東北大学工学部の編入試験対策|学校推薦・一般選抜の違いと合格ロードマップ
結論:東北大学工学部の編入試験はこんな試験
東北大学工学部の3年次編入試験は、学校推薦特別選抜と一般選抜という性格の異なる2つのルートがあるのが最大の特徴です。学校推薦特別選抜は出身校での成績が上位5%程度以内であることが条件で、6月上旬に口頭試問と面接だけで合否が決まり、TOEIC・TOEFLの提出も不要です。ただし合格したら必ず東北大学へ入学することを確約しなければならず、辞退はできません。一般選抜は成績条件がない代わりに、8月に共通科目(数学の筆記+英語外部試験のスコア)・専門関連科目・面接が課され、化学・バイオ工学科では筆記試験(無機・物理化学/有機化学/生物化学/化学工学から2問選択)が加わります。募集はいずれも学科・コースごとに「若干人」で、大学が公表している直近2年の合格者数(高専等・全学科合計)は36〜37名でした。この記事では、大学公表の募集要項と、オンライン編入学院に寄せられた化学・バイオ工学科合格者の学習記録をもとに、2つの選抜ルートの違いと対策の考え方を整理します。
出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。
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試験概要(最新要項データ)
2027年度令和9年度(2027年度・2027年4月入学)の募集要項にもとづくデータです(要項の公表は2026年1月。その後2026年1月21日・5月22日に一部修正されています)。この節は毎年の要項公表に合わせて更新されます(更新日: 2026-09-06)。
試験日
試験日
(学科ごと)
| 学校推薦特別選抜 出願期間 | 2026年4月21日〜4月28日 |
|---|---|
| 学校推薦特別選抜 試験日・合格発表 | 試験: 2026年6月7日(日)9時30分〜/合格発表: 2026年6月16日(火) |
| 一般選抜 出願期間 | 2026年6月29日〜7月3日(外国人学生・帰国生徒は6月22日〜7月3日) |
| 一般選抜 試験日・合格発表 | 試験: 2026年8月18日(火・共通科目「数学」10:00〜11:20)・19日(水・専門関連科目と面接)/合格発表: 2026年8月24日(月) |
| 出願資格(高専等) | 学校推薦特別選抜: 高専卒業(見込含む)または短期大学(工学系)卒業(見込含む)で、最終学年前年次(卒業者は最終学年次)の成績が上位5%程度以内、出身校長が推薦できる者。合格した場合は必ず入学することを確約 一般選抜: 高専卒業(見込含む)または短期大学(工学系)卒業(見込含む)。成績上位要件・推薦・入学確約は不要 |
| 英語の扱い | 個別の筆記試験はなく、TOEFL TestまたはTOEIC Listening&Reading Testのスコアを利用。提出が必要なのは一般選抜のみ(学校推薦特別選抜は提出書類に含まれない)。スコアは入学試験実施日から過去2年以内に受験したものに限る。TOEFLは自宅受験のHome Editionも認められる一方、ITP・IPなどの団体試験は原則不可。TOEICは日本国内の公開テストの場合、デジタル公式認定証のみ受理され、紙の証明書は受け付けられない |
| 入学時期・在学年限 | 2027年4月入学(3年次編入)。卒業までの在学年限は2年以上4年以内、出身校で修得した単位は20単位を上限に認定 |
| 大学納付金 | 検定料30,000円/入学料282,000円(予定額)/前期授業料267,900円(年額535,800円・予定額) |
出願書類の詳細・学科ごとの選抜方法の全文・入試区分ごとの提出物は必ず東北大学工学部が公表する最新の募集要項(大学公式サイト「東北大学 工学部 編入学試験」で検索)で確認してください。本記事は学習計画づくりのための参考情報です。
科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。
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学科・コース別選抜方法の違い
