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三重大学工学部

三重大学工学部の編入試験対策|コース選択・配点・倍率・出題傾向

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-08-06​‌‌‌‌‌‌‌‌‌‌​‌​‌​‌‌​​‌​​​​​‌‌‌‌‌​

結論:三重大学工学部の編入試験はこんな試験

三重大学工学部の3年次編入試験は、総合工学科の5つのコースごとに、試験科目も配点も倍率も別々の試験です。「工学部の編入試験」というひとつの試験があるのではなく、志望コースを決めた時点で戦い方がほぼ決まります。選抜区分は、高等専門学校の卒業見込み者を対象とする推薦による選抜(5月実施)と、幅広い出身校が対象の学力試験による選抜(6月実施)の2本立てです。

もっとも見落とされやすいのが英語で、三重大学工学部の編入試験に英語の筆記試験はありません。英語はTOEICのスコアで評価され、有効なスコアを出さないと出願はできても英語が0点として扱われます。しかも電気電子工学コースと電子情報工学コースはIPテスト(団体特別受験制度)のスコアが使えず、公開テストのスコアしか認められません。ここを知らずに直前まで放置すると、取り返しがつきません。

大学は募集要項の巻末で、コース別・選抜区分別に志願者数・受験者数・合格者数を公表しています。学力試験による選抜の実質倍率(受験者数÷合格者数)は直近6年で1.13〜3.75倍と幅があり、同じ年でもコースによって倍率が2倍以上違う年があります。今日からやることは、志望コースを1つに絞り、そのコースの配点表を見て「何点分の科目に時間を使うのか」を決め、TOEICの受験計画を先に立てることです。

出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。

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試験概要(最新要項データ)

2027年度2027年度(令和9年度)三重大学工学部総合工学科3年次編入学学生募集要項(令和8年3月公表)にもとづくデータです。この節は毎年の要項公表に合わせて更新されます(更新日: 2026-08-06)。

5コース募集するコース数
35名+若干名募集人員(合計)
2区分推薦・学力試験
TOEIC英語はスコア提出
大学・学部三重大学 工学部 総合工学科(三重県津市栗真町屋町。文系・理系すべての学部が同じ上浜キャンパスに集まっています)
編入年次第3年次(入学時期は2027年4月)
推薦による選抜出願 2026年5月7日〜5月15日/試験日 2026年5月28日/合格発表 2026年6月12日
学力試験による選抜出願 2026年6月1日〜6月16日/試験日 2026年6月24日/合格発表 2026年7月10日
事前相談の締切障害のある志願者との事前相談は、推薦が2026年4月23日まで、学力試験が2026年5月22日まで(出願より前に締め切られます)
試験会場三重大学工学部
入学検定料30,000円(金融機関窓口での振込。ATM・ゆうちょ銀行・コンビニ・インターネット振込は不可)
入学料・授業料入学料 282,000円(予定額)/授業料 年額 535,800円(予定額)
2027年度(2027年4月入学)の日程はすでに終了しています。学力試験による選抜は2026年6月24日に実施され、合格発表は2026年7月10日に終わりました。2028年4月入学を目指す方は、例年3月に大学が公表する次年度の募集要項を確認してください(2027年度の要項は令和8年3月に公表されています)。本記事の日程は、次年度のスケジュールを見積もるための目安として読んでください。

出願資格(区分ごとに違います)

学力試験による選抜の出願資格は、募集要項に9つの区分として列挙されています。主なものは次のとおりです。

  • 大学を卒業した人、および2027年3月に卒業見込みの人
  • 学校教育法第104条第7項により学士の学位を授与された人、および2027年3月までに授与される見込みの人
  • 大学に2年以上在学した人(2027年3月末までに2年以上の在学となる見込みの人を含む)で、原則として出身大学の在籍学科の卒業要件に該当する科目を、出願時までに30単位以上修得している人
  • 短期大学または高等専門学校を卒業した人、および2027年3月までに卒業見込みの人
  • 専修学校の専門課程を修了した人、および2027年3月修了見込みの人(学校教育法第132条)
  • 高等学校(中等教育学校の後期課程・特別支援学校の高等部を含む)の専攻科の課程を修了した人、および2027年3月修了見込みの人(学校教育法第58条の2)
  • 外国において上記に相当する課程を修めた人、国立養護教諭養成所・国立工業教員養成所を卒業した人 ほか
「30単位以上」は全員にかかる条件ではありません。この単位要件は、上の一覧のうち「大学に2年以上在学した人」の区分にだけ付いている条件です。短期大学卒業・高等専門学校卒業・専修学校専門課程修了などの区分で出願する場合は、単位数ではなく「卒業(修了)したこと」が資格になります。自分がどの区分で出願するのかを最初に確定させてください。

区分によって追加の提出書類があります。学士の学位で出願する人は学位授与証明書(大学改革支援・学位授与機構が作成したもの。授与見込みの場合は出身学校が作成する学位授与申請予定証明書)、専修学校専門課程で出願する人は修業年限2年以上かつ総授業時間数1700時間以上を満たすことの証明書と履修案内などが必要です。出願期間中に外国に在住していて受験のために新たに渡日する人は、所定の様式の健康診断書を提出します。

