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関東学院大学国際文化学部

関東学院大学国際文化学部の編入試験対策|難易度・出題傾向・合格ロードマップ

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-08-06​​​​‌​​‌‌‌​​​‌‌‌​​‌‌‌‌‌‌​​​​‌​‌‌

結論:関東学院大学国際文化学部の編入試験はこんな試験

関東学院大学国際文化学部の編入試験は、小論文・英語・面接の3科目(各100点・計300点)で合否が決まる試験です。2027年度は3年次編入のみの実施で、募集人員は英語文化学科3名・比較文化学科3名(いずれも1期・2期の合計)。2026年度まであった2年次編入の募集は、2027年度の要項では「-」(募集なし)になっています。

この学部を目指すうえで最初に押さえるべき点は3つあります。1つめは、英語が当日の筆記試験であり、TOEICなどの外部スコアで代替できないこと。2027年度の要項で英語の科目免除が認められているのは経営学部経営学科だけで、国際文化学部には免除の規定がありません。2つめは、出願のチャンスが年2回あること(1期は2026年12月13日、2期は2027年3月5日)。3つめは、大学が編入学者選抜の志願者数・合格者数を公表していないため、倍率という数字では難易度を測れないことです。

この記事では、大学が公表している2027年度の募集要項と教育情報の公表資料、そしてオンライン編入学院の過去問分析をもとに、試験の全体像・出願の実務・科目別の対策までを整理します。

出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。

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試験概要(最新要項データ)

2027年度2027年度(2026年12月〜2027年3月実施)の学生募集要項「編入学者選抜」にもとづくデータです。この節は毎年の要項公表に合わせて更新されます(更新日: 2026-08-06)。

各3名英語文化学科・比較文化学科
300点小論文・英語・面接 各100点
3年次のみ2年次編入は2027年度募集なし
年2回1期(12月)・2期(3月)
募集学科英語文化学科/比較文化学科(3年次編入のみ。2年次編入は2027年度の募集なし)
募集人員英語文化学科3名、比較文化学科3名(いずれも編入学者選抜1期・2期の合計)
試験日1期: 2026年12月13日(日)/2期: 2027年3月5日(金)
出願期間1期: 2026年11月2日〜11月17日(必着)/2期: 2027年2月5日〜2月10日(必着)
合格発表1期: 2026年12月23日 10:00/2期: 2027年3月11日 10:00(いずれもUCAROで照会)
試験科目小論文100点・英語100点・面接100点の計300点で総合判定
試験時間集合9:30/小論文10:00〜11:00/英語11:40〜12:40/面接13:30〜
試験会場横浜・金沢八景キャンパス(六浦エリア)
出願資格(3年次)大学卒業(見込み)、大学に2年以上在学し62単位以上修得(見込み)、短期大学卒業(見込み)、高等専門学校卒業(見込み)、専修学校専門課程修了(見込み・1,700時間以上)、高等学校専攻科修了(見込み)など
提出書類志願票、写真2枚、履歴票、各種証明書(卒業・成績・単位修得見込など)、志望理由書(400字以内・直筆)
入学検定料35,000円
初年度学費1,385,430円(3年次編入・入学金200,000円を含む年額)

出典: 関東学院大学「2027年度 学生募集要項 編入学者選抜」。日程・募集人員・選抜方法は年度により変わります。出願前には必ず大学公式の最新の募集要項を確認してください。

科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。

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まず確認したい:英語は外部スコアで免除できない

国際文化学部の英語は、当日の筆記試験です。2027年度の募集要項で英語の科目免除が定められているのは経営学部経営学科のみで、そこには「高等教育機関で外国語科目を3科目以上単位取得」または「TOEIC L&R 430点以上」(3年次編入の場合)という要件が明記されています。国際文化学部にはこの免除規定がありません。

また、外部の英語検定スコアの提出は、国際文化学部の出願資格にも出願書類にも含まれていません。つまりスコアを持っていなくても出願できる一方、スコアがあっても筆記試験は免除されないという設計です。

