徳島大学理工学部の編入試験対策|推薦・学力の2区分と倍率・出題傾向
徳島大学理工学部の3年次編入学は、推薦入試と学力入試の2つの区分で行われ、募集の対象は理工学科(昼間)の6コースです。学部全体の募集人員は2区分あわせて35人と若干人で、大学が公表している実施状況では学部全体の倍率(志願者数÷合格者数)は直近3年度でおよそ1.5〜2.0倍でした。ただし志願者が1名の年があるコースと、30名を超える年があるコースが同居しており、コース選びが難易度も準備内容も決めてしまう試験です。英語は試験当日の筆記ではなくTOEICまたはTOEFLのスコア提出で評価され、応用化学システムコースだけは英語そのものが検査科目に入っていません。この記事では、募集要項の原本と大学が公表する実施状況・過去問題をもとに、区分の使い分け、コース別の科目構成、出題の中身、出願の実務までを整理します。2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
まず確認|2027年度の選抜は終了しています
令和9年度(2027年4月入学)の選抜はすでに終了しました。学力入試は2026年6月25日に実施され、推薦・学力あわせた合格発表が2026年7月15日に行われています。これから受験を目指す方は、令和10年度(2028年4月入学)のサイクルが対象になります。
徳島大学理工学部の編入学学生募集要項は、要項自身の日程表に「募集要項公表 4月下旬頃」と記載されています。令和10年度の要項も、例年どおりであれば2027年4月下旬ごろに大学の入試案内ページに掲載される見込みです。この記事の日程・科目・募集人員は令和9年度の要項原本にもとづくもので、次年度の要項が公表され次第、必ず原本で読み替えてください。
試験概要(令和9年度要項)
令和9年度=2027年4月入学
| 募集単位 | 理工学部 理工学科(昼間コース)の6コース 自然科学/社会基盤デザイン/機械科学/応用化学システム/電気電子システム/知能情報 |
|---|---|
| 選抜区分 | 推薦入試(4コース)/学力入試(6コース) |
| 推薦入試の日程 | 出願 2026年5月11日〜5月13日(消印有効)/試験日 2026年5月26日/合格内定 2026年6月12日/入学確約書締切 2026年6月19日 |
| 学力入試の日程 | 出願 2026年6月15日〜6月17日(消印有効)/試験日 2026年6月25日/入学確約書締切 2026年7月24日 |
| 合格発表 | 2026年7月15日 9時(推薦・学力とも同日。理工学部ホームページに掲載+文書通知) |
| 試験会場 | 徳島大学理工学部 共通講義棟(徳島市南常三島町2丁目1番地) |
| 出願方法 | 郵送のみ。簡易書留・速達。推薦入試は出身学校からの直接提出(社会人は本人が提出) |
| 出願資格(主なもの) | 大学卒業(見込み含む)/大学に2年以上在学し62単位以上修得(見込み含む)/短期大学卒業(見込み含む)/高等専門学校卒業(見込み含む)/専修学校の専門課程修了(見込み含む) |
| 検定料 | 30,000円 |
| 入学後の費用 | 入学料 282,000円/授業料 年額 535,800円(前期分 267,900円)。ほかに統一英語能力試験一部負担金・後援会費・工業会費・学生教育研究災害傷害保険料など約64,000円 |
| 入学手続 | 手続書類は2月上旬に送付、手続は2月中旬予定 |
この表は令和9年度(2027年4月入学)の徳島大学理工学部編入学学生募集要項(昼間コース)にもとづきます。日程・科目・募集人員は毎年変わる可能性があるため、出願前に必ず大学が公表する最新の募集要項の原本で確認してください。
編入できるのは「昼間コース」だけ
徳島大学理工学部理工学科には、昼間の8コース(数理科学・自然科学・社会基盤デザイン・機械科学・応用化学システム・電気電子システム・知能情報・光システム)と医光/医工融合プログラム、さらに夜間主の5コースがあります。ところが編入学の募集はこのすべてに開かれているわけではありません。
大学が公表している編入学学生募集要項は、表題に「(昼間コース)」と明記されています。募集コースとして紹介されているのは自然科学・社会基盤デザイン・機械科学・応用化学システム・電気電子システム・知能情報の6コースで、数理科学コース・光システムコース・医光/医工融合プログラムは編入学の募集対象に含まれていません。数理科学コースについては、大学の3年次編入学試験過去問題のページで令和7年度・令和8年度の欄がいずれも「募集停止」と表示されており、編入学としての募集が止まっていることが読み取れます。
夜間主コースについては、要項の表題が昼間コース限定であることに加えて、大学が公表する「入学試験実施状況 編入学試験」の表でも、理工学部の行は「理工学科(昼間)」だけです。夜間主コースの3年次編入学の募集は公表資料から確認できません。学費が昼間の半額になるなど夜間主には独自の利点がありますが、編入で夜間主を志望する場合は、出願準備を始める前に理工学部事務課学務係に確認してください。
科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
推薦入試と学力入試|この2区分の使い分けが戦略の中心
