秋田大学理工学部の編入試験対策|倍率・科目・日程を徹底解説
秋田大学理工学部の3年次編入試験は、実質倍率が直近で1.3倍から2.3倍と、国立大学の理工系としては通しやすい部類に入る試験です。ただし2027年4月入学の募集から、受ける試験そのものが大きく変わりました。学部の名前が総合環境理工学部になり、募集コースが組み替えられ、さらに数学の筆記試験が廃止されて面接のなかの口頭試問に置き換わりました。TOEICのスコア400点以上は出願資格そのもので、これがないと願書を出せません。加えて、出願より前に「自分の学科がこのコースの関連学科にあたるか」を大学へ問い合わせて判断を受ける手続きが必要です。この記事では、募集要項の原本と大学が公表している実施状況をもとに、いま何を準備すればよいのかを順に整理します。
出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。
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まず押さえること:学部の名称が変わりました
秋田大学は2025年4月に理工学部を改組し、総合環境理工学部を設置しました。編入試験は2026年4月入学までは「理工学部」として実施され、大学の予告文書でも理工学部としての編入学試験はこの回が最終実施とされています。2027年4月入学の募集からは「総合環境理工学部」として実施されています。これから出願する方が見るべき要項は「令和9年度 秋田大学総合環境理工学部 3年次編入学学生募集要項」です。本記事では検索でたどり着きやすいよう学部名を旧称でも表記していますが、内容は最新の要項に合わせています。
もう一つの変更:社会人特別入試は2027年4月入学が最後です
秋田大学は「令和10年度秋田大学総合環境理工学部編入学試験(社会人特別入試)の廃止に係る予告について」を公表しており、志願者数の減少を理由に、2027年4月入学の募集を最後として社会人特別入試の募集を停止するとしています。社会人枠での受験を考えている方にとっては、2026年6月の試験が最後の機会になります。2028年4月入学以降は一般入試(または対象であれば推薦入試)での受験を検討することになります。
試験概要(2027年度・最新要項)
2027年度(令和9年度)入学
秋田大学の3年次編入学には、一般入試・推薦入試・社会人特別入試の3つの区分があります。日程はそれぞれ別で、募集人員が数値で示されているのは一般入試だけです。推薦入試と社会人特別入試はいずれも「若干名」となっています。
| 区分 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 推薦入試 | 2026年5月13日〜 5月19日 | 2026年5月25日 13時30分〜 | 2026年6月8日 |
| 一般入試 | 2026年6月8日〜 6月12日 | 2026年6月22日 13時〜 | 2026年7月13日 |
| 社会人特別入試 | 2026年6月8日〜 6月12日 | 2026年6月22日 13時〜 | 2026年7月13日 |
出願はいずれも郵送で、締切日の17時必着です。試験場は手形キャンパス(秋田市手形学園町1-1)。検定料は30,000円です。出典:令和9年度 秋田大学総合環境理工学部3年次編入学学生募集要項(2026年4月6日公表)。
募集コースと募集人員
総合環境理工学部は3学科8コースですが、編入学で募集があるのは7コースです。応用化学生物学科の生物学コースは、募集要項の募集コース表に載っていません。生物学系を志望している方は、この段階で対象外になる点に注意してください。
| 学科 | コース | 一般 | 推薦 | 社会人 |
|---|---|---|---|---|
| 応用化学生物学科 | 有機・高分子化学 | 2名 | − | − |
| 応用化学 | − | 若干名 | ||
| 環境数物科学科 | 数理科学・地球環境学 | 2名 | − | 若干名 |
| 機能デバイス物理 | 若干名 | |||
| 社会システム工学科 | モビリティ | 8名 | 若干名 | 若干名 |
| 電気システム | ||||
| 社会基盤 |
注目すべきは募集人員の配分です。旧・理工学部の時代は3学科それぞれ4名ずつの均等配分でしたが、新しい3学科では応用化学生物学科2名・環境数物科学科2名・社会システム工学科8名となり、機械・電気・土木を扱う社会システム工学科に全体の3分の2が置かれました。ただし学科の区切り方そのものが変わっているため、「化学系の枠が半分に減った」といった単純な増減としては読めません。自分の志望コースが今回どの学科に置かれ、何名の枠を分け合うことになるのかを、まず要項の表で確認してください。
