ホーム工学系

佐賀大学理工学部

佐賀大学理工学部の編入試験対策|分野別の科目・配点・倍率

2027年度(2027年4月入学)の出願期間
2026年5月7日〜2026年5月14日
出願前に必ず大学の最新の募集要項でご確認ください。

佐賀大学理工学部の3年次編入学試験は、理工学科の13コースを8つの「分野」にまとめ、分野ごとに違う科目・配点で選抜する試験です。区分は推薦入試(募集6名)一般入試(募集9名)、それに外国人留学生特別入試の3つ。一般入試の実質倍率は2026年度が2.1倍、2025年度が2.5倍で、大学が「編入学総括表」として志願者数・受験者数・合格者数を公表しています。英語が配点されるのは機械工学分野と都市工学分野だけで、しかも筆記ではなくTOEIC等のスコア提出です。さらに2027年度入試から化学分野の英語が廃止されており、旧年度の情報のまま準備すると科目構成を読み違えます。この記事では、2027年度募集要項の原本と大学公表の実施状況をもとに、分野ごとの科目・配点・出願できる出身校・倍率と、いつ何をすべきかを整理します。

出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。

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試験概要(2027年度要項)

2027年度(2027年4月入学)

推薦6名+一般9名募集人員
一般 6月5日推薦 8月21日試験日
400〜450点一般入試の満点
入学年次3年次(2027年4月1日付)
選抜区分推薦入試/一般入試/外国人留学生特別入試の3区分
募集単位理工学部理工学科の8分野・13コース。情報分野、化学分野、機械工学分野、電気電子工学分野は2コースのうち第2志望まで志望できます
一般入試の日程出願 2026年5月7日〜5月14日/試験 2026年6月5日/合格発表 2026年6月16日/入学手続 2026年8月3日〜8月6日
推薦入試の日程出願 2026年7月15日〜7月22日/試験 2026年8月21日/合格発表 2026年9月8日/入学手続 2026年9月11日〜9月18日
選抜方法(一般)数理分野=口述試験100+面接100/その他の分野=数学100+専門科目200+面接100(機械工学分野・都市工学分野はこれに英語50を加算)
選抜方法(推薦)数理分野=面接100(口頭試問を含む)/その他の分野=小論文100+面接100。推薦書と成績証明書は面接の資料
出願資格(主なもの)高等専門学校卒業(見込み)/短期大学卒業(見込み)/大学卒業(見込み)/学士の学位を授与された者(見込み)/大学に2年以上在学し62単位以上修得(見込み)/高等学校専攻科修了(見込み・一般入試のみ)
試験場佐賀大学理工学部(本庄キャンパス/佐賀市本庄町1)
検定料30,000円。入学料282,000円、授業料年額535,800円(いずれも2026年4月現在の額)

この表は佐賀大学が公表する「2027年度 佐賀大学理工学部 3年次編入学 学生募集要項」の原本にもとづきます(更新日: 2026-09-06)。日程・科目・出願資格は毎年変わる可能性があるため、出願前には必ず大学公表の最新の募集要項を確認してください。

2027年度入試はすでに大半が終了しています。一般入試は2026年6月5日に実施され、合格発表も6月16日に終わっています。推薦入試も出願期間(7月15日〜7月22日)が締め切られ、残るのは8月21日の試験のみです。2028年4月入学を目指す方は、例年3月下旬に公表される次年度の募集要項(2027年度版は2026年3月27日公表)を大学公式サイトで確認してください。以下の日程・科目は、次のサイクルを準備するための「前年の実際の姿」として読んでください。

科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。

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2027年度の変更点|化学分野の英語が廃止

佐賀大学は入試の変更を、募集要項本体とは別に「入学者選抜方法等の変更について(予告)」というお知らせで先に公表します。理工学部の3年次編入について、直近の予告は次のとおりです。

予告の年月対象変更の内容
2026年3月化学分野
(一般・外国人留学生特別)
試験科目から英語を廃止。「英語、数学、専門科目、面接」→「数学、専門科目、面接」へ
2025年3月機械工学分野・都市工学分野
(一般・外国人留学生特別)
提出できる英語スコアにIELTS(アカデミック・モジュール)を追加
2024年2月情報分野(推薦)短期大学からの推薦人員を「短期大学から1人」→「該当する学科から2人」へ拡大
2022年12月都市工学分野英語スコア証明書の提出を必須化(それ以前は、提出できない場合に英語の筆記試験を実施)

出典: 佐賀大学入試案内「3年次編入学 入試予告・お知らせ」に掲載された各年度の変更予告PDF。

とくに影響が大きいのは化学分野です。2026年度入試まで、化学分野は英語(50点)の筆記試験がありました。大学が公開している過去問一覧でも、化学分野の欄は令和5年度から令和7年度まで「英語・数学・専門科目」と表記されています。2027年度からこの英語がなくなり、数学100+専門科目(化学)200+面接100の400点満点になりました。化学分野を志望する方が過去問を見るときは、英語の問題が現行の試験にはもう存在しない点に注意してください。旧制度の科目を対策の柱に据えてしまうと、限られた準備時間を大きく削られます。

