神戸大学理学部の編入試験対策|学科別の出題傾向・難易度・対策
結論:神戸大学理学部は学科ごとに試験がまったく違う
神戸大学理学部の3年次編入試験は、数学科・物理学科・化学科・生物学科・惑星学科の5学科で試験科目がそれぞれ異なるのが最大の特徴です。数学科は数学と英語の2科目、物理学科は物理、化学科は化学、生物学科は小論文がそれぞれ1科目の筆記試験で、筆記の合格者だけが2日目の面接に進みます。TOEIC L&Rの公開テストのスコアを使うのは物理・化学・生物・惑星の4学科で、数学科は当日の英語の筆記で評価されます(IPテストのスコアは認められません)。惑星学科だけは筆記試験そのものがなく、書類審査と事前課題レポート、面接で合否が決まる特殊な選抜です。定員は理学部全体で25名(各学科5名を基準に配分)、大学公表の入試実施状況によると理学部全体の実質倍率は直近4年で2.6〜3.9倍でした。したがってこの記事は「経営学部」のような1つの試験を解説するのではなく、まず自分の学科の試験構造を知り、その学科に合わせて対策するという組み立てで進めます。過去問分析・合格者の体験談・試験直後アンケートをもとに、学科別の出題傾向から合格ロードマップまでを解説します。志望学科がまだ決まっていない人は、次の「試験概要」と「学科の選び方」から読んでください。
出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。
ボタンを押すと予約ページが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
試験概要(最新要項データ)
2027年度2027年度(2026年実施)の募集要項にもとづくデータです。この節は毎年の要項公表に合わせて更新されます(更新日: 2026-09-06)。
| 試験日 | 2026年7月4日・5日の2日間 |
|---|---|
| 出願期間 | 2026年6月1日〜6月4日(4日間のみ) |
| 募集定員 | 25名(3年次編入・数学科/物理学科/化学科/生物学科/惑星学科の各学科5名を基準に配分) |
| 選抜方法(概要) | 1日目に学科ごとの筆記試験(惑星学科をのぞく)、2日目に面接(全学科・数学科はゼミ形式)。惑星学科は筆記試験がなく、書面審査・事前課題レポート・面接で選考 |
| 出願資格(主なもの) | 短期大学・高等専門学校の卒業(見込み)者、大学に2年以上在学した者、専修学校の専門課程・専攻科修了者、学士の学位を持つ者、外国の学校教育課程修了者など。入学時までに62単位以上の修得が必要 |
出願資格・提出書類・学科別の選抜方法の詳細は、必ず神戸大学が公表する最新の募集要項(大学公式サイトで「神戸大学 理学部 編入 募集要項」と検索)で確認してください。本記事は学習計画づくりのための参考情報です。
学科別選抜方法ひと目比較
| 学科 | 1日目(筆記) | 2日目 | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| 数学科 | 数学・英語(2科目) | 面接(ゼミ形式) | 英語は当日の筆記。TOEICは使わない |
| 物理学科 | 物理 | 面接 | 筆記合格者のみ面接。TOEICのスコアを提出 |
| 化学科 | 化学 | 面接 | 筆記合格者のみ面接。TOEICのスコアを提出 |
| 生物学科 | 小論文 | 面接 | 筆記合格者のみ面接。TOEICのスコアを提出 |
| 惑星学科 | (筆記試験なし) | 面接 | 書面審査+事前課題レポートで選考。TOEICのスコアを提出 |
出典: 神戸大学理学部 第3年次編入学学生募集要項(2027年度)。年度により選抜方法が変わる可能性があるため、必ず最新の要項で確認してください。
科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。
ボタンを押すと予約ページが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
出願手続きの実務(チェックリスト)
神戸大学理学部の出願期間は2026年6月1日〜6月4日のわずか4日間です。要項データをもとに「いつまでに何を用意するか」を逆算すると次のようになります。
