日本女子大学理学部の編入試験|学科別の募集状況・試験科目・対策ロードマップ
先に結論: 2027年度(2026年12月6日実施)に日本女子大学理学部で募集があるのは、数物情報科学科だけです。化学生命科学科は募集がありません。
日本女子大学は編入学・学士入学の募集を学科単位で決めており、理学部の2学科がそろって募集される年度もあれば、片方だけの年度もあります。2027年度編入学試験・学士入学試験募集要項の「募集学部・学科及び募集人員」では、数物情報科学科が編入学B(一般編入)・学士入学とも3年次で募集、化学生命科学科は3区分とも「――」と表記されています。
さらに、数物情報科学科は編入学A(大学1年次修了者編入)の募集も行っていません。大学1年次を修了した段階では出願できず、対象は大学2年以上在学・短大卒・高専卒(編入学B)か、学士の学位を持つ人(学士入学)に限られます。この記事では、募集のある数物情報科学科を中心に、要項の原本で確認した内容を整理します。
2027年度の募集状況(要項データ)
2027年度2027年4月入学(2026年12月6日実施)の募集要項にもとづくデータです(確認日: 2026-08-06)。
| 学科 | 編入学A (大学1年次修了者編入) | 編入学B (一般編入) | 学士入学 |
|---|---|---|---|
| 数物情報科学科 | 募集なし | 3年次 | 3年次 |
| 化学生命科学科 | 募集なし | 募集なし | 募集なし |
募集要項「2.出願にあたっての留意点」より: 「『1.募集学部・学科及び募集人員』の表に『――』と記載のある学科は 2027 年度の募集はありません。」また同表の下には「今年度募集学科は、上記一覧の入学年次に記載のある学科のみです。以降の記載事項には、今年度募集のない学科に関する記載もありますのでご注意ください。」と書かれています。
要項には、募集のない学科についても出願書類の記入方法や外国語検定の要件が残っています。たとえばWeb出願の手順と写真票の記入方法には「歴史文化学科、数物情報科学科、化学生命科学科は選択科目を記入すること」という共通の注記があり、化学生命科学科の名前が登場します。募集の有無を判定できるのは要項1ページ目の募集人員の表だけです。
試験概要(数物情報科学科)
| 入学年次 | 編入学B・学士入学とも3年次 |
|---|---|
| 募集人員 | 若干名 |
| 学科選考試験 | 11:00〜12:00 数学、物理学の2科目から1科目を選択(編入学B・学士入学とも同じ) |
| 口述試験 | 13:00〜 |
| 持込み | 辞書・辞典は全学科とも不可。電卓は数物情報科学科で物理学を選択した人のみ可 |
| 試験場 | 日本女子大学 目白キャンパス |
| 出願期間 | 2026年10月19日(月)〜10月23日(金) Web出願登録は10月23日23:59まで、書類の郵送は10月23日消印有効 |
| 受験票 | 2026年11月27日(金)から印刷可能 |
| 試験日 | 2026年12月6日(日) |
| 合格発表 | 2026年12月11日(金)15:00〜 UCAROで発表(合格通知の郵送はなし) |
| 入学手続 | 2026年12月11日(金)15:00〜12月18日(金) 入学手続書類の郵送は2027年3月12日〜3月24日消印有効 |
| 外国語検定 | 指定の外部試験を受験していること(スコア基準なし) |
この試験でまず押さえるべきなのは、当日の筆記が「数学または物理学」の1科目だけだという点です。英語の筆記試験はなく、英語力は出願資格としての外部検定で確認する設計になっています。つまり合否に直接効くのは、選択した1科目の学科選考と、午後の口述試験の2つです。
もう一つ重要なのが日程の短さです。出願期間は平日5日間しかなく、書類は簡易書留速達で消印有効。証明書の取り寄せが間に合わないと出願そのものができません。試験日から合格発表まで5日、合格発表から入学手続の締切までも1週間しかないため、学費の納入準備を含めて事前に段取りを決めておく必要があります。
科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。
ボタンを押すと予約ページが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
3区分のうち自分が使えるのはどれか
