの学費を短縮できます。一方で募集は1大学あたり2〜15名(多くは「若干名」)と小さく、出願資格・試験科目・日程は大学ごとにばらばらです。
この記事では、各大学公式の2027年度募集要項・入試情報にもとづいて、実施大学の一覧(編入年次・募集人員・日程・試験科目)を国公立と私立に分けて整理し、難易度の読み方と対策の組み立て方を解説します。大学名のリンク先で、各大学の出願資格や出題傾向をさらに詳しく確認できます。
出典: 各大学公式の2027年度(令和9年度)学生募集要項・入試情報ページ(2026年8月18日確認)。この記事の「年度」はすべて入学年度です(2027年度=2027年4月入学。試験の多くは2026年度中に実施されます)。
この記事で分かること
- 2027年度に歯学部編入を実施する大学の一覧(国公立・私立別)
- 各大学の編入年次・募集人員・出願期間・試験日・試験科目
- 2年次・3年次・学士入学型の違いと、自分が出願できる大学の見分け方
- 公表データにもとづく難易度の読み方(「若干名=入りやすい」ではない理由)
- 小論文・面接・学科試験それぞれの対策の進め方
2027年度の実施大学一覧。国公立4大学
国公立で編入学を実施するのは新潟・東京科学・岡山・徳島の4大学です。ただし注意点が1つあります。歯科医師をめざす「歯学科」への編入があるのは新潟・岡山・徳島の3大学で、東京科学大学の編入は口腔保健学科口腔保健工学専攻(歯科技工系の4年制課程)、新潟大学の口腔生命福祉学科(歯科衛生系の4年制課程)と合わせて、卒業しても歯科医師国家試験の受験資格は得られません。志望する課程がどちらなのかを最初に確認してください。
| 大学・学科 | 年次・人員 | 2027年度の出願・試験 | 試験科目 |
|---|---|---|---|
| 新潟大学 歯学部(歯学科) | 2年次・5名 | 出願2026年9月2日〜4日/試験10月10日 ※出願資格確認は8月21日必着 | 小論文(120分)・面接・課題作文(出願時提出) |
| 新潟大学 歯学部(口腔生命福祉学科) | 3年次・6名 | 出願2026年9月2日〜4日/試験10月10日 | 小論文・面接・自己推薦書 |
| 東京科学大学 歯学部(口腔保健学科口腔保健工学専攻) | 2年次・5名 | 出願2026年5月7日〜13日/試験6月2日 ※2027年度の日程は終了 | 学力検査(英語)・小論文・面接 |
| 岡山大学 歯学部(歯学科) | 2年次・5名 | 出願2026年5月7日〜13日/二次試験6月27日 ※2027年度の日程は終了 | 一次: 書類選考(募集人員の約4倍まで)/二次: 小論文(英文資料を用いることあり)・面接 |
| 徳島大学 歯学部(歯学科) | 2年次・3名 | 出願2026年9月28日〜10月9日/試験11月14日・15日 | 小論文(日本文・英文、科学的知識の出題あり)・面接(集団討論+個人面接) |
出典: 各大学の2027年度(令和9年度)学生募集要項(2026年8月18日確認)。東京科学・岡山の2027年度試験は2026年6月に実施済みのため、これから準備する方は2028年度(2028年4月入学)が対象になります。2027年度要項の公表は、岡山が2026年3月、新潟が6月、徳島が7月でした。
国公立の歯学科編入は、出願資格のハードルが高めです。岡山・徳島は大学卒業(学士)が前提(見込み含む)。新潟は「4年制大学に1年以上在学し、英語2単位・自然科学8単位を含む教養教育37単位を修得」でも出願でき、学士がない大学在学者に開かれた数少ない国公立です。ただし新潟は出願期間より2週間早い出願資格確認(2026年8月21日必着)が実質の第一関門になります。
2027年度の実施大学一覧。私立12大学(14学部)
私立は募集人員「若干名」の大学が多く、同じ大学が年に2〜4回の受験機会(Ⅰ期・Ⅱ期など)を設けるのが特徴です。試験日が最も早いのは鶴見大学の1期(2026年9月20日)で、11月中旬に試験日が集中し、3月まで断続的に続きます。日程が重ならなければ複数校の併願も組めます。
| 大学・学部 | 年次・人員 | 2027年度の出願・試験 | 試験科目 |
|---|---|---|---|
| 北海道医療大学 歯学部 | 2年次・3年次 各若干名 | Ⅰ期: 出願2026年11月3日〜11日/試験11月22日 Ⅱ期: 出願2027年3月2日〜9日/試験3月18日 | 基礎学力試験(化学または生物)・面接 ※3年次は解剖学・生理学、生化学・微生物学が加わる |