- 出願1年前〜: 英語の準備方針を学科ごとに決める。物理・化学・生物・惑星の4学科はTOEIC L&Rの受験計画を立てます。神戸大学理学部の指定申込コードを入力したうえで受験し、筆記試験実施日より過去2年以内に受験した公開テストのスコアから提出希望分を選ぶ形式です(IPテストと「公式認定証」による提出は受け付けられません)。数学科はTOEICを使わず、1日目の試験科目そのものに英語が含まれるため、読解と和訳の演習に切り替えます。提出の要否と期限は志望学科の最新要項で必ず確認してください。
- 出願3か月前〜: 在籍校での単位修得状況を確認する。入学時までに62単位以上の修得(見込み含む)が必要です。教務課などで早めに確かめておきます。
- 出願1〜2か月前〜: 成績証明書・在学(卒業見込み)証明書などの発行に日数がかかる書類の手配を始める。惑星学科は志望動機・自己アピール・英語の学力に関する書類も必要になるため、早期に準備を始めます。
- 出願期間(6月上旬・4日間): 募集要項の指定どおりに提出する。出願期間が短いため、書類の不備が出やすい時期です。余裕を持って準備してください。
必要書類の正式なリストと様式は年度ごとに変わる可能性があります。必ず神戸大学が公表する最新の募集要項で確認してください。
学科の選び方:5学科でここまで試験が違う
理学部の志望学科は基本的に「何を専門的に学びたいか」という学問的な興味で決めるものです。ただし神戸大学理学部は学科ごとに試験構造が大きく異なるため、志望学科を決めたら次は「その学科では何が課され、どう対策すべきか」を学科単位で理解する必要があります。ここでは学科ごとに、選抜方法の詳細と、オンライン編入学院の過去問分析にもとづく頻出分野を紹介します(著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません)。
数学科:数学と英語の2科目。線形代数と微分積分が二本柱
数学科は1日目に数学と英語の2科目が課される唯一の学科です。ほかの4学科と違い、TOEICのスコア提出ではなく当日の英語の筆記試験で評価されます。物理・化学・生物・惑星の4学科では、筆記試験実施日より過去2年以内に受験したTOEIC L&Rの公開テストのスコアを、大学が指定する期限までに専用の申込コードで提出します(IPテストと「公式認定証」による提出は受け付けられません)。2日目の面接はゼミ形式で実施され、テキストなどが受験票に同封される点も他学科と異なります。
過去問分析では、固有値・固有ベクトル・対角化といった線形代数と、偏微分・重積分・微分方程式・ラプラシアンといった微分積分の2分野で出題の大半を占めています。特別な範囲の暗記よりも、標準的な大学数学のテキストで線形代数と微分積分の基本手法を反復し、計算を最後まで正確に解き切る練習が近道です。英語は当日の筆記試験なので、TOEIC対策ではなく読解と和訳の演習が要ります。専門科目と並行して英文に触れる時間を確保しておくと、直前期を数学の演習に集中させられます。
物理学科:電磁気学と力学が中心。記述式の導出過程が問われる
物理学科は1日目に物理の1科目です。オンライン編入学院に寄せられた2026年7月4日実施(2027年度入学者選抜)の試験直後アンケートでは、出題は力学(2次元調和振動子)、電磁気学(鏡像法・アンペールの法則)、振動(波動方程式の導出)で、記述式の問題が多かったと報告されています。同アンケートの回答者は面接について「面接官は教授・講師5人による個別面接で10〜15分程度、雰囲気は厳しくなく、志望動機のほかは各教授が気になった点をばらばらに聞く形式だった」と述べています。
過去問分析でも電磁気学(電場・磁束密度・ガウスの法則)と力学(慣性モーメント・運動方程式・角運動量・仕事)が頻出の二本柱で、熱力学(理想気体)も一定数出ています。試験直後アンケートの回答者は「典型問題は必ず解けるようにし、難しい応用問題よりも教科書を見直して原理を説明できるようになるとよい」とアドバイスしており、公式を覚えるだけでなく、なぜその式が成り立つのかを人に説明できるレベルまで理解を深める学習が有効です。
化学科:量子化学と有機化学が二本柱
化学科は1日目に化学の1科目です。2025年度合格のじゃんはまさん(高等専門学校 応用化学科出身)は、対策の中心を「有機化学演習(青い本)」「右脳式物理化学」「無機化学演習(基本から大学院入試まで)」の反復に置き、間違えた問題を解き直す方法で仕上げたと振り返っています。