日本女子大学の編入・学士入学は、出願資格によって編入学A・編入学B・学士入学の3区分に分かれています。2027年度の数物情報科学科で使えるのは編入学Bと学士入学の2つだけで、編入学Aは募集がありません。それぞれの要件は次のとおりです。
| 区分 | 2027年度の募集 | 出願資格(全学科共通) |
|---|---|---|
| 編入学A (大学1年次修了者編入) | 募集なし | 修業年限4年以上の大学に1年以上在学(見込み含む)し、30単位以上を修得している人・修得見込みの人/大学が同等以上の学力を有すると認めた人 |
| 編入学B (一般編入) | 3年次 | 修業年限4年以上の大学に2年以上在学(見込み含む)し、62単位以上を修得している人・修得見込みの人/短期大学卒業者・2027年3月卒業見込みの人/高等専門学校卒業者・2027年3月卒業見込みの人/大学が同等以上と認めた人 |
| 学士入学 | 3年次 | 修業年限4年以上の大学を卒業した人・2027年3月までに卒業見込みの人/学校教育法第104条第7項の規定により学士の学位を授与された人・2027年3月までに授与見込みの人/文部科学大臣の指定した人/大学が同等以上と認めた人 |
短期大学や高等専門学校から進学したい人、他大学の理系学科に2年以上在籍していて62単位以上を修得している人は編入学B、すでに学士の学位を持っている人・2027年3月に取得見込みの人は学士入学を使います。学科選考試験の内容は両区分とも「数学、物理学の2科目から1科目を選択」で共通です。
そのほか、要項には次の制限が明記されています。出願できるのは女子で、日本女子大学は2024年4月入学より、出生時に割り当てられた性別が女性以外で性自認が女性である学生にも出願資格を広げています。日本女子大学(通学課程)の在学者は転学科の対象となるため出願できず、専門学校出身者も出願できません。外国の学校の出身者や、大学が個別に学力を認定する条項で出願する場合は、2026年9月14日(月)までに入試課へ書類を郵送または申し出て事前確認を受ける必要があります。受験時・入学後の特別な配慮を希望する場合の申請期日も同じ2026年9月14日です。
外国語検定はスコア基準がない(数物情報科学科)
日本女子大学は出願資格そのものに外国語検定を組み込んでおり、学科によって要求水準が異なります。数物情報科学科は編入学・学士入学とも「対象の試験を受験していること」だけが要件で、スコアの基準がありません。理学部のもう一方の化学生命科学科がスコア基準ありの区分に指定されているのとは対照的で、数物情報科学科を志望する人にとっては準備の負担が大きく変わるポイントです。
| 学科 | 編入学 | 学士入学 |
|---|---|---|
| 数物情報科学科 | スコアを問わない | スコアを問わない |
| 化学生命科学科 | 英語系検定のスコア基準あり | 英語系検定のスコア基準あり |
対象となるのは、実用英語技能検定(英検・CSE2.0)、TEAP(4技能)、GTEC/GTEC CBT、ケンブリッジ英語検定、IELTS(アカデミック・モジュールに限る)、TOEFL iBT、TOEIC L&R/TOEIC S&W です。このうち1つを受験し、要項が指定する形式の証明書を提出します。ただし、次の条件は見落としやすいので必ず確認してください。
- TOEICはL&RとS&Wの両方を受験している必要があります。スコアを問わない場合でも両方の受験が条件と要項に明記されています。L&Rだけでは要件を満たしません。
- 英検の従来型は二次試験の受験が必要です。合格・不合格は問われませんが、一次試験だけでは要件を満たしません。英検IBAは対象外です。
- 証明書は出願締切日から遡って2年以内に受験したものに限られます。2027年度入試では2024年10月23日以降の受験分が有効という基準でした。英検については、二次試験の受験日がこの期間内であれば一次試験が期間前でも対象になります。
- 対象外となる受験方式があります。GTECのアセスメント版、ケンブリッジのリンガスキル、IELTS OnlineとOne Skill Retakeを利用したスコア、TOEFL iBTのHome EditionとMy Best Score、TOEIC のオンライン受験は、いずれも認められません。TOEIC IPテストはマークシート受験のみ対象です。
- 提出できる証明書の種類も指定されています。英検であれば合格証明書・CSEスコア証明書・個人成績表のいずれか1点で、要項には見本の画像も掲載されています。合格証書や受験者マイページで確認できる個人成績表は不可とされているため、手元の書類が該当するか事前に照合してください。