東北大学工学部の専門関連科目は、学科・コースと選抜区分によって「口頭試問」「筆記試験」「在学中の成績のみ」の3パターンに分かれます。志望する学科・コースでどの形式が課されるかによって、対策のやり方がまったく変わるため、最初に必ず確認してください。
| 学科・コース | 学校推薦特別選抜 (試験内容) | 一般選抜 (専門関連科目) |
|---|---|---|
| 機械知能・航空工学科 | 口頭試問+面接 | 在学中の成績で判定 |
| 電気情報物理工学科 | 口頭試問+面接 | 在学中の成績で判定 |
| 化学・バイオ工学科 | 口頭試問+面接 | 筆記試験+在学中の成績 |
| 材料科学総合学科 | 口頭試問+面接 | 口頭試問+在学中の成績 |
| 建築・社会環境工学科 (土木関係3コース) | 口頭試問+面接 | 口頭試問+在学中の成績 |
| 建築・社会環境工学科 (建築関係2コース) | 口頭試問+面接 | 口頭試問+在学中の成績 |
機械知能・航空工学科は機械関係5コース・量子サイエンスコース・エネルギー環境コース、電気情報物理工学科は電気・情報関係5コース・応用物理学コースをまとめて表記しています。学校推薦特別選抜の口頭試問は学科ごとに「機械知能・航空工学」「電気情報物理工学」「化学・バイオに関連する科目等」「化学・物理・物理化学・材料物性・材料力学」「土木工学に関連する科目等」「都市・建築学に必要な基礎知識」の基礎知識が問われます。化学・バイオ工学科の一般選抜の筆記試験は、無機・物理化学/有機化学/生物化学/化学工学の4科目から2問選択です。
いずれの区分・学科でも面接は全学科共通で実施されます。加えて一般選抜では全学科・コース共通で共通科目「数学」の筆記試験(8月18日・80分)と英語外部試験のスコア提出が課されます。学校推薦特別選抜にはこの共通科目がありません。つまり「筆記の数学に自信がない」「TOEIC・TOEFLのスコアがまだない」場合でも、出身校の成績が上位5%程度に入っていれば、学校推薦特別選抜という選択肢があるということです。
難易度・合格者数(大学公表データ)
東北大学工学部は募集要項の「参考資料」として過去の合格者数を公表しています。ただし志願者数・受験者数は公表されていないため、実質倍率(受験者数÷合格者数)は算出できません。ここでは公表されている合格者数(高専等・全学科合計)をそのまま紹介します(出典: 東北大学工学部 令和9年度(2027年度)3年次編入学試験学生募集要項「参考資料 過去の合格者数」)。
| 年度 | 学校推薦特別選抜(高専等) | 一般選抜(高専等) | 合計 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度(2025年度) | 24名 | 13名 | 37名 |
| 令和8年度(2026年度) | 20名 | 16名 | 36名 |
この2年分のデータから読み取れる点は次のとおりです。
- 学科別の内訳は非公表です。5学科・複数コースの合計で年間36〜37名という規模感の把握にとどめてください。
- 2年間とも学校推薦特別選抜の合格者数が一般選抜を上回っています(令和7年度24名対13名、令和8年度20名対16名)。出身校での成績上位5%以内という条件を満たせるなら、学校推薦特別選抜は現実的な選択肢です。
- オンライン編入学院に届いた合格者の体験談では、化学・バイオ工学科の学校推薦特別選抜を「受験者5名」と記憶している例がありました。これは合格者の記憶にもとづく参考値で、大学公表の受験者数ではありません。
より古い年度(令和元〜3年度)の要項には「合格者数(志願者数)」の形式で高専等32〜38名(志願69〜89名)という記載がありましたが、当時は学校推薦特別選抜・一般選抜の区分がなく現行制度と選抜方法が異なるため、直接の比較はしていません。
出願手続きの実務(チェックリスト)
学校推薦特別選抜と一般選抜は出願時期がまったく異なるため、どちらを目指すかで準備のタイムラインが変わります。要項データをもとに、逆算した準備リストをまとめます。
- 出願前年の秋〜年明け: 学校推薦特別選抜を検討するなら、出身校の成績(最終学年前年次まで)が上位5%程度以内に入っているか担任・進路担当に確認し、推薦してもらえるか早めに相談する。
