三重大学生物資源学部の編入試験対策|TOEICと面接の200点勝負
三重大学生物資源学部の3年次編入試験は、答案を書く筆記試験が1科目もありません。令和9年度(2027年4月入学)の募集要項に載っている当日の時間割は、13時00分〜13時30分の「英語(TOEICスコアの提出)」と、13時30分からの「面接」だけです。配点も要項に明記されていて、英語100点+面接及び出願書類100点の合計200点。英語は当日その場で解くのではなく、事前に受けておいたTOEICのスコアを提出し、所定の換算式で100点満点に直されます。つまり持ち点の半分は出願する前に決まっている試験です。残り半分は、志願理由書と、基礎学力を問う口頭試問を含む面接で決まります。募集人員は3年次で計10名。この記事では、令和9年度の募集要項の原本、令和7年度・令和8年度の要項との差分、そして2026年6月5日の試験を受けた人からオンライン編入学院に寄せられた試験直後アンケートをもとに、この試験で何が問われ、いつまでに何を用意すればよいのかを整理します。
出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。
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2027年度(令和9年度)の日程は終了しています。試験は2026年6月5日に実施され、合格発表は2026年7月10日に終わっています。これから受験するのは2028年4月入学(令和10年度)の試験です。令和10年度の募集要項はまだ公表されていません。令和7年度は2025年4月1日、令和8年度は2025年4月9日、令和9年度は2026年3月24日に学部サイトへ掲載されており、例年3月下旬〜4月上旬の公表が目安になります。本記事の日程・科目は、現時点で最新の公表要項である令和9年度版にもとづく数値です。
試験概要(令和9年度要項)
令和9年度(2027年4月入学)
| 入学年次 | 3年次(令和9年4月編入学) |
|---|---|
| 募集人員 | 合計10名。農林環境科学コース5名/海洋生物資源学コース2名/生命化学コース3名 |
| 試験日 | 令和8年(2026年)6月5日(金) 会場: 三重大学生物資源学部 |
| 出願期間 | 令和8年(2026年)5月7日(木)〜5月13日(水)。郵送は「書留速達」で5月13日必着、持参は9時〜17時(土・日・祝日を除く) |
| 時間割 | 13:00〜13:30 英語(TOEICスコアの提出) 13:30〜 面接 ※3コースとも同一の時間割 |
| 配点 | 英語(TOEICスコアの提出)100点+面接及び出願書類100点=200点。英語の得点はTOEICスコアをもとに所定の換算式で100点満点に換算 |
| 英語 | TOEIC Listening & Reading Test。公開テストのほか、各種団体主催のIPテスト(大学生協のカレッジTOEIC、三重大学全学共通教育センター主催のIPテストを含む)も可。L&R IPテスト(オンライン)、Speaking & Writing、TOEIC Bridge、TOEIC LPIは対象外 |
| スコアの有効期間 | 出願締切日から起算して2年以内に実施され、かつ入学試験実施日に提出できるもの |
| 面接 | 基礎学力を問う口頭試問を含む(要項に明記) |
| 出願資格 | 10区分(大学卒業・学士・大学2年課程修了・大学に2年以上在学し62単位以上・短期大学・高等専門学校・専修学校の専門課程・高等学校等の専攻科 ほか) |
| 検定料 | 30,000円(別途振込手数料) |
| 合格発表 | 令和8年7月10日(金)午前10時頃。受験番号を学部・大学のサイトに掲載し、合格者本人へ通知書を送付。電話での合否照会は不可 |
| 入学手続 | 令和8年9月と令和9年3月の2回。9月分は9月10日(木)〜9月16日(水)必着で、入学料282,000円の振込と入学確約書の提出 |
出典: 三重大学生物資源学部「令和9年度 三重大学生物資源学部 3年次編入学学生募集要項」(学部公式サイトに掲載のPDF。2026年3月24日更新)。日程・科目・資格は年度ごとに変わります。出願前には必ず大学が公表する最新の募集要項の原本を確認してください。
科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。
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この試験のいちばんの特徴:持ち点の半分が出願前に確定する
令和9年度の要項には、次のような配点表が載っています。英語(TOEICスコアの提出)が100点、面接及び出願書類が100点、合わせて200点。そして注記に「『英語』の得点は、TOEICスコアを基に、所定の換算式により100点満点に換算する」とあります。
ここから読み取るべきことは2つです。
- 英語の100点は、試験当日には1点も動かせません。当日やることはスコアシートを提出することだけで、13時00分〜13時30分の30分間は「試験」ではなく「提出」の時間です。したがって、この試験の準備の実質的な半分は「試験日までにTOEICのスコアをどこまで上げられるか」に置き換わります。
