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南山大学経営学部

南山大学経営学部の編入試験対策|科目・配点・日程・実績

2027年度(2027年4月入学)の出願期間
2027年1月8日〜2027年1月15日
出願前に必ず大学の最新の募集要項でご確認ください。

南山大学経営学部の編入試験は、経営学科を対象に2年次と3年次の両方で若干名を募集する「編入学・転入学試験」です。筆記は小論文100点・英語200点・国語100点の合計400点で、そこに面接(ABCFの4段階評価)が加わります。英語だけで配点の半分を占めるため、まず英語の方針を決めることが対策計画の起点になります。TOEFL iBT・IELTS・TEAPのスコアがあれば英語の試験そのものが免除されますが、TOEICは免除の対象に入っていません。ここを読み違えると準備が根本から狂います。試験は2027年2月24日と編入試験としては遅い時期にあり、秋に実施される他大学の結果を見てから受けられる一方、南山大学の中では1学科しか出願できません。この記事では、大学が公表している募集要項・入試結果・過去問と出題の意図をもとに、何をどの順で準備すべきかを整理します。

出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。

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試験概要(2027年度・最新要項)

2027年度(2027年4月入学)

若干名募集人員(2・3年次)
2027年2月24日試験日
2027年1月8日〜1月15日出願期間(消印有効)
募集学科経営学部 経営学科(2年次・3年次/各若干名)
試験区分編入学・転入学試験(1つの試験で編入学と転入学の両方を受け付ける)
試験科目と配点小論文100点/外国語(英語)200点/国語100点=筆記400点+面接[評価ABCF]
試験会場南山大学(名古屋市昭和区山里町18)|集合時刻 9:10
入学検定料35,000円(銀行窓口で電信扱い。ATM・現金・為替は不可
出願方法郵送のみ(簡易書留速達郵便・最終日消印有効)
合格発表2027年3月4日(木)13:00|入学手続 3月5日〜3月11日
学内併願不可(複数学部・学科・専攻への出願はできない)

出典: 南山大学「2027 入学試験要項 編入学・転入学試験」。日程・科目・出願資格は毎年変わる可能性があるため、出願前に必ず大学が公表する最新の募集要項の原本を確認してください(更新日: 2026-09-06)。

2027年度は全学部・全学科が募集

編入試験では、年度によって募集する学科が入れ替わる大学が少なくありません。2027年度の南山大学については、募集要項1ページ目の募集学部・学科の表で、人文学部・外国語学部・経済学部・経営学部・法学部・総合政策学部・理工学部・国際教養学部の全8学部・全学科が2年次と3年次の両方で「若干名」と記載されていることを確認しています。経営学部経営学科も対象で、募集が見送られている学科はありません。

ただし、この状況は年度ごとに変わり得ます。翌年度以降を目指す方は、要項1ページ目の募集表を必ず自分の目で確かめてください。他のページに学科名が載っていても、募集の根拠にはなりません。

科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。

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2年次と3年次|どちらで出願するか

南山大学の編入試験でまず決めるのが、2年次で入るか3年次で入るかです。志望年次は出願書類の「志願者調書」で選択します。3年次で入れば在学は2年間で済み、2年次なら3年間かかります。学費も卒業までの時間も変わるため、ここは戦略の分かれ目です。

3年次に志願しても2年次入学になることがあります。募集要項には「2027年3月までの修得単位数や試験結果により、3年次に志願しても、2年次への入学しか認められないことがあります」と明記されています。これは形式的な注意書きではありません。大学が公表している入試結果の表にも「3年次志願者の2年次合格者」という注記があり、実際にこの読み替えが起きた年度があります。

さらに、認定される単位が不足した場合、2年次合格者は3年、3年次合格者は2年で卒業できないことがあるとも書かれています。つまり「3年次で合格=2年で卒業」が自動的に保証されるわけではありません。出願前の段階で、自分がどれだけの単位をどの分野で修得済みかを整理し、必要に応じて教務課に相談しておく価値があります。

