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神奈川大学外国語学部

神奈川大学外国語学部の編入|英語資格で筆記が免除される唯一の学部

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-08-10​​​​​​​​​​​​​​‌​‌​​​​‌‌‌‌‌​‌‌​‌‌

神奈川大学は11学部が同じ要項で編入学試験を行っていますが、英語の資格スコアで筆記試験が免除されるのは外国語学部だけです。「編入学試験 英語検定有資格者」という別区分で、筆記試験を免除し、書類審査と面接試験だけで選考します。ただし対象は英語英文学科(IESプログラム)の2年次・3年次に限られ、同じ外国語学部でもスペイン語学科・中国語学科・GECプログラムは対象外です。

一般の編入学試験は、学科ごとに第1科目の言語が違います。英語英文学科は「英語」、スペイン語学科は「スペイン語」、中国語学科は「中国語」。これに小論文を足して各100点・120分・総点200点です。スペイン語学科・中国語学科には英語の筆記がありません。試験科目は2年次と3年次で同じです。

2027年度(2027年4月入学)の日程は、出願が2026年10月1日(木)午前9時〜10月8日(木)消印有効、試験日が2026年11月1日(日)/横浜キャンパス、合格発表が11月6日(金)午後1時です。この記事では、3つの受験ルートの使い分け、学科・年次ごとの募集と科目、大学が公表している入試結果の実数、そして外国語学部が神奈川大学の編入で最も志願者が多い学部であるという事実までを、募集要項の原本にもとづいて整理します。

200点語学100点+小論文100点
11月1日2026年の試験日(横浜キャンパス)
25名2026年度の志願者(11学部で最多)
若干名募集人員(全学部共通)

この記事で分かること

  • 英語資格で筆記が免除されるのは英語英文学科IESプログラムだけであること
  • 免除ルートなら試験当日は午後1時10分集合で済むこと
  • スペイン語学科・中国語学科には英語の筆記がなく、その言語そのものが課されること
  • GECプログラムは海外の教育機関の出身者しか出願できないこと
  • 大学が公表している2026年度の志願者・受験者・合格者の実数
  • 社会人経験3年以上なら、小論文90分だけの別ルートがあること

出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。

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結論:2027年度の要点

項目内容
募集学科英語英文学科(IESプログラム)/スペイン語学科/中国語学科は2年次・3年次。英語英文学科(GECプログラム)は3年次のみ
募集人員若干名(全学部・全学科共通)
出願期間2026年10月1日(木)午前9時〜10月8日(木)消印有効。インターネット出願+郵送
試験日・試験場2026年11月1日(日)/横浜キャンパス
試験時間編入学試験は集合9:10/学力試験9:30〜/面接試験13:30〜英語検定有資格者は集合13:10/面接13:30〜
選考方法編入学試験は学力試験および面接試験の総合評価。英語検定有資格者は書類審査および面接試験の総合評価。面接の配点は要項に記載がありません
配点200点(語学100点+小論文100点、120分)。2年次・3年次で同じ
出願資格(大学在学中)3年次は2年以上在学・62単位以上/2年次は1年以上在学・31単位以上(いずれも教職課程等の資格科目を除く
英語スコアの要否編入学試験では不要。英語検定有資格者で受ける場合と、GECプログラム3年次に出願する場合のみ必要
合格発表2026年11月6日(金)午後1時
入学検定料35,000円+サービス利用料1,100円。併願チャレンジ割は対象外
入学後のキャンパスみなとみらいキャンパス(試験場の横浜キャンパスとは別)

出典: 神奈川大学「2027年度 入学試験要項(編入学試験/編入学試験 英語検定有資格者/社会人編入学試験)」。年度によって変わります。出願前に必ず最新の募集要項を確認してください。

受験ルートは3つ。どれで出すかを最初に決める

神奈川大学の編入学関係の入試は1冊の要項に3制度が入っています。外国語学部はこの3つすべてに関係する、学内で唯一の学部です。制度が違えば試験科目も当日の拘束時間も変わるので、ここを最初に決めます。