- 換算式は公表されていません。「何点あれば満点になるか」「何点から加点が始まるか」は要項に書かれていないため、目標スコアを大学の資料から決めることはできません。上を目指すしかない設計だと考えておくのが安全です。
2026年6月5日に海洋生物資源学コースを受験した人は、オンライン編入学院の試験直後アンケートで次のように書いています。
TOEIC100点面接100点の試験であるため、TOEICで高得点を取ることができれば優位に立てる試験であると感じる。
オンライン編入学院の試験直後アンケート(海洋生物資源学コース/2026年6月5日受験)
この配点が要項の本文に書かれるようになったのは令和9年度からです。令和8年度以前の要項には配点表そのものがなく、「英語の成績、面接及び出願書類の内容を総合して合否を判定します」という趣旨の説明だけでした。受験生から見れば、どこに時間を投じるべきかがはっきり分かるようになった、という意味のある変更です。
募集しているのは3コース。学科制ではなくコース単位で出願する
三重大学生物資源学部は、2024年(令和6年)に1学科4コース制(生物資源学科)へ改組されました。学部公式サイトの学部構成によると、4つのコースは生物資源総合科学コース・農林環境科学コース・海洋生物資源学コース・生命化学コースで、生物資源総合科学コースは低学年で生物資源学の幅広い基礎を学び、2年次に残りの3コースのいずれかへ配属される仕組みです。
3年次編入で募集されるのは、配属後の3コースです。令和9年度要項の募集人員は次のとおりです。
| コース | 専修 | 募集人員 |
|---|---|---|
| 農林環境科学コース | 農学専修/森林科学専修/農業工学専修 | 5名 |
| 海洋生物資源学コース | 海洋生物資源学専修 | 2名 |
| 生命化学コース | 生命機能化学専修/海洋生命化学専修 | 3名 |
| 合計 | — | 10名(3年次) |
コース名は「生命化学コース」です。「生命科学コース」という表記を見かけることがありますが、令和8年度・令和9年度の募集要項の募集人員表はいずれも「生命化学コース」で、所属する専修は生命機能化学専修と海洋生命化学専修です。
この募集単位は令和8年度(2026年4月入学)から変わりました。令和7年度までの要項は「実施する学科(コース)」という見出しで、資源循環学科3名・共生環境学科3名・生物圏生命化学科2名・海洋生物資源学科2名という4学科での募集でした。改組後の1年次入学者が3年次に到達するのが2026年4月であることと、募集単位が切り替わった年度は一致しています。
実務上、ここで注意すべきなのは出願の時点でコースと専修まで決めなければならないことです。学部所定の様式である「編入学志願票・履歴書」にも、志願理由書にも、志願コースと志願専修の記入欄があります。「入ってから決める」という選択肢はありません。志望する研究分野と、その分野を扱う教員が学部内のどこにいるのかを、出願前に調べておく必要があります。
また、令和9年度要項の試験時間割は3コースとも同じ日・同じ時間帯です。学部内で複数のコースを併願することはできません。募集人員が2名・3名のコースもあるため、どのコースを選ぶかは実質的に受験戦略そのものになります。ただし「枠が小さいから避ける」という判断は、志願理由の説得力を犠牲にするため慎重に。面接の配点が100点あり、そこでは志望動機の具体性が正面から問われます。
選抜方法は3年で2回変わっている
この学部の編入試験は、ここ数年で内容がはっきり変わりました。古い情報のまま準備すると、存在しない試験の対策をすることになります。要項の原本3年分を並べると次のようになります。
| 年度(入学年) | 募集単位 | 当日の試験 | TOEIC IPテスト | 配点の公表 |
|---|---|---|---|---|
| 令和7年度 (2025年4月入学) | 4学科 | 専門科目(生物)10:00〜11:00※海洋生物資源学科のみ 英語(スコア提出)11:30〜12:00 面接 13:00〜 | 不可 | なし |
| 令和8年度 (2026年4月入学) | 3コース | 英語(スコア提出)13:00〜13:30 面接 13:30〜 専門科目は廃止 | 不可 | なし |
| 令和9年度 (2027年4月入学) | 3コース | 英語(スコア提出)13:00〜13:30 面接 13:30〜 | 可 | あり |
変更点を1つずつ確認します。
1. 専門科目(生物)の筆記がなくなった
令和7年度までは、海洋生物資源学科を志望する受験者だけ、午前に60分の専門科目(生物)を解いてから午後の面接に臨む形でした。令和8年度の要項では時間割からこの欄が消え、3コースとも英語の提出と面接だけになっています。2026年6月5日の受験者3名から寄せられた試験直後アンケートでも、筆記試験の欄はいずれも「なし」でした。「三重大の生物資源は生物の筆記がある」という前提で対策を組むと、方向を誤ります。
2. TOEICのIPテストが使えるようになった
令和8年度までの要項は「有効なスコアは出願締切日から起算して2年以内に実施された公開テストのみ」と限定し、IPテストを明確に対象外としていました。令和9年度の要項では、各種団体が主催するIPテスト(各大学生協主催のカレッジTOEIC、三重大学全学共通教育センター主催のIPテストを含む)のスコアレポート原本も有効になっています。在籍校で団体受験の機会がある人にとっては、受験回数を増やせるという意味で実質的な緩和です。