「国際系の学部だから英語外部試験のスコアが必須なのでは」と考えて出願をためらう人がいますが、この学部に関してはその心配は不要です。逆に、TOEICのスコアを伸ばすことに時間を使っても、それが直接得点になるわけではありません。限られた準備期間は、当日の筆記試験で得点するための読解力・和訳力・日本語での記述力に配分するのが合理的です(どのような英語が出るかは後述の「出題傾向」で詳しく扱います)。

なお、外国人留学生として出願する場合は、日本語能力試験(JLPT)N2以上または日本留学試験(EJU)の日本語(読解・聴解・聴読解)200点以上という日本語能力の基準が別に設けられており、証明書の提出が必要です。

3つの選抜区分の違い(自分がどれに当てはまるか)

関東学院大学の編入学には3つの選抜区分があり、出願できる人・試験内容・日程がそれぞれ違います。外部の大学・短大・高専・専門学校から目指す一般的な受験生は、原則として「編入学者選抜(1期/2期)」が対象です。

選抜区分出願できる人国際文化学部の募集選抜方法
編入学者選抜
(1期/2期)
出願資格を満たす人すべて(外部からの受験生が対象) 英語文化学科3名/比較文化学科3名(3年次のみ・1期+2期の合計) 小論文100点+英語100点+面接100点=300点
学校推薦型編入学者選抜
(指定校)
大学が指定した短大・高専・専修学校を2027年3月に卒業(修了)見込みで、学長・学部長等の推薦があり、本学を専願とする人 英語文化学科・比較文化学科ともに若干名(3年次のみ) 書類/面接(筆記試験なし)
KGU・KGC卒業生
編入学者選抜
関東学院大学(大学院を含む)または関東学院女子短期大学の卒業生で、本学を専願とする人 英語文化学科・比較文化学科ともに若干名(3年次のみ) 小論文100点+面接100点=200点(英語なし

指定校推薦とKGU・KGC卒業生選抜は、いずれも「本学を専願とする者」が条件です。他大学と併願しながら受験することはできないため、志望順位が固まっていない段階では選べません。逆に、関東学院大学・関東学院女子短期大学の卒業生であれば、KGU・KGC卒業生選抜は英語の筆記試験がなく、入学金の全額と授業料の半額が免除される(標準修業年限に該当する期間を上限)という大きな優遇があります。該当する人は必ずこの区分を検討してください。

学科名が大学サイトと違う理由と確認すべきこと

関東学院大学の公式サイトで国際文化学部のページを開くと、学科は「国際文化学科」の1学科で、その下に英語文化コース・グローバル歴史文化コース・多文化協働コースの3コースが置かれています。ところが、2027年度の編入学者選抜の募集要項では、募集単位が「英語文化学科」「比較文化学科」という別の名称になっています。この食い違いに戸惑う受験生は少なくありません。

大学が公表している「学生定員」(2026年5月1日現在)の資料を見ると、事情がわかります。同資料では英語文化学科・比較文化学科がいずれも「学生募集停止」と記載され、代わりに国際文化学科の3コースが入学定員100名・100名・80名(計280名)で並んでいます。つまり国際文化学部は2026年4月に1学科3コース制へ再編され、旧2学科は新入生の募集を終えているということです。同じ資料では、国際文化学科の第3年次編入学定員が3コース各2名・計6名と定められています(第2年次編入学定員は「-」)。

要項が旧学科名のままである理由は、要項自体には説明がありません。3年次編入で合流する学年が旧学科の在籍学年にあたることが背景とみられますが、断定はできません。実務上重要なのは次の2点です。

  • 出願は要項どおり「英語文化学科」「比較文化学科」のいずれかを選んで行う(志願票・履歴票・志望理由書に志望学部・学科を記入する形式)。
  • 入学後にどの学科・コースの所属になり、どのカリキュラムで学ぶことになるかは、出願前にアドミッションズセンター(045-786-7019)へ確認する。志望理由書や面接で「編入後に何を学びたいか」を語る以上、ここが曖昧なままだと説得力が落ちます。

学びの中身としては、大学サイトの記述にあるとおり、英語文化学科(英語文化コース)は国際共通語としての英語と英語圏の文化・文学・言語を、比較文化学科は日本を基軸としてアジアや欧米の文化・言語を中心に扱います。英語運用力を軸に据えたいのか、日本を含む地域文化の比較・歴史に軸を置きたいのかで、出願する学科の選択と志望理由書の書き方は変わります。

