多摩美術大学絵画学科の編入|版画専攻2027年度の日程・提出作品・倍率
多摩美術大学絵画学科版画専攻の編入試験には、実技の専門試験がありません。2027年度(2027年4月入学)の3年次編入学選抜要項は、絵画学科の選考方法を「小論文、面接、提出資料等を総合して選考します」と定めています。当日その場で描く力を見る試験ではない、ということです。
代わりに重いのが提出物です。ポートフォリオ1冊と作品写真5点を出願時に郵送し、さらに作品5点以上10点以内を面接日に持参します。作品には1点ずつラベルを付け、自分の作品であることを出身校の教員に証明してもらう用紙も要ります。出願直前に用意できる量ではありません。
そしてもう1つ、この年度から読み方が変わる点があります。2027年4月より、絵画学科版画専攻は「版画・プリントメディア専攻」へ名称が変わります。2027年度の編入で合格した人は、新しい名称の専攻に入学します。この記事では、要項の原本と大学が公表している入試結果をもとに、日程・提出物・採点基準・4年分の志願と合格の実数を整理します。
この記事で分かること
- 版画専攻には実技試験がなく、小論文と面接と提出作品で決まること
- 提出物が3種類あり、うち2つは出願時に郵送、1つは面接日に持参だということ
- 版画専攻だけ、面接が12月17日と18日のどちらになるか当日まで分からないこと
- 面接で何を見ているかを、大学自身が採点基準として公表していること
- 倍率は非公表ではなく、志願・受験・合格・入学の実数が4年分公開されていること
- 2027年4月から専攻名が「版画・プリントメディア専攻」に変わること
出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。
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2027年度の要点
12/17・18試験日
+面接試験科目(実技なし)
| 募集専攻 | 絵画学科版画専攻。多摩美術大学の3年次編入学選抜はすべての学科・専攻・コースで実施されており、版画専攻も2027年度の募集があります |
|---|---|
| 募集人員 | 若干名(全学科・全専攻共通。専攻別の内訳はありません) |
| 入学年次 | 3年次のみ(2年次編入の制度はありません) |
| 選考方法 | 小論文・面接・提出資料等を総合して選考。絵画学科に実技の専門試験はありません |
| 出願期間 | WEB出願登録・検定料支払 2026年11月1日(日)13:00〜11月10日(火)18:00/出願書類の郵送 11月1日〜11月10日 消印有効(海外からは出願期間内に必着) |
| 試験日・会場 | 2026年12月17日(木)・12月18日(金)/八王子キャンパス。志願者が多い場合は12月19日(土)にも実施(事前に大学WEBサイトで指示) |
| 時間割 | 小論文 12月17日 10:00〜11:30(全学科共通)/面接は17日13:00〜16:00と18日のどちらか——版画専攻だけ2日にまたがる指定になっています |
| 提出作品 | ①ポートフォリオ1冊(A4)と②作品写真5点(A4プリント)は出願時に郵送/③作品5点以上10点以内は面接日に持参 |
| 出願資格 | 大学卒業/大学に2年次以上在学し62単位以上修得(卒業要件に限る)/短期大学卒業/高等専門学校卒業/専修学校の専門課程修了/高等学校専攻科修了/外国の大学・短期大学の卒業者ほか、計9区分。2027年3月31日までの見込みを含みます |
| 検定料 | 35,000円(別途、支払手数料990円)。支払い後は入試種別・専攻の変更も取り消しもできません |
| 合格発表 | 2026年12月24日(木)13:00〜12月31日(木)——WEB出願サイトのマイページのみ。期間外は見られず、電話・メールでの合否確認には応じないと明記されています |
| 入学手続 | 期限は2027年1月12日(火)。補欠の繰り上がり連絡は2027年1月14日〜3月31日に随時 |
| 併願 | 複数の学科・専攻・コースには出願できません(学内併願は不可) |
| 単位認定 | 原則62単位を一括認定。加えて入学前の学修成果に応じて12単位までの個別認定(国内の大学・短期大学で修得した単位が対象) |
出典: 多摩美術大学「2027年度 3年次編入学選抜 学生募集要項」。日程・条件は年度によって変わります。出願前に必ず大学公式サイトで最新の学生募集要項を確認してください。
2027年4月から専攻名が変わる
多摩美術大学は2026年4月3日に、2027年4月より絵画学科版画専攻を「版画・プリントメディア専攻」に名称変更すると告知しました。大学院についても、2027年度入学生から「美術研究科絵画専攻 版画・プリントメディア研究領域」になります。