ただしListening & Reading IPテスト(オンライン)は引き続き対象外です。同じ「IPテスト」でも、会場で実施される形式かオンライン形式かで扱いが分かれます。ここを取り違えると、受けたスコアが使えません。Speaking & Writing Tests、TOEIC Bridge、TOEIC LPIも対象外です。
3. 配点が要項に明記された
前述のとおり、英語100点・面接及び出願書類100点という配点は令和9年度から要項に載りました。
この3点はいずれも要項の本文でしか確認できません。学部サイトのお知らせ欄に「変更点」としてまとめられているわけではないため、次年度の要項が公表されたら、前年の要項と時間割・英語の条件・配点表を突き合わせるのが確実です。
面接で何を聞かれるのか
要項に書かれているのは「面接試験は、基礎学力を問う口頭試問を含みます」という1行だけです。ただ、2026年6月5日の試験を受けた3名がオンライン編入学院の試験直後アンケートに回答しており、当日の形式と質問の方向性がある程度分かります。3名とも志望コース・専修が異なり、聞かれた内容もはっきり違いました。
共通していた形式
- 個人面接(3名とも「個別」「個人面接」と回答)
- 面接官は4〜5名
- 所要時間は10〜30分(回答は「30分ほど」「20分」「約10〜20分」)
- 雰囲気は「和やか」「普通」。圧迫的だったという回答はありませんでした
海洋生物資源学コース:専門以外の方向からも掘られる
このコースを受験した人が報告した質問には、熱の伝導、対数関数の微分・積分といった物理・数学の基礎から、放流によって魚が減ることがある理由、鯨類が深く潜れる仕組みといった生物・生態の内容、さらに「資格を取ろうとしたら忙しくなるけれど大丈夫か」という確認までが含まれていました。アドバイス欄にはこう書かれています。
志望理由書に書いたことは、専門面からだけではなく物理や数学など色々な方面から突っ込まれます。どの視点で聞かれても答えられるようにしておいた方がいいと思います。
オンライン編入学院の試験直後アンケート(海洋生物資源学コース/2026年6月5日受験)
農林環境科学コース農業工学専修:黒板で数学と物理を解く
同じ学部でも、農業工学専修を受験した人の報告はかなり違います。志望理由と提出書類についての質問がひととおり終わったあと、数学と物理の問題を黒板に書いて解く時間があり、最後に自己PRで終わったという流れでした。物理を履修していないことが伝わっていれば数学だけになる、とも書かれています。アドバイス欄は次のとおりです。
生物の勉強よりも数学と物理の勉強をしたほうがいい。数学は数Ⅲまで。農業工学専修は生物の対策はしなくていい、それくらい生物に関しては何も聞かれない。
オンライン編入学院の試験直後アンケート(農林環境科学コース農業工学専修/2026年6月5日受験)
難易度については「しっかり対策をとっていれば、不安になることはないと思います」と書かれていました。「生物資源学部だから生物」と決めつけず、志望する専修が土台にしている学問(農業工学であれば数学・物理)を確認して準備を組むことが、この学部では特に重要になります。
農林環境科学コース農学専修:志望理由と覚悟の確認が中心
農学専修を受験した人は、志望理由、入学後にやりたいこと、志望理由書の深掘りが中心だったと報告しています。回答の全文から、この面接が何を見ているのかがよく分かります。
受験してみて、全体的な雰囲気は圧迫というよりも確認が多い面接という印象でした。面接官は5人ほどいて、志望理由書やこれまでの話の中で気になったことを質問される形でした。
面接では、専門知識を細かく問われるような口頭試問は特になく、志望理由や編入後に何をしたいのかを中心に聞かれました。また、編入生は研究室配属が後回しになるため、希望の研究室に入りにくい可能性があるが大丈夫かや、編入後2年間で卒業できるとは限らないくらい大変だが大丈夫かといった確認もありました。受験生の覚悟や、入学後の大変さを理解しているかを見ているように感じました。
難易度としては、専門知識をその場で答えるような難しさよりも、自分がなぜその大学・学部に編入したいのか、入学後に何を学びたいのかを自分の言葉で説明できるかが大切だと思いました。
オンライン編入学院の試験直後アンケート(農林環境科学コース農学専修/2026年6月5日受験)
ここで出てきた「研究室配属が後回しになる可能性」「2年で卒業できるとは限らない」という確認は、要項の記載とも整合します。令和9年度要項の「編入学時期及び卒業要件」には、所定の単位を修得した場合は入学後2年の在学で卒業可能だが、修得できない場合は3年以上の在学年数を必要とする、と書かれています。面接官はこの点を理解しているかどうかを実際に確かめています。「2年で卒業して就職します」と即答するより、単位認定の状況次第で3年目がありうることを踏まえたうえで、それでも進みたい理由を語れるほうが噛み合います。
上記は同じ日に受験した3名の回答であり、年度や面接官によって内容は変わります。「この質問が出る」というリストとして使うのではなく、「専修ごとに聞かれる方向が違う」「志望理由書は必ず深掘りされる」という構造の理解に使ってください。
