微分積分キャンパス・ゼミ 改訂11
出版社
マセマ
出版日
2025/1/21
※画像は改訂8のものです。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
本書は、高校数学の基礎知識(特に数学II・III)の理解がある程度できている受験生を対象とした、微分積分に特化した標準的なテキストである。
特に、経済数学が試験科目に含まれる大学のうち、「微分積分」の出題比重が高い大学を受験する編入生にとっては、必須の参考書といえる。
経済数学の中でも、微分積分は試験頻出のテーマであり、本書を通読・演習すれば、インプットの観点では十分な実力が身につく。
一方で、数学が極端に苦手な初学者にとってはやや難易度が高いため、基礎固めを終えたタイミングで取り組むのが望ましい。
ターゲット大学
神戸大学経済学部
東北大学経済学部
(※その他、偏微分やテイラー展開を含む計算問題が出題される大学全般)
使い方
【1週目】
講義1〜4および5-1までを通読し、微分積分の全体像を掴むことを目的にテンポよく読み進める。
この段階ではすべてを理解しようとせず、計算例や演習問題のイメージを持つことに重点を置く。
なお、講義1のε-N論法・ε-δ論法・逆三角関数・双曲線関数の部分は読み飛ばしても問題ない。
まずは、極限・偏微分・全微分・テイラー展開・定積分といった主要テーマの把握を意識すること。
【2週目】
例題を中心に、解法の流れや計算手順を身につける学習フェーズへ。
このときは、解説を参照しながらでもよいので、演習問題・実践問題を実際に手を動かして解くことが重要である。
理解できない箇所があれば、該当する講義部分に戻って補完学習を行う。
【3週目】
全講義をじっくりと精読し、内容をしっかりと理解した上で、演習問題や実践問題を「解答・解説を見ずに自力で解けるか」を確認する。
このレベルに到達すれば、本書での学習は一段落である。
さらにアウトプットを重ねたい場合は、本書の演習編を併用することで、定着度を高めることができる。
注意点
本書はあくまで「計算ができるようになること」に重きを置いた構成である。
そのため、数学的な厳密な証明や理論の背景にはあえて深入りせず、まずは計算力を身につけることを優先する構成となっている。証明問題の対策は後回しでも構わない。 まずは演習問題を通して基本的な処理ができるようになってから、過去問などを見て証明問題の出題傾向を確認し、必要に応じて別途対策を立てると効率的である。
すでに数IIIの内容を習得済みの受験生や、他分野の数学(線形代数など)を含めた総合的な対策が必要な場合は、より発展的な教材に進む判断も必要となる。
「計算問題で得点を取り切る」ための力をつけるには最適な一冊。特に偏微分やテイラー展開を含む問題で得点したい受験生には、丁寧な設計と豊富な演習が心強い。







