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多摩美術大学絵画学科日本画専攻

多摩美術大学日本画専攻の編入|2027年度の日程・提出作品・実技の有無

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-09-06‌​‌‌‌‌‌​‌​‌​‌‌​‌​‌​‌‌​​‌​​‌​‌​​‌

この記事で分かること

  • 日本画専攻に実技試験がないこと。岩絵具も膠も筆も、試験に持って行くものではないこと
  • 持参用具の指定が鉛筆・消しゴム・鉛筆削りの3つだけだということ
  • 提出作品が「50号以上2点以内」で、上限ではなく下限が決められていること
  • 作品は面接日に持参する一方、作品の内容と自作証明は出願時(11月10日)に郵送すること
  • 倍率は非公表ではなく、志願・受験・合格・入学の実数が4年分公開されていること
  • 面接の採点基準が、他の専攻とちがって要項に1行しか書かれていないこと

出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。

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多摩美術大学絵画学科日本画専攻の3年次編入学選抜には、実技の専門試験がありません。2027年度(2027年4月入学)の学生募集要項は、絵画学科の選考方法を「小論文、面接、提出資料等を総合して選考します」と定めています。試験会場で写生や着彩をする時間は、日程表のどこにも組まれていません。

そのため持参用具の指定も、鉛筆(黒・HBまたはB)、プラスチック製の消しゴム、鉛筆削りの3つだけです。日本画といえば岩絵具・膠・胡粉・和紙・パネルですが、これらは入学後の1年次から学ぶ素材であって、試験当日に持ち込むものではありません。要項は「表示された持参用具以外の使用や参考資料等の持参は認めません」とも書いているので、画材を持って行っても使えません。

代わりに重いのが提出作品です。50号以上の作品を2点以内、面接日に持参します。版画専攻のように「本人が持参できる大きさ」という上限がなく、逆に下限だけが決められているのが日本画専攻の特徴です。準備で決定的なのは当日の手さばきではなく、50号以上の絵を最大2点、11月の出願までに決め切って教員の証明をもらい、12月に会場まで運ぶ段取りのほうだと考えてください。

2027年度の要点

若干名募集人員
2026
12/17・18
試験日
小論文
+面接
試験科目(実技なし)
50号以上
2点以内
面接日に持参する作品
募集専攻絵画学科日本画専攻。多摩美術大学の3年次編入学選抜はすべての学科・専攻・コースで実施されており、日本画専攻も2027年度の募集があります
募集人員若干名(全学科・全専攻共通。専攻別の内訳はありません)
入学年次3年次のみ(2年次編入の制度はありません)
選考方法小論文・面接・提出資料等を総合して選考。絵画学科に実技の専門試験はありません
出願期間WEB出願登録・検定料支払 2026年11月1日(日)13:00〜11月10日(火)18:00/出願書類の郵送 11月1日〜11月10日 消印有効(海外からは出願期間内に必着)
試験日・会場2026年12月17日(木)・12月18日(金)/八王子キャンパス。志願者が多い場合は12月19日(土)にも実施(事前に大学WEBサイトで指示)
時間割小論文 12月17日 10:00〜11:30(全学科共通)/面接 12月18日。面接の時間は試験初日(12月17日)に指示され、開始が夕方以降になることがあります
提出作品作品50号以上2点以内。提出日は面接日。ポートフォリオがあれば併せて提出できます(任意)
持参用具小論文で鉛筆(黒・HBまたはB)、プラスチック製の消しゴム、鉛筆削り辞書は使用できません。試験場に時計はありません
出願資格大学卒業/大学に2年次以上在学し62単位以上修得(卒業要件に限る)/短大卒業/高専卒業/専修学校専門課程(2年以上・1,700時間以上)修了/高等学校専攻科修了/外国の大学・短大の卒業等。2027年3月31日までの見込みを含みます
検定料35,000円(別途支払手数料990円)。支払い後は専攻の変更も取消もできません
併願複数の学科・専攻・コースへは出願できません(油画専攻・版画専攻との学内併願は不可)
合格発表2026年12月24日13:00〜12月31日(WEB出願サイトのマイページのみ。電話・メールでの照会は不可)
入学手続期限2027年1月12日(火)/補欠の繰上げ連絡は2027年1月14日〜3月31日
単位認定編入学前の単位は原則62単位を一括認定。さらに12単位までの個別認定があります(国内の大学・短大で修得した単位が対象)

