[改訂版]経済学で出る数学 高校数学からきちんと攻める
出版社
日本評論社
出版日
2013/3/19
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
本書は、数学に苦手意識をもつ編入受験生が「経済学で使われる数学」の基礎をやさしく学べるよう設計された入門書である。
特に、文系出身で高校数学を長らく離れていた受験生や、経済数学が試験科目に含まれている大学を志望しているものの、「何から手をつければよいかわからない」と感じている層に適している。
いきなり数学の抽象的な解説に入るのではなく、経済学のトピックからスタートし、そこで必要となる数学を導入する構成となっているため、自然な流れで理解が進む。
そのため、これから経済数学の学習を始める受験生だけでなく、経済学そのものの導入を兼ねて学びたい人にとっても有用な一冊である。
ターゲット大学
京都大学経済学部
大阪大学経済学部
神戸大学(経済学部・経営学部)
名古屋大学経済学部
横浜国立大学経済学部
東北大学経済学部
上智大学経済学部
中央大学経済学部
福島大学経済経営学類
筑波大学社会学類
新潟大学経済科学部
埼玉大学経済学部
滋賀大学経済学部
日本大学経済学部
東洋大学経済学部
関西大学商学部
同志社大学商学部
使い方
【1週目】
まずは、経済学で必要とされる数学の全体像をざっくりと把握することを目的に、テンポよく一読することが推奨される。
ただし、流し読みではなく、計算やグラフを必ず手を動かして確認しながら読むことが重要である。
理解が曖昧な箇所にはチェックを入れておき、あとで復習する際の目印とする。
目次にある※印の章、ならびに第8章(計量経済学)・第10章(線形代数的内容)については、最初の段階では読み飛ばして構わない。
特に、経済数学が試験科目となっている大学を受験する場合は、例題や練習問題にすべて取り組み、形式に慣れておくことが必須である。
【2週目】
1週目で印をつけた理解の浅い部分を丁寧に再読し、指数・対数・微分・関数のグラフの読み取りといった主要論点の定着を図る。
この段階でおおよその内容が理解できたら、本書での学習は一区切りとしてよい。
なお、第8章と第10章については、過去問で必要性を確認したうえで、志望校の傾向に応じて学習範囲に加えること。
名古屋大学志望者などは、第8章を計量経済学の基礎として読むのも有効である。
注意点
本書はあくまで経済数学の初学者向けに書かれているため、高校数学(特に数学Ⅲ)までを修了している受験生や、より本格的な対策を要する大学を目指す場合は、本書だけでは不十分である。
そうした受験生は、本書で基礎を確認したのち、**マセマシリーズなどの専門書や過去問演習を通じて、より高度な問題に対応できるよう準備すべきである。また、経済学の入門的理解を目的とする受験生にとっては本書だけで十分対応可能だが、受験本番で計算問題が出題されるケースでは追加学習が必須となる。
すでに経済数学の基礎がある程度身についている場合は、本書を飛ばして、標準レベルの教材から学習を始める選択肢もある。
自分の数学力と受験校の出題傾向を踏まえて、本書の利用を判断すべきである。







