神戸大学 工学部 編入の合格体験記|アセロラさん・私立大の土木系から応用化学科へ1年4か月
結論:科目を1つずつ完成させ、過去問に入る前に全分野を総復習した
私立大学の理工学部環境都市工学科から、神戸大学 工学部 応用化学科へ編入した方の記録です。理由は3つありました。大学受験でこの学科に届かなかったリベンジ、土木ではなく化学を専攻したいという気持ち、そして私立の学費を出してくれている両親の負担を軽くしたいという思いです。学びたかった化学工学の講義が在籍先には無く、その分野に力を入れている神戸大学を選びました。
対策は2024年4月から2025年8月まで。この方のやり方の特徴は、科目を並行させずに1つずつ終わらせていったことです。2024年7月に線形代数、8月に力学、12月までに物理と数学の全分野、翌2025年5月に有機化学と無機化学を終え、6月に全分野を総復習してから過去問へ入りました。編入数学徹底研究と有機化学1000本ノックは6回以上、物理の演習書は4周しています。1日の学習時間は5.5時間から7.5時間まで上がりました。
| 合格校 | 神戸大学 工学部 応用化学科 |
|---|---|
| 前籍 | 私立大学(理系) |
| 前籍の学部・学科 | 理工学部環境都市工学科 |
| 入学年 | 2026年4月 入学 |
| 編入年次 | 3年次 |
| 受験年度 | 2026年度入学 |
この記事で分かること
- 土木から化学へ、神戸大学を選んだ3つの理由
- 実際に出願した3校と、その結果
- 科目を1つずつ終わらせていった1年4か月の進め方
- 数学・物理・化学・TOEICで使った教材と、過去問の回し方
- 神戸大学の数学・物理・化学、当日の出題と面接
なぜ編入を目指したのか
1つ目は大学受験で神戸大学工学部応用化学科に落ちてしまったため、リベンジしたいと思ったからです。 2つ目は大学で化学を専攻したかったのですが、現在土木を専攻しているため、将来像が見えなくなったからです。 3つ目は現在私立大学に通っているため、国立と比べて学費がかなり高く、学費を払ってくれている両親の負担を軽減しようと思ったからです。
志望校を選んだ決め手
化学の中でも特に化学工学を学びたかったのですが、以前在籍していた大学では化学工学の講義がなかったのと、神戸大学は化学工学に重きを置いている(強い)大学だとわかったためです。また、以前在籍していた大学は私立大学だったため、学費の安い国立に進学したかったためです。
編入を周りに伝えた時の反応
伝えた相手: 家族 / 伝えた時期: 試験の1年以上前
父、母ともに好きにすればいいというスタンスでした。また、「もし不合格だった場合は私立の院には行かせないけど、もし合格した場合はそのまま院にも行かせてあげる」と言われました。 祖母は、「◯◯(私の名前)が決断したことなら好きなようにさせてあげる」と言われ、予備校の費用や生活費を工面してくれました。それによりバイトをする必要がなかったため、試験勉強に専念することができました。
受験した大学とその結果
この合格者が実際に出願した大学です。編入試験は日程も科目も大学ごとにばらばらなので、どこをどう組み合わせたかは志望校選びの参考になります。
| 結果 | 大学・学部 | 編入年次 | 試験区分 | 受験者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 合格(入学) | 神戸大学 工学部 応用化学科 | 3年次 | 一般編入 | 110 | 4.1倍 |
| 合格(辞退) | 神戸大学 海洋政策科学部 海洋基礎科学領域 | 3年次 | 一般編入 | 20 | 2.0倍 |
| 不合格 | 広島大学 工学部 第3類 応用化学コース | 3年次 | 一般編入 | 15 | 2.1倍 |
受験者数・倍率は、この合格者が試験当日に見聞きした記憶にもとづく数値です。大学が公表している数字とは異なる場合があります。出願前には必ず各大学の学生募集要項で確認してください。
合格までの学習計画
私が編入試験対策を始めたのは 2024年4月 、本番の試験は 2025年8月 でした。
時期別の1日の学習時間
平日と休日それぞれ、1日に何時間やっていたかです。棒の長さは平日・休日を通して同じ目盛りで比べられます。
平日
休日
1日あたりの学習時間の推移
月ごとの、1日あたりの学習時間です。どの時期にどれだけ積み上げたのかが分かります。
月ごとの学習の中身
- 2024年4月
主な科目: TOEIC / 気持ちの状態 3/5
太字で記載されている単語だけでなく、詳細まで全て暗記しました。
- 2024年7月
主な科目: 数学 / 気持ちの状態 3/5
線形代数(対角化まで)を一通り終わらせました。線形変換やベクトル空間に苦戦していました。
- 2024年8月
主な科目: 物理 / 気持ちの状態 3/5
力学(慣性モーメントまで)を一通り終わらせました。 慣性モーメントはやってないと無理なので、暗記と導出まで行いました。
- 2024年12月
主な科目: 物理 / 気持ちの状態 3/5
力学、熱力学、電磁気学を一通り終わらせました。
- 2024年12月
主な科目: 数学 / 気持ちの状態 3/5