| 岩手医科大学 歯学部 | 2年次 前期・後期 各若干名 | 前期: 出願2026年11月2日〜11日/試験11月22日 後期: 出願2027年2月17日〜3月1日/試験3月8日 | 小論文(100点)・個人面接(100点) |
| 昭和医科大学 歯学部 | 2年次・若干名 | 出願2026年11月1日〜8日/試験11月14日 | 詳細は入学試験要項で確認 |
| 東京歯科大学 | 2年次 A・B 各若干名 | A: 出願2026年11月4日〜12日/試験11月22日 B: 出願2027年2月10日〜26日/試験3月6日 | 小論文・小テスト・面接 |
| 日本大学 歯学部 | 2年次・2名 | 出願2026年10月1日〜8日/試験10月17日 | 生物学(100点)・英語(100点)・小論文(50点)・面接(50点)※出題水準は同学部1年修了程度 |
| 日本大学 松戸歯学部 | 2年次・3年次 各期若干名 | 第1期: 選考2026年11月14日 第2期: 選考2027年3月13日 ※出願資格の事前確認が必要(出願期間の1か月前まで) | 模擬授業を受講後の理解度テスト(100点)・小論文(50点)・個人面接(50点) |
| 神奈川歯科大学 | 2年次・3名 3年次・3名 (各1〜3期合計) | 2年次: 1期 出願2026年11月1日〜10日/試験11月14日、2期 試験2027年1月9日、3期 試験3月20日 3年次: 1期 試験2026年10月18日、2期 11月14日、3期 2027年1月9日 | 出願書類と選考項目による総合評価(過去問題を公表) |
| 鶴見大学 歯学部 | 2年次・15名(1〜4期) 3年次・15名 | 2年次1期: 出願2026年9月1日〜13日/選考9月20日 2期: 選考12月6日/3期: 2027年2月24日/4期: 3月11日 3年次: 出願11月16日〜29日/選考12月6日 | 2年次: 小論文(600字・60分)・面接 3年次: 基礎学力試験(英文和訳・数学基礎・理科1科目)・小論文・面接 |
| 日本歯科大学 生命歯学部(東京) | 2年次(原則)・若干名 | 出願2026年11月1日〜9日/試験11月14日 | 英語小テスト・小論文・面接・成績証明書 |
| 日本歯科大学 新潟生命歯学部 | 2年次(原則)・若干名 | 前期: 出願2026年12月1日〜15日/試験12月20日 後期: 出願2027年2月25日〜3月5日/試験3月11日 | 英語小テスト・小論文・面接・成績証明書 |
| 松本歯科大学 | 2年次・若干名 | Ⅰ期: 出願2026年10月5日〜21日/試験10月24日 Ⅱ期: 出願2027年2月1日〜17日/試験2月22日 | 小論文・面接等(要項で確認) |
| 愛知学院大学 歯学部 | 2年次・若干名 | 2027年度実施。日程は公式サイトで確認 | 筆記試験・小論文(テーマ型)・面接・書類審査 |
| 大阪歯科大学 歯学部 | 2年次・若干名 (転入学・編入学) | 出願2026年10月13日〜23日/試験11月15日 ※専願(合格後の入学辞退不可) | 英語(100点)・数学(100点)・総合理科(100点)※いずれも大学教養水準の記述式・個人面接・書類 |
| 福岡歯科大学(口腔歯学部) | 2年次・若干名 (学士等編入学選抜) | 出願2027年3月1日〜15日/試験3月20日 | 小論文(60分)・個人面接 |
出典: 各大学公式の2027年度(令和9年度)募集要項・入試情報ページ(2026年8月18日確認)。日程・人員は変更されることがあります。出願前に必ず各大学の最新の要項を確認してください。
このほか、次の3大学は扱いが特殊です。
- 奥羽大学 歯学部: 2年次編入と、歯学部在籍経験者向けの3・4年次編入の制度があります。2027年度の編入学試験要項は本冊とは別冊で、確認日時点で日程は公表されていません(2026年度は年に複数回実施)。受験を検討する方は大学へ直接確認してください。
- 朝日大学 歯学部: 2026年度はⅠ〜Ⅲ期の編入学試験を実施しましたが、確認日時点で2027年度の編入学情報は公式サイトに掲載されていません。