実技試験がない、という意味

美術系の編入というと、まず「当日どんな課題が出るのか」を気にする人が多いはずです。多摩美術大学の場合、専門試験(実技)が課されるのはグラフィックデザイン学科・生産デザイン学科・建築・環境デザイン学科・芸術学科・演劇舞踊デザイン学科で、要項の選考方法にそのまま列挙されています。絵画学科・彫刻学科・工芸学科・情報デザイン学科・統合デザイン学科は「小論文、面接、提出資料等」で、日本画専攻はこちら側です。

日程表を見ても同じことが確認できます。日本画専攻の欄は12月17日の10:00〜11:30に小論文、12月18日に面接とあるだけで、17日の13:00〜16:00の枠は空白です。この時間帯にデッサンやデザインが入っている学科と並べて印刷されているので、表を横に読むと自分の欄が空いていることがはっきり分かります。

小論文(全学科共通・90分)

小論文は12月17日10:00〜11:30の90分で、日本画専攻だけの科目ではなく全学科・全専攻が同じ時間に同じ試験を受けます。問題は日本語で出題され、解答も日本語で記述します。辞書は使用できません。

採点基準は大学が要項に公表しており、全学科共通で次の5点です。文の構成が整っていて考えを的確にまとめ、小論文の体裁が整っているか。美術・デザインに対する興味・関心が高いか。大学における教養教育を修得するうえで3年次に相当する能力を有しているか。出題に対して真摯に向き合っているか。独創的で創造性にあふれているか。

ここで読み取っておきたいのは、「日本画の専門知識を測る」とは1行も書かれていないことです。日本画史や技法論の暗記を積み上げる試験ではなく、与えられた出題に対して自分の考えを日本語の文章として組み立てられるかを見る設計になっています。過去の出題は大学が「入試問題集」(デジタルパンフレット)として公開しているので、まずそこで問題の形を確かめてください。著作権の観点から、設問そのものはこの記事には記載していません。

面接(12月18日)

面接は12月18日に行われ、時間は試験初日の12月17日に指示されます。開始が夕方以降になることがあると要項に明記されているので、18日は夜まで空けておく必要があります。50号以上の作品を持ち込む以上、当日の移動と待ち時間の見通しは早めに立てておいたほうが安全です。

面接の採点基準も要項に載っていますが、日本画専攻の欄は「提出作品を含め総合的に判断」の1行だけです。油画専攻は5項目、版画専攻は4項目、彫刻学科は5項目というように、他の専攻は評価の観点を箇条書きで並べています。大学が公表している範囲では、日本画専攻は評価の軸を細かく切らず、提出作品を中心に全体で判断すると読める書き方になっています。

なお大学は「3年次編入学選抜 出題の狙い・意図・採点のポイント」というPDFを年度別に公開しており、面接で何を見たかを専攻ごとに書いています。ただし2026年度版の日本画専攻の欄は空欄で、コメントは掲載されていません。要項に書かれていない評価の観点を推測で埋めないでください。公表されている手がかりは「提出作品を含め総合的に判断」という一文であり、そこから準備すべきことは明快です——持って行く2点について、何を考えて作ったのかを自分の言葉で説明できるようにしておくことです。

持参用具は3つだけ

小論文鉛筆(黒・HBまたはB)、プラスチック製の消しゴム、鉛筆削り辞書は使用できません
面接提出作品(学科・専攻により異なる。日本画専攻は50号以上2点以内
時計試験場に時計はありません。必要なら各自で持参。ただし通信・計算・辞書・撮影・アラーム機能のある時計やスマートウォッチは使用不可
昼食試験が午後にわたる場合は持参キャンパス内では買えず、キャンパス外にも出られません

絵具も筆もパネルも和紙も、持参用具の表には出てきません。「表示された持参用具以外の使用や参考資料等の持参は認めません」という規定が先頭にあるので、迷ったら増やさないのが正解です。受験番号・氏名記入用のボールペン(黒)は専門試験(実技)を受ける学科への指示なので、日本画専攻には該当しません。

当日の運用でつまずきやすいのは次の点です。試験開始30分前までに入構すること。小論文の試験場には開始45分前から入場できますが、午前8時30分より前には入構できません遅刻は試験開始後30分以内までで、遅刻しても試験時間は延長されません。そして1科目でも受けないと失格となり、以降の試験を受けられません。小論文を落として面接だけ受ける、という選択肢はありません。