証明書は原本・コピーのいずれでも提出でき、高等学校等による原本証明は不要です。ただし提出した証明書は返却されません。条件に合う証明書を複数持っている場合は、1つを選んで提出します。
試験科目の選び方と対策
数物情報科学科の学科選考は、数学と物理学の2科目から1科目を選ぶ選択制です。選んだ1科目だけを解答するため、両方を同じ深さで仕上げる必要はありません。出願時に科目を確定し、志願票の写真票へ記入する運用になっているので、出願までに選択を決めることが最初の課題になります。
数学と物理学のどちらを選ぶか
判断の軸になるのは、出身校で体系的に学んできた科目です。短期大学・高等専門学校・他大学の理工系学科で積み上げてきた内容をそのまま活かせる方を選ぶのが基本になります。そのうえで、要項から読み取れる実務的な違いが1つあります。
- 物理学を選択した場合のみ電卓の持込みが認められています。数学を選択した場合は電卓を使えません。これは要項の「学科選考に関する注意」に明記されており、2024年度から2027年度まで一貫して同じ扱いです。
- 電卓が認められているということは、物理学では数値計算を伴う設問が想定されると読めます。逆に数学は、手計算で完結する範囲での正確さが前提になります。計算ミスの起きやすさや、自分の計算スピードを踏まえて選ぶ材料になります。
- 辞書・辞典は全学科とも持込み不可です。数式集や公式集も同様に持ち込めないため、必要な公式は覚えておく前提で準備します。
選択科目を決めたら、大学の基礎課程レベルまでの範囲を体系的に演習しておくのが土台です。数学であれば微分積分・線形代数を中心に、物理学であれば力学・電磁気を中心に、標準的な教科書の章末問題を自力で解ける水準まで固めます。試験時間は60分と限られているため、解法を思い出す時間を減らし、手が自動で動く状態まで反復しておくことが有効です。
口述試験の準備
13時からの口述試験は、募集のある全学科に共通して課されます。要項には質問内容の記載はありませんが、合否判定について「各学科で定めた客観式を含む複数の選考方法により試験を実施し、それらの試験結果と出願書類を資料として総合的に検討して合否の判定を行う」と書かれています。出願書類も判定資料に含まれるという点が重要です。
提出する【様式1】は「履歴・志望理由書」で、学歴・職歴に加えて志望理由を記入します。休学・退学の経歴も必ず記載するよう指示があります。口述試験では、この書類に書いた内容を前提とした確認が行われると考えるのが自然です。数物情報科学科で何を学びたいのか、これまでの学習や研究がそれとどうつながるのかを、選択した科目の知識と結びつけて説明できるよう準備しておくと安心です。書類は出願期間の5日間で仕上げるものではなく、事前に時間をかけて練っておくべきものです。
出願手続きのチェックリスト
出願はWeb出願サイト「UCARO」への登録と、書類の郵送、検定料の納入の3つがそろって完了します。登録だけでは出願したことになりません。要項に記載された必要書類は次のとおりです。
- 履歴・志望理由書【様式1】: 大学公式サイトからダウンロード。学歴(職歴)の学校名・学部学科名は正式名称で、休学中・退学も必ず記載。左上をホッチキス止めし、写真1枚を貼付します。
- 志願票写真台帳・写真票【様式2】: 志望学科と氏名を記入し、同一の写真を2枚貼付。出願する入試種別を丸で囲み、数物情報科学科は写真票に選択科目(数学か物理学か)を記入します。写真は直近3か月以内撮影の証明用写真(縦4cm×横3cm、枠なし・カラー・光沢仕上)で、スマートフォンやデジタルカメラで個人撮影したものは不可です。
- 卒業(見込)証明書または在籍(在学)証明書(原本): 短期大学・高等専門学校の卒業(見込)者は卒業(見込)証明書、4年制大学で卒業以外の人は在籍(在学)証明書。編入学で退学している人は在籍期間を証明する書類も必要です。
- 学業成績証明書(原本): 科目名・成績・単位数が明記されたもの。自動発行機以外で発行した場合は封緘が必要です。履修中の科目名と単位数が記載されない場合は、単位修得見込証明書または履修証明書を併せて提出します。短期大学等から4年制大学へ編入した人は、短期大学等の成績証明書も必要です。
- 外国語検定試験の証明書: 要項が指定する種類の証明書を1点。
