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明治学院大学社会学部

明治学院大学社会学部の編入試験対策|倍率・出題傾向・出願日程

明治学院大学社会学部の3年次編入学試験は、社会学科・社会福祉学科の2学科で実施され、一般編入は論文(80分)と英語(70分)の筆記2科目のみ・面接なしという構成です。2027年4月入学の試験日は2026年11月21日(土)、会場は白金キャンパス。募集人員は各学科とも「若干名」ですが、大学が入試結果を公表しており、直近3年度の一般編入は社会学科で受験6〜10名に対し合格1〜2名、社会福祉学科で受験1〜5名に対し合格1〜2名でした。まず決めるべきは学科選び一般編入か社会人編入かの2点で、この2つで科目も出願資格も変わります。この記事では、大学が公表している要項・入試結果の原本にあたって、日程・出願資格・出題傾向・社会福祉士の受験資格までを整理します。

出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。

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試験概要(2027年度・最新要項)

2027年度(2027年4月入学)

2026年11月21日試験日(土)
各学科若干名募集人員
論文80分+英語70分一般編入の科目
入学年次3年次のみ(要項に「本学の編入学は3年次からのみです」と明記。2年次編入はありません)
募集学科社会学科/社会福祉学科
選抜区分一般編入学試験/社会人編入学試験(社会人編入を実施しているのは社会学部のみ
試験科目(一般編入)①論文(専攻に関する出題)10:00〜11:20 ②外国語=英語 12:00〜13:10
※社会学科・社会福祉学科とも面接は実施されません
試験科目(社会人編入)社会学科: ①論文 10:00〜11:20 ②面接 13:00〜
社会福祉学科: ①論文(専攻に関する出題)10:00〜11:20 ②面接 13:00〜
出願期間Web出願登録・入学検定料納入: 2026年10月5日(月)10月21日(水)
出願書類の郵送: 2026年10月14日(水)10月21日(水)消印有効(簡易書留・速達)
試験日・会場2026年11月21日(土)/白金キャンパス(東京都港区白金台)集合9:30
受験票2026年11月13日(金)10:00以降にUCAROからダウンロードして印刷(郵送なし)
合格発表2026年12月4日(金)10:00/UCAROでの照会のみ(合格通知の郵送なし)
入学手続締切2027年1月7日(木)(郵送消印有効)
入学検定料35,000円(別途、決済手数料1,300円)

出典: 明治学院大学「2027年度 社会人入学試験要項(一年次)/編入学試験要項(三年次)」および大学Webサイト「編入学試験(3年次)」(更新日: 2026-08-06)。日程・科目・出願資格は毎年変わる可能性があるため、出願前に必ず大学が公表する最新の入学試験要項の原本を確認してください。

先に確認してほしい2点。専修学校専門課程(専門学校)の修了(見込み)者は出願できませんと要項に明記されています。②明治学院大学の卒業(見込み)生は、卒業した学科と同じ学科には出願できません(別学科への出願は可能で、その場合は入学金が徴収されません)。この2点は志望を固める前に確認してください。

科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。

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難易度・倍率(大学公表データ)

明治学院大学は、入試結果を「総合型選抜・その他選抜」のPDFとして公式サイトで公表しており、そのなかに編入学(三年次)試験結果が学部・学科別に掲載されています。列は「募集人員/志願者数/受験者数/合格者数」で、一般編入と社会人編入が別々に集計されています。社会学部にあたるのは「社会」(社会学科)と「社会福祉」(社会福祉学科)の2行です。

一般編入学試験の実施状況

年度学科志願者受験者合格者実質倍率
2024年度社会学科8名6名1名6.0倍
2025年度社会学科10名10名2名5.0倍
2026年度社会学科9名8名1名8.0倍
2024年度社会福祉学科3名1名1名1.0倍
2025年度社会福祉学科4名3名1名3.0倍
2026年度社会福祉学科6名5名2名2.5倍

出典: 明治学院大学「2024年度/2025年度/2026年度 入試結果(総合型選抜・その他選抜)」の「編入学試験」欄(大学公式サイト公表)。年度は入学年度で、たとえば2026年度は2025年11月に実施された試験の結果です。実質倍率は「受験者数÷合格者数」で編入総研編集部が計算し、小数第2位を四捨五入しています。

社会学科の一般編入は、志願者が毎年8〜10名で安定している一方、合格者は1〜2名にとどまります。3年度を合計すると志願27名・受験24名・合格4名で、合計ベースの実質倍率は6.0倍です。