過去問分析では、波動関数・原子軌道・電子配置・量子数といった量子化学の分野と、立体化学を中心とした有機化学の分野が繰り返し出ています。理想気体・熱力学など物理化学の計算問題も一定数あります。じゃんはまさんは「有機化学演習はこの本さえ周回していれば有機化学はばっちりと言っても過言ではない」と評価しており、標準的な演習書を1冊決めて反復し、間違えた問題だけを解き直すやり方が有効だったと述べています。無機化学・有機化学・物理化学のバランスを崩さず、頻出分野から手をつけるのが近道です。
生物学科:小論文形式。基礎知識+論理的な記述力
生物学科は1日目に小論文の1科目です。2024年度合格のH.Yさん(岡山大学理学部生物学科出身)は、当日の出題を「大きく2問構成で、いずれも基礎知識を前提としつつ、論理的な記述力や理解の深さを問う内容」「単純な暗記ではなく、与えられた情報を整理し、自分の言葉で説明する力が重視されている」と振り返っています。試験時間は1時間30分程度で、解答欄が限られているため要点を簡潔にまとめる力が必要だったとのことです。
過去問分析では特定の1分野に偏らず、進化・遺伝子発現・分子系統解析など幅広い生物学のトピックが記述式で問われています。H.Yさんは「Essential細胞生物学」を軸に1章ごとにノートへ自分の言葉でまとめ、あわせて高校生物の教科書(「意外と高校生物の内容が出るから、教科書を覚えるのはマスト」)を繰り返し読み込んだと述べています。過去問は大学公式サイトから複数年分を入手し、時間を計って解いたうえで、自分で作った解答を大学の教員に添削してもらい、論理展開の精度を高める方法が効果的だったとのことです。
惑星学科:筆記試験なし。書面審査と事前課題で選考
惑星学科は5学科の中で唯一、筆記試験そのものがありません。出願時に提出する成績証明書、英語の学力に関する書類、志望動機および自己アピールにもとづく書面審査と、事前に送付される課題に関するレポート、面接によって合否が決まります。事前課題は受験票と一緒に送付される仕組みです。専門科目の計算力や暗記量ではなく、志望理由の一貫性・事前課題への取り組みの質・面接での受け答えが合否を分ける学科であり、他の4学科とは対策の方向性がまったく異なります。志望する研究テーマや教員の研究内容を早期から具体的に調べ、志望理由書と事前課題の内容を一致させる準備に時間をかける必要があります。
惑星学科の選抜方法は年度により変わる可能性があります。事前課題の内容・提出方法・面接の実施形式は、必ず出願年度の募集要項と受験票の記載で確認してください。
難易度・倍率(学科別・大学公表データ)
神戸大学理学部の募集要項には「過去の入試実施状況」として学科別の志願者数・受験者数(要項上の「受験資格を満たした者」を集計)・合格者数・入学者数が掲載されています。2026年度版と2027年度版の要項に載る数値は、重複する2024・2025年度分が一致するため、4年分(2023〜2026年度)を続けて比較できます(出典: 神戸大学理学部 第3年次編入学学生募集要項 2026年度・2027年度。実質倍率は 受験者数÷合格者数 で編入総研編集部が計算)。
| 学科 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|---|
| 数学科 | 受験34・合格13(2.6倍) | 受験27・合格10(2.7倍) | 受験25・合格10(2.5倍) | 受験32・合格5(6.4倍) |
| 物理学科 | 受験14・合格7(2.0倍) | 受験27・合格7(3.9倍) | 受験26・合格6(4.3倍) | 受験22・合格5(4.4倍) |
| 化学科 | 受験18・合格7(2.6倍) | 受験33・合格7(4.7倍) | 受験23・合格8(2.9倍) | 受験20・合格8(2.5倍) |
| 生物学科 | 受験18・合格5(3.6倍) | 受験22・合格6(3.7倍) | 受験20・合格5(4.0倍) | 受験18・合格5(3.6倍) |
| 惑星学科 | 受験4・合格2(2.0倍) | 受験7・合格3(2.3倍) | 受験8・合格5(1.6倍) | 受験10・合格3(3.3倍) |