廃止された専門科目が示していた「基礎学力」の範囲
前述のとおり、専門科目(生物)の筆記は令和8年度の要項でなくなりました。したがって、この科目の過去問を「出題傾向」として解くのは的外れです。受験情報サイトに旧制度の記述が残っていることがあるため、注意してください。
なお、三重大学は「過去問題・出題意図・解答例」のページで入試問題を公開していますが、対象は一般選抜・学校推薦型選抜・特別選抜(社会人・帰国生徒・私費外国人留学生)と大学院入試で、編入学試験は含まれていません。生物資源学部の編入学試験の過去問を大学から入手する方法は用意されていない、と考えて準備を組んでください(そもそも現在は解くべき筆記科目がありません)。
ただし、面接に含まれる口頭試問は「基礎学力を問う」ものだと要項が明記しています。かつて筆記で問われていた分野は、この学部が3年次編入生に求める基礎学力の輪郭を知る手がかりにはなります。オンライン編入学院が分析した令和6年(2024年)実施ぶんの海洋生物資源学分野の専門科目(生物)は、大きく2つの柱で構成されていました。
- 細胞・分子生物学: 遺伝子発現(転写・スプライシング・翻訳)、細胞内共生説、細胞周期と核膜の消失・再形成、微小管上を動くモータータンパク質、動物の分類群
- 生態学・生物多様性: 生物多様性の3つのレベル(遺伝子・種・生態系)、α多様性とβ多様性、キーストーン種とアンブレラ種の違い、生物群集と生態系の違い、r戦略とK戦略
大学の教科書でいえば、細胞生物学の入門書1冊と、生態学の基本概念をひととおり押さえた範囲です。「専門を細かく暗記していないと答えられない」というより、学部レベルの標準的な概念を、自分の言葉で説明できるかが問われる水準だったといえます。口頭試問で問われた内容として前節で挙がった「マスを放流するとかえってマスが減る理由」「鯨類が物理的に海へ潜る仕組み」も、この水準の理解を対話の形で確かめるものです。
著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません。また、ここで挙げた分野は現在は実施されていない筆記科目のものであり、現行の口頭試問でこの範囲が出ると大学が示しているわけではありません。
出願資格:62単位がかかるのは1区分だけ
令和9年度要項の出願資格は10区分あります。要点を整理すると次のとおりです。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 大学卒業 | 大学を卒業した者、および令和9年3月卒業見込みの者 |
| 学士 | 学校教育法第104条第7項により学士の学位を授与された者、および令和9年3月までに授与される見込みの者 |
| 大学2年課程 | 大学の2年課程を修了した者 |
| 大学2年以上在学 | 大学に2年以上在学し62単位以上を修得した者、および令和9年3月末までに2年以上の在学となり62単位以上を修得見込みの者 |
| 短大・高専 | 短期大学、高等専門学校を卒業した者、および令和9年3月卒業見込みの者 |
| 養成所 | 国立工業教員養成所または国立養護教諭養成所を卒業した者 |
| 施行規則附則 | 学校教育法施行規則附則第7条により本学部に編入学を志願する者 |
| 専門学校 | 学校教育法第132条の規定による専修学校の専門課程を修了した者、および令和9年3月修了見込みの者 |
| 外国の短大等 | 外国の短期大学を卒業した者ほか(学校教育法第90条第1項に規定する者に限る) |
| 高校専攻科 | 高等学校(中等教育学校の後期課程・特別支援学校の高等部を含む)の専攻科の課程を修了した者、および令和9年3月修了見込みの者(大学入学資格を有する者に限る) |
62単位という条件は、10区分のうち「大学に2年以上在学」の区分にだけかかります。短期大学や高等専門学校の卒業(見込み)で出願する人、専修学校の専門課程を修了して出願する人には適用されません。「三重大学生物資源学部は62単位必要」と一律に書かれている情報を見かけますが、自分がどの区分で出願するのかを先に確定させてください。
区分ごとに追加で必要になる書類
- 学士の学位を授与された区分: 大学改革支援・学位授与機構が作成した学位授与証明書
- 大学に2年以上在学の区分: 学部所定の様式による在学期間証明書
- 専修学校の専門課程の区分: 学部所定の様式による編入学資格証明書に加えて、教育内容等が記載された履修案内・シラバス等を添付
- 外国の短期大学等の区分で日本国籍を有しない人: パスポートの写しおよび住民票の写し等(マイナンバーの記載がないもの)
- 高等学校等の専攻科の区分: 学部所定の様式による専攻科修了(見込)証明書
もう1つ見落としやすいのが学業成績証明書の条件です。要項は「令和9年3月までの修得見込みを必ず添付してください」とし、在学する学校で修得・履修予定科目の証明が行われない場合は出願前に生物資源学研究科チーム学務担当へ相談するよう指示しています。学校によっては「見込み」の証明を出す運用がないことがあるため、出願期間に入ってから気づくと間に合いません。
出願と入学手続の実務チェックリスト