2027年度の3年次編入学選抜で合格した人は、2027年4月入学です。つまり新しい名称の専攻に入学します。2026年度以前から在学している学生は「版画専攻」のまま変わりません。
大学が挙げている理由は、版画の実態と名前のずれです。今日の版画は木版画や銅版画といった伝統技法にとどまらず、写真、デジタル、アートブック、グラフィックデザインまで広がっているのに、「版画」という語から一般に想像される範囲が狭い——その差を埋めるための改称だと説明されています。
ややこしいのは、2027年度の募集要項の表記が「絵画学科版画専攻」のままだという点です。要項が作られた時点の名称だからで、同じ専攻を指しています。出願サイトで専攻を選ぶときや、志望理由書に専攻名を書くときは、要項の表記に合わせておけば問題ありません。
もう1つ紛らわしいのが、大学の「入試の変更点」ページにある2028年度の予告です。そこに出てくる「絵画学科版画・プリントメディア専攻」の変更は総合型選抜の試験内容についてのもので、編入学選抜の話ではありません。区分を取り違えないでください。
提出作品がこの試験の本体
版画専攻の提出物は3種類あり、提出のタイミングが2つに分かれています。ここを読み違えると、そもそも受験できません。要項には「指定された提出期日までに提出物を提出できない場合は失格となり、試験を受けることはできません」と書かれています。
| ①ポートフォリオ 1冊 出願時に郵送 | A4サイズ。ファイル、冊子など形式は自由です。作品の写真・活動記録などをまとめます |
|---|---|
| ②作品写真 5点 出願時に郵送 | 面接日に持参する作品から5点を選び、A4でプリントしたものを提出します。A4用紙1枚につき1作品で、氏名と作品タイトルも記載します |
| ③作品 5点以上10点以内 面接日に持参 | 版画、写真、映像、絵画、ドローイング、立体など表現メディアは自由。版画が未経験の場合は、得意とするメディアによる作品のみでも構わないと明記されています。サイズは面接当日に本人が持参できる大きさ。組作品は1点として扱ってかまいません。ドローイングブック、写真集、アートブックなども作品1点として提出できます |
②と③はつながっています。作品写真として出す5点は「持参する作品から選ぶ」ものなので、出願する11月上旬の時点で、12月に持っていく作品の全体像がもう決まっていなければなりません。出願してから残りを作る、という順番にはできない設計です。
作品に付ける書類が3つある
要項の「提出作品等」には、作品そのもの以外に守るべき手続きが並んでいます。どれも出願書類の一部なので、抜けると出願が成立しません。
- 提出作品内容記載用紙(要項24ページの所定用紙)——提出物が自己の作品であることを、出身大学等の主任教授または担当教員等に証明してもらう用紙です。直筆で記入します。他人に記入を依頼する書類なので、いちばん日数がかかります
- 提出作品用ラベル(要項30ページ)——すべての提出作品に、1点につき1枚付けます
- 履歴書・志望理由書(いずれも所定用紙)——WEB出願とは別に、紙で郵送します
版画専攻には、他の専攻にない扱いが1つあります。要項には「出願時の提出物は事由のいかんを問わず返却しません」と書かれていますが、そのあとに「ただし、版画専攻のポートフォリオのみ返却します」と続きます。出願時に郵送するポートフォリオは、版画専攻に限り手元に戻ってきます。
ただし作品写真5点は返却の対象に入っていません。ポートフォリオを他大学の出願にも使う予定があるなら、日程の重なりを先に確認しておいてください。
面接日が2日のどちらかになる
これは版画専攻だけの事情です。要項の入学試験日程表を見ると、日本画専攻・油画専攻・彫刻学科・工芸学科などの面接は「試験初日に指示」の欄にまとまっているのに対し、版画専攻だけは12月17日13:00〜16:00の欄と12月18日の欄の両方に「面接(注)」と入り、注記に「17日、18日のどちらかで実施します」と書かれています。
作品③の提出日は「面接日」です。つまり、面接が12月17日の午後に割り当てられる可能性がある以上、作品5〜10点は初日から持ち運べる状態にしておく必要があります。提出の日時・場所について別途指示がある場合は、受験票の印刷開始日(2026年12月10日13時)以降にマイページで案内されると要項に書かれているので、そこを必ず確認してください。
あわせて、2日目が空いている前提で予定を組まないこと。さらに志願者が多い場合は12月19日(土)にも試験が実施されます。実質的に3日間を空けておく必要があります。
試験科目は小論文と面接だけ
2027年度の選考方法は、学科によって2つに分かれます。
| 小論文+面接+提出資料 | 絵画学科(日本画・油画・版画)、彫刻学科、工芸学科、情報デザイン学科、統合デザイン学科 |
