学習院大学の編入試験|文学部史学科は英語と歴史の2科目
学習院大学の編入学試験は、「総合型選抜(編入学)」という名前で実施されています。そして学部によって、対象になる人も試験の中身もまったく違います。
文学部は史学科だけが編入生を募集しており、筆記2科目(外国語60分・歴史90分)と面接で選考されます。歴史の試験は、全分野を広く問うものではありません。関心のある時代と地域を自分で選んで論じる形式です。
この記事では、どの学部で実施しているか、出願資格の落とし穴、試験の実際の形式、そして「2年で卒業できない場合がある」という注意点を整理します。
この記事で分かること
- 編入を実施している学部(経済学部は当面中止です)
- 在学中の人にだけ課される「30単位」の追加条件
- 外国語が英語・日本語の選択制であること(母語は選べません)
- 歴史が「選んだ分野で書く」形式であること
- 単位認定次第では2年間で卒業できない場合があること
出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。
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結論:3年次編入・筆記2科目と面接
文学部史学科の編入試験の全体像です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 文学部は史学科のみ。他の学科では編入生を募集していません |
| 編入年次 | 一律3年次。文学部では2年次入学の扱いはありません |
| 募集人員 | 若干名。選考の結果によっては合格者がいない場合もあると明記されています |
| 選考 | 筆記試験2科目と面接、そして提出書類による総合判定 |
| 試験時間 | 外国語 9:00〜10:00(60分)/歴史 10:20〜11:50(90分)/面接 13:30〜 |
| 試験会場 | 目白キャンパス 西2号館 |
| 入学検定料 | 35,000円 |
出典: 学習院大学「令和9(2027)年度 総合型選抜(編入学)募集要項」。年度によって変わります。出願前に必ず最新の募集要項を確認してください。
面接があることは、募集要項に明記されています。筆記が終わった当日の午後に行われ、詳しい集合時間と場所は筆記試験の当日に知らされます。1日で筆記と面接の両方があるため、体力の配分も準備のうちに入ります。
どの学部で実施しているか
「学習院大学の編入」とひとくくりにできません。学部ごとに、対象になる人が違います。
| 学部 | 対象と学科 |
|---|---|
| 文学部 | 史学科のみ。短大・高専卒、学士、大学2年以上在学+60単位以上のいずれかが対象です |
| 法学部 | 法学科・政治学科。学士の学位を持つ人(取得見込みを含む)に限られます |
| 理学部 | 物理学科・化学科・数学科。学士向けと、高等専門学校出身者向けが別々に用意されています |
| 国際文化交流学部 | 日本文化学科・国際コミュニケーション学科。募集人員が各5名と明示されており、試験日も他学部より早く設定されています。戸山キャンパスでの実施です |
| 経済学部 | 当面中止と募集要項に記載されています |
国際文化交流学部だけ、募集人員が「若干名」ではありません。2026年4月に新設された学部で、各学科5名の枠が示されています。他学部と試験日が違うため、併願を考えるなら日程の重なりを先に確認してください。
なお学習院大学の総合型選抜では、他の試験区分や複数学科との併願が可能です。ただし同一試験日の併願はできません。
出願資格:在学中の人には追加の条件がある
文学部史学科の出願資格は4つに分かれています。大学に在学中の人は、ここを丁寧に読んでください。
- 短期大学または高等専門学校を卒業した人(2027年3月までの卒業見込みを含む)
- 学士の学位を持つ人(2027年3月までの取得見込みを含む)
- 修業年限4年以上の大学に2年以上在学し、60単位以上を修得している人
- 2027年3月をもって2年以上在学し60単位以上を修得して2年次以上を修了する見込みの人で、出願時点ですでに30単位以上を修得している人
4つ目の条件に注意してください。いま大学2年生で、来年3月までに60単位に届く見込みという人は、出願する時点で30単位以上を修得していることが別に求められます。「最終的に60単位あればいい」ではありません。
また、この条件で出願する場合は、各科目の履修年次が記載された成績証明書が必要です。履修年次が書かれていない証明書しか出ない学校では、1年次の学年末に交付された成績表を添えることになります。在籍校の証明書がどちらの形式かは、早めに確かめておいてください。
出願資格に少しでも疑問があれば、出願照会期間に問い合わせる仕組みがあります。この期間に資格が確認されていないと、出願が受理されないことがあると明記されています。間に合わせで出願して門前払いになるのを防ぐための期間なので、迷ったら使ってください。
出願資格と必要単位の考え方は編入の出願資格と必要単位でも整理しています。
試験の中身:外国語は選択制
筆記は2科目です。それぞれ性質がまったく違います。
| 科目 | 内容 |
|---|---|
| 外国語(60分) | 英語・日本語のうちから1言語を選択します。ただし母語を選択することはできません |
| 歴史(90分) | 小論文を含むと募集要項に明記されています |
外国語が選択制である点は、多くの大学と違うところです。日本語を母語とする受験生にとっては、事実上「英語」の一択になります。この仕組みは、日本語を母語としない受験生に日本語で受験する道を開くためのものだと読めます。
英語の試験では、歴史をテーマにした英文が出され、内容の理解を問う設問と、下線部を日本語に訳す設問が課される形式が取られています。一般的な英語長文対策だけでは足りません。歴史の文脈で使われる語彙——条約、体制、政権交代、対外関係といった分野の言い回し——に慣れておく必要があります。
なお、出願書類には「外国語に関する既取得資格等記入票」があり、英語の資格を持っている人はその証明書のコピーを提出します。取得済みの資格があるなら、出願前に有効期限と証明書の形式を確認しておいてください。
歴史は「全分野」ではなく「選んだ分野」で戦う
ここが、この試験のいちばん重要な点です。
歴史の試験は、関心のある時代・地域を自分で選んで論じる論述と、日本史・東洋史・西洋史から一分野を選んで指定された語句を説明する設問という組み立てが取られています。