- 明海大学 歯学部: 2027年度の「編入・転入・学士入学試験募集要項」の対象学部に歯学部は含まれていません(対象は外国語・経済・不動産・ホスピタリティ・ツーリズム・保健医療の各学部)。歯学部は欠員が生じた場合の補充で、大学へ問い合わせる形になります。
また、鶴見大学の「転入学試験」(2027年3月2日選考)は、他の歯科大学を中途退学(予定)した人が対象の別制度です。歯学部以外からの編入とは出願資格が異なるので混同しないでください。
編入年次と出願資格。自分が出願できる大学の見分け方
歯学部編入は「2年次」「3年次」「学士入学型」で意味がまったく違います。自分の学歴・在籍状況でどこに出願できるかを、この3区分で整理してください。
2年次編入(主流)。6年制の2年次に入り、卒業まで5年
上の一覧のとおり、歯科医師をめざす歯学科への編入はほぼすべて2年次です。出願資格は大学によって幅があり、大きく3つの入口があります。
- 大学を卒業した人(学士): ほぼ全大学で出願可。岡山・徳島はこのルートが前提です
- 4年制大学の在学生: 「2年以上在学+所定単位」を求める大学が多く、必要単位数は大学差が大きい(愛知学院54単位、岩手医科・松本歯科・大阪歯科62単位、日本歯科64単位、東京歯科65単位など)。日本大学(歯・松戸歯)は1年以上在学+35単位、新潟は1年以上在学+教養37単位で、大学1〜2年生でも出願の入口に立てます
- 短期大学・高等専門学校・医療系専門学校の卒業(修了)者: 認める大学と認めない大学があり、「医療技術系短大に限る」「数学および生物学・化学または物理学の履修者に限る」(大阪歯科)のような条件付きもあります
注意したいのは、単位数の条件は「同じ大学でも出願ルートごとに違う」ことです。たとえば東京歯科大学の「数学・物理学・化学・生物学で計16単位以上」は大学在学者ルートの条件で、4年制大学の卒業者には課されません。要項の自分が該当する号だけを正確に読むことが出発点です。
3年次編入(限定的)。実施は少数派
3年次編入を実施するのは、確認できた範囲で北海道医療・日大松戸・鶴見・神奈川歯科(いずれも6年制歯学科、卒業まで4年)です。出願資格は2年次より重く、鶴見は「大学卒業者または6年制大学の4年次修了者」、日大松戸は「歯・医・薬、看護・保健・衛生、健康科学分野の大学に2年以上在学し73単位以上」のように、分野を限定する大学が多いのが特徴です。奥羽の3・4年次編入は歯科大学・歯学部の在籍経験者が対象で、性格が異なります。
なお、新潟大学の口腔生命福祉学科(3年次・4年制)は歯科衛生士の資格ルートにいる人が対象です。歯科医師志望の方の選択肢ではありません。
学士入学型。大卒者だけの試験
岡山大学の「第2年次編入学(学士入学)」は、名称のとおり大学卒業者(見込み含む)を対象にした試験です。福岡歯科大学の「学士等編入学選抜」は名称に学士とありますが、要項の出願資格は大卒に限らず、大学2年以上在学62単位・短大卒・高専卒・専修学校専門課程修了も含む5区分です。社会人や大学院修了者が歯科医師へ進路転換する場合、岡山・徳島、そして大卒者を広く受け入れる私立各校が候補になります。年齢や卒業後年数の制限は、確認した範囲の要項には見当たりません。
難易度の読み方。「若干名」を甘く見ない
私立の多くは募集「若干名」で選抜結果を公表しておらず、倍率の一覧化はできません。ここでは公表されている確実なデータで、難易度の水準感をつかんでください。
| 大学・学科 | 年度 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 新潟大学 歯学科(2年次) | 2024年度 | 38 | 37 | 5 | 7.4倍 |
| 2025年度 | 32 | 31 | 5 | 6.2倍 | |
| 2026年度 | 31 | 27 | 5(追加合格1) | 5.4倍 | |
| 東京科学大 口腔保健工学専攻(2年次) | 2026年度 | 3 | 3 | 1 | — |
出典: 新潟大学は令和9年度学生募集要項掲載の編入学試験結果、東京科学大学は令和9年度学生募集要項掲載の入学者選抜実施状況(いずれも2026年8月18日確認)。倍率は受験者数÷合格者数(追加合格者を除く)。
読み方のポイントは3つです。
