ホーム編入総研

心理学部への編入から公認心理師・臨床心理士を目指すには

心理学部への編入から公認心理師・臨床心理士を目指すには

心理学を学べる大学へ編入できても、公認心理師や臨床心理士への道がそのまま確定するわけではありません。編入試験の募集年次、資格課程の履修条件、既修得単位の扱い、卒業後の進路は別々に確認する必要があります。ここでは、人気校・難関校の2027年度編入情報と、編入生が見落としやすい資格課程の制約を並べて、志望校を選ぶ順番を整理します。​​‌​‌‌​​​‌‌‌‌‌​‌‌​‌​‌‌​​‌‌‌​‌​​‌

公認心理師と臨床心理士は、確認する制度が違う

まず、資格名ではなく制度を分けて考えます。心理学科への合格は入学の入口であり、資格課程の履修可否や卒業後の要件までを意味しません。

資格制度と主な経路編入前に確認すること
公認心理師国家資格です。代表的なA経路は、大学で指定科目を修めて卒業し、大学院で必要科目を修めて修了するものです。B経路も、大学で指定科目を修めて卒業したうえで、認定施設で2年以上のプログラムを修了することが前提です。編入生が大学の指定科目を履修できるか、選抜・実習・既修得科目の扱い、卒業までの年数を学部に確認します。大学院進学だけで学部の指定科目の不足を補えるわけではありません。
臨床心理士公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する資格です。第1種指定大学院または専門職大学院は修了、第2種指定大学院は修了後に1年以上の心理臨床経験を経ることが受験資格の主な条件です。学部の心理学科名や公認心理師対応だけから、指定大学院への進学条件を判断しません。志望する大学院の種別と受験資格を別に確認します。

制度上の要件は厚生労働省の公認心理師情報、臨床心理士は日本臨床心理士資格認定協会の受験資格案内を起点にしてください。大学の案内は、制度の要件をその大学でどう履修するかを示す資料です。

人気校・難関校の比較:募集と資格課程を分けて見る

次の表は、編入募集の有無だけでなく、資格課程を考えるときに特に確認したい制約をまとめたものです。表中の「確認」は、資格が取れないという意味ではありません。編入生の既修得科目・履修順・選抜の結果で変わるため、合格後ではなく出願前に大学へ確かめる項目です。

大学・学部2027年度編入の見どころ心理資格を考える際の具体的な制約公式資料
青山学院大学
教育人間科学部 心理学科
心理学科は2年次編入です。3年次ではありません。2026年度の授業要覧では、臨床心理学コースにGPA・レポート・面談による人数制限を伴う選抜があります。この資料を2027年度編入生へそのまま適用できるとは限らないため、コース選抜と履修順を確認します。編入学試験
2026年度授業要覧
日本大学
文理学部 心理学科
心理学科は2年次編入のみです。2027年度の選抜では、英語・学科指定科目・口頭試問を確認します。公認心理師コース希望者は、編入年度末に1年次必修専門科目の単位取得状況が明らかになった後、コース受講の選考を受けます。コース履修と卒業は編入から4年後、コースを受講しない場合の最短卒業は編入後3年と案内されています。2027年度編入学試験
公認心理師コース
法政大学
文学部 心理学科
心理学科は2027年度に2年次募集があり、3年次募集はありません。出願資格・試験科目は年度の要項で確認します。要項では、教職課程・資格課程の単位は編入時に認定されないとされています。入学後に資格課程を始める場合、卒業と同時に資格を得られないことがあるため、必要科目と在学年数を分けて検討します。2027年度試験要項
お茶の水女子大学
生活科学部 心理学科
2027年度は3年次編入で、心理学科は3名です。TOEFLまたはTOEICの提出、心理学の基礎知識を問う試験と口述試験があります。大学公式Q&Aは、学部卒業だけで公認心理師の受験資格を得るものではないと案内しています。編入後に公認心理師を目指す場合は、必要科目を履修できるかと、その後の大学院進学を含む経路を確認します。2027年度募集要項
大学公式Q&A
龍谷大学
心理学部
2027年度は3年次編入です。一般選抜は心理学・英語・面接で、社会人編入学は専門科目と面接です。公認心理師受験資格の取得を希望する人は出願前に教務課へ相談するよう要項に明記されています。前籍で修得した科目によっては、編入後2年間で所定科目を修得できない場合があります。2027年度試験要項
北海道大学
教育学部
2027年度は第3年次10名の募集です。筆記と口述の二段階選抜で、志望理由書も必要です。2027年度の募集要項は、公認心理師受験資格の取得を希望する場合は出願前に教務担当へ相談するよう示しています。一方、履修科目の詳細として確認できる資料は2026年度のものなので、2027年度の資格課程が同一だとは扱いません。2027年度募集要項
2026年度履修資料
名古屋大学
教育学部
2027年度は人間発達科学科の第3年次編入で、心理社会行動など5コースから出願時に一つを選びます。心理に関わるコースへ出願できても、公認心理師課程の指定科目を2年間で履修できる保証はありません。指定科目について既修得科目は読み替えられない案内のため、資格課程に必要な科目と卒業時期を確認します。2027年度編入学案内