| 理学部合計 | 受験88・合格34(2.6倍) | 受験116・合格33(3.5倍) | 受験102・合格34(3.0倍) | 受験102・合格26(3.9倍) |
この4年間のデータから読み取れるのは次の点です。
- 理学部全体の実質倍率は2.6〜3.9倍で、神戸大学の他学部(経営学部などは4〜6倍前後)と比べると比較的落ち着いた水準です。
- 学科ごとの合格者数は基準の5名から大きく変動します。数学科は2023年度に13名合格した一方、2026年度は5名まで絞られました。理学部全体の合格者数枠(25名前後)の中で、学科ごとの志願状況に応じて配分が調整されているとみられます。
- 惑星学科は受験者数が一桁〜10名程度と最も少数で、倍率も年度による振れ幅が大きくなっています。
- 生物学科は受験者数・合格者数・倍率のいずれも4年間で比較的安定しており、3.6〜4.0倍で推移しています。
併願戦略:理学部と工学部の近さ
理学部は学科ごとの少数選抜のため、多くの受験生が併願を検討します。オンライン編入学院に寄せられた合格者の実例から、併願の考え方を整理します。
- 理学部と工学部の併願例: じゃんはまさん(2025年度合格)は神戸大学理学部化学科と大阪公立大学工学部応用化学科の両方に合格し、理学部化学科に進学しました。同じ「化学」でも理学部は理論を、工学部は応用・実装を重視する傾向があり、「無機化学について理論的に学びたかったため、工学部ではなく理学部で化学を学びたかった」ことを大学選びの決め手に挙げています。試験科目が化学で共通する大学を選べば、対策の追加負担を抑えながら併願できます。
- 単願で臨む場合: H.Yさん(2024年度合格・生物学科)は、実家から通いやすく経済的な負担を抑えられる点と、高校時代からの再挑戦という強い動機で神戸大学一本に絞って合格しています。
併願先を選ぶときの実務的なポイントは試験科目の重なりです。数学科なら数学、物理学科なら物理、化学科なら化学が出題される大学同士は対策を共有しやすく、同じ理系分野を扱う広島大学理学部や神戸大学工学部なども比較検討の候補になります。惑星学科のように筆記試験がなく書類・面接中心の学科は、他大学でも似た選抜方式の学部を探すと対策の方向性がそろいます。
合格ロードマップ(時期別)
オンライン編入学院が取材した合格者2名の学習記録と、物理学科の試験直後アンケートをもとに、試験日(7月上旬)から逆算した標準スケジュールを示します。学科によって専門科目の内容は異なりますが、進め方の型は共通しています。
-
試験1年〜半年前:基礎固めと英語対策
H.Yさん(生物学科)は開始直後の数か月をTOEIC対策と専門科目の基礎ノート作りに充て、「Essential細胞生物学」を1章ずつまとめる作業を並行して進めました。じゃんはまさん(化学科)も開始から半年弱はTOEIC対策を優先し、公式問題集や文法特急を周回して先に英語のスコアを固めています。この時期の学習時間はどちらも平日4〜8時間程度でした。物理・化学・生物・惑星の4学科を志望する場合は、この時期からTOEICの受験計画も同時に立てる必要があります。
-
6〜3か月前:専門科目の本格インプット
英語のめどが立ったら、志望学科の専門科目に学習の比重を移します。じゃんはまさんはこの時期に「有機化学演習」「右脳式物理化学」「無機化学演習」を繰り返し、H.Yさんは高校生物の教科書と大学基礎テキストを往復しながら知識の抜けを埋めました。この時期の学習時間は平日4〜8時間、休日8〜10時間まで引き上がっています。
-
3か月前〜:過去問演習と添削
H.Yさんは「過去問は志望大学のホームページから入手し、時間を計って解いたあと、自分で作成した解答を大学の教員に添削してもらった」と振り返っています。じゃんはまさんも「過去問は基本的に母校に置いてある分を使い、自分が受ける大学以外の過去問も大量に解いた」と述べており、模範解答が公開されていない記述式科目ほど、第三者の添削を受けることが精度向上の鍵になっています。
-
直前期(6月〜7月): 口頭試問対策
じゃんはまさんは直前期に「口頭試問を意識した勉強(語句の説明など)」を取り入れ、記述問題の対策も兼ねたと述べています。面接では専門分野を深掘りされることが多いため、専門科目の知識を口頭で説明する練習を、筆記対策と並行して進めておくと安心です。
