関西大学環境都市工学部の編入試験対策|難易度・出題傾向・合格ロードマップ
結論:関西大学環境都市工学部の編入試験はこんな試験
関西大学環境都市工学部の編入試験は、建築学科・都市システム工学科・エネルギー環境・化学工学科の3学科を対象に、2年次編・転入学と3年次編・転入学の2区分で実施される理系の試験です。学科と区分の組み合わせごとに試験科目がまったく異なり、2年次は数学+理科(物理、または物理と化学)+面接、3年次は学科別の専門2科目(建築計画学・建築構造力学/応用数学・専門論文/応用数学・物理化学)+面接という構成です。募集人員はいずれも「若干名」で、大学が公表する入試結果でも志願者は年2〜8名という小規模な選抜が続いています。出願には英検準2級・TOEIC 400点・TOEFL iBT 2.5(旧31点)のいずれかという、経済・経営系学部と比べて到達しやすい英語基準がある一方、3年次編入には出願前の「出願資格審査」という早い関門があり、2027年度はすでにその締切(2026年7月21日)を過ぎています。この記事では、最新要項・オンライン編入学院の過去問分析・大学公表の入試結果をもとに、学科別の対策の立て方を解説します。
出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。
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試験概要(最新要項データ)
2027年度2027年度(2026年10月実施・2027年4月入学)の募集要項にもとづくデータです。この節は毎年の要項公表に合わせて更新されます(更新日: 2026-09-06)。
| 試験日 | 2026年10月18日(日) |
|---|---|
| 出願期間 | データ登録: 2026年9月8日9:30〜9月11日23:00/入学検定料納入: 9月8日9:30〜9月11日24:00/必要書類送付: 9月8日〜9月11日消印有効 |
| 合格者発表 | 2026年11月2日(月) |
| 募集学科 | 建築学科/都市システム工学科/エネルギー環境・化学工学科(いずれも2年次・3年次編・転入学の両方を実施) |
| 試験科目(2年次) | 数学(100点)+理科+面接。理科は建築学科=物理(100点)、都市システム工学科・エネルギー環境・化学工学科=物理(50点)+化学(50点) |
| 試験科目(3年次) | 専門科目1・2(各100点)+面接。建築学科=建築計画学+建築構造力学/都市システム工学科=応用数学+専門論文/エネルギー環境・化学工学科=応用数学+物理化学 |
| 英語外部試験(出願資格) | 実用英語技能検定準2級以上/TOEFL iBT 2.5以上(2026年1月20日以前受験は31点以上)/TOEIC L&R 400点以上のいずれかを、出願時から過去2年以内に取得 |
| 出願資格(単位・学歴) | 2年次: 4年制大学に1年以上在学+36単位以上(見込含む)、または短大・高専卒業(見込)等/3年次: 2年以上在学+76単位以上(見込含む)、理工系4大卒(見込)、技術系短大・高専卒業(見込)等 |
| 3年次の出願資格審査 | 出願に先立ち単位確認書等の事前審査が必須。2027年度は2026年7月21日必着で提出、結果は2026年8月28日に通知 |
出願資格・提出書類・審査基準などの詳細は、必ず関西大学が公表する最新の募集要項(大学公式サイトで「関西大学 環境都市工学部 編・転入試」と検索)で確認してください。本記事は学習計画づくりのための参考情報です。
科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。
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出願手続きの実務(チェックリスト)
環境都市工学部は、目指す区分によって準備の起点がまったく違います。特に3年次編・転入学は出願資格審査という早い関門があるため、まずはどちらの区分を目指すのかを早期に決めることが重要です。
- 学科・区分の決定(〜半年前): 建築学科・都市システム工学科・エネルギー環境・化学工学科のどれを志望するか、2年次と3年次のどちらの区分で挑むかを決めます。3年次は出願資格審査があるため、対象外と判定されると2年次編・転入学への出願に切り替わる場合があります。
- 英語外部試験のスコア確保: 実用英語技能検定準2級・TOEIC L&R 400点・TOEFL iBT 2.5のいずれかを、出願時から過去2年以内に取得します。基準自体は高くありませんが、有効期限があるため取得時期は逆算して計画してください。