出願資格(3つの条件をすべて満たすこと)
一般入試の出願資格は、次の3つをすべて満たすことが条件です。1つでも欠けると出願できません。
- 学歴の条件: 高等専門学校卒業(見込み含む)/短期大学卒業(見込み含む)/大学卒業(見込み含む)/大学に2年以上在学し64単位以上修得(見込み含む)/専修学校の専門課程(修業年限2年以上かつ総授業時数1,700時間以上)修了(見込み含む)/高等学校の専攻科(修業年限2年以上)修了(見込み含む)/外国において14年の課程を修了(見込み含む)のいずれか。なお大学2年以上の区分では、秋田大学総合環境理工学部の在籍者は対象外です
- 英語の条件: 2025年4月1日以降に受験したTOEIC L&R Test または TOEIC L&R IPテスト(オンライン実施のものを除く)のスコアが400点以上であること。2027年3月31日までの取得見込みでも出願できますが、出願時点のスコア証明を提出し、400点以上を取得し次第すみやかに追加提出する扱いです
- 関連分野の条件: 原則として、所属している(していた)学科・コースが、志望する本学部のコースと関連した分野であること
推薦入試は「高等専門学校または理工科系短期大学を2027年3月に卒業見込み」で学校長の推薦を受けられる方に限られます。社会人特別入試は「企業等に正規の職員として1年以上勤務した経験がある(または勤務中)」ことに加えて、高専卒・理工科系の短大卒・理工科系の大学卒・理工科系の大学に2年以上在学し64単位以上修得のいずれかに該当する必要があります。いずれの区分でもTOEIC 400点以上と関連分野の条件は共通です。
科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。
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出願より先に必要な「関連学科の判断」
秋田大学の編入試験でもっとも見落とされやすいのが、この手続きです。募集要項には、志望コースごとに関連学科・コースの一覧が示されており、自分の所属がそれにあたるかどうかを出願前に大学へ問い合わせて判断を受けなければなりません。要項には、この確認をしないまま出願した場合は受験を認めないことがある、と明記されています。関連学科と認められなかった場合も出願を認めないことがあります。
| 区分 | 問い合わせ受付期間 |
|---|---|
| 推薦入試 | 2026年4月20日〜4月24日 17時まで |
| 一般入試・社会人特別入試 | 2026年5月11日〜5月15日 17時まで |
方法は、大学が入試情報ページに掲示している所定の様式に記入し、件名を指定したうえで入試課あてにメールで送る、というものです。判断結果は出願期間前までに返送されます。受付期間はどちらも5日間しかなく、一般入試の出願開始日(6月8日)より約1か月前に閉じます。「要項が出てから考えよう」では間に合いません。要項が公表されたら真っ先にこの日程をカレンダーに入れてください。
関連学科の一覧は、たとえば社会システム工学科であれば機械工学科・機械システム工学科・生産システム工学科・知能機械工学科・電気工学科・電子工学科・電子制御工学科・土木工学科などが、環境数物科学科であれば情報工学科・電気電子情報工学科・環境工学科・材料工学科・物質工学科などが挙げられています。ただし「およびこれらの関連学科・コース」という書き方になっているため、一覧に自分の学科名が載っていなくても対象になる可能性があります。載っていないから諦める、ではなく問い合わせるのが正解です。
難易度・倍率(大学公表データ)
秋田大学は編入学試験の実施状況を公式サイトで公表しています。入学定員・志願者数・受験者数・合格者数・入学者数が学科コース別に示されており、直近4年分は次のとおりです。実質倍率は受験者数÷合格者数で編入総研編集部が計算しました。
| 入学年度 | 募集人員 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2023年度 | 12名 | 50名 | 48名 | 25名 | 17名 | 1.9倍 |
| 2024年度 | 12名 | 55名 | 45名 | 20名 | 10名 | 2.3倍 |
| 2025年度 | 12名 | 39名 | 30名 | 19名 | 14名 | 1.6倍 |
| 2026年度 | 12名 | 31名 | 24名 | 19名 | 9名 | 1.3倍 |
受験者数合格者数
