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明治学院大学経済学部

明治学院大学経済学部の編入試験対策|難易度・出題傾向・合格ロードマップ

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-08-06​‌‌‌​‌‌‌‌‌‌​​‌‌‌‌‌​‌​​‌​​‌​‌​‌‌‌

結論:明治学院大学経済学部の編入試験はこんな試験

明治学院大学の編入学試験は3年次編入のみで、経済学部のうち編入学試験を実施しているのは経済学科だけです(経営学科・国際経営学科は募集を行っていません)。試験科目は論文(専攻に関する出題)80分と外国語=英語70分の2科目で、経済学科には面接がありません。募集人員は「若干名」、試験会場は白金キャンパスです。

難易度で必ず押さえておきたいのは、大学が公表している学科別の入試結果です。経済学科は2024年度・2025年度・2026年度と、いずれも合格者が0名でした(志願者はそれぞれ12名・6名・10名)。同じ試験日に行われる文学部英文学科では毎年5〜7名の合格者が出ているので、明治学院大学が編入生を採らないわけではなく、経済学科の合否ラインが結果として非常に高い状態が続いていると読むのが正確です。「若干名」という募集人員は、基準に達した受験生がいなければ合格者を出さないという意味を含みます。

したがって、この記事を読んでいるあなたが最初に決めるべきなのは「明治学院大学経済学部を単願にしない」ということです。そのうえで、論文(経済学)で確実に得点できる状態をつくることが唯一の突破口になります。この記事では、2027年度の入学試験要項と大学公表の入試結果にもとづいて、試験の全体像・日程・出題分野・対策の進め方を整理します。

出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。

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試験概要(最新要項データ)

2027年度2027年度(2027年4月入学・2026年11月実施)の入学試験要項にもとづくデータです。この節は毎年の要項公表に合わせて更新されます(更新日: 2026-08-06)。

若干名募集人員
2026/11/21試験日(土)
2科目論文80分+英語70分
3年次のみ入学年次
実施学科経済学部経済学科のみ(経営学科・国際経営学科は編入学試験を実施しない)
入学年次3年次(明治学院大学の編入学は3年次からのみ。2年次編入の制度はありません)
募集人員若干名(人数の明示なし)
試験科目①論文(専攻に関する出題)/②外国語(英語)
※面接はフランス文学科・芸術学科・法律学科・国際学科のみ実施。経済学科は対象外
試験時間割集合9時30分/①論文 10:00〜11:20(80分)/②英語 12:00〜13:10(70分)
試験日・試験場2026年11月21日(土)・白金キャンパス(東京都港区白金台)
試験中の持込受験票・筆記用具(黒鉛筆かシャープペンシル、プラスチック製消しゴム)・顔写真付きの身分証明書は必携。使えるのは計時機能のみの時計、鉛筆削り、眼鏡、ハンカチ、ティッシュ、目薬まで。電卓・辞書(紙・電子とも)・下敷き・定規は使用できません
Web出願登録・検定料納入2026年10月5日(月)〜10月21日(水)※最終日は23時59分締切
出願書類の郵送2026年10月14日(水)〜10月21日(水)消印有効(簡易書留・速達)
入学検定料35,000円(別途、決済手数料1,300円)
受験票2026年11月13日(金)10時以降にUCARO(受験ポータルサイト)から各自で印刷。郵送はなし
合格発表2026年12月4日(金)10時からUCAROで発表。合格通知の郵送はなし
入学手続締切2027年1月7日(木)(振込期限・郵送消印有効)
受験上の配慮申請2026年10月2日(金)まで(出願開始より前に締め切られます

この表は2027年度入学試験要項(社会人入学試験要項・編入学試験要項)の記載にもとづきます。日程・科目・出願資格は毎年変わる可能性があるため、出願前に必ず明治学院大学が公表する最新の募集要項で確認してください。

科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。

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まず確認:経済学部で編入できるのは経済学科だけ

明治学院大学経済学部には経済学科・経営学科・国際経営学科の3学科がありますが、編入学試験を実施しているのは経済学科だけです。2027年度の要項には「経営、国際経営、グローバル法、心理、教育発達、情報数理学科では編入学試験を行いません」とはっきり書かれています。経営学や国際ビジネスを学びたいという理由で明治学院大学を検討している場合、編入というルートでは経営学科・国際経営学科に入ることができない、という前提から出発する必要があります。