- (3年次のみ)出願資格審査書類の準備: 出願資格審査用単位確認書、出身校の教育課程表・履修要項、成績証明書、単位認定を希望する科目のシラバスなどを、7月下旬の締切に合わせて準備します。
- 単位・在籍要件の確認: 2年次は36単位以上、3年次は76単位以上(いずれも見込み含む)の修得が必要です。在籍校の教務課などで早めに確認しておきます。
- 出願期間(9月上旬): データ登録・検定料納入・必要書類送付をすべて期間内に終える必要があります(必要書類は消印有効)。出願期間は1週間に満たないため、書類は事前に揃えておきます。
必要書類の正式なリストと様式・締切日は年度ごとに変わる可能性があります。必ず関西大学が公表する最新の募集要項で確認してください。
難易度・倍率(大学公表データ)
関西大学は「Kan-Dai web(関西大学入学試験情報総合サイト)」の入試結果ページで、編・転入試(学外受験者)の学部別志願者数・合格者数を年度ごとに公表しています。環境都市工学部の直近7年間の実施状況は次のとおりです(出典: 関西大学入試結果ページ「編・転入試(学外受験者)」各年度版。倍率は志願者数÷合格者数で編入総研編集部が計算。受験者数・入学者数の内訳は公表されていません)。
| 年度 | 志願者 | 合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 2020年度 | 3名 | 2名 | 1.5倍 |
| 2021年度 | 3名 | 1名 | 3.0倍 |
| 2022年度 | 3名 | 1名 | 3.0倍 |
| 2023年度 | 8名 | 3名 | 2.7倍 |
| 2024年度 | 7名 | 3名 | 2.3倍 |
| 2025年度 | 6名 | 2名 | 3.0倍 |
| 2026年度 | 2名 | 1名 | 2.0倍 |
この表とグラフから読み取れるのは次の点です。
- 母数が非常に小さい選抜です。志願者は年2〜8名、合格者は年1〜3名にとどまり、募集人員の「若干名」という表記どおりの規模です。1〜2名の増減で倍率が大きく動くため、年度ごとの倍率の上下そのものに強い意味はありません。
- 倍率はおおむね1.5〜3.0倍で推移。2023年度は志願者が8名まで増えましたが合格者も3名に増え、倍率は2.7倍にとどまりました。
- この集計は建築学科・都市システム工学科・エネルギー環境・化学工学科、2年次・3年次編・転入学のすべてを合わせた学部全体の数値です。大学は学科別・区分別の内訳を公表していないため、志望学科単独の倍率は分かりません。
- 受験者数・入学者数は公表されていないため、一般的な「受験者数÷合格者数」の実質倍率は計算できません。この記事の倍率は志願者数ベースの参考値です。
学科・区分の選び方と出題傾向(過去問分析)
環境都市工学部は学科×区分の組み合わせで試験がまったく違う制度です。したがってこの節は「自分はどの学科・どの区分で戦うか」を決める材料として読んでください。オンライン編入学院の過去問分析をもとに、学科・科目ごとの出題の特徴を紹介します(著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません)。
都市システム工学科・エネルギー環境・化学工学科を目指すなら(応用数学)
3年次編・転入学の「応用数学」は、微分積分と線形代数を中心とした出題です。オンライン編入学院が確認した13問はいずれも純粋な数学分野の計算問題で、力学など物理現象を扱う出題は確認されていません。
学習の軸は、大学教養レベルの微分積分(極限・導関数・微分方程式・重積分)と線形代数(逆行列・行列式・連立一次方程式)を一通り仕上げることです。都市システム工学科は「専門論文」も課されるため、都市計画・インフラ・防災など社会的なテーマに日頃から関心を持ち、自分の考えを筋道立てて書く練習も並行して進めてください。
建築学科を目指すなら(建築構造力学・建築計画学)
建築学科の3年次専門科目は、応用数学ではなく建築構造力学と建築計画学という、他の2学科とはまったく別内容の試験です。
建築構造力学は、静定構造物(トラス・単純梁)の反力・応力の計算、曲げモーメント図・せん断力図(M図・Q図)の作成、座屈・たわみといった標準的な構造力学の範囲が中心です。建築計画学は、事務所建築・基準階平面・屋根形状など用途別の建築計画の知識が問われます。力学の計算力と、建築の使われ方・空間構成に関する知識の両方を積み上げる必要があるため、構造力学の演習書で計算パターンを反復しつつ、建築計画の代表的な事例(用途別の平面構成やゾーニングの考え方)を整理しておくと効率的です。
2年次編・転入学(数学・物理・化学)を目指すなら