いずれの行も、募集要項の確認日現在の情報です。募集年次・出願資格・試験科目は翌年度に変わり得ます。資格課程の可否は「心理学科であること」では判断せず、志望する資格、前籍で修得した科目、編入後に取れる授業を一組で伝えて確認してください。

志望校は「最短年数」ではなく、制約から絞る

同じ「心理学部への編入」でも、出願できる年次と資格課程の順番が違えば、必要な年数と準備は変わります。次の順番で比べると、募集の有無だけで志望校を決める失敗を減らせます。

  1. まず出願区分をそろえる。 2年次のみか、3年次編入か、学士入学かを確認します。日本大学文理学部・青山学院大学の心理学科は2年次、龍谷大学・お茶の水女子大学は3年次です。
  2. 資格課程の開始条件を見る。 コース選抜、事前相談、1年次必修科目、実習の前提科目などを確認します。編入で認定される卒業単位と、資格課程で使える単位は同じではありません。
  3. 卒業後の経路まで置く。 公認心理師の大学院進学経路を目指すのか、臨床心理士の指定大学院を目指すのかで、学部時代に必要な科目や研究計画は変わります。学部の合格だけを目標にせず、卒業後にどの進学先を検討するかも書き出します。
  4. 試験対策を学校ごとに分ける。 英語スコア提出、専門試験、論述、口述・面接は大学ごとに組み合わせが違います。たとえば龍谷大学は心理学と英語、面接、お茶の水女子大学は英語スコアと心理学の基礎知識、北海道大学教育学部は筆記と口述の二段階選抜です。

出願前に大学へ確認するチェックリスト

  • 希望する学科・コースで、当該年度に何年次の編入募集があるか
  • 自分の前籍・修得単位・卒業見込みが、出願資格のどの区分に当たるか
  • 公認心理師または臨床心理士を目指す場合、編入生が履修できる科目・選抜・実習の前提
  • 前籍の科目が卒業要件と資格課程のそれぞれでどう扱われるか
  • 2年間で卒業・資格課程の履修が可能か。難しい場合に必要となる在学年数
  • 英語試験、専門科目、論述、面接をいつからどう分けて準備するか

大学へ問い合わせる際は、「公認心理師を目指しています」だけで終えず、前籍の学科・取得済みまたは取得見込みの科目名と単位数、希望する資格、編入希望年次を添えます。大学の判断が必要な単位認定や資格課程の可否を、外部の相談だけで確約することはできません。

受験準備は、志望校候補と試験科目を先に整理する

無料相談では、現在の出願資格から候補になり得る大学を整理し、英語・心理学の基礎・専門科目・論述や面接をどの順に準備するかを一緒に考えられます。資格課程の認定や取得を保証する場ではありません。大学へ確認する項目を整理したうえで、志望校ごとの受験対策に進みましょう。

無料相談で志望校と受験対策を整理する

この記事で確認した主な一次資料

確認日:2026年9月22日

編入受験の進め方へ戻る

運営: 大学編入専門の予備校 オンライン編入学院
本記事には、無断利用を検知するための識別を含みます。コンテンツの利用について
無料受験相談に申し込む