制度対象試験当日
編入学試験 英語英文(IES)2・3年次/スペイン語 2・3年次/中国語 2・3年次/英語英文(GEC)3年次 語学100点+小論文100点
120分・200点
集合9:10
学力9:30〜/面接13:30〜
編入学試験
英語検定有資格者
英語英文学科(IESプログラム)2・3年次だけ 筆記なし
書類審査+面接
集合13:10
面接13:30〜
社会人編入学試験 英語英文(IES)2・3年次/スペイン語 2・3年次/中国語 2・3年次
GECは対象外
小論文のみ
90分・100点
集合9:10
学力9:30〜/面接13:30〜

出願期間・試験日・合格発表日・入学手続の期間は3制度とも完全に同一です。したがって3つのうち2つを併願することはできません。10月8日の出願締切までに、制度・学科・志望年次を1つに絞る必要があります。

英語資格で筆記が免除される「英語検定有資格者」

神奈川大学の要項は、この制度を「高い英語力を修得し、また、明確な目的意識のもとに修学を継続する意志を持つ者に、筆記試験を免除し、書類審査と面接によって選考を行う編入学試験制度」と説明しています。募集は外国語学部英語英文学科(IESプログラム)の2年次と3年次だけ、募集人員はどちらも若干名です。

出願するには、【英語資格】①〜⑧のいずれかを有し、かつ【その他出願資格】1〜10のいずれかを満たす必要があります。つまり英語資格だけでは足りず、短大卒・高専卒・大学に2年以上在学し62単位以上といった通常の編入の資格も同時に必要です。

英語外部試験基準
実用英語技能検定準1級 CSEスコア2304点(英検S-CBT、英検S-interviewも可)
TOEIC L&R+S&W合計1095点IPのスコアは出願に利用不可
TOEFL iBT72点(2026年1月21日導入のバンドスコア方式の場合は「0〜120」の参考値を採用)
IELTS5.5(アカデミック・モジュールに限る)
Cambridge EnglishB2 First または B2 First for Schools(160点)
GTEC 検定版Advancedタイプ・CBTタイプ1180点(アセスメント版は不可)
TEAP309点
TEAP CBT600点

期限が2つある。スコアは「取得後2年以内」

見落としやすいのが有効期限です。要項は「当該資格を取得した時期は、出願時点において、当該資格取得後2年以内とする」と定めています。さらに「各外部試験において異なる実施回のスコアを組み合わせての出願はできません」と明記されています。TOEICで合計1095点を狙う場合、L&RとS&Wを別々の回で受けて足し合わせることはできないという読み方になります。

もう1つ、証明書は原本提出でコピー不可です。英検なら「実用英語技能検定合格証明書」、TOEICなら「公式認定証」、TOEFL iBT・GTECなら「スコアレポート」、IELTSなら「Test Report Form」、Cambridge Englishなら「合格証明書」、TEAP・TEAP CBTなら「Official Score Report」。原本を出せない場合やデジタル証明書を印刷して出す場合は、その写しを大学や専門学校等で原本証明(証明者の署名・押印)してもらったうえで送る必要があります。この手配に日数がかかります。スコアが基準に届いた時点で、証明書の現物がどこにあるかまで確認しておいてください。

当日は午後だけ。それでも面接は同じ13:30から

この区分の試験時間は集合が午後1時10分、面接試験が午後1時30分からです。筆記がないので午前中の学力試験はありません。一般の編入学試験で受ける人は集合9時10分から夕方まで拘束され、昼食を持参する必要がありますが、英語検定有資格者は午後の数時間で終わります。

裏を返すと、合否を決める材料が書類審査と面接だけだということです。筆記で挽回する余地がありません。志望理由書は本学所定用紙で、面接はその内容を土台に進むと考えるのが自然です。「英語ができること」はすでに資格で示し終えているので、面接で問われるのはその先――なぜ神奈川大学の英語英文学科IESプログラムなのか、入学後に何を研究するのか――になります。