3つの選抜区分の違いと使い分け

佐賀大学理工学部の編入は、まず「どの区分で受けるか」を決めるところから始まります。日本の高専・短大・大学から出願する方に関係するのは推薦入試と一般入試の2つです。

比べる点推薦入試一般入試
募集人員6名(8分野の合計)9名(8分野の合計)
試験科目小論文+面接(数理分野は面接のみ)数学+専門科目+面接(数理分野は口述試験+面接、機械・都市は英語を加算)
満点200点(数理分野は100点)400点(機械・都市は450点、数理分野は200点)
追加の条件学校長・所属長の推薦が必要。高専は4年次、短大・大学は1年次の成績が上位3分の1以内。合格したら確実に入学できる者に限る成績要件なし。分野ごとの出身学科の制限のみ
推薦人員の枠募集分野ごとに、高専は該当学科から2人、短大は該当学科から2人、大学は1人、企業等は1人枠なし
出願資格の区分高専/短大/大学/学士/大学2年以上・62単位以上の5区分上記5区分+高等学校専攻科の修了者(見込み)の6区分
2027年度の日程出願 7/15〜7/22、試験 8/21、発表 9/8出願 5/7〜5/14、試験 6/5、発表 6/16

読み取れることは3つあります。

第一に、推薦入試は筆記の負担が小さい代わりに専願が前提です。要項の出願資格は「合格した場合は確実に入学できる者」と明記されており、実際に大学公表の実施状況でも推薦入試の合格者は全員が入学手続をしています。他大学との併願を前提に動きたい方は、一般入試を主軸に置くことになります。

第二に、推薦入試には「企業等に在職する社会人」の枠があることです。所属長が責任をもって推薦できる社会人であれば、募集分野ごとに企業等から1人の枠で出願できます。社会人が編入で理工系に戻る経路として、この区分は見落とされがちです。

第三に、日程の並び順です。一般入試の合格発表(6月16日)は、推薦入試の出願開始(7月15日)より前にあります。制度上は別々の選抜ですが、年間の準備計画を立てるうえでこの前後関係は把握しておく価値があります。推薦を使える見込みがある方は、推薦要件(成績上位3分の1と学校長の推薦)を早い段階で在籍校に確認しておいてください。

難易度・倍率(大学公表データ)

佐賀大学は入試統計のページで、年度ごとの「編入学総括表」を公表しています。学部・区分・分野・コース別に、募集人員/志願者数/受験者数/合格者数/入学手続者数が並ぶ表です。理工学部の直近2年は次のとおりでした。

年度区分募集人員志願者受験者合格者入学手続者実質倍率
2026年度推薦入試6名11名7名5名5名1.4倍
一般入試9名61名54名26名10名2.1倍
合計15名72名61名31名15名2.0倍
2025年度推薦入試6名14名10名8名8名1.3倍
一般入試9名57名56名22名8名2.5倍
合計15名71名66名30名16名2.2倍

出典: 佐賀大学入試案内「入試統計」に掲載された2026年度編入学総括表・2025年度編入学総括表(いずれも理工学部の行)。外国人留学生特別入試は両年度とも志願者0名のため表から省いています。実質倍率は 受験者数÷合格者数 で編入総研編集部が計算し、小数第2位を四捨五入しました。

この表から読み取るべきことは、倍率そのものよりも「合格者数と入学手続者数の差」です。一般入試は2026年度が26名合格に対し入学手続10名、2025年度が22名合格に対し8名で、合格者の6割前後が入学していません。国公立の理工系編入は複数校を併願するのが一般的で、佐賀大学の一般入試は6月上旬と早い時期にあるため、他大学に合格した受験者が抜けていくことになります。大学側はそれを見込んで募集人員9名に対して20名以上の合格を出しており、その結果として実質倍率が2倍前後に収まっています。「定員9名だから10倍近い」といった直感は、この試験には当てはまりません。

一方の推薦入試は、両年度とも合格者数と入学手続者数が完全に一致しています。専願を前提とする区分であることが数字にも表れています。

分野によって受験者数が大きく違う

同じ理工学部でも、志望者が集まる分野とそうでない分野の差が非常に大きいのが佐賀大学理工学部の特徴です。一般入試の分野別の内訳は次のとおりでした。

分野2026年度2025年度
志願受験合格志願受験合格
数理分野331332
データサイエンス分野331111
情報分野1715418175
化学分野973774
物理学分野000330
機械工学分野887663
電気電子工学分野21181013136
都市工学分野000661
合計615426575622

単位は名。出典は上と同じ編入学総括表。志願者数・受験者数は分野単位、合格者数はコース単位で公表されているため、ここでは分野単位に合算しています。分野別は母数が小さく、合格者0名の年もあるため倍率は算出していません。年度による振れが大きいので、1年分の数字だけで難易度を判断しないでください。

受験者数 合格者数 数理 6 3 データサイエンス 4 2 情報 32 9 化学 14 7 物理学 3 0 機械工学 14 10 電気電子工学 31 16 都市工学 6 1 一般入試・2025年度+2026年度の合計(名)