推薦による選抜の出願資格

推薦による選抜は、機械工学コース・電気電子工学コース・電子情報工学コースの3コースのみで実施されます。出願できるのは、高等専門学校のそれぞれの分野に関する学科を2027年3月に卒業見込みで、出身学校長が責任を持って推薦できる人です(機械工学コースは2026年9月卒業見込みの人も含みます)。あわせて、学業成績が上位に属すること、他大学へ重複して推薦されていないこと、合格した場合に入学を確約できることが条件になっています。1つの高等専門学校から推薦できる人数は、3コース合わせて若干名です。

出身学科が「同系列と判断し難い」場合は、出願前に大学へ問い合わせるよう要項に明記されています。学科名が典型的でない場合は、出願期間に入る前に確認しておいてください。

推薦による選抜で不合格になった人が学力試験による選抜を受験する場合は、改めて所定の方法で出願する必要があります(自動的に学力試験の対象にはなりません)。出願資格・提出書類・日程は年度により変わります。必ず三重大学工学部が公表する最新の募集要項の原本で確認してください。

科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。

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コース別の募集人員と選抜区分

三重大学工学部は2019年4月に6学科を統合して総合工学科の1学科制になり、その中がコースに分かれる形になりました。さらに2025年4月には電子情報工学コースが新設され、総合工学コースが廃止されています。3年次編入で募集するコースは、この改編に合わせて年々増えてきました。

コース募集人員推薦による選抜学力試験による選抜
機械工学コース10名4名程度6名程度
電気電子工学コース10名5名程度5名程度
電子情報工学コース若干名若干名若干名
建築学コース10名10名
情報工学コース5名5名

読み取っておきたい点は3つあります。

  • 電子情報工学コースは2027年度から3年次編入の募集が始まりました。2026年度(令和8年度)の募集要項には、機械工学・電気電子工学・建築学・情報工学の4コースしか載っていません。募集人員は推薦・学力とも「若干名」で、試験科目と配点は電気電子工学コースとまったく同じ設定です。過去の実施状況にも実績がないため、志願者数がどの程度になるかは読めません。
  • 建築学コースと情報工学コースに推薦の枠はありません。この2コースを志望する高等専門学校生も、6月の学力試験による選抜を受けることになります。
  • 応用化学コースは3年次編入の募集対象外です。総合工学科には機械工学・電気電子工学・電子情報工学・応用化学・建築学・情報工学の6コースがありますが、募集要項のコース別募集人員表に応用化学コースの記載はありません。化学系での編入を考えている人は、この時点で三重大学工学部は選択肢から外れます。

情報工学コースの募集人員は、2025年度入学が「若干名」、2026年度入学から「5名」に変わりました。新しく募集を始めたコースは数年で募集人員が変わることがあるため、志望コースの募集人員は毎年の要項で確認してください。

配点表で読む「何で決まる試験か」

2027年度の募集要項から、コース別の配点が初めて明示されました(2026年度までの要項には配点の記載がありません)。何にどれだけ時間を使うべきかを決める材料として、これ以上に重要な情報はありません。

学力試験による選抜の配点

コース出願書類英語数学専門科目面接合計
機械工学コース10050150力学 200100600
電気電子工学コース100100100電磁気学・電気回路 200100600
電子情報工学コース100100100電磁気学・電気回路 200100600
建築学コース100100200100500
情報工学コース505015050300

この表からは、コースごとに戦い方がはっきり分かれることが読み取れます。

  • 機械工学コースは力学が3分の1(200/600点)を占め、英語は50点(8%)しかありません。TOEICのスコアで大きな差はつきにくく、力学と数学(150点)で合計350点、つまり全体の6割弱が決まります。
  • 電気電子工学コース・電子情報工学コースは専門2科目で200点(33%)。英語100点・数学100点・面接100点・書類100点と、専門以外がきれいに横並びです。専門を落とすと他で取り返しにくい配点構造です。
  • 建築学コースは数学が200点で全体の40%。専門科目がなく、数学・英語・面接・書類の4本で500点を争います。数学の1問の重みが他コースより大きい試験です。
  • 情報工学コースは数学150点で全体の50%。合計300点と満点自体が小さく、他の3項目(書類・英語・面接)はいずれも50点です。事実上、数学の出来で合否の半分が決まります。

推薦による選抜の配点

コース出願書類面接合計
機械工学コース400200600
電気電子工学コース200150350
電子情報工学コース200150350

推薦は筆記試験がなく、出願書類(成績証明書・推薦書・志願理由書)と対面の面接だけで判定されます。機械工学コースは書類が600点中400点(67%)を占めており、高等専門学校での成績そのものが選抜の中心です。推薦での受験を考えるなら、低学年のうちからの成績づくりがそのまま対策になります。

面接には足切りがあります。募集要項には、機械工学・電気電子工学・電子情報工学の3コースについて「面接の評価が一定の水準に満たない場合、学力検査・書類審査の評価に関わらず不合格となることがある」と明記されています。情報工学コースは学力検査・書類審査・面接のそれぞれについて同じ趣旨の記載があり、建築学コースは「書類審査および面接において一定の水準を満たす者に対して、学力検査の合計点の高い者から合格者を決定する」と書かれています。どのコースでも、筆記が取れていれば面接は形式的、という試験ではありません。

面接で見られるのは、募集要項の記載によれば「出願書類に関連した質疑などを通した学習意欲、基礎的知識、自己表現力」です(推薦では「志願理由書に関連した質疑」)。志望理由と、編入後に何を学びたいのかを自分の言葉で説明できる状態にしておく必要があります。

難易度・倍率(大学公表データ)