とはいえ、経済学科のカリキュラムには金融システム論・情報経済学・労働経済学・実験経済学・行動経済学などが並び、企業や組織を扱うゼミも設置されています。「経営学部でなければ学べない内容か」を自分の関心に照らして確認し、経済学科で足りるならそのまま出願、足りないなら他大学の経営・商学系を軸に組み直す、という判断をこの段階で済ませておくと、その後の科目対策に迷いがなくなります。

あわせて押さえておきたい2点

社会人編入学試験は経済学部では実施されていません。社会人編入の対象は社会学部の社会学科・社会福祉学科のみです。働きながら経済学科をめざす場合も、一般編入学試験で受験することになります。

2年次編入はありません。要項に「本学の編入学は3年次からのみです」と明記されています。大学1年生の段階で受験を考えている場合、2年次を修了(見込み)してからの3年次編入が対象になります。

難易度・倍率(大学公表データ)

明治学院大学は、入試結果を「総合型選抜・その他選抜」の入試結果PDFと、翌年度の入学試験要項の巻末(「入学試験結果および過去問題について」)の2か所で公表しています。どちらにも学部・学科別の志願者数・受験者数・合格者数が載っており、編入学(三年次)試験の結果は一般編入と社会人編入に分けて掲載されています。経済学部経済学科の数値は次のとおりです。

年度(入学年度)募集人員志願者数受験者数合格者数倍率
(受験÷合格)
2021年度若干名12名6名1名6.0倍
2024年度若干名12名8名0名算出不可
2025年度若干名6名6名0名算出不可
2026年度若干名10名7名0名算出不可
志願者数 受験者数 合格者数 12 8 0 2024年度 6 6 0 2025年度 10 7 0 2026年度 単位: 名(経済学部経済学科・一般編入学試験)

ここから読み取れることを整理します。

  • 直近3年度は連続で合格者0名です。志願者は毎年6〜12名いて、そのうち7割前後(2025年度は全員)が実際に受験しています。受験まで到達しても合格者が出ていないため、「志願者が少ないから入りやすい」という判断は成り立ちません。
  • 倍率は受験者数÷合格者数で計算していますが、合格者0名の年度は計算できません。数字上の倍率が出ないことを「倍率が低い」と誤読しないよう注意してください。さかのぼれた最も古い年度である2021年度は、受験者6名・合格者1名で6.0倍でした。
  • 明治学院大学全体では毎年一定数の編入生が合格しています。一般編入学試験の全学部合計は、2024年度が志願者64名・受験者49名・合格者21名、2025年度が志願者49名・受験者46名・合格者12名、2026年度が志願者64名・受験者50名・合格者11名です。文学部英文学科は3年度とも5〜7名が合格しています。経済学科だけが0名で推移しているという点が、この試験の特徴です。
  • 「若干名」は定員ではなく上限のない目安です。合格者を必ず出す仕組みではないため、「募集人員が若干名だから1〜2名は受かる」という前提は置けません。基準点に届いた人だけを採る選抜だと考えて準備するのが安全です。

出典は、明治学院大学が公表する各年度の「入試結果(総合型選抜・その他選抜)」PDF、2027年度入学試験要項の巻末結果表、および大学案内抜粋の編入学試験結果です。同一年度の数値は複数の資料で一致していることを確認しています。2022年度・2023年度分は、大学が公開している資料の中で確認できませんでした。年度は入学年度(例: 2026年度=2025年11月実施・2026年4月入学)で表記しています。

この結果を受験計画にどう反映するか

合格者0名が続いているという事実は、受験をあきらめる理由にはなりません。実際に2021年度には合格者が出ていますし、明治学院大学の編入学試験は毎年欠かさず実施されています。ただし、次の3つは計画に反映しておくべきです。

  1. 単願にしない。試験日が2026年11月21日(土)と秋のため、他大学との併願を組みやすい時期にあります。同じ時期に試験がある経済系の編入試験を必ず複数用意してください。
  2. 「合格最低ライン」を意識した仕上げ方をする。合格者が出ない年度があるということは、相対評価だけでなく絶対的な到達度が見られている可能性が高いということです。「他の受験生より少し上」ではなく「経済学の基本問題を落とさない」水準を目標にしてください。
  3. 受験する意思決定を早めに行う。受験上の配慮申請の締切(10月2日)は出願開始(10月5日)よりも前です。配慮が必要な人は、受験が確定していない段階でも先に連絡する必要があります。