2年を合わせると、情報分野(受験32名)と電気電子工学分野(受験31名)にほぼ半数が集中しています。逆に数理分野・データサイエンス分野・物理学分野・都市工学分野は、年によって志願者が数名、あるいは0名という年もあります。志望者が少ない分野は「入りやすい」と読みたくなりますが、物理学分野は2025年度に3名が受験して合格者0名でした。人数が少なくても合格水準に届かなければ合格は出さない、という運用が実際に確認できます。少数分野だからと準備を軽くするのは危険です。

推薦入試も同じ傾向で、2026年度は志願11名のうち電気電子工学分野が4名、2025年度は志願14名のうち機械工学分野が6名を占めました。また推薦入試は志願者に対して受験者が大きく減る点も特徴で、2年合わせて志願25名に対し受験17名です。

分野・コースの構成と出願できる出身校

佐賀大学理工学部は2018年度に大きな再編を経て、現在は「理工学科」1学科のもとに13のコースが置かれる構成です。編入試験の募集は、この13コースを8つの分野にまとめた単位で行われます。分野によって「出願できる出身学科」が指定されているため、志望分野を決める前にまず自分が出願対象に入るかを確認してください。

分野コース高等専門学校短期大学大学
数理分野数理サイエンス全学科対象外出願資格(3)〜(5)に該当し、微分積分学・線形代数学の単位修得(見込み)
データサイエンス分野データサイエンス理工系の情報系学科理工系の情報系学科出願資格(3)〜(5)に該当する者
情報分野知能情報システム工学/情報ネットワーク工学理工系の情報系学科理工系の情報系学科出願資格(3)〜(5)に該当する者
化学分野生命化学/応用化学化学関連学科化学関連学科出願資格(3)〜(5)に該当する者
物理学分野物理学物理学関連学科対象外物理学科等の物理学関連学科
機械工学分野機械エネルギー工学/メカニカルデザイン機械系関連学科機械系関連学科出願資格(3)〜(5)に該当する者
電気電子工学分野電気エネルギー工学/電子デバイス工学電気系学科電気系学科出願資格(3)〜(5)に該当する者
都市工学分野都市基盤工学/建築環境デザイン土木・建築・都市系学科土木・建築・都市系学科出願資格(3)〜(5)に該当する者

出願資格(3)〜(5)は「大学卒業(見込み)」「学士の学位を授与された者(見込み)」「大学に2年以上在学し62単位以上を修得(見込み)」を指します。要項の一般入試「4 対象となる学科等」より。

ここで重要なのは3点です。

1つ目は、62単位という要件がすべての人にかかるわけではないこと。62単位以上は「大学に2年以上在学」で出願する区分にだけかかる条件で、高専卒業(見込み)や短大卒業(見込み)で出願する方には適用されません。この点を取り違えると、出願できるのにあきらめてしまうことになります。

2つ目は、数理分野と物理学分野は短期大学からの出願対象になっていないこと。この2分野は高専と大学(および物理学分野は物理学関連学科に限定)のみが対象です。

3つ目は、学科の範囲が不明なときは事前の問い合わせが要項で案内されていること。「情報系学科」「物理学関連学科」「電気系学科」の範囲について不明な場合は、出願前に学務部入試課へ問い合わせるよう注記があります。数理分野については、数学関係各科目のシラバスを準備したうえで問い合わせるよう具体的に書かれています。出願直前ではなく、志望分野を決める段階で確認しておく作業です。

なお、情報分野・化学分野・機械工学分野・電気電子工学分野は、2つのコースのうち第2志望まで志望できます。実際に大学公表の総括表を見ると、たとえば2026年度の電気電子工学分野は合格10名が電気エネルギー工学コース4名と電子デバイス工学コース6名に分かれています。分野内でどちらのコースに配属されるかは選抜の結果次第という構造です。

試験科目と配点(一般入試)

一般入試の配点は分野ごとに異なります。総合評価は「良/可/不可」の3段階で示されます。

分野口述試験数学英語専門科目面接満点
数理分野100100200
データサイエンス分野100200100400
情報分野100200100400
化学分野100200100400
物理学分野100200100400
機械工学分野10050200100450
電気電子工学分野100200100400
都市工学分野10050200100450

出典: 2027年度募集要項 一般入試「8 配点等」。英語は英語外部検定試験(TOEIC・TOEFL・IELTS)のスコアを利用します。成績証明書は面接の資料として扱われます。

ほとんどの分野で専門科目が200点と最大の比重を占め、数学100点・面接100点が続きます。数学と専門科目だけで300点、満点400点の75%です。まずここを取りきる設計にするのが基本になります。

分野別の出題範囲

分野・コース数学の範囲専門科目
数理分野筆記なし。口述試験で微分積分学・線形代数学を問う
データサイエンス分野/情報分野微分積分学、線形代数学プログラミング
化学分野微分積分学化学
物理学分野微分積分学、線形代数学力学、電磁気学
機械工学分野微分積分学、線形代数学、常微分方程式材料力学、流体工学、機械工作、熱力学(2科目を選択解答)
電気電子工学分野微分積分学、線形代数学、常微分方程式電磁気学、電気回路
都市工学分野(都市基盤工学)微分積分学、線形代数学、常微分方程式水理学、構造力学、土質力学
都市工学分野(建築環境デザイン)微分積分学、線形代数学、常微分方程式建築環境工学、建築計画学、建築デザイン学