三重大学工学部は、募集要項の巻末「3年次編入学試験結果」で、選抜方法・実施日・コース・募集人員・志願者数・受験者数・合格者数を公表しています。年度は入学年度(例: 令和8年度入試=2026年4月入学、試験は2025年6月に実施)です。以下は各年度の募集要項に掲載された数値をコース別に並べたもので、実質倍率は 受験者数÷合格者数 で編入総研編集部が計算しました(入学者数の列は公表されていません)。

機械工学コース

入学年度区分募集人員志願者受験者合格者実質倍率
2021年度推薦4名程度1名1名1名1.00倍
2021年度学力6名程度42名37名16名2.31倍
2022年度推薦4名程度1名1名1名1.00倍
2022年度学力6名程度43名40名15名2.67倍
2023年度推薦4名程度4名4名4名1.00倍
2023年度学力6名程度49名45名12名3.75倍
2024年度推薦4名程度7名7名7名1.00倍
2024年度学力6名程度37名24名13名1.85倍
2025年度推薦4名程度8名8名6名1.33倍
2025年度学力6名程度21名15名8名1.88倍
2026年度推薦4名程度0名0名0名
2026年度学力(一次)6名程度18名12名10名1.20倍
2026年度学力(二次)4名0名0名0名

電気電子工学コース

入学年度区分募集人員志願者受験者合格者実質倍率
2021年度推薦5名程度3名3名3名1.00倍
2021年度学力5名程度25名18名15名1.20倍
2022年度推薦5名程度6名6名6名1.00倍
2022年度学力5名程度34名30名11名2.73倍
2023年度推薦5名程度5名5名5名1.00倍
2023年度学力5名程度33名29名14名2.07倍
2024年度推薦5名程度2名2名2名1.00倍
2024年度学力5名程度27名20名17名1.18倍
2025年度推薦5名程度3名3名2名1.50倍
2025年度学力5名程度24名17名15名1.13倍
2026年度推薦5名程度2名2名2名1.00倍
2026年度学力(一次)5名程度35名29名16名1.81倍

建築学コース・情報工学コース

コース入学年度募集人員志願者受験者合格者実質倍率
建築学2021年度10名40名36名13名2.77倍
建築学2022年度10名33名27名13名2.08倍
建築学2023年度10名47名41名12名3.42倍
建築学2024年度10名40名31名15名2.07倍
建築学2025年度10名34名30名15名2.00倍
建築学2026年度(一次)10名36名31名14名2.21倍
建築学2026年度(二次)若干名2名2名1名2.00倍
情報工学2025年度若干名20名14名7名2.00倍
情報工学2026年度5名29名26名8名3.25倍

出典: 三重大学工学部総合工学科 3年次編入学学生募集要項(令和6年度〜令和9年度)巻末「3年次編入学試験結果」。表の年度は入学年度です。2021年度入学の学力試験は感染症の影響で9月に実施されました(機械9月3日・電気電子9月4日・建築9月30日)。実質倍率は受験者数÷合格者数で編入総研編集部が算出したもので、大学が倍率として公表している数値ではありません。

1.0 2.0 3.0 4.0 2021 2022 2023 2024 2025 2026 (入学年度) 実質倍率(受験者数÷合格者数) 機械工学 電気電子工学 建築学 情報工学

このデータから読み取れること

  • 機械工学コースは志願者が大きく減っています。2023年度入学で49名だった志願者が、2025年度21名、2026年度18名へ。実質倍率も3.75倍から1.20倍に下がりました。一方で推薦は、2025年度に志願8名・合格6名と初めて全員合格ではなくなり、2026年度は志願者0名でした。学力・推薦のどちらで狙うかを、その年の状況で決めることはできません。両方の可能性を残しておく方が安全です。
  • 建築学コースがもっとも安定して厳しいコースです。6年間の志願者は33〜47名、実質倍率は2.00〜3.42倍。志願者数のぶれが小さく、毎年2倍以上を確実に超えています。専門科目がないぶん出願のハードルが低く、受験者が集まりやすい構造とみられます。
  • 電気電子工学コースは年による振れ幅が最大です。実質倍率は1.13倍から2.73倍まで動きます。2026年度は志願者が35名と6年間で最多となり、倍率も1.81倍へ戻しました。前年の倍率が低かったからという理由で楽観できるコースではありません。
  • 情報工学コースは倍率が上昇しています。募集開始の2025年度は志願20名・2.00倍でしたが、2026年度は志願29名・3.25倍。募集人員が若干名から5名に増えたにもかかわらず、志願者の伸びがそれを上回りました。新設コースは受験生に知られるにつれて志願者が増える傾向があるため、今後も上がる前提で準備した方がよいでしょう。
  • 合格者数は募集人員を上回ります。2026年度入学の学力試験(一次)では、募集人員の合計26名程度に対して合格者は48名でした。他大学との併願で辞退する人を見込んだ運用とみられます。募集人員の数字だけを見て「10名しか受からない」と考えるのは正しくありません。
  • 出願しても受験しない人が一定数います。2024年度入学の機械工学コースは志願37名に対し受験24名で、13名が欠席しました。志願者数で計算した倍率(志願者数÷合格者数)は実際の競争より厳しく見えます。倍率を見るときは、どちらの数字を分子にしているかを必ず確認してください。

二次募集というもうひとつの機会

見落とされやすいのが二次募集です。2026年度入学の選抜では、6月の学力試験(一次)のあとに、2026年1月22日に「学力試験による選抜(二次)」が実施されました。対象は機械工学コース(4名)と建築学コース(若干名)で、建築学コースには2名が志願し1名が合格しています。