徳島大学理工学部の編入学は、要項に「編入学者の選抜は推薦と学力検査による二つの方法で行っています」と明記されているとおり、2つの入口があります。募集要項のデータだけを見て学力入試の科目表しか目に入らないと、受験機会を半分見落とすことになります。募集人員も2区分の合計で見なければ実像がつかめません。
2区分の比較
| 推薦入試 | 学力入試 | |
|---|---|---|
| 対象コース | 社会基盤デザイン/応用化学システム/電気電子システム/知能情報の4コース | 6コースすべて |
| 選考方法 | 調査書・推薦書・面接。学力検査なし | 学力検査+調査書+面接(社会基盤デザイン・機械科学を除く) |
| 出願の主体 | 出身学校から直接提出(社会人は本人) | 本人が郵送 |
| 入学の確約 | 合格した場合に入学することを確約できる者が対象 | 確約の条件なし |
| 時期 | 5月中旬出願・5月下旬試験・6月中旬に合格内定 | 6月中旬出願・6月下旬試験 |
推薦の3つの出願ルート
推薦入試の推薦要件は、要項で次の3通りに分かれています。いずれも「合格した場合入学することが確約できる者」であることが条件です。
- 短期大学ルート: 令和9年3月に短期大学を卒業見込みで、在学中1年次(3年制の短期大学では1年次・2年次)の成績が定員の上位に属し、出身学校長が人物・学力ともに優秀と認めて責任をもって推薦できる者
- 高等専門学校ルート: 令和9年3月に高等専門学校を卒業見込みで、在学中3年次・4年次の成績が定員の上位に属し、出身学校長が推薦できる者
- 社会人ルート: 高等専門学校・短期大学・大学のいずれかを卒業した者、または令和9年3月卒業見込みの者(高等専門学校を除く)で、令和9年3月末までに同じ勤務先で3年以上正規職員として在職し、職場の所属長が勤務成績・人物ともに優秀と認め、在職のまま就学を許可でき、責任をもって推薦できる者
短期大学ルートで「1年次の成績」が見られる点は見落としやすいところです。3年次編入を意識し始めるのが2年生の春では、推薦の判断材料になる成績はすでに確定しています。短大からの推薦を狙うなら1年次の成績づくりが実質的な出発点になります。高専からのルートも同様で、3年次・4年次の成績が対象です。
推薦が不合格でも学力入試を受けられる
要項には「推薦入試に合格内定しなかった者は、編入学学力入試を受験することができます」と明記されています。しかも推薦入試で提出済みの書類は再提出が不要で、あらためて必要になるのは願書・受験票送付用封筒・検定料払込証明書・あて名票だけです(検定料は学力入試分が別途必要になります)。
推薦の合格内定日は6月12日、学力入試の出願締切は6月17日です。推薦の結果が出てから学力入試の出願まで、実質的に数日しかありません。推薦に出願する段階で学力入試の書類も並行して準備し、6月12日の結果を見てすぐ投函できる状態にしておくのが安全です。推薦の面接に向けた準備と学力検査の勉強を同時に進める必要があるため、5月は相当に忙しくなります。
逆に言えば、推薦の要件を満たしている人にとって、この大学は1年に2回受験機会がある大学です。推薦を「ダメでもともと」で受けるのではなく、面接で問われる基礎学力の口頭試問が学力入試の予行演習にもなると考えると、受ける価値は高くなります。
コース別の募集人員と試験科目
ここが徳島大学理工学部の編入で最も重要な表です。コースによって課される科目がまったく違い、面接の有無も英語の有無も分かれます。志望コースを決めることは、そのまま学習計画を決めることになります。
| コース | 推薦 | 学力 | 学力入試の検査科目 |
|---|---|---|---|
| 自然科学 | — | 若干人 | 数学または化学(出願時選択)/英語(TOEIC・TOEFL)/面接 |
| 社会基盤デザイン | 2人 | 2人 | 数学/英語(TOEIC・TOEFL)/専門科目2科目選択 |
| 機械科学 | — | 8人 | 数学/英語(TOEIC・TOEFL)/力学 |
| 応用化学システム | 若干人 | 3人 | 専門科目2科目選択/面接 |
| 電気電子システム | 5人 | 5人 | 数学/英語(TOEIC・TOEFL)/専門科目(電気回路理論・電気磁気学)/面接 |
| 知能情報 | 5人 | 5人 | 数学/英語(TOEIC・TOEFL)/面接 |
| 合計 | 12人+若干人 | 23人+若干人 |
出典: 令和9年度徳島大学理工学部編入学学生募集要項(昼間コース)の「募集人員及び推薦要件」「募集人員及び出願要件」「検査科目」。専門科目の選択肢は、社会基盤デザインコースが構造力学・水理学・土質力学・材料学および鉄筋コンクリート力学の4科目から2科目、応用化学システムコースが物理化学・有機化学・無機化学・化学工学の4科目から2科目です(いずれも出願時に選択)。
読み取れる4つのポイント
- 応用化学システムコースだけ数学も英語もない: 検査科目は専門科目2科目と面接だけです。要項の出願書類一覧でも、TOEIC・TOEFLのスコア提出を求められているのは自然科学・社会基盤デザイン・機械科学・電気電子システム・知能情報の5コースの志願者で、応用化学システムコースの志願者は挙げられていません。数学が不安な化学系の受験生にとって、この構造は大きな意味を持ちます。