出典: 2027年度募集要項 一般入試「9 試験日時等(2) 数学,専門科目及び口述試験」。電卓の持ち込みはできません。

数学の範囲が分野で違う点は見落とされがちです。化学分野は微分積分学だけで線形代数学が範囲に入っていません。逆に機械工学・電気電子工学・都市工学の3分野は常微分方程式まで含みます。データサイエンス・情報・物理学は微分積分学と線形代数学の2本立てです。志望分野が決まった時点で、数学の学習範囲は自動的に決まります。範囲外まで手を広げる必要はありません。

機械工学分野の専門科目は4科目のうち2科目を選ぶ選択解答です。材料力学・流体工学・機械工作・熱力学のうち、在籍校で深く学んだ2科目を軸に据えられるため、自分の強みを活かしやすい設計になっています。どの2科目で勝負するかを早めに決め、その2科目に演習量を集中させるのが有効です。

当日の時間割

分野時間割(2027年度・一般入試)
数理分野口述試験及び面接 13:00〜(面接控室に30分前まで入室)
データサイエンス分野/情報分野数学 9:20〜10:50/専門科目 11:00〜12:30/面接 13:30〜
物理学分野数学 10:30〜12:00/専門科目 13:00〜15:00/面接 15:10〜
化学・機械工学・電気電子工学・都市工学数学 10:30〜12:00/専門科目 13:00〜15:30/面接 15:40〜

専門科目は2時間30分(物理学分野は2時間)と長丁場です。数学90分と合わせて4時間以上の筆記があり、そのあと同じ日に面接があります。過去問を解くときは、単問ごとに区切るのではなく、本番と同じ時間の通し演習を直前期に必ず入れてください。データサイエンス分野・情報分野は面接時に、自分で開発・分析した成果を披露するためのノートパソコン等の持参使用が認められています(電源・通信の確保や面接時間の延長はありません)。

出題傾向|大学が公表する出題意図から

佐賀大学は入試案内サイトの「入試過去問題」で、3年次編入学試験のうち理工学部の問題と「出題意図」を公開しています。2025年度分は問題本文と出題意図がPDFで、それ以前の年度は大学の窓口で閲覧できるという案内です。表には「受験者無し」という表記もあり、受験者がいなかった分野・年度は掲載されないことが分かります。この出題意図は、大学自身が「何を確認するために出題したか」を明文化したもので、対策の優先順位を決めるうえで最も確度の高い材料です。

以下は、大学が公開している2025年度の出題意図から読み取れる範囲を、分野別に整理したものです。著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません。

数学(全分野に共通する土台)

データサイエンス分野・情報分野の数学は、微分積分学では極限と逆三角関数、一般の関数および合成関数の導関数、積分計算、多変数関数の偏微分と極値、重積分の計算が確認対象とされています。線形代数学では固有値と固有ベクトル、行列の対角化、逆行列と行列式、3次までの公式が使えない場合の行列式、線形連立方程式、線形独立と線形従属の理解が挙げられています。大学は「理工学部必修の共通教育程度の基礎的理解と応用力」を確認すると明記しており、難問ではなく標準的な計算を確実に処理できるかを見る設計であることが分かります。

物理学分野の数学は、行列に関する基礎的計算、重積分を含む積分計算、テイラー展開と導関数、ベクトルの一次独立・一次従属が確認対象でした。電気電子工学分野は極限、合成関数の微分、部分積分と重積分、変数分離形と線形の微分方程式、行列式、拡大係数行列の簡約化による連立一次方程式、線形写像を表す行列、行列の対角化です。機械工学分野は対数関数の導関数、曲線と座標軸で囲まれた面積、2次元平面の回転写像、1階常微分方程式。都市工学分野は分数関数の微分と増減表・極値、簡単な重積分、条件から微分方程式を立てて解く力、指数関数・対数関数の意味、拡大係数行列の基本変形、固有多項式と対角化行列です。

分野をまたいで共通しているのは、「計算できるか」だけでなく「意味を理解しているか」を並べて確認している点です。都市工学分野の出題意図には、計算問題に加えて条件を正しく表現できるかを問う論述問題も出したこと、計算や証明が不十分だと正答として扱わない場合があること、逆に計算過程や証明の方針が正しければ加点することがある、という趣旨の注意書きが添えられています。答えの数値だけを書く答案は不利になります。

専門科目(分野別)