出願資格|編入学と転入学の違い

南山大学は「編入学」と「転入学」を1つの試験でまとめて実施していますが、出願資格はまったく別物です。自分がどちらに該当するかで、必要な書類も条件も変わります。

編入学転入学
対象大学・短期大学・高等専門学校を卒業した方/文部科学大臣の定める基準(修業年限2年以上・総授業時間数1700時間以上)を満たす専修学校の専門課程または高等学校の専攻科を修了した方。いずれも2027年3月までの卒業・修了見込みを含む大学に1年以上在籍した方(見込みを含む)、または外国において学校教育における13年以上の課程を修了した方
修得単位の条件なし2年次志願=1年以上在籍かつ30単位以上/3年次志願=2年以上在籍かつ60単位以上(いずれもその在籍した大学で修得。2027年3月までの修得見込みを含む)
提出書類の違い卒業(修了)証明書または卒業(修了)見込証明書在学(在籍)証明書+単位修得見込証明書(履修中の科目と単位数が確認できるもの)
注意見込みで受験して2027年3月末までに卒業・修了できなかった場合は入学が許可されない南山大学の学部に在籍している方は出願できない

「30単位」「60単位」は転入学だけにかかる条件です。短期大学や高等専門学校を卒業して編入学で出願する場合、この単位条件は適用されません。ここを学部全体の要件と誤解すると、出願できるのに諦めてしまう、あるいは条件を満たしていないのに出願してしまうことになります。

専修学校の専門課程や高等学校の専攻科から編入学で出願する方は、当該課程が文部科学大臣の定める基準を満たしていることを示す学校発行の証明書を追加で提出する必要があります。発行に時間がかかることがあるため、出願を決めた時点で在籍校に確認しておきましょう。

難易度|大学公表の実績で見る

南山大学は、学部・学科別かつ入学年次別の志願者数・合格者数を「入試結果〈その他の入試〉」として毎年公表しています。経営学部経営学科の編入学・転入学試験の実績は次のとおりです。

入学年度2年次志願者2年次合格者3年次志願者3年次合格者
2024年度1名0名0名0名
2025年度1名0名1名1名
2026年度0名0名1名0名

出典: 南山大学「2024年度/2025年度/2026年度 入試結果〈その他の入試〉」の「編入学・転入学試験」欄。この表の列は志願者数と合格者数のみで、受験者数の欄はありません。したがって「受験者数÷合格者数」でも「志願者数÷合格者数」でも、意味のある倍率は算出できません。

この数字から倍率を出すことはしません。母数が0〜1名で、合格者が出ていない年もあるためです。むしろ読み取るべきなのは次の2点です。

  • 「若干名」は文字どおりの意味です。志願者がいても合格者が出ない年があります。定員を埋めるための試験ではなく、大学の求める水準に達しているかを見る試験だと考えるのが実態に近いはずです。
  • ライバルの人数を心配する試験ではありません。経営学科の志願者は年に0〜1名程度で推移しています。競争相手ではなく、400点の筆記と面接で「南山大学の2年次・3年次として通用する」と示せるかどうかが問われます。

参考までに、全学部を合計した編入学・転入学試験の実績も同じ資料に載っています。3年次入学は2024年度が志願11名・合格0名、2025年度が志願11名・合格4名、2026年度が志願6名・合格0名。2年次入学は2024年度が志願6名・合格2名、2025年度が志願10名・合格4名、2026年度が志願10名・合格3名でした。全学部を合わせても、合格者が1人も出ない年次・年度があるという事実は、この試験の性格をよく表しています。

経営学部には他の編入ルートがない

同じ入試結果の表には、編入学・転入学試験のほかに「推薦編入学審査(指定校)」「外国高等学校卒業者等入学試験」「外国人留学生入学審査」「社会人入学審査(編入学)」の欄も並んでいます。ただし経営学部の指定校推薦と社会人入学審査の欄は「-」(実施なし)です。

社会人入学審査については、大学が別に公表している要項で募集学部が人文学部キリスト教学科と経済学部経済学科の2学科のみと明記されています。社会人として経営学部を目指す場合も、一般の編入学・転入学試験を受けることになります。同じ南山大学でも学部によって使えるルートが違うため、他学部の情報をそのまま当てはめないよう注意してください。

配点構造|英語が半分を占める

経営学部経営学科の筆記は3科目・合計400点です。配点のバランスを見ると、優先順位は一目でわかります。

外国語(英語)200点
小論文100点
国語100点

英語だけで筆記全体の50%です。小論文と国語を合わせても英語1科目と同点にしかなりません。したがって、対策計画は「英語をどう処理するか」から逆算するのが合理的です。英語で崩れると、他の2科目でどれだけ書けても取り返しにくい構造になっています。