二次募集は毎年必ず行われるものではなく、募集要項の本体にも日程は載っていません。定員に満たなかった場合に追加で実施されるものとみられ、実施の有無は大学のウェブサイトで告知される形になります。6月の試験で不本意な結果になった場合でも、その年の受験機会が完全に終わったとは限らないということです。三重大学工学部を志望する人は、6月の合格発表後も年内から1月にかけて工学部の入試情報ページを定期的に確認しておくとよいでしょう。

二次募集の実施は年度・コースにより異なります。上記は2026年度入学の選抜で実際に行われた実績で、次年度以降の実施を保証するものではありません。

英語はTOEICのスコアで決まります

三重大学工学部の編入試験でもっとも準備の順番を間違えやすいのが英語です。英語の筆記試験は行われず、TOEICの公式認定証の提出によって英語の評定が決まります。要項の記載を整理すると次のとおりです。

コース有効なスコアIPテスト配点
機械工学コース願書締切日から5年以内50点
電気電子工学コース願書締切日から5年以内の公開テスト不可100点
電子情報工学コース願書締切日から5年以内の公開テスト不可100点
建築学コース願書締切日から5年以内100点
情報工学コース願書締切日から5年以内50点

IPテストとは、学校や企業が団体で実施するTOEICのことです(団体特別受験制度)。高等専門学校や大学が校内で実施してくれるので受けやすい一方、電気電子工学コースと電子情報工学コースではこのスコアが使えません。校内受験のスコアしか持たないまま出願直前になると、公開テストの申込・受験・認定証到着が間に合わなくなります。志望コースがこの2つなら、最初から公開テストで受けてください。

提出方法についても要項に細かい規定があります。スコアは原則として出願時に提出し、やむを得ない場合は筆記試験当日に会場で提出することが認められます。ただし出願時にすでに提出した場合は、当日の提出による差し替えは認められません。また出願時にも当日にも提出しなかった場合、試験終了後の提出は受け付けられません。スコアが伸び続けている段階なら、当日提出という選択肢があることも覚えておくとよいでしょう。認定証は、TOEICから郵送される紙の公式認定証の原本のほか、QRコード付きのデジタル公式認定証の印刷物でも受け付けられます。

大学は合格に必要なTOEICの最低スコアを公表していません。スコアと点数の換算方法も要項には記載がありません。したがって「何点あれば安心」と断定できる情報はなく、配点(機械工学・情報工学コース50点/その他100点)から逆算して、他科目とのバランスで目標を決めることになります。

出題傾向(過去問分析)

ここからは、オンライン編入学院の過去問分析にもとづいて、実際に何が問われてきたのかを整理します。分析できたのは建築学コースの数学電気電子工学コースの専門科目・基礎科目です。機械工学コースの力学と情報工学コースの数学については、記事作成時点で分析できる材料がないため、要項に記載された試験科目の情報にとどめます。データのないコースについて傾向を推測して書くことはしません。

著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません。以下は出題された分野・テーマの水準にとどめています。

建築学コースの数学(配点200点)

建築学コースの数学は、大学初年次で扱う微分積分・線形代数・確率統計から、標準的な計算問題が幅広く出題される構成です。極端に難しい発想を要求するというより、広い範囲から取りこぼしなく計算しきれるかを見る試験と考えるとよいでしょう。分野ごとの主なテーマは次のとおりです。

微分法対数微分法、積の微分法、商の微分法、合成関数の微分、三角関数・指数関数・べき根を含む関数の微分
積分法定積分・不定積分、部分積分、置換積分、部分分数分解による有理関数の積分、対数関数の積分
微分方程式変数分離形、1階線形微分方程式(積分因子)、初期条件を満たす特殊解
線形代数行列の積と行列式、逆行列、連立一次方程式(ガウスの消去法)
ベクトル・図形位置ベクトルと内分、点の軌跡、座標の最大値
複素数オイラーの公式、ド・モアブルの定理、複素平面上の図示、絶対値を含む不等式の表す領域
確率条件付き確率とベイズの定理、二項分布、期待値
数列・極限点列の極限と収束、無限級数

特徴は3つあります。第一に、微分と積分の計算問題が毎回の柱で、対数微分法や置換積分といった「手順を知っていれば確実に取れる」タイプが並びます。第二に、確率が繰り返し登場し、条件付き確率・ベイズの定理を使う設定(検査の陽性・陰性の的中率など)が出ています。高等専門学校や大学の理系課程で確率を薄くしか扱っていない場合は、意識的に補強が必要です。第三に、複素平面の図示問題のように、計算結果を図で示させる出題があります。答えだけでなく図示まで含めて練習しておいてください。

電気電子工学コース・電子情報工学コースの専門科目(配点200点)

専門科目は電磁気学と電気回路の2分野です。配点200点は5コース中で最大の単一ブロックで、ここが合否を分けます。出題は大学初年次〜2年次の標準的な範囲から、複数の小問を積み上げる誘導形式で構成されています。