2024 2025 2026 (年度) 8 10 9 6 10 8 1 2 1 志願者数 受験者数 合格者数 社会学科・一般編入

社会福祉学科の一般編入は、志願者が3〜6名と社会学科より少なく、出願しても受験に至らない人が一定数います。3年度を合計すると志願13名・受験9名・合格4名で、合計ベースの実質倍率は2.3倍です。ただし2024年度は受験1名・合格1名で、1名の増減で倍率が丸ごと変わる規模です。

2024 2025 2026 (年度) 3 4 6 1 3 5 1 1 2 志願者数 受験者数 合格者数 社会福祉学科・一般編入

2024年度の社会福祉学科は受験者数と合格者数がともに1名のため、グラフ上で受験者数(橙)と合格者数(赤)の点が重なっています。

社会人編入学試験の実施状況

年度学科志願者受験者合格者
2024年度社会学科1名1名0名
2025年度社会学科1名1名1名
2026年度社会学科3名3名2名
2024年度社会福祉学科1名1名1名
2025年度社会福祉学科1名1名0名
2026年度社会福祉学科1名1名0名

社会人編入は各年度・各学科とも受験者が1〜3名で、合格者が0名の年度もあります。母数がこの規模のときに倍率を計算しても年ごとの偶然に左右されるだけなので、ここでは実数のみを示しています。出典は一般編入と同じ大学公表の入試結果PDFです。

この数字から読み取れること

  • 「若干名」でも実際に複数名が合格しています。要項の募集人員は各学科「若干名」ですが、公表結果を見ると一般編入は毎年1〜2名、学部全体(2学科計)では毎年2〜3名が合格しています。「若干名=1名だけ」ではありません。
  • 社会学科のほうが志願者は多い傾向です。3年度とも社会学科の志願者数が社会福祉学科を上回っています。ただし合格者数も年によって差があり、単純に「社会福祉学科のほうが入りやすい」と決めつけられる差ではありません。
  • 出願しても当日に来ない人が一定数います。3年度合計で社会学科は志願27名に対し受験24名(約1割が欠席)、社会福祉学科は志願13名に対し受験9名(約3割が欠席)です。とくに社会福祉学科は欠席が多く、当日会場に来た人だけで見ると競争はさらに小さくなります。
  • 倍率で志望を決めない。受験者が1桁の試験では、翌年に受験者が倍になれば倍率も倍になります。3年度の合計値(社会学科6.0倍・社会福祉学科2.3倍)を目安にしつつ、決め手は「論文と英語で得点できるか」に置いてください。

社会学科と社会福祉学科、どちらを選ぶか

明治学院大学社会学部は社会学科と社会福祉学科の2学科構成で、編入試験は学科ごとに出願・選抜されます。同じ日に同じ時間割で実施されるため、2学科の併願はできません。要項に掲載されている学科ごとの入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)を見ると、求める人物像がはっきり分かれています。

社会学科

方針に「論理的・批判的考察の資質を有し、社会を反省的に見て、自ら課題を発見する力を磨く意欲をもつ」と明記されています。社会現象を理論の枠組みで捉え直すことに関心がある人向けです。

社会福祉学科

方針に「物事を多面的かつ論理的に考察できる」「多様な社会問題に深い関心を持ち、その解決のための自由な発想力と社会に積極的に貢献する意欲」「積極的に他者と関わり、実践を通した学びを深めようとする態度」が挙げられています。

実際の出題も、この違いをそのまま反映しています。社会学科は社会学の理論的な文章を読ませ、概念の意味を説明させたうえで自分で具体例を挙げて論じさせる形式が続いています。社会福祉学科は高齢者介護・貧困・社会的孤立といった現場の課題を扱った文章を読ませ、賛否を明示して理由を述べさせる形式が繰り返されています。「社会学の概念を使って考えるのが好きか」「福祉の現場で起きている問題に自分の立場を示せるか」で選ぶと、志望理由書と論文の方向も一致します。

なお、社会福祉学科には1年次入学の「社会人入学試験(一般)」「社会人入学試験(現場経験者)」も設けられています。これは3年次編入とは別の制度で、1年次からの入学になります。混同しないよう、出願前に区分を確認してください。