試験当日のチェックリスト
合格者の体験談と試験直後アンケートから、当日の実務的な注意点をまとめます(時間割などは学科・年度により変わる可能性があるため、受験票と要項の記載を優先してください)。
- アクセス: じゃんはまさんは「神大はバスで行くので、バスに乗りなれていない人はしっかり下調べしていくこと」、H.Yさんは「神戸大学はキャンパスが分かりにくいので、下調べして、あせらないようにすること」と、いずれも会場までのアクセス確認を強く勧めています。
- 1日目の筆記→2日目の面接という構成: じゃんはまさんは「1日目の筆記で合格した人のみ2日目の面接なので、メンタルを保ちましょう」と振り返っています。1日目の手応えにかかわらず、2日目まで気持ちを整えておく必要があります。
- 面接での深掘り: 物理学科の試験直後アンケートでは面接時間は10〜15分程度、志望動機のほか興味を持ったきっかけや実験手法について聞かれたと報告されています。H.Yさんの面接では、志望動機・興味のある研究室・TOEICの弱点克服法まで踏み込んだ質問がありました。志望する研究室の研究内容は事前に調べておくと安心です。
- 取れる問題から取る: 物理学科の試験直後アンケートでは「難易度は例年通りだが、記述式の問題が多かった」との報告があります。難問に固執せず、典型問題を確実に得点する戦略が有効です。
おすすめ参考書(化学科・物理学科)
オンライン編入学院の過去問分析で神戸大学理学部の出題分野との対応が確認できた参考書を、化学科・物理学科向けに紹介します。数学科・生物学科・惑星学科については、出題分野との対応が確認できた市販の参考書がないため、この節では掲載していません(数学科は線形代数・微分積分の標準的なテキストと問題集、生物学科は本文中で紹介した「Essential細胞生物学」や高校生物の教科書が学科の出題分野に対応しています)。各カードをタップすると詳しいレビュー記事に移動できます。
掲載しているのは、過去問分析で神戸大学理学部の出題分野への対応が確認できた参考書です。化学科は量子化学(波動関数・電子配置・量子数)と有機化学、物理学科は電磁気学と力学を中心に、前節の頻出分野を確認しながら選んでください。
合格者の声
じゃんはまさん(2025年度合格・高専から化学科へ編入)
高等専門学校 応用化学科から神戸大学理学部化学科へ。大阪公立大学工学部応用化学科にも合格しましたが、理論的に化学を学びたいという理由で理学部を選びました。TOEIC対策から始め、後半は化学の演習書を繰り返して合格しています。
「過去問は基本的に母校(高専)においてある分を使った。自分が受ける大学以外の過去問も大量に解きました。あらゆる問題のパターンを知れるし、確実に力がつくのでかなりおすすめです。」
— じゃんはまさん(2025年度合格)の体験談より
H.Yさん(2024年度合格・国公立大学から生物学科へ編入)
岡山大学理学部生物学科から神戸大学理学部生物学科へ。高校時代の第一志望への再挑戦という思いから編入を決意し、学習習慣づくりを最優先にしながらTOEICと専門科目の基礎固めを積み上げました。
「編入試験は不安や迷いも多いと思いますが、最後は『自分が納得できる選択をしたか』が一番大事だと感じています。周りと比べすぎず、自分のペースでやるべきことを一つずつ積み重ねていけば、必ず道は開けると思います。」
— H.Yさん(2024年度合格)の体験談より
遥さん(2026年度合格・物理学科)
国立大学(理系)からの編入。
「物理は、力学電磁気以外の熱力学や波動をもっとちゃんとやっておくべきだった。特に熱力学は、(周りも皆解けなかったのでたまたま良かったものの)かなり基本的な問題が試験に出たのにも関わらずあまり解けず、落ちたと思ったので、熱力学や波動もしっかり教科書読んで理解できるまで問題演習をすべきだった。」
— 遥さん(2026年度合格)の体験談より
試験直後アンケートから(2026年7月受験・物理学科)
「難易度は例年通りであったと思うが、記述式の問題が多かったと思う。」
「典型問題は必ず解けるようにし、難しい応用問題よりも教科書を見直して原理を説明できるようになると良い。」
— 2026年7月4日受験者の試験直後アンケートより
よくある質問
神戸大学理学部の5学科は、それぞれ何を受験しますか?