分野2025年度の出題意図から読み取れる中心テーマ
データサイエンス・情報アルゴリズム設計と実装(反復処理)、行列・ベクトルの表示と演算をプログラムで扱う力、座標を用いた幾何計算と論理的思考、運動方程式など物理法則の数値的な実装(数学ライブラリの利用を含む)、構造体とリストによるデータ管理・集計。コードの整理と可読性、コメントの記述も評価対象と明記
物理学力学は回転する物体の運動を通じた運動方程式の立式と求解、慣性系と非慣性系の区別、角運動量と極座標の計算。電磁気学は一様に帯電した球面がつくる電場と静電ポテンシャル、導体球殻を加えたときの電荷分布、静電場の回転が0となることの証明
機械工学材料力学は静力学と熱応力、はりの静定問題。流体工学は静水力学の圧力と浮力、連続の式とベルヌーイの式、運動量保存。機械工作は鋳造・溶接・旋盤加工の基本用語と計算(切削速度・切削動力)、工作機械の種類。熱力学は熱力学の基本概念の説明、理想気体の状態変化、第2法則と熱効率・エントロピー、湿り蒸気の比エンタルピー
電気電子工学電磁気学は点電荷による電界と電位、ガウスの定理による電束・電界・電位差・静電容量、電流がつくる磁界、磁気回路のインダクタンス。電気回路は抵抗の接続、抵抗とキャパシタを含む交流回路、基本回路のインピーダンス
都市工学(都市基盤工学)水理学は静水圧、ベルヌーイの定理と形状損失を含む水理計算、開水路定流。構造力学は片持ちばりの曲げモーメント図とたわみ、不静定構造への応用と不静定力、静定トラスの軸力と変位、曲げモーメント図の概略。土質力学は基本用語と数値、地盤内の応力と土のせん断特性、土質試験の理解
都市工学(建築環境デザイン)建築環境工学は自然換気量と換気回数、日影・日射と放射エネルギー量、音圧レベルと残響時間、外皮の熱貫流率と負荷計算・断熱改修、照度・輝度と反射/透過/吸収。建築計画学は基礎用語、集合住宅のスキップフロア型、復興支援に関わる用語。建築デザイン学は近代建築史の基礎知識と、図面から設計意図を読み取る力

出典: 佐賀大学入試案内「入試過去問題」に掲載された2025年度 3年次編入学試験(一般入試)の分野別「出題意図」PDF。化学分野の出題意図は2026年8月6日時点でリンク先が表示できなかったため、この表には含めていません。

専門科目の出題意図に繰り返し出てくるのは「大学2年次までに学習する基礎的知識とその本質が理解できているか」という表現です。応用や発展というより、教科書の標準的な範囲を漏れなく押さえているかが問われます。とくに機械工学分野の機械工作や、都市工学分野の建築計画学・建築デザイン学のように、計算ではなく用語・事例の知識が問われる部分があることは押さえておく価値があります。計算問題の演習だけでは埋まらない領域です。

オンライン編入学院の過去問分析でも、情報分野の数学は微分積分と線形代数の標準的な計算問題を小問で並べる形式、専門科目のプログラミングは前の設問で作った関数を次の設問で使わせる積み上げ型の構成という傾向が確認できます。設問ごとの難度よりも小問数の多さに対する処理速度と、途中でつまずくと後続にも響く構成への備えが問われるつくりです。

推薦入試の小論文

推薦入試の小論文も、実施された分野については問題と出題意図が公開されています。2025年度の出題意図によると、情報分野は「数学系の必修科目が専門の情報にどのように関わり利用されているか」と、携帯型情報端末の長所・問題点を踏まえた改善の提案。機械工学分野は自動運転を題材に、現代社会の課題への意識、機械工学が果たす役割の説明、機械工学の発展に対する意欲。電気電子工学分野は分野に対する知識・認識、科学技術分野での文章表現能力、独創的で明確な考えを持てているか。都市工学分野は土木・建築関連の工作物への理解と、治水を流域全体として捉える発想が問われています。

いずれも「志望分野の専門知識」と「社会の課題に対する自分の考え」を結びつけて書かせる形式です。小論文の型を練習するだけでは足りず、志望分野が社会のどんな課題に関わっているかを日頃から言語化しておく必要があります。

英語(TOEIC等)の扱い

佐賀大学理工学部の編入で英語が必要になるかは、志望分野で完全に決まります

分野2027年度入試での英語の扱い
機械工学分野・都市工学分野英語外部検定試験のスコア証明書の提出が出願書類に含まれ、50点満点で評価されます。独自の英語筆記試験はありません
化学分野2026年度まで英語の筆記試験(50点)がありましたが、2027年度入試から廃止されました
上記以外の分野英語の配点はなく、スコア証明書の提出も求められません

機械工学分野・都市工学分野で提出できるスコアの条件は要項に細かく定められています。

  • 入学試験日から過去2年以内に受験したものに限る
  • 対象はTOEIC(公開テスト又はIPテスト)/TOEFL(ITPテストを含む)/IELTS(アカデミック・モジュールに限る)
  • TOEICのIPテスト(オンライン版)のスコア証明書は提出できません
  • TOEIC公開テストのデジタル公式認定証は、PDFを印刷したものを提出できます
  • TOEFLはiBT Home Editionのスコア証明書も提出できます。IELTSはペーパー版・コンピューター版のいずれも可
  • 複数提出可で、評価が一番良いものが採用されます

ここで実務上いちばん危ないのはオンライン版IPテストが使えない点です。在籍校で受けたTOEIC IPがオンライン方式だった場合、そのスコアは出願書類として認められません。機械工学分野・都市工学分野を志望する方は、出願(例年5月上旬)から逆算して、公開テストの受験と証明書の到着までを含めたスケジュールを立ててください。スコアの有効期間が「試験日から過去2年以内」である点も、早く受けすぎると失効するという意味で注意が必要です。

なお英語の配点は50点で、満点450点に占める割合は約11%です。数学100点・専門科目200点に比べれば比重は小さいものの、スコアがなければそもそも出願書類が揃わないという性質のものなので、優先順位としては最初に片づけるべき項目になります。