神奈川大学は要項に「試験に関する内容、評価基準等については、公平な選抜試験実施のため、お答えできません」と明記しています。面接で何を聞かれるか、書類のどこがどう配点されるかを大学に問い合わせても回答は得られません。この記事でも、要項と公表資料で確認できない出題傾向・面接内容は書いていません。

募集学科と年次:GECだけ条件が別

2027年度要項の募集学科表は次のとおりです。募集人員はすべて「若干名」です。

学科・プログラム2年次3年次
英語英文学科(IESプログラム)
英語英文学科(GECプログラム)×
スペイン語学科
中国語学科

4つの募集単位のうち、3年次だけに限られるのはGECプログラムです。そしてGECプログラム3年次だけ、出願資格そのものが他と別建てになっています。ここが外国語学部で最も誤解されやすいところです。

GECプログラム3年次は海外の教育機関の出身者に限られる

要項の【出願資格(外国語学部英語英文学科(GECプログラム)(3年次))】は、まず[出願資格Ⅰ]1〜3のいずれか1つを求めています。

  • 外国において外国の教育制度に基づく大学を卒業した者、または2027年3月までに卒業見込みの者
  • 外国において外国の教育制度に基づく短期大学を卒業した者、または2027年3月までに卒業見込みの者
  • 外国において外国の教育制度に基づく大学において2年以上の課程を修了した者、または2027年3月までに修了予定の者

そのうえで[出願資格Ⅱ]として、(a) その教育機関の指導言語が英語であり、出願書類でそのことが確認できること、または (b) 指導言語が英語でない・英語であることを書類で確認できない場合は、英語外部試験が基準以上であることが必要です。(b)の基準は英検準1級(CSE2304)、TOEIC L&R 785点かつS&W 310点で合計1095点、TOEFL iBT 72点、IELTS 5.5、Cambridge English B2 First(160点)、GTEC 1180点、TEAP 309点、TEAP CBT 600点です。

日本の大学・短大・高専・専修学校に在学中または卒業の方は、GECプログラムには出願できません。英検準1級を持っていても[出願資格Ⅰ]を満たさないためです。この場合の入口は、英語英文学科ならIESプログラムになります。

この条件は、プログラムの中身と対応しています。神奈川大学の学部公式ページによれば、GECプログラムは4年間すべての専門科目の授業を英語で行い、2年次に1学期間の留学を必須とするプログラムです。3年次から合流する編入生に対して、すでに英語で高等教育を受けた経験を求めているという構造です。なおGECプログラムは社会人編入学試験では2年次・3年次とも募集がありません。

一方のIESプログラム(Integrated English Studies)は、従来の英語英文学科が持っていた「英語学・英語教育」「英語圏文学」「英語圏文化」の3分野を再編したプログラムで、授業は日本語も用いて進みます。日本の大学・短大・専門学校・高専から編入する方の実質的な入口はこちらです。

試験科目と配点:第1科目の言語が学科で違う

要項の試験科目表は、2年次と3年次を1つのセルにまとめて科目を示しています。つまり外国語学部は年次によって試験科目が変わりません。変わるのは学科です。

学科・プログラム年次試験科目(各100点)時間・総点
英語英文学科(IES)2年次・3年次英語
小論文
120分
200点
英語英文学科(GEC)3年次英語
小論文
120分
200点
スペイン語学科2年次・3年次スペイン語
小論文(日本語による)
120分
200点
中国語学科2年次・3年次中国語
小論文(日本語による)
120分
200点

読み落としやすい点を2つ挙げます。

1つめ。スペイン語学科・中国語学科に英語の筆記はありません。代わりにその言語そのものが100点分課されます。「編入だからとりあえず英語」と考えて準備を始めると、対策の方向がまるごとずれます。逆に言えば、スペイン語や中国語をすでに学んできた方にとっては、英語で勝負しなくてよい入口です。

2つめ。小論文の書式表記が学科で違います。スペイン語学科・中国語学科は「小論文(日本語による)」と要項に明記されているのに対し、英語英文学科(IES・GEC)は「小論文」とだけ書かれ、言語の限定がありません。要項の表記の違いはこのとおりですが、使用言語について明確に断定できる記載は要項に見当たりません。英語英文学科を志望する方は、出願前に入試センターへ確認しておくのが安全です。