提出作品「50号以上2点以内」

要項の提出作品欄に書かれているのは、「作品50号以上2点以内」「その他ポートフォリオがあれば提出可」「提出日は面接日」——これだけです。短い条文ですが、他の専攻と並べると日本画専攻の性格がはっきりします。

日本画専攻作品50号以上2点以内(ポートフォリオは任意)/提出日は面接日
油画専攻平面S100号以内・立体200cm角以内・映像等から計2点まで(サイズの上限指定)/提出日は12月16日と別日
版画専攻ポートフォリオ1冊と作品写真5点を出願時に郵送、作品5点以上10点以内を面接日に持参

油画専攻はサイズの上限が決まっているのに対し、日本画専攻は「50号以上」という下限だけです。上限が書かれていないぶん、どこまで大きくするかは自分で決めることになりますが、面接日に自分で会場まで運ぶという現実がそのまま制約になります。要項には号数の指定しかなく、センチメートル換算も、F・P・Mといった形の指定も書かれていません。寸法や運搬方法で判断に迷う場合は、勝手に決めず大学の入試課へ問い合わせてください。

点数は「2点以内」なので、1点でも要件は満たします。ただし面接の採点基準が「提出作品を含め総合的に判断」である以上、作品は評価の中心です。点数を絞るなら、その理由を面接で説明できる状態にしておくべきです。

作品は面接日、証明は出願時

ここが日本画専攻でいちばん見落としやすいところです。作品そのものは面接日(12月18日)に持参しますが、その作品について書く「提出作品内容記載用紙」は出願時に郵送します。用紙の表題にも「出願時提出」と印刷されており、「事前提出および当日に提出する作品等すべてについて記載し、出願書類に同封すること」と指示されています。

この用紙には、作品のタイトル・点数・種類・材質・形式・サイズ・重量・制作年月を書く欄があり、下部に〈証明欄〉があります。ここに「上記提出物は本人が制作・執筆したことを証明します」として、出身大学等の主任教授または担当教員などから証明者本人の直筆で署名をもらいます。要項の注意書きによれば、証明は家族・友人・知人を除いた第三者から得る必要があり、本人が制作したことを証明できる方であれば予備校や日本語学校の教員でも構いません。鉛筆やフリクションボールなど消せる筆記具では記入できません。

つまり実務上は、こういう順番になります。

  • 11月10日まで——出す2点を確定させ、寸法と重量を測り、教員の証明をもらって郵送する
  • 12月18日——その作品を会場に持参する

作品の決定は出願日が事実上の締切です。「12月まで描き続けて、いちばん良かったものを持って行く」という進め方は要項の仕組みと噛み合いません。加えて、すべての提出作品に1点につき1枚の「提出作品用ラベル」(要項30ページ)を付ける必要があります。指定された提出期日までに提出物を提出できない場合は失格となり、試験を受けられません。

提出した作品は試験終了後に持ち帰ります。ただし出願時に郵送したもの(記載用紙を含む出願書類)は、理由を問わず返却されません。

志願者数と合格者数(4年分)

多摩美術大学は入試結果を専攻別に公開しています。「美術学部 外国人留学生/帰国生/3年次編入学選抜 結果資料」に、志願者・受験者・合格者・入学者の4列がそろっています。日本画専攻の3年次編入学選抜の数字は次のとおりです。

年度志願者/受験者/合格者/入学者
2023年度3/2/1/0
2024年度2/2/1/1
2025年度13/12/1/1
2026年度10/8/1/1

読み方の注意を先に書きます。この記事では倍率という数字を出していません。母数が1桁の年があり、合格者が毎年1名で固定されているため、割り算をすると年によって数字が跳ね、実態と違う印象を与えるからです。実数のまま見てください。

そのうえで言えることは2つあります。1つは、志願者数が2023・2024年度の2〜3名から、2025年度以降は10名台へ増えていること。もう1つは、それでも合格者は4年とも1名だということです。募集人員は要項どおり「若干名」で、専攻別の内訳は公表されていません。志願が増えても採る人数が動いていない、という事実だけが手元にあります。

なお、同じPDFには外国人留学生選抜帰国生選抜の表も入っており、外国人留学生選抜の日本画専攻は2026年度で志願20名・受験16名・合格2名と桁が違います。3年次編入学選抜の表と取り違えないでください。この記事の数字は「3年次編入学選抜結果資料」と表題のついた表から読み取ったものです。