令和10年度(2028年4月入学)を目指す人向けに、令和9年度の日程を目安として逆算した準備の流れをまとめます。日付は要項が公表されたら必ず置き換えてください。
-
出願の1年以上前〜
TOEICの受験計画を立てる。有効なスコアは「出願締切日から起算して2年以内に実施され、かつ入学試験実施日に提出できるもの」です。令和9年度は締切が5月13日だったので、その2年前より後に受けたスコアが対象でした。公開テストは申込から結果到着まで日数がかかるため、試験日(例年6月上旬)に公式認定証が手元にあるようにスケジュールを組みます。在籍校でIPテスト(会場実施)の機会があれば、令和9年度要項の条件では受験機会を増やせます。
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半年前〜
志望コース・専修を決め、研究内容を調べる。出願書類の段階でコースと専修を指定するため、後戻りできません。学部サイトのコース紹介と教員一覧で、自分の関心に近い分野がどのコースの、どの専修にあるのかを確認します。ここが曖昧なまま志願理由書を書くと、面接の深掘りで必ず崩れます。
-
3月下旬〜4月上旬
募集要項の公表を待つ。冊子は配布されず、学部サイトのPDFのみです(令和9年度は2026年3月24日更新)。出願書類の様式も同じページからダウンロードし、A4用紙に片面印刷して記入します。記入には消せない黒のボールペンを使うよう指定されています。受験・修学上の配慮が必要な場合の事前相談は「出願開始2週間前まで」なので、要項公表から出願開始までの間が相談期間になります。
-
出願の3〜4週間前
証明書の手配を始める。学業成績証明書(修得見込みを含む厳封)、卒業(見込)証明書、学位授与証明書など、発行に日数がかかる書類を依頼します。専修学校の専門課程で出願する人は、履修案内・シラバスの入手も必要です。あわせて、長形3号の封筒に410円分の切手(速達)を貼った受験票返送用封筒を用意します。
-
出願期間(例年5月上旬〜中旬)
検定料30,000円の振込方法に注意。要項の指定は金融機関の窓口のみで、ATM・ゆうちょ銀行・コンビニ・インターネットによる振込みはできません。窓口の営業時間は通常15時までです。振込後に受け取る「振込証明書」を入学検定料納付票にのりで貼り付けて提出します。郵送は「書留速達」で締切日必着、持参は9時〜17時(土・日・祝日を除く)です。
-
試験日(例年6月上旬)
TOEICのスコアは当日に紙で提出。公式認定証の原本、デジタル公式認定証をA4判用紙に印刷したもの、またはIPテストのスコアレポートの原本を持参します。スマートフォン等の画面での提示はいかなる場合も認められません。持ち物は受験票と筆記具。提出は13時00分〜13時30分、その後13時30分から面接です。
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合格発表(例年7月上旬)
受験番号が学部・大学のサイトに掲載され、合格者本人に通知書が送付されます。電話による合否照会には応じてもらえません。掲載期間は約1週間(令和9年度は2026年7月10日〜7月17日の予定と告知)です。
-
入学手続(9月と3月の2回)
合格から約2か月後の9月に入学料282,000円を納めます。令和9年度は9月10日〜9月16日必着。この期間に入学料の振込と入学確約書の提出を完了しない場合、入学を辞退したものとして扱われます。入学手続完了後に3月31日までに辞退しても入学料は返還されません。入学料免除・徴収猶予を申請する場合は、入学料を納入するまでに学務部学生支援チームへ問い合わせるよう要項に記載があります。
難易度はどう考えるか(倍率は非公表)
三重大学は、生物資源学部の編入学試験について志願者数・受験者数・合格者数を公表していません。次の3か所を確認したうえでの結論です。
- 大学の入試データ(志願者・合格者・平均点一覧等)のページに区分として並んでいるのは、一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜・帰国生徒特別選抜・社会人特別選抜で、編入学試験の区分はありません。
- 大学概要の資料編にある「入学志願者数及び入学者数」の表は学部・研究科別に志願者・受験者・合格者・入学者を載せていますが、編入学の内訳はありません(生物資源学部の定員260名に対する数字で、これは3年次編入とは別のものです)。
- 学部サイトで公開される合格者一覧は受験番号のみで、しかも掲載期間が約1週間に限られます。
同じ三重大学でも学部によって扱いが違います。人文学部は学部サイトで「◯年度 人文学部3年次編入学試験 出願状況」というPDFを公開しており、学科・選抜区分別の募集人員・志願者数・受験者数・合格者数が分かります。生物資源学部には同種の公開資料が見当たりません。「三重大学は編入の実績を公開している」という情報を見かけても、それが生物資源学部のものかどうかを確認してください。
したがって、この記事で倍率の数値を示すことはできません。数字を出している情報を見かけたら、出典が大学公式かどうか、そしてその資料が生物資源学部のものかどうかを確かめてください。三重大学は工学部・人文学部も3年次編入を実施しており、学部ごとに別のサイト・別のPDFで情報を出しているため、他学部の数字が混ざりやすい構造になっています。