学部の修学キャンパスは横浜・金沢八景キャンパスです(試験会場も同じ金沢八景キャンパスの六浦エリア)。最寄りは京浜急行線・シーサイドライン「金沢八景駅」で、徒歩約15分、バス利用なら「関東学院正門」下車です。

難易度・倍率(公式データの確認状況)

次の3つの経路をすべて確認しましたが、関東学院大学は編入学者選抜の志願者数・受験者数・合格者数を公表していません(2026年8月時点)。

  1. 受験生サイトの「入学者選抜結果」ページ: 掲載されているのは総合型選抜、給費生選抜・チャレンジ・スカラシップ選考、一般選抜・大学入学共通テスト利用選抜の3本の資料のみで、いずれにも編入学者選抜の記載はありません。
  2. 大学公式サイトの「大学情報の公開」(教育情報の公表): 学生定員・在籍学生数・入学者数・過去5年間の入学者数推移などが公開されていますが、いずれも学年全体の数値で、編入学者選抜の志願・合格の内訳はありません。
  3. 2027年度の募集要項本体: 巻末を含め、前年度の実施状況を示す表は掲載されていません。

したがって、この学部について倍率を数値で示すことはできません。代わりに、公表資料から読み取れる材料を並べておきます。

  • 募集人員は2学科合わせて6名(1期・2期の合計)。学生定員の資料が定める第3年次編入学定員も、3コース各2名の計6名で一致しています。
  • 学部として欠員が出にくい状態にある。大学公表の在籍学生数一覧(2026年5月1日現在)では、国際文化学部は収容定員1,132名に対し在籍1,181名、定員充足率104.3%でした。これは学部全体の数値で編入学だけの実績ではありませんが、大量の欠員を編入で埋める構造ではないことがうかがえます。

数字が出せない以上、対策では「何点取れば受かる」という基準を追うのではなく、小論文・英語・面接の3科目それぞれで大きな失点を作らないことを目標にするのが現実的です。300点満点のうち面接だけで100点を占める配点なので、筆記だけを固めても届きません。

出願手続きの実務(見落としやすい5つの落とし穴)

関東学院大学の編入学者選抜は、出願そのものに手順が多いタイプです。出願期間は1期でおよそ2週間しかなく、直前に動き出すと間に合いません。要項から読み取れる「知らないと詰む」ポイントを先に挙げます。

  • ①志願票と出願封筒は事前に取り寄せる必要がある。関東学院大学の編入学者選抜はWeb完結ではありません。出願期間の前に、受験生サイトの請求フォームから「志願票」「出願封筒」を請求しておかないと、そもそも出願できません。
  • ②検定料の納入方法が限定されている。35,000円を金融機関の窓口から「電信扱」で納入します。ゆうちょ銀行は使用不可、ATMも不可で、志願票の所定欄に金融機関の収納印が押されていることが納入の証明になります。
  • ③郵送方法が指定されている。所定の出願封筒に書類を入れ、郵便局の窓口で簡易書留速達の手続きをします。消印有効ではなく出願期間内必着なので、締切日に投函しても間に合いません。
  • ④受験票も合格通知も郵送されない。受験ポータルサイト「UCARO(ウカロ)」に会員登録し、出願連携をしたうえで、受験票を自分でA4白色用紙に縦向きで印刷して持参します。合否照会もUCAROで行い、合格通知書が必要な場合は各自で印刷します。
  • ⑤認定単位の確認は出願より1か月以上早く締め切る。国際文化学部は必須ではありませんが(必須は理工学部)、志望学部と違う分野で学んできた人、教員免許状や司書などの資格取得を目指す人は事前確認が推奨されています。締切は1期が2026年9月25日必着、2期が2027年1月8日必着で、出願開始よりかなり前です。

要項には、3年次編入について「編入学前の単位の修得状況により、4年次までの2年間では資格取得が困難な場合がある」という注記があります。教職課程などを見据えて編入するなら、この事前確認は実質的に必須と考えたほうが安全です。あわせて、3年次編入の出願資格を満たしていても、認定単位の確認の結果によっては2年次編入を勧められることがあるとも明記されています。ただし国際文化学部は2027年度に2年次編入の募集がないため、この点も含めて早めに大学へ相談しておく価値があります。