社会福祉士・精神保健福祉士の受験資格はどうなるか

社会福祉学科を目指す方にとって最大の関心事だと思いますので、要項の記載をそのまま確認します。編入学生でも国家試験受験資格を目指すこと自体はできますが、次の2つが要項に明記されています。

①指定科目は単位認定されないことがある。要項の「単位認定について」に、社会福祉学科で社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験受験資格を希望する場合、両受験資格の取得に必要な「指定科目」は単位認定されないことがある、と記載されています。

②通常3年以上を要する。要項の「科目の履修について」に、社会福祉士または精神保健福祉士の国家試験受験資格を取得する場合はリンク制(特定の講義科目と演習・実習科目のあいだで履修の順序を定めた規程)を導入しているため、単位認定の状況にもよるが通常3年以上を要すると明記されています。

つまり、「3年次に編入して2年間で卒業し、同時に社会福祉士の受験資格も取る」という計画は、そのままでは成立しない可能性が高いということです。要項には学則により編入生の在学期間は最長4年間とも書かれているため、3年目・4年目まで在学して資格要件を満たす道は制度上残されています。学費や卒業時期の計画に直結するので、出願前に大学の入学インフォメーションへ、合格後は教務課へ、自分の履修状況をもとに確認することを強くおすすめします(要項は「入学前の、単位認定の可否についてのご相談は受け付けていません。入学後に教務課へお問い合わせください」としています)。

単位認定については、このほかにも要項に次の条件が示されています。認定は入学後の履修指導のときに行われ、それ以外のタイミングでの認定や、認定後の追加・変更は行われません。認定の対象は明治学院大学で開講している授業科目と名称・授業時間数・講義内容が相当する科目に限られ、認定される単位数には上限があります。専攻分野がまったく異なる学科からの編入学の場合は学科科目のほとんどが認定されず、この場合も2年間では卒業できないことがある、とはっきり書かれています。手続きには出身校の成績証明書の原本と、単位修得年度の授業内容が明記されたシラバスの2点が必要です。シラバスは在学中・卒業直後でないと入手しにくい書類なので、編入を考え始めた時点で保存しておいてください。

出願までのチェックリスト

2027年度(2027年4月入学)の日程で書いています。明治学院大学の編入はWeb出願登録と書類郵送の締切日は同じでも、開始日がずれる点に注意してください。

  • 〜2026年9月: 出願資格の確認。専門学校修了者は出願できません。海外の大学・短期大学出身の場合は、出願書類に加えて出身校の学校案内と履修したすべての授業の講義概要(シラバス等)を同封し、試験に先立って大学が出願資格の有無を審査します。時間がかかるため最優先で準備してください。
  • 〜2026年10月2日(金): 障がい等があり受験時に配慮を希望する場合の申請期限。期日を過ぎると相談に応じてもらえないため、受験が確定していなくても早めに連絡します。
  • 証明書の手配: 成績証明書(コピー不可)は必須。卒業(修了)済みの方は卒業後に作成されたもの、卒業見込みの方は出願時点から3か月以内に作成されたものが必要です。履修中の単位が記載されない場合は単位修得見込証明書や履修科目証明書も、在籍期間・在学年次が記載されない場合は在籍(在学)証明書も追加で必要になります。複数の学校に在籍した場合はすべての学校の証明書(原本)が要ります。発行に2〜4週間かかることもあるので、9月中に依頼しておくと安全です。
  • 志望理由書の作成: 一般編入は本学所定用紙(様式3)に500字以内、社会人編入の社会学科は様式3・社会福祉学科は様式2で1000字程度と、区分と学科で様式も字数も違います。所定用紙は要項のページからダウンロードしてA4用紙に片面印刷して使います。履歴書(様式4)も必要です。
  • 出願写真データの準備: Web出願時にアップロードします。JPEG形式・推奨サイズVGA(640×480)、出願前3か月以内の撮影、背景無地、上半身正面・脱帽、スナップ写真は不可。卒業まで使う学生証の写真になるため、要項も私服での撮影をすすめています。
  • 2026年10月5日(月)〜10月21日(水): UCAROからWeb出願登録を行い、入学検定料35,000円(+手数料1,300円)を納入します。納入後は出願内容を一切変更できません
  • 2026年10月14日(水)〜10月21日(水)消印有効: 市販の角2封筒に宛名ラベルを貼り、郵便局の窓口から簡易書留・速達で出願書類を郵送します。消印が出願期間外のもの、書類に不備のあるものは受け付けられません。
  • 2026年11月6日(金): 大学Webサイトで志願者速報の公開が始まる予定です。何人が出願したかを試験前に確認できます。
  • 2026年11月13日(金)10:00: UCAROから受験票をダウンロードしてA4白紙に印刷します。スマートフォンの画面提示では受験できません
  • 2026年11月21日(土): 集合9:30(開場8:30)、白金キャンパス。必ず正門から入構します。1時限目の開始後30分を過ぎると入室できません。

