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武庫川女子大学音楽学部

武庫川女子大学音楽学部の編入|2027年度は演奏学科のみ・実技と面接

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-08-11‌​​​​‌‌​‌‌​‌​​​‌‌​​​​​‌‌‌‌‌‌‌‌‌‌

この記事で分かること

  • 2027年度に募集があるのは演奏学科だけで、応用音楽学科の募集は無いこと
  • 試験は実技と面接だけ。筆記も小論文も英語も無いこと
  • 専修10種類ごとの実技課題(曲の指定があるのはヴァイオリンだけ)
  • 曲名・作曲者名・伴奏者を出願時に申告すること(=出願日までに曲を確定させる)
  • 出願資格に性別の条件があること、前籍校の主専攻実技と同じ専修しか選べないこと
  • 2027年度の出願期間がすでに終わっていること、次の年度で見るべき時期
  • 音楽の教員免許を編入後2年で取れるかどうか、要項がどう書いているか

出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。

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先に結論からお伝えします。武庫川女子大学音楽学部の編入学試験は実在します。ただし2027年度に募集しているのは演奏学科だけで、応用音楽学科の募集はありません。大学の編入学ページには「2027年度編入学試験は以下の学部・学科のみ募集します」と書かれており、そこに挙がっているのは教育学部教育学科と音楽学部演奏学科の2つだけです。音楽学部は演奏学科と応用音楽学科の2学科で構成されていますが、編入で入れるのは前者だけ、という状態です。

試験の中身は実技試験と面接の2つだけです。筆記試験も小論文も英語も課されません。実技は専修ごとに課題がまったく違い、声楽・ピアノ・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・フルート・クラリネット・サクソフォン・ホルン・トランペットの10専修が個別に指定されています。そして受験する曲は、出願のときにもう決まっている必要があります。「実技試験申告書」は出願書類の1つで、曲名と作品番号・作曲者名を原語で、伴奏者の氏名まで書いて提出するからです。

そして最も重要な日程の話です。2027年度(2027年4月入学)の出願期間は2026年7月27日〜8月5日消印有効で、この記事の更新時点(2026年8月11日)ではすでに締め切られています。試験日は2026年9月15日(火)、合格発表は10月15日(木)です。これから準備を始める方が狙えるのは2028年度以降になります。以下は、2027年度の要項で確定している内容を、次の年度の準備の土台として整理したものです。ただし日程・募集学科は年度ごとに動きます(現に2026年度は出願11月・試験12月で、2027年度はそこから約3か月前倒しになりました)。必ず大学の編入学ページで最新の要項を確認してください。

演奏学科のみ2027年度の募集学科。応用音楽学科の募集は無し
実技+面接選考方法。筆記・小論文・英語は課されない
若干名募集人員(第3年次編入学)
9月15日2027年度の試験日(2026年)。出願は8月5日で締切済み

出典: 武庫川女子大学「2027年度(令和9年度)音楽学部 第3年次編入学 学生募集要項」(全20頁)、同「2027年度 教育学部教育学科〈第3年次編入学〉学生募集要項」、大学情報の公表「3年次編入学者数」。年度は入学年度で表記しています。

2027年度の募集は演奏学科だけ

要項の「1.募集学科・募集人員」は1行しかありません。演奏学科、専修は10種類、募集人員は若干名。応用音楽学科という語は、要項20頁を通して一度も出てきません。音楽学部を志望していても、応用音楽の領域(音楽療法・音楽マネジメントなど応用音楽学科が扱う分野)を目的にしている場合は、編入という入口が用意されていない、ということになります。

項目2027年度の内容
募集単位音楽学部 演奏学科(応用音楽学科の募集はありません)
専修声楽/ピアノ/ヴァイオリン/ヴィオラ/チェロ/フルート/クラリネット/サクソフォン/ホルン/トランペット の10専修
編入年次第3年次
募集人員若干名
出願資格下記2つのいずれかに該当する女子志望専修は前籍校で学んだ主専攻実技と同一であること
(1) 本学以外の4年制大学で音楽を専門とする学部・学科・コース・専攻に2年以上在学し、62単位以上を修得、または2027年3月末に修得見込み
(2) 音楽を専門とする短期大学を卒業、または2027年3月卒業見込み
選考方法実技試験と面接(筆記・小論文・英語はありません)
出願期間2026年7月27日(月)〜8月5日(水)消印有効郵送のみ・簡易書留+速達
試験日2026年9月15日(火) 集合10:00(オリエンテーション・練習)、実技10:30〜
試験場M-14(中央キャンパス 音楽館1階) 兵庫県西宮市池開町6-46
合格発表2026年10月15日(木) 速達郵便で本人宛のみ。掲示・ホームページでの発表は無く、問い合わせにも応じない
入学検定料35,000円+サービス利用料1,000円
配点・倍率いずれも非公表(要項に配点の記載なし。志願者数・合格者数も公表されていません)