出願手続きの実務(チェックリスト)

明治学院大学の編入学試験は、Web出願登録・入学検定料の納入・出願書類の郵送の3つが揃って初めて出願が完了します。Web登録と検定料納入は10月5日〜10月21日、書類郵送は10月14日〜10月21日と期間が異なる点に注意してください。時期ごとにやることを整理します。

  • 試験の3〜4か月前(7〜8月ごろ): 大学Webサイトで当年度の入学試験要項の公表を確認します。2027年度の要項は2026年7月上旬に公表されました(大学案内には「7月頃に公開予定」と記載されています)。要項が出たら、募集学科・試験科目・日程が前年度から変わっていないかを最初に確かめてください。
  • 出願の2か月前(8〜9月ごろ): 出願資格の確認と証明書類の手配を始めます。必要なのは、成績証明書(コピー不可)志望理由書(大学所定の様式2・1000字程度)履歴書(大学所定の様式4)、改姓があった人は戸籍抄本です。在籍中の人は、履修中の単位が成績証明書に載らない場合に単位修得見込証明書などの追加提出を求められること、在籍期間や在学年次が記載されない場合は在籍(在学)証明書も必要になることが要項に明記されています。学校に依頼してから発行までに時間がかかるため、この時期から動いてください。
  • 海外の大学・短期大学の出身者は、さらに前倒しで: 出願資格を満たすかどうかの確認が試験に先立って行われます。通常の出願書類に加えて、出身校の学校案内と、履修したすべての授業の講義概要(シラバス等)を成績証明書の順に並べて提出する必要があります。準備量が多いので、夏のうちに揃え始めてください。
  • 2026年10月2日(金)まで: 障がい等があり受験時の配慮を希望する場合の申請締切です。出願開始より前なので、受験が確定していなくても先に申請します。
  • 2026年10月5日(月)〜10月21日(水): 受験ポータルサイトUCAROの会員登録(無料)→Web出願登録→写真データのアップロード→入学検定料35,000円(+手数料1,300円)の納入。写真は出願前3か月以内に撮影・背景無地・上半身正面・脱帽のJPEGデータで、スナップ写真は不可です。この写真は卒業まで使う学生証の写真になります。検定料を納入した後は出願内容を一切変更できません。登録内容を確認してから納入してください。最終日のWeb登録は23時59分で締め切られます。
  • 2026年10月14日(水)〜10月21日(水)消印有効: 市販の角2封筒に、Web出願登録の完了画面から印刷した宛名ラベルを貼り、郵便局の窓口から簡易書留・速達で郵送します。証明書は原則として厳封(封をした部分をまたぐ発行元の押印がある未開封の状態)で提出します。
  • 2026年11月6日(金)〜: 大学Webサイトの「志願状況」ページで、編入学試験(一般編入)の志願者速報が公開されます。学科別の志願者数と前年の志願者数が併記される形式です。出願締切後の公開なので出願判断には使えませんが、当日どのくらいの人数と受験するかを事前に把握できます。
  • 2026年11月13日(金)10時以降: UCAROにログインして受験票をA4用紙に印刷します。受験票の郵送はなく、スマートフォンの画面提示では受験できません。必ず紙で持参してください。
  • 2026年12月4日(金)10時〜: UCAROで合否照会。合格通知の郵送はありません。照会できる期間は2027年4月30日までです。
  • 2027年1月7日(木): 入学手続の締切(振込期限・郵送消印有効)。学納金の納入と、学籍カード・住民票の郵送を行います。

出願書類の様式(志望動機書・志望理由書・履歴書など)は要項に付属するPDFを各自でA4片面印刷して使います。窓口配付や郵送は行われません。必要書類の正式なリストは年度ごとに変わる可能性があるため、必ず最新の募集要項で確認してください。

試験科目の特徴と対策の組み立て方

経済学科の試験は論文(専攻に関する出題)80分+英語70分の2科目です。要項には配点の記載がありません。面接がないため、当日の評価はこの2科目の答案だけで決まります。裏を返せば、志望理由の熱意や経歴で差を埋める余地がなく、筆記の完成度がそのまま結果になる試験だということです。

①論文(専攻に関する出題)

「論文」という科目名から一般的な小論文を想像しがちですが、経済学部の場合は要項に「専攻に関する出題」と明記されているとおり、経済学の専門知識を問う試験です。オンライン編入学院の過去問分析では、出題は次のような分野にまたがっています(著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません)。

