愛媛大学法文学部の編入試験対策|倍率・配点・小論文の傾向
愛媛大学法文学部人文社会学科の第3年次編入学試験は、小論文・面接・TOEICのスコアの3つで合否が決まります。専門科目の筆記試験はありません。募集人員は昼間主コース10人・夜間主コース20人の計30人で、大学が公表している実施状況を見ると、受験者数を合格者数で割った倍率は直近の令和8年度入学で昼間主1.14倍・夜間主1.48倍でした。合否を分ける鍵は配点です。昼間主コースはTOEICが900点満点中300点を占める一方、夜間主コースは700点満点中100点にとどまり、同じ試験でも点の取り方がまったく違います。この記事では、大学公表の実施状況と2027年度(令和9年度)募集要項をもとに、コースの選び方・倍率の実像・小論文と面接の準備を整理します。
出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。
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試験概要(2027年度・令和9年度要項)
2027年度(2027年4月入学)
| 学科 | 人文社会学科(昼間主コース/夜間主コース) |
|---|---|
| 募集人員 | 昼間主コース10人(法学・政策学/グローバル・スタディーズ/人文学) 夜間主コース20人(法学・政策学/人文学) 合計30人 |
| 選抜方法 | 小論文・面接・TOEIC公式認定証の成績による総合判定(専門科目の筆記はなし) |
| 試験当日の時間割 | 面接調書の作成 9:00〜9:30/小論文 10:00〜12:00/面接 13:30〜 |
| 配点 | 昼間主: 小論文300+外国語(TOEIC)300+面接300=900点 夜間主: 小論文300+外国語(TOEIC)100+面接300=700点 |
| 試験場 | 愛媛大学法文学部(松山市文京町3番・城北キャンパス) |
| 出願方法 | 郵送のみ(所定の出願用封筒を使用し速達・簡易書留)。持参は受理されない |
| 合格発表 | 2026年10月27日 午前10時頃(合格通知書が正式。学部サイトにも受験番号を掲載) |
| 入学手続 | 2026年11月3日〜11月12日(11月12日17時必着) |
| 検定料 | 昼間主コース30,000円/夜間主コース18,000円 |
| 出願資格(6区分) | ①大学卒業(2027年3月卒業見込みを含む)/②短期大学・高等専門学校卒業(同)/③修業年限4年以上の大学に2年以上在学し62単位以上を修得(同見込みを含む)/④外国で学校教育14年以上の課程を修了し①〜③に相当と認められる者/⑤修業年限2年以上かつ総授業時間数1,700時間以上の専修学校専門課程を修了(同)で大学入学資格を有する者/⑥高等学校等の専攻科を修了(同)で大学入学資格を有する者 |
| 必要単位 | 62単位以上は③の区分にのみかかる要件。他の区分には単位数の条件はない |
| 事前確認 | ④・⑤の区分で出願する人は2026年8月28日までに法文学部入試係へ申し出が必要 |
出典: 愛媛大学「令和9年度 愛媛大学法文学部人文社会学科『昼間主コース』『夜間主コース』第3年次編入学学生募集要項」(更新日: 2026-08-06)。日程・配点・出願資格は年度によって変わります。出願前に必ず大学が公表する最新の募集要項の原本で確認してください。
科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。
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昼間主コースと夜間主コース|どちらで受けるか
最初に決めるのはコースです。募集人員も配点も学費も違い、卒業時に取れる資格まで変わるため、「受かりやすいほう」だけで選ぶと入学後に後悔します。募集要項に書かれている違いを1枚に並べます。
| 昼間主コース | 夜間主コース | |
|---|---|---|
| 募集人員 | 10人 | 20人 |
| 選べる履修コース | 法学・政策学/グローバル・スタディーズ/人文学 | 法学・政策学/人文学 |