対策ロードマップ

一般入試は例年6月上旬、推薦入試は8月下旬に実施されます。前年度の秋から動き出すのが現実的な計画です。ここでは一般入試を主軸に置いた場合の進め方を示します。

  • 試験の8〜10か月前(前年の秋)|志望分野を決める。出願できる出身学科の条件を要項で確認し、範囲が不明なら学務部入試課へ問い合わせる。機械工学分野・都市工学分野ならこの時期にTOEIC公開テストの受験計画を立てる。数学は志望分野の範囲(微分積分学のみ/+線形代数学/+常微分方程式)を確定させ、基本問題の反復に入る。
  • 6〜4か月前(前年の冬〜年明け)|数学の標準問題を一通り解ける状態にする。専門科目は在籍校の教科書レベルの通読を終え、機械工学分野は選択する2科目を決める。大学公開の過去問と出題意図に目を通し、自分の弱点を洗い出す。
  • 3か月前(3月)|次年度の募集要項が例年3月下旬に公表される。公表されたら真っ先に募集人員・日程・試験科目の変更を確認する。あわせて「入試予告・お知らせ」ページで変更予告の有無も見る。
  • 2か月前(4月)|出願書類の準備に入る。成績証明書・卒業(見込)証明書の発行、調査書は本学所定の用紙を出身学校長に作成・厳封してもらう必要があるため、依頼から受け取りまでの日数を確保する。英語スコア証明書が必要な分野は原本を手元に揃える。
  • 1か月前(5月)|出願(例年5月上旬から中旬の約1週間)。並行して専門科目の演習を本番形式に切り替える。数学90分・専門科目150分の通し演習を週1回のペースで入れる。
  • 直前2週間|面接の準備を本格化させる。志望コースで何を学びたいか、在籍校で何に取り組んだかを、数字と具体例で説明できるようにする。数理分野は口述試験があるため、定義・定理を口頭で説明する練習を必ず入れる。
  • 直前1週間|受験票をJ-Bridge Systemからダウンロードし、A4サイズで印刷する(大学から郵送されません)。受験案内に記載された集合場所を確認する。試験開始30分前までに入室が必要。電卓は持ち込めません

直前期のチェックリスト

  • 志望分野の数学の範囲に、常微分方程式が含まれるかどうかを再確認したか
  • 専門科目150分(物理学分野は120分)を通しで解いた経験があるか
  • 機械工学分野は、選択解答する2科目を決め、その2科目で確実に得点できる状態か
  • 計算だけでなく、用語の説明・図の作図・証明の記述にも手が動くか
  • 面接で「なぜこのコースか」を、在籍校での学びと結びつけて話せるか
  • 受験票を印刷したか。電卓を持ち込もうとしていないか

出願手続きチェックリスト

佐賀大学の3年次編入学はインターネット出願登録と書類提出の両方が必要で、どれか1つでも期間内に完了していないと願書を受理しません。手順は次のとおりです。

  • 検定料の支払い|30,000円。銀行窓口で納入し、出納印が押された「C票 佐賀大学検定料振込証明書」を受け取る(次の登録で必要)
  • インターネットによる出願登録|専用出願システム(J-Bridge System)に登録。登録するメールアドレスは入学後も使えるものにする(出身校から付与され卒業で使えなくなるアドレスは不可)。C票の写真をアップロードする
  • 登録情報の印刷|登録後、「印刷画面」から全項目をA4用紙に印刷して提出する
  • 書面で準備する書類|写真票(出願前3か月以内に撮影した上半身・脱帽・正面向きの写真)/最終学歴の成績証明書/卒業証明書または卒業見込証明書(4年制大学を中途退学した者は在学期間証明書、在学中の者は在学証明書)/調査書(本学所定の用紙。出身学校長が作成し厳封)/調査書の提出が困難な場合は志願理由書/在職中の者は出願承認書/機械工学分野・都市工学分野は英語外部検定試験のスコア証明書(原本)/日本国籍を有しない者は住民票または在留カードの写し
  • 提出|角形2号の封筒に本学所定の封筒表紙を貼付。持参は平日9時〜17時、郵送は「簡易書留」で締切日17時必着(消印有効ではありません)
  • 受験票|試験日の1週間前までに登録メールアドレスへ案内が届き、J-Bridge Systemから自分でダウンロードしてA4印刷する

注意したいのは郵送が「必着」である点と、調査書が本学所定の用紙で学校長の作成・厳封を要する点です。出身校の事務手続きに時間がかかるため、出願期間の2〜4週間前には依頼を出しておく必要があります。障がい等のある方は、受験上の配慮について事前相談の窓口が要項に設けられています。

また、災害救助法が適用された地域で被災した志願者には入学検定料の全額免除があります。電話による事前審査があるため、出願前に学務部入試課へ連絡したうえで申請書類を提出します。