出典:秋田大学総合環境理工学部「編入学試験」ページに掲載されている入学試験状況(各年度)。数値は学部全体の合計で、入試区分別(一般・推薦・社会人特別)の内訳は公表されていません。
この数字から読み取れること
合格者数は募集人員を大きく上回っています。募集人員は毎年12名ですが、実際の合格者は19名から25名。一方で入学者数は9名から17名にとどまっています。合格しても他大学へ進む受験者が一定数いることを見込んで、多めに合格を出す運用になっていると読めます。2026年度入学では合格19名に対して入学9名で、半数以上が入学していません。募集人員12名という数字だけを見て「狭き門」と判断しないでください。
もう一つの特徴は、志願者の減少です。50名・55名から39名・31名へと減り、それに伴って実質倍率も1.9倍・2.3倍から1.6倍・1.3倍へ下がっています。直近では受験者24名に対し合格19名、つまり受験した4人のうち3人以上が合格している計算です。ただしこれは学部全体の合計であり、コース単位で見ると志願者が二桁になる年もあれば1名も出ない年もあります。倍率の低さは「どのコースでも通る」という意味ではありません。募集人員8名の社会システム工学科と、2名を分け合う応用化学生物学科・環境数物科学科では、置かれている状況がまったく違います。
選抜方法(2027年度から変わった点)
ここが今回いちばん大きな変更点です。2026年4月入学の試験までは、英語(TOEIC換算)100点・数学の筆記試験100点・面接試問200点の計400点でした。2027年4月入学の要項では、数学の筆記試験がなくなり、面接のなかの口頭試問に組み込まれました。要項には「一般教育科目【数学】は筆記試験を課さず、面接中に口頭試問として実施します」と明記されています。
| 評価項目 | 6コース (数理科学・地球環境学以外) | 数理科学・ 地球環境学コース |
|---|---|---|
| 英語(TOEIC換算) | 100点 | 100点 |
| 数学(面接内の口頭試問) | 50点 | 200点 (数学と専門を合わせて) |
| 専門教育科目(面接内) | 150点 | |
| 一般面接 | 100点 | 100点 |
| 合計 | 400点 | 400点 |
配点を見ると、面接のなかで評価される部分が300点、全体の75%を占めます。しかもそのうち150点は志望コースの専門教育科目です。筆記試験がなくなったことで対策が楽になったと考えるのは危険で、むしろ「その場で口に出して説明する」という、多くの受験生が練習していない形式に配点が集中したことになります。合否判定はこれに調査書を加えて総合的に行われます。
コースごとの専門の試問内容も要項に書かれています。有機・高分子化学コースは化学、応用化学コースは化学および物理の基礎、数理科学・地球環境学コースは数理科学専門または地球科学専門、機能デバイス物理コースは材料理工系または電気電子系、モビリティコースは機械工学または材料工学、電気システムコースは電気電子工学、社会基盤コースは土木環境工学の専門教育科目の基礎が対象です。複数の分野が併記されているコースでは、どちらを選んで答えるのかを事前に決めておくと当日迷いません。
推薦入試と社会人特別入試は筆記試験がなく、専門科目50点+一般面接50点=100点で判定されます(社会人特別入試は前述のとおり2027年4月入学の募集が最後です)。推薦入試は調査書と推薦書、社会人特別入試は提出書類(志望理由書・業務報告書・在職証明書を含む)を合わせて総合評価されます。なお一般入試の出願書類には志望理由書が含まれていません。志望動機を書面で伝える機会がないぶん、面接での説明がそのまま評価対象になります。
科目別の対策
TOEIC:最優先で片づける
TOEIC 400点以上は出願資格であると同時に、100点満点に換算されて得点にもなります。つまり出願できるかどうかと、点が伸びるかどうかの両方に効く唯一の項目です。しかも受験可能なのは2025年4月1日以降に受けたものに限られ、IPテストでもオンライン実施のものは提出できません。公開テストか、学校で実施される会場型のIPテストを選ぶ必要があります。
準備の順番としては、これを最初に終わらせるのが合理的です。理由は3つあります。第一に、スコアは何度でも受け直せる一方、試験日は年に1度しかないこと。第二に、公式認定証の発行に時間がかかるため出願直前では間に合わないおそれがあること。第三に、TOEICが片づいていれば、残りの期間をすべて専門科目と面接練習に使えることです。出願の1年前にはスコアメイクを始めてください。なお、いったん願書を出したあとのスコアの差し替え(追加提出による更新)は認められていません。
