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新潟大学歯学部

新潟大学歯学部編入の攻略法|倍率・小論文と面接の対策

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-08-18‌‌​‌‌‌‌‌​​‌‌‌​‌​‌​​‌‌‌‌​​​​​‌​​‌

結論からお伝えします。新潟大学歯学部の編入試験は、歯学科(第2年次編入・募集5名)と口腔生命福祉学科(第3年次編入・募集6名)の2本立てです。2027年度(2027年4月入学)はどちらも出願が2026年9月2日(水)〜9月4日(金)、試験が2026年10月10日(土)、合格発表が2026年11月11日(水)。試験科目は両学科とも小論文と面接で、学科試験(英語・理科などの筆記)はありません。

難易度は学科でまったく違います。歯学科は直近3年度の受験者27〜37名に対して合格者は毎年5名。受験者数÷合格者数の倍率で5.4〜7.4倍という、新潟大学の編入で最も厳しい試験です。歯学科は「学士がなくても、4年制大学に1年以上在学していれば出願できる」珍しい設計で、国公立歯学部への編入枠として全国から志願者が集まります。一方の口腔生命福祉学科は歯科衛生士の資格ルートが前提で、直近3年度の倍率は1.0〜1.2倍です。

この記事では、令和9年度学生募集要項の原本にもとづいて、試験の中身と倍率の読み方、小論文・課題作文・面接という「筆記なし入試」の対策の組み立て方を解説します。出願資格の条文の細かい読み方は、出願資格を中心に解説した歯学部の記事と併せてお読みください。

5名/6名募集人員。歯学科5名(2年次)・口腔生命福祉学科6名(3年次)
5.4倍歯学科の2026年度倍率(受験27名÷合格5名)。3年度連続で5倍超
10月10日2027年度の試験日。小論文120分+午後に面接
9月2〜4日2027年度の出願期間(必着)。歯学科は8月21日までに出願資格確認

出典: 新潟大学歯学部「令和9年度歯学部歯学科第2年次編入学試験学生募集要項」「令和9年度歯学部口腔生命福祉学科第3年次編入学試験学生募集要項」(2026-08-18確認)。年度はすべて入学年度です。

この記事で分かること

  • 歯学科(2年次)と口腔生命福祉学科(3年次)の試験概要と2027年度日程
  • 要項掲載の試験結果3年分から計算した倍率と、その読み方
  • 小論文(120分)・課題作文・面接それぞれの対策の組み立て方
  • 出願資格確認(歯学科は2026年8月21日必着)という第一関門の存在
  • 過去問の入手方法(郵送請求のみ・過去1年分)

試験概要。2027年度の要点を1枚で

項目歯学科口腔生命福祉学科
編入年次第2年次(6年制・卒業まで5年)第3年次(4年制・卒業まで2年)
募集人員5名6名
出願資格の中心学士(歯学以外)の取得(見込)者/4年制大学の歯学以外の学科に1年以上在学し1年次修了以上の学力がある者 + 英語2単位・自然科学8単位を含む教養教育37単位の修得歯科衛生士試験の合格者・受験資格者(取得見込み含む)で、短期大学・専修学校の歯科衛生関係学科の卒業(修了)者など
出願資格確認2026年8月21日(金)必着で事前確認が必要(過去5年以内に資格有と判定された人は省略可)特定専門課程で出願する場合のみ事前確認
出願期間2026年9月2日(水)〜9月4日(金)必着・書留速達の郵送のみ
試験日2026年10月10日(土) 小論文9:30〜11:30(120分)/面接13:00〜
選抜方法出願書類・課題作文・小論文・面接の成績を総合して判定出願書類(自己推薦書を含む)・小論文・面接の成績を総合して判定
合格発表2026年11月11日(水)午前10時(合格発表サイト掲載+合格通知書送付)
検定料30,000円

出典: 令和9年度の両学科学生募集要項。歯学科は「歯学に関する学科(歯科医師国家試験受験資格を得られる学科)に在学中の者」は出願できません。他大学で学士(歯学)を授与された(される見込みの)人も対象外です。

注目すべきは、歯学科の実質的な第一関門が出願期間より2週間近く早いことです。志願者は原則として2026年8月21日(金)必着で出願資格確認の書類(出願資格確認申請書・成績証明書など)を提出し、資格の有無の判定を受けてから出願します。この期限を逃すと、9月の出願期間を待たずに今年度の受験機会を失います。

倍率は歯学科5〜7倍。要項掲載の3年分で見る

新潟大学歯学部は、募集要項の中で編入学試験の結果(志願者数・受験者数・合格者数・入学者数)を3年度分公表しています。受験者数が公表されているため、倍率は受験者数÷合格者数で計算できます。

年度学科志願者受験者合格者入学者倍率
2024年度(令和6)歯学科3837557.4倍
2025年度(令和7)歯学科3231556.2倍
2026年度(令和8)歯学科31275(追加合格1)55.4倍
2024年度(令和6)口腔生命福祉学科22221.0倍
2025年度(令和7)口腔生命福祉学科44441.0倍
2026年度(令和8)口腔生命福祉学科87661.2倍