出願資格で見落としやすいのが「志望専修は(1)または(2)で学んだ主専攻実技と同一であること」という一文です。たとえば短大でピアノを主専攻にしていた方が、武庫川で声楽に転向して入る、という出し方はできません。いま自分が主専攻にしている実技が、そのまま出願できる専修になります。逆に、10専修に無い楽器(オーボエ、ファゴット、打楽器、コントラバスなど)を主専攻にしている場合は、この10種類に対応する専修が無いことになります。個別の扱いは大学に確認してください。

もう1つ、「音楽を専門とする」大学・短大に在籍していることが条件である点にも注意が必要です。一般の学部に在籍しながら演奏を続けてきた方は、この条件を文面どおりには満たしません。

試験は実技と面接だけ|専修ごとに課題が変わる

選考方法は(1)実技試験(10:30〜)、(2)面接(実技試験終了後)の2つです。試験開始後30分以上遅刻した場合は受験が認められません。実技は原則として暗譜で、管楽器だけ暗譜の必要がありません。演奏は途中でカットされることがあり、演奏順は当日決まります(受験番号順とは限りません)。

専修実技試験課題
声楽任意の楽曲2曲。うち1曲は歌曲であること。すべて原語で歌う
ピアノ次の1・2を、繰り返しなし・カットなしで合計12分以上。ソナタは1楽章でもよい。変奏曲の抜粋は不可
1. バロックまたは古典派から1曲(J. S. Bach 平均律クラヴィア曲集はPrelude・Fugaとも演奏)
2. ロマン派以降から1曲〜数曲
ヴァイオリンMozart ヴァイオリン協奏曲 第3番・第4番・第5番から1曲を選び、その第1楽章(カデンツなし)
ヴィオラ任意の楽曲1曲(10分程度)
チェロ任意の楽曲1曲(10分程度)
フルート任意の楽曲1曲(10分程度)
クラリネット任意の楽曲1曲(10分程度)
サクソフォン任意の楽曲1曲(10分程度)
ホルン任意の楽曲1曲(10分程度)
トランペット任意の楽曲1曲(10分程度)

課題の形は3通りに分かれます。曲まで指定されているのはヴァイオリンだけで、Mozartの協奏曲第3・4・5番のいずれかの第1楽章と決まっています。声楽とピアノは自由選択ですが条件が細かく、声楽は2曲・うち1曲は歌曲・すべて原語、ピアノは時代様式を2つまたいで合計12分以上という縛りがあります。残る7専修(ヴィオラ・チェロ・管楽器5種)は任意の楽曲1曲・10分程度で、選曲そのものが自己申告になります。

実技試験の前に10〜15分程度の練習時間が用意されています。ただし要項は「設定された時間以外は、当日試験前の練習はできません」と明記しています。会場に早く入って練習室で仕上げる、という組み立てはできません。集合の10:00からオリエンテーションと練習の時間になっているので、この枠が実質的な唯一の準備時間です。

そして見落とされやすいのが最後の一文です。「受験した実技が入学後の主専実技となります」。試験で選んだ楽器・専修が、そのまま編入後2年間の主専攻になります。試験対策として通りやすい曲を選ぶ、という発想ではなく、入学後に続ける実技を選ぶ場だと考えたほうが実態に合います。

出願の実務|曲・伴奏者・楽譜は出願日までに固める

ここがこの試験でいちばん段取りを要求される部分です。出願書類は8点あり、そのうち「実技試験申告書」が実技の申込みそのものになっています。

出願書類(本学所定用紙が5点)備考
志願票所定用紙。カラー写真1枚を貼付
最終学校の卒業(見込)証明書または在学証明書出身学校により厳封したもの
最終学校の成績証明書または単位修得(見込)証明書出身学校により厳封したもの
志望理由書所定用紙
実技試験申告書所定用紙。専修/受験曲数/曲名および作品番号(原語)/作曲者名(原語)/伴奏者氏名/譜めくりの要・不要を記入。管弦楽器専修は楽器の該当番号も記入。黒ボールペン・楷書・自筆
受験票所定用紙
受験副票所定用紙。カラー写真1枚を貼付
収納証明書貼付用紙検定料の納入を先に済ませてから貼付