面接は点数化されず、A・B・C・Fの4段階評価です。要項には「書類審査の評価は、面接評価に含まれます」と書かれており、志願者調書や志望理由書の内容は面接評価の一部として扱われます。筆記とは別枠の評価軸があると理解しておきましょう。

試験当日の時間割

時刻内容配点・形式
9:10集合(試験室棟は9:00開場)試験室は2月19日頃に大学Webページで発表
9:30〜10:30小論文60分・100点(志望学科に関する基礎学力を問う)
11:00〜12:30外国語(英語)90分・200点
12:30頃昼食各自持参。学内の共有スペースまたは試験室の自席で
13:30〜15:00国語90分・100点(現代文・古文。漢文を除く)
15:15面接控室に入室順番により待機が長くなることがある
15:30〜面接評価ABCF(書類審査の評価を含む)

実務的に効く注意が3つあります。第一に、9:30の小論文開始から20分以上遅刻すると、その後の面接を含むすべての科目を受験できません。2月下旬の名古屋は交通の乱れもあり得るため、前泊も含めて余裕を持った移動計画を立ててください。第二に、試験室に時計がありません。通信・電卓・辞書の機能がなく、アラームを解除できる腕時計を必ず持参します。第三に、昼食は持参が必要です。朝から夕方までの長丁場になるため、集中力が切れない食事を選びましょう。定規・電卓・電子辞書・ウェアラブル端末などは持ち込めません。

英語対策|免除を狙うか、当日勝負か

免除の対象はTOEFL・IELTS・TEAPの3つ

TOEICは免除の対象に含まれていません。2027年度募集要項で「英語」試験の免除対象とされているのは、TOEFL iBT・IELTS(アカデミックモジュール)・TEAPの3つだけです。編入試験では英語外部試験といえばTOEICという大学が多いため、その感覚のままTOEICだけを準備すると、免除を受けられないまま当日の試験に臨むことになります。

免除の条件は次のとおりです。基準を満たして出願期間内に申請すると、「英語」科目の得点が満点(200点)として扱われ、当日の英語の試験が免除されます。

資格・検定試験基準スコア
TOEFL iBT
Home Editionは不可
2026年1月20日以前の受験者: 総合92以上・各技能18以上
2026年1月21日以降の受験者: 総合4.5以上・各技能4以上
IELTS
(アカデミックモジュール)
IELTS Onlineは不可
総合6.5以上・各技能5.5以上
TEAP総合360以上・各技能60以上

細かい条件が複数あり、どれか1つでも外すと免除が受けられません。

  • 総合スコアと4技能(Reading・Listening・Writing・Speaking)の基準を、1度の受験で同時に満たす必要があります。別々の回のベストスコアを組み合わせることはできません。
  • 有効なのは2025年1月以降に受験したスコアです(TEAPのみ、出願期間最終日まで有効期間内であれば可)。
  • 志願票の「受験外国語」欄で該当項目を選び、所定用紙B(免除申請書)と証明書の原本を提出します。写しでは免除の対象になりません。
  • TOEFL iBTは実施団体からの直送(Institution Code 9477)か出願書類への同封のいずれか。Test Taker Score Reportは正式な証明書として認められません
  • IELTSは実施団体からの直送だと大学到着まで約4〜6週間かかるため、要項は11月末日までの直送手続きを求めています。1月の出願直前に手配しても間に合いません。
  • 出願期間内にスコア証明書が確認できない場合は免除の対象外になります。

要項自身が「基準スコアについては2027年度入試では下表のとおりとし、次年度以降見直す可能性がある」と断っています。翌年度以降を目指す方は、必ずその年度の要項で基準を確認してください。

当日の英語で得点する場合

免除を使わない場合は、90分・200点の英語を受けます。大学が公表している2026年度の「出題の意図」によると、試験は次の構成です。

大問大学が公表している出題のねらい
A I大学レベルの学修に必要な文法力・語彙力の総合的な運用能力を測る。文の意味を正確に理解し、適切な語句や文法形式を選ぶ力
A II400〜600語程度の文章に最も適した文法形式・語彙・表現を選ぶ能力。文法・語彙・論理的な流れを考えながら全体の意味を理解する力
A III200〜400語程度の文章に最も適した文法形式・語彙・表現を選ぶ能力
A IV日常的な状況における短い自然な会話を完成させ、文法の正確さ・語彙の使用・文脈に即した応答の適切さを測る
A V短い文の中から文法的・語彙的な誤りを見つけ出す能力。動詞の時制・冠詞・前置詞・語形などの理解と、文構造への正確さ・注意力
B社会的または教育的なテーマについて、英語で意見を論理的かつ説得力をもって表現する能力。批判的思考力・文章構成力・英語表現力