- 社会基盤デザインコースと機械科学コースには面接がない: 要項の選抜方法に「面接(社会基盤デザインコース及び機械科学コースを除く)」と明記されています。この2コースは筆記と調査書で決まるため、面接対策より科目の完成度に時間を割く判断が成り立ちます。
- 電気電子システムコースは科目数が最も多い: 数学に加えて専門科目が電気回路理論・電気磁気学の2科目(選択ではなく両方)、さらに面接があります。当日の拘束時間も最も長くなります。
- 知能情報コースは数学一本で戦える: 検査科目は数学・英語スコア・面接のみで、専門科目の筆記がありません。そのぶん志願者が集まりやすく、実施状況でも6コース中で最も志願者が多い年が続いています。
試験当日の時間割(令和9年度・学力入試)
| コース | 時間割(2026年6月25日・共通講義棟) |
|---|---|
| 自然科学 | 数学または化学 9:00〜11:00/面接 11:30〜 |
| 社会基盤デザイン | 数学 9:00〜11:00/専門科目 11:30〜13:00 |
| 機械科学 | 数学 9:00〜11:00/力学 11:30〜12:15 |
| 応用化学システム | 専門科目 9:00〜11:00/面接 11:30〜 |
| 電気電子システム | 数学 9:00〜11:00/電気回路理論 11:30〜12:15/電気磁気学 12:30〜13:15/面接 14:30〜 |
| 知能情報 | 数学 9:00〜11:00/面接 11:30〜 |
数学はどのコースも9:00〜11:00の2時間です。専門科目の時間配分はコース差が大きく、機械科学コースの力学は45分、社会基盤デザインコースの専門科目は2科目で90分という設定になっています。要項の注記では、学力検査で試験開始後30分以上経過した遅刻者は受験できないこと、試験開始から終了まで退出は認められないことが定められています。全コースが同一日程のため、学内で複数コースを併願することはできません。
英語はTOEIC・TOEFLのスコア提出|IPスコアの扱いが変わった
徳島大学理工学部の学力入試には、英語の筆記試験がありません。英語はTOEICまたはTOEFLの成績を出願書類として提出する方式で、試験当日の時間割にも英語の枠はありません。この点は「英語の勉強をしなくてよい」という意味ではまったくなく、むしろ出願の時点で英語の勝負が終わっていることを意味します。試験直前に英語を仕上げるという発想は通用しません。
令和9年度の要項では、スコアの取り扱いが次のように定められています。
- TOEICの団体特別受験制度(IPテスト)のスコアは受け付けない(全コース共通)
- 受理するのは「TOEIC Listening & Reading Test」または「TOEIC テスト」の公式認定証に限る。Speaking & Writing、Speaking、Writing、TOEIC Bridge は受け付けない
- TOEICはデジタル公式認定証(印刷したもの。データそのものは不可)または公式認定証の原本、TOEFLは受験者用控えスコアレポートまたは公式スコアレポートの原本
- 成績は出願期間の開始日の2年前までの日付が有効
このうちIPスコアの扱いは、直前の年度から変わった点です。令和8年度の要項では、自然科学コースと知能情報コースに限ってIPテストのスコアも受け付ける旨が注記されていましたが、令和9年度の要項ではその例外がなくなり、全コースでIP不可に統一されました。大学も理工学部のサイトに「令和9年度徳島大学理工学部編入学試験(学力試験)より、検査科目『英語』を課すコースにおいて、TOEIC等の成績の取扱いは次のとおりとします」として、IPスコアを受け付けないことと有効期限の起算点を告知しています。
学校で受けたIPテストのスコアしか持っていない場合、そのままでは出願できません。公開テストを受け直す必要があり、申込から受験、公式認定証の到着までには相応の時間がかかります。出願期間は6月中旬の3日間だけですから、逆算すると遅くとも受験年の春までには公開テストのスコアを確定させておく必要があります。
また要項が求めているのは「原本」です。併願先の大学にも原本提出が必要な場合、同じ認定証を使い回すことはできません。複数校に出す予定があるなら、公式認定証の再発行にかかる期間を含めて出願スケジュールを組んでおいてください。スコアの目安となる基準点は要項に示されていないため、何点あれば安全かを断定することはできませんが、英語が配点に組み込まれている以上、高いほど有利であることは変わりません。
難易度と倍率(大学公表データ)
徳島大学は「入学試験実施状況 編入学試験」というPDFを受験生サイトで公表しており、理工学部理工学科(昼間)のコース別に募集人員・志願者数・合格者数・入学者数が掲載されています。受験者数の列がないため、ここでの倍率は志願者数÷合格者数で計算しています(一般的な「受験者数÷合格者数」とは分母が異なる点に注意してください)。数値は推薦入試と学力入試を合算したものです。
学部全体の推移
| 年度(入学年度) | 募集人員 | 志願者 | 合格者 | 入学者 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和6年度(2024年4月) | 35 | 82 | 42 | 25 | 2.0倍 |