併願戦略

佐賀大学理工学部の一般入試は6月上旬と、国公立の編入試験のなかでは早い時期にあります。この位置取りをどう使うかが併願設計の中心になります。

学内で併願できるか

佐賀大学で3年次編入を実施しているのは理工学部・農学部・芸術地域デザイン学部の3学部です。2027年度の日程は、理工学部の一般入試が6月5日、農学部の一般入試が6月17日、芸術地域デザイン学部の一般入試が8月21日でした。試験日が分かれているため、日程の面では学内で別学部を受けることも物理的には可能です。ただし学部ごとに出願資格と対象学科が異なるため、実際に併願できるかは要項で確認してください。なお理工学部の推薦入試(8月21日)は芸術地域デザイン学部の一般入試と同じ日です。

第2次募集が行われる年がある

佐賀大学理工学部は、年によって第2次募集を実施しています。2026年度入学の選抜では、6月の一般入試・8月の推薦入試のあとに第2次学生募集要項が2025年9月16日に公表され、出願2025年10月23日〜10月30日、試験2025年12月5日、合格発表12月16日という日程で実施されました。募集人員は2名で、対象は8分野すべて、選抜方法は一般入試と同じ構成です。過去には平成31年度入学の選抜でも第2次募集が行われています。

ただし第2次募集は毎年必ず実施されるものではありません。1次の結果を受けて実施の可否が決まると考えられるため、実施の有無は大学の「3年次編入学 入試予告・お知らせ」で確認する必要があります。併願計画に最初から織り込むのではなく、「6月・8月がうまくいかなかった場合に、まだ動ける可能性が残っている」という位置づけで把握しておくのが現実的です。

他大学との組み合わせ

6月上旬という日程は、7月以降に試験がある大学と組み合わせやすい位置にあります。九州地区では、同じ理工系で日程の異なる大学と併せて受験する設計が取りやすいでしょう。試験科目についても、佐賀大学理工学部は数学(微分積分学・線形代数学・常微分方程式)と専門科目という国公立理工系の標準的な構成なので、他大学の対策がそのまま活きます。逆に、英語スコアの提出が必要な機械工学分野・都市工学分野を志望する場合は、スコアを求める他大学とセットで準備すると効率的です。

受験直後の記録から見る当日の様子

オンライン編入学院に寄せられた、2026年6月5日実施の一般入試(理工学部理工学科 知能情報システム工学コース)の受験直後の記録から、当日の様子を紹介します。

2対1の個人面談。受験者総数を3で割ってできるグループの中で、順番に1人ずつ面接する感じ。15分弱くらい。

試験直後アンケート(2026年6月5日受験・知能情報システム工学コース)

面接で問われた内容については、次のように記録されています。

現在の大学での学業面について詳しく聞かれた。志望理由2,3割(将来どうするか的なこと) 学業7,8割。プログラムしてきたコードで一番長いのは何か。

試験直後アンケート(2026年6月5日受験・知能情報システム工学コース)

このほか、情報システムに関わる科目で何に取り組んだか、データ構造やアルゴリズムのどこに興味があるかを問われたと記録されています。注目すべきは、面接の時間配分が志望理由2〜3割・学業7〜8割だったという点です。要項の入学者選抜の基本方針にも「各コースに対する明確な志望動機や入学後の意欲等を有しているかを判断するために,面接試験によって評価します」とあり、成績証明書が面接の資料として使われることが明記されています。志望理由書の型を磨くよりも、在籍校で実際に何を学び、何に取り組んだかを具体的に説明できるかが問われていることが分かります。「一番長く書いたコードは何か」「データ構造やアルゴリズムのどこに興味があるか」といった問いは、学んだ内容を自分の言葉で語れなければ答えられません。

筆記の手ごたえについては「筆記が難易度は難しくはない方だったと思う」「面接が思ったより軽くて、『〜について簡単に教えてください』とは言われたけど、もっと話せば良かったと感じている」との記録がありました。面接で聞かれたことに短く答えて終わらせてしまうのは、この試験では機会損失になり得ます。面接100点は満点400点の4分の1を占めます。聞かれたことに答えたうえで、そこから一歩踏み込んで説明する準備をしておいてください。

おすすめ参考書

佐賀大学理工学部の一般入試は、数理分野を除くすべての分野で数学(微分積分学・線形代数学。分野により常微分方程式を含む)が課されます。ここでは、大学が公開する出題意図に挙がっている概念(極限、導関数、重積分、偏微分と極値、固有値と固有ベクトル、対角化、行列式、線形連立方程式、一次独立と一次従属など)と出題分野が対応する基本書を紹介します。カードをタップするとレビュー記事に移動できます。

微分積分の2冊は極限・導関数・積分・偏微分・重積分を、線形代数の2冊は行列式・逆行列・一次独立と一次従属・対角化・連立一次方程式を扱っています。専門科目については、在籍校で使っている教科書を軸に、出題意図に挙がっている項目を確認する使い方が確実です。

よくある質問

佐賀大学理工学部の編入試験の倍率は?

佐賀大学は「編入学総括表」で志願者数・受験者数・合格者数・入学手続者数を公表しています。理工学部の一般入試は、2026年度が受験54名に対し合格26名で実質倍率2.1倍、2025年度が受験56名に対し合格22名で2.5倍でした。推薦入試は2026年度が受験7名・合格5名で1.4倍、2025年度が受験10名・合格8名で1.3倍です。実質倍率は受験者数÷合格者数で計算しています。分野ごとの受験者数は数名から20名程度までばらつきが大きいため、分野別の倍率は母数が小さく難易度の指標としては扱わないほうが安全です。

佐賀大学理工学部の編入試験で英語は必要ですか?