Aは選択式で61問(2026年度の解答例で確認)、これに英作文のBが加わります。オンライン編入学院で過去問を設問単位に分析したところ、Aの中心は一貫して動詞・時制・前置詞・接続詞・句動詞・語彙の基礎にあり、難解な専門語彙や構文の知識よりも、標準的な文法事項を取りこぼさない精度が問われる形になっています。

90分で61問+英作文なので、1問あたりに使える時間は1分弱です。長文問題も「読んで内容を答える」型ではなく「文脈に合う語句を選ぶ」型が中心なので、時間をかけて精読するより、文法・語法の判断を反射的にできる状態まで仕上げるほうが得点につながります。B(英作文)は社会的・教育的なテーマなので、経営学のニュースと合わせて、賛否のある論点を英語で200語前後に組み立てる練習をしておくと小論文対策とも重なります。

国語対策|古文と文学史まで出る

国語は90分・100点。要項の試験科目表には「現代文・古文(漢文を除く)」と明記されています。漢文は不要ですが、裏を返せば古文は必ず出るということです。ここを軽視して現代文だけ対策すると、100点のうち大きな部分を落とします。

大学が公表している2026年度の「出題の意図」では、大問構成とねらいが次のように説明されています。

大問大学が公表している出題のねらい
一(現代文)本学1年次あるいは2年次相当の国語力と教養があるかどうかを問う問題。漢字の書き取りと空欄補充・脱文挿入の問題によって国語の基礎力を問い、記述問題によって読解力と表現力を問うた
二(古文)本学1年次あるいは2年次相当の国語力と教養があるかどうかを問う問題。基礎的な古語と古典文法に関する知識をもとにして古文の内容を理解する読解力と、表現力および基本的な文学史に関する知識を問うた

注目すべきは、大学が自ら「本学1年次あるいは2年次相当の国語力と教養」という水準を示していることです。求められているのは受験生向けの特殊なテクニックではなく、大学の授業についていける日本語の力です。

過去問を設問単位で分析すると、出題形式は年度をまたいで安定しています。現代文では接続語や語句の空所補充(選択式)・漢字の書き取り・傍線部の内容説明の記述・本文からの抜き出し・脱文挿入が繰り返し登場します。古文では現代語訳・古語の語義・敬語を含む古典文法の文法的説明・和歌の解釈に加え、作品名を答えさせる文学史の知識問題が出ています。文学史は範囲が広く見えますが、問われるのは有名な作品や勅撰和歌集レベルの基本事項です。教科書の文学史の年表を一度通して押さえるだけで十分に対応できます。

学習の順番としては、(1)古典文法(用言の活用・助動詞・敬語)を先に固める、(2)現代文は評論の読解と記述の型(傍線部の指示内容を本文の言葉で言い換える)を練習する、(3)漢字の書き取りは毎日少しずつ、という配分が効率的です。記述は「本文に即して説明する」形式が中心なので、自分の意見ではなく本文の論理を再構成する訓練が要ります。

小論文対策|経営学科は資料読解型

小論文は60分・100点。要項では「志望学科に関する基礎学力を問う」と説明されており、学科ごとに別の問題が用意されます。経営学部経営学科の問題は、経営学科の志願者だけが解きます。

オンライン編入学院で経営学科の過去問を年度をまたいで分析すると、形式には一貫した特徴があります。

  • 資料が配られ、それを読んだうえで答える形式が続いています。資料は新聞記事や、経営学の概念を平易に解説した文章です。まっさらな状態で自分の意見を書かせる「テーマ型」ではありません。
  • 短答と論述の組み合わせです。用語の説明、本文からの抜き出し、20〜100字程度の短い説明といった設問と、最後に置かれる長めの論述が同居します。1問だけ書けばよい試験ではありません。
  • 扱われる分野は、企業経営と社会・経済の接点にあります。これまでにマーケティングの価格戦略、物価と価格改定、コーポレート・ガバナンスと資本効率、技術の普及と社会調査といった領域が題材になっています。経営学部で学ぶ内容と、その年に社会で議論されていることが重なる場所が選ばれる傾向です。
  • 字数条件は年度により異なります。設問ごとに厳密な字数が指定される年度もあれば、字数制限を設けず「解答用紙2枚の範囲内で」と指示される年度もあります。どちらでも書けるよう、字数に合わせて情報量を調整する練習をしておくと安心です。