静電界誘電体を挿入した平行平板コンデンサ(電束密度・電界・分極・静電容量・静電エネルギー・誘電体境界面に働く力)、同心球導体系(電位差・静電容量・静電エネルギー・表面に働く単位面積あたりの力)
電流と磁界無限長直線電流とアンペールの法則、ビオ・サバールの法則、正方形回路が遠方につくる磁界の近似、平行導線の単位長さあたりの静電容量、導体板を流れる電流がつくる磁界
電磁誘導回路を貫く磁束の計算、回路を動かしたときの誘導起電力(ファラデーの法則)、回路の配置を変えた場合の比較
交流回路RLC並列回路の合成アドミタンス・共振条件・位相差、RLC直列回路のインピーダンスと共振周波数、リアクタンスの周波数特性の図示
変圧器・相互誘導1次側から見たインピーダンス・アドミタンス、等価回路の作成、巻数比を用いた1次側電流
過渡現象RC回路・RL回路のスイッチ投入後の電流と波形の図示、スイッチ切替後の応答、抵抗で消費されるエネルギー

電磁気学は「静電界 → 電流と磁界 → 電磁誘導」の3本柱が毎回そろう形です。とくに誘電体を含むコンデンサと、電流がつくる磁界の積分計算は繰り返し問われています。電気回路は「交流回路 → 過渡現象」が中心で、変圧器(相互インダクタンス)を含む回路も定番です。波形の概形を図示させる小問が多いのも特徴で、式が出せるだけでは満点になりません。

また、電気電子工学コースの問題冊子には「基礎(数学)」と題された数学の問題が含まれています。出題されているのは、複素関数(写像 w=1/z、指数関数の実部・虚部、コーシー・リーマンの関係式)、線形代数(固有多項式、ケイリー・ハミルトンの定理を用いた行列の累乗と逆行列、一次独立の条件、線形写像)、微分方程式(連立微分方程式、1階の一般解)、微積分(関数の連続性と導関数)といった内容です。建築学コースの数学より抽象度が高く、複素関数論と線形代数の理論的な部分まで踏み込みます。電気電子工学コース・電子情報工学コースを志望する人は、計算練習だけでなく定理の使い方まで押さえてください。

機械工学コース・情報工学コースについて

機械工学コースの学力試験は英語(TOEIC)・数学・力学の3科目で、力学に200点が配分されています。情報工学コースは英語(TOEIC)・数学の2科目で、数学が150点(全体の50%)です。いずれも記事作成時点で分析できる過去問がないため、出題分野の傾向はここでは示しません。両コースの過去問は、後述のとおり大学へ郵送で請求できます。

古い年度の英語の問題に注意してください。三重大学工学部では以前、コースによって大学作成の英語の筆記試験が行われた年度があります。現在の要項では英語はTOEICのスコアで評価され、英語の筆記試験は課されません。入手した過去問に英語の問題が含まれていても、それは現行制度の出題ではありません。時間を割く必要はありません。

過去問の入手方法

過去問は大学へ郵送で請求できます。「工学部3年次編入学試験過去問題請求」と朱書きした封筒に、次の2点を同封して工学研究科チーム学務担当宛に送付する方式です。

  • 請求用メモ: 便箋などに氏名・連絡先(電話番号等)・希望コース・希望する年度数を記入
  • 返信用封筒: 角形2号封筒に送付先の郵便番号・住所・氏名を明記し、コースに応じた金額分の切手を貼付(速達希望の場合は300円分を追加し、封筒上部に「速達」と朱書き)

請求できる年度数は、機械工学・電気電子工学・建築学コースが最大3年度分、情報工学コースは最大2年度分です(情報工学コースは募集開始から日が浅いためです)。電子情報工学コースは2027年度が最初の募集のため、請求対象に含まれていません。模範解答は付きません。オンライン編入学院に体験談を寄せた合格者も、在籍校の先生に解いてもらってそれを参考にしたと振り返っています。解答を確認できる相手を先に確保してから請求するとよいでしょう。

出願手続きの実務(チェックリスト)

三重大学工学部の出願は郵送または持参で、出願にあたってはweb出願登録も必要になります(登録方法は工学部のウェブサイトで案内されます)。日程は2027年度(2027年4月入学)の実績です。次年度を目指す場合は、同じ時期の並びを目安に、公表された要項の日付で読み替えてください。

  • 試験の1〜2年前: TOEICの受験計画を立てる。願書締切日から5年以内のスコアが有効なので、早く取っても無駄になりません。志望コースが電気電子工学・電子情報工学なら公開テストを申し込む(校内のIPテストは使えません)。
  • 試験の約2か月前(推薦は約1か月前): 障害のある志願者との事前相談の締切が、出願期間より前に設定されています(2027年度は推薦4月23日・学力5月22日)。配慮が必要な人は、この締切を最優先で押さえてください。
  • 出願の3〜4週間前: 成績証明書、卒業(見込)証明書または在学期間証明書の発行を出身校へ依頼する。いずれも厳封が必要です。推薦の場合は、これに加えて学校長が記入し厳封する推薦書と、所定様式の志願理由書があります。
  • 出願の2週間前: 入学検定料30,000円を金融機関の窓口で振り込む。ATM・ゆうちょ銀行・コンビニ・インターネットでの振込はできません。振込証明書を志願票の所定欄に貼付します。平日の窓口が開いている時間に行く必要があるため、学校や仕事の予定と調整しておいてください。
  • 出願期間: 郵送の場合は「書留速達」で締切日必着、持参の場合は平日9時〜17時の受付です(2027年度は推薦5月7日〜5月15日、学力6月1日〜6月16日)。消印有効ではなく必着なので、締切日の投函では間に合いません。
  • 試験当日: 試験時間割は受験票に同封して通知されます。試験開始後30分を経過すると、その科目とそれ以降の受験が認められません。試験時間中は携帯電話・スマートフォン・ウェアラブル端末・電子辞書などの電子機器と、コンパス・電卓・そろばん・グラフ用紙の使用が禁止されています(電卓が使えない前提で計算練習をしてください)。
2027年度から入学手続が2回に分かれ、9月に入学料の納付が必要になりました。1回目は2026年9月10日〜9月16日(必着)で、入学料282,000円の振込と入学意思確認書の提出を書留速達で行います。2回目は2027年3月のwebシステムによる手続です。9月の期間内に手続を完了しないと入学辞退として扱われ、手続完了後に辞退しても入学料は返還されません。学力試験の合格発表は7月10日なので、合格の約2か月後に28万円強の支払いが発生します。併願を考えている人は、他大学の合格発表・入学手続の日程とこの9月の期限を必ず並べて確認してください。なお、入学料の免除・徴収猶予を申請する場合は、入学料を納入する前に大学へ問い合わせる必要があります。