| 配点 | 900点(小論文300・TOEIC300・面接300) | 700点(小論文300・TOEIC100・面接300) |
| 授業時間 | 月〜金の1〜5時限(8:30〜17:50)。夜間開講科目も一定範囲で履修可 | 月〜金の6〜7時限(18:00〜21:10)と土曜の1〜3時限(13:30〜18:20)。昼間開講科目も一定範囲で履修可 |
| 検定料 | 30,000円 | 18,000円 |
| 入学料 | 282,000円 | 141,000円 |
| 授業料(年額) | 535,800円 | 267,900円 |
| 卒業要件 | 共通教育25単位以上+専門102単位以上=127単位以上 | 共通教育25単位以上+専門100単位以上=125単位以上 |
| 取得できる教員免許 | 中学一種(国語・社会・英語)/高校一種(国語・地理歴史・公民・英語) | 中学一種(国語・社会)/高校一種(国語・地理歴史・公民) |
| 学芸員資格 | 取得可 | 必要科目が夜間に開講されないため実質的に困難 |
はっきりしているのは次の3点です。英語の教員免許を取りたい人は昼間主コース一択で、夜間主コースの免許表に英語はありません。学芸員を目指す人も昼間主コースで、募集要項には学芸員資格に必要な科目は夜間には開講されないと明記されています。国際系を学びたい人も昼間主コースで、グローバル・スタディーズ履修コースは夜間主コースには置かれていません。
逆に、働きながら学位を取り直したい人、費用を抑えたい人には夜間主コースが合理的です。入学料と授業料はいずれも昼間主コースのおよそ半額で、授業は平日夜と土曜に集中しているため日中の仕事や実習と両立しやすい設計です。なお履修コースの希望は出願時に志願票へ記入し、入学後の所属は原則としてその希望にもとづいて決まりますが、募集要項には各履修コースの受入人員に上限があり希望どおりにならない場合があると書かれています。第2希望まで考えておくと安心です。
倍率と難易度|大学公表の実施状況で見る
愛媛大学は「入学者選抜試験実施状況【編入学】」というPDFを年度ごとに公表しており、第3年次編入学の欄に法文学部の昼間主コース・夜間主コースが別々の行で載っています。以下は令和2年度から令和8年度までの数値です。年度はすべて入学年度で、たとえば令和8年度は2025年10月に試験を行い2026年4月に入学した人たちを指します。
| 入学年度 | コース | 募集 | 志願 | 受験 | 合格 | 入学 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和8年度 (2026年入学) | 昼間主 | 10 | 8 | 8 | 7 | 5 | 1.14 |
| 夜間主 | 20 | 33 | 31 | 21 | 17 | 1.48 | |
| 合計 | 30 | 41 | 39 | 28 | 22 | 1.39 | |
| 令和7年度 (2025年入学) | 昼間主 | 10 | 26 | 25 | 10 | 7 | 2.50 |
| 夜間主 | 20 | 34 | 30 | 22 | 17 | 1.36 | |
| 合計 | 30 | 60 | 55 | 32 | 24 | 1.72 | |
| 令和6年度 (2024年入学) | 昼間主 | 10 | 29 | 27 | 16 | 10 | 1.69 |
| 夜間主 | 20 | 35 | 33 | 20 | 18 | 1.65 | |
| 合計 | 30 | 64 | 60 | 36 | 28 | 1.67 | |
| 令和5年度 (2023年入学) | 昼間主 | 10 | 30 | 23 | 10 | 7 | 2.30 |
| 夜間主 | 20 | 34 | 30 | 22 | 19 | 1.36 | |
| 合計 | 30 | 64 | 53 | 32 | 26 | 1.66 | |
| 令和4年度 (2022年入学) | 昼間主 | 10 | 26 | 24 | 14 | 9 | 1.71 |
| 夜間主 | 20 | 42 | 40 | 25 | 22 | 1.60 | |
| 合計 | 30 | 68 | 64 | 39 | 31 | 1.64 | |