著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません。

何を準備すればよいか

この形式から逆算すると、必要な準備は3つに整理できます。

  • 経営学の基本概念を、自分の言葉で説明できる状態にする。設問には用語を簡潔に説明させるものが含まれます。マーケティング・組織・会計・ファイナンスといった主要分野の入門書を1冊通読し、重要語を100字程度で説明する練習をしておくと直結します。丸暗記ではなく「具体例つきで説明できるか」が基準です。
  • 経済ニュースを、記事の主張と論拠に分けて読む習慣をつける。資料が新聞記事のことがあるため、記事に慣れているかどうかが読解速度に直結します。日々のニュースを、事実・主張・その根拠に切り分けて100〜200字で要約する練習が実戦的です。
  • 60分で全設問を書き切る訓練をする。短答が複数あるうえに最後に論述が来るので、時間配分を誤ると最後の設問が空欄になります。過去問を時間を計って解き、どの設問に何分使うかを決めておきましょう。

なお南山大学は、編入学・転入学試験の過去問題を公式サイトの「過去の入試問題」ページで公開しています。英語と国語については「出題の意図・解答例」も一緒に公開されており、大学がどの力を測ろうとしているかを出題者自身の言葉で確認できます。小論文は学科ごとの問題が掲載されます。掲載年度は入れ替わるため、閲覧できるうちに手元に保存しておくことをおすすめします。

面接と出願書類の対策

面接は15:30から順に実施され、A・B・C・Fの4段階で評価されます。書類審査の評価は面接評価に含まれると要項に明記されているため、提出書類は面接の一部として準備する必要があります。

志望理由書

所定用紙⑥の志望理由書には「本学部・本学科への志望理由を記述しなさい」とあり、自筆またはWordでの作成が指定されています。設問は1つだけなので、次の3点を過不足なく入れる構成が基本形になります。

  • 経営学のどの領域に関心があるかを具体的に書く。「経営学を学びたい」では、経営学部を志望する理由の説明になりません。
  • なぜ南山大学の経営学科なのかを、カリキュラムや教員の研究内容と結びつけて書く。シラバスや学科紹介を読んだうえで、履修したい科目名まで挙げられると具体性が出ます。
  • 編入後に何をするのかを書く。2年次なら3年間、3年次なら2年間で何を積み上げるのかという計画を示します。

なお、志望理由書に学部固有の追加課題が課されるのは総合政策学部の志願者のみです(最も関心のある現代社会の問題についても記述)。経営学部にこの追加要件はありません。

志願者調書

所定用紙⑤の志願者調書では、高等学校卒業以降の学歴を、現在に至るまで空白期間がないように記入することが求められます。職歴欄もあり、記入欄が足りない場合はA4の別紙を添付します。学校名は正式名称で書きます。休学や在籍期間の空白がある場合は、その期間に何をしていたかを面接で説明できるよう整理しておきましょう。隠すのではなく、事実として書いたうえで説明を用意しておくのが誠実な対応です。

面接で聞かれる土台

面接の質問内容は大学から公表されていません。ただし配点構造と提出書類から、評価の土台になるものは推測できます。志望理由書に書いた内容の掘り下げ、これまでの学修内容、編入後の学習計画、そして小論文で扱われるような経済・経営のニュースへの関心です。志望理由書は提出前に必ずコピーを取り、面接直前に読み返せるようにしておいてください。

対策ロードマップ

試験日が2月下旬なので、前年の春から動き出せば約1年、夏からでも半年強の準備期間が取れます。英語の外部スコアを狙うかどうかで前半の内容が大きく変わります。

  • 試験の約12か月前(前年3〜4月)

    まず英語の方針を決めます。TOEFL iBT・IELTS・TEAPのいずれかで免除基準に届きそうかを、模試や現在のスコアから判断します。届きそうなら受験計画を立て、難しければ当日の英語で得点する前提に切り替えます。並行して、募集要項の原本を読み、自分が編入学と転入学のどちらに該当するかを確定させます。

  • 約9か月前(前年5〜7月)