|---|---|
| 小論文+専門試験+面接+提出資料 | グラフィックデザイン学科、生産デザイン学科、建築・環境デザイン学科、芸術学科、演劇舞踊デザイン学科 |
版画専攻は上の行です。鉛筆デッサンやデザインといった実技は課されません。実技があるのは下の行の学科で、その中身も鉛筆デッサン、デザイン、身体表現、小論文(芸術学科の専門試験)と学科ごとに違います。
小論文
12月17日10:00〜11:30の90分。全学科共通の時間帯に一斉に実施されます。問題は日本語で出題され、解答も日本語で記述します。辞書は使用できません(語学辞書の持ち込みが認められているのは芸術学科の専門試験だけです)。
持参用具は鉛筆(黒、HBまたはB)、プラスチック製の消しゴム、鉛筆削りと指定されています。試験場に時計はありません。必要なら各自で持参しますが、携帯電話やスマートウォッチ、計算・辞書・通信・撮影・アラーム機能のある時計は使えません。秒針音の大きな時計も使用できない場合があります。
小論文の採点基準は、要項に全学科共通で示されています。
- 文の構成が整っており、考えを的確にまとめ、小論文の体裁が整っているか
- 美術・デザインに対する興味・関心が高いか
- 大学における教養教育を修得するうえで3年次に相当する能力を有しているか
- 出題に対して真摯に向き合っているか
- 独創的で創造性にあふれているか
「小論文の体裁が整っているか」が最初に来ている点は見落とさないでください。作品で語れることと、90分で日本語の文章に構成できることは別の能力です。要項の入試コンセプトにも、小論文と面接は「『美術に対する考え方』および『大学の教養課程修了程度の学力』をはかるため」に課していると書かれています。
なお多摩美術大学は、入試問題集(デジタルパンフレット)に3年次編入学選抜の入試問題を収録して公開しています。大学公式の過去問題(参考作品集)のページから年度別に確認できます。著作権の観点から、この記事に設問そのものは記載していません。
面接——大学が見ているものは公表されている
版画専攻の面接の採点基準は、要項に専攻別で明記されています。他専攻とは違う項目が並んでいるので、そのまま準備の指針になります。
| 基礎的な表現力 | 作品と説明の両方で、自分の表現を成立させられているか |
|---|---|
| 制作意欲 | 継続して作り続けているか |
| 独自の視点 | 他と同じではない見方を持っているか |
| 版画を志望する理由 | なぜこの専攻なのかが説明できるか |
| 本学への進学目的 | 多摩美術大学で何をするのかが明確か |
| 本学科の課題への適応力 | 入学後のカリキュラムに乗れるか |
出典: 多摩美術大学「2027年度 3年次編入学選抜 学生募集要項」採点基準(17ページ)。
さらに多摩美術大学は、年度ごとに「3年次編入学選抜 出題の狙い・意図・採点のポイント」を公開しています。2026年度版の版画専攻の欄には、面接が提出作品やポートフォリオを前にした専任教員との質疑応答として行われることが書かれ、評価の観点としてポートフォリオ自体の完成度、志望動機の明確さと学業・制作への意欲、持参した作品をもとに自分の考えを説得力をもって述べられるか、入学後の研究に展望を持ち、その実現に何が必要かを把握しているかが挙げられています(外国人受験生については日本語で質問を理解し的確に返答できるかも見られます)。
ここから読み取れることが2つあります。
1つ目は、ポートフォリオが「作品の入れ物」ではなく、それ自体が評価対象だということです。「完成度=作品とともにポートフォリオ自体に完成度があるか」と書かれています。中身の作品が良ければ体裁は問わない、という試験ではありません。
2つ目は、入学後の話を具体的に求められていることです。「入学後の研究に展望をもち、その実現に何が必要であるか把握しているか」は、志望理由書と面接の両方で問われる部分です。専攻の設備・カリキュラム・工房の構成を調べたうえで、自分の制作に何が要るのかを言えるようにしておくと、ここで差が出ます。
公式の入試結果——4年分の実数
倍率は非公表ではありません。多摩美術大学は入試データ結果資料として、3年次編入学選抜の学科・専攻別に志願者数・受験者数・合格者数・入学者数を公開しています。受験者数の列があるのは、編入試験の資料としては珍しい部類です。
| 年度 | 志願者/受験者/合格者/入学者(絵画学科版画専攻) |
|---|---|
| 2026年度 | 4名/3名/2名/2名 |
| 2025年度 | 9名/8名/0名/0名 |
| 2024年度 | 2名/2名/1名/1名 |
| 2023年度 | 4名/3名/2名/2名 |
志願者数の推移だけを並べると次のようになります。