| 令和3年度 (2021年入学) | 昼間主 | 10 | 48 | 44 | 14 | 12 | 3.14 |
| 夜間主 | 20 | 73 | 63 | 27 | 23 | 2.33 | |
| 合計 | 30 | 121 | 107 | 41 | 35 | 2.61 | |
| 令和2年度 (2020年入学) | 昼間主 | 10 | 37 | 34 | 12 | 7 | 2.83 |
| 夜間主 | 20 | 54 | 46 | 24 | 20 | 1.92 | |
| 合計 | 30 | 91 | 80 | 36 | 27 | 2.22 |
出典: 愛媛大学「入学者選抜試験実施状況【編入学】」(令和2年度〜令和8年度、各年度PDF)の「第3年次編入学」欄の法文学部の行。倍率は受験者数÷合格者数で算出し、小数第3位を四捨五入しています。志願者数ではなく受験者数を分子にしているため、志願者数で割った数字より小さくなります。同PDFの第2年次編入学の欄に法文学部の行はなく、法文学部が実施しているのは第3年次編入学だけです。
倍率の推移(受験者数÷合格者数)
数字から読み取れること
志願者数はこの数年で大きく減っています。令和3年度入学は昼夜合わせて121人が出願しましたが、令和8年度入学は41人でした。とくに昼間主コースは令和7年度の26人から令和8年度は8人へと落ち込んでいます。減少がどこまで続くかは分かりませんが、「毎年3倍前後の狭き門」という前提で身構える必要はない水準です。
夜間主コースの倍率は安定して低めです。令和2年度から令和8年度までの7つの年度のうち6つで、夜間主コースの倍率が昼間主コースを下回りました。募集人員が20人と枠が広いためです。
合格者数は募集人員に対して融通が利いています。令和4年度入学では30人の募集に対し39人が合格しました。一方で入学者数は30人を下回る年が続き、令和8年度入学は22人、令和7年度入学は24人でした。募集要項に「入学手続完了者が募集人員に満たない場合は第2次募集を行うことがある」と定められているのは、この構造を前提にしたものと考えられます。
ただし、倍率が低いことと合格しやすいことは同じではありません。この試験は専門知識で差をつける筆記がなく、書く力・話す力・英語のスコアという、直前に急には伸びない領域で評価されます。倍率の数字を安心材料にせず、次の節の配点から逆算して準備してください。
配点から逆算する得点設計
先に理解すべきなのは、コースによってTOEICの重みが3倍違うことです。募集要項の換算式は次のとおりです。
- 昼間主コース: TOEICの素点 × 300 ÷ 990(900点満点中300点=全体の33.3%)
- 夜間主コース: TOEICの素点 × 100 ÷ 990(700点満点中100点=全体の14.3%)
実際のスコアを当てはめると、次のようになります。
| TOEICスコア | 昼間主コースの得点 (300点満点) | 夜間主コースの得点 (100点満点) |
|---|---|---|
| 500点 | 約152点 | 約51点 |
| 600点 | 約182点 | 約61点 |
| 700点 | 約212点 | 約71点 |
| 800点 | 約242点 | 約81点 |
| 900点 | 約273点 | 約91点 |
募集要項に示された換算式にもとづく計算値です(小数第1位を四捨五入)。募集要項に合格に必要なスコアの基準は示されていません。
昼間主コースを志望するなら、TOEICはいちばん費用対効果の高い投資先です。スコアを100点上げれば約30点、900点満点の3.4%が確実に上積みされます。小論文や面接の採点は相対的なもので努力がそのまま点数になる保証はありませんが、TOEICだけは努力量と得点が一対一で結びつきます。10月の本番から逆算し、春から夏に受験機会を複数回確保しておきましょう。
一方、夜間主コースでは小論文と面接で700点中600点、実に85.7%を占めます。TOEICを100点上げても約10点しか動きません。全員提出が必要なので取らない選択はできませんが、時間配分は小論文と面接の準備に大きく振るのが合理的です。