| 令和7年度(2025年4月) | 35 | 68 | 42 | 22 | 1.6倍 |
| 令和8年度(2026年4月) | 35 | 45 | 31 | 14 | 1.5倍 |
| 3年度の合計 | — | 195 | 115 | 61 | 1.7倍 |
出典: 徳島大学「令和6年度/令和7年度/令和8年度 徳島大学入学試験実施状況 編入学試験」。理工学部理工学科(昼間)3年次編入学の行のみを集計しています。同じPDFには医学部・歯学部・生物資源産業学部の行も並ぶため、学部の取り違えに注意してください。倍率は志願者数÷合格者数(小数第2位を四捨五入)。募集人員35は若干人の枠を除いた数です。
コース別の内訳
| コース | R6 志願/合格 | R7 志願/合格 | R8 志願/合格 |
|---|---|---|---|
| 自然科学 | 5/5 | 1/1 | 1/1 |
| 社会基盤デザイン | 14/5 | 10/6 | 5/3 |
| 機械科学 | 13/5 | 13/8 | 6/6 |
| 応用化学システム | 5/4 | 9/4 | 7/3 |
| 電気電子システム | 12/8 | 15/10 | 9/5 |
| 知能情報 | 33/15 | 20/13 | 17/13 |
この数字から読み取れること
1. 学部全体の志願者は3年で半減しています。令和6年度の82名から令和8年度の45名へと減っており、合格者数も42名から31名に減っています。ただし募集人員は35で据え置きです。志願者の減少がそのまま「入りやすくなった」ことを意味するとは限りませんが、直近では志願者数が募集人員の1.3倍前後まで下がっているという事実は、準備を整えて臨む受験生にとって追い風といえます。
2. 合格者の半数近くが入学していません。令和6年度は42名の合格者に対して入学者25名、令和7年度は42名に対して22名、令和8年度は31名に対して14名です。編入学は複数大学の併願が一般的で、他大学に進学する合格者が一定数いるためと考えられます。ここで重要なのは、要項に追加合格の制度が明記されていることです。「入学定員(募集定員)に欠員が生じた場合は、学力入試の受験者から、随時、追加合格いたします」とあり、追加合格者には電話連絡のうえ文書で通知されます。合格発表で番号がなくても、その時点で終わりとは限りません。要項は、住所を変更した場合はすみやかに学務係へ連絡するよう注意しています。
3. コースによって「倍率」の意味がまるで違います。知能情報コースは令和6年度に33名が志願して15名合格(約2.2倍)と最も競争が激しく、令和8年度でも17名の志願があります。一方で自然科学コースは志願者が1〜5名で、募集人員も「若干人」です。志願者が1名の年の倍率1.0倍を「入りやすい」と読むのは誤りです。母数が小さい選抜は、その年に誰が受けたかで結果が大きく振れます。数字が動きやすいコースでは、倍率ではなく要求される科目を確実に取れる状態にすることだけが唯一の対策になります。
4. 令和9年度の合格者数はすでに公表されています。大学が2026年7月15日に掲載した合格者受験番号一覧によると、推薦入試の合格者は電気電子システムコース2名・知能情報コース2名の計4名、一般選抜(学力入試)の合格者は自然科学2名・社会基盤デザイン5名・機械科学6名・応用化学システム4名・電気電子システム5名・知能情報13名の計35名でした。志願者数を含む実施状況は、例年どおりであれば入学年度に入ってから公表されます。
コース選択ガイド|どこを選ぶかで準備が変わる
徳島大学理工学部は学内併願ができない試験です。全コースが同一日に実施され、出願時にコースを1つ選ぶことになります。しかも出願時には専門科目の選択(社会基盤デザイン・応用化学システム)や、数学か化学かの選択(自然科学)まで確定させる必要があります。コース選びを先送りにするほど、対策の的が絞れません。
数学が武器になるなら
知能情報コースは、筆記が数学のみという構成です。専門科目の筆記がないため、高専や大学で学んだ専門分野が徳島大学のコースと一致していなくても挑戦しやすく、そのぶん志願者が集まります。数学の完成度がそのまま合否に直結する構造なので、微分積分と線形代数を得点源にできるかどうかが判断基準になります。
自然科学コースは数学か化学のどちらかを出願時に選ぶ形式です。理学系のコースで、物理・化学・生物・地学を横断的に学ぶ性格を持ちます。募集人員が「若干人」で志願者も少数のため情報が少ないコースですが、化学を選べる点は、化学系の出身で数学に不安がある受験生にとって現実的な選択肢になります。
専門科目で勝負するなら
社会基盤デザインコースは、数学に加えて構造力学・水理学・土質力学・材料学および鉄筋コンクリート力学の4科目から2科目を選びます。土木系の学科・高専で学んできた内容がそのまま得点に変わるコースで、面接がないぶん筆記に集中できます。選択科目は出願時に決めるため、過去問を見てから決められる時間を確保しておくことが大切です。
機械科学コースは、数学と力学の2科目です。力学は45分と短く、範囲も絞られています。こちらも面接がありません。募集人員8人は学力入試のなかで最大で、直近の実施状況でも志願者6〜13名に対して合格者5〜8名と、コースのなかでは合格者を比較的多く出しています。