また、出願資格の(7)「上記に準ずる者と本学が認めた者」による出願資格認定を希望する場合は、出願開始日の4週間前までにアドミッションズセンターへ申し出る必要があります。1期なら2026年10月上旬が目安です。

年間スケジュール(2027年度・1期/2期)

2027年4月入学を目指す場合の日程は次のとおりです。1期で決めるつもりでも、2期という保険があることを前提に計画を立てると、精神的な余裕が違ってきます。

手続き編入学者選抜(1期)編入学者選抜(2期)
認定単位の確認 書類締切2026年9月25日(金)必着2027年1月8日(金)必着
出願期間2026年11月2日(月)〜11月17日(火)必着2027年2月5日(金)〜2月10日(水)必着
受験票ダウンロード2026年11月26日 10:00〜12月12日2027年2月20日 10:00〜3月4日
試験日2026年12月13日(日)2027年3月5日(金)
合格発表2026年12月23日(水)10:002027年3月11日(木)10:00
入学手続期間2026年12月23日〜2027年1月15日(金)2027年3月11日〜3月16日(火)

参考として、他の2区分の日程も挙げておきます。KGU・KGC卒業生編入学者選抜は1期と同じ日程(出願2026年11月2日〜11月17日、試験2026年12月13日、発表12月23日)で、当日は小論文10:00〜11:00、面接12:00〜という時間割です。学校推薦型編入学者選抜(指定校)は出願2026年11月30日〜12月7日、試験2027年1月9日(土)、発表2027年1月20日で、当日は面接10:00〜のみです。

入学手続を終えたあとで辞退する場合(指定校推薦とKGU・KGC卒業生選抜を除く)、2027年3月31日16:00までにUCAROの「辞退手続」を行えば、入学時納入金のうち入学金を除いた金額が返還されます。他大学の結果待ちで手続を進めるかどうか迷ったときの判断材料になります。

併願戦略:学内併願は不可、ただし年2回の受験機会がある

2027年度の編入学者選抜(1期/2期)は、国際文化学部・社会学部・経済学部・経営学部・法学部・理工学部・情報学部・建築・環境学部・人間共生学部がすべて同一日程で、同じ時間帯の時間割で実施されます(小論文または数学10:00〜11:00、英語11:40〜、面接13:30〜)。会場は学部により金沢八景キャンパス(六浦エリア・室の木エリア)と関内キャンパスに分かれますが、時間帯そのものが重なるため、関東学院大学内での学部間の同時併願は事実上できません。どの学部を受けるかは、出願時点で1つに絞る必要があります。

なお、国際文化学部の中で英語文化学科と比較文化学科を同時に受験できるかについては、要項に記載がありません。試験は学部単位の同一時間割で行われ、志願票には志望学科を記入する形式です。両方に関心がある場合は、アドミッションズセンターへ確認したうえで出願する学科を決めてください。

一方で、この大学の大きな利点は受験機会が年2回あることです。1期(2026年12月13日)で結果が出なくても、2期(2027年3月5日)に同じ学部へ再出願できます。2期は多くの大学の編入試験が終わったあとの時期にあたるため、他大学の結果を見てから最後にもう一度挑戦するという組み立ても可能です。1期の合否発表から2期の出願開始までは1か月半ほどあるので、1期の手応えを踏まえて弱点を補強する時間も取れます。

他大学との併願では、小論文+英語+面接という組み合わせが近い大学を選ぶと対策が重複します。国際文化・国際関係・外国語系では、法政大学国際文化学部神奈川大学外国語学部東海大学国際文化学部などが編入試験を実施しています。系統全体を見渡したい場合は国際関係学部編入試験一覧もあわせて確認してください。関東学院大学内で学部を比較したい場合は、同じキャンパスで実施される社会学部人間共生学部、関内キャンパスの法学部経営学部の記事も参考になります。各大学の日程・科目は年度により変わるため、必ず併願候補の最新要項で重複を確認してください。

出題傾向(過去問分析)

国際文化学部の筆記は小論文(60分)と英語(60分)の2科目です。オンライン編入学院の過去問分析から見えている出題の特徴を、科目ごとに整理します(著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません)。