出典: 令和9年度の両学科学生募集要項に掲載の「編入学試験結果」。倍率は受験者数÷合格者数(追加合格者を除く・小数第2位四捨五入)。2025年度の口腔生命福祉学科は第2次募集を含む数値です。

読み方のポイントは3つあります。

第一に、歯学科の合格者は3年連続で募集人員どおりの5名ちょうどです。理系学部(工・理)のように募集人員を超えて合格を出す運用ではなく、枠は厳格です。第二に、志願者は38名→32名→31名と減少傾向にあるものの、倍率は5倍を下回っていません。国公立歯学部に2年次から入れる試験は全国でも限られており、既卒の学士や大学在学者が集まる構図は今後も続くと考えるのが自然です。第三に、口腔生命福祉学科の1.0〜1.2倍は「ほぼ全入」ではなく「母数が小さい」数字です。2026年度は受験7名で1名が不合格になっています。志願者数名の世界では1名の増減で数字が大きく動くため、倍率を難易度の指標として使わず、「例年、資格ルートを満たした志願者が少人数で競う試験」と理解してください。

試験の中身。筆記なし・書類と言葉で決まる

両学科とも、選抜の材料は「出願書類+小論文+面接」です(歯学科は出願書類に課題作文、口腔生命福祉学科は自己推薦書が含まれます)。英語・理科などの学科試験はありません。この構造が意味するのは、知識量の勝負ではなく、「なぜ歯学か」を筋道立てて書き、話す力の勝負だということです。順に対策を整理します。

小論文(120分)。過去問は郵送請求で1年分だけ入手できる

小論文は9:30〜11:30の120分です。過去の試験問題は、過去1年分に限り、郵送の請求に対してのみ提供されます(要項に明記。ホームページ掲載はありません)。まず請求して、分量・形式・問われ方を自分の目で確かめるのが対策の出発点です。

そのうえで、120分という長さから、単発の感想文ではなく、資料や課題に対してまとまった分量の論述を組み立てる訓練が必要だと考えて準備してください。練習の軸は3つです。

  • 構成の型を固定する: 主張→根拠→反論への目配り→結論、という骨組みを毎回同じ手順で組む。時間内に書き切る再現性が上がります
  • 歯科医療・医療系のテーマに触れておく: 志望分野の試験である以上、医療をめぐる社会的な話題(高齢化と口腔ケア、医療者の倫理、チーム医療など)について自分の意見を持っておくことは、小論文にも面接にも効きます
  • 必ず添削を受ける: 小論文は自己採点できません。書いたものを第三者に読んでもらい、論理の飛びと表現の癖を潰していく反復が得点力になります

課題作文(歯学科)・自己推薦書(口腔生命福祉学科)。出願書類が選抜材料になる

歯学科の課題作文は、ホームページ掲載の様式に記入して出願時に提出する書類で、要項の選抜方法に「出願書類、課題作文、小論文、面接試験の成績を総合して判定します」と明記されています。つまり試験当日より前に、評価物の一部が完成しているということです。口腔生命福祉学科の自己推薦書も同じ位置づけです。

出願は9月2〜4日。8月中に何度も書き直し、志望理由・これまでの学び・入学後の計画が一貫したストーリーになっているかを点検してください。ここで書いた内容は面接で掘り下げられる前提で、書いたことすべてに口頭で答えられる状態にしておく必要があります。

面接(午後)。「なぜ歯学か・なぜ今か」に答えを持つ

面接は試験当日13:00からです。歯学科の受験者は学士や大学在学者、つまり一度別の分野を選んだ人たちです。だからこそ、「前の分野から歯学へ進路を変える理由」「これまでの学びを歯学でどう活かすか」を、課題作文と矛盾なく、自分の言葉で語れるかが問われます。アドミッション・ポリシーには、論理的思考力、自分の考えを適切に他者に伝える表現力、歯学・歯科医療ならびに生命科学の研究に対する高い目的意識と学習意欲などが挙げられています。回答を暗記するのではなく、この方針に自分の経験を接続する練習(模擬面接)を重ねてください。

合格までのスケジュール。2027年度は8月21日が起点

2027年度の歯学科を軸に、時系列で並べます。

  • 〜2026年8月21日(金)必着: 出願資格確認の書類を提出(歯学科・原則全員)。単位の数え方(教養教育37単位の内訳)に不安がある人は、出身大学の成績証明書を早めに取り寄せて確認
  • 8月中: 課題作文・出願書類の完成度を上げる。小論文の過去問を郵送請求し、形式を確認。検定料の振込は8月24日(月)〜9月4日(金)
  • 9月2日(水)〜4日(金): 出願(書留速達・必着)
  • 9月〜10月上旬: 小論文の演習と添削、模擬面接の反復
  • 10月10日(土): 試験当日(午前に小論文、午後に面接)
  • 11月11日(水): 合格発表。入学手続き後、欠員が出た場合は追加合格の可能性(2026年度は歯学科で追加合格1名)