なお提出できるのは2024年10月以降に受験したTOEIC Listening & Readingの公式認定証に限られます。提出方法も独特で、デジタル公式認定証のPDFを印刷して出願書類に同封したうえで、同じ認定証のURLを法文学部入試係へメールで送るという二重の手続きが求められます。団体特別受験などの扱いは募集要項に明記がないため、迷う場合は法文学部入試係に問い合わせてください。
小論文の傾向と対策
出題形式
試験時間は10時から12時までの120分。募集要項では「一般教養を見るもので、特に専門的知識を要しないもの」と説明されており、法学や文学の専門知識を前提とした出題ではありません。形式は一貫していて、課題文を読み、著者の主張を要約したうえで、それを踏まえた自分の意見を、あわせて1000字以内でまとめる構成が続いています。
愛媛大学は令和8年度(2025年10月実施)の小論文問題と「出題の意図」を公式サイトの「入学試験問題の公表」で公開しています。課題文そのものは著作権の関係で伏せられていますが、出典は明記されており、この年は現代の美学・芸術論を扱う新書からの出題でした。それ以前の年度では、実力主義と社会構造を論じた文章が課題文になっています。法律や文学の専門書ではなく、現代社会や思想を扱う新書レベルの評論が選ばれる傾向にあると考えてよいでしょう。著作権の観点から、この記事に過去問の設問そのものは記載していません。
大学が示している採点基準
この試験の利点は、採点の目安が募集要項に書かれていることです。小論文については次の7点が「一般的基準」として示されています。
- 題意を十分把握していること
- 具体的な考察がなされていること
- 論理的な考察がなされ、論理の逸脱・飛躍がないこと
- 構想力が優れていること
- 表現力が優れていること
- 発想がユニークであること
- 誤字・脱字のないこと
あわせて公表されている「出題の意図」では、他者の考えを正しく把握する理解力、課題文を踏まえて自分の意見を構築する考察力、的確に正しい言葉で見解を述べる表現力の3つを見ると説明されています。奇をてらった主張より、まず課題文を正確に読めているかが土台になり、そのうえで論理の飛躍なく自分の考えを組み立てられているかが問われます。
120分・1000字の時間配分
要約と意見をあわせて1000字以内という制約は、思っているより厳しいものです。要約に400字使えば、自分の意見に使えるのは600字しかありません。次の配分を目安に、時間を計って練習してください。
- 〜25分: 課題文を2回読む。2回目は段落ごとに主張と根拠へ印をつける
- 〜45分: 要約の骨子と、意見の結論・理由・具体例をメモにし、字数配分を決める
- 〜100分: 答案を書く。要約は著者の言葉ではなく自分の言葉に置き換えて圧縮する
- 〜120分: 読み返し。誤字・脱字は採点基準に明記されているため見直す時間を残す
準備の進め方
対策の軸は新書を読む習慣と要約の反復です。
- 新書を月2〜3冊読む。テクノロジーと社会、格差、労働、ジェンダー、多文化共生、環境といった、いま議論の的になっているテーマを扱ったものを選ぶ
- 読んだ章ごとに400字で要約する。著者の主張と、その根拠を1つずつ拾う練習になる。これが本番の要約パートにそのまま効く
- 要約に続けて600字で自分の意見を書く。賛成でも反対でもよいが、必ず「著者の主張のどの部分に対する意見か」を書き出しで明示する
- 第三者に読んでもらう。論理の飛躍は自分では見つけられない。書いた答案を他人に読ませ、「どこで話が飛んだか」を指摘してもらう工程を必ず入れる
読む本の系統は志望する履修コースに寄せておくと、面接での受け答えにもそのまま使えます。法学・政策学履修コースなら統治機構や公共政策、グローバル・スタディーズ履修コースなら国際関係や多文化共生、人文学履修コースなら思想・文化・言語をテーマにしたものを選んでください。
面接調書と面接|当日30分で書くもの
押さえておきたいのが、面接調書を試験当日の朝に30分で作成することです。9時から9時30分までが作成時間で、事前に書いて持参するものではなく、出願時に提出する志望理由書とも別の書類です。