数学:解けるだけでなく、説明できるように
数学は筆記試験ではなくなりましたが、範囲が消えたわけではありません。口頭試問という形式は、答えにたどり着くまでの筋道を試験官の前で言葉にする必要があるという点で、答案を書くより厳しい面があります。途中で詰まったときに何を考えているかを口に出せるかどうかが、そのまま評価に影響します。
出題される範囲の手がかりは、筆記試験だった時期の問題に残っています。オンライン編入学院の過去問分析では、次の分野が繰り返し扱われていました(著作権の観点から、設問そのものは記載していません)。
- 線形代数: 固有値・固有ベクトルを求め、対角化して行列のn乗を導く一連の流れ。もっとも安定して問われてきた分野で、そこから数列の漸化式の一般項へつなげる出題も見られました
- 微分積分: 定積分の計算技法(部分積分・置換積分・部分分数分解)と、合成関数・対数関数・指数関数の微分
- ベクトルと空間図形: 内積・外積、平面の方程式、点と平面の距離
- 微分方程式: 1階の変数分離形と、2階線形微分方程式の特性方程式を用いた解法
- 極限、整数と方程式: 標準的な極限の評価、判別式を用いた実数解の条件、因数分解と素因数分解を組み合わせた整数解の決定
口頭試問への備え方としては、これらの分野の典型問題を解いたあとに「なぜその方針を選んだのか」を声に出して説明する練習を挟むのが効果的です。対角化なら「固有値を求める→固有ベクトルを並べて変換行列を作る→対角行列のn乗は成分をn乗するだけ」という手順そのものを、紙を見ずに言えるかどうかを基準にしてください。
専門科目と面接:配点の75%はここ
専門教育科目の試問は150点(数理科学・地球環境学コースは数学と合わせて200点)で、単独の最大項目です。範囲は「専門教育科目の基礎」とされているので、研究レベルの深さより、いま在籍している学科で学んだ基礎科目を筋道立てて説明できるかが問われます。教科書の章立てをたどり、各章の中心概念を自分の言葉で3分程度で説明する練習を、分野ごとに一巡しておくと形になります。
受験者の報告では、電気系のコースでは電磁気学と電気回路の基礎が口頭で問われ、ホワイトボードに書きながら説明する形式だったという声があります。また、答えたあとに試験官から確認や問い返しを受け、それに対して考えを立て直せるかを見られたという報告もあります。即答できることより、自分の答えを検証し直せることが評価されていると考えて準備してください。
一般面接は100点です。志望理由、在籍校で力を入れてきたこと、卒業研究や実験で扱っている内容、編入後に学びたいことなどが中心になります。一般入試では志望理由書の提出がないため、口頭で伝える内容がそのまま志望動機の唯一の説明になります。総合環境理工学部が掲げる「グリーン社会の実現に向けた科学技術」という方向性と、自分がやってきたこと・やりたいことをどう結びつけるかを、あらかじめ言語化しておきましょう。
併願戦略と日程の組み立て
秋田大学の編入試験でいちばん設計しがいがあるのが、推薦入試と一般入試の二段構えです。募集要項には「推薦入試で合格しなかった者は、一般入試に出願することができる」と書かれています。日程を並べると意図がはっきりします。
- 2026年4月20日〜4月24日: 推薦入試の関連学科の判断を問い合わせる
- 2026年5月11日〜5月15日: 一般入試の関連学科の判断を問い合わせる(推薦を受ける人も、ここで一般のぶんを済ませておく)
- 2026年5月13日〜5月19日: 推薦入試の出願
- 2026年5月25日: 推薦入試(面接試問)
- 2026年6月8日: 推薦入試の合格発表 / 同日から一般入試の出願受付が始まる
- 2026年6月12日: 一般入試の出願締切
- 2026年6月22日: 一般入試・社会人特別入試の試験
- 2026年7月13日: 一般入試・社会人特別入試の合格発表
推薦入試の発表日と一般入試の出願開始日が同じ6月8日で、締切までは4日しかありません。推薦の結果を見てから一般の書類を集め始めると間に合いません。推薦を受ける方は、はじめから一般入試の出願書類も並行して準備しておいてください。関連学科の問い合わせも、推薦用(4月)と一般用(5月)で受付期間が別に設けられている点に注意が必要です。
推薦入試の対象は機能デバイス物理・モビリティ・電気システム・社会基盤の4コースで、高等専門学校または理工科系短期大学を2027年3月に卒業見込みの方に限られます。この条件に当てはまるなら、受験機会が1回増えるうえに筆記試験のない選抜(専門科目50点+一般面接50点)を先に経験できるため、6月の一般入試の予行演習にもなります。