2027年度募集要項では、数学科が数学と英語の2科目、物理学科が物理、化学科が化学、生物学科が小論文の1科目筆記です。惑星学科だけは筆記試験がなく、成績証明書・志望動機・自己アピールなどの書面審査と事前課題レポート、面接で合否が決まります。学科によって対策すべき科目がまったく異なるため、最初に自分の学科の試験科目を確認することが対策の出発点です。
神戸大学理学部の編入試験の倍率はどのくらいですか?
神戸大学理学部の募集要項に掲載されている入試実施状況(受験者数÷合格者数で編入総研編集部が計算)によると、理学部全体の実質倍率は直近4年で2.6〜3.9倍です。学科別では数学科が2.5〜6.4倍、物理学科が2.0〜4.4倍、化学科が2.5〜4.7倍、生物学科が3.6〜4.0倍、惑星学科が1.6〜3.3倍と幅があり、学科によって難易度の傾向が異なります。
面接ではどんなことを聞かれますか?
オンライン編入学院に寄せられた体験談や試験直後アンケートによると、志望動機、興味のある研究室とその理由、これまでの研究内容や専攻分野についての深掘り質問、併願校などが共通して聞かれています。専門分野に近い教授から具体的な質問を受けることも多く、志望する研究室の研究内容は事前に調べておくと安心です。数学科の面接はゼミ形式で実施され、テキストなどが受験票に同封されます。
惑星学科は他の学科と何が違いますか?
惑星学科だけは筆記試験がなく、出願時に提出する成績証明書・英語の学力に関する書類・志望動機および自己アピールにもとづく書面審査と、事前に送付される課題に関するレポート、面接で合否が決まります。専門科目の暗記・計算力よりも、志望理由の一貫性や事前課題への取り組みの質が問われる選抜方式です。
TOEICは理学部のどの学科でも必要ですか?
いいえ。TOEIC L&Rの公開テストのスコアを使うのは物理・化学・生物・惑星の4学科で、数学科は使いません。数学科は1日目の試験科目そのものに英語が含まれ、当日の筆記で評価されます。4学科の提出はTOEIC申込サイトから神戸大学理学部の申請コードを入力し、筆記試験実施日より過去2年以内に受験した公開テストのスコアから選ぶ方式で、IPテストと「公式認定証」による提出は受け付けられません。提出の要否・期限・様式は学科や年度によって扱いが変わる可能性があるため、志望学科の最新要項で必ず確認してください。
出願資格はどうなっていますか?
2027年度要項では、入学時までに62単位以上の修得(見込み含む)が必要です。短期大学・高等専門学校の卒業(見込み)者、大学に2年以上在学し所定の単位を修得した者、専修学校の専門課程・専攻科修了者、学士の学位を持つ者、外国の学校教育課程修了者などが対象です。詳細な条件は必ず大学公式の募集要項で確認してください。
他の理系学部と併願できますか?
できます。オンライン編入学院に寄せられた体験談では、神戸大学理学部化学科と大阪公立大学工学部応用化学科を併願し、理学部化学科に進学した合格者の実例があります。理学部と工学部は近い科目(化学・物理など)で受験できることが多く、出題範囲が重なる大学を選ぶと対策の追加負担を抑えられます。併願先ごとに出願期間や必要書類が異なるため、要項は早めに確認してください。
まとめ
神戸大学理学部の編入試験は、5学科それぞれで試験科目がまったく異なる点が最大の特徴です。数学科は数学と英語の2科目、物理学科は物理、化学科は化学、生物学科は小論文という1科目筆記に加えて面接、惑星学科は筆記なしの書類・面接選考と、対策すべきことは学科ごとに大きく違います。過去問分析の結果が示すとおり、数学科は線形代数と微分積分、物理学科は電磁気学と力学、化学科は量子化学と有機化学が軸で、生物学科は幅広い知識にもとづく論理的な記述力が問われます。理学部全体の倍率は2.6〜3.9倍と神戸大学の他学部に比べて落ち着いた水準ですが、学科によって難易度の振れ幅があります。まずは自分の志望学科の選抜方法を要項で確認し、この記事の学科別の節から今日はじめてください。
あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。
ボタンを押すと予約ページが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は大学が公表する募集要項をもとに毎年度確認し、出題傾向はオンライン編入学院の過去問分析に、合格者の声はオンライン編入学院に寄せられた合格体験談・試験直後アンケートにもとづいています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026年9月6日