なお、経済学部・経営学部・人間科学部などの「英語」には「ただし、出願資格8によって出願する外国人留学生は『日本語』」という注記が付いていますが、外国語学部の欄にこの注記はありません。また、要項で「出願時に1科目選択」の注記が付くのは法学部3年次と理学部の一部コースだけで、外国語学部に選択科目はありません。

過去問は大学公式で2年分公開されている

神奈川大学は、公式サイトの「資料・過去問題請求」ページで編入学試験の過去問題を2年分公開しています。解答と「出題の意図」まで併せて公開されているのが特徴で、大学が何を評価しようとしているのかを推測ではなく大学の言葉で確認できます。語学の筆記も小論文も、これが最も確実な出発点です。

ただし注意書きが2つあります。試験種別によっては一部実施していない学部・学科・年次があること、そして著作権の関係で試験問題を一部非公開としている場合があることです。志望学科・志望年次の分がそろっているかは、実際に開いて確認してください。なお、著作権の観点から、この記事に過去問の設問そのものは記載していません。

公表された入試結果:外国語学部が学内で最多の志願者

神奈川大学は入試結果を公表しています。「倍率は非公表」ではありません。2026年度(2026年4月入学=2025年秋実施)の編入学試験の実数は次のとおりです。列の名称は要項の資料どおり「志望年次/志願者数/受験者数/合格者数/備考」です。

学科・区分志望年次志願者受験者合格者
英語英文学科 IESプログラム2年次552
英語英文学科 IES(英語検定有資格者)2年次221
英語英文学科 IESプログラム3年次1092
英語英文学科 IES(英語検定有資格者)3年次552
英語英文学科 GECプログラム3年次111
スペイン語学科2年次110
スペイン語学科3年次000
中国語学科2年次111
中国語学科3年次000
外国語学部 小計25249

学部全体では受験者24名に対し合格者9名で、受験者数を合格者数で割ると約2.7倍です。ただしこれは学部全体の数字であることに注意してください。学科・年次別の区分は志願者0〜10名と母数が小さく、合格者0名の区分もあるため、区分ごとの倍率は計算していません。公表されているのは2026年度の1年分だけなので、複数年の推移も語れません。

そのうえで読み取れることが2つあります。1つは英語検定有資格者の区分が結果表でも別枠で集計されていて、実際に運用されているということ。2年次で2名志願・1名合格、3年次で5名志願・2名合格と、学部の合格者9名のうち3名がこの免除ルートから出ています。もう1つは3年次のIESプログラムに志願者が集中していることです。

学部別で見ると外国語学部が突出している

同じ2026年度、神奈川大学全体の編入学試験は志願84名・受験75名・合格32名でした。学部別の志願者数を並べると、外国語学部の25名は11学部で最も多い数字です。

外国語学部
25名
国際日本学部
15名
経営学部
9名
建築学部
8名
理学部
7名
工学部
5名
経済学部
4名
人間科学部
4名
法学部
3名
情報学部
3名
化学生命学部
1名

2026年度 編入学試験・学部別の志願者数(実数)。出典: 神奈川大学「入試結果」。合計84名。募集人員は全学部・全学科とも若干名です。

3年次に出願しても2年次での合格になることがある

要項には「3年次への出願者は、単位修得状況および選考結果により、2年次に合格させることがあります。ただし、2年次の募集がない学科等においては、この制度を適用しません(合格は3年次のみ)」と明記されています。

外国語学部の場合、英語英文学科(IES)・スペイン語学科・中国語学科は2年次の募集があるため適用対象英語英文学科(GECプログラム)は2年次の募集がないため対象外(合格は3年次のみ)という読み方になります。

2026年度は大学全体で5名がこの扱いになりました。ただし外国語学部の編入学試験では、この5名は発生していません(結果表の備考欄が空欄)。一方で社会人編入学試験のほうでは、中国語学科3年次に出願した1名が2年次での合格になっています。制度としては現に動いているが、外国語学部で毎年起きるものではない、という位置づけです。3年次に出願すれば必ず2年次の合格機会があるという意味ではありません。