面接は13時30分からで、配点は昼間主・夜間主とも300点。募集要項の評価基準には、目的意識・基礎学力・自主性と積極性・表現力について、大学3年次以降の専門教育を受けるにふさわしい資質があるかを総合的に評価する、と書かれています。編入は2年間で卒業論文まで到達する制度ですから、「入って何を学びたいか」ではなく「入ってすぐ何を研究できる状態にあるか」を語れると評価が変わります。準備としては次の3点を用意しておきましょう。
- 志望理由を3つの層で言えるようにする: なぜ編入か/なぜ愛媛大学法文学部か/なぜその履修コースか。3つ目まで具体的に答えられる受験生は多くありません
- 関心テーマを1つ、深く語れるようにする: 読んだ本、いまの学校で書いたレポート、身の回りで気づいた問題など、出発点は何でも構いません。「その先どう調べたいか」まで話せる状態にする
- 30分で書ける形に情報を整理しておく: 面接調書は当日その場で書きます。志望理由・関心テーマ・これまでの学びを、あらかじめ頭の中で短い文にしておくと、限られた時間で書き切れます
なお翌年5月には入学試験個人成績の開示が受けられます(受験者本人のみ、2027年5月1日〜31日に郵送で請求)。仮に不合格でも、どの科目で差がついたかを確認して次の受験に臨めます。
出願手続きのチェックリスト
出願まわりに独特の決まりが多く、うっかりすると受験機会そのものを失います。上から順に潰してください。
- ①出願資格の区分を特定する: 6区分のどれで出願するかを決める。62単位以上の要件がかかるのは「大学に2年以上在学」の区分だけで、区分によって必要書類が変わる
- ②該当者は8月28日までに事前確認: 外国の学校教育課程を修了した区分と、専修学校の専門課程を修了した区分は、法文学部入試係への事前確認が必要。出願期間より3週間以上前が締切である点に注意
- ③TOEICを受験して公式認定証を用意: 2024年10月以降に受験したTOEIC Listening & Readingの公式認定証。デジタル認定証のPDFを印刷し、あわせてURLを入試係へメール送信する
- ④願書を取り寄せる: 出願には本学所定の用紙・所定の出願用封筒・所定の返信用封筒が必要。資料請求の方法は大学の入試サイトで案内されている
- ⑤証明書類を手配する: 成績証明書は全員必須。区分に応じて卒業(見込)証明書、修了(見込)証明書、在学期間証明書、受験許可書、単位修得見込み申立書が加わる。発行に2〜4週間かかる学校もあるため8月中に依頼する
- ⑥志望理由書を書く: 所定用紙。面接の材料にもなるため、面接で話す内容と矛盾しないよう作る
- ⑦履修コースの希望を決める: 志願票に○をつける。受入人員に上限があるため第2希望も考えておく
- ⑧検定料を郵便局・ゆうちょ銀行の窓口で払い込む: 昼間主30,000円/夜間主18,000円。ATMは使用不可で、他の金融機関からの振込もできない。日附印のある証明書を貼付して提出する
- ⑨返信用封筒に410円分(速達)の切手を貼る: 受験票送付用
- ⑩9月18日〜25日に郵送する: 受付は郵送のみで持参は受理されない。所定の封筒を使い速達・簡易書留で送る。9月25日の消印まで有効
愛媛大学に2027年4月1日時点で2年以上在学している学部学生(卒業見込者を除く)が受験する場合は、検定料が不要で、合格した場合の入学料も不要と募集要項に定められています。学内から法文学部へ移る道を考えている人は、この優遇があることを覚えておいてください。
対策ロードマップ|1年間の進め方
2026年10月12日の試験から逆算した標準的な進め方です。TOEICのスコア有効期間(2024年10月以降の受験分)を踏まえると、早い時期に一度受けておいて損はありません。
- 試験1年前(〜前年10月)
コースを仮決めする。昼間主か夜間主かで、この先1年のTOEICへの時間配分が変わるため最初に決める。並行して新書を読む習慣を作り、章ごとの400字要約を始める。 - 10か月前〜6か月前
TOEICを初回受験してスコアの現在地を測る。昼間主志望ならここから伸ばしにいく。小論文は「要約400字+意見600字」を月2本のペースで書き、第三者に読んでもらう。 - 6か月前〜3か月前(春〜初夏)
TOEICを複数回受験して目標水準に近づける。出願資格の区分を確定し、④・⑤の区分に当たる人は事前確認の準備を始める。証明書の発行手続きを学校に確認しておく。 - 3か月前(7〜8月)