出願の実務——ここで落ちない

出願はWEB登録 → 検定料支払 → 書類郵送の3段階です。WEB出願登録と検定料の支払いは2026年11月1日13:00〜11月10日18:00、出願書類の郵送は11月1日〜11月10日消印有効(国内は簡易書留・速達、海外からは出願期間内に必着)。検定料の支払いが完了して初めて出願登録が確定し、支払い後は専攻の変更も取消もできません

郵送する書類は次のとおりです。全員が出すのは①志願票(マイページから印刷)②提出作品内容記載用紙③履歴書④志望理由書⑤出願書類チェック用紙。これに⑥出願資格を証明する書類が加わります。

証明書類でつまずきやすい点を挙げます。2026年4月以降に発行されたものが必要です。大学に在学中で出願する場合は在学証明書(在学期間の記載があるもの)・成績証明書(卒業所要単位と修得単位数が記載されたもの)がそろっている必要があり、出願時点で62単位に満たない場合は履修科目証明書も加わります。資格課程の単位など卒業要件に含まれない科目がある場合はマーカーで印をつけるよう指示されています。修得単位が62単位に届かなかった場合、合格後でも編入学が取り消されます

出願前の資格確認フォーム(2026年9月16日締切)は、出願資格6(高等学校専攻科修了)・出願資格8(外国の4年制大学に在学中)で出願する人と、建築・環境デザイン学科・芸術学科の志望者全員が対象です。日本画専攻の志望者は、上の資格で出願する場合を除いて対象外です。ただし該当するのに確認せずに出願すると出願が取り消されるので、自分の出願資格の番号は必ず数えてください。(出典: 多摩美術大学「2027 3年次編入学選抜 学生募集要項」要項PDF P.5、出願資格確認フォーム form.run

受験上の配慮が必要な場合は、申請期限 2026年10月5日(月)、申請書類の提出期限 10月23日(金・郵送必着)です。出願期間より前に締め切ります。

そのほか外国籍で出願する場合は、出願資格に加えてEJU日本語220点以上(読解+聴解・聴読解400点満点)またはJLPT N2以上が必要です。ただし日本の永住許可を得ている人、日本国内の大学・短大を卒業(見込)した人、日本国内の大学に2年次以上在学している人などは免除されます。

科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。

無料相談で進め方を聞く

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学内併願は不可——専攻を1つに決める

要項の募集人員の欄には「複数の学科・専攻・コースに出願できません」と注記があります。日本画専攻と油画専攻を両方受ける、といった学内併願はできません。検定料の支払い後は専攻の変更もできないため、11月10日18:00の時点で専攻の選択が確定します。

試験日も全学科共通の12月17日・18日なので、日程の面でも学内での掛け持ちは成立しません。どの専攻で出すかは、出願の前に決め切る必要がある判断だと考えてください。

入学後の話——単位認定と費用

編入学前に修得した単位は原則として62単位を一括認定されます。加えて、入学前の学修成果に応じて12単位までの個別認定があります(個別認定の対象は日本国内の大学・短期大学で修得した単位)。教職課程・学芸員課程の専門科目を修得している場合は、一括認定の62単位とは別に科目ごとに認定されることがあります。

外国語の単位について、要項は工芸学科・生産デザイン学科・建築・環境デザイン学科・グラフィックデザイン学科・情報デザイン学科・芸術学科・統合デザイン学科・演劇舞踊デザイン学科に推奨または必須の条件を書いていますが、絵画学科と彫刻学科については記載がありません。日本画専攻の出願にあたって外国語単位の要件は要項に書かれていない、ということです。

学費は2027年度分が未定のため、要項には2026年度の額が参考として掲載されています。日本画専攻は入学時1,167,500円+9月847,500円=合計2,015,000円(入学金230,000円/授業料1,247,000円/施設費350,000円/維持費50,000円/実習費48,000円/私用材料等一括購入預り金60,000円/校友会費30,000円)。絵画学科の3専攻では日本画専攻がいちばん高く、油画専攻2,010,000円、版画専攻1,988,000円です。要項は「学科・専攻・選択科目により、学費とは別に私的な材料・消耗品・工具・研修ゼミ等に充当する費用を徴収します」とも注記しています。