実技試験申告書だけ別の締切があるわけではありません。出願書類の一部なので、出願締切(2027年度は2026年8月5日消印有効)までに他の書類と一緒に届けばよい形です。裏を返せば、その日までに曲を決め、楽譜を用意し、伴奏者を確保しておかなければ、書類が完成しません。

伴奏についても要項に明記があります。声楽・管弦の伴奏者は各自で手配します。ただし「遠方からの受験等で伴奏者の手配が難しい場合はご相談ください」として、音楽学部(0798-45-3580)の番号が要項に載っています。譜めくりは大学が用意してくれるので、必要な場合は実技試験申告書の「要・不要」欄で申告します。

手続きの順番にも決まりがあります。先に入学検定料を納入してから出願する流れで、納入期間内に納めなければ出願を受け付けてもらえません。納入方法はクレジットカード・ネットバンキング・コンビニ・ATM(ペイジー)から選び、いずれもインターネットでの登録が必要です。インターネット出願は実施しておらず、冊子の所定用紙を使います。出願は郵送のみで持ち込み不可、簡易書留+速達(ポストに入れず郵便局窓口へ差し出す)で、封筒は各自で用意します。

合格発表の形式も特殊です。速達郵便で本人宛に通知されるだけで、学内掲示もホームページ発表もありません。判定結果の問い合わせにも一切応じないと要項に書かれています。発表日前日の夕方に発送される予定ですが、郵便事情で翌日以降になる場合があるとも書かれています。受験票は2026年9月4日(金)に速達で一括発送されました。

科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。

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倍率は非公表|公表されているのは編入学者数だけ

志願者数・受験者数・合格者数は公表されていません。大学の「入試結果」ページに掲載されているのは未来教育総合型選抜・公募制推薦・一般選抜・共通テスト利用型で、編入学試験は対象外です。したがって倍率を数字で示すことはできず、「若干名だから競争率が高い」といった推測もできません。

唯一公表されているのが、大学情報の公表に置かれている「3年次編入学者数」です。これは合格者数ではなく、実際にその年度に編入学した学生の数です。分母にあたる志願者数が無いため、倍率には換算できません。

学部・学科2025年度2026年度
音楽学部 演奏学科0名0名
教育学部 教育学科16名10名
生活環境学部 生活環境学科22名11名
食物栄養科学部 食物栄養学科4名8名
食物栄養科学部 食創造科学科0名1名
大学全体の合計63名30名

演奏学科は2年続けて編入学者0名です。表では、その年度に募集そのものが無かった学科は斜線で示され、演奏学科には「0」という数字が入っています。つまり募集はしていたが、入学した人がいなかったということになります。この数字から難易度を読み取ることはできません(そもそも受けた人がいなかったのか、受けたけれど基準に届かなかったのかは公表されていないため)。ただ「毎年何人か入っている枠」ではないことは押さえておいてよい事実です。

2027年4月から「武庫川大学」になる|出願資格の性別条件は要項どおり

この大学には、いま大きな変化が起きています。2027年4月に「武庫川女子大学」から「武庫川大学」へ名称変更し、全13学部21学科で一斉に共学化することが決まっています(2025年7月28日の理事会決定、翌29日公表。音楽学部も演奏学科・応用音楽学科の両方が対象に挙げられています)。附属中学校・高等学校は女子校を維持するとされています。

編入学の要項にも、この変化が反映されています。個人情報の取り扱いの説明や実技試験申告書の様式タイトルはすでに「武庫川大学」と書かれ、各様式には「2027年4月より 武庫川女子大学から武庫川大学に名称変更」という注記が刷り込まれています。一方で出願先の宛名は「武庫川女子大学 アドミッションセンター 音楽学部第3年次編入学係」のままです。つまり出願するのは武庫川女子大学、入学するのは武庫川大学という年度にあたります。