証明書類を依頼する。8月28日の事前確認締切を過ぎないように動く。小論文は120分・1000字の通し練習に切り替え、時間内に見直しまで終える感覚を作る。 - 1か月前(9月)
9月18日〜25日に出願(郵送・消印有効)。並行して面接準備。志望理由を3層で言語化し、関心テーマを1つ深掘りする。面接調書を30分で書く練習を2〜3回はやっておく。 - 直前1週間〜当日
過去の答案を読み返して自分の癖(論理の飛躍・冗長な言い回し・誤字)を確認する。会場は松山市文京町の城北キャンパス。当日は 9:00〜9:30 面接調書作成 → 10:00〜12:00 小論文 → 13:30〜 面接という長丁場なので、軽食と休憩の取り方まで想定しておく。
併願戦略の考え方
愛媛大学法文学部の試験日は10月中旬に設定されており、国公立大学の編入試験の中ではやや遅い時期にあたります。多くの大学が6月から9月に試験を行うため、夏までに受けた大学の結果を見たうえで臨めるのが利点です。組み合わせを考えるうえで押さえておきたいのは次の点です。
- 試験科目の重なりを見る: この試験は専門科目の筆記がなく、小論文・面接・英語外部スコアの3点セットです。同じ構成の大学と併願すれば準備が二重になりません
- 英語のスコアを共通の武器にする: TOEICを出願要件や得点に使う大学は多く、一度取ったスコアは複数校で使えます
- 夜間主コースを持つ大学と並べる: 学費が抑えられ、募集人員も比較的多く設定されていることが多い区分です。横に並べて比較すると選択肢が広がります
- 学内併願はできない: 昼間主コースと夜間主コースは同一の試験日・同一の時間割で実施されるため、両方を受けることはできません。願書の段階でどちらかに決めます
同じ四国の大学では高知大学人文社会科学部が、同じ夜間主コースの編入という点では広島大学法学部が、比較の対象になります。それぞれの試験時期と科目構成を確認したうえで、自分の準備が重なる組み合わせを選んでください。
編入後の学び方(単位認定・卒業要件)
募集要項の「入学案内」には、単位認定と卒業要件が具体的に書かれています。
- 単位認定の上限は64単位: 共通教育科目に相当するものは25単位まで、専門教育科目等に相当するものは関連科目について39単位まで認定されます
- 卒業要件: 昼間主コースは共通教育25単位以上+専門102単位以上の計127単位以上、夜間主コースは共通教育25単位以上+専門100単位以上の計125単位以上
- 在学年数の上限: 編入学後の在学年数は4年を超えられません
- 長期履修学生制度: 入学時に満23歳以上・社会人経験5年以上で現に職業に就いている人などは、修業年限を3年に延ばせます。授業料の年額は昼間主357,200円、夜間主178,600円(在学年数の上限は5年)
- 入学手続時にシラバスの提出が必要: 単位認定のため既修得科目と修得見込み科目のシラバスを出します。出身校のシラバスは早めに保存しておいてください
単位認定の上限が64単位ということは、編入後の2年間で最低でも60単位あまりを自分で積むことになります。夜間主コースは1日2コマ(土曜は3コマ)が基本ですから、履修計画は入学直後から現実的に組む必要があります。夜間主コースの学生も昼間の開講科目を一定範囲で履修できるため、日中に時間が取れる期があるなら活用の余地があります。
合格者インタビュー・関連動画
愛媛大学法文学部に合格した受験生のインタビュー動画です。夜間主コースの筆記試験がどんなものだったか、併願をどう組み立てたかが本人の言葉で語られています。
愛媛大学の他学部の合格者インタビュー
よくある質問
愛媛大学法文学部の編入試験の倍率はどれくらいですか?
大学が公表している「入学者選抜試験実施状況【編入学】」によると、受験者数を合格者数で割った倍率は、令和8年度入学で昼間主コース1.14倍・夜間主コース1.48倍、令和7年度入学で昼間主コース2.50倍・夜間主コース1.36倍でした。令和2年度から令和8年度までを通してみると、昼間主コースは1.14〜3.14倍、夜間主コースは1.36〜2.33倍の範囲で推移しています。令和3年度入学を境に志願者数が減少しており、直近ほど倍率が落ち着いた水準にあります。
昼間主コースと夜間主コースはどちらが受かりやすいですか?