社会人経験3年以上なら小論文90分だけの別ルート

社会人編入学試験は、出願資格1〜8のいずれかを満たし、かつ出願時に社会人としての経験が3年以上ある方が対象です。要項の注意書きで「社会人(家事専従者を含む)としての経験は、高等学校卒業からのものを含みます」と定義されているのが特徴で、会社勤めに限られません。

そして外国語学部にとって最も大きいのは試験科目です。

制度英語英文(IES)スペイン語中国語
編入学試験英語+小論文
120分・200点
スペイン語+小論文
120分・200点
中国語+小論文
120分・200点
社会人編入学試験小論文のみ
90分・100点
小論文のみ
90分・100点
小論文のみ
90分・100点

社会人編入では語学の筆記そのものがなくなります。スペイン語学科・中国語学科を志望する方にとっては、その言語の試験を受けずに出願できるということです。2026年度の実績は、外国語学部で志願2名・受験2名・合格2名(英語英文学科IES 3年次1名、中国語学科3年次1名)でした。大学全体の社会人編入学試験の合格者3名のうち2名が外国語学部です。

ただし条件も付きます。出願書類に在職証明書(本学所定用紙)またはそれに準ずる証明書(源泉徴収票・納税証明書など)が加わります。また社会人編入の出願資格には、編入学試験にある「大学に1年以上在学・31単位以上(2年次への出願に限る)」に相当する枠がありません。大学在学中の方は2年以上在学・62単位以上が必要になります。そして前述のとおりGECプログラムは社会人編入の募集がありません。

2年次と3年次、どちらで出願するか

外国語学部は試験科目が2年次と3年次で同じなので、「3年次のほうが試験が重い」という判断軸が使えません。代わりに効いてくるのが単位認定と学費です。要項の「編入学者の卒業要件単位数と認定単位数(参考)」から、外国語学部の行を抜き出します。

学科年次卒業要件認定単位数(基準)
英語英文学科(IES)2年次128単位異系統等 34 / 同系統等 42
英語英文学科(IES・GEC)3年次128単位異系統等 66 / 同系統等 72
スペイン語学科2年次126単位異系統等 36 / 同系統等 38
スペイン語学科3年次126単位異系統等 64〜70(別基準あり)/ 同系統等 70
中国語学科2年次126単位30〜32(別基準あり・系統区分なし)
中国語学科3年次126単位64〜70(別基準あり・系統区分なし)

「同系統」「異系統」は、編入学前に在籍していた学校の種別と専攻分野から大学が判定するものです。要項には「既修得単位数が認定単位数の上限を下回る場合は、既修得単位数を上限として認定します」とあるので、表の数字は上限であって保証値ではありません。また多くの学科で「専門科目」より「教養系科目」の認定単位を多く設定していると要項が説明しています。入学後に専門を重点的に履修させる設計です。

学費は、外国語学部が2年次は「経営・外国語・国際日本・人間科学学部」の列、3年次は「経営・外国語・国際日本学部」の列に入ります(3年次の表では人間科学部が独立するため列の組み方が変わります)。

項目2年次編入3年次編入
入学金200,000円
(本学卒業者は100,000円)
200,000円
(本学卒業者は100,000円)
授業料850,000円850,000円
施設設備資金300,000円300,000円
学会費3,000円3,000円
委託徴収金ほか宮陵会準会員費15,000円/後援会費10,000円/保険2,600円宮陵会準会員費20,000円/後援会費10,000円/保険1,750円
初年度合計1,380,600円
(本学卒業者 1,280,600円)
1,384,750円
(本学卒業者 1,284,750円)

2027年度入学者の金額。委託徴収金は2026年度参考額。分納も可能で、第2分納期はいずれも575,000円です。教職課程・資格教育課程を履修する場合は登録費が別途必要です。