- 一般選抜を受ける場合: TOEFL TestまたはTOEIC Listening&Reading Testを受験する。スコアは入学試験実施日から過去2年以内のものに限られるため、逆算して受験時期を決める(学校推薦特別選抜では不要)。
- 出願1〜2か月前: 卒業(見込)証明書・成績証明書・調査書(本学部所定用紙)・志願理由書・活動報告書など、発行に時間がかかる書類の準備を始める。学校推薦特別選抜では学校長の推薦書も必要。
- 出願受付期間: 学校推薦特別選抜は4月21日〜28日、一般選抜は6月29日〜7月3日(いずれも令和8年〈2026年〉)。TAOシステム(The Admissions Office)でのオンライン出願登録に加え、検定料の振込・証明書類の速達簡易書留郵送が必要。オンライン登録と検定料納入だけでは出願完了にならない点に注意。
- 試験当日: 学校推薦特別選抜は6月7日、一般選抜は8月18日〜19日。会場はいずれも東北大学工学部構内。
出願書類の様式・提出方法・部数は年度ごとに変わる可能性があります。必ず東北大学が公表する最新の募集要項で確認してください。
併願戦略
オンライン編入学院に届いた合格者の実例に、広島大学工学部第三類(一般編入)と東北大学工学部化学・バイオ工学科(学校推薦特別選抜)の両方に合格したケースがあります。この合格者は広島大学(受験者約30名・記憶ベースの倍率3.0倍)と東北大学(受験者5名・記憶ベースの倍率1.7倍)の両方に合格し、最終的に東北大学へ入学、広島大学は辞退しました。併願の可否を考えるうえで押さえておきたいポイントは次の2つです。
- 学校推薦特別選抜は「入学の確約」が出願資格に含まれます。合格したら必ず東北大学に入学しなければならないため、学校推薦特別選抜で出願する場合は東北大学が第一志望であることが前提です。他大学を「保険」として同時に受けること自体は妨げられませんが、東北大学に受かった時点でそちらは辞退することになります。
- 学校推薦特別選抜(6月上旬)は一般選抜(8月)より早く実施されます。他大学の編入試験の多くは夏以降に実施されるため、6月時点で学校推薦特別選抜の結果を先に確保できれば、その後の対策や併願校の選択に余裕が生まれます。逆に学校推薦特別選抜の対象にならない(成績条件を満たさない)場合は、一般選抜での挑戦か、広島大学工学部など他の国立大学工学部との併願を検討することになります。
出題傾向と対策の考え方
東北大学工学部の専門関連科目は口頭試問が中心の学科が多く、筆記試験があるのは一般選抜の化学・バイオ工学科(専門科目)と、全学科共通の一般選抜「数学」だけです。したがって出題傾向は「筆記対策が必要な科目」と「口頭試問対策が必要な学科」で分けて考えます(著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません)。
共通科目「数学」(一般選抜・全学科共通)
オンライン編入学院の過去問分析では、2025年度入学者選抜(2024年実施・一般選抜)の共通科目「数学」は、大問3題構成で次の分野から出題されていました。
- 線形代数: 余因子行列と逆行列の関係、行列式の計算、行列の固有値と対角化、線形変換による図形の像
- ベクトル解析・多変数関数: 変数変換のヤコビアン、重積分、ベクトル場の発散・回転、曲面と平面の交線に沿った線積分
- 常微分方程式: 同次形(置き換えて解く形)・定数係数線形微分方程式の求解
線形代数(行列の基本演算から固有値・対角化まで)とベクトル解析(発散・回転・線積分)を中心に、微分方程式と重積分が加わる構成です。東北大学工学部が公表している出題意図でも、直近の2年度分がいずれも「問題Ⅰは線形代数、問題Ⅱは微積分、問題Ⅲはベクトル解析の標準的な問題」と説明されており、この3本柱は安定しています。学習は、線形代数と微分積分の基礎を固めたうえで、ベクトル解析(grad・div・rot、線積分・面積分)を重点的に演習するのが効率的です。下の参考書カードにある「編入数学徹底研究」はこの範囲を広くカバーしています。
化学・バイオ工学科の専門科目