    英語は文法と語彙の総復習期です。動詞の語法・時制・前置詞・接続詞・句動詞を、問題演習で穴を潰しながら固めます。国語は古典文法(用言の活用・助動詞・敬語)に着手します。小論文の下地として、経営学の入門書を1冊通読し始めます。

  • 約6か月前(前年8〜9月)

    外部スコアを狙う場合、この時期までに一度受験しておくのが安全です。IELTSは実施団体からの直送に約4〜6週間かかるため、11月末までの手続きが要項で求められています。取り直す余地を残すには、遅くとも秋には1回目を終えている必要があります。国語は現代文の記述練習を開始します。

  • 約4か月前(前年10〜11月)

    公開されている過去問に本格的に取り組みます。英語は時間を計って61問+英作文を通しで解き、1問1分弱のペースを体に入れます。小論文は資料読解型の演習に移り、経済ニュースの要約を習慣化します。外部スコアの証明書手配もこの時期に完了させます。受験上の特別な配慮が必要な方は、12月1日までの申請が必要です。

  • 約2か月前(12月)

    出願書類の作成期です。卒業(見込)証明書・成績証明書・在学証明書などは発行に時間がかかるため、この時期に依頼します。卒業(修了)見込証明書と成績証明書は出願6か月以内の発行という条件があるので、早すぎる取得にも注意が必要です。志望理由書を書き上げ、第三者に読んでもらいます。

  • 1月(出願期間)

    検定料の納入と出願を行います。2027年1月8日〜1月15日で、銀行取扱期間も同じです。郵送のみ・簡易書留速達・最終日消印有効。出願書類チェックリストで漏れを確認します。出願後は志望学部・学科・専攻の変更が一切できません。学習面では過去問の2周目と弱点補強に充てます。

  • 2月(直前期)

    時間割どおりの通し演習を行い、朝から夕方までの長丁場に体を慣らします。志望理由書のコピーを読み返して面接の想定問答を整えます。試験室は2月19日頃に大学Webページで発表されるので、必ず確認してから会場へ向かいます。持ち物(受験票・HBの黒鉛筆・プラスチック消しゴム・時計・昼食)を前日に用意します。

出願手続きチェックリスト

2027年度の日程にもとづく実務チェックリストです。翌年度以降を目指す方は、日付をその年度の要項に読み替えてください。

  • 要項の原本を入手する: 南山大学の入試情報ページで「編入学・転入学試験」の要項PDFを確認する。募集学科・年次は要項1ページ目の表で確かめる。
  • 編入学か転入学かを確定する: 該当する区分によって出願資格も提出書類も変わる。転入学なら修得単位数(2年次30単位・3年次60単位)が条件になる。
  • 志望年次を決める: 2年次か3年次かを志願者調書で選択する。認定単位の見込みを踏まえて判断する。
  • 英語の外部スコアを手配する: 免除を使うなら、総合と4技能の基準を1度の受験で満たしたスコア証明書の原本を準備する。IELTSの直送は11月末までに手続きする。
  • 証明書類を依頼する: 卒業(修了)証明書または在学(在籍)証明書、成績証明書(厳封)。転入学は単位修得見込証明書も。出願6か月以内の発行という条件に注意。
  • 専修学校・高校専攻科出身の方: 課程が文部科学大臣の定める基準を満たすことを示す学校発行の証明書を追加で用意する。
  • 志望理由書・志願者調書を作成する: 学歴は空白期間なく記入。志望理由書は自筆またはWord。提出前にコピーを取る。
  • 検定料を納入する: 35,000円。所定用紙③を切り離さず金融機関の窓口に持参し「電信扱」で納入。ATM・現金・為替は不可。C票を所定用紙④に貼付して提出する。
  • 出願する: 2027年1月8日〜1月15日(最終日消印有効)。角2以上の封筒に出願用封筒表書を貼り、簡易書留速達郵便で郵送。受験票返送用封筒(長3・定形速達料金分の切手)と宛名シールも忘れずに。
  • 特別な配慮の申請: 障がい等で受験・就学に配慮が必要な場合は2026年12月1日までに申請する。出願の検討段階でも申請できる。
  • 試験室を確認する: 2月19日頃に大学Webページで発表される「試験室・面接控室案内」を確認してから当日に臨む。

併願戦略と入学後の見通し

2月下旬という日程の意味

編入試験の多くは6〜7月と10〜11月に集中します。南山大学の編入学・転入学試験は2月下旬と、編入試験としてはかなり遅い時期にあります。これは受験生にとって次の意味を持ちます。