試験科目・配点・時間割は要項上いずれも学部単位で示されており、学科ごとに科目が違うという記載はありません。ただし当日の問題冊子が学科別に用意される可能性は否定できないため、学科による違いが気になる場合はアドミッションズセンターへ確認してください。

英語:長文読解が中心。選択問題だけでは足りない

英語は長文読解が出題の軸です。1本のまとまった英文に対して、複数の形式の設問がぶら下がる構成が繰り返し確認できます。確認できている設問形式は次のとおりです。

  • 空所補充: 本文中の複数の空所に、選択肢から適切な語を補う。
  • 語彙・語義: 下線が引かれた語について、最も意味の近い語句を選ぶ。
  • 下線部の和訳: 指定された箇所を日本語に訳す(複数箇所出ることがある)。
  • 文・段落の並べ替え: 本文の内容に合うように、提示された文を正しい順序に並べる。
  • 内容一致・内容真偽: 本文に合致しないものを選ぶ形式や、複数の英文記述について正誤(T/F)を判定する形式。
  • 日本語での記述: 下線部が指す内容を日本語で説明する、本文にもとづいて答えを推測して日本語で答える、といった記述問題。
  • 意見を書かせる設問: 本文の内容を踏まえて、テーマについて自分の考えを日本語で述べる設問。

英文の題材は、地域の文化やスポーツ文化・博物館といった具体的で身近な素材から、異文化とのふれあいやもてなしの心といった文化的な概念を扱う随想的な文章まで幅があります。専門的な学術英語というより、一般読者向けの読み物に近い水準です。加えて、語彙・語法を直接問う空所補充の設問も確認されています。

対策の要点は「選択問題以外」への備えです。マーク式の問題集だけで演習していると、下線部の和訳・日本語での説明・意見記述という記述系の設問に対応できません。次の3点を意識して準備してください。

  • 正確な和訳の力: 構文を取り違えずに日本語にする練習。関係詞・分詞構文・比較・仮定法など、和訳でつまずきやすい構文を重点的に。
  • 要旨を日本語でまとめる力: 段落ごとに「この段落は何を言っているか」を一文で書き出す訓練が有効です。設問で問われる「下線部が指す内容」は、周辺の文脈を正しくたどれるかで決まります。
  • 英文を材料に意見を書く力: 読んだ内容に対して自分の考えを日本語で述べる設問は、小論文の力とそのまま重なります。英語と小論文を切り離さず、「読んだ英文について200字で意見を書く」といった形で一緒に練習すると効率的です。

辞書・電子辞書の持ち込みは認められていません(試験時間中に使用できないものとして、定規・電卓・電子辞書・ウェアラブル端末などが要項に列挙されています)。未知語を文脈から推測する力も、日頃の演習で養っておく必要があります。

小論文:課題文型とテーマ型の2パターン

小論文は、大きく2つのパターンが確認できています。どちらが出ても書けるように、両方の型で練習しておくことをおすすめします。

①課題文型(読解+段階的な記述)
日本語の課題文が提示され、そこから複数の設問が展開する形式です。確認できている構成は、まず課題文から適切な語句を抜き出して空欄を埋める設問、次に下線部について200字以内で説明する設問、最後に400字以上600字以内で説明・論述する設問という三段構えでした。テーマとしては、歴史のなかで使われてきた語をめぐる意味の違いなど、文化・歴史・言語に関わる論点が扱われています。国際文化学部の学びの内容とよく重なるテーマ設定です。

②テーマ型(意見論述)
課題文なしで、現代的なテーマについて800字以内で論じる形式です。確認できている出題では、あるテーマのプラス面とマイナス面を整理したうえで、今後どう向き合うべきかを述べるという構成が求められていました。技術と社会の関係のような、新聞・ニュースで日常的に議論されている話題が選ばれています。

いずれのパターンでも共通するのは、「自分の感想」ではなく「根拠のある説明」が求められていることです。課題文型では課題文の記述を根拠にし、テーマ型では具体例や社会的な事実を根拠にする必要があります。対策としては次の順序が有効です。