線形代数、微分積分を一通り終わらせました。
- 2024年12月
主な科目: 化学 / 気持ちの状態 3/5
物理化学を一通り終わらせました。 反応速度論が楽しかったです。
- 2025年2月
主な科目: TOEIC / 気持ちの状態 2/5
公式問題集や究極の600問を用いて、ひたすら演習していました。
- 2025年5月
主な科目: 化学 / 気持ちの状態 3/5
有機化学、無機化学を一通り終わらせました。 有機化学は生成物だけ覚えるのではなく、反応機構までしっかり抑える必要があります。
- 2025年6月
主な科目: 数学, 物理, 化学 / 気持ちの状態 3/5
過去問を始める前に全ての分野の総復習をしていました。
- 2025年7月
主な科目: 志望理由書, 面接/口頭試問, 数学, 物理, 化学 / 気持ちの状態 3/5
過去問をやりこんだり、なにを聞かれるかをオンライン編入学院さんのYouTubeから考え、自分なりの解答を書き、何も見ずに言えるまで復唱していました。
勉強場所と環境
家だと誘惑が多すぎて勉強できないと思ったため、以前在籍していた大学の図書館にこもる生活をしていました。また、その日の講義が全て終わると家に帰りそうだったため、強制的に空きコマを作り図書館に行くことで、家に帰らない工夫をしていました。大学の図書館は試験期間以外は人があまりいないので思ったよりも集中して勉強に取り組むことができると思いました。 図書館に行くのが面倒だったり図書館に行く気分ではない時は、リフレッシュとして空き教室で勉強していました。
スランプとメンタル回復
1番落ちたのは、広島大学の試験に落ちてしまった時です。編入試験はどの大学も難しいですが、その中で広島大学が1番合格しやすいと考えていた(倍率等の理由)ため、合格発表直後は不合格だった時は全落ちするのではないかと思っていました。 しかし、私が試験した学科は生化学に関することが聞かれたのですが、私は生化学に関する知識が全くなかったため、口頭試問であまり答えることができませんでした。(生化学は聞かれないと勘違いしていました。)ですが、勉強していないことを聞かれても答えられるはずないと感じ、合格発表から1週間後には気にしなくなりました。
科目ごとの対策と使った教材
科目ごとに、どの時期に何を使って、どう進めたかです。
TOEIC
2024年4月 〜 2025年3月
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ 5周
太字で記載されている単語だけでなく、詳細まで全て暗記しました。
究極の600問 3周
PARTごとに獲得するべき点数を記載して時間を測って解いていました。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 11 1周
時間を測ったり捨て問を見極めたりして演習していました。
数学
2024年4月 〜 2025年8月
編入数学徹底研究 6回以上
線形代数、微分積分、微分積分の例題、類題の問題がほぼ全て解けるようになるまで演習していました。
入門線形代数 3周
ベクトル空間、線形写像、正規直交化、対角化の問題が9割解けるようになるまで演習していました。
理工系の微分積分学 3周
積分のA問題が全て解けるようになるまで演習していました。B問題はやっていません。 実際に私が受けた年の神戸大学工学部の問題で類似問題が出ました。
物理
2024年4月 〜 2025年8月
物理てならい帖 2周
講義をもとにドットの意味を理解したり微分積分を用いた式変形に慣れるようになるために勉強しました。
基礎物理学演習 4周
力学、電磁気学の例題と類題が8割解けるようになるまで演習していました。
弱点克服大学生の初等力学 4周
発展問題以外がほぼ全て解けるようになるまで演習していました。
弱点克服大学生の電磁気学 4周
発展問題以外がほぼ全て解けるようになるまで演習していました。
化学
2024年9月 〜 2025年8月
物理化学演習 2周
エンタルピー、エントロピー、化学平衡、反応速度論の例題が7割解けるようになるまで演習していました。
有機化学1000本ノック 6回以上
1〜689問、891〜938問の生成物が書けるようになるまで演習していました。
基礎分析化学演習 2周
イオン強度や強酸、強塩基、弱酸、弱塩基、緩衝液の問題が8割解けるようになるまで演習していました。
過去問対策(入手・分析・周回)
他の予備校や大学のホームページから6,7年分入手しました。模範解答を掲載していない大学がほとんどだったため、その際は以前在籍していた大学の教授にお願いをして助けてもらっていました。神戸大学工学部の物理は、力学の分野において3年に1回のペースで万有引力に関する問題が出されるため、一般的な力学だけでなく、その分野も対策していました。 また、数学の過去問でわからないところがあった際は、高橋ユウコさんのYouTubeを見て復習していました。試験勉強を始める前に過去問を一度見て傾向を確認し、範囲が一周し終わった際に過去問を1周し、直前期にもう一周しました。
振り返ってみて、これもやっておけばよかった
