いつどのタイミングの受験生におすすめか
本書は、古代ギリシアから現代に至るまでの政治理論の変遷を、一人の筆者によって一貫して書き下ろした政治思想史の概説書である。多くの類書が複数の執筆者による分担制で書かれている中で、本書は全体のトーンや論理の流れが揃っており、構成のまとまりという点で際立っている。
政治思想史をこれから体系的に学ぼうとする受験生にとって、最初の一冊として非常に適しており、知識の枠組みをつかむ助けとなる。特に、古典的理論から近代以降の流れを俯瞰したい人におすすめ。
ターゲット大学
北海道大学 法学部
名古屋大学 法学部
京都大学 法学部
大阪大学 法学部
大阪公立大学 法学部
神戸大学 法学部 など
使い方
本書は、政治理論の歴史を時代順にたどる構成となっており、最初から順を追って読み進めることで、思想の変遷や影響関係を自然に理解できるようになっている。そのため、できる限り冒頭から通読する形が望ましい。
ただし、試験対策や特定の理論家(例:マキャヴェリ、ルソーなど)について知りたい場合は、該当箇所を選んで読む辞書的な使い方も可能。全体を通して一貫した視点で書かれているため、抜き読みしても理解しやすいのが利点である。
注意点
政治思想史の学習は、直接的に問われる機会が少ないため、編入試験対策としては優先度が高いとは言えない。その意味で、本書は政治学の基礎を固めたうえで「さらに視野を広げたい」「思想の背景を深く理解したい」といった余力のある受験生に向いている。
実戦的な試験対策を進めながら、余裕のあるタイミングで取り組むと効果的である。