一般選抜では、無機・物理化学/有機化学/生物化学/化学工学の4科目から1問ずつ出題される計4問のうち2問を選択して解答する筆記試験です。学校推薦特別選抜では筆記試験がなく、口頭試問(化学・バイオに関連する科目等の基礎知識)と面接のみで判定されます。オンライン編入学院に届いた合格者(高専・化学・バイオ工学系の学科出身)の体験談によると、学校推薦特別選抜の口頭試問では、有機化学・無機化学・物理化学の順に基礎的な質問がされ、黒板を使って答える場面もあったとのことです。面接(志望動機面接)は面接官5人・所要時間15分程度で、志望動機や出身校で頑張ったこと、卒業後の進路などが一般的な質問として聞かれています。この合格者は、有機化学演習・無機化学演習の問題集を3周、化学熱力学の理論書を2周する形で、2023年12月〜2024年6月まで化学の学習を継続していました。
口頭試問中心の学科への対策
機械知能・航空工学科、電気情報物理工学科、材料科学総合学科、建築・社会環境工学科は、学校推薦特別選抜・一般選抜のいずれも口頭試問または在学中の成績が中心で、大がかりな筆記試験はありません。この場合の対策の軸は次の3つです。
- 在学中の成績を維持する: 一般選抜の専門関連科目が在学中の成績で判定される学科(機械知能・航空工学科、電気情報物理工学科)では、日頃の成績そのものが対策になります。
- 口頭試問に備えて基礎知識を言葉で説明できるようにする: 材料科学総合学科なら物理化学・材料物性・材料力学、建築・社会環境工学科なら土木工学や都市・建築学の基礎知識について、黒板や口頭でその場で説明を求められることを想定した練習が有効です。
- 志望動機・研究への関心を言語化する: 面接では志望学科の教育内容や、卒業研究・興味のある研究室について問われることが多いため、事前に志望する学科のカリキュラムやコースを調べ、自分の言葉で説明できるようにしておきます。
合格ロードマップ(時期別)
オンライン編入学院に届いた化学・バイオ工学科合格者(学校推薦特別選抜・2025年度合格)の学習記録をもとに、試験日(6月上旬)から逆算した標準スケジュールを示します。対策開始は2024年1月、本番は2024年6月というタイムラインです。
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試験半年前(1月):数学と化学の基礎固め
1日6時間程度の学習で、有機化学演習を半周し、内容を確実に覚える段階から始めています。高専の定期試験と並行していたため、この時期はまだ本格的な対策時間を確保しきれていませんでした。
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4か月前(2〜3月):周回で定着させる
1日6〜9時間に学習時間を伸ばし、有機化学演習・無機化学演習をそれぞれ1周終え、編入数学徹底研究も1周完了。3月には無機化学演習1周・両演習の2周目に入るなど、周回数を積み重ねる段階です。
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2か月前(4月):過去問演習を本格化
1日9時間の学習の中心を過去問演習に移行。最初は正答率6割程度でしたが、月末には7〜8割まで伸ばしています。物理化学は「化学熱力学」の参考書を使いながら、他大学の過去問も含めて演習量を確保しました。この時期にメンタルが落ち込みやすくなったとも振り返っており、周囲の友人の就職や編入が次々と決まり、自分だけ進路が決まっていないことに焦りを感じたそうです。
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1か月前(5月):面接・口頭試問対策
志望理由を言語化し、友人と面接練習を実施。過去問演習も継続し、正答率は8割程度まで安定しています。学校推薦特別選抜は志望理由書・活動報告書の提出があるため、この時期に文章化を終えておくと安心です。
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直前期(6月):総復習と口頭試問練習
学習時間は1日6時間に落ち着かせつつ、過去問の2周目を解きながら、出身校の先生と面接・口頭試問対策を実施。試験当日は面接官5人・15分程度の志望動機面接に続き、有機化学・無機化学・物理化学の口頭試問(黒板使用あり)が行われました。待ち時間が長かったため、勉強道具を持参しておくとよかったと振り返っています。