第一に、国公立歯学科の編入は5倍超が続く難関です。新潟の合格者は3年連続で募集人員どおりの5名ちょうどで、枠が広がることはありません。第二に、合格者が募集人員を割り込む年があることです。東京科学の2026年度は募集5名に対して合格1名でした。「若干名」「募集人員が埋まらない」は、基準に達しなければ合格を出さないという意味であり、入りやすさの証拠ではありません。第三に、私立で結果を公表している大学は少数派なので、倍率の数字探しに時間を使うより、募集人員(2〜15名)と試験科目から逆算して準備する方が合理的です。
試験科目の型と対策の進め方
一覧の試験科目を見ると、歯学部編入の出題は大きく3つの型に分かれます。志望校がどの型かで、準備の中身が変わります。
型1: 小論文+面接(新潟・岡山・徳島・岩手医科・鶴見2年次など)
学科試験がなく、書く力と話す力で決まる型です。ただし歯学部の小論文は「作文」ではありません。岡山は英文資料を用いた出題があり、徳島は日本文・英文に加えて科学的知識を問う出題を明示しています。対策は3本柱です。
- 構成の型を固定する: 主張→根拠→反論への目配り→結論の骨組みを毎回同じ手順で組み、時間内に書き切る再現性を作る。小論文の基本ルール(減点要素)は参考書で先に押さえる
- 医療・歯科のテーマの引き出しを作る: 高齢化と口腔ケア、かかりつけ歯科医の役割、医療者の倫理、チーム医療などについて自分の意見を持っておく。小論文にも面接にも効く
- 英文読解をあきらめない: 英文資料型の大学では、生命科学系の英単語と論説文の読解が実質的な英語試験になる。志望校の過去問(新潟は郵送請求で1年分、神奈川歯科は公表)で問われ方を必ず確認する
型2: 学科試験あり(日大歯・大阪歯科・東京歯科・北海道医療・日本歯科など)
英語・数学・理科(生物・化学)の筆記を課す型です。水準は大学で差があり、日本大学歯学部は「本学部第1学年修了程度」、大阪歯科は「大学教養教育科目としての英語・数学・物理学・化学・生物学」を記述式で課します。高校範囲の生物・化学の復習を土台に、志望校の水準まで積み上げてください。北海道医療の3年次のように解剖学・生理学・生化学・微生物学といった専門基礎を課す試験は、独学範囲を超えるぶん準備期間を長めに取る必要があります。
型3: 特殊形式(日大松戸の模擬授業型など)
日大松戸は「歯科医学に関する約30分の模擬授業(動画)を受講→授業内容についての設問に解答」という形式で、知識量よりその場の理解力・集中力を測る設計です。形式が特殊な大学は、要項の選抜方法の記述を読み込み、当日の流れを想定した練習をしておくことが最大の対策になります。
全大学共通: 面接と志望理由書は「なぜ歯学か」の一貫性
編入の受験者は、一度別の分野を選んだ人たちです。面接では「なぜ歯科医師なのか」「なぜ編入なのか」「これまでの学びを歯学でどう活かすか」が必ず問われます。出願書類(志望理由書・課題作文・自己推薦書)は面接の資料として使われる大学が多いため、書類と面接の答えが一つのストーリーとしてつながっていることが重要です。書いた内容はすべて口頭で掘り下げられる前提で準備し、第三者の添削と模擬面接を必ず挟んでください。
出願までの動き方。2027年度はここから
この記事の公開時点からの時系列で整理します。
- 今すぐ: 志望校の要項を取り寄せ、自分が出願資格のどの号に該当するかを確認する。事前の出願資格確認を課す大学(新潟8月21日必着、日大松戸は出願期間の1か月前まで)は、この手続きが実質の締切
- 2026年9月: 鶴見1期(出願9月1日〜)、新潟(9月2日〜4日)、徳島(9月28日〜)と国公立・私立の第一波が始まる
- 2026年10月〜11月: 日大歯(10月)、松本歯科Ⅰ期・大阪歯科(10月)、昭和医科・東京歯科A・岩手医科前期・北海道医療Ⅰ期・日大松戸第1期・日本歯科(東京)・神奈川歯科(11月)と試験日が集中。11月14日・15日・22日は複数校が重なるため、併願計画はここを軸に組む
- 2026年12月〜2027年3月: 鶴見2〜4期、日本歯科(新潟)、東京歯科B、岩手医科後期、北海道医療Ⅱ期、松本歯科Ⅱ期、神奈川歯科2〜3期、福岡歯科と後半の機会が続く。前半で届かなくても年度内に再挑戦できる
- 2028年度をめざす場合: 岡山・東京科学のように春に出願が締め切られる大学は、次年度要項(例年3〜6月ごろ公表)を早めに確認する
大阪歯科のように専願(合格したら入学辞退不可)の大学もあります。併願する場合は、合格発表日と入学手続締切日を並べて、資金計画まで含めて順番を設計してください。
よくある質問
歯学部編入は何年次に入るのですか?