ミクロ経済学
マクロ経済学
ゲーム理論
統計・データ分析
経済学の基礎概念

バーは出題分野の相対的な広がりを示したもので、配点比率ではありません。年度によって扱われる分野は入れ替わります。

  • ミクロ経済学: 完全競争市場の需要・供給と均衡、独占企業の利潤最大化、社会的余剰と厚生損失、価格規制の評価、需要の価格弾力性、資源配分の効率性、外部性・ネットワーク効果、知的財産制度と独占のトレードオフといった論点が扱われます。中心にあるのは「余剰分析でものごとを評価する」という考え方です。
  • マクロ経済学: 名目GDP・実質GDP・GDPデフレーターの計算、経済成長と技術進歩、限界生産力逓減の考え方、金融政策などが扱われます。
  • ゲーム理論: 利得表からのナッシュ均衡の導出、支配戦略、少人数ゲームにおける戦略的行動といった論点が出ます。ミクロ経済学の教科書の後半に置かれることが多い範囲ですが、明治学院大学ではしっかり問われます。
  • 統計・データ分析: 平均・中央値・分散・共分散・相関係数といった記述統計の基本計算が扱われた年度があります。経済学部の編入試験では珍しい範囲なので、対策の抜け穴になりやすいところです。
  • 経済学の基礎概念: ミクロ経済学とマクロ経済学の定義、トレードオフ、機会費用、サンクコスト(=すでに支払って回収できない費用)など、用語を自分の言葉で定義し具体例を挙げて説明させる形式が出ます。

解答形式は、数値を求める計算問題(途中式を明記させるもの)グラフを描いて説明させる問題指定されたキーワードを使って論じる論述問題用語説明が組み合わされています。つまり、公式を覚えているだけでも、言葉で説明できるだけでも足りません。次の3つを同じ強さで仕上げてください。

  1. グラフを手で描けること。需要曲線・供給曲線を描き、均衡点・消費者余剰・生産者余剰・厚生損失を図の中で指し示せる状態にします。「余剰を図示して説明せよ」という形は繰り返し扱われる論点です。
  2. 計算を途中式込みで書けること。答えだけを書く形式ではないため、式変形の過程を採点者が追える書き方に慣れておく必要があります。GDPデフレーターや分散・共分散のように、定義式を正確に覚えていないと着手できない計算があります。
  3. 用語を定義+具体例のセットで説明できること。「トレードオフとは何か、例を1つ挙げよ」のような形式に対応するため、主要用語について「30秒で言える定義」と「1つの具体例」を対にしてストックしておきます。

電卓は使えません。要項の「受験上の注意」で試験中に使用できるものは、計時機能のみの時計・鉛筆削り・眼鏡・ハンカチ・ティッシュ・目薬に限られており、電卓と下敷き・定規は使用できないものとして明記されています。GDPデフレーターや分散・共分散のような計算が出る試験でありながら、四則演算はすべて手計算です。日ごろの演習から電卓を使わずに解く習慣をつけておいてください。

②英語(70分)

英語は経済・社会科学系の英文を扱う試験です。構成は大問Ⅰの長文読解と大問Ⅱの英文和訳の2本立てで、長文読解の中には選択式(空所補充・内容一致)と、日本語で60〜120字程度にまとめて説明させる記述問題が含まれます。題材として扱われてきたのは、国際貿易と物流・情報通信技術の発展、プラットフォームとネットワーク外部性、教育の経済学(人的資本理論とシグナリング理論)、社会関係資本といった、経済学の入門講義と地続きのテーマです。

ここから導ける対策は具体的です。

  • 単語帳だけでは足りません。経済・ビジネス系の抽象語(supply、demand、externality、incentive、productivity など)に加え、論文調の文章で使われるつなぎの表現に慣れておく必要があります。英字新聞の経済面や、経済学の入門書の英語版のような文章を、まとまった量で読む練習が効きます。
  • 「日本語で説明する」練習を別立てで行ってください。下線部が指す内容を60字以内、筆者の見解を100字程度、といった字数制限つきの記述が出ます。英文を理解していても、日本語で指定字数にまとめる訓練をしていないと得点になりません。読んだ英文の段落を、毎回100字程度で要約する習慣をつけるのが手軽で効果的です。
  • 辞書は持ち込めません。要項の「受験上の注意」に、試験中に使用できるものとして辞書は挙げられていません(紙の辞書も電子辞書も対象外です)。未知語を推測しながら読み切る力が前提になるため、普段の演習から辞書を引かずに一読する練習を挟んでください。
  • 英文和訳は最後まで残しておかない。大問Ⅱの和訳は配点が読めないものの、時間切れで白紙になると致命的です。70分の中でⅠとⅡにどう時間を割り振るかを、過去問で必ず一度シミュレーションしておいてください。
  • 経済学の知識が英語の得点にもつながります。ネットワーク外部性や人的資本といった概念を日本語で理解していれば、英文の読解速度と記述の精度が上がります。論文対策と英語対策は切り離さず、同じ概念を両方の言語で説明できる状態を目標にしてください。