電気電子システムコースは、数学・電気回路理論・電気磁気学・面接というフルセットです。準備すべき科目数は最も多くなりますが、推薦入試の募集人員も5人と多く、推薦と学力の二段構えが取りやすいコースでもあります。
応用化学システムコースは、物理化学・有機化学・無機化学・化学工学から2科目を選び、あとは面接です。数学も英語も課されないため、化学系の専門に自信がある受験生にとっては最短距離になります。ただし裏を返せば、選んだ2科目の出来がほぼすべてを決めるということでもあります。
出題傾向|大学公開の過去問題から
徳島大学理工学部は、3年次編入学試験の過去問題を大学の入試案内ページで公開しています。公開されているのは数学と各コースの専門科目で、英語は試験問題として公開されていません(前述のとおり英語はスコア提出のため、当日の筆記そのものが存在しません)。ここでは公開されている問題から読み取れる出題の構造を整理します。著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません。
数学は全コース共通問題
大学が公開している過去問題を見ると、社会基盤デザイン・機械科学・電気電子システム・知能情報・自然科学の各コースの「数学」は同一のファイルが案内されています。つまり数学はコース別に作り分けられているのではなく、共通問題です。時間割でもすべてのコースが9:00〜11:00に数学を受けます。
公開されている直近3年度分の数学は、いずれも大問4題で構成され、分野の割り当てが安定しています。
- 第1問|線形代数: 3次の正方行列を題材に、行列式・固有値・固有ベクトルを求めさせ、そこから行列のべき乗や行列の級数へつなげる形が繰り返し出ています。連立一次方程式が解を持つ条件を問う年もあります。
- 第2問|微分: 多変数関数の偏微分と条件付き極値(ラグランジュの未定乗数法)を扱う年と、1変数関数の逆関数・高階導関数を扱う年があります。n階導関数の一般形を求めさせる出題が複数の年度に見られます。
- 第3問|積分: 二重積分が中心です。極座標変換やヤコビアンを使う設定、領域を図示させてから積分させる設定が定番で、広義積分が出た年もあります。
- 第4問|微分方程式: 1階の線形微分方程式・変数分離形と、2階の線形微分方程式(同次・非同次)が組み合わされます。導関数を新しい未知関数と置いて階数を下げる形式や、初期条件を満たす解を求めさせる形式も出ています。
この構成は「編入数学の標準的な出題そのもの」です。奇をてらった問題ではなく、微分積分と線形代数、そして微分方程式を教科書レベルから確実に積み上げてあるかを見る試験だと考えてよいでしょう。解答用紙は問題用紙と一体で、大問ごとに解答欄と小計欄が設けられています。大問1題あたり30分の配分が目安になります。
コース別の専門科目
公開されている直近年度の専門科目からは、コースごとに次のような領域が問われていることが読み取れます。いずれも高専・大学の標準的な専門課程の範囲で、基礎概念の理解と計算力を確認する構成です。
- 力学(機械科学): 滑車と質点を組み合わせた系の運動方程式と張力、さらに滑車の質量を考慮して慣性モーメントを扱う剛体の回転運動へ発展させる構成でした。質点の力学と剛体の回転を続けて扱うため、両方を切らさずに準備する必要があります。
- 電気回路理論(電気電子システム): 正弦波交流回路が中心です。合成アドミタンス、フェーザ表示、共振角周波数、実効値、Q値、有効電力・無効電力・皮相電力と力率といった、交流回路の基本概念が一通り問われていました。
- 電気磁気学(電気電子システム): 静電界の分野が扱われていました。平行平板コンデンサの静電容量と誘電体の挿入、同心の導体球と球殻を題材にした電界と電位差の導出などです。
- 構造力学(社会基盤デザイン): トラスの支点反力と部材力、部材のひずみと伸び、ゲルバー梁のせん断力図と曲げモーメント図、そして影響線が出ています。図を描いて答える形式が中心です。
- 水理学(社会基盤デザイン): 用語の意味と相互の関係を簡潔に説明させる問題から始まり、静水圧(全水圧と作用点)、管路流れの計算へと続く構成でした。定義を言葉で説明できるかが最初に問われます。
- 物理化学(応用化学システム): 熱力学が中心で、平衡状態図と相境界線、化学ポテンシャル、クラペイロンの式の導出、圧力変化にともなう融点・沸点の変化の計算が扱われていました。
- 有機化学(応用化学システム): IUPAC命名法と立体異性、付加反応の主生成物、ベンゼンからの多段階合成における試薬の選択、ラジカル重合の反応式と連結様式など、反応機構の理解を書かせる問題が並びます。
- 無機化学(応用化学システム): オキソ酸の酸化数・ルイス構造・酸の強さ・VSEPRによる結合角、結晶構造とX線回折からの格子定数・密度の計算、酸塩基平衡と酸解離定数が扱われていました。
- 化学工学(応用化学システム): 無次元数(レイノルズ数)の定義や、ラウールの法則と理想溶液など、化学工学の基礎概念を式と言葉で説明させる出題が見られました。