出典: 多摩美術大学「美術学部 外国人留学生/帰国生/3年次編入学選抜 結果資料」(2023〜2026年度)。年度は入学年度で、たとえば2026年度は2025年12月に実施された試験の結果です。
この数字を倍率という指標にすることはできません。志願者が1桁で、2025年度は志願9名・受験8名で合格者が0名です。母数がこの規模だと1人の増減で数字が倍以上動きますし、合格者が0の年があるかぎり割り算そのものが成り立ちません。
読み取るべきなのは別のことです。募集人員が「若干名」であるということは、水準に届かなければ合格を出さないということです。志願者が少ないから通りやすい試験ではありません。逆に、2023年度・2026年度のように志願4名で2名が合格している年もあります。他の受験生の人数より、自分の作品とポートフォリオが基準を超えているかどうかで決まる試験だと考えるほうが実態に近くなります。
参考までに、3年次編入学選抜の全学科合計は、2023年度が志願103名・受験70名・合格24名、2024年度が志願98名・受験67名・合格21名、2025年度が志願141名・受験108名・合格19名、2026年度が志願134名・受験100名・合格20名です。全体でも毎年20名前後しか合格していません。
数字を見るときの注意。同じPDFには「外国人留学生選抜」と「帰国生」の表も入っています。外国人留学生選抜の版画専攻は毎年30名以上が志願しており、桁が違います。3年次編入の表と取り違えないでください。
出願までの実務
出願はWEB登録・検定料の支払い・書類の郵送の3段階で、すべて11月1日から10日までの10日間に収まっています。期間が短いぶん、事前準備で決まります。
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2026年9月16日まで
該当する人だけ、出願資格の確認を受ける。大学が指定する出願資格確認フォームでの確認が必要なのは、高等学校専攻科を修了して出願する人と外国の4年制大学に在学中で出願する人です(このほか建築・環境デザイン学科と芸術学科の志望者は全員が対象ですが、版画専攻は含まれません)。確認を行わずに出願した場合は取り消しになります。出願期間の1か月半前に締め切る第一関門です。(出典: 多摩美術大学「2027 3年次編入学選抜 学生募集要項」要項PDF P.5、出願資格確認フォーム form.run)
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2026年10月まで
証明書と作品の証明用紙を手配する。出願資格を証明する書類(卒業見込証明書・成績証明書など)は2026年4月以降に発行されたものが必要です。大学に在学中で出願する場合は在学証明書・成績証明書・履修科目証明書がそろい、成績証明書には卒業所要単位と修得単位数の記載が要ります。あわせて、提出作品内容記載用紙に出身校の教員の証明をもらいます。他人に依頼する書類なので、いちばん早く動き出してください。受験上の配慮が必要な場合の申請期限は10月5日、書類提出期限は10月23日です。
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2026年11月1日〜10日
WEB出願登録と検定料の支払い(11月1日13:00〜11月10日18:00)。顔写真はVGA(640×480ピクセル)以上のJPEGで、加工したものは認められません。登録を完了すると内容の変更も取り消しもできません。検定料35,000円(手数料990円別途)はコンビニ・金融機関ATM(Pay-easy)・クレジットカードから選びます。支払いが完了して初めて出願登録が確定し、以降は入試種別・専攻を変更できません。
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2026年11月1日〜10日
出願書類とポートフォリオ・作品写真を郵送する(消印有効)。検定料の支払い後にマイページから志願票と宛名ラベルを印刷し、角2サイズ以上の封筒に貼って、簡易書留・速達で郵送します。同封するのは志願票/提出作品内容記載用紙/履歴書/志望理由書/出願書類チェック用紙/出願資格を証明する書類/ポートフォリオ1冊と作品写真5点です。海外から送る場合は11月10日必着で、消印有効ではありません。
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2026年12月10日〜
受験票を自分で印刷する(13:00〜)。マイページで受験票と当日の案内文を確認します。試験場や集合時間の詳細、作品の提出日時・場所についての別途指示もここに出ます。受験票を持参しないと試験場に入れません。