面接がないことの意味

経済学科では面接が実施されません。同じ日に受験する文学部フランス文学科・芸術学科、法学部法律学科、国際学部国際学科では面接が行われるため、経済学科の受験生は英語の試験が終わる13時10分で当日の日程が終わります(面接がある学科は15時から面接です)。当日の拘束時間が短いのは体力面では有利ですが、対策上は「志望理由書に書いた内容を口頭で補足する機会がない」ということでもあります。出願時に提出する志望理由書(1000字程度)は、書類として完結した説得力を持たせる必要があります。

過去問の入手方法(大学が郵送で提供)

明治学院大学は、入学試験要項に「過去問題は郵送で提供することが可能です(日本国内に限る)」と明記しています。入学インフォメーション(mginfo@mguad.meijigakuin.ac.jp)あてに、メールの件名を「過去問題の郵送希望」として、次の項目を本文に書いて依頼する形式です。

  • 希望の入試制度(編入学試験)
  • 希望の学科(経済学科)
  • 氏名(ふりがな)
  • 郵便番号・住所
  • 電話番号

編入学試験の過去問題を大学が公式に提供している例は多くありません。この試験で最初にやるべき行動はこれです。論文が「専攻に関する出題」としか書かれていない以上、どの水準の問題がどんな形式で出るのかは、実物を見るのがいちばん速く正確です。郵送のやり取りには時間がかかるため、対策を始めると決めた時点で請求してください。なお、大学が公開している一般入試の過去問題(Webからダウンロード可)は編入学試験のものではないので、混同しないよう注意してください。

請求方法・提供範囲は年度により変わる可能性があります。依頼の前に、当年度の入学試験要項に記載された手順を確認してください。

おすすめ参考書|ミクロ経済学を軸に固める

論文の中心はミクロ経済学です。余剰分析・独占・ゲーム理論という頻出の柱がすべてミクロ経済学の範囲に入るため、まずここを厚く固めるのが最短ルートになります。各カードをタップすると詳しいレビュー記事に移動できます。

『演習ミクロ経済学』(武隈慎一)と『ミクロ経済学演習 第2版』(奥野)の2冊は、明治学院大学経済学部の出題内容との対応が確認できている本です。ほかの3冊は、この試験の出題分野との対応から選んでいます。使い方の目安は次のとおりです。

  • まったくの初学者なら『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』から。経済学に触れたことがない状態でいきなり演習書に入ると挫折します。全体像を短時間でつかんでから体系書に移ってください。
  • 体系書は『ミクロ経済学』(芦谷)または『ミクロ経済学の力』。余剰分析・独占・ゲーム理論を、図と言葉の両方で理解する段階です。「なぜ独占では厚生損失が生じるのか」を自分の言葉で説明できるかを到達度の目安にしてください。
  • 演習書は『演習ミクロ経済学』『ミクロ経済学演習 第2版』。この試験は途中式やグラフを書かせる形式のため、答えを見て納得するだけでは仕上がりません。手を動かして、答案として成立する書き方まで練習してください。
  • マクロ経済学と統計は別途カバーを。GDPデフレーターの計算や経済成長の論点、記述統計の基本計算は、上記のミクロ中心の構成だけでは埋まりません。手持ちのマクロ経済学の基本書や、大学の授業で使った統計の教科書で、定義式レベルを確実にしておいてください。

対策ロードマップ(時期別)

試験日は11月下旬、出願は10月中旬。この日程から逆算した進め方を整理します。合格者の学習記録は編入総研でまだ確認できていないため、ここでは要項と出題分野の事実にもとづく標準的な進め方を示しています。