試験科目と当日の流れ

一般編入の当日は、10:00〜11:20に論文(80分)、12:00〜13:10に英語(70分)という時間割です。あいだの40分は休憩ですが、休憩時間を含めて試験終了までは会場の外に出られません。社会学部は面接がないため、英語が終われば帰宅できます。社会人編入は10:00〜11:20の論文のあと、13:00〜面接という流れで、面接は原則として受験番号順のため控室での待ち時間が長くなることがあります。面接が午後になる場合は昼食を持参し、自席で食べる必要があります。

持ち物は受験票・筆記用具(黒鉛筆またはシャープペンシル、プラスチック製消しゴム)・顔写真付きの身分証明書です。計時機能のみの時計は使えますが、定規・付箋・ラインマーカー・電卓・スマートウォッチ・耳栓は使用できません。英文字や地図がプリントされた服も避けてください。要項に明記されている条件なので、前日に一度読み合わせておくと安心です。

論文(専攻に関する出題)

要項の試験科目欄は「論文(専攻に関する出題)」となっており、テーマ型の小論文ではなく志望学科の専門分野に関する課題文を読ませる形式であることが読み取れます。実際の出題も、社会学・社会福祉学の文献から抜粋した数ページの文章を読み、設問に答える構成が続いています。80分で複数の設問に答えるため、読む速さと、書き出しまでの決断の速さが得点を左右します。

英語(外国語・70分)

一般編入の外国語は、フランス文学科を除く全学科で英語です。社会学部の英語も課題文読解型で、辞書の持ち込みは認められていません(要項の「使用できるもの」に辞書は含まれていません)。社会学部の英語は、一般入試の英語とは性格が違います。文法・語法の四択問題ではなく、社会科学系の英文を正確に日本語にする力・内容を日本語で説明する力が問われる形式が続いているためです。

社会人編入の論文と面接

社会人編入には英語がなく、論文と面接の2つで判定されます。年齢要件は2027年4月1日現在で社会学科が満23歳以上、社会福祉学科が満25歳以上で、学科によって基準が違う点に注意してください(社会学科のほうが2歳低く設定されています)。出願資格は「他大学において所定の単位を修得し第2年次以上を修了した者」「他大学・短期大学・高等専門学校を卒業した者」「明治学院大学の卒業生(同一学科は不可)」のいずれかで、見込みの方は出願できません。志望理由書が1000字程度と一般編入の倍の分量になるため、これまでの仕事や生活で向き合ってきた課題と、学科で学びたいことのつながりを言葉にしておく作業が、そのまま面接対策になります。

出題傾向(過去問分析)

オンライン編入学院の過去問分析から、社会学科・社会福祉学科それぞれの出題の型を整理します。著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません。扱われた分野と設問の形式のみを示します。

社会学科|「概念の説明+自分で挙げる具体例」が定型

社会学科の論文は、社会学の中核的な概念を扱った文章を読ませ、①下線部の意味を本文に即して説明させる②その概念に当てはまる具体例を受験生自身に挙げさせ、なぜ適切なのかを説得的に述べさせる、という2段構えが繰り返し使われています。直近3回で扱われた領域は、文化資本と階級の再生産、支配の正当性と近代官僚制の理念型、社会関係資本(結束型と橋渡し型)でした。いずれも社会学の入門書・基本テキストで必ず取り上げられる主題です。

ここから導かれる対策ははっきりしています。概念を暗記するのではなく、「概念→自分が説明できる具体例」の対を作りためることです。官僚制なら学校や企業のどの仕組みが理念型のどの特質に当たるか、社会関係資本なら地域の集まりとSNSのつながりがどちらの型に近いか、といった形で、1つの概念につき2つ以上の例を書けるようにしておくと、当日「例が思いつかない」で止まることがなくなります。指定語句を使って説明させる設問も出ているため、キーワードから逆算して文章を組み立てる練習も有効です。