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2026年12月17日・18日
試験当日。会場は八王子キャンパス(橋本駅北口6番乗り場から神奈川中央交通バスで約8分)。試験開始30分前までに入構し、小論文の試験場には8:30以降・開始45分前から入場できます。1科目でも受けないと失格で、遅刻は開始後30分以内のみ受験が認められます。昼食は持参してください——キャンパス内で買えず、外に出ることもできません。作品5〜10点を持参します。
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2026年12月24日〜2027年1月12日
合格発表と入学手続。12月24日13:00から12月31日までマイページで合否を確認します(期間外は見られません)。入学手続期限は2027年1月12日で、学費などの納入金の振込と手続書類の郵送(消印有効)を済ませます。補欠だった場合の繰り上がり連絡は2027年1月14日から3月31日まで随時です。
費用と単位認定
検定料は35,000円(別途手数料990円)です。学費については、2027年度の額が未定のため、要項には2026年度の額が参考として掲載されています。版画専攻の欄は次のとおりです。
| 入学時納入 | 1,145,500円 |
|---|---|
| 9月納入 | 842,500円 |
| 初年度合計 | 1,988,000円 |
| 内訳 | 入学金230,000円(入学時のみ)/授業料1,247,000円/施設費350,000円/維持費50,000円/実習費38,000円/私用材料等一括購入預り金43,000円/校友会費30,000円(入学時のみ終身会費・代理徴収) |
出典: 多摩美術大学「2027年度 3年次編入学選抜 学生募集要項」学費(19ページ)。これは2026年度の額です。2027年度の学費は大学公式サイトで確認してください。在学中の学費は入学時の額による一定方式と記載されています。
絵画学科の3専攻を並べると、初年度合計は日本画専攻2,015,000円、油画専攻2,010,000円、版画専攻1,988,000円です。差は実習費と材料費の預り金から出ています。なお入学手続を完了したあとに入学を辞退する場合は、2027年3月23日までにマイページで辞退の手続きをすれば、入学金を除く納入金が4月中旬に返金されると記載されています。
単位認定は62単位の一括+12単位まで
編入学前に修得した単位は、原則として62単位が一括認定されます。さらに個人の入学前の学修成果に応じて、12単位までの個別認定が加わります。個別認定の対象は日本国内の大学もしくは短期大学で修得した単位です。教職課程・学芸員課程の専門科目を修得している場合は、一括認定の62単位とは別に科目ごとに認定される場合があります。
外国語の単位について、絵画学科には要項に記載がありません。要項の「編入学前の既修得単位認定について」には学科ごとの推奨が並んでいますが、そこに挙がっているのは工芸学科・生産デザイン学科・建築環境デザイン学科(同一語種で4単位)、グラフィックデザイン学科(英語4単位)、情報デザイン学科(英語6単位)、統合デザイン学科・演劇舞踊デザイン学科(同一語種で4単位以上)、そして芸術学科(外国語6単位を推奨、うち4単位は必須要件)です。絵画学科と彫刻学科は記載がありません。
記載がないことと、卒業までに外国語が不要であることは別です。入学後の卒業要件は入学後のオリエンテーション等で説明されると要項に書かれています。判断が要る場合は大学の入試課に確認してください。
併願をどう考えるか
多摩美術大学の中では併願できません。要項の募集人員の欄に「複数の学科・専攻・コースに出願できません」と注記されています。全学科が同じ日程で、小論文も全学科共通の時間帯に実施されるので、そもそも2つ受けられない設計です。検定料を払った後は専攻の変更もできません。
他大学との組み合わせを考えるとき、版画専攻の日程は12月17日・18日(+予備日19日)という位置にあります。国公立大学の編入試験の多くは夏から秋にかけて実施されるので、日程そのものは重なりにくい時期です。ただし美術系の場合、日程より先に作品とポートフォリオを何校分そろえられるかが制約になります。
版画専攻の作品は面接日に持参して試験終了後に持ち帰る形なので、同じ作品を別の大学に回すこと自体はできます。一方で出願時に郵送するポートフォリオと作品写真5点は、出願期間中は手元にありません。版画専攻に限ってポートフォリオは返却されますが、戻る時期は要項に書かれていないため、併願先の出願時期と重なるなら別冊を用意しておくのが確実です。