  • 1年前〜:経済学の全体像をつかむ

    入門書でミクロ経済学・マクロ経済学の地図を描きます。この段階では細かい計算より、「価格はどう決まるのか」「GDPとは何か」といった骨格の理解を優先してください。並行して、大学に編入学試験の過去問題を郵送で請求しておきます。実物を見てからのほうが、その後の学習の力点が定まります。

  • 半年前(5〜6月):ミクロを体系で固める

    体系書で消費者理論・生産者理論・市場均衡・独占・ゲーム理論を通します。余剰分析は図を手で描いて説明する練習まで含めてください。同時に、経済系の英文を毎週一定量読む習慣を始めます。この時期は読む量を優先し、記述練習は後回しで構いません。

  • 4か月前(7〜8月):演習とマクロ・統計

    演習書に入り、途中式を書く答案作成に慣れます。あわせて、マクロ経済学(GDPの計算・経済成長)と記述統計(平均・中央値・分散・共分散・相関係数)の定義式を確実にします。7月ごろに当年度の入学試験要項が公表されるので、募集学科・科目・日程に変更がないかを必ず確認してください。証明書類の手配もこの時期から始めます。

  • 2か月前(9月):志望理由書と併願確定

    志望理由書(1000字程度)を書き上げます。面接がないぶん、書類だけで伝わる構成にする必要があります。経済学科で何を学びたいのか、ゼミや科目名まで具体的に落とし込んでください。同時に、併願する他大学の出願期間・試験日が明治学院大学と重ならないかを最終確認します。

  • 出願期間(10月上旬〜中旬)

    受験上の配慮申請(10月2日締切)→UCARO登録とWeb出願・検定料納入(10月5日〜21日)→書類郵送(10月14日〜21日消印有効)の順に進めます。検定料を納入すると出願内容を変更できなくなるため、志望学科・個人情報を確認してから決済してください。

  • 直前期(10〜11月):時間配分の仕上げ

    論文80分・英語70分という制限時間の中で解き切る練習に切り替えます。論文はグラフと途中式を書く時間を含めて配分を決め、英語は長文読解と和訳の時間配分を固定します。11月13日以降に受験票をUCAROから印刷し、A4用紙で持参する準備をしてください(画面提示では受験できません)。

併願を考えるときに知っておきたいこと

明治学院大学の編入学試験は全学部・全学科が同一日・同一時間割で実施されます。つまり、学内での併願はできません。経済学科と国際学科を両方受ける、といった組み方は不可能です。一方で、試験日が11月下旬と遅めであること、合格発表が12月4日、入学手続締切が翌年1月7日であることから、他大学との併願は組みやすい日程にあります。

また、明治学院大学経済学科の試験科目は「経済学の専門科目+英語」というオーソドックスな構成のため、他大学の経済学部編入試験と対策を共有しやすいのが利点です。ミクロ経済学の余剰分析やゲーム理論、マクロ経済学のGDP計算は、多くの大学で共通して問われる範囲です。「明治学院大学のための特別な勉強」がほとんど必要ないという点は、併願戦略上のメリットとして意識しておいてください。合格者0名の年度が続いていることを踏まえると、明治学院大学を第一志望に据えるにしても、同水準・同科目の他大学を必ず並行して受験する設計が現実的です。

合格後に効いてくること(単位認定・学費・キャンパス)

単位認定は入学後に決まる

既修得単位の認定は、入学後の履修指導のときに行われます。入学前に「何単位認定されますか」と問い合わせても回答は得られませんと要項に明記されています。提出するのは、出身校(大学・短期大学・高等専門学校専攻科)の最終修得単位が記載された成績証明書の原本と、単位を修得した年度の授業内容が明記されたシラバスの2点です(専門学校は対象外)。

要項が挙げている注意点のうち、進路に直結するのは次の点です。

  • 認定される単位数には上限があります。
  • 出身校で修得した科目や単位数が明治学院大学の授業科目・単位数と異なる場合、認定されないことがあります
  • 認定される単位数や科目の種類によっては、2年間では卒業できないことがあります
  • 専攻分野がまったく異なる学科から編入する場合、学科科目のほとんどが認定されません。この場合も2年間での卒業は難しくなります。
  • 編入生の在学期間は、学則により最長4年間です。

経済学以外の分野から経済学科へ移る場合は、卒業まで3年かかる可能性を最初から想定して資金計画を立てておくのが安全です。教員免許の取得を考えている場合、既修得単位の通算・認定は行われますが、出身校の課程認定状況や希望する免許教科によって扱いが変わるため、入学後の教職課程履修相談で確認することになります。