そのうえで、要項から読み取れる範囲で難易度の考え方を整理します。
- 枠は小さい。募集人員は3年次で10名。とくに海洋生物資源学コースは2名、生命化学コースは3名です。学部全体の一般選抜の入学定員が260名であることと比べると、編入の枠がどれだけ限られているかが分かります。
- 選抜要素が2つしかない。200点のうち100点がTOEIC、100点が面接及び出願書類です。筆記で挽回する余地がないぶん、どちらか一方が極端に弱いと厳しい構造です。TOEICが高くても志望理由が曖昧なら面接で沈み、志望理由が固まっていてもTOEICが低ければ持ち点の半分を捨てることになります。
- 面接の配点には出願書類が含まれる。「面接及び出願書類 100点」という書き方なので、志願理由書は面接の材料であると同時に、それ自体が評価対象です。出願の時点で勝負が始まっています。
志願理由書は2項目。様式が問いを決めている
学部所定の「生物資源学部3年次編入学志願理由書」は、志願コース・志願専修の記入欄のあとに、次の2つの問いだけが置かれた構成です。
- 学業、課外活動状況、特技、長所などの自己PRを記入してください。
- 当該コースの志願理由、当該専修の志願理由、勉学したい内容などの志願理由を記入してください。
注目したいのは2つ目です。「コースの志願理由」と「専修の志願理由」が別々に求められています。「農林環境科学コースに興味がある」だけでは半分しか答えていません。そのコースの中でなぜ農学専修なのか、なぜ森林科学専修ではないのか、というレベルまで書き分けることが様式上求められています。
そして面接では、ここに書いたことが起点になります。前掲のアンケートでも「志望理由書やこれまでの話の中で気になったことを質問される形でした」「志望理由書に書いたことは、専門面からだけではなく物理や数学など色々な方面から突っ込まれます」と報告されていました。実務的には次の順で準備するのが噛み合います。
- 志願理由書に書く内容を先に固める(コース/専修/学びたいこと)
- 書いた1文ずつに「なぜ?」「具体的には?」「その根拠になる基礎知識は?」と自分で問いを立て、答えを口頭で言えるようにする
- 自己PR欄の内容についても同様に、深掘りされたときの答えを用意する(面接の最後に自己PRを求められた例が報告されています)
- 志望する専修が土台にしている科目(農業工学であれば数学・物理、生命化学であれば化学・生化学、海洋生物資源学であれば生物・生態学)の基礎を復習する
併願の設計:6月試験という時期の意味
生物資源学部の試験は例年6月上旬です。国公立大学の編入試験としては早い時期で、これは併願を考えるうえで有利にも不利にも働きます。
三重大学内での併願
三重大学の3年次編入は学部ごとに日程が分かれています。令和9年度の場合、工学部は推薦による選抜の面接が2026年5月28日、学力試験による選抜が2026年6月24日、出願期間はそれぞれ5月7日〜5月15日と6月1日〜6月16日でした。生物資源学部(出願5月7日〜5月13日、試験6月5日)とは試験日も出願期間も重なっていません。人文学部はさらに遅く、例年12月に合格発表が行われます。日程の面では学内併願が可能な構成です。
ただし出願資格・試験科目は学部ごとにまったく異なります(工学部の学力試験による選抜には学力検査があり、人文学部にも独自の要件があります)。学内併願を検討する場合は、必ず各学部の募集要項を個別に確認してください。三重大学全体の編入制度は三重大学の編入試験まとめでも整理しています。
他大学との併願
農学・生物資源系の国公立大学は6〜7月に試験を行うところが多く、日程が重なることがあります。併願先を選ぶときは、次の3点を要項で確認してください。
- 試験日と出願期間が重ならないか。出願期間が重なっていても、必要書類(とくに厳封の成績証明書)は大学ごとに1通ずつ必要なので、発行部数を多めに依頼しておきます。
- 英語の扱いが同じか。三重大学生物資源学部はTOEIC L&Rのスコア提出のみですが、大学によっては当日の英語筆記があったり、TOEFLやIELTSしか認めなかったり、IPテストの可否が違ったりします。同じ「TOEIC」でも使えるスコアの種類が違う点に注意してください。
- 入学手続の締切がいつか。三重大学生物資源学部は9月中旬までに入学料282,000円の納入が必要です。秋から冬に試験がある大学を第一志望にして三重大学を先に受ける場合、第一志望の結果が出る前に入学料を納めるかどうかの判断を迫られる可能性があります。この日程を知らずに併願計画を立てると、金銭的な想定が狂います。
あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。
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合格までの組み立て方
この試験の準備は、性質の異なる2つの作業に分かれます。時間をかけた分だけ積み上がるTOEICと、短期間では作れない志望理由の深さです。前者は早く始めるほど有利で、後者は調べる対象がはっきりしていないと空回りします。
英語(100点):いつまでに何をするか
TOEICのスコアは提出物なので、試験日までに手元に紙がなければ0点扱いになりかねません。逆算すると次のようになります。