英語は大問2題構成で、各大問に4問程度の下線部和訳が置かれる形式が続いています。題材は社会学の英語論文・評論に近い文章で、メディアと社会インフラ、分類とアイデンティティ、テレワークとデジタルデバイド、気候変動政策、情報技術と家族形態の変化、消費社会と環境といった領域が扱われました。抽象名詞が連なる長い一文を、構造をとって日本語にする作業が中心です。単語帳よりも、社会科学系の英文を1日1段落ずつ書いて訳す練習のほうが得点に直結します。

社会福祉学科|「要約+賛否を明示した論述」が定型

社会福祉学科の論文は、福祉の現場や社会問題を扱った文章を読み、①筆者の主張を短くまとめさせる②その主張に対して賛否を明示したうえで理由を論述させる、あるいは社会福祉が取り組むべきことについて自分の考えを述べさせる形式が中心です。直近3回で扱われた領域は、認知症高齢者の在宅介護と当事者の自律、ホームレス支援と「ハウスレス/ホームレス」の概念の違い、社会的孤立、道徳と倫理の区別でした。字数を指定した短い記述(数十字)と、まとまった分量の論述が組み合わされる年もあります。

対策として効くのは、賛成・反対のどちらの立場でも理由を2つ書ける状態を作っておくことです。福祉の論点は「本人の意思をどこまで尊重するか」「支援はどこまで踏み込むか」のように、正解が一つに定まらない対立軸で構成されています。日頃から新聞やニュースで介護・貧困・孤立の話題に触れたら、自分の立場と、その立場に対する反論を1行ずつメモしておくと、当日の論述が安定します。

英語も社会福祉学科は特徴的で、下線部和訳だけでなく「本文の内容を日本語で要約・説明させる」設問が多く出ています。題材は難民の健康問題、自殺に関する世界保健機関(WHO)の統計、ジェンダー平等と新型コロナウイルスの影響、EUにおける社会保障の国際調整、社会福祉(social welfare)という語の意味の変化、人身売買といった、国際機関の報告書や社会問題を扱う英文でした。訳せるだけでなく、読み取った内容を日本語で整理して説明する練習まで含めておく必要があります。

過去問は大学から取り寄せられます

明治学院大学は、編入学試験の過去問題を郵送で提供しています(要項に記載。日本国内に限ります)。入学インフォメーション(mginfo@mguad.meijigakuin.ac.jp)宛てに、メールの件名を「過去問題の郵送希望」とし、本文に希望の入試制度・希望の学科・氏名(ふりがな)・郵便番号・住所・電話番号を書いて送ります。実物の分量と設問の形式を自分の目で確認できるので、対策を始めると決めた時点で請求しておくことをおすすめします。

対策ロードマップ(時期別)

2026年11月21日の試験日から逆算した進め方です。論文と英語のどちらも「読んで書く」試験なので、インプットとアウトプットを最初から並行させるのが要点になります。

  • 〜試験の6か月前

    志望学科を決め、社会学または社会福祉学の入門テキストを1冊通読します。この段階の目的は網羅ではなく、専門用語の地図を頭に作ることです。並行して、大学に過去問を請求し、実際の分量と設問形式を確認します。英語は、社会科学系の英文を毎日1段落ずつ訳す習慣をこの時期から始めると、直前期に慌てずに済みます。

  • 6か月前〜3か月前

    基本テキストを2周目に入り、概念ごとに具体例を書き出したノートを作ります。社会学科なら「概念+自分の例2つ」、社会福祉学科なら「論点+賛成の理由2つ+反対の理由2つ」の形です。英語は下線部和訳の練習に加え、社会福祉学科志望なら英文の内容を日本語200字程度で要約する練習を足します。証明書の発行手続きに何が必要かも、この時期に出身校へ問い合わせておきます。

  • 3か月前〜出願(9〜10月)

    論文を80分の時間を計って通しで書く練習に移ります。設問が複数ある形式なので、配分(どの設問に何分使うか)を体で覚えることが目的です。書いたものは必ず第三者に読んでもらい、「具体例が概念に対応しているか」「賛否が最初に示されているか」を指摘してもらいます。志望理由書(一般編入は500字以内)もこの時期に仕上げます。証明書と写真データを準備し、10月5日のWeb出願開始に備えます。