そのうえで、出願資格については要項の書き方をそのままお伝えします。2027年度音楽学部第3年次編入学の出願資格は「(1)または(2)のいずれかに該当する女子」と明記されています。同じ2027年度の教育学部の要項も「(1)と(2)の両方に該当する女子」と書いており、2冊の要項が独立して同じ条件を置いています。共学化の時期と読み合わせると分かりにくいところですが、受験に使う情報は要項が正です。男性で受験を検討している方は、自己判断せずアドミッションセンター(0798-45-3500)に直接確認してください。次年度以降の要項でこの条件がどう書かれるかも、必ず現物で確かめる必要があります。

編入後の履修と資格|2年で音楽の教員免許が取れるとは限らない

要項の「15.その他(履修方法など)」に、編入生にとって重い注意書きが3つ並んでいます。大学サイトの資格紹介ではなく、この要項の記載が判断の基準になります。

  • 「編入学後に履修すべき科目の単位の修得状況により、卒業までに要する在学年数が編入学後2年を超えることがあります」——2年で卒業できると確約されていません
  • 「高等学校一種、中学校一種の教員免許状(音楽)の取得を希望する方は、教職課程履修に必要な手続きを行い、所定科目の単位を修得しなければなりません。なお、編入学後の2年間で所定の単位を修得できない場合もあります」——免許は取得できる設計になっていますが、2年で終わる保証はありません
  • 卒業には、共通教育科目・基礎教育科目・専門教育科目の3区分を通して124単位以上が必要。他大学等の既修得単位は本学の規定に従って認定されます

ここは断定を避けるべき部分です。実際に何年かかるかは、前籍校の単位がどれだけ認定されるかで変わります。教員免許を目的に編入するのであれば、出願前に成績証明書を手元に置いて大学へ相談し、「自分の場合は2年で組めるのか」を確認してから決めてください。

学費も確認しておきます。演奏学科の年額は授業料1,466,000円+教育充実費421,000円で、これに入学金200,000円(初年度のみ)と諸会費が加わり、初年度納入額の総額は2,101,700円です。学費は入学手続時に年額の半額、10月に残額という2回払いで、初回が1,154,700円、第2回が947,000円になります。資格課程履修費・学外実習費等の臨時学費は該当者のみ別途徴収されます。なおこの大学は標準服制度です。

学内併願は実質的に難しい

2027年度に編入を募集しているもう1つの学部が教育学部教育学科(乳幼児教育コース・募集人員25名)です。試験日は音楽学部と同じ2026年9月15日ですが、時間帯は分かれています(音楽学部は集合10:00・実技10:30〜、教育学部は集合13:00・小論文13:30〜14:30・面接14:50〜)。

ただし出願資格がまったく別物です。教育学部は「短期大学卒業者(見込)」であることに加えて「幼稚園教諭二種免許状および保育士資格を既得または2027年3月取得見込み」であることを求めます。一方の音楽学部は音楽を専門とする大学・短大での在籍が条件です。両方の資格要件を同時に満たす方はほとんどいないため、学内併願は事実上の選択肢になりません。なお学内併願の可否そのものについては要項に記載がないため、該当する可能性がある方は大学に確認してください。

次の年度に向けた準備の進め方

2027年度の出願はすでに終わっています。次の年度を狙う場合、最初にやることは対策ではなく「募集があるかの確認」です。この大学は年度によって募集学科が入れ替わっており、2025年度は文学部・健康スポーツ科学部を含む8学科で実施していたものが、2027年度は2学科まで絞られています。

  • まず

    大学の「編入学について」のページで、その年度の募集学科を確認する。2027年度の要項が公開されたのは7月上旬(PDFの作成日は2026年7月3日)で、出願開始は7月27日でした。7月に入ったら毎週見に行くくらいの構えが要ります

  • 同時に

    自分の主専攻実技が募集専修の10種類に含まれるかを確認する。志望専修は前籍校で学んだ主専攻実技と同一でなければなりません。ここが合わないと、対策以前に出願できません

  • 次に

    曲を決める。ヴァイオリンはMozartの協奏曲第3・4・5番から選ぶだけですが、声楽(2曲・うち歌曲1曲・原語)とピアノ(時代様式を2つまたいで12分以上・変奏曲の抜粋不可)は条件を満たす組み合わせを作る作業が必要です。暗譜が原則(管楽器を除く)なので、逆算する期間は長めに取ってください