この形式が意味することは2つあります。
- 日本史・東洋史・西洋史のすべてを網羅する必要はありません。自分が深く語れる一分野を決め、そこを掘り下げるほうがこの形式には合っています
- ただし「知っている」だけでは足りません。選んだ時代・地域について、具体例を挙げて意義を論じる形が問われます。年号と出来事を覚えるのではなく、その出来事が何を変えたのかを説明できる状態にしてください
準備の進め方としては、まず自分の「主戦場」を決めることから始まります。大学で学びたいテーマと重なる時代・地域を選ぶのが自然です。面接でも研究したいことを聞かれる以上、論述で書く分野と、志望理由で語る分野は揃っているほうが一貫します。
そのうえで、その分野の概説書と、主要な論点を扱った専門書を読み込みます。90分で小論文を含む解答を書き切る必要があるため、時間を計って書く練習を必ず入れてください。
2年間で卒業できない場合がある
これは出願前に必ず知っておいてください。募集要項に、次の趣旨のことが明記されています。
外国語科目も含めて、前の学校で修得した単位がすべて文学部の卒業に必要な単位として認定されるわけではない。認定は入学後に最終的な成績証明書をもとに行われ、認定される科目・単位数や外国語科目の修得状況によっては、編入後2年間で卒業することが難しい場合もある——という記載です。
鍵になるのは外国語です。学習院大学文学部では2か国語の外国語科目が必修とされています。前の学校で第二外国語を履修していない、あるいは単位数が足りない場合、入学後にゼロから2言語を積むことになります。
編入学者は6年を超えて在学することができません。そのため3年次から最大4年間は在籍できますが、学費と生活設計は「2年で終わらない可能性」を含めて考えておくのが安全です。
出願前にできることが1つあります。いま在籍している学校で第二外国語を履修できるなら、取っておくことです。認定されるかどうかは入学後の判断ですが、履修していなければ認定の可能性はゼロです。
単位認定の考え方そのものは編入の単位認定はどれくらいされるのかにまとめています。
日程の組み立て方
2027年度(2027年4月入学)の文学部の日程です。年度で変わるため、流れをつかむ目安として見てください。
-
9月下旬
出願照会期間(2027年度は9月23日〜9月30日)。出願資格や書類に疑問があれば、この期間に問い合わせます。ここで確認していないと出願が受理されないことがあります
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10月中旬
出願期間(2027年度は10月13日〜10月16日)。4日間で、しかも「必着」です(消印有効ではありません)。簡易書留かつ速達で送ります
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11月下旬
選考(2027年度は11月21日)。外国語・歴史・面接を1日で行います
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11月末〜12月
合格発表(2027年度は11月27日10:00)、入学手続締切(12月11日・消印有効)。延納分納の締切が2月下旬に別に設定されています
出典: 学習院大学「令和9(2027)年度 総合型選抜(編入学)募集要項」の入試日程。最新の日程は必ず大学公式の募集要項で確認してください。
出願が「必着」である点に注意してください。消印有効の大学と混同すると、締切当日に投函して間に合わないことになります。証明書の取り寄せを含めて、9月中に書類を揃えておくのが安全です。出願手続き全体の段取りは編入の出願手続きとスケジュールで解説しています。
科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。
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対策の組み立て方
- 主戦場の分野を先に決める。日本史・東洋史・西洋史のどれで書くかが決まらないと、読む本が決まりません。大学で研究したいテーマと重ねてください
- その分野を「論じられる」ところまで持っていく。具体例を挙げ、その出来事の意義を説明する形が問われます。概説書で流れをつかんだうえで、主要な論点を扱った専門書に進んでください
- 90分で書き切る練習をする。知識があっても時間内に構成できなければ点になりません。時間を計って、手で書く練習を週に何度か入れてください
- 歴史をテーマにした英文に慣れる。一般的な長文対策に加えて、歴史分野の英文を読む時間を作ります。和訳が課されるため、意味が取れるだけでなく日本語に落とせるかを確かめてください
- 面接に向けて、研究したいことを言葉にする。提出書類も合否判定の材料です。論述で書く分野と、面接で語る関心を揃えておくと、一貫した受け答えになります
面接で聞かれることは編入試験の面接でよく聞かれること、志望動機の整理は編入の志望理由書の書き方にまとめています。
ここまでで、試験の形と必要な準備は見えたと思います。あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。
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まとめ
- 文学部は史学科のみ、一律3年次編入です。法学部・理学部・国際文化交流学部でも実施していますが、対象になる人が学部ごとに違います。経済学部は当面中止です
- 選考は外国語60分・歴史90分・面接。1日で完結します
- 外国語は英語・日本語の選択制で、母語は選べません。英語では歴史をテーマにした英文が出され、和訳も課されます
- 歴史は全分野を網羅する試験ではありません。関心のある時代・地域を自分で選んで論じ、日本史・東洋史・西洋史から一分野を選んで語句を説明する形式です
- 在学中に出願する人は、出願時点で30単位以上という条件が別にあります
- 2か国語の外国語科目が必修のため、単位認定次第では2年間で卒業できない場合があります
- 出願は4日間・必着で、その前に出願照会期間があります
同じ文学部系統の編入については國學院大學文学部の編入試験や同志社大学文学部の編入試験対策もあわせてご覧ください。文学部の編入を実施している大学の一覧は文学部編入|実施大学一覧・難易度ランキングにまとめています。
よくある質問
学習院大学はどの学部で編入を実施していますか?