すでに8月21日の資格確認に間に合わない時期に読んでいる方は、来年度に向けた準備に切り替えてください。歯学科の出願資格確認は「過去5年以内に出願して資格有と判定された者は省略可」というルールがあるため、一度受験しておくと翌年度の手続きが軽くなることも覚えておくとよいでしょう。要項は例年6月ごろに歯学部サイトで公表されます。

どんな人に向いた試験か

歯学科(2年次)は、学士を持つ社会人・大学院修了者だけでなく、いま4年制大学の1〜2年生で「歯学部に入り直したい」と考えている人にも開かれています。一般選抜で6年制を最初からやり直すのと比べ、2年次編入なら1年分短縮できます。ただし出願には英語2単位・自然科学8単位を含む教養教育37単位が必要なので、大学1年生は履修の組み方がそのまま出願可否に直結します。なお、歯学部歯学科(歯科医師国家試験の受験資格が得られる学科)に在学中の人は出願できないため、「他の歯学部からの移籍」には使えません。

口腔生命福祉学科(3年次)は、歯科衛生士の資格ルート(短期大学・専修学校の歯科衛生関係学科の卒業・修了見込みを含む)にいる人が、4年制大学の学士(口腔保健福祉学)へつなぐための編入です。倍率の数字は小さいものの毎年不合格者が出る年もあるため、小論文・自己推薦書・面接の準備は同じ水準で必要です。

よくある質問

学士(大学卒業)でなくても歯学科に出願できますか?

できます。歯学科の出願資格は、学士の取得(見込み)者のほかに「修業年限4年以上の大学において、歯学に関する学科以外の学科等に1年以上在学(休学期間を除く)し、1年次修了以上の学力があると認められた者」を認めています。つまり4年制大学の2年生以上(または1年次修了見込み)なら学士がなくても出願の入口に立てます。ただし、英語2単位・外国語2単位・自然科学(数学・統計学・物理学・化学・生物学から)8単位・その他25単位の合計37単位の教養教育単位の修得が併せて必要で、原則2026年8月21日必着の出願資格確認で判定を受けます。詳しい条文の読み方は出願資格を中心に解説した記事で確認してください。

新潟大学歯学部編入の倍率はどのくらいですか?

要項掲載の試験結果によると、歯学科(2年次編入)は2024年度が受験37名・合格5名で7.4倍、2025年度が受験31名・合格5名で6.2倍、2026年度が受験27名・合格5名で5.4倍です(受験者数÷合格者数)。合格者は3年連続で募集人員どおりの5名で、2026年度のみ追加合格が1名出ています。口腔生命福祉学科(3年次編入)は同じ3年度で1.0倍・1.0倍・1.2倍ですが、受験者が2〜7名と少なく、1名の増減で数字が動くため、倍率を難易度の指標として使うのは適切ではありません。

試験科目は何ですか? 英語や理科の筆記試験はありますか?

ありません。両学科とも試験当日に課されるのは小論文(9:30〜11:30の120分)と面接(13:00〜)だけで、英語・数学・理科などの学科試験はありません。TOEICなどの英語資格の提出も不要です。ただし選抜は試験当日の成績だけでなく、出願書類(歯学科は課題作文、口腔生命福祉学科は自己推薦書を含む)を合わせた総合判定です。出願時に提出する書類が評価対象になるため、対策は試験当日ではなく出願前から始まっていると考えてください。

社会人ですが受験できますか?

出願資格に年齢や卒業後年数の制限はないため、学士を持っている社会人は歯学科の出願資格(1)に該当し、出願資格確認で認められれば受験できます(他の大学で学士(歯学)を授与された人は除きます)。実際、歯学科の2年次編入は学士取得者が主要な受験者層です。準備面では、出願資格確認(2026年8月21日必着)と出願書類の課題作文が最初のハードルになるため、働きながら受験する場合は夏前から書類と小論文の準備を始めることをおすすめします。

口腔生命福祉学科には誰が出願できますか?

歯科衛生士試験に合格した人、受験資格を持つ人、または受験資格を取得見込みの人が前提です。そのうえで、短期大学の歯科衛生関係学科の卒業(見込み)者、専修学校の歯科衛生に関する専門課程・特定専門課程の修了(見込み)者などの区分のいずれかに該当する必要があります。専門課程は修業年限2年以上かつ総授業時間数1,700時間以上(または62単位以上)で、大学入学資格を持つことが条件です。歯科衛生士のルートにいない人は出願できません。

過去問は入手できますか?

小論文の試験問題は、過去1年分に限り、郵送での請求に対してのみ提供されます(要項に明記)。歯学部サイトへの掲載はありません。請求方法は要項の「小論文試験問題の提供について」の項に記載されているので、受験を決めたら早めに取り寄せて、分量と問われ方を確認してから演習を始めてください。複数年分をさかのぼって集めることはできないため、形式の確認は入手できた1年分で行い、演習量は医療系テーマの小論文問題集などで補うのが現実的です。

この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)

本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験・出願に関する情報は、各大学が公表する募集要項・入試情報をもとに確認しています。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ

最終更新: 2026年8月18日

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