  • 並行して

    伴奏者を確保する(声楽・管弦)。伴奏者は各自手配で、実技試験申告書に氏名を書きます。出願日までに引き受けてもらえる人を決めておく必要があります。遠方等で難しい場合は音楽学部(0798-45-3580)へ相談できます

  • 証明書

    卒業(見込)証明書・成績証明書を取り寄せる。いずれも出身学校による厳封が必要です。窓口に頼んでから届くまで1〜2週間かかる前提で動いてください。出願期間が10日間しかないため、ここで詰まると間に合いません

  • 出願直前

    検定料を先に納入し、そのあと郵送する。納入前に書類を送っても受け付けられません。簡易書留+速達で郵便局の窓口へ差し出します(ポスト投函不可)。封筒は自分で用意します

  • 当日

    10:00に音楽館1階へ集合。練習時間は実技直前の10〜15分だけで、それ以外の時間に会場で練習することはできません。試験開始後30分以上の遅刻は受験不可、自動車での来学もできません

武庫川女子大学音楽学部の編入は、2027年度も募集していますか?

音楽学部の中では演奏学科だけが募集しています。大学の編入学ページに「2027年度編入学試験は以下の学部・学科のみ募集します」と書かれており、挙がっているのは教育学部教育学科と音楽学部演奏学科の2つだけです。音楽学部は演奏学科と応用音楽学科の2学科ですが、応用音楽学科は募集対象に入っておらず、20頁ある音楽学部の要項にも「応用音楽」という語は一度も出てきません。募集人員は若干名、編入年次は第3年次です。なお2027年度の出願期間は2026年7月27日から8月5日消印有効で、すでに終了しています。試験日は2026年9月15日(火)、合格発表は10月15日(木)です。この大学は年度によって募集学科が入れ替わり、2025年度は8学科で実施していたものが2027年度は2学科まで絞られています。次年度の募集があるかどうかは、大学の編入学ページで要項が公開される7月ごろに確認してください。

実技試験はありますか。どんな課題が出ますか?

あります。選考方法は実技試験(10:30〜)と、その終了後に行われる面接の2つだけで、筆記試験・小論文・英語は課されません。実技は原則として暗譜ですが、管楽器だけは暗譜が不要です。課題は10専修それぞれに指定されています。声楽は任意の楽曲2曲でうち1曲は歌曲、すべて原語で歌います。ピアノはバロックまたは古典派から1曲とロマン派以降から1曲〜数曲を、繰り返しなし・カットなしで合計12分以上演奏します。ソナタは1楽章でもよく、変奏曲の抜粋は認められません。J. S. Bachの平均律クラヴィア曲集を選ぶ場合はPreludeとFugaの両方を演奏します。ヴァイオリンはMozartのヴァイオリン協奏曲第3番・第4番・第5番から1曲を選び、その第1楽章をカデンツなしで演奏します。ヴィオラ・チェロ・フルート・クラリネット・サクソフォン・ホルン・トランペットは、任意の楽曲1曲を10分程度です。演奏は途中でカットされることがあり、演奏順は当日決まります。受験した実技が、そのまま入学後の主専実技になります。

受験する曲は、いつまでに決めればよいですか?

出願までです。「実技試験申告書」は本学所定用紙の出願書類の1つで、志願票・卒業(見込)証明書・成績証明書・志望理由書・受験票・受験副票・収納証明書貼付用紙とあわせて8点を提出します。申告書に書く内容は、学科と専修、受験曲数、曲名および作品番号(原語で記入)、作曲者名(原語で記入)、伴奏者氏名、譜めくりの要・不要です。管弦楽器専修の場合は、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・フルート・クラリネット・サクソフォン・ホルン・トランペットの該当番号も記入します。黒ボールペンで楷書、必ず自筆と指定されており、記入を誤った場合は修正テープ等で消して訂正します。申告書だけに別の締切があるわけではなく、出願書類と一緒に締切までに届けばよい形です。ただしそれは、出願締切の日までに曲を確定させ、楽譜を用意し、伴奏者まで決めておく必要があるということでもあります。2027年度なら2026年8月5日消印有効でした。

伴奏者は自分で手配しますか。当日に練習室は使えますか?