要項には「現在所属している学校で学習した内容と出願先のコースの学習内容が一致しているかを十分に検討すること」「不一致だと編入後の学習継続が困難となり、標準修業年限以内での卒業ができないことがあり得る」という注意も明記されています。出身分野とコースが離れている場合は、出願前に大学へ相談してください。

合格ロードマップ(時期別)

オンライン編入学院に体験談を寄せた情報工学コースの合格者(2026年4月入学)の学習記録をもとに、標準的な流れを時期別に示します。学力試験は6月下旬なので、前年の秋冬に着手して半年強、という組み立てになります。

  • 開始期(試験の6か月前〜):TOEIC一本

    この合格者は試験の約6か月前から対策を始め、最初の3か月はTOEICだけに集中しています。単語を軸に文法問題を並行して進め、公式問題集で長文とリスニングを積み上げました。学習時間は1日2.5〜3時間程度で、「まだスコアが低すぎて基礎をとにかく固めた」時期にあたります。TOEICは点が動き出すまでに時間がかかるため、数学より先に着手して先に片づけるのがこの試験では合理的です。

  • 中期(試験の3か月前〜):数学へ全力

    試験の3か月前に数学へ切り替え、教材を3周ほど回して土台を作っています。学習時間は1日8〜9.5時間まで増えました。この時期に過去問を集め始め、苦手分野を中心に演習しています。配点表を見れば分かるとおり、情報工学コースは数学が全体の50%、建築学コースは40%を占めます。数学に投じた時間がそのまま得点に効くコースでは、この集中期の使い方が結果を決めます。

  • 直前期(試験の1〜2か月前):面接と時間配分

    直前期は過去問演習と面接対策です。この合格者は志願理由書の提出がないコースでしたが、「後の面接の対策にもなるので作成した」と振り返っており、書かずに面接に臨まない方がよいという判断です。教授に面接練習を依頼し、生成AIにも想定質問を作らせて備えました。学習時間は1日6〜7時間程度です。

  • 本番直前:過去問を信じすぎない

    この合格者は「過去問が意外と簡単で少し油断した」「実際は本番の試験と過去問の内容がかけ離れていた」と振り返っています。請求できる年度数が限られるため、手元の過去問だけで傾向を決めつけるのは危険です。出題範囲が重なる他大学の問題や、標準的な演習書で範囲全体を埋めておくことをすすめています。

試験当日のチェックリスト

2026年4月入学の合格者(情報工学コース)の記録から、当日の実務的な注意点をまとめます。時間割は年度・コースにより変わるため、受験票と要項の記載を優先してください。

  • 時間割の実例: 開始15分前までに入室、10時に数学開始、11時30分に終了。11時30分〜13時30分が休憩で、13時30分から面接が始まり、終わり次第帰宅という流れでした。数学は90分・大問3構成だったと報告されています。
  • 昼食は持参する: 休憩は約2時間ありますが、「昼ごはんは持ってくることを薦める」との振り返りです。学内のコンビニへ行く受験生もいたものの、確実性を優先した方がよいでしょう。
  • 面接待ちは電子機器が使えません: 面接の順番待ちの時間はスマートフォンなどを触れないため、確認したいメモは紙で持っていく必要があります。
  • 時計: 会場に時計があったという報告がありますが、教員が持参したものらしく毎年あるとは限りません。腕時計を用意してください(試験時間中はスマートフォン・ウェアラブル端末を使えません)。
  • 会場までの移動: 津駅からバスで大学病院前まで行き、そこから工学部の棟までは徒歩です。「バス停から工学部棟までは歩き(凄く遠い)」との記録があるため、構内の移動時間を多めに見込んでください。

併願戦略

実質倍率が1.13〜3.75倍と幅のある試験で、しかも同じ大学の中でコースをまたぐ併願はできません(学力試験は全コース同一日程です)。したがって併願は他大学との組み合わせで考えることになります。