同じ多摩美術大学の他学科・他専攻の選考方法と提出物は多摩美術大学美術学部の編入試験対策に、同じ絵画学科の日本画専攻は多摩美術大学絵画学科日本画専攻の編入試験にまとめています。美術系のもう一方の選択肢としては武蔵野美術大学造形学部の編入試験対策もあわせて確認してください。
合格までの進め方
試験日から逆算すると、山は作品制作と11月上旬の出願の2つです。作品は出願の時点でほぼ完成している必要があるため、実質の締切は11月ではなく10月だと考えてください。
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試験の6か月前(2026年6月ごろ)
提出する10点の構成を決めます。5点以上10点以内という枠の中で、何をどう並べるかが評価の一部になります。版画が未経験でも得意なメディアだけで出せますが、「版画を志望する理由」が採点基準に入っているので、いまの制作と版画・プリントメディアのどこがつながるのかを言葉にしておきます。あわせて専攻の工房構成やカリキュラムを調べ、入学後に何をしたいのかの輪郭を作ります。
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2026年7月〜9月
作品を仕上げ、並行して小論文の練習を始めます。小論文は90分で日本語の文章を構成する試験で、採点基準の1番目が「小論文の体裁が整っているか」です。制作と同じ熱量で文章を書く時間を確保してください。美術・デザインへの関心の高さも基準に挙がっているので、展覧会や作家について自分の言葉で書けるようにしておくと材料が増えます。
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2026年9月〜10月
ポートフォリオを組み、証明書と証明用紙を手配します。ポートフォリオはA4で形式自由ですが、それ自体の完成度が評価対象だと大学が公表しています。作品の写真の質、順番、説明の付け方まで作り込みます。同時に、出身校の教員に提出作品内容記載用紙の証明を依頼し、証明書類(2026年4月以降発行)を取り寄せます。ここで日数を失う人が多いところです。
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2026年10月下旬
作品写真5点を作ります。持参する作品から5点を選び、A4に1作品ずつプリントし、氏名と作品タイトルを入れます。この5点が、審査員が最初に見る自分の作品になります。撮影と印刷のやり直しが利くよう、出願日ぎりぎりに始めないでください。志望理由書もこの時期に書き上げ、面接で話す内容と食い違わないようにしておきます。
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2026年11月1日〜10日
出願します。WEB登録・検定料の支払い・書類とポートフォリオ・作品写真の郵送を、10日間の中で終わらせます。登録完了後は変更も取り消しもできません。郵送は簡易書留・速達で、締切日消印有効です。
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2026年11月〜12月
面接の準備と小論文の仕上げをします。面接は提出作品とポートフォリオを前にした質疑応答です。1点ずつについて、制作意図・使った技法・苦労した点を、聞かれてすぐ答えられるようにしておきます。入学後の研究の展望と、そのために何が必要かを把握しているかも評価の観点として公表されているので、専攻の設備と自分の計画を結びつけて話せる状態にします。
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2026年12月10日〜
受験票を印刷し、当日の指示を確認します。作品の提出日時・場所に別途指示が出ることがあります。面接が17日になる可能性があるので、作品は初日から運べる形にしておきます。作品の運搬手段(電車で持てるか、車が要るか)も、この段階で必ず一度試しておいてください。
よくある質問
多摩美術大学絵画学科版画専攻の編入試験はいつ実施されますか?
2027年度(2027年4月入学)の3年次編入学選抜は、2026年12月17日(木)と12月18日(金)の2日間で実施されます。志願者が多い場合は12月19日(土)にも実施され、その場合は事前に大学WEBサイトで指示があります。小論文は12月17日の10時から11時30分で全学科共通です。面接は版画専攻だけ「17日、18日のどちらかで実施します」と要項に書かれており、どちらになるかは試験初日に指示されます。出願はWEB登録と検定料の支払いが2026年11月1日13時から11月10日18時まで、出願書類の郵送が11月1日から11月10日消印有効です。合格発表は12月24日13時から12月31日まで、入学手続期限は2027年1月12日です。
実技試験はありますか?