出願の実務:知らないと出せないこと

出願はインターネット出願と郵送の組み合わせです。マイページ登録 → 出願情報の入力 → 入学検定料の納入 → 志願票等を印刷 → 郵便局の窓口から簡易書留・速達で郵送という流れになります。

  • 検定料は「その他の入試」区分で35,000円+サービス利用料1,100円。コンビニ/クレジットカード/Pay-easy/ネットバンキングで納入します。海外からの送金はできません。また「併願チャレンジ割」は編入学試験に適用されません(対象は総合型選抜〈適性検査型〉・一般入試前期・共通テスト利用入試)
  • 志願票(A)と志望理由書は本学所定用紙です。大学公式サイトからダウンロードして印刷します。窓口配布や郵送はありません
  • 大学在学中の方の証明書は3点。在学証明書(または在籍期間証明書)+履修証明書または単位修得見込証明書(現年次で履修中の科目・単位が明記されたもの)+成績証明書
  • 履修登録期間の都合で履修証明書が発行されない場合は、単位が明記された履修予定科目(シラバス・履修要覧・時間割等)を確認できる書類を必ず提出すると要項に明記されています
  • 証明書は原則として出願前3か月以内の発行分。既卒者・退学者の卒業証明書・成績証明書は2026年4月1日以降の発行分
  • 出願手続後の書類の変更は認められません。学科・志望年次・制度は出願時点で確定します
  • 受験票は郵送されません。ネット出願サイトのマイページ「オンライン受験票」から出力します(試験日の3日前までに確認可能になり、メールで通知)
  • 神奈川大学在学中の方は出願できません(卒業見込みの方を除く)

出願資格でよく落とし穴になるのが単位数の数え方です。要項は「教職課程等の資格科目を除き、62単位以上」「同じく31単位以上」と書いています。教職科目は62単位・31単位に数えません。また「現在履修中の科目をもって出願資格を満たす者は、2027年3月までに当該単位を取得できない場合、入学することができません」とも明記されています。

試験当日の実務も要項に細かく書かれています。試験場に時計はなく、貸出しもありません。スマートフォンやスマートウォッチを時計として使うこともできません。電卓・定規・コンパス・耳栓は使用不可で、使用すると不正行為として扱われます。試験開始後30分を過ぎると原則として受験できません。公共交通機関の乱れで遅刻しそうなときの連絡先は試験実施本部(045-481-5661)で、入試センターとは別番号です。編入学試験・社会人編入学試験で受ける方は面接が13:30からなので昼食を持参してください。

科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。

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併願の考え方:学内では1つしか受けられない

神奈川大学の編入学関係の入試は、3制度・11学部・全学科・全年次が2026年11月1日(日)の1日に行われ、試験場も全学部が横浜キャンパスです。したがって学内で2つの学部・学科を併願することはできません。

もう1つ、外国語学部の受験生が取り違えやすい点があります。入学後のキャンパスはみなとみらいキャンパスですが、試験当日に行くのは横浜キャンパス(横浜市神奈川区六角橋)です。みなとみらいキャンパスへ向かってしまうと間に合いません。要項の「入学後の修学キャンパスについて」には、【横浜】法・経済・人間科学・理・工・建築・化学生命・情報/【みなとみらい】経営・外国語・国際日本と明記されています。

学内併願ができない以上、他大学との併願を考える方が多いはずです。その場合は11月1日という試験日が基準になります。同じ日に他大学の編入試験が入っていないかを、要項が出そろう夏のうちに突き合わせておいてください。

対策の進め方

  • まず最初に

    3つのルートのどれで出すかを決める。英語英文学科IESで英語資格が基準に届いているなら英語検定有資格者(筆記免除)、社会人経験3年以上なら社会人編入(小論文90分のみ)、それ以外は編入学試験です。ルートで準備の中身がまるごと変わります

  • 早い段階で

    志望年次を決める。外国語学部は2年次と3年次で試験科目が同じなので、判断材料は認定単位数と卒業までに取る単位数、そして出願資格(3年次は2年以上在学・62単位以上/2年次は1年以上在学・31単位以上、いずれも教職課程等の資格科目を除く)です