バイトやサークルなどの楽しい活動は少しはした方が良いかなと思っています。私自身、バイトもサークルもしていなかったため勉強時間は確保できましたが楽しみがないと続かないのと、周りの大学生が遊んでいるのをみると自分はなぜ勉強しているのだろうと思うことが多々ありました。ですから、勉強に重きはおきつつもそれらの活動にも参加するべきだと思いました。
英語のスコアをどう上げたか
受験で利用した英語試験は TOEIC L&R です。以下、それぞれのスコア推移です。
TOEIC L&Rのスコア推移
点をタップすると受験時期とスコアが表示されます。
受験時期の一覧を開く
2024年11月 680点 → 2025年03月 745点(提出)
試験当日はどうだったか
当日の時間の流れと、会場で感じたことです。
神戸大学 工学部 応用化学科
| 当日の受験者数 | 96名(出願者118名中) |
|---|---|
| 試験時間の構成 | 1日目 物理 9:00〜10:30 数学 11:00〜12:00 化学 13:00〜14:30 2日目 面接 13:00 |
| 当日の気づき | 思ったより人がいて驚いたので、倍率のことなど気にせず試験に取り組んでほしいです。 |
神戸大学 海洋政策科学部 海洋基礎科学領域
| 当日の受験者数 | 12名(出願者14名中) |
|---|---|
| 試験時間の構成 | 数学 9:30〜11:30 物理 13:00〜14:00 |
| 当日の気づき | 阪神電車と阪急電車を乗り間違えたため、気をつけてほしいです。 |
広島大学 工学部 第3類 応用化学コース
| 当日の受験者数 | 15名(出願者20名中) |
|---|---|
| 試験時間の構成 | 10:00 面接 |
| 当日の気づき | 本格的な筆記問題はありませんが、60分間の簡単な筆記問題がある(数学、化学)ので注意してほしいです。 |
アセロラさんが神戸大学の面接で実際に聞かれた質問
面接で投げられた質問と、その場での答え方
志望理由書のどこを突かれたか
筆記で何がどう出たか(科目ごと)
面接の準備は、聞かれる中身が分かっているかどうかで負荷がまったく変わります。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
受験にかかった費用
編入試験対策にかかった費用の内訳です。これから編入を目指す後輩の、予算の参考になれば嬉しいです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ① 教材・書籍代 | ¥20,000 |
| ② 対策指導費 | ¥600,000 |
| ③ 試験関連費 | ¥15,000 |
| ④ 出願関連費 | ¥100,000 |
| ⑤ 当日関連費 | ¥30,000 |
| 合計 | ¥765,000 |
編入したあとの生活
差分: −35単位 (認定率 60% )
単位はどれくらい認定されたか
認定された 52単位(60%)認定されなかった 35単位(40%)
編入前に取得した87単位のうち、編入先に引き継がれたのは52単位です。残りの35単位は認定されず、編入先の卒業要件には算入されません(同じ数だけ取り直すという意味ではありません)。
アセロラさんが編入したあとに分かったこと
単位認定でもっとこうしておけばよかったこと
編入を決める前に不安だったこと、入学後の実際
編入後の就職活動の状況
編入学後に気づいた貴重な情報
単位認定でどこを詰めておくべきだったか、入学前の不安が実際どうだったか、就職活動はどう動いているか。入ってからでは取り返しがつかない話です。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。編入は入って終わりではありません。入学後の単位と時間割は、出願先を決める段階で効いてきます。
編入前の自分へ
私のように志望順位の低い大学が不合格だったとしても、本命の大学に合格することは全然可能なので、受験生の皆さんは最後の試験まで諦めずに勉強し続けてもらえたらなと思っています。
— アセロラさん(神戸大学 工学部)
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。本文は、合格者本人が回答した編入体験アンケートをもとに構成し、公開について本人の同意を得ています。氏名・連絡先は掲載していません。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026-08-08
この合格者が使った参考書
本文に出てきた教材のうち、編入総研にレビューがあるものです。各カードをタップすると、中身・使いどころ・つまずきやすい箇所をまとめた記事に移動します。
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズTOEIC
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 11TOEIC
編入数学徹底研究数学
弱点克服大学生の初等力学物理
弱点克服大学生の電磁気学物理
単位が取れる有機化学ノート化学
単位が取れる物理化学ノート化学