文学部・法学部・理学部・国際文化交流学部で実施しています。経済学部の総合型選抜(編入学)は当面中止と募集要項に記載されています。文学部は史学科のみが対象で、短大・高専卒、学士、大学に2年以上在学し60単位以上を修得した人などが出願できます。法学部は学士の学位を持つ人に限られ、理学部は学士向けと高等専門学校出身者向けが別に用意されています。国際文化交流学部は2026年4月に新設され、募集人員が各学科5名と明示されています。年度によって変わるため、必ず最新の募集要項で確認してください。
文学部史学科の試験科目は何ですか?
筆記2科目と面接です。外国語が60分(9:00〜10:00)、歴史が90分(10:20〜11:50、小論文を含む)で、面接が13:30からと募集要項に示されています。1日で筆記と面接の両方が行われます。外国語は英語・日本語のうちから1言語を選択しますが、母語を選択することはできません。日本語を母語とする受験生にとっては事実上英語の一択になります。合否は筆記試験、面接、提出された書類により総合的に判定されます。
歴史の試験では日本史・東洋史・西洋史のすべてを勉強する必要がありますか?
すべてを網羅する必要はありません。関心のある時代・地域を自分で選んで論じる論述と、日本史・東洋史・西洋史から一分野を選んで指定された語句を説明する設問という組み立てが取られています。つまり自分が深く語れる一分野を決めて掘り下げるほうが、この形式には合っています。ただし知識を並べるだけでは足りず、具体例を挙げてその出来事の意義を論じる形が問われます。年号と出来事を覚えるのではなく、それが何を変えたのかを説明できる状態にしてください。
大学に在学中でも出願できますか?
できますが、追加の条件があります。2027年3月をもって2年以上在学し60単位以上を修得して2年次以上を修了する見込みという条件で出願する場合、出願時点ですでに30単位以上を修得していることが別に求められます。最終的に60単位あればよいというわけではありません。またこの資格で出願する人は、各科目の履修年次が記載された成績証明書が必要です。在籍校の証明書に履修年次が明記されていない場合は、1年次の学年末に交付された成績表を添えることになります。
編入すると2年間で卒業できますか?
できない場合があります。募集要項には、外国語科目も含めて前の学校で修得した単位がすべて卒業に必要な単位として認定されるわけではなく、認定される科目や単位数、外国語科目の修得状況によっては編入後2年間で卒業することが難しい場合もあると明記されています。学習院大学文学部では2か国語の外国語科目が必修とされているためです。編入学者は6年を超えて在学できないため3年次から最大4年間は在籍できますが、学費と生活設計は2年で終わらない可能性を含めて考えておくのが安全です。
出願はいつですか。締切は消印有効ですか?
2027年度は10月13日から10月16日までで、消印有効ではなく必着です。簡易書留かつ速達で送付します。締切当日に投函しても間に合わないため、証明書の取り寄せを含めて9月中に書類を揃えておくのが安全です。またその前に出願照会期間が設けられており、2027年度は9月23日から9月30日でした。出願資格や書類に疑問がある場合はこの期間に問い合わせる必要があり、この期間に資格が確認されていないと出願が受理されないことがあると明記されています。
英語はどのような対策をすればよいですか?
歴史をテーマにした英文が出され、内容の理解を問う設問と下線部を日本語に訳す設問が課される形式が取られています。一般的な英語長文対策だけでは足りず、歴史の文脈で使われる語彙に慣れておく必要があります。条約、体制、政権交代、対外関係といった分野の言い回しを、英語で読んで日本語に落とせる状態にしてください。なお出願書類には外国語に関する既取得資格等記入票があり、英語の資格を持っている人は証明書のコピーを提出します。取得済みの資格があれば、有効期限と証明書の形式を出願前に確認しておいてください。
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験・出願に関する情報は、各大学が公表する募集要項・入試情報をもとに確認しています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026年9月6日