  • 免除ルートを狙うならできるだけ早く

    英語資格の受験を先に済ませる。スコアは出願時点で取得後2年以内異なる実施回の組み合わせ不可TOEIC IPは不可。証明書は原本提出(コピー不可)なので、原本の所在と、必要なら原本証明を受ける手配まで含めて逆算します

  • 夏〜9月

    大学公式の過去問題(2年分・解答と出題の意図つき)に当たる。語学の筆記も小論文も、まずここで出題の形を確認します。志望学科・志望年次の分がそろっているとは限らないので、早めに開いて確認しておきます

  • 9月中

    証明書を手配する。在学中なら在学証明書・履修証明書(または単位修得見込証明書)・成績証明書の3点。原則として出願前3か月以内の発行分です。履修証明書が発行されない場合の代替書類も要項で確認しておきます

  • 10月1日(木)〜10月8日(木)

    出願期間(消印有効)。10月1日午前9時開始。ネット出願で登録・検定料納入のうえ、志願票(A)・志望理由書を印刷し、郵便局の窓口から簡易書留・速達で送ります。出願後の書類変更はできません

  • 10月〜試験直前

    120分で2科目を書き切る形に慣らす。語学100点+小論文100点で1科目あたり60分の計算です。並行して志望理由書の内容を面接で話せる形に整理します。免除ルートの方は書類審査と面接だけが判定材料なので、ここが本番です

  • 試験日の3日前まで

    オンライン受験票が確認できるようになります(確認可能になった時点でメール通知)。受験票は郵送されません。マイページから自分で出力します

  • 11月1日(日)

    試験当日は横浜キャンパス(みなとみらいではありません)。編入学試験・社会人編入は集合9:10/学力9:30〜/面接13:30〜で昼食を持参英語検定有資格者は集合13:10/面接13:30〜。試験場に時計はなく貸出しもないため、時計は自分で用意します(電卓・定規・コンパス・耳栓は使用不可)

  • 11月6日(金)13時

    合格発表。入学手続は第一次(入学金)が11月6日〜11月20日、第二次(学費等)が11月6日〜2027年1月26日。入学手続書類の提出は2027年1月11日〜1月26日(消印有効)です

よくある質問

英語の資格スコアがあれば筆記試験は免除されますか。

免除されます。ただし対象は外国語学部英語英文学科(IESプログラム)の2年次・3年次だけです。「編入学試験 英語検定有資格者」という別区分で、筆記試験を免除し、書類審査と面接試験の総合評価で判定します。基準は実用英語技能検定 準1級(CSEスコア2304点)、TOEIC L&R+S&W 合計1095点、TOEFL iBT 72点、IELTS 5.5、Cambridge English B2 First(160点)、GTEC検定版Advanced・CBTタイプ 1180点、TEAP 309点、TEAP CBT 600点のいずれかです。資格の取得時期は出願時点で取得後2年以内、異なる実施回のスコアを組み合わせての出願はできません。TOEICのIPスコアも使えません。神奈川大学の11学部の中でこの制度があるのは外国語学部だけで、同じ外国語学部でもスペイン語学科・中国語学科・GECプログラムは対象外です。

英語検定有資格者で受けると、試験当日は何時に行けばよいですか。

集合が午後1時10分、面接試験が午後1時30分からです。筆記試験がないため午前中の学力試験(集合9時10分・試験9時30分〜)はありません。一般の編入学試験で受ける人は朝から夕方まで拘束されますが、英語検定有資格者の区分は午後だけで終わります。試験日は2026年11月1日(日)、試験場は横浜キャンパスで、これは全学部・全区分で共通です。合格発表も同じ11月6日(金)午後1時です。

学科によって試験科目はどう違いますか。

第1科目の言語が学科ごとに違います。英語英文学科(IESプログラム・GECプログラム)は「英語」100点+「小論文」100点、スペイン語学科は「スペイン語」100点+「小論文(日本語による)」100点、中国語学科は「中国語」100点+「小論文(日本語による)」100点で、いずれも120分・総点200点です。つまりスペイン語学科・中国語学科では英語の筆記はなく、代わりにその言語そのものが課されます。なお英語英文学科の小論文には要項に「日本語による」の限定がなく、スペイン語学科・中国語学科の小論文には付いています。試験科目の年次による差はなく、2年次・3年次とも同じ科目です。