2年次は全学科共通で数学が課され、理科は建築学科が物理のみ、都市システム工学科・エネルギー環境・化学工学科は物理と化学の両方(各50点)です。確認できた物理・化学の出題例は少ないため、参考程度に見てください(近年の出題回では化学生命工学部と共通の問題で実施されていました)。
物理は単振り子・単振動などの周期運動と、斜面・壁との接触を含む静力学が中心で、力学分野に絞って基礎を固めると得点しやすい範囲です。化学は気体の状態方程式・混合気体・分圧・モル濃度といった計算問題に加え、イオン結合や電気陰性度など化学結合の基礎知識も出題されています。2年次の数学は、後述の応用数学(微分積分・線形代数)と重なる内容が多いため、まずは高校〜大学教養レベルの数学・物理の総復習から始めるのが近道です。
合格に向けた対策ロードマップ(時期別)
試験日(10月中旬)と出願期間(9月上旬)、3年次の出願資格審査(前年7月)という3つの締切から逆算した標準スケジュールです。環境都市工学部の合格者情報は確認できた事例が少ないため、要項の日程構造から導ける対策の流れとして紹介します。
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1年〜半年前:学科・区分を決める
建築学科・都市システム工学科・エネルギー環境・化学工学科のどれを志望するか、2年次と3年次のどちらの区分を目指すかを決めます。3年次を目指す場合、出願資格審査(前年7月締切)に間に合うよう、この段階で在籍校の単位修得状況を確認しておくことが特に重要です。
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半年〜3か月前:英語外部試験と基礎固め
実用英語技能検定準2級・TOEIC L&R 400点・TOEFL iBT 2.5のいずれかを、余裕を持って取得します。並行して、志望学科に応じた基礎固めを進めます。都市システム工学科・エネルギー環境・化学工学科なら大学教養の微分積分・線形代数、建築学科なら構造力学の基本計算(反力・応力・M図Q図)と建築計画の代表事例です。
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(3年次のみ)7月: 出願資格審査
出願資格審査用単位確認書、出身校の教育課程表・履修要項、成績証明書、シラバスなどを揃えて提出します。審査結果によっては2年次編・転入学への出願に切り替わることもあるため、結果通知(例年8月下旬)まで両方の可能性を意識しておくと安心です。
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3か月前〜直前期:過去問演習と面接対策
過去問分析で示した頻出分野(応用数学なら微積分・線形代数、建築学科なら構造力学の計算パターンと建築計画の知識)を繰り返し演習します。全学科で面接があるため、志望学科で学びたいことや将来像を、これまでの学習経験と結び付けて説明できるように準備しておきます。出願は9月上旬、試験は10月中旬と直前まで日程が詰まっているため、出願書類は9月に慌てないよう早めに準備しておきましょう。
おすすめ参考書
オンライン編入学院の過去問分析で環境都市工学部の出題分野との対応が確認できた参考書から紹介します。各カードをタップすると詳しいレビュー記事に移動できます。
掲載しているのは、過去問分析で環境都市工学部(主にエネルギー環境・化学工学科・都市システム工学科の化学、2年次数学)の出題分野への対応が確認できた参考書です。建築学科の構造力学・建築計画学、応用数学の微分積分・線形代数に対応する書籍は、確認でき次第追加します。
よくある質問
関西大学環境都市工学部の編入試験はどんな試験ですか?
建築学科・都市システム工学科・エネルギー環境・化学工学科の3学科を対象に、2年次編・転入学と3年次編・転入学の2区分で実施される試験です。学科と区分の組み合わせで試験科目が異なり、2年次は数学・理科(物理または物理+化学)+面接、3年次は学科ごとに指定された専門2科目+面接という構成です。募集人員はいずれも「若干名」で、大学公表の実施状況でも志願者は年数名という小規模な選抜です。
2年次編入と3年次編入では何が違いますか?
2年次編・転入学は4年制大学に1年以上在学し36単位以上を修得(見込み含む)していれば出願でき、試験科目は数学と理科(建築学科は物理、他の2学科は物理+化学)+面接です。3年次編・転入学は2年以上在学し76単位以上の修得が必要で、さらに出願に先立つ「出願資格審査」に合格した者だけが出願できます。試験科目も学科ごとの専門2科目+面接に変わり、内容がまったく異なります。
建築学科・都市システム工学科・エネルギー環境・化学工学科では試験科目がどう違いますか?