- 化学(自然科学): 自然科学コースで数学の代わりに選べる化学は、基礎化学・無機化学・物理化学・分析化学・有機化学の5分野から1題ずつという横断的な構成でした。理由を説明させる記述が多いのが特徴です。
専門科目に共通しているのは、「なぜそうなるか」を言葉で説明させる設問が必ず混ざることです。公式に数値を当てはめる練習だけでは足りません。用語の定義、現象の理由、式の導出を、他人に説明できる形で整理しておくことが得点に直結します。
面接・口頭試問の対策
面接があるのは自然科学・応用化学システム・電気電子システム・知能情報の4コースです(学力入試の場合)。社会基盤デザインコースと機械科学コースには面接がありません。
推薦入試の面接は要項に内容が明記されている
推薦入試の面接については、募集要項が内容まで書いています。「面接は複数の面接担当者による基礎学力(数学、英語及び専門科目等)に関する口頭試問を含む集団面接又は個人面接を行います」「評価にあたっては、志望理由、理解力、表現力、適性等の項目について点数評価し、面接点として判定します」とあります。
つまり推薦入試は「学力検査がない=勉強しなくてよい」区分ではありません。筆記の代わりに口頭で基礎学力が確認されると考えるべきです。数学の基本的な定義や計算の考え方、専門科目の中心概念を、口頭で筋道立てて話せるように練習しておく必要があります。集団面接になる可能性もあるため、他の受験者の回答を聞いたうえで自分の言葉で答える練習も有効です。
学力入試の面接
学力入試の面接については、要項に内容の記載がありません。受験者の報告では、志望動機と卒業研究・在学中の研究内容を中心とする標準的な面接が行われるコースと、専門分野に踏み込んだ口頭でのやりとりが加わるコースがあるとされています。とくに電気電子システムコースでは、面接の時間帯が他コースより遅い14:30〜に設定されており、当日の拘束時間も長くなります。回路と電磁気の基本事項を口頭で説明できる状態にしておくと安心です。
いずれのコースでも、次の3点は共通して準備しておく価値があります。
- なぜ徳島大学理工学部のそのコースなのか: 学びたい分野が、そのコースの講座構成とどう対応しているかを具体的に語れること。要項の募集コース紹介には、各コースの大講座の構成(たとえば機械科学コースは材料科学・エネルギーシステム・知能機械学・生産工学の4講座、電気電子システムコースは物性デバイス・電気エネルギー・電気電子システム・知能電子回路の4大講座)が書かれています。ここは志望理由の骨格に使えます。
- 在学中に取り組んだこと: 卒業研究や実験・実習の内容を、専門外の人にも分かる言葉で3分程度に要約できること。
- 編入後の学習計画: 単位認定の結果によっては履修が過密になります。何を優先して学ぶつもりかを言えること。
出願までのチェックリスト
令和10年度(2028年4月入学)を目指す方向けに、要項の運用から逆算した実務の流れを示します。日付は令和9年度の実績で、例年ほぼ同じ週に置かれています。
- 受験前年の秋〜冬|英語スコアの確保に着手: TOEICは公開テストのスコアが必要です(IPテスト不可)。申込から結果到着までの期間を見込み、目標に届かなければ複数回受けられるよう早めに始めます。有効なのは出願期間の開始日の2年前までの日付です。
- 受験年の1〜3月|志望コースを確定: コースによって科目も面接の有無も違います。公開されている過去問題を取り寄せて、実際に解いてから決めるのが確実です。専門科目の選択も出願時に確定するため、この段階で候補を絞ります。
- 受験年の4月下旬|募集要項の公表: 大学の入試案内ページに掲載されます。郵送で請求する場合は、あて名を明記して320円切手を貼った返信用封筒(角2封筒 33.2×24.0cm)を同封し、理工学部事務課学務係へ請求します。出願書類の用紙は要項に添付されている所定様式なので、要項の取り寄せ自体が必須の工程です。
- 受験年の5月上旬|配慮が必要な場合の事前相談: 受験上・修学上の配慮を希望する場合、推薦入試は5月7日、学力入試は6月2日が申し出の期限です。氏名・志望コース・障がいの種類と程度・希望する配慮内容などを記載した書類(様式任意)を提出します。出願期間より前に締め切られるため、該当する方は最優先で動いてください。
- 受験年の4〜5月|証明書の手配: 調査書と成績証明書は出身学校長が作成し厳封したもの、卒業(見込)証明書は出願資格における最終学校のものが必要です。大学在学の区分で出願する人は在学期間証明書、出願時に62単位を未修得なら履修状況(予定)が分かる書類も要ります。専修学校の区分では、修業年限と総授業時間数の基準を満たすことの証明書(出身学校作成・任意様式)が必要です。大学在学中の人や在職中の人は受験許可書(所属長作成)も必要で、依頼から受領まで日数がかかります。
- 推薦入試|5月中旬に出願: 令和9年度は5月11日〜13日の消印有効でした。出願書類は出身学校から直接提出します(社会人は本人が提出)。学校側の事務手続きの時間を見込み、書類は4月中に学校へ渡しておきます。
- 学力入試|6月中旬に出願: 令和9年度は6月15日〜17日の消印有効でした。郵送のみで、簡易書留・速達が指定されています。推薦の合格内定は6月12日なので、推薦を受ける人も学力入試の書類を並行して準備しておきます。