これは学校推薦特別選抜(口頭試問中心)で合格した1名の学習記録です。一般選抜(共通科目の数学の筆記あり)を目指す場合は、数学の演習時間をより多く確保する必要があります。
おすすめ参考書
一般選抜の共通科目「数学」で問われる線形代数・微積分・ベクトル解析に対応する参考書を紹介します。各カードをタップすると詳しいレビュー記事に移動できます。
化学・バイオ工学科(一般選抜の筆記試験)を目指す場合は、有機化学・無機化学・物理化学・生物化学・化学工学の標準的な演習書を別途そろえる必要があります。学科・コースの試験内容(前掲の比較表)を先に確認し、必要な科目から教材を選んでください。
合格者の声
TKさん(2025年度合格・高等専門学校から学校推薦特別選抜で編入)
高専の化学・バイオ工学系の学科から、2024年1月に対策を開始し、同年6月の学校推薦特別選抜で東北大学工学部化学・バイオ工学科に合格。広島大学工学部第三類(一般編入)にも合格しましたが辞退し、東北大学へ進学しています。研究職を志望し、高い教育・研究水準に加えて「編入学試験では化学や数学といった自分が力を入れて学んできた科目で実力を発揮しやすい試験制度であった」ことを志望理由に挙げていました。
「物理化学の分野には苦手意識があったにも関わらず、他の科目と同じような量しか勉強していなかった。苦手科目は他教科より重点的にやるべきだった。」
— TKさん(2025年度合格)の体験談より
「編入後の大学生活はとても楽しい。だから、不安はたくさんあるだろうけど、諦めずに最後までやりきってほしい。」
— TKさん(2025年度合格)の体験談より
らんらんさん(2024年度合格・工学部)
高等専門学校からの編入/TOEIC L&R 710点。
「全体的にもっと早く試験対策に取り掛かればよかったと思っています。取り掛かったのが遅かったため、直前期に焦って睡眠時間を削り、集中力の低下などを招いていました。」
— らんらんさん(2024年度合格)の体験談より
よくある質問
東北大学工学部の編入試験には学校推薦特別選抜と一般選抜がありますが、何が違いますか?
学校推薦特別選抜は、最終学年前年次(卒業者は最終学年次)の成績が上位5%程度以内で、出身校長が推薦できる人が対象です。試験は6月上旬に口頭試問と面接のみで行われ、筆記試験はありません。ただし合格した場合は必ず入学することを確約する必要があり、辞退はできません。一般選抜は成績上位者に限らず出願でき、8月に共通科目(数学の筆記+英語外部試験のスコア)、専門関連科目、面接が課されます。合格しても入学を辞退できます。2027年度要項の募集人員は、学科・コースごとに学校推薦特別選抜と一般選抜の合計で「若干人」です。
TOEICやTOEFLのスコアは必ず提出しないといけませんか?
選抜区分によって異なります。2027年度要項の出願書類一覧によると、TOEFL TestまたはTOEIC Listening&Reading Testのスコアシートは一般選抜(高専等・外国人学生・帰国生徒)でのみ提出が必須で、学校推薦特別選抜では提出書類に含まれていません。一般選抜で提出するスコアは、入学試験実施日からさかのぼって過去2年以内に受験したものに限られます。受験形式にも条件があり、TOEFLは自宅受験のHome Editionも認められる一方、ITP・IPなどの団体試験は原則として使えません。TOEICは日本国内の公開テストの場合、デジタル公式認定証のみが受理され、紙の証明書では受け付けられない点にも注意してください。
化学・バイオ工学科の専門科目の試験内容は?
選抜区分で内容が変わります。一般選抜では、無機・物理化学/有機化学/生物化学/化学工学の4科目から1問ずつ出題される計4問のうち2問を選択して解答する筆記試験に加え、在学中の成績(調査書・成績証明書)が評価されます。学校推薦特別選抜では筆記試験はなく、化学・バイオに関連する科目等に関する基礎知識を問う口頭試問と面接のみで判定されます。オンライン編入学院に届いた合格者の体験談では、学校推薦特別選抜の口頭試問で有機化学・無機化学・物理化学の基礎的な質問が順番にされ、黒板を使って答える場面もあったと報告されています。
東北大学工学部の編入試験の倍率はどのくらいですか?