  • 秋実施の他大学の結果が出たあとに受けられます。春〜秋の受験でうまくいかなかった場合の「最後の1校」として機能します。逆に、秋までに進路が決まった場合は出願を見送る判断もできます。
  • 準備期間を長く取れます。他大学の対策で積み上げた英語力・小論文力をそのまま持ち込めるため、出題形式の違いに合わせた調整だけで臨める場合があります。
  • 合格発表が3月4日、入学手続が3月11日までと年度末ぎりぎりです。在籍中の大学の手続きや引っ越しの段取りを、短期間で進める必要があります。

学内併願はできない

募集要項には「複数学部・学科・専攻への出願はできません」と明記されており、全学部が同じ日・同じ時間割で試験を行います。経営学部と経済学部の両方に出願するといったことはできません。出願後の志望変更も、いかなる理由でも認められません。学問的な関心がどちらにも向いている場合は、志望理由書を書ける具体性がある方を選ぶのが現実的な判断です。

単位認定と卒業までの見通し

入学後の単位認定は2つの方法を組み合わせて行われます。

包括認定短期大学・高等専門学校を卒業した方、大学に2年以上在学し62単位以上修得した方、専修学校の専門課程または高等学校の専攻科のうち文部科学大臣の定める基準を満たす課程を修了した方に対し、50単位を上限に認定
読み替え認定前の学校で履修した科目のうち、南山大学の開講科目に相当するものについて、その修得単位数を認定

この2つを合わせて、所属する学部・学科の卒業に必要な総単位数の2分の1が上限です。申請には成績証明書とシラバス(講義概要)が必要になります。シラバスは在学中でないと入手しにくいため、卒業・退学の前に保存しておきましょう。単位認定のガイダンスは2027年3月12日・15日・16日のいずれかに行われます。

学費は、経営学部の場合、入学手続時に3年次で764,750円、2年次で740,600円、秋学期に3年次で512,000円、2年次で537,000円が必要です(入学金は3年次250,000円・2年次200,000円、授業料・教育充実費・保険料・後援会費・同窓会費を含む2027年度の金額)。なお南山大学の学部卒業者および南山学園内の短期大学卒業者は入学金が免除されます。金額は改定される可能性があるため、その年度の要項で確認してください。

不合格でも得点は開示される

南山大学は成績開示を実施しています。受験者本人からの請求があった場合に限り、試験科目別の得点と面接評価が開示されます。請求期間は2027年4月1日〜5月7日(最終日消印有効)で、手数料は郵便定額小為替500円分、交付は郵送で2027年6月初旬の予定です。翌年度に再挑戦する場合、どの科目で何点足りなかったのかがわかるのは大きな材料になります。忘れずに請求してください。

よくある質問

南山大学経営学部の編入試験の倍率はどのくらいですか?

南山大学は学部・学科別、入学年次別の志願者数と合格者数を「入試結果〈その他の入試〉」として公表しています。経営学部経営学科の編入学・転入学試験は、2024年度が2年次1名志願・合格0名/3年次0名志願、2025年度が2年次1名志願・合格0名/3年次1名志願・1名合格、2026年度が2年次0名志願/3年次1名志願・合格0名でした。受験者数の欄がなく、母数も1名前後と小さいため、倍率という数字で難易度を測ることはできません。合格者が出ない年があるという事実のほうが、この試験の性格をよく表しています。

南山大学経営学部は2年次と3年次のどちらに編入できますか?

2027年度募集要項では、経営学部経営学科を含む全学部・全学科が2年次と3年次の両方で若干名を募集しています。志望する年次は出願時に志願者調書で選びます。ただし要項には、2027年3月までの修得単位数や試験結果によっては、3年次に志願しても2年次への入学しか認められないことがあると明記されています。実際に大学が公表している入試結果にも「3年次志願者の2年次合格者」という注記があり、この読み替えが起きることがわかります。

英語の試験免除にTOEICは使えますか?

使えません。2027年度募集要項で「英語」試験の免除対象となっているのは、TOEFL iBT、IELTS(アカデミックモジュール)、TEAPの3つです。TOEICはこの一覧に含まれていないため、TOEICのスコアだけを準備しても免除は受けられません。また免除は総合スコアと4技能すべての基準を1度の受験で同時に満たした場合に限られ、2025年1月以降に受験したスコアが有効とされています。TOEFL iBTのHome EditionとIELTS Onlineは対象外です。

編入学と転入学では出願資格がどう違いますか?