- 試験当日: 学力入試は6月下旬の木曜、会場は徳島大学理工学部共通講義棟です。試験開始後30分以上の遅刻は受験できず、試験中の退出も認められません。腕時計を持参し、コースごとの時間割を受験票と要項で最終確認しておきます。
- 合格発表後: 合格者は入学確約書を提出します(令和9年度は学力入試が7月24日まで、推薦入試は6月19日まで)。期日までに提出がないと入学の意思がないものとして扱われます。入学手続の書類は2月上旬に送付され、手続は2月中旬の予定です。
対策ロードマップ
- 受験1年前〜9か月前
志望コースの候補を2つ程度に絞り、公開されている過去問題を実際に解いて相性を確かめます。同時にTOEICの公開テストを受け始めます。英語は出願時点で確定してしまうため、後回しにすると取り返しがつきません。 - 受験9か月前〜6か月前
数学の土台づくりの時期です。微分積分(1変数・多変数・重積分)と線形代数(行列式・固有値・固有ベクトル)を教科書レベルで一巡させます。応用化学システムコース志望なら、この期間は選択予定の専門2科目に充てます。 - 受験6か月前〜3か月前
専門科目の演習に入ります。社会基盤デザインコースは選択する2科目、機械科学コースは力学、電気電子システムコースは電気回路理論と電気磁気学です。同時に数学の第4問対策として微分方程式を仕上げます。TOEICのスコアがまだ目標に届いていなければ、この期間が最後の受験機会になります。 - 受験3か月前〜出願
過去問題を時間を計って通しで解きます。数学は大問4題で120分、専門科目はコースによって45分〜90分です。時間配分と、大問ごとの見切りの判断を身につけます。並行して証明書類の手配と、配慮が必要な場合の事前相談を進めます。 - 出願後〜試験当日
面接があるコースは志望理由と研究内容の説明を仕上げます。推薦入試を受ける場合は、基礎学力の口頭試問を想定した問答の練習を必ず入れてください。数学と専門科目は、新しい問題集に手を広げず、解いた過去問題の復習に絞ります。
おすすめ参考書
徳島大学理工学部の数学は、微分積分と線形代数、微分方程式が出題の軸になります。ここでは、その出題分野に対応する数学の定番テキストを紹介します。カードをタップするとレビュー記事に移動できます(線形代数と微分方程式については、これらに加えて専用の教材を用意してください)。
併願を考えるときのポイント
徳島大学理工学部の学力入試は6月下旬の実施です。国公立大学の理工系編入は5月〜8月に集中するため、日程の重複を早い段階で確認しておく必要があります。
- 学内併願はできません。全6コースが同一日・同一会場で実施されるため、出願時に1コースを選びます。「第2志望コース」という仕組みもありません。
- 推薦入試も専願が前提です。推薦要件はいずれも「合格した場合入学することが確約できる者」であり、合格内定者は6月19日までに入学確約書を提出します。特別な事情で辞退する場合は、詳細な理由を付した「推薦入学辞退願」(様式任意)を学校長または職場の所属長と本人の連署で理工学部長あてに提出する必要があります。他大学と比較してから決めたい人は、推薦ではなく学力入試を選ぶ判断になります。
- 英語のスコアは原本提出です。他大学にも原本が必要な場合、同じ認定証を同時に使うことはできません。併願校の要件をあらかじめ確認し、必要なら再発行の期間を織り込んでおいてください。
- 追加合格の可能性があります。合格者の半数近くが入学していない状況が続いており、要項は学力入試の受験者から随時追加合格を出すと定めています。他大学の手続きを進める場合も、連絡先の住所変更があれば理工学部事務課学務係へ知らせておくのが安全です。
編入後に知っておきたいこと
要項の「編入学の時期及び修学条件等」には、読み飛ばせない一文があります。「編入学した者が入学前に修得した単位は、本学部にて審査のうえ単位の認定を行いますが、単位の認定状況によっては2年間で卒業できない場合があります。(この場合、奨学金の受給に影響が出ることがあります。)」
編入学者は2年以上在学し、大学所定の授業科目を履修する必要があります。単位認定は入学後の審査で決まるため、出願の段階で「何単位認められるか」を確定させることはできません。2年で卒業できることが前提の資金計画は危険だということです。奨学金を利用する予定がある場合は、在学期間が延びた場合の扱いを事前に確認しておいてください。出身校の成績証明書やシラバス、講義内容が分かる資料は、入学後の認定審査に備えて早めにそろえておくと安心です。
直前期チェックリスト
- 受験票と募集要項で、志望コースの時間割を確認した(科目ごとの開始時刻と終了時刻)
- 試験開始後30分以上の遅刻は受験できないため、会場までの経路と所要時間を確認した
- 試験中は退出できないため、当日の体調管理と朝の水分の取り方を決めた
- 腕時計を持参する(試験室の時計に頼らない)
- 面接があるコースは、志望理由・研究内容・編入後の計画を3分で話せる状態にした
- 推薦入試を受ける場合は、数学・英語・専門科目の基礎事項を口頭で説明する練習をした
- 過去問題を通しで解き直し、大問ごとの時間配分と見切りの基準を決めた
- 合格発表後の入学確約書の提出期限を手帳に記入した
よくある質問
徳島大学理工学部の編入試験の倍率はどのくらいですか?