学費の目安(2027年度予定額)

経済学科の3年次編入者の学納金は、要項に「2027年度予定」として次のように示されています。

入学金200,000円(入学時に一括納入)
※明治学院大学の卒業(見込)生が編入学する場合は徴収されません
授業料866,000円
施設費・設備費175,000円・20,000円
その他教育充実維持費43,500円/保証人会費7,000円/課外活動費4,600円/学生傷害保険料1,750円
年間合計額1,317,850円
入学時納入額759,800円(残る558,050円は秋学期に納入)

このほか、4年次に学友会終身会費40,000円が代理徴収されます(明治学院大学の卒業生で納入済みの人は不要)。金額は予定額であり、正式に決まった後に大学Webサイトに掲載されます。出願時の入学検定料35,000円(+決済手数料1,300円)も別途必要です。

通うキャンパスは白金

経済学科は1・2年次が横浜キャンパス、3・4年次が白金キャンパスという配置です。3年次編入生は原則として白金キャンパス(東京都港区白金台)に通うことになります。試験会場も白金キャンパスなので、受験の時点で通学環境を体感できます。最寄り駅は白金台駅・白金高輪駅・高輪台駅(いずれも徒歩約7分)、高輪ゲートウェイ駅(徒歩約13分)で、品川駅・目黒駅からはバスも利用できます。

なお、履修科目によっては横浜キャンパスでのみ開講している授業があり、両キャンパスで履修する場合は移動時間の関係で連続した曜時限を取れない(昼休みを挟んでも不可)と要項に注意書きがあります。時間割の組み方には制約が生じる場合があると理解しておいてください。

出願資格の確認(2027年度要項)

一般編入学試験の出願資格は、次の1〜5のいずれか一つを満たすことです(いずれも専修学校専門課程=専門学校の修了(見込み)者は出願できません)。

  1. 他大学において所定の単位を修得し、第2年次以上を修了した者
  2. 他大学において所定の単位を修得し、2027年3月に第2年次を修了見込みの者
  3. 他大学を卒業した者
  4. 短期大学、高等専門学校を卒業(見込み)の者
  5. 明治学院大学の卒業生または2027年3月卒業見込みの者(卒業した学科と同一の学科へは出願できません)

いくつか補足します。

  • 「所定の単位」の具体的な数値は、経済学科の出願資格の条文には示されていません。他大学に在学中の人は、第2年次以上を修了している(または修了見込みである)ことが要件です。自分の在籍状況が該当するか判断がつかない場合は、出願期間よりも前の早い段階で入学インフォメーションに問い合わせてください。ただし、大学は「出願資格を満たすかどうか、学校の証明書を確認してほしい」という依頼には対応しないと明記しています。
  • 「見込み」で受験して修了・卒業できなかった場合は合格取消です。上記2・4・5に該当する見込み受験者が対象です。
  • 外部英語検定試験のスコアは経済学科では不要です。TOEFL iBTまたはTOEIC(L&R)のスコアが出願資格に加わるのは文学部芸術学科だけです。
  • 海外の大学・短期大学の出身者は、試験に先立って出願資格の確認が行われます。資格を満たさないと判断された場合は「不受理」となり、入学検定料の返金対象になります。

よくある質問

明治学院大学経済学部の編入試験の倍率はどのくらいですか?

明治学院大学は「編入学(三年次)試験結果」として学科別の志願者数・受験者数・合格者数を公表しています。経済学部経済学科は、2024年度が志願者12名・受験者8名・合格者0名、2025年度が志願者6名・受験者6名・合格者0名、2026年度が志願者10名・受験者7名・合格者0名でした。合格者が0名の年度は倍率(受験者数÷合格者数)を計算できません。さかのぼれた最も古い年度である2021年度は志願者12名・受験者6名・合格者1名で、このときの倍率は6.0倍でした。募集人員が「若干名」の選抜で、基準に達した受験生がいなければ合格者を出さない年度がある試験だと理解しておく必要があります。

経営学科や国際経営学科にも編入できますか?