絵画学科版画専攻には実技の専門試験がありません。要項の選考方法には「小論文、面接、提出資料等を総合して選考します」と書かれており、専門試験が課されるのはグラフィックデザイン学科、生産デザイン学科、建築・環境デザイン学科、芸術学科、演劇舞踊デザイン学科です。ただし実技がない代わりに、作品5点以上10点以内とポートフォリオ、作品写真5点の提出が求められます。当日その場で描く力ではなく、これまでに作ってきたものの蓄積で評価される仕組みだと考えてください。
何を提出すればよいですか?
3種類あります。1つ目はポートフォリオ1冊で、A4サイズ、ファイルや冊子など形式は自由、作品の写真や活動記録をまとめます。2つ目は作品写真5点で、持参する作品から5点を選びA4でプリントし、1枚に1作品、氏名と作品タイトルを記載します。この2つは出願時に出願書類と同封して郵送します。3つ目は作品5点以上10点以内で、面接日に本人が持参します。版画、写真、映像、絵画、ドローイング、立体など表現メディアは自由で、組作品は1点として扱ってかまいません。ドローイングブックや写真集、アートブックも作品1点として提出できます。作品には1点につき1枚の提出作品用ラベルを付け、自己の作品であることを出身大学等の主任教授または担当教員等に証明してもらう必要があります。
版画をやったことがなくても出願できますか?
できます。要項の提出作品の欄に「版画が未経験の場合は、得意とするメディアによる作品のみでも構いません」と明記されています。提出する作品のメディアは版画、写真、映像、絵画、ドローイング、立体など自由です。ただし面接の採点基準には「版画を志望する理由があるか」が挙げられているので、なぜこの専攻なのかを自分の制作と結びつけて説明できる状態にしておく必要があります。専攻自体も、伝統的な版種に加えて写真、デジタル、アートブック、グラフィックデザインまでを扱う構成になっています。
倍率は公表されていますか?
公表されています。多摩美術大学は入試データ結果資料として、3年次編入学選抜の学科・専攻別に志願者数・受験者数・合格者数・入学者数を公開しています。絵画学科版画専攻は、2023年度が志願4名・受験3名・合格2名、2024年度が志願2名・受験2名・合格1名、2025年度が志願9名・受験8名・合格0名、2026年度が志願4名・受験3名・合格2名です。ただし志願者が1桁で、合格者が1名も出なかった年もあるため、この数字を倍率という指標にすることはできません。読み取れるのは、募集人員が「若干名」であるとおり、水準に届かなければ合格が出ない試験だということです。
2027年4月から専攻名が変わると聞きました。
変わります。多摩美術大学は2026年4月3日に、2027年4月より絵画学科版画専攻を「版画・プリントメディア専攻」に名称変更すると告知しました。2027年度の3年次編入学選抜で合格した人は2027年4月入学なので、新しい名称の専攻に入学することになります。2026年度以前から在学している学生は「版画専攻」のままです。大学院についても2027年度入学生から「美術研究科絵画専攻 版画・プリントメディア研究領域」に変わります。2027年度の募集要項は作成時点の名称である「絵画学科版画専攻」で表記されていますが、同じ専攻です。
他の学科や専攻と併願できますか?
できません。2027年度の募集要項の募集人員の欄に「複数の学科・専攻・コースに出願できません」と注記されています。多摩美術大学の3年次編入学選抜は全学科が同じ日程で、小論文も全学科共通の時間に実施されるため、学内で2つの専攻を受けることはできない設計です。検定料の支払いが完了すると、出願した入試種別や専攻の変更も取り消しもできません。出願登録の前に専攻を決めきる必要があります。
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この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。募集専攻・入学年次・出願資格・日程・提出作品・採点基準・費用・単位認定は、多摩美術大学が公表する「2027年度 3年次編入学選抜 学生募集要項」に、志願者数・受験者数・合格者数・入学者数は「美術学部 外国人留学生/帰国生/3年次編入学選抜 結果資料」(2023〜2026年度)に、面接で評価される観点は「3年次編入学選抜 出題の狙い・意図・採点のポイント」(2026年度)に、専攻名の変更は大学公式の告知にもとづいて記載しています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026年9月6日