声楽と管弦の伴奏者は各自で手配します。ただし要項に「遠方からの受験等で伴奏者の手配が難しい場合はご相談ください」という一文があり、音楽学部の電話番号(0798-45-3580)が案内されています。譜めくりが必要な場合は大学側が用意してくれるので、実技試験申告書の「要・不要」欄で申告します。練習については、実技試験の前に10〜15分程度の練習時間が設定されていますが、要項は「設定された時間以外は、当日試験前の練習はできません」と明記しています。当日は10:00に集合し、オリエンテーションと練習を経て10:30から実技試験という流れです。集合場所はM-14(中央キャンパス音楽館1階)で、学内は上履き不要、周辺は駐車禁止のため自動車での来学はできません。試験開始後30分以上遅刻した場合は受験が認められません。

男性でも受けられますか。共学化するのではないですか?

2027年度音楽学部第3年次編入学の学生募集要項では、出願資格が「(1)または(2)のいずれかに該当する女子」と明記されています。同じ2027年度の教育学部の要項も「(1)と(2)の両方に該当する女子」と書いており、2冊の要項がそれぞれ性別の条件を置いています。一方で、この大学は2027年4月に「武庫川大学」へ名称変更し、全13学部21学科で一斉に共学化することを2025年7月に公表しています。音楽学部も演奏学科・応用音楽学科の両方が対象に挙げられています。編入学の要項でも、個人情報の取り扱いの説明や実技試験申告書の様式タイトルはすでに「武庫川大学」になっており、各様式に「2027年4月より武庫川女子大学から武庫川大学に名称変更」という注記が入っています。それでも出願資格の欄は「女子」のままです。受験に使う情報は要項を正としますので、男性で受験を検討している方は自己判断せず、アドミッションセンター(0798-45-3500、平日9〜17時/土曜9〜13時)に直接確認してください。次年度以降の要項でこの条件がどう変わるかも、必ず現物で確かめてください。

編入してから2年で、音楽の教員免許は取れますか?

要項は「取れる」と断定していません。「15.その他(履修方法など)」に「高等学校一種、中学校一種の教員免許状(音楽)の取得を希望する方は、教職課程履修に必要な手続きを行い、所定科目の単位を修得しなければなりません。なお、編入学後の2年間で所定の単位を修得できない場合もあります」と書かれています。同じ節には「編入学後に履修すべき科目の単位の修得状況により、卒業までに要する在学年数が編入学後2年を超えることがあります」ともあり、卒業そのものについても2年と確約されていません。卒業要件は共通教育科目・基礎教育科目・専門教育科目の3区分を通して124単位以上で、他大学等での既修得単位は大学の規定に従って認定されます。つまり実際に何年かかるかは、前籍校の単位がどれだけ認定されるかで変わります。大学の資格紹介ページは学生全体に向けた案内で、編入生向けの但し書きを持たないことがありますので、教員免許を目的に編入するのであれば、成績証明書を手元に置いて出願前に大学へ相談し、自分の場合に2年で組めるかを確認してから決めてください。

倍率や配点は公表されていますか?

どちらも公表されていません。大学の「入試結果」ページに掲載されているのは未来教育総合型選抜・公募制推薦入試(前期/後期)・一般選抜(前期/後期)・共通テスト利用型(前期/後期)で、編入学試験は含まれていません。要項20頁にも各試験の配点や満点にあたる記載はなく、実技と面接の比重は分かりません。したがって倍率を数字で示すことはできず、募集人員が若干名であることを根拠に競争率を推測することもできません。公表されているのは大学情報の公表にある「3年次編入学者数」だけで、これは合格者数ではなく、その年度に実際に編入学した学生の数です。音楽学部演奏学科は2025年度が0名、2026年度も0名でした。同じ表で、その年度に募集が無かった学科は斜線で示されており、演奏学科には数字の0が入っています。募集はしていたが入学者がいなかった、ということになります。志願者数という分母が無いため、この数字を倍率に換算することはできません。

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この記事の内容は、武庫川女子大学が公表している「2027年度(令和9年度)音楽学部 第3年次編入学 学生募集要項」「2027年度 教育学部教育学科〈第3年次編入学〉学生募集要項」、編入学について、大学情報の公表「3年次編入学者数」、共学化に関する2025年7月29日の公表資料にもとづいて2026年8月11日時点で整理したものです。募集学科・日程・選抜方法・実技課題・出願資格・学費は年度ごとに変わります。出願前に必ず大学公式の最新情報をご確認ください。

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