- 試験は例年6月上旬。公式認定証が試験日に間に合う回を逆算して受験回を決める(要項も「入学試験実施日に公式認定証が間に合うようにTOEICを受験してください」と明記しています)。
- 有効期間は出願締切日から起算して2年以内。早すぎる受験は無効になるので、大学2年生の後半〜3年生の春を中心に組むのが現実的です。
- 令和9年度要項の条件では、在籍校の生協や大学が主催する会場実施のIPテストも使えます。公開テストの申込を逃した場合の保険になります。オンライン形式のIPは対象外です。
- スコアの上限が要項に書かれていない以上、「何点で足りる」という目標設定はできません。面接の準備に入る前に英語を終わらせることを目標にするのが、配点構造に合った進め方です。
面接・出願書類(100点):調べる対象を絞る
面接対策は「面接練習」よりも先に、志望する専修の研究内容を調べる作業から始まります。学部サイトのコース紹介と教員一覧で、自分の関心に近い研究をしている教員を具体的に把握し、その研究が何を明らかにしようとしているのかを自分の言葉で説明できるようにします。これが志願理由書の2つ目の設問(コースの志願理由・専修の志願理由・勉学したい内容)にそのまま使えます。
そのうえで、基礎学力の復習を並行します。専修によって重心が違うことは前述のとおりです。農業工学専修を受験した人が「数学は数Ⅲまで」と書いていたように、志望先によっては生物より数学・物理の比重が高くなります。自分の専修に合わない科目を勉強し込んでも点にはつながりません。
直前期
直前期にやるべきことは、書いた志願理由書のコピーを手元に置いて、1文ずつ声に出して深掘りに答える練習です。専門の知識だけでなく、その背景にある物理・数学・化学の基礎から質問が来る可能性があることは、受験者の報告からも要項の「基礎学力を問う口頭試問を含みます」という記載からも読み取れます。また、研究室配属や卒業までの年数といった「入学後の現実」に関する確認への答えも用意しておきましょう。
取得できる免許・資格
学部公式サイトの学部構成には、コースごとに取得可能な免許・資格が示されています。
| コース | 取得可能とされている免許・資格 |
|---|---|
| 農林環境科学コース | 高等学校教諭一種(理科・農業・水産)、樹木医補、測量士補(農業工学専修)、学芸員、修習技術者(JABEE農業土木学プログラム) |
| 海洋生物資源学コース | 高等学校教諭一種(理科・農業・水産)、学芸員 |
| 生命化学コース | 高等学校教諭一種(理科・農業・水産)、食品衛生管理者、食品衛生監視員、学芸員 |
これは学部として取得できる免許・資格であり、3年次編入学者が2年間で必ず取得できることを大学が示しているものではありません。教職課程は卒業単位に算入されない科目の履修が必要で、資格課程にも履修の順序や条件があります。編入学者の場合、単位認定の結果によって履修計画が変わります。資格の取得を編入の目的にしている場合は、出願前に生物資源学研究科チーム学務担当へ確認してください。
おすすめ参考書
この試験には専門科目の筆記がないため、参考書は「答案を書くため」ではなく口頭試問で説明できる基礎を作るために使います。生命科学・生態学分野で広く使われている定番書と、数学の基礎を固め直すための1冊を挙げます。カードをタップするとレビュー記事に移動できます。
キャンベル生物学生物
Essential細胞生物学細胞生物学
理系総合のための生命科学生命科学
カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書 第2巻生物
大森徹の最強問題集172問 生物生物
ライブ講義 大学1年生のための数学入門数学
ここに挙げたのは、生命科学・生態学・数学の入門から学部基礎までを扱う定番の本です。三重大学生物資源学部の出題との対応が確認できているという意味ではありません(現在この学部の編入試験に筆記科目はなく、口頭試問の範囲も公表されていないため、対応関係を示すことはできません)。志望する専修に合わせて、農業工学志望なら数学、生命化学志望なら化学・生化学というように、自分に必要な分野の基礎書を優先してください。
よくある質問
三重大学生物資源学部の編入試験に筆記試験はありますか?
令和9年度(2027年4月入学)の募集要項では、当日の時間割は13時00分から13時30分の英語(TOEICスコアの提出)と、13時30分からの面接だけです。答案を書く筆記試験はありません。令和7年度までは海洋生物資源学科の受験者だけに専門科目(生物)の筆記がありましたが、募集単位がコース制に変わった令和8年度の要項から時間割そのものが消えています。ただし面接には基礎学力を問う口頭試問が含まれると要項に明記されているため、勉強しなくてよいという意味ではありません。
三重大学生物資源学部の編入試験の配点は?
令和9年度の募集要項に配点表が掲載されており、英語(TOEICスコアの提出)が100点、面接及び出願書類が100点の合計200点です。英語の得点はTOEICスコアをもとに所定の換算式で100点満点に換算されると注記されています。換算式そのものは公表されていません。なお配点が要項に明記されたのは令和9年度からで、令和8年度以前の要項には配点表がありませんでした。
TOEICはどの種類のスコアが使えますか?