  1. 読み取りの訓練: 新聞の社説や新書の一節を読み、「筆者の主張」「その根拠」「対立する立場」を200字程度で書き出す。課題文型の第1・第2設問はこの力を直接問うています。
  2. 型の習得: 「結論→理由→具体例→再度の結論」という基本構成で、600字・800字をそれぞれ書けるようにする。字数指定が2種類あるため、両方の分量感を体に入れておきます。
  3. 時間内に書き切る訓練: 試験時間は60分です。800字を60分で書くのは、構成を考える時間を含めるとかなりタイトです。最初の10分で構成メモ、40分で執筆、10分で見直しといった配分を決めて、実際に時計を見ながら書く練習を重ねてください。
  4. テーマの引き出しを増やす: 文化の多様性、言語と社会、グローバル化と地域、技術と人間の関係といった、国際文化学部の学びに近い論点について、自分の意見と具体例を用意しておきます。

大学は受験生サイトで過去問題集を公開しており、そこに掲載のない選抜区分の試験問題については「試験問題 請求フォーム」から請求できると案内しています。編入学者選抜の問題を確認したい場合は、この請求フォームを利用できます。

面接:配点の3分の1を占める科目

面接は100点満点で、300点中の3分の1を占めます。筆記が2科目で200点なので、面接を「形式的なもの」と考えるのは危険です。要項には面接の具体的な質問内容は書かれていませんが、出願時に400字以内の志望理由書(直筆・様式指定)を提出しているため、その内容が起点になると考えるのが自然です。

準備しておきたい軸は次のとおりです。

  • なぜ関東学院大学の国際文化学部なのか。他大学の国際系学部ではなく、この学部を選ぶ理由。英語文化学科と比較文化学科のどちらを志望したか、その理由も含めて。
  • いまの学校で何を学んできたか。成績証明書に載っている科目と、志望理由が結びついていると説得力が出ます。
  • 編入後に何を学びたいか。関心のあるテーマを、ゼミ・卒業研究まで見据えて具体的に語れるか。国際文化学部は卒業研究・卒業論文を学びの集大成に位置づけていると大学が明示しているため、テーマの具体性は評価につながりやすい部分です。
  • 卒業後の進路。編入は「学び直し」であると同時に、進路選択の一部でもあります。

回答は暗記した文章の読み上げではなく、要点だけをメモにまとめ、実際に声に出して話す練習を重ねてください。志望理由書は400字と短いため、書ききれなかった中身を面接で補うつもりで準備するとちょうどよい分量になります。

合格ロードマップ(時期別)

2027年度1期(試験日2026年12月13日)から逆算した進め方です。今日(2026年8月)から始める場合、1期まで約4か月、2期まで約7か月あります。

  • いま〜9月:基礎固めと事務手続きの起動

    英語は文法・構文の総ざらいと、和訳を伴う長文演習を週2〜3本のペースで開始します。小論文は新聞の社説・新書を読み、要点を200字にまとめる練習を週2本から。並行して、教職などの資格を考えている人は認定単位の確認書類を準備します(1期の締切は2026年9月25日必着)。出願資格の認定が必要な場合の申し出も、出願開始の4週間前(10月上旬)が期限です。

  • 10月:書類の準備と記述演習への移行

    受験生サイトの請求フォームから志願票・出願封筒を取り寄せ、在籍校へ成績証明書・卒業(見込)証明書などを発行依頼します(原則として出願受付開始日前3か月以内に発行された原本が必要)。学習面では、英語を「選択問題を解く」から「和訳・日本語記述まで書き切る」演習へ切り替え、小論文は600字・800字を時間を計って書き始めます。志望理由書(400字)の下書きもこの時期に着手します。

  • 11月:出願と実戦演習

    出願期間は11月2日〜11月17日必着。検定料35,000円を金融機関窓口で納入し、簡易書留速達で郵送します。UCAROへの会員登録と出願連携もこの時期に済ませます。書類作業に時間を取られる期間なので、1日30分でも英語・小論文に触れることを死守してください。11月26日からは受験票をダウンロード・印刷できます。

  • 12月上旬:直前期

    面接対策を本格化。志望理由書に書いた内容を軸に、想定質問への答えを声に出して確認します。英語・小論文は新規の教材に手を広げず、これまでに書いた答案・和訳を見直して同じミスを繰り返さないことに集中します。小論文60分・英語60分という時間感覚を体に入れ直しておきましょう。