ほとんどの大学が2年次編入です。6年制の歯学科の2年次に入るため、卒業(歯科医師国家試験の受験資格取得)まで5年かかります。3年次編入(卒業まで4年)を実施するのは北海道医療大学・日本大学松戸歯学部・鶴見大学・神奈川歯科大学など少数派で、出願資格も医療系の学歴を求めるなど2年次より重くなります。奥羽大学の3・4年次編入は歯科大学・歯学部の在籍経験者が対象の別枠です。
大学を卒業していなくても(学士がなくても)出願できますか?
出願できる大学があります。私立の多くは「4年制大学に2年以上在学し所定の単位(54〜65単位程度・大学により異なる)を修得」で出願でき、日本大学の歯学部・松戸歯学部は1年以上在学+35単位、国立の新潟大学歯学科も4年制大学に1年以上在学+教養教育37単位(英語2単位・自然科学8単位を含む)で出願の入口に立てます。一方、岡山大学・徳島大学は大学卒業(学士)が前提です。福岡歯科大学は「学士等編入学選抜」という名称ですが、大学に2年以上在学し62単位を修得した人や短大・高専・専修学校専門課程の出身者にも出願資格があります。単位の数え方や必要科目は大学ごとに違うため、必ず要項の該当する号を確認してください。
文系出身でも合格できますか?
可能です。試験が小論文と面接だけの大学(岩手医科・鶴見2年次など)なら、理系科目の筆記なしで受験できます。ただし2つ注意があります。第一に、出願ルートによっては理系単位が条件になります(新潟の自然科学8単位、東京歯科の大学在学者ルートの数学・物理・化学・生物16単位、大阪歯科の短大・高専卒ルートの理系科目履修要件など)。第二に、生物学・化学などの学科試験を課す大学(日本大学・大阪歯科・北海道医療・東京歯科など)では高校〜大学教養レベルの理科の学び直しが必要です。入学後は生物学を土台にした専門科目が続くため、どの大学を受けるにせよ基礎的な自然科学には触れておくことをおすすめします。
歯学部編入の倍率はどのくらいですか?
多くの私立は募集「若干名」で選抜結果を公表しておらず、正確な倍率は分かりません。公表されている例では、新潟大学歯学科(2年次)が受験者数÷合格者数で2024年度7.4倍・2025年度6.2倍・2026年度5.4倍と、5倍超の難関が続いています。また東京科学大学の口腔保健工学専攻は2026年度に募集5名へ志願3名・合格1名と、志願者が募集人員を下回っても合格者を絞っています。「若干名だから入りやすい」とは考えず、基準に達した人だけが合格する試験として準備してください。
編入試験はいつ行われますか? 併願はできますか?
2027年度の場合、試験は2026年9月(鶴見1期・9月20日)から2027年3月(福岡歯科・3月20日など)まで分散しています。最も混み合うのは11月で、11月14日(昭和医科・日大松戸・日本歯科東京・神奈川歯科)、11月15日(大阪歯科・徳島の面接日)、11月22日(東京歯科A・岩手医科前期・北海道医療Ⅰ期)に複数校が重なります。試験日が重ならなければ併願は可能ですが、大阪歯科のように専願(合格後の入学辞退不可)の大学もあるため、合格発表日と入学手続締切日を並べて出願順を設計してください。なお岡山大学と東京科学大学は5月出願・6月試験のため、2027年度分はすでに終了しています。
編入と学士入学は何が違うのですか?
歯学部では実質的に同じ試験を指すことが多いです。岡山大学は「第2年次編入学(学士入学)」という名称で大学卒業者(見込み含む)だけを対象にしています。福岡歯科大学の「学士等編入学選抜」は、名称に学士とありますが大卒以外(大学2年以上在学62単位・短大卒・高専卒・専修学校専門課程修了)にも出願資格があります。一方、多くの私立の「編入学試験」は、大卒者も大学在学者も短大・高専卒者も同じ試験区分で受験します。名称ではなく、要項の出願資格で自分が該当するかを判断してください。
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。オンライン編入学院は、大学編入に特化した完全オンラインの予備校です。歯学部編入は、同じ「編入」でも大学ごとに出願資格・試験科目・日程がばらばらで、若干名募集の私立と学士前提の国公立では準備の組み立てがまったく変わります。この記事の一覧はすべて各大学公式の募集要項にもとづいていますが、日程・人員は年度の途中でも変わることがあります。無料相談では、いまの学歴・在籍状況を整理したうえで、出願資格に当てはまる大学の絞り込みと、小論文・面接・学科試験の準備の順番をご提案しています。

