新・らくらくマクロ経済学入門
マクロ経済学は編入試験でよく出題される分野ですが、有効需要の原理から貨幣市場、労働市場まで幅広い概念が登場するため、全体像を把握しにくいと感じる受験生は多いです。本書は、均衡国民所得や乗数効果といった基礎概念から利子率の変化やAS曲線といった応用まで、段階的に学べる構成になっています。新潟大学、鹿児島大学、大阪大学などの編入試験で繰り返し問われる論点をカバーしており、マクロ経済学の学習に適した一冊です。
この本の位置づけ
本書は、マクロ経済学の初学者から基礎を固めたい受験生向けの参考書です。グラフの読み方から始まり、有効需要の原理、乗数理論、貨幣市場といった基本的な考え方を丁寧に解説しており、経済学の予備知識がない受験生でも取り組みやすい構成になっています。
他のマクロ経済学の参考書と異なり、本書は図表を活用した視覚的な学習に力を入れており、数学的な厳密性より概念の直感的な理解を優先しています。そのため、編入試験の基礎・標準レベルの問題対策に向いている一方で、難易度の高い大学院入試レベルの対策には別の参考書を組み合わせる必要があります。
いつどのタイミングの編入受験生におすすめか
マクロ経済学の学習に本格的に取り組む際は、大学1年生の終わりから2年生の前半での導入をお勧めします。この時期であれば、編入試験までに余裕を持って2〜3周の復習ができるため、知識の定着につながります。
導入が遅すぎる場合(2年生後半以降)、本書の丁寧な解説を活かす時間が限られ、急ぎ足で学ぶことになります。一方、導入が早すぎる場合(1年生前期)、学習内容を忘れてしまう可能性があるため、編入対策が本格化する時期との間に復習機会を設ける工夫が必要です。
ターゲット大学と対策できるテーマ
オンライン編入学院が保有する過去問データベースを分析し、本書の内容が実際の出題範囲と重なる大学・学部を抽出しました。「頻出テーマ」はその学部の過去問で繰り返し問われている論点のうち、本書で扱っているものです。
※志望校の最新の募集要項と過去問は必ずご自身でご確認ください。
使い方
まず、本書の前半(p.18のグラフを読む方法から、p.70の税金導入まで)を通読し、マクロ経済学の基本的な考え方を押さえます。この段階では、練習問題に取り組みながら、有効需要の原理と乗数効果の関係性を理解することが重要です。
次に、本書の中盤(貨幣市場と利子率)と後半(労働市場分析、AS曲線)へ進みます。ここからやや難易度が上がるため、目次のUnit単位で区切り、1つの単元ごとに関連する過去問を見直す方法が効果的です。具体的には、本書で学んだ概念について、志望大学の過去問でどう問われているかを確認することで、試験本番で求められるレベルが明確になります。
合格者の経験から、後半部分(IS-LM分析や成長会計など)は著者のYouTubeチャンネルなどの映像講義と組み合わせることで、より効率的に学べることがわかっています。また、本書を2〜3周する際は、最初の周は概念理解を、以降の周は重要論点の確認と過去問の復習に充てるメリハリのある学習を心がけてください。
編入試験でよく問われる論点から入るなら、次の順で読むのが効率的です。
- p.18 グラフを読む(ただ1つの値を見つける)
- p.46 Unit01 有効需要の原理
- p.58 乗数理論のシナリオ
- p.70 税金(T)の導入「税 金」がここで扱われています
- p.97 取引的動機に基づく貨幣需要
- p.124 利子率の変化
- p.168 Unit 15 労働市場分析
- p.183 AS曲線の定義
この本を使った合格者の声
オンライン編入学院に寄せられた合格体験談から、本書を実際に使っていた受験生の記述を抜き出しました。
過去問にマクロが少しだけ出ている年があったため、パラパラ見てみた。
神戸大学 経営学部 合格(2025年度) / 経済学
マクロ経済の基礎を学べる参考書。神戸大学経営学部ではマクロ経済はほとんど問われないので、本当に基本的な問題が出たら解けるようにしようと意識した。
神戸大学 経営学部 合格(2026年度) / 経済学
3周実施。後半部分(IS-LM、成長会計など)は難しいため、動画講義で学ぶ方が効率的。
滋賀大学 経済学部 合格(2026年度) / マクロ経済学
2周した。編入を目指す方が多く使っていたため選んだ。著者のYoutubeチャンネルを暇さえあれば見て、書籍と映像を組み合わせて勉強した。
長崎大学 経済学部 合格(2026年度) / 経済学
注意点
本書の出版年が相対的に古い場合がある点に注意してください。マクロ経済学の基本的な枠組み自体は変わりませんが、統計データや最新の経済理論を反映した教科書で補足することをお勧めします。
もう1点、本書は基礎・標準レベルの内容に特化しているため、大阪大学経済学部のように難易度の高い問題が出題される場合、本書だけでは不十分な可能性があります。志望大学の過去問を早めに確認し、必要に応じて より高度な参考書を組み合わせることが大切です。
また、マクロ経済学は計量経済学や統計学との関連が深い分野です。国民経済計算や労働市場分析など、本書で学んだ概念を実データでどう測定するかについては、本書だけではカバーされない可能性があります。編入試験の出題形式によっては、別途対策が必要になることを想定しておいてください。