できません。2027年度の入学試験要項には「経営、国際経営、グローバル法、心理、教育発達、情報数理学科では編入学試験を行いません」と明記されており、経済学部で編入学試験を実施しているのは経済学科だけです。経営学・会計学を中心に学びたい場合は、経済学科のカリキュラムで希望する分野を学べるかを確認するか、他大学の経営・商学系の編入試験を検討することになります。募集学科は年度により変わる可能性があるため、出願前に必ず大学公表の最新の募集要項で確認してください。

試験科目と試験時間を教えてください。

2027年度の一般編入学試験では、経済学科は「論文(専攻に関する出題)」と「外国語(英語)」の2科目です。時間割は論文が10時00分から11時20分までの80分、英語が12時00分から13時10分までの70分で、集合時間は9時30分です。面接はフランス文学科・芸術学科・法律学科・国際学科のみで実施されるため、経済学科では課されません。試験会場は白金キャンパスです。

TOEICやTOEFLのスコアは必要ですか?

経済学科では必要ありません。2027年度要項で外部英語検定試験のスコア提出が出願資格に含まれているのは文学部芸術学科のみで、経済学科の出願資格にはスコアの条件がありません。ただし試験科目に英語(70分)が含まれており、経済・社会科学系の英文を読んで日本語で説明する力そのものは問われます。スコアの提出が不要であることと、英語対策が不要であることは別だと考えてください。

専門学校(専修学校専門課程)からでも出願できますか?

できません。2027年度要項の一般編入学試験の出願資格には「専修学校専門課程(専門学校)修了(見込み)者は出願できません」と明記されています。出願できるのは、他大学で所定の単位を修得して第2年次以上を修了した人、2027年3月に第2年次を修了見込みの人、他大学を卒業した人、短期大学・高等専門学校を卒業(見込み)の人、明治学院大学の卒業生または卒業見込みの人(卒業した学科と同じ学科への出願は不可)のいずれかです。

編入学の過去問題は手に入りますか?

手に入ります。2027年度の入学試験要項には、過去問題を郵送で提供すると記載されています(日本国内に限る)。入学インフォメーションあてに、メールの件名を「過去問題の郵送希望」として、希望する入試制度・希望する学科・氏名(ふりがな)・郵便番号と住所・電話番号を書いて依頼する形式です。届くまでに時間がかかることを見込んで、対策の早い段階で請求しておくことをおすすめします。提供方法は年度により変わる可能性があるため、依頼前に最新の要項で手順を確認してください。

編入後は2年間で卒業できますか?キャンパスはどこですか?

2年間で卒業できるかどうかは、入学後の単位認定の結果によって変わります。要項には、認定される単位数には上限があること、専攻分野がまったく異なる学科からの編入学では学科科目のほとんどが認定されず2年間では卒業できない場合があること、編入生の在学期間は学則上最長4年間であることが明記されています。単位認定は入学後の履修指導で行われ、入学前の可否相談は受け付けていません。キャンパスは、経済学科は1・2年次が横浜、3・4年次が白金のため、3年次編入生は原則として白金キャンパスに通うことになります。

まとめ

明治学院大学経済学部の編入試験は、3年次編入・経済学科のみ・論文(経済学)80分+英語70分の2科目・面接なしという構成です。試験日は2026年11月21日(土)、出願は10月中旬、合格発表は12月4日。学内併願はできませんが、他大学との併願は組みやすい日程にあります。

難易度については、大学が公表している入試結果を正しく読むことが何より重要です。2024年度・2025年度・2026年度は3年連続で合格者0名。志願者は毎年おり、受験までたどり着いている人もいるのに合格者が出ていません。一方で同じ試験日の文学部英文学科は毎年5〜7名が合格しており、大学全体では毎年11〜21名の編入生が生まれています。これは「明治学院大学が編入生を採らない」のではなく「経済学科の合格ラインに届いた人がいなかった年度が続いている」ということであり、対策の方向性は明確です。基礎的な経済学の問題を確実に得点し切ること。それ以外に道はありません。

やるべきことを3つに絞ると、①大学に編入学試験の過去問題を郵送で請求して実物の水準を確かめる、②ミクロ経済学(余剰分析・独占・ゲーム理論)を図と計算の両面で仕上げ、マクロ経済学と記述統計の定義式も押さえる、③日本語で字数指定に収める記述練習と経済系英文の多読を並行する、の3点です。そして、単願にしないこと。まずは大学公式サイトで最新の入学試験要項を確認し、過去問題を請求するところから始めてください。

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

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この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)

本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は明治学院大学が公表する入学試験要項をもとに毎年度確認し、倍率などのデータは明治学院大学が公表する入試結果にもとづいています。出題傾向はオンライン編入学院の過去問分析によるものです。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ

最終更新: 2026年8月6日

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