スペイン語学科と中国語学科は2年次と3年次のどちらを受けられますか。

どちらも受けられます。2027年度要項の募集学科表では、英語英文学科(IESプログラム)・スペイン語学科・中国語学科の3つが2年次・3年次とも「○」です。募集人員はすべて若干名です。2年次のみ・3年次のみに限られているのは英語英文学科(GECプログラム)で、こちらは3年次だけの募集です。志望年次は出願時に決め、出願手続後の書類の変更は認められません。

GECプログラムには誰が出願できますか。

海外の教育機関の出身者に限られます。GECプログラム3年次の出願資格は他学科と別建てで、[出願資格Ⅰ]として「外国において外国の教育制度に基づく大学を卒業(見込)」「同じく短期大学を卒業(見込)」「同じく大学において2年以上の課程を修了(見込)」のいずれか1つを満たすことが必要です。そのうえで[出願資格Ⅱ]として、その教育機関の指導言語が英語であることが出願書類で確認できるか、確認できない場合は英検準1級(CSE2304)・TOEIC L&R 785点かつS&W 310点で合計1095点・TOEFL iBT 72点・IELTS 5.5などの英語外部試験の基準を満たす必要があります。日本の大学・短大・高専・専修学校に在学中または卒業の方は、GECプログラムには出願できません。GECは全専門科目を英語で行い2年次に1学期間の留学を必須とするプログラムで、その前提に合わせた出願資格になっています。

倍率はどれくらいですか。

神奈川大学は編入学試験の結果を公表しています。2026年度(2026年4月入学)の外国語学部は、志願者25名・受験者24名・合格者9名でした。受験者数を合格者数で割ると約2.7倍です。ただしこれは学部全体の数字で、学科・年次別の区分は志願者0〜10名と母数が小さく、合格者0名の区分もあるため、区分ごとの倍率は計算していません。内訳は英語英文学科IESプログラムの2年次が志願5・受験5・合格2、同2年次(英語検定有資格者)が志願2・受験2・合格1、同3年次が志願10・受験9・合格2、同3年次(英語検定有資格者)が志願5・受験5・合格2、GECプログラム3年次が志願1・受験1・合格1、スペイン語学科2年次が志願1・受験1・合格0、同3年次が0名、中国語学科2年次が志願1・受験1・合格1、同3年次が0名です。なお大学全体では志願84名・受験75名・合格32名で、外国語学部の25名は11学部で最も多い志願者数です。

神奈川大学の他学部と併願できますか。

できません。編入学試験・編入学試験 英語検定有資格者・社会人編入学試験の3制度とも、全学部・全学科・全年次が2026年11月1日(日)の1日で、試験場も全学部が横浜キャンパスです。出願する10月上旬の時点で、学部・学科・志望年次を1つに決める必要があります。なお外国語学部の入学後のキャンパスはみなとみらいキャンパスですが、試験当日に行くのは横浜キャンパスです。ここを取り違えないでください。また、神奈川大学の「併願チャレンジ割」は編入学試験には適用されません。

出願条件・日程・科目に関する最終的な確認は、大学公式の編入学試験 入学試験要項ダウンロードのページと、神奈川大学入試センターへの問い合わせでお願いします。過去問題は資料・過去問題請求のページから確認できます。学部の学びの内容は外国語学部の公式ページで確認できます。

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。オンライン編入学院は、大学編入試験に特化した完全オンラインの予備校です。志望校の出願条件の読み解きから、語学・小論文の対策、志望理由書と面接まで、一人ひとりの状況に合わせて伴走します。

この記事は神奈川大学が公表している2027年度入学試験要項および入試結果にもとづいて作成しています。出願前には必ず大学公式の最新情報をご確認ください。

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