編入学は、大学・短期大学・高等専門学校を卒業した方、または文部科学大臣の定める基準を満たす専修学校の専門課程や高等学校の専攻科を修了した方が対象で、2027年3月までの卒業・修了見込みでも出願できます。修得単位数の条件はありません。一方の転入学は大学に在籍したまま移る制度で、2年次志願なら1年以上在籍かつ30単位以上、3年次志願なら2年以上在籍かつ60単位以上を、その在籍した大学で修得していることが条件です。つまり30単位・60単位という条件は転入学だけにかかるもので、編入学には適用されません。なお南山大学の学部に在籍している方は転入学に出願できません。

配点はどうなっていますか。どの科目から手をつけるべきですか?

経営学部経営学科の筆記は、小論文100点、外国語(英語)200点、国語100点の合計400点です。面接はABCFの4段階評価で、書類審査の評価も面接評価に含まれます。英語が単独で全体の半分を占めるため、まず英語の到達点を決めることが計画の起点になります。外部試験のスコアで免除を狙うのか、当日の90分・61問の選択式と英作文で得点するのか、どちらの道を選ぶかで残りの学習時間の配分が大きく変わります。

国語では漢文も出ますか?

出ません。2027年度募集要項の試験科目表に「現代文・古文(漢文を除く)」と明記されています。裏を返せば古文は必ず出題されるということです。大学が公表している2026年度の「出題の意図」でも、古文は基礎的な古語と古典文法の知識をもとに内容を理解する読解力に加えて、基本的な文学史の知識を問うたと説明されています。現代文だけを対策して古文を後回しにすると、100点分のうち半分近くを取りこぼすことになります。

過去問は手に入りますか?

南山大学は編入学・転入学試験の過去問題を公式サイトの過去の入試問題のページで公開しています。英語・国語については「出題の意図・解答例」も同時に公開されており、大学がどのような力を測ろうとしているかを出題者の言葉で確認できます。小論文は学科ごとに問題が公開されています。掲載される年度は入れ替わるため、閲覧できるうちに保存しておくことをおすすめします。なお本記事では、著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません。

南山大学の他学部と併願できますか?

できません。2027年度募集要項の募集学部・学科の表に「複数学部・学科・専攻への出願はできません」と明記されており、全学部が同じ2027年2月24日に同じ時間割で試験を行います。出願後の志望学部・学科・専攻の変更も、いかなる理由でも認められません。南山大学の中では1つの学科に絞る前提で、他大学との併願で受験機会を確保する設計になります。

まとめ

南山大学経営学部の編入試験で押さえるべき点を整理します。

  • 2年次・3年次の両方で若干名を募集。志望年次は出願時に選ぶが、単位数や試験結果により3年次志願でも2年次入学になることがある。
  • 筆記は400点。うち英語が200点。対策計画は英語の方針決定から逆算する。
  • 英語免除の対象はTOEFL iBT・IELTS・TEAPのみでTOEICは対象外。総合と4技能を1度の受験で満たす必要があり、証明書の手配にも数週間かかる。
  • 30単位・60単位の条件は転入学だけ。短大・高専・専門学校からの編入学には修得単位の条件がない。
  • 国語は現代文と古文(漢文なし)。古典文法と基本的な文学史まで問われる。
  • 小論文は資料読解型。新聞記事や経営学の解説文を読み、短答と論述を組み合わせて答える。
  • 大学が過去問と出題の意図・解答例を公開している。英語・国語は出題者の説明つきで確認できる。
  • 学内併願は不可。出願後の志望変更もできない。試験は2月下旬なので、秋実施の他大学との併願設計がしやすい。

数字上のライバルが少ない試験ですが、それは「入りやすい」という意味ではありません。合格者が出ない年があるという公表データは、志願者数ではなく到達水準で合否が決まることを示しています。英語200点への向き合い方を早く決め、国語の古文と小論文の資料読解を並行して積み上げていくことが、最短の道になります。

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

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この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要・日程・出願資格・配点は南山大学が公表する2027年度入学試験要項(編入学・転入学試験)を、実績は同大学が公表する入試結果を確認して記載しています。出題傾向はオンライン編入学院の過去問分析にもとづいています。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ|最終更新: 2026年9月6日

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