  • 試験科目が重なる大学を選ぶ: 数学(微分積分・線形代数)は理工系の編入試験でほぼ共通の科目です。電気電子工学・電子情報工学コースを志望するなら電磁気学・電気回路、機械工学コースなら力学が重なる大学を選ぶと、対策の追加負担が小さくなります。東海地方には名古屋工業大学工学部豊橋技術科学大学名古屋大学工学部など、同系統の科目が問われる編入試験が複数あります。
  • 英語の方式が違う点に注意: 三重大学工学部はTOEICのスコア提出ですが、大学独自の英語筆記試験を課す大学もあります。併願先の英語の方式が違うと、対策が二重になります。志望校を並べるときは、英語がスコア提出か筆記かを最初に確認してください。
  • 9月の入学料納付を日程表に入れる: 前述のとおり、2027年度からは合格発表(7月10日)の約2か月後、2026年9月10日〜16日に入学料282,000円の納付があります。秋以降に試験がある大学と併願する場合、先に三重大学の入学料を納めるかどうかの判断が必要になります。納付後に辞退しても返還されません。
  • 1月の二次募集も選択肢に入れる: 2026年度入学では機械工学コース・建築学コースで1月に二次募集が実施されました。実施の有無は年度によりますが、秋の他大学の試験と組み合わせる余地があることは知っておいて損はありません。

三重大学は文系・理系のすべての学部が同じキャンパスに集まっている総合大学です。人文学部生物資源学部でも3年次編入を実施しており、大学全体の編入制度は三重大学の編入試験まとめで確認できます。ただし学部ごとに日程も試験科目もまったく別なので、併願を考える場合はそれぞれの要項を個別に確認してください。

おすすめ参考書

数学の基礎固めに使える参考書を紹介します。各カードをタップすると詳しいレビュー記事に移動できます。

「坂田アキラの数3の微分積分が面白いほどわかる本」は、オンライン編入学院の分析で三重大学工学部の出題内容との対応が確認できた本です。商の微分法・合成関数の微分・置換積分・部分積分・逆関数といった、建築学コースの数学で繰り返し問われる計算手順が丁寧に解説されています。微分積分の計算に不安がある段階の最初の1冊に向いています。

「ライブ講義 大学1年生のための数学入門」は、高等学校の数学から大学初年次の数学へ橋を渡す本です。複素平面、逆行列、確率変数・確率密度関数、三角関数といった、建築学コースの数学で問われる分野を横断的に扱います。大学2年から編入を目指す人が、抜けている分野を見つけるのに使えます。

「電気数学」は、電気回路・電磁気学を扱うために必要な数学(フーリエ級数展開、偏微分方程式、変数分離、境界条件、特性方程式、面積分など)を電気工学の文脈で解説する本です。電気電子工学コース・電子情報工学コースの専門科目は、こうした数学の道具を使って解く問題が中心になります。

「坂田アキラの数3の微分積分が面白いほどわかる本」以外の2冊については、三重大学工学部の出題内容との個別の対応までは確認できていません。理工系の編入試験で広く使われている基本書として掲載しています。機械工学コースの力学、電気電子工学コースの電磁気学・電気回路そのものに対応した参考書は、今回のデータでは確認できなかったため掲載していません。

合格者の声

TKさん(2026年4月入学・情報工学コース、高等専門学校から編入)

高等専門学校の情報電子工学科から、約6か月の対策で合格。もともと就職予定でしたが、部活動の顧問に相談したことで編入という選択肢を知り、先輩が編入後に楽しそうにしている姿を見て決意したそうです。志望校は「研究内容が自分のやりたい内容がある大学の中で、住んでいたところから一番遠い場所」という基準で選んでいます。

英語はTOEICを2024年9月に290点からスタートし、2025年4月に590点を取得して本番に提出しました。数学は「編入数学徹底研究」を3周、「編入数学過去問特訓」を2周し、YouTubeの解説や教授への相談を使いながら完全に理解するまで仕上げています。編入後の単位認定は、所持172単位のうち88単位(認定率51%)でした。実験科目は教授のすすめで認定せず、大学で改めて履修しているとのことです。

「TOEICの勉強をもっと早く始めておけばよかった。TOEICの期限は2年だから編入する2年前から始めておけばより点も伸びたと思うし、TOEICが早く終わる分他の科目に時間がかけれた。」

— TKさん(2026年4月入学)の合格体験談より

TKさんの体験談を読む

「面接はしっかり長めに詳しく聞いてくるからしっかり対策して行かないとボロが出てしまう。」

— TKさん(2026年4月入学)の合格体験談より

面接では、志望動機(興味を持った研究室と結びつけて説明)、高等専門学校での卒業研究のテーマ、編入後にしたい研究、自己アピール、そして「望んだ研究室に配属されなかったらどうするか」といった質問があったと報告されています。募集要項に書かれた「出願書類に関連した質疑を通して学習意欲・基礎的知識・自己表現力を評価する」という記載と一致する内容です。

「仮に余裕でも倍率はどの大学を受けても高いから当日のちょっとミスで終わってしまう可能性があるから、最後まで気を緩めずちょっとのミスもないように後悔のないような勉強をするべき。」

— TKさん(2026年4月入学)の合格体験談より

なお、この合格者は当日の受験者数や倍率を記憶にもとづいて記録していますが、本記事の倍率は大学が募集要項で公表している数値のみを使用しています。

よくある質問

三重大学工学部の編入試験の倍率はどのくらいですか?

三重大学工学部は募集要項の巻末で3年次編入学試験の結果(募集人員・志願者数・受験者数・合格者数)を公表しています。学力試験による選抜の実質倍率(受験者数÷合格者数)は、直近6年で機械工学コースが1.20〜3.75倍、電気電子工学コースが1.13〜2.73倍、建築学コースが2.00〜3.42倍でした。情報工学コースは2025年度入学が2.00倍、2026年度入学が3.25倍です。推薦による選抜は志願者が毎年数名で、志願者全員が合格した年度も複数あります。

三重大学工学部の編入はどのコースで募集していますか?