- 住民票(原本): 外国人学生のみ。国籍・在留資格・期間が明記されたもの。
- 個人事項記載証明書等: 改姓により証明書と姓が異なる場合のみ。
書類の作成には細かい指定があります。用紙サイズはすべてA4、片面印刷、手書きの場合は黒のボールペン(フリクションペンは不可)。郵送は市販の角形2号封筒に印刷した宛名ラベルを貼り、簡易書留速達で出願期間内(消印有効)に送ります。入試課への持参はできません。
逆算スケジュール
-
1年前〜:選択科目と外部検定
数学と物理学のどちらで受験するかを決め、選んだ科目の基礎を固め始めます。同時に、対象の外部検定を受験して証明書を確保します。数物情報科学科はスコア基準がないため、受験して証明書を手に入れること自体が目的です。TOEICを使う場合はL&RとS&Wの両方が必要な点、証明書の有効期間が出願締切日から2年以内である点に注意してください。
-
6か月前〜:選択科目の演習
選んだ科目について、大学基礎レベルまでの範囲を通しで演習します。60分という試験時間を意識し、時間を計って解く練習に移行していきます。並行して、在籍校の単位修得状況を確認し、編入学Bであれば62単位以上を満たす見込みが立つかを教務課で確かめておきます。
-
出願2か月前:書類の手配
成績証明書・卒業(見込)証明書・在籍(在学)証明書は発行に日数がかかります。出願期間は2026年10月19日〜10月23日の5日間しかないため、9月中には手配を始めます。外国の学校の出身者や、大学の個別認定で出願する人は、2026年9月14日までの事前確認が必須です。この期日を過ぎると問い合わせを受け付けないと要項に明記されています。
-
出願期間:登録・郵送・検定料
UCAROへの会員登録は出願期間前に済ませておけます。出願期間に入ったら志望情報と個人情報を登録し、選択科目を指定して、宛名ラベルを印刷して書類を郵送し、検定料を納入します。検定料納入後は登録内容を変更できないため、内容確認の画面で選択科目を含めて必ず見直してください。
-
直前期:総復習と口述対策
受験票は2026年11月27日から印刷できます。試験当日は目白キャンパスで、11時開始の学科選考と13時開始の口述試験の間に昼休みがあるため、昼食の持参が必要です。時計は時刻表示機能だけのものに限られ、スマートフォンやウェアラブル端末は時計として使えません。試験日当日は目白駅発着の都営バス「学05系統」が運休になる点にも注意してください。
化学生命科学科を志望していた人へ
化学生命科学科は2024年度から2026年度まで3年連続で募集がありましたが、2027年度は募集がありません。この学科を志望して準備してきた場合、2026年12月6日の試験には出願できないため、進路の組み直しが必要になります。
| 入学年度 | 数物情報科学科 | 化学生命科学科 |
|---|---|---|
| 2024年度 (2023/12/10実施) | 募集なし | 編入A 2年次/編入B 2年次又は3年次/学士入学 3年次 |
| 2025年度 (2024/12/8実施) | 募集なし | 編入A 2年次/編入B 2年次又は3年次/学士入学 3年次 |
| 2026年度 (2025/12/7実施) | 編入B 3年次/学士入学 3年次 | 編入A 2年次/編入B 2年次又は3年次/学士入学 3年次 |
| 2027年度 (2026/12/6実施) | 編入B 3年次/学士入学 3年次 | 募集なし |
ここで押さえておきたいのは、2つの学科は試験科目がまったく違うという点です。直近に実施された2026年度の化学生命科学科の学科選考は化学と生物学の2科目から1科目を選択する形式で、数物情報科学科の数学・物理学とは重なりません。化学生命科学科の対策として化学・生物を積み上げてきた場合、数物情報科学科へ志望を変えると準備をやり直すことになります。安易な振り替えは避け、次のいずれかで判断するのが現実的です。
- 2028年度の要項公表を待つ: 化学生命科学科は直近4年のうち3年で募集がありました。ただし日本女子大学は翌年度以降の募集学科を予告していないため、再開の有無は要項が公表されるまで確定しません。要項は例年、試験の数か月前に公表されています。
- 化学・生物で受験できる他大学へ広げる: 積み上げた科目を活かせる大学を探す方が、対策の追加負担は小さくなります。女子大学の理系学部では、奈良女子大学理学部やお茶の水女子大学理学部が編入学試験を実施しています。試験日・出願資格・選抜方法は大学ごとに異なるため、候補校それぞれの最新の募集要項で確認してください。