入学後に学ぶ内容は大学の学科ページで公開されています。1年次に岩絵具・顔料・膠・胡粉といった伝統素材の知識と技法を学び、2年次に表具・絵具・模写の実習、3年次に和紙実習——大学には紙漉き工房があり、作品に使う和紙を自分でつくることもできます。学年担任制を採り、全学生の作品を撮影してアーカイブ化する運用も紹介されています。入試で問われないからこそ、これらの素材は入学後にゼロから積み上げる前提で組まれていると読めます。

大学院についても1点だけ。大学の「入試の変更点」ページによれば、2027年度の博士前期課程(修士課程)選抜から、絵画専攻日本画研究領域は本学美術学部絵画学科日本画専攻の卒業見込み者の面接試験を免除します。これは大学院入試の話であり、3年次編入学選抜の内容ではありませんが、編入後に大学院まで見ている人には関係します。なお同ページに、2027年度の3年次編入学選抜について日本画専攻の変更は掲載されていません

準備の順番

  • いま〜2026年9月

    出す2点の見当をつけ、出願資格の番号を確認する。日本画専攻は当日の実技がないので、準備の中心は最初から作品です。50号以上という下限だけが決まっているので、まず手持ちの作品でこの条件を満たすものがあるかを確かめてください。同時に、自分がどの出願資格で出すのかを要項の9区分と突き合わせます。高等学校専攻科修了(資格6)または外国の4年制大学に在学中(資格8)で出す人は、9月16日締切の出願資格確認フォームが必須です。確認せずに出願すると取り消されます。

  • 2026年10月まで

    証明書を手配し、教員の証明をもらう。出願資格を証明する書類は2026年4月以降に発行されたものが必要です。在学中なら在学証明書・成績証明書・(62単位に満たない場合は)履修科目証明書。あわせて提出作品内容記載用紙に、出身校の教員などから直筆の証明をもらいます。他人に依頼する書類なので、いちばん早く動き出してください。受験上の配慮が必要な場合は10月5日が申請期限、10月23日が書類提出期限です。

  • 2026年11月1日〜10日

    出願する。ここで作品が確定する。WEB出願登録と検定料35,000円(+手数料990円)の支払いは11月10日18:00まで、書類の郵送は11月10日消印有効。提出作品内容記載用紙には、当日持参する作品のタイトル・種類・材質・サイズ・重量・制作年月まで書きます。この時点で「12月に何を持って行くか」が決まります。支払い後は専攻の変更も取消もできません。

  • 2026年11月〜12月上旬

    小論文の準備と、作品を語る準備を並行させる。小論文は90分・日本語・辞書なし。採点基準は「文の構成」「美術・デザインへの興味関心」「3年次に相当する能力」「出題への向き合い方」「独創性」の5点で、専門知識を測るとは書かれていません。過去の出題は大学が入試問題集として公開しているので、まず問題の形を確かめてから書く練習に入ってください。面接については、持参する2点について「なぜこれを作ったのか」を口に出して説明する練習が中心になります。受験票の印刷開始は12月10日13:00です。

  • 2026年12月17日・18日

    17日に小論文、18日に面接と作品の持参。八王子キャンパスは橋本駅北口からバスで向かいます。17日は10:00開始ですが試験開始30分前までに着席、入構は午前8時30分以降。面接の時間は17日に指示され、夕方以降になることがあります。作品には1点につき1枚の提出作品用ラベルを付けます。昼食は持参(構内で買えず外出もできません)、試験場に時計はありません。志願者が多い場合は12月19日にも試験が実施されます。

  • 2026年12月24日〜2027年1月

    合格発表と入学手続き。発表は12月24日13:00〜12月31日、WEB出願サイトのマイページのみで、期間外は見られません。電話・メールでの照会には応じてもらえないので、年末にマイページを開くことを忘れないでください。入学手続期限は2027年1月12日。補欠の繰上げ連絡は2027年1月14日から3月31日までの間に随時行われます。

よくある質問

多摩美術大学日本画専攻の編入試験に実技はありますか?

ありません。2027年度3年次編入学選抜の要項は、絵画学科の選考方法を「小論文、面接、提出資料等を総合して選考します」と定めています。専門試験(実技)が課されるのはグラフィックデザイン学科、生産デザイン学科、建築・環境デザイン学科、芸術学科、演劇舞踊デザイン学科です。日程表でも日本画専攻は12月17日10:00〜11:30の小論文と12月18日の面接だけで、実技の枠は空白になっています。その代わり、面接日に50号以上の作品を2点以内で持参します。

試験に持って行く用具は何ですか。岩絵具や筆は必要ですか?