  • 出願後〜試験前日

    新しい教材は増やさず、作ってきたノートを回します。11月6日ごろから公開される志願者速報で出願状況を確認し、11月13日に受験票を印刷します。前日には要項の「受験上の注意」を読み直し、持ち込めるもの・持ち込めないものを確認します。白金キャンパスは複数の駅から徒歩7〜20分の距離にあり、必ず正門から入構する決まりなので、経路を地図で確認しておきます。

  • 試験当日〜合格発表

    1時限目の開始後30分を過ぎると入室できないため、集合時刻9:30に余裕をもって到着します。合格発表は12月4日10:00からUCAROでの照会のみで、合格通知は郵送されません。合格した場合の入学手続締切は2027年1月7日(郵送消印有効)で、学納金の納入と学籍カード・住民票の郵送が必要になります。

学費と入学後の見通し

2027年度の予定額として要項に掲載されている、社会学科・社会福祉学科に3年次編入した場合の学納金は次のとおりです。

入学金200,000円
授業料866,000円
施設費・設備費175,000円・20,000円
教育充実維持費43,500円
その他保証人会費7,000円・課外活動費4,600円・学生傷害保険料1,750円・学会費1,500円
年間合計額1,319,350円(入学時納入額760,550円/秋学期納入額558,800円)

出典: 明治学院大学「2027年度 社会人入学試験要項(一年次)/編入学試験要項(三年次)」の学納金等(2027年度予定)。予定額のため実際の納入額と異なる場合があり、正式決定後に大学Webサイトへ掲載されます。4年次に学友会終身会費40,000円が代理徴収されます(明治学院大学の卒業生で納入済みの方は徴収されません)。履修する科目によっては実験実習料や教材費が別途かかります。

明治学院大学の卒業(見込み)生が別の学科へ編入する場合、入学金は徴収されません。また、キャンパスは白金(東京都港区)と横浜(神奈川県横浜市戸塚区)の2つがあり、要項の「科目の履修について」には横浜キャンパスのみで開講している科目があること、両キャンパスで履修すると移動時間の関係で希望の科目を取れないことがある(昼休みを挟んでも連続した曜時限の履修は不可)ことが明記されています。編入生は卒業要件の単位を優先して履修しなければならないため、希望の科目を履修できないこともあります。通学と時間割の設計は、合格後すぐに考え始めるテーマです。

併願を検討するときの考え方

明治学院大学の編入学試験は、全学科が同じ日・同じ時間割で実施されます。したがって学内併願(社会学科と社会福祉学科の両方、あるいは他学部との併願)はできません。学科を1つに絞る必要があります。

他大学との併願を考える場合、11月下旬という試験日は私立大学の編入試験のなかでは標準的な時期で、10月から12月にかけて実施される他大学と日程が重なる可能性があります。社会学系・社会福祉系で編入を実施している大学の日程を早めに並べて、出願期間(明治学院大学は10月14日〜10月21日)が重ならないかを確認してください。書類の準備が重なると、証明書の発行が間に合わなくなります。

科目面では、明治学院大学社会学部は専門論文+英語(辞書なし)という組み合わせなので、同じ構成の大学とは対策を共有しやすい一方、TOEICなど外部英語試験のスコア提出を求める大学とは準備が別物になります。併願先を選ぶときは「筆記の英語か、外部スコアか」を軸にすると、限られた時間を分散させずに済みます。以下の記事も、日程と科目を並べる材料として使ってください。

おすすめ参考書

論文の土台になる社会学の基本テキストを紹介します。はじめの4冊は、オンライン編入学院の分析で明治学院大学社会学部の出題内容との対応が確認できている本です。カードをタップするとレビュー記事に移動できます。

使い方の順序としては、まず『社会学の力』か『社会学の基礎』のような概説書を1冊通読して全体像をつかみ、『社会学用語図鑑』で用語のつながりを確認しながら、自分の言葉で概念を説明できるかを点検していく流れが取り組みやすいでしょう。読むだけで終わらせず、概念ごとに具体例を書き足していくのが、この学部の論文対策としての読み方です。

よくある質問

明治学院大学社会学部の編入試験の倍率は?

大学が公表している2024〜2026年度の編入学(三年次)試験結果によると、一般編入の実質倍率(受験者数÷合格者数)は社会学科が6.0倍・5.0倍・8.0倍、社会福祉学科が1.0倍・3.0倍・2.5倍でした。ただし受験者数は各学科とも1桁台で、合格者数も1〜2名です。1名の増減で倍率が大きく動くため、数字を難易度そのものと読み替えないでください。

明治学院大学社会学部の編入試験はいつ実施されますか?