- 外国語検定の要件だけは先に満たしておく: 化学生命科学科はスコア基準のある区分です。募集が再開されたときに証明書が有効期間内にあるよう、受験計画を立てておくと出遅れずに済みます。
難易度と単位認定の考え方
日本女子大学は学科別の入試結果を「大学入試状況・結果」として公表していますが、掲載されているのは一般選抜(個別選抜型・英語外部試験利用型・大学入学共通テスト利用型)、学校推薦型選抜、総合型選抜、外国人、社会人の区分で、編入学・学士入学の志願者数や合格者数は含まれていません。編入・学士入学の実施状況を数値で確認できる資料は、2026年8月時点では見つかっていません。したがって倍率で難易度を語ることはできず、判断材料は要項に書かれた事実に限られます。
要項から分かるのは、募集人員が若干名であること、合否は学科選考・口述試験・出願書類を総合して判定されること、そして入試成績は開示されないことです。選択科目1つと口述試験という構成上、当日の取りこぼしが響きやすい試験だといえます。
編入後の学修計画で確認しておきたいのが単位認定です。要項では単位認定の詳細が「〈参考:2026年度〉2027年度未定」として前年度の内容で示されており、区分ごとに一括認定の範囲が異なります。編入学Bは教養科目12単位と自由選択科目の各学科の上限まで、学士入学は基礎科目・教養科目12単位・自由選択科目の上限までが一括認定の対象で、これに加えて内容が相当する学科科目は個別に認定されます。卒業に必要な総単位数は学科と入学年次により124単位〜129単位、入学時に認定されうる単位数の上限は前年度実績で49単位〜93単位でした。
要項には「認定単位数、教育課程及び資格取得要件により、3年次入学は2年間で、2年次入学は3年間でそれぞれ卒業できない場合があります」と明記されています。3年次編入だから必ず2年で卒業できる、とは限りません。教育職員免許状を取得したい場合は、既修得単位が免許状の課程認定を受けた科目かどうかで扱いが変わり、認定される単位数によっては卒業時に免許状が取得できないこともあります。司書・司書教諭、博物館学芸員、日本語教員の専門科目については、出身校の既修得単位の認定を行わないとされています。該当する場合は出願前に学修支援課へ確認しておいてください。
なお、日本女子大学の目白キャンパス内には学寮(泉山寮・潜心寮)があり、入寮申請期間は合格発表と同じ2026年12月11日〜12月18日(消印有効)、入寮可否の通知は1月下旬の予定です。遠方から通う予定であれば、合格発表後すぐに動けるよう条件を先に調べておくとよいでしょう。
日本女子大学の他学部との関係
2027年度に日本女子大学で募集があるのは、理学部数物情報科学科のほか、人間社会学部の現代社会学科・教育学科・心理学科、国際文化学部の国際文化学科、家政学部の被服学科、食科学部の食科学科です。ただし試験日は全学科共通で2026年12月6日のため、学内で複数の学科を併願することはできません。出願時に1学科を選ぶことになります。
編入総研では、日本女子大学人間社会学部、日本女子大学国際文化学部、日本女子大学文学部の記事も公開しています。学部ごとに募集のある学科・区分・入学年次が異なるため、志望を検討する際はそれぞれの記事と大学公表の最新の募集要項を確認してください。
よくある質問
2027年度に日本女子大学理学部のどの学科へ出願できますか?
数物情報科学科のみです。2027年度編入学試験・学士入学試験募集要項の「募集学部・学科及び募集人員」では、数物情報科学科が編入学B(一般編入)と学士入学のいずれも3年次で募集、化学生命科学科は3区分とも「――」=募集なしと表記されています。要項本文にも「表に『――』と記載のある学科は2027年度の募集はありません」と明記されているため、化学生命科学科志望として2026年12月6日の試験に出願することはできません。
大学1年次を修了した段階で日本女子大学理学部に出願できますか?
2027年度はできません。日本女子大学には編入学A(大学1年次修了者編入)という区分がありますが、数物情報科学科は2027年度も2026年度も編入学Aの募集を行っておらず、募集があるのは編入学B(一般編入)と学士入学だけです。編入学Bは大学に2年以上在学し62単位以上を修得(見込み含む)した人、短期大学卒業者、高等専門学校卒業者が対象で、入学年次はいずれも3年次です。
日本女子大学理学部の編入試験の試験科目は何ですか?