東北大学工学部が2027年度募集要項の参考資料として公表しているのは合格者数のみで、志願者数・受験者数は公表されていないため、実質倍率(受験者数÷合格者数)は算出できません。公表されている合格者数(高専等)は、令和7年度(2025年度)が学校推薦特別選抜24名・一般選抜13名の合計37名、令和8年度(2026年度)が学校推薦特別選抜20名・一般選抜16名の合計36名でした。参考として、オンライン編入学院に届いた合格者の記憶では、化学・バイオ工学科の学校推薦特別選抜を受験したのは5名程度でした。これは大学が公表した数値ではなく、選抜区分・学科によって規模は変わります。
広島大学など他大学との併願はできますか?
できます。オンライン編入学院に届いた合格者には、広島大学工学部第三類の一般編入(合格・辞退)と東北大学工学部化学・バイオ工学科の学校推薦特別選抜(合格・入学)の両方に合格した実例があります。ただし学校推薦特別選抜は、合格した場合に必ず東北大学へ入学することを確約する出願資格のため、学校推薦特別選抜で出願する場合は「東北大学が第一志望」であることが前提になります。一般選抜であれば合格後の辞退も可能です。
単位認定はどうなりますか?
2027年度要項によると、出身校で修得した授業科目のうち本学部の専門教育科目に相当すると認められるものは、学科の審査を経て20単位を上限に修得済みとみなされます。出身校のカリキュラムと編入後の学科・コースのカリキュラムが大きく異なる場合、単位認定が進まず標準の2年間で卒業できないことがあるため、事前に出身校のシラバスと成績証明書を準備しておくことが勧められます。
出願から入学までの費用はどのくらいかかりますか?
2027年度要項による大学納付金は、検定料30,000円、入学料282,000円(予定額)、前期授業料267,900円(年額535,800円・予定額)です。このほかTOEIC・TOEFLの受験料や出願書類の郵送費、遠方受験者は交通費・宿泊費がかかります。オンライン編入学院に届いた合格者の実例(広島大学・東北大学の2校を受験したケース)では、教材費から当日の交通費まで含めた総額が18万3,000円でした。
対策はいつから始めるべきですか?
学校推薦特別選抜は出願が4月下旬、試験が6月上旬と他大学の編入試験より早く動きます。オンライン編入学院に届いた合格者の学習記録では、対策開始は前年12月〜1月で、試験前月まで約6か月間、数学と化学(専門関連科目に対応する分野)を中心に学習していました。学校推薦を狙わず一般選抜(8月実施)のみで受験する場合も、共通科目の数学と英語外部試験の準備期間を考えると、遅くとも当該年度の年明けには対策を始めるのが安全です。
まとめ
東北大学工学部の編入試験は、「学校推薦特別選抜(6月・口頭試問中心・TOEIC/TOEFL不要・入学確約あり)」と「一般選抜(8月・数学の筆記+専門関連科目+英語外部試験・辞退可)」という性格の異なる2ルートで構成されています。出身校の成績が上位5%程度以内なら学校推薦特別選抜が現実的な選択肢になり、そうでなければ一般選抜で数学と専門関連科目(学科によって筆記・口頭試問・在学成績のいずれか)に備えることになります。大学が公表する合格者数は直近2年で年間36〜37名(高専等・全学科合計)。まずは志望する学科・コースの選抜方法を前掲の比較表で確認し、学校推薦の対象になるかどうかを出身校の先生に相談するところから始めてください。
あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。
ボタンを押すと予約ページが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は大学が公表する募集要項をもとに毎年度確認し、出題傾向はオンライン編入学院の過去問分析に、合格者の声はオンライン編入学院に寄せられた合格体験談にもとづいています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026年9月6日