  • 12月13日:試験当日

    集合9:30、小論文10:00〜11:00、英語11:40〜12:40、面接13:30〜。会場は横浜・金沢八景キャンパス(六浦エリア)。試験開始後20分以上遅刻すると受験できず、1科目でも欠席すると全科目が無効になります。昼食は各自で用意が必要です。

  • 12月23日〜:結果と2期の判断

    合格発表はUCAROで10:00から。1期で結果が出なかった場合も、2期(出願2027年2月5日〜2月10日、試験3月5日)があります。1期の手応えを踏まえて弱点を補強する時間が1か月半あるので、発表直後に学習を止めないことが2期の結果を左右します。

試験当日の持ち物と注意

  • 受験票: UCAROからA4白色の用紙に縦向きで印刷して持参。スマートフォンの画面提示では入場できません。試験中は点線部分を山折りにして机上に置きます。
  • 筆記用具: 黒鉛筆(H・F・HB)またはシャープペンシル(黒芯)、プラスチック製消しゴム、鉛筆削り。
  • 時計: 辞書・電卓・端末の機能がなく、秒針音のしない小型のものに限られます。
  • 使用できないもの: 定規・コンパス・電卓・電子辞書・スマートフォン・ウェアラブル端末・イヤホンなど。文字や地図がプリントされた服も避けてください。
  • その他: 上履きは不要、昼食は各自で用意、駐車場・駐輪場はないため公共交通機関を利用します。試験時間中の途中退室は認められていません。

学費と入学手続きのお金の話

2027年度に国際文化学部へ3年次編入した場合の初年度学費は、大学公表の要項によると次のとおりです。

区分入学時納入額10月納入額初年度年額
国際文化学部(3年次編入)823,930円
(入学金200,000円・授業料397,500円・施設費147,500円・諸納金78,930円)
561,500円1,385,430円

入学手続は、①入学金・春学期学費等の納入 ②UCAROでの入学手続情報の登録 ③入学手続書類の提出の3つを締切までに完了させて初めて終わります。納入期間内に入学時納入金が確認できないと入学資格を失うため、1期合格の場合は2027年1月15日、2期合格の場合は3月16日という期限を必ず確認してください。大学から入学手続に関する書類は郵送されず、合否照会画面のリンクから「合格者サイト」へ移動して入学手続要項を確認する流れです。

前述のとおり、KGU・KGC卒業生編入学者選抜の合格者は入学金の全額と授業料の半額が免除されます(標準修業年限に該当する期間を上限)。関東学院大学・関東学院女子短期大学の卒業生にとっては金額面の差が非常に大きいため、該当する人は必ずこの区分を確認してください。

よくある質問

関東学院大学国際文化学部の編入は何年次からですか?

2027年度は3年次編入のみです。2027年度の募集要項では、国際文化学部の2年次編入の欄は英語文化学科・比較文化学科ともに「-」(募集なし)と記載されています。2026年度の要項では2年次も「若干名」で募集されていたため、2027年度で取りやめになった形です。2年次からの編入を検討している場合は、社会学部・経済学部・法学部など2年次編入を実施している他学部も含めて検討するか、次年度の要項の公表を待って確認してください。

募集人員は何名ですか?

2027年度の編入学者選抜(1期/2期)では、英語文化学科が3名、比較文化学科が3名です。いずれも1期と2期を合わせた合計人数で、学部全体では6名になります。学校推薦型編入学者選抜(指定校)とKGU・KGC卒業生編入学者選抜は、どちらも3年次のみ「若干名」の募集です。

試験科目と配点、時間割を教えてください。

編入学者選抜(1期/2期)は、小論文100点・英語100点・面接100点の計300点で総合判定されます。当日は集合9:30、小論文10:00〜11:00、英語11:40〜12:40、面接13:30〜という1日がかりの日程で、試験会場は横浜・金沢八景キャンパス(六浦エリア)です。なお、KGU・KGC卒業生編入学者選抜は小論文100点と面接100点の計200点で英語がなく、学校推薦型編入学者選抜(指定校)は書類と面接で選考されます。

TOEICなどの英語外部スコアで英語の試験は免除されますか?

