いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
本書は、「18歳」を主な読み手として想定して書かれた、非常に親しみやすい民法の入門書である。各章の冒頭には設例が示され、それに基づく丁寧な解説がなされており、法律の抽象概念に苦手意識を持つ編入受験生でも理解しやすい構成となっている。
また、図表も豊富に使われており、複雑な民法のルールを視覚的に整理するのに役立つ。編集著者には民法の第一人者が名を連ねており、入門書でありながら内容の信頼性も高い。これまで民法に触れたことがない初学者や、民法を避けてきた編入受験生に特におすすめできる一冊である。
ターゲット大学
北海道大学 法学部
法政大学 法学部
名古屋大学 法学部
京都大学 法学部
大阪大学 法学部
大阪公立大学 法学部
神戸大学 法学部
広島大学 法学部
愛媛大学 法文学部 など
使い方
まずは一通り読み進め、民法の全体像をざっくり把握することを目的にするとよい。読書中にわからなかった用語や理解が曖昧だった説明については、都度メモを残しておくと、再読時の指針になる。
再読では、そのメモした箇所を重点的に読み返し、知識の定着を図る。もっとも、本書は民法を概観することに主眼が置かれているため、細かな条文の解釈や判例の深掘りまでは求められていない。初期段階の理解に徹する読み方が効果的である。
注意点
本書は編入試験に必要な基礎知識をおおむね網羅している一方で、より高得点を狙いたい場合や、民法が直接出題される大学を受験する編入受験生にとっては、やや物足りなさを感じる可能性がある。
そうした場合は、本書を出発点として、より専門的な問題集や判例教材に進むことで補完的に学習を深めることが望ましい。