2027年度(令和9年度)は、機械工学コース10名、電気電子工学コース10名、電子情報工学コース若干名、建築学コース10名、情報工学コース5名の5コースで募集されています。電子情報工学コースは2027年度から3年次編入の募集が始まった新しいコースです。総合工学科にはこのほか応用化学コースがありますが、募集要項のコース別募集人員表に記載がなく、3年次編入の募集対象外です。

英語の筆記試験はありますか?TOEICは必須ですか?

英語の筆記試験はなく、英語はTOEICのスコアで評価されます。願書締切日から起算して5年以内のスコアが有効です。機械工学・建築学・情報工学の3コースはIPテストのスコアも使えますが、電気電子工学コースと電子情報工学コースは公開テストのスコアのみで、IPテストは認められません。有効なスコアを提出しなくても出願自体は認められますが、その場合は英語の評定が0点になります。2027年度の配点では英語は機械工学・情報工学コースが50点、電気電子工学・電子情報工学・建築学コースが100点です。

三重大学工学部の編入試験の出願資格は?必要単位は何単位ですか?

学力試験による選抜の出願資格は9区分あり、大学卒業(見込み)、学士の学位取得(見込み)、短期大学・高等専門学校卒業(見込み)、専修学校専門課程修了(見込み)、高等学校専攻科修了(見込み)、外国の相当課程修了などが対象です。「30単位以上」という要件は、このうち「大学に2年以上在学した者(見込みを含む)」の区分にだけかかるもので、全区分に共通する要件ではありません。推薦による選抜は、高等専門学校の該当分野の学科を卒業見込みで、出身学校長が推薦できる人に限られます。

推薦による選抜と学力試験による選抜は併願できますか?

同じ年度に両方を受けること自体は可能です。募集要項には、推薦による選抜の結果不合格となった人が学力試験による選抜を受験する場合は、改めて所定の方法で出願するよう明記されています。推薦は高等専門学校の該当学科を卒業見込みの人が対象で、学校長の推薦、他大学へ重複して推薦されていないこと、合格した場合に入学を確約できることが条件です。推薦の対象は機械工学・電気電子工学・電子情報工学の3コースのみで、建築学コースと情報工学コースには推薦の枠がありません。

合格したあと、入学までにいつお金がかかりますか?

2027年度からは入学手続が2回に分かれます。1回目は2026年9月10日〜9月16日で、入学料282,000円(予定額)の振込と入学意思確認書の提出が必要です。2回目は2027年3月のwebシステムによる手続です。この9月の手続を期間内に完了しない場合は入学を辞退したものとして扱われ、手続完了後に辞退しても入学料は返還されないと募集要項に明記されています。学力試験による選抜の合格発表は2026年7月10日なので、合格から約2か月後に入学料の納付期限が来る計算になります。

三重大学工学部の編入試験の過去問は入手できますか?

郵送で請求できます。「工学部3年次編入学試験過去問題請求」と朱書きした封筒に、請求用メモ(氏名・連絡先・希望コース・希望年度数)と返信用封筒(角形2号・所定額の切手を貼付)を同封して、工学研究科チーム学務担当宛に送付する方式です。請求できるのは機械工学・電気電子工学・建築学コースが最大3年度分、情報工学コースは最大2年度分です。模範解答は付かないため、在籍校の先生に確認してもらうなどの工夫が必要になります。なお著作権の観点から、本記事では過去問の設問そのものは記載していません。

対策はいつから始めるべきですか?

学力試験による選抜は例年6月下旬に実施されるため、前年の秋から冬に着手して半年強という進め方が現実的です。オンライン編入学院に体験談を寄せた情報工学コースの合格者は、試験の約6か月前にTOEICから対策を始め、スコアが固まった3か月前から数学に本格的に取り組んでいます。TOEICのスコアは願書締切日から5年以内であれば有効なので、英語だけはさらに早く、2年前から動き出しても無駄になりません。

まとめ

三重大学工学部の編入試験は、コースを決めた時点で試験の姿がほぼ確定する試験です。機械工学コースは力学200点、電気電子工学・電子情報工学コースは電磁気学と電気回路で200点、建築学コースは数学200点、情報工学コースは数学150点(全体の50%)が最大の得点源になります。2027年度の要項ではじめて配点が公表されたので、まずは志望コースの配点表を見て、時間配分を決めてください。

英語は筆記試験ではなくTOEICのスコアで評価されます。電気電子工学コースと電子情報工学コースは校内のIPテストが使えないため、公開テストの受験計画を最初に立てることが実質的な第一関門です。倍率は大学が公表しており、直近6年でコース別に1.13〜3.75倍。建築学コースがもっとも安定して高く、情報工学コースは新設後に上昇しています。2027年度からは合格発表の約2か月後、9月に入学料282,000円の納付があるため、併願を考えるならこの日程も一緒に確認しておいてください。

今日はじめることは1つで十分です。志望コースを1つに絞り、そのコースでTOEICのIPテストが使えるかどうかを確認して、公開テストの受験日を予約してください。日程・科目・配点は年度により変わります。出願前には必ず三重大学工学部が公表する最新の募集要項の原本で確認してください。

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

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この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)

本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は大学が公表する募集要項をもとに毎年度確認し、出題傾向はオンライン編入学院の過去問分析に、合格者の声はオンライン編入学院に寄せられた合格体験談にもとづいています。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ

最終更新: 2026年8月6日

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