2027年度要項では、3年次編・転入学の専門科目は建築学科が建築計画学+建築構造力学、都市システム工学科が応用数学+専門論文、エネルギー環境・化学工学科が応用数学+物理化学です。2年次編・転入学は共通して数学が課され、理科は建築学科が物理のみ、都市システム工学科とエネルギー環境・化学工学科は物理+化学(各50点)です。志望学科によって対策の中身がまったく異なるため、早めに学科を決めることが対策の出発点になります。
3年次編入の出願資格審査とは何ですか?いつまでに準備すればいいですか?
システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部の3年次編・転入学は、9月の本出願に先立って「出願資格審査用単位確認書」等の書類提出による事前審査があり、この審査で許可された人だけが出願できます。2027年度(2026年10月実施)の審査書類提出期限は2026年7月21日必着で、結果は同年8月28日に通知される日程でした。次のサイクルを目指す場合は、例年7月下旬が提出期日であることを踏まえ、要項が公表され次第すぐに準備を始めてください。
英語外部試験はどのスコアが必要ですか?
2年次・3年次とも、出願時点で実用英語技能検定準2級以上、TOEFL iBT 2.5以上(2026年1月20日以前に受験した場合は31点以上)、TOEIC L&R 400点以上のいずれかを、出願時から過去2年以内に取得している必要があります。経営・経済系学部の編入でよく求められる800点台のような高スコアは不要で、比較的到達しやすい基準ですが、有効期限が2年のため取得時期の計画は必要です。
環境都市工学部の編入試験の倍率はどのくらいですか?
関西大学の入試結果ページ(編・転入試/学外受験者、環境都市工学部)によると、2020〜2026年度の志願者は年2〜8名、合格者は年1〜3名で、志願者数÷合格者数で計算した倍率は1.5〜3.0倍で推移しています。ただし母数が非常に小さいため、年によって数値が大きくぶれやすい点に注意してください。この数値は建築学科・都市システム工学科・エネルギー環境・化学工学科、2年次・3年次を合わせた学部全体の集計です。
出題傾向はどうなっていますか?
オンライン編入学院の過去問分析では、都市システム工学科・エネルギー環境・化学工学科の応用数学は微分積分(極限・導関数・微分方程式・重積分)と線形代数(逆行列・行列式・連立一次方程式)が中心で、力学の出題は確認されていません。建築学科の建築構造力学・建築計画学はトラスや梁の応力計算、応力図の作成、用途別の平面計画が繰り返し出ています。2年次の理科は、物理が単振り子や静力学などの力学分野、化学は気体の状態方程式や混合気体の計算が目立ちますが、確認できた出題例は少ないため参考程度に見てください(近年の出題回では化学生命工学部と共通の問題で実施されていました)。
併願先はどこがおすすめですか?
同じ関西大学のシステム理工学部・化学生命工学部は出願資格・出願期間・試験日程がほぼ共通のため、併願の負担が小さくなります。関関同立では同志社大学理工学部・立命館大学理工学部が理工系の編入を実施しており、国公立では神戸大学工学部なども候補になります。併願先ごとに試験科目や外国語検定の基準が異なるため、要項は早めに比較してください。
対策はいつから始めるべきですか?
試験は例年10月中旬、出願は9月上旬という日程を踏まえると、遅くとも大学1〜2年生の春には英語外部試験の受験計画を立て、専門科目の基礎固めを始めるのが目安です。3年次編入を目指す場合は前年7月の出願資格審査という早い関門があるため、半年〜1年前からの逆算がより重要になります。
まとめ
関西大学環境都市工学部の編入試験は、3学科×2区分という組み合わせで科目がまったく変わる、他の文系学部とは異なる設計の試験です。都市システム工学科・エネルギー環境・化学工学科は微分積分・線形代数を核とした応用数学、建築学科は構造力学と建築計画学という別内容の専門科目が課され、2年次はさらに数学・物理・化学の基礎力が問われます。募集人員は「若干名」で母数は小さいものの、英語外部試験の基準は準2級・TOEIC400点前後と到達しやすく、3年次は出願前の資格審査という早い関門を通過できれば専門力で勝負できる試験です。まずは志望学科と区分を決め、出願資格審査の締切(3年次の場合は前年7月)を要項でいますぐ確認してください。
あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。
ボタンを押すと予約ページが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は大学が公表する募集要項をもとに毎年度確認し、出題傾向はオンライン編入学院の過去問分析に、倍率は大学公表の入試結果データにもとづいています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026年9月6日