数物情報科学科の場合、11時から12時までの学科選考試験で数学と物理学の2科目から1科目を選択し、13時から口述試験が行われます。編入学B・学士入学とも同じ構成です。選択科目は出願時に決め、志願票の写真票に記入します。持込みは、辞書・辞典が全学科とも不可、電卓は数物情報科学科で物理学を選択した人のみ使用できます。
日本女子大学理学部の出願に英語のスコアは必要ですか?
数物情報科学科は、対象の外部試験を受験していることが要件で、スコアの基準はありません。対象は実用英語技能検定、TEAP(4技能)、GTEC/GTEC CBT、ケンブリッジ英語検定、IELTS(アカデミック・モジュール)、TOEFL iBT、TOEIC L&RとS&Wで、いずれか1つの証明書を提出します。ただしTOEICはL&RとS&Wの両方を受験している必要があり、英検の従来型は二次試験の受験が必要です(合否は問われません)。証明書は出願締切日から遡って2年以内に受験したものに限られます。
数学と物理学のどちらを選ぶべきですか?
出身校で体系的に学んできた科目を選ぶのが基本です。数物情報科学科は数学・物理学・情報科学を扱う学科で、選択した科目によって入学後の履修が制限されるという記載は要項にはありません。判断材料として、物理学を選択した場合のみ電卓の持込みが認められている点が挙げられます。計算量のある出題が想定される一方、暗算や概算の負担は軽くなります。数学は電卓が使えないため、手計算の正確さが前提になります。選択は出願時に確定し、志願票の写真票へ記入するため、出願までに決めておく必要があります。
化学生命科学科の編入試験は今後も実施されますか?
現時点では分かりません。化学生命科学科は2024年度から2026年度まで3年連続で募集がありましたが、2027年度は募集がありません。日本女子大学は翌年度以降の募集学科を予告していないため、2028年度の募集要項が公表されるまで再開の有無は確定しません。なお、直近に実施された2026年度の学科選考試験は化学と生物学の2科目から1科目を選択する形式で、数物情報科学科の数学・物理学とは出題科目が異なります。
日本女子大学理学部の編入試験の倍率はどのくらいですか?
公表されていません。日本女子大学は学科別の入試結果を「大学入試状況・結果」として公表していますが、対象は一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜・外国人・社会人の区分で、編入学・学士入学の志願者数や合格者数は含まれていません。募集人員は各学科とも若干名とだけ示されています。数値で難易度を判断する材料がないため、要項に書かれた選抜方法から準備を組み立てるのが現実的です。
編入後は2年間で卒業できますか?
認定される単位数によります。要項には「認定単位数、教育課程及び資格取得要件により、3年次入学は2年間で、2年次入学は3年間でそれぞれ卒業できない場合があります」と明記されています。卒業に必要な総単位数は学科と入学年次により124単位〜129単位、入学時に認定されうる単位数の上限は前年度実績で49単位〜93単位とされています。教育職員免許状の取得を希望する場合は、認定される単位によって卒業時に免許状が取得できないこともあるため、出願前に学修支援課へ確認してください。
この記事の情報はいつ時点のものですか?
2026年8月6日時点で日本女子大学が公表している2027年度編入学試験・学士入学試験募集要項と、2024年度から2026年度までの募集要項の原本にもとづいて作成しています。募集学科・日程・選抜方法・出願資格は年度ごとに変わるため、出願を検討する際は必ず大学が公表する最新の募集要項を確認してください。
まとめ
日本女子大学理学部の編入学・学士入学試験でまず確認すべきなのは、志望する学科にその年度の募集があるかです。2027年度(2026年12月6日実施)に募集があるのは数物情報科学科だけで、化学生命科学科は募集がありません。数物情報科学科も編入学Aの募集はなく、使えるのは編入学B(一般編入)と学士入学の2区分、入学年次はいずれも3年次です。
試験の構成はシンプルで、11時からの学科選考(数学・物理学から1科目選択)と13時からの口述試験の2つ。英語の筆記試験はなく、外国語検定は受験していればスコアを問わない要件です。そのぶん、選択した1科目の完成度と、志望理由書を含む書類・口述での説明力が合否を分けます。出願期間は5日間と短く、証明書の手配が間に合わないと出願自体ができません。まずは受験科目を決め、対象の外部検定の証明書を確保し、在籍校の単位修得状況を確認するところから始めてください。
あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。
ボタンを押すと予約ページが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。募集学科・日程・選抜方法・出願資格は、大学が公表する募集要項の原本を毎年度確認して記載しています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026年9月6日

