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信州大学理学部

信州大学理学部の編入試験対策|英語の外部検定化・コース別科目

編入総研(オンライン編入学院)|更新日: 2026年8月6日

この記事の結論を先に3つ。

2027年度入試から英語の扱いが二分されました。物理学・地球学・生物学・物質循環学の4コースは英語の筆記試験がなくなり、TOEICなど外部英語検定のスコア提出に変わりました。英語の筆記が残るのは数学科と化学コースだけです。

募集人員は数学科1名・理学科3名の合計4名。大学が公表している資料では、直近5年度の理学部全体の入学者は年1〜4名です。定員をそのまま合格枠と考えないほうが安全です。

2027年度の日程は終了しています(試験日2026年6月5日/合格発表2026年7月8日)。これから準備する方は2028年4月入学を目標にしてください。ただし年度によっては秋に第2次募集が実施されることがあります。

信州大学理学部の編入試験はどんな試験か

信州大学理学部の編入学試験は、第3年次編入学の1本だけです。2年次編入や学士入学の別枠はありません(信州大学のなかで2年次編入を行っているのは経法学部です)。学力試験・面接・書類審査を総合して合否が決まります。

理学部は数学科理学科の2学科で構成され、理学科はさらに物理学コース・化学コース・地球学コース・生物学コース・物質循環学コースの5コースに分かれます。募集要項には「理学科の入学者選抜は、物理学コース、化学コース、地球学コース、生物学コース及び物質循環学コースごとに実施します」と明記されており、出願の時点で学科・コースを1つに決める必要があります。しかも「出願書類等の提出後は、志望学科・コース及び試験科目の変更は、認めません」とあるため、後から変えることはできません。

コースごとに専門科目・配点・試験時間がすべて異なります。したがって、この試験の準備は「信州大学理学部の対策」ではなく「志望コースの対策」から始まります。まずコースを決める、というのが最初の一歩です。

4名募集人員(学部計)
2026年6月5日2027年度の試験日(実施済み)
松本キャンパス試験場・通学先
4コースで外部検定英語の扱い(2027年度〜)

キャンパスは松本。他学部と間違えない

信州大学は学部ごとにキャンパスが分かれている大学です。理学部は松本キャンパス(長野県松本市旭3-1-1)にあり、工学部は長野キャンパス(長野市)、繊維学部は上田キャンパス(上田市)、農