令和9年度要項では、TOEIC Listening & Reading Testの公開テストに加えて、各種団体が主催するIPテスト(各大学生協主催のカレッジTOEIC、三重大学全学共通教育センター主催のIPテストを含む)のスコアレポート原本も有効とされています。一方、Listening & Reading IPテスト(オンライン)、Speaking & Writing Tests、TOEIC Bridge、TOEIC LPIはいずれも評価対象になりません。有効なスコアは出願締切日から起算して2年以内に実施され、かつ入学試験実施日に提出できるものに限られます。令和8年度以前の要項ではIPテストが一律に対象外だったため、この点は変更されています。
三重大学生物資源学部の編入試験の募集人員とコースの内訳は?
令和9年度要項の募集人員は3年次で合計10名です。内訳は農林環境科学コース(農学専修・森林科学専修・農業工学専修)が5名、海洋生物資源学コース(海洋生物資源学専修)が2名、生命化学コース(生命機能化学専修・海洋生命化学専修)が3名です。出願時にコースと専修を指定する形式で、志願理由書にも志願コースと志願専修の記入欄があります。
三重大学生物資源学部の編入試験の倍率は公表されていますか?
編入学試験の志願者数・受験者数・合格者数は公表されていません。大学の入試データのページに掲載されているのは一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜・帰国生徒特別選抜・社会人特別選抜で、編入学の区分はありません。大学概要の資料編にある入学志願者数及び入学者数の表にも編入学の内訳はなく、学部サイトで公開される合格者の受験番号一覧も掲載期間が約1週間に限られています。したがって倍率の数値を示すことはできません。募集人員10名という規模から少数選抜であることは確かです。
三重大学生物資源学部の編入試験の出願資格は?
令和9年度要項では10区分が定められています。大学卒業(見込み含む)、学位授与機構による学士、大学の2年課程修了、大学に2年以上在学し62単位以上修得(見込み含む)、短期大学・高等専門学校卒業(見込み含む)、国立工業教員養成所または国立養護教諭養成所卒業、学校教育法施行規則附則第7条による志願、専修学校の専門課程修了(見込み含む)、外国の短期大学卒業など、高等学校等の専攻科課程修了(見込み含む)です。62単位という条件がかかるのは「大学に2年以上在学」の区分だけで、短期大学卒業や高等専門学校卒業で出願する人には適用されません。
編入したら2年で卒業できますか?
令和9年度要項には、本学部で定める所定の単位数を修得した場合は入学後2年間の在学で卒業可能だが、修得できない場合は3年以上の在学年数を必要とすると明記されています。2年で卒業できることが保証された制度ではありません。オンライン編入学院に寄せられた試験直後アンケートでも、面接で編入生は研究室配属が後回しになるため希望の研究室に入りにくい可能性があるが大丈夫か、編入後2年間で卒業できるとは限らないくらい大変だが大丈夫かという確認をされたという報告があります。
合格したあとの手続きはいつですか?
令和9年度の場合、合格発表は令和8年7月10日で、入学手続は令和8年9月と令和9年3月の2回に分けて行われます。9月の手続期間は令和8年9月10日から9月16日必着で、この期間に入学料282,000円の振込と入学確約書の提出を完了しない場合は入学を辞退したものとして取り扱われると要項に記載されています。秋以降に試験がある大学と併願する場合、他大学の結果が出る前に入学料を納める判断が必要になる可能性があるため、併願計画を立てる段階でこの日程を確認しておいてください。
まとめ
三重大学生物資源学部の3年次編入試験は、英語(TOEIC)100点+面接及び出願書類100点=200点という、要素が2つしかない試験です。筆記試験はなく、持ち点の半分は出願前のTOEICで決まります。残りの半分は、コースと専修まで書き分けた志願理由書と、それを起点にした深掘り、そして基礎学力を問う口頭試問で決まります。
準備の順番は明快です。まずTOEICのスコアを、試験日(例年6月上旬)に公式認定証が間に合う形で確保する。次に、志望するコース・専修の研究内容を具体的に調べて志願理由書を固める。そのうえで、その専修が土台にしている科目(農業工学なら数学・物理、生命化学なら化学、海洋生物資源学なら生物・生態学)の基礎を、口頭で説明できる状態まで戻す。この3段階です。
あわせて、合格から約2か月後の9月中旬までに入学料282,000円の納入が必要な点は、併願を考えるうえで先に押さえておくべき条件です。2028年4月入学の募集要項は例年3月下旬〜4月上旬に学部サイトで公表されます。公表されたら、時間割・英語の条件・配点表・募集人員表を前年と突き合わせて確認してください。この学部は3年で2回、選抜方法が変わっています。
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は三重大学生物資源学部が公表する募集要項の原本にもとづき、毎年度確認して更新しています。試験当日の様子は、オンライン編入学院が受験直後に実施しているアンケートへの回答にもとづいています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ|最終更新: 2026年8月6日