持参用具として指定されているのは、小論文で使う鉛筆(黒・HBまたはB)、プラスチック製の消しゴム、鉛筆削りの3つだけです。辞書は使用できません。岩絵具、膠、胡粉、筆、パネル、和紙といった日本画の画材は持参用具の表に一切出てきません。実技試験がないためです。要項は「表示された持参用具以外の使用や参考資料等の持参は認めません」と定めているので、持って行っても使えません。このほか、試験場に時計がないため必要な方は各自で持参し(通信・計算・辞書・撮影・アラーム機能のあるものは不可)、試験が午後にわたる場合は昼食を持参してください。キャンパス内では買えず、外にも出られません。

提出作品は何を、いつ出せばよいですか?

作品50号以上を2点以内、提出日は面接日(12月18日)です。ポートフォリオがあれば併せて提出できますが任意です。注意が必要なのは、作品そのものは面接日に持参する一方で、作品について書く「提出作品内容記載用紙」は出願時に郵送する点です。この用紙には作品のタイトル・点数・種類・材質・形式・サイズ・重量・制作年月を書き、下部の証明欄に出身大学等の主任教授または担当教員などから直筆で自作証明をもらいます。証明は家族・友人・知人を除いた第三者から得る必要があり、予備校や日本語学校の教員でも構いません。消せる筆記具では記入できません。つまり出す作品は2026年11月10日の出願までに確定させる必要があります。すべての提出作品には1点につき1枚の提出作品用ラベルを付けます。

作品のサイズに上限はありますか?

要項に書かれているのは「50号以上」という下限だけで、上限は書かれていません。センチメートル換算も、F・P・Mといった形の指定もありません。油画専攻が平面S100号以内・立体200cm角以内という上限を定めているのとは対照的です。ただし作品は面接日に自分で会場へ持参するため、運搬できる範囲が実質的な制約になります。寸法や運搬方法で判断に迷う場合は、自己判断せず多摩美術大学の教務部入試課へ問い合わせてください。

倍率はどれくらいですか?

多摩美術大学は入試結果を専攻別に公開しています。3年次編入学選抜の日本画専攻は、志願者/受験者/合格者/入学者の順に、2023年度が3/2/1/0、2024年度が2/2/1/1、2025年度が13/12/1/1、2026年度が10/8/1/1です。合格者は4年とも1名で、志願者は2023・2024年度の2〜3名から2025年度以降は10名台に増えています。ただし母数が1桁の年があり合格者数も固定されているため、この記事では倍率という割り算をしていません。実数のままご覧ください。なお同じPDFには外国人留学生選抜と帰国生選抜の表も入っており、外国人留学生選抜の日本画専攻は2026年度で志願20名・受験16名・合格2名と桁が違います。取り違えにご注意ください。

油画専攻や版画専攻と併願できますか?

できません。要項の募集人員の欄に「複数の学科・専攻・コースに出願できません」と明記されています。試験日も全学科共通の2026年12月17日・18日なので、日程の面でも学内での掛け持ちは成立しません。さらに検定料の支払いが完了すると出願登録が確定し、その後は学科・専攻の変更も取消もできません。専攻の選択は2026年11月10日18:00の時点で確定すると考えてください。

編入前に取った単位はどのくらい認定されますか?

原則として62単位が一括認定されます。加えて、入学前の学修成果に応じて12単位までの個別認定があり、個別認定の対象は日本国内の大学または短期大学で修得した単位です。教職課程・学芸員課程の専門科目を修得している場合は、一括認定の62単位とは別に科目ごとに認定されることがあります。なお外国語の単位について、要項は工芸学科や芸術学科など複数の学科に推奨・必須の条件を書いていますが、絵画学科と彫刻学科については記載がありません。編入学後に修得すべき科目と単位数の詳細は、入学後のオリエンテーション等で説明されます。

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この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)

本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。募集専攻・入学年次・出願資格・日程・選考方法・持参用具・提出作品・採点基準・検定料・学費・単位認定は、多摩美術大学が公表する「2027年度 3年次編入学選抜 学生募集要項」に、志願者数・受験者数・合格者数・入学者数は「美術学部 外国人留学生/帰国生/3年次編入学選抜 結果資料」(2023〜2026年度)に、大学院選抜の変更は大学公式の「入試の変更点」に、入学後の教育内容は大学公式の絵画学科日本画専攻のページにもとづいて記載しています。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ

最終更新: 2026年9月6日

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