他大学との併願を考える場合、秋田大学の試験日は6月下旬で、国公立理工系の編入試験が集中する時期にあたります。試験日が重なっていないかを、志望校の要項が出そろう春先に一度並べて確認しておきましょう。
出願手続きのチェックリスト
- 要項を入手する: 総合環境理工学部のサイトで募集要項のPDFを確認します。ただし出願に必要な書類様式はPDFに含まれていません。入試課への資料請求が別に必要です
- 出願書類を請求する: 窓口で受け取るか、請求票と返信用封筒(角形2号・切手貼付)を郵送します。発送まで数日かかる場合があると案内されているため、早めに動いてください
- 関連学科の判断を受ける: 所定様式を入試課へメール送付。推薦は4月20日〜24日、一般・社会人は5月11日〜15日(いずれも17時まで)
- TOEICのスコア証明を用意する: 公開テストはデジタル公式認定証を印刷、IPテストはスコアレポートの原本。オンライン実施のIPテストは提出できません
- 調査書を依頼する: 本学部所定の様式で、在学校の学校長が作成し厳封したもの。成績と席次の記入欄があります。発行に時間がかかるので出願の3〜4週間前には依頼を
- 卒業(見込)証明書などを手配する: 出願資格の区分によって、卒業見込証明書・在学期間証明書・専門士取得証明書・専攻科修了証明書などが必要です。自分がどの区分で出願するのかを先に確定させてください
- 検定料を納める: 30,000円。オンライン決済システムで支払い、領収書を印刷して出願書類と一緒に送ります
- 期限内に郵送する: 一般入試は2026年6月12日17時必着。書類に不備があると受理されず、受理後の記載事項の変更もできません
本記事の日程・募集人員・出願資格・配点は、令和9年度の募集要項と、大学が公表している「令和9年度秋田大学総合環境理工学部編入学試験の予告について」の2つの公式文書で照合しています。合格後の入学手続期間は、推薦入試合格者が2026年6月9日〜6月23日、一般入試・社会人特別入試合格者が2026年7月21日〜7月24日です。入学料は282,000円、授業料は年額535,800円(いずれも予定額)。また受験者本人からの申込により、総合得点と順位がランク区分で開示される制度もあります(申込は2027年5月6日〜5月31日、合格者が3名未満のコースは開示なし)。
時期別のロードマップ
- 試験の1年前(前年の夏〜秋): TOEICの受験計画を立てて対策を始める。同時に、在籍校で編入に必要な単位(大学2年以上の区分なら64単位)を年度内に満たせるか、履修計画を教務担当と確認する
- 試験の半年前(前年の冬〜年明け): TOEIC 400点以上を確保する。専門科目の基礎科目を教科書レベルで一巡し、章ごとに要点を口頭で説明できる状態にしていく。数学は線形代数と微分積分から手をつける
- 試験の3か月前(3月〜4月): 前年度の募集要項を読み込み、志望コースを絞る。関連学科の判断の問い合わせに備えて、自分の学科のカリキュラムや履修科目を整理しておく。新年度の要項が出たら日程をすべて書き出す
- 2か月前(5月): 関連学科の判断を受ける。推薦入試を受ける方は出願と面接試問。調査書・証明書類の依頼を済ませる
- 1か月前(6月上旬): 一般入試の出願。並行して口頭試問の練習を本格化させる。専門科目の想定問答を、実際に人に説明する形式で繰り返す
- 直前期(試験1週間前): 受験票の到着を確認(届かない場合は6月18日までに入試課へ連絡)。試験は13時開始で12時30分集合。手形キャンパスへの経路と所要時間を調べ、遠方の方は前泊も検討する
おすすめ参考書
数学は筆記試験ではなくなりましたが、口頭試問で扱われる範囲は編入数学の標準的な内容と重なります。ここでは、理工系の編入試験で数学の土台をつくるのに広く使われている本を紹介します。カードをタップするとレビュー記事に移動できます。
口頭試問で問われるのは基礎の理解と説明力なので、難問集に進むより、標準的な問題集を1冊仕上げて解法の理由を言葉にできる状態にするほうが得点につながります。
よくある質問
秋田大学理工学部の編入試験の倍率はどのくらいですか?
大学が公表している実施状況では、受験者数÷合格者数で計算した実質倍率は2023年度入学が約1.9倍、2024年度入学が約2.3倍、2025年度入学が約1.6倍、2026年度入学が約1.3倍です。学部全体の合計値で、入試区分別・コース別の倍率は公表されていません。志願者数は50名から31名へ減る一方で合格者数は19名から25名で推移しており、倍率は下がる方向にあります。
理工学部と総合環境理工学部は何が違うのですか?