2027年度入試では、英語が配点されるのは機械工学分野と都市工学分野の2分野だけです。この2分野は独自の英語筆記ではなくTOEIC・TOEFL・IELTSのスコア証明書を出願書類として提出し、50点満点で評価されます。試験日から過去2年以内に受験したものに限られ、TOEICのIPテスト(オンライン版)は提出できません。なお化学分野は2026年度まで英語の筆記試験がありましたが、大学の予告により2027年度入試から廃止され、数学・専門科目・面接の構成に変わりました。

佐賀大学理工学部の編入試験の出願資格は?

一般入試は、高等専門学校卒業(見込み)、短期大学卒業(見込み)、大学卒業(見込み)、学士の学位を授与された者(見込み)、大学に2年以上在学し62単位以上を修得した者(見込み)、高等学校専攻科の修了者(見込み)の6区分です。62単位という要件は「大学に2年以上在学」の区分にだけかかるもので、高専卒や短大卒の区分には適用されません。推薦入試は高等学校専攻科の区分がなく5区分で、加えて学校長等の推薦が必要です。さらに分野ごとに出身学科の制限があり、数理分野と物理学分野は短期大学からの出願対象になっていません。

推薦入試と一般入試はどちらを受けるべきですか?

推薦入試は募集人員6名で小論文100点と面接100点の構成、一般入試は募集人員9名で数学・専門科目を含む400点から450点満点の構成です。推薦入試は高専なら4年次、短大・大学なら1年次の成績が上位3分の1以内であることと、学校長等の推薦が条件で、合格した場合は確実に入学できる者に限られます。学力試験の負担は推薦のほうが軽い一方、専願が前提になります。2027年度は一般入試が6月5日、推薦入試が8月21日と日程が分かれており、一般入試の合格発表6月16日は推薦入試の出願開始7月15日より前にあたります。

数理分野はほかの分野と何が違いますか?

数理分野(数理サイエンスコース)だけは一般入試でも筆記試験がなく、口述試験100点と面接100点の合計200点で選抜されます。口述試験では微分積分学と線形代数学が問われます。ほかの分野が数学の筆記と専門科目の筆記を課すのに対し、数理分野は解いた過程を口頭で説明する形式になるため、答えを出すだけでなく定義や定理を自分の言葉で説明する練習が必要です。また数理分野は短期大学からの出願対象になっておらず、大学から出願する場合は微分積分学と線形代数学の単位修得(見込み)が条件になります。

過去問は手に入りますか?

佐賀大学は入試案内サイトの「入試過去問題」で、3年次編入学試験のうち理工学部の問題を公開しています。2025年度分は一般入試の7分野と推薦入試の小論文の一部が問題本文と「出題意図」のPDFで公開され、それ以前の年度は大学の窓口で閲覧できると案内されています。出題意図には各設問が何を確認するために出されたのかが分野別に書かれており、対策の優先順位を決める材料になります。受験者がいなかった分野・年度は掲載されないと明記されているため、掲載がないこと自体が実施状況の手がかりにもなります。

この記事の情報はいつ時点のものですか?

2027年度(2027年4月入学)の3年次編入学学生募集要項と、大学が公表する2026年度・2025年度の編入学総括表をもとに、2026年9月6日に更新しています。2027年度の一般入試は2026年6月5日に実施済みで、推薦入試は出願期間が終了し2026年8月21日の試験を残すのみです。2028年4月入学を目指す方は、例年3月下旬に公表される次年度の募集要項を大学公式サイトで確認してください。

まとめ

佐賀大学理工学部の3年次編入学試験は、次の4点を押さえることから始まります。

  • 志望分野を先に決める。分野によって数学の範囲・専門科目・英語の要否・出願できる出身学科がすべて変わります。数理分野と物理学分野は短期大学からの出願対象外です
  • 推薦入試と一般入試の性格の違いを理解する。推薦は小論文+面接で負担が軽い代わりに専願が前提。一般は数学+専門科目で400〜450点満点。募集人員は推薦6名・一般9名です
  • 2027年度から化学分野の英語が廃止された。過去問を見るときは、その科目が現在も実施されているかを必ず要項で確認してください
  • 倍率は2倍前後だが、合格者の多くが入学辞退している。一般入試は募集9名に対し20名以上の合格が出ています。定員の少なさだけで難易度を判断しないでください

2027年度の選抜はすでに一般入試が終わり、推薦入試の試験日を残すのみです。2028年4月入学を目指す方は、例年3月下旬に公表される次年度の募集要項と、「入試予告・お知らせ」ページの変更予告の両方を確認したうえで、志望分野の数学と専門科目の基礎固めから着手してください。

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

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ボタンを押すと予約ページが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。

この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要・日程・配点は佐賀大学が公表する2027年度3年次編入学学生募集要項の原本、倍率は同大学が公表する編入学総括表、出題傾向は大学公表の出題意図とオンライン編入学院の過去問分析、当日の様子は試験直後アンケートにもとづいています。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ|最終更新: 2026年9月6日

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