2027年度(2027年4月入学)は2026年11月21日(土)に白金キャンパスで実施されます。出願はWeb登録と入学検定料35,000円の納入が2026年10月5日から10月21日まで、出願書類の郵送が2026年10月14日から10月21日まで(消印有効)です。合格発表は2026年12月4日、入学手続締切は2027年1月7日です。

専門学校を修了していますが明治学院大学社会学部に編入できますか?

できません。2027年度入学試験要項の出願資格に「専修学校専門課程(専門学校)修了(見込み)者は出願不可」と明記されています。出願できるのは、他大学で所定の単位を修得して第2年次以上を修了した方、2027年3月に第2年次修了見込みの方、他大学を卒業した方、短期大学・高等専門学校を卒業(見込み)の方、および明治学院大学の卒業生(同一学科への出願は不可)です。

社会福祉学科に編入して社会福祉士の受験資格は取れますか?

取得を目指すことはできますが、2年間での卒業を前提にしないでください。2027年度入学試験要項には、社会福祉士・精神保健福祉士の受験資格に必要な「指定科目」は単位認定されないことがあり、リンク制(特定の講義科目と演習・実習科目の履修順序に関する規程)を導入しているため通常3年以上を要すると明記されています。学則上、編入生の在学期間は最長4年間です。個別の履修計画は大学の教務課に確認してください。

一般編入と社会人編入はどう違いますか?

一般編入は論文(80分・専攻に関する出題)と外国語(英語・70分)の筆記2科目で、社会学部は面接がありません。社会人編入は論文(80分)と面接で、英語はありません。社会人編入の年齢要件は2027年4月1日現在で社会学科が満23歳以上、社会福祉学科が満25歳以上です。明治学院大学で社会人編入学試験を実施しているのは社会学部だけです。

明治学院大学社会学部の編入試験に面接はありますか?

一般編入では社会学科・社会福祉学科ともに面接は実施されません。2027年度入学試験要項の注記により、一般編入で面接を行うのはフランス文学科・芸術学科・法律学科・国際学科の4学科に限られます。社会学部を一般編入で受験する場合の合否は、同じ日に行われる論文と英語の答案で決まります。社会人編入では論文のあとに面接が実施されます。

明治学院大学の編入試験の過去問は入手できますか?

大学が郵送で提供しています。2027年度入学試験要項によると、入学インフォメーション(mginfo@mguad.meijigakuin.ac.jp)へメールの件名を「過去問題の郵送希望」とし、本文に希望の入試制度・希望の学科・氏名(ふりがな)・郵便番号・住所・電話番号を明記して連絡します。提供は日本国内に限られます。出願書類の準備と並行して、早めに請求しておくことをおすすめします。

まとめ

明治学院大学社会学部の3年次編入は、論文と英語の筆記2科目だけで合否が決まる(一般編入は面接なし)という、準備の方向がはっきりした試験です。募集人員は「若干名」ですが、大学が公表している直近3年度の結果を見ると一般編入では毎年1〜2名ずつ、2学科合わせて2〜3名が合格しています。倍率は受験者÷合格者で社会学科が5.0〜8.0倍、社会福祉学科が1.0〜3.0倍ですが、母数が1桁のため年ごとの振れ幅が大きく、数字より「80分で読んで書ききれるか」のほうが実質的な合否要因です。

今日から動くとすれば、順番はこうなります。①社会学科か社会福祉学科かを、アドミッション・ポリシーと出題の型から決める。②大学に過去問を請求して分量を確認する。③概説書を1冊決めて、概念ごとに具体例(社会福祉学科なら賛否の理由)を書き足すノートを作り始める。④社会福祉士・精神保健福祉士の受験資格を目指すなら、2年間での卒業を前提にせず、大学に履修の見通しを確認する。⑤成績証明書とシラバスの入手方法を出身校に確認しておく。

日程・科目・出願資格・学納金は年度ごとに変わる可能性があります。出願前には必ず、大学が公表する最新の入学試験要項の原本を確認してください。

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

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この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要・日程・出願資格・学納金は明治学院大学が公表する2027年度入学試験要項の原本に、倍率は同大学が公表する入試結果に、出題傾向はオンライン編入学院の過去問分析にもとづいています。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ|最終更新: 2026年8月6日

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