徳島大学は「入学試験実施状況 編入学試験」で理工学部理工学科(昼間)のコース別の募集人員・志願者数・合格者数・入学者数を公表しています。受験者数の列がないため志願者数÷合格者数で計算すると、学部全体では令和6年度が82名÷42名で約2.0倍、令和7年度が68名÷42名で約1.6倍、令和8年度が45名÷31名で約1.5倍でした。ただしコースによって志願者が1名から33名まで幅があり、自然科学コースのように母数が数名の年もあるため、倍率だけで難易度を判断することはできません。
推薦入試と学力入試はどう違いますか?
徳島大学理工学部の3年次編入学は推薦入試と学力入試の2区分で行われます。推薦入試は社会基盤デザイン・応用化学システム・電気電子システム・知能情報の4コースが対象で、学力検査はなく調査書・推薦書・面接で選考されます。出身学校長または職場の所属長の推薦が必要で、合格した場合に入学することを確約できる者が対象です。学力入試は6コースすべてで実施され、コースごとに定められた学力検査と調査書、コースによっては面接を総合して判定されます。推薦入試で合格内定にならなかった場合も、あらためて学力入試に出願できます。
英語の試験はありますか?TOEICは必要ですか?
学力入試の英語は試験当日の筆記ではなく、TOEICまたはTOEFLの成績を出願書類として提出する方式です。自然科学・社会基盤デザイン・機械科学・電気電子システム・知能情報の5コースが対象で、応用化学システムコースだけは検査科目に英語が含まれません。令和9年度の募集要項では、TOEICの団体特別受験制度(IPテスト)のスコアは全コースで受け付けないこと、受理するのはTOEIC Listening & Reading TestまたはTOEICテストに限ること、成績は出願期間の開始日の2年前までの日付が有効であることが定められています。
夜間主コースにも編入できますか?
大学が公表している編入学学生募集要項は表題に「(昼間コース)」と明記されており、募集対象として挙げられているのは昼間の6コースです。大学が公表する入学試験実施状況の編入学試験の表でも、掲載されているのは「理工学科(昼間)」の行だけです。夜間主コースの3年次編入学の募集は公表資料から確認できないため、夜間主コースでの編入を検討している場合は理工学部事務課学務係に直接問い合わせてください。
62単位という要件は全員に必要ですか?
62単位は出願資格のうち「大学に2年以上在学」する区分にだけかかる要件です。募集要項では、大学を卒業した者または卒業見込みの者、短期大学を卒業した者または卒業見込みの者、高等専門学校を卒業した者または卒業見込みの者、専修学校の専門課程の修了者または修了見込みの者は、それぞれ別の区分として定められており、62単位の条件は付いていません。なお大学在学の区分については、徳島大学理工学部理工学科に在学中の者は対象から除かれています。
どのコースも面接がありますか?
いいえ。募集要項の選抜方法には「学力検査の成績、調査書及び面接(社会基盤デザインコース及び機械科学コースを除く)の結果を総合して判定します」と書かれており、社会基盤デザインコースと機械科学コースには面接がありません。面接があるのは自然科学・応用化学システム・電気電子システム・知能情報の4コースです。試験当日の時間割でも、この4コースにだけ面接の時間帯が設定されています。
過去問は手に入りますか?
徳島大学理工学部は3年次編入学試験の過去問題を大学の入試案内ページで公開しています。公開されているのは数学と各コースの専門科目で、英語は試験問題として公開されていません。募集要項は4月下旬ごろに大学のサイトに掲載され、郵送での請求もできます。過去問と要項の両方を早い段階で入手して、志望コースの科目構成を確認しておくことをおすすめします。
まとめ
徳島大学理工学部の3年次編入学は、募集の対象が理工学科(昼間)の6コースに限られ、推薦入試と学力入試の2区分で行われる試験です。募集人員は2区分あわせて35人と若干人。大学が公表している実施状況では、学部全体の倍率(志願者数÷合格者数)は令和6年度から令和8年度にかけて2.0倍・1.6倍・1.5倍と推移しており、志願者数そのものも減少しています。
準備の出発点は3つです。第一にコースを早く決めること。学内併願ができず、科目も面接の有無も英語の有無もコースで違うため、コース選びがそのまま学習計画になります。第二に英語のスコアを先に確定させること。TOEIC・TOEFLは出願書類なので、試験直前に間に合わせることができません。IPテストのスコアは受け付けられない点にも注意が必要です。第三に数学を4分野で仕上げること。数学は全コース共通問題で、線形代数・微分・積分・微分方程式の4大問という構成が続いています。
令和9年度(2027年4月入学)の選抜はすでに終了しています。次のサイクルを目指す方は、2027年4月下旬ごろに公表される見込みの令和10年度募集要項を必ず原本で確認し、日程・募集人員・科目・英語の取り扱いを読み替えてください。
あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。
ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は大学が公表する募集要項の原本をもとに毎年度確認し、更新しています。倍率は大学が公表する入学試験実施状況、出題傾向は大学が公開する過去問題とオンライン編入学院の過去問分析にもとづいています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ|最終更新: 2026年8月6日