免除されません。2027年度の募集要項で英語の科目免除が認められているのは経営学部経営学科のみで、国際文化学部には免除の規定がありません。したがって国際文化学部を受験する場合、英語は必ず当日の筆記試験を受ける必要があり、TOEICなどのスコアで置き換えることはできません。外部スコアの提出も出願要件には含まれていません。

倍率はどのくらいですか?

関東学院大学は編入学者選抜の志願者数・受験者数・合格者数を公表していません。大学の受験生サイトの入学者選抜結果ページ、大学公式サイトの「大学情報の公開」(教育情報の公表)、2027年度の募集要項本体という3つの経路を確認しましたが、いずれにも編入学者選抜の実施状況は掲載されていませんでした(2026年8月時点)。募集人員が2学科合わせて6名という少数選抜であることを前提に準備してください。

出願資格を教えてください。62単位は必ず必要ですか?

3年次編入の出願資格は、大学卒業(2027年3月卒業見込みを含む)、大学に2年以上在学し62単位以上を修得(第2学年修了見込みで62単位以上修得見込みを含む)、短期大学卒業(見込み)、高等専門学校卒業(見込み)、専修学校専門課程の修了(見込み。修業年限2年以上かつ総授業時間数1,700時間以上で、大学入学資格を有する者に限る)、高等学校専攻科の修了(見込み)などのいずれかに該当することです。62単位という条件がかかるのは「大学に2年以上在学」の区分だけで、短期大学・高等専門学校・専修学校のルートは卒業(修了)そのものが要件になります。

募集要項の学科名と大学サイトの学科名が違うのはなぜですか?

国際文化学部は2026年4月から「国際文化学科」の1学科(英語文化コース・グローバル歴史文化コース・多文化協働コース)に再編されており、大学が公表する学生定員の資料では英語文化学科・比較文化学科は「学生募集停止」と記載されています。一方で2027年度の編入学者選抜の募集要項は、募集単位を英語文化学科・比較文化学科として掲載しています。要項にこの違いの説明はないため、出願する学科の選び方と入学後にどのコース・カリキュラムで学ぶことになるかは、出願前にアドミッションズセンター(045-786-7019)へ確認することをおすすめします。

関東学院大学の中で他学部と併願できますか?

編入学者選抜(1期/2期)は国際文化学部を含むすべての募集学部が同一日程で、同じ時間帯の時間割で実施されるため、大学内での学部間の同時併願は事実上できません。ただし1期(試験日2026年12月13日)で不合格でも2期(試験日2027年3月5日)に再度出願できるため、年2回のチャンスがあります。

まとめ

関東学院大学国際文化学部の編入試験は、小論文・英語・面接の3科目(各100点・計300点)で、2027年度は3年次編入のみ・英語文化学科3名/比較文化学科3名という少数選抜です。押さえるべき要点を再掲します。

  • 英語は当日の筆記試験。外部スコアによる免除は経営学部経営学科だけで、国際文化学部には適用されません。
  • 英語は記述系の設問が多い。下線部の和訳、日本語での説明、意見記述まで求められるため、選択問題中心の演習では足りません。
  • 小論文は課題文型(200字+400〜600字)とテーマ型(800字)の2パターン。60分という時間内に書き切る訓練が要ります。
  • 面接が配点の3分の1。400字の志望理由書を起点に、編入後の学びまで具体的に語れるようにしておきます。
  • 出願の実務が重い。志願票・出願封筒の事前請求、金融機関窓口での検定料納入、簡易書留速達での必着、UCARO登録と受験票の自己印刷。資格取得を考えるなら認定単位の確認(1期は2026年9月25日必着)も忘れずに。
  • 受験機会は年2回。1期(2026年12月13日)で結果が出なくても2期(2027年3月5日)があります。

倍率が公表されていない以上、他人との比較ではなく自分の答案の完成度で勝負するしかない試験です。まずは大学公式の最新の募集要項で日程と出願資格を確認し、英語の長文を日本語で説明する練習と、600〜800字の小論文を時間内に書き切る練習から始めてください。

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

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この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)

本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は大学が公表する募集要項をもとに毎年度確認し、出題傾向はオンライン編入学院の過去問分析にもとづいています。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ

最終更新: 2026年8月6日

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