秋田大学は2025年4月に理工学部を改組して総合環境理工学部を設置しました。編入試験も、2026年4月入学までは理工学部として実施され、2027年4月入学の募集からは総合環境理工学部として実施されています。募集要項の名称も学科・コースの区分も新しいものに変わっているため、これから受験する方は総合環境理工学部の要項を見てください。
数学の筆記試験はありますか?
2027年度入学の募集要項では、数学は筆記試験を課さず、面接のなかで口頭試問として実施すると明記されています。2026年4月入学の試験までは60分の数学の筆記試験がありましたが、この形式は変わりました。範囲そのものが消えたわけではなく、答案を書く力より、その場で筋道を説明できるかが問われる形になっています。
TOEICは何点必要ですか?
2027年度入学の募集要項では、TOEIC Listening & Reading TestまたはTOEIC L&R IPテスト(オンライン実施のものを除く)のスコアが400点以上であることが、一般入試・推薦入試・社会人特別入試のすべてで出願資格になっています。2025年4月1日以降に受験したものに限られ、点数は英語100点満点に換算されて合否判定に使われます。
出願前にしておかなければならない手続きはありますか?
はい。志望するコースと自分の所属学科が関連しているかを、出願前に大学へ問い合わせて判断を受ける必要があります。募集要項には、この確認をしないまま出願した場合は受験を認めないことがあると書かれています。所定の様式を入試課へメールで送る方式で、受付期間は推薦入試が2026年4月20日から4月24日、一般入試と社会人特別入試が2026年5月11日から5月15日です。
推薦入試に落ちても一般入試を受けられますか?
受けられます。募集要項に、推薦入試で合格しなかった者は一般入試に出願できると明記されています。推薦入試の合格発表は2026年6月8日で、一般入試の出願受付開始日と同じ日です。日程が連続しているので、推薦の対象コースを志望する高等専門学校生・理工系短期大学生は、はじめから二段構えで準備しておくと機会を1回増やせます。
社会人特別入試はいつまで受けられますか?
秋田大学は社会人特別入試の廃止を予告しており、志願者数の減少を理由に、2027年4月入学の募集を最後として募集を停止するとしています。したがって社会人枠で受験できるのは2026年6月に実施される試験までです。2028年4月入学以降を考えている方は、一般入試での受験を前提に準備してください。社会人特別入試は筆記試験がなく、提出書類と面接試問(専門科目50点+一般面接50点)で判定されます。
過去問は手に入りますか?
大学の編入学試験のページには、面接試問の過去問題は公表していないと記載されています。数学が筆記だった時期は希望者への過去問題の配付が案内されていましたが、口頭試問に変わったことで公表される問題そのものがなくなりました。出題分野を知る手がかりは過去の筆記試験に残っているため、この記事では分野のレベルで整理しています。
この記事の情報はいつ時点のものですか?
2026年4月6日に公表された令和9年度(2027年4月入学)の3年次編入学学生募集要項と、大学が公表している編入学試験の実施状況にもとづき、2026年8月6日に更新しています。日程・募集人員・選抜方法は毎年変わる可能性があるため、出願前には必ず大学が公表する最新の募集要項を確認してください。
まとめ
秋田大学理工学部の3年次編入試験は、2027年4月入学の募集から総合環境理工学部として実施され、数学の筆記試験が面接内の口頭試問に置き換わりました。配点400点のうち300点が面接のなかで決まる試験になったため、問題を解く力に加えて、考えた筋道を口に出して説明する力が直接得点になります。
いま動くべきことは3つです。第一に、出願資格でもあり得点でもあるTOEIC 400点以上を最優先で確保すること。第二に、志望コースの専門教育科目の基礎を教科書レベルで一巡し、各テーマを人に説明できる状態にすること。第三に、出願の1か月前に締め切られる関連学科の判断の問い合わせを、日程表に真っ先に書き込むことです。実質倍率は直近で1.3倍から2.3倍と、準備した人が報われやすい水準にあります。要項の細部は毎年変わるため、出願前には必ず秋田大学が公表する最新の募集要項で確認してください。
あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。
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監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は大学が公表する募集要項をもとに毎年度確認し、出題傾向はオンライン編入学院の過去問分析にもとづいています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ|最終更新: 2026年8月6日