募集人員は昼間主コース10人・夜間主コース20人で、夜間主コースのほうが枠が広く設定されています。倍率も令和2年度から令和8年度までのうち6つの年度で夜間主コースのほうが低い水準でした。ただし夜間主コースでは英語の教員免許や学芸員資格に必要な科目が開講されず、グローバル・スタディーズ履修コースも選べません。受かりやすさだけでなく、卒業後に何を持って出たいかで選んでください。
TOEICのスコアはどのくらい必要ですか?
募集要項に基準点の定めはなく、TOEICの素点をそのまま換算して得点にします。換算式は昼間主コースが素点×300÷990、夜間主コースが素点×100÷990です。したがって昼間主コースでは900点満点のうち300点、夜間主コースでは700点満点のうち100点を占めます。昼間主コースを志望する場合はスコアを100点上げると約30点の上積みになるため、投入した時間が最も確実に点数へ変わる科目です。提出できるのは2024年10月以降に受験したTOEIC Listening & Readingの公式認定証に限られます。
小論文はどんな形式で出題されますか?
試験時間は10時から12時までの120分で、課題文を読み、著者の主張の要約と、それを踏まえた自分の意見を、あわせて1000字以内でまとめる形式が続いています。大学が公表している出題の意図には、他者の考えを正しく把握する理解力、課題文を踏まえて自分の意見を組み立てる考察力、正しい言葉で述べる表現力を評価すると書かれています。募集要項の採点基準では、題意の把握、具体的な考察、論理の一貫性、構想力、表現力、発想の独自性、誤字脱字のなさの7点が目安として示されています。
出願に必要な単位数は62単位ですか?
62単位以上という要件がかかるのは、出願資格のうち「修業年限4年以上の大学に2年以上在学している」区分だけです。大学・短期大学・高等専門学校の卒業(見込み)で出願する区分や、専修学校の専門課程を修了した区分には、この単位数の条件はありません。自分がどの区分で出願するかによって必要書類も変わるため、募集要項の出願資格の条文を1つずつ読んで確認してください。
出願はいつ、どうやって行いますか?
2027年度(令和9年度)入学の出願受付期間は2026年9月18日から9月25日までで、9月25日の消印まで有効です。受付は郵送のみで、大学の窓口へ直接持参しても受理されません。所定の出願用封筒を使い、速達・簡易書留郵便で送る必要があります。外国の学校教育課程を修了した区分と、専修学校の専門課程を修了した区分で出願する人は、8月28日までに法文学部入試係へ事前確認を申し出るよう募集要項に定められています。
第2次募集はありますか?
募集要項には、入学手続完了者が募集人員に満たない場合には第2次募集を行うことがあると記載されています。その場合は2026年12月に募集要項が発表され、試験は2027年1月30日に実施される予定とされています。実際に令和8年度入学では入学者が22人、令和7年度入学では24人と、募集人員の30人を下回る年が続いています。ただし第2次募集の実施は確定したものではないため、10月の試験を本命として準備してください。
まとめ
愛媛大学法文学部人文社会学科の第3年次編入学試験は、専門科目の筆記がなく、小論文・面接・TOEICの3つで評価される試験です。最初に決めるべきは昼間主コースか夜間主コースかで、この選択によってTOEICの重み(900点中300点か、700点中100点か)、学費、取得できる資格までが変わります。
倍率は直近の令和8年度入学で昼間主1.14倍・夜間主1.48倍と落ち着いた水準でした。ただし専門知識で差をつける筆記がないぶん、書く力・話す力・英語のスコアという伸ばすのに時間のかかる領域で勝負が決まります。今日から始められるのは、新書を読んで400字で要約する習慣と、TOEICの受験計画を立てることの2つです。
出願まわりの決まりも必ず原本で確認してください。郵送のみの受付、ATM不可の検定料払込、区分によっては8月28日までの事前確認と、見落とすと出願そのものができなくなる項目が複数あります。日程・配点・出願資格は年度によって変わります。
あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。
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監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は大学が公表する募集要項をもとに毎年度確認し、倍率は大学が公表する入学者選抜試験実施状況から、出題傾向はオンライン編入学院の過去問分析と大学が公表する試験問題・出題の意図から整理しています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ|最終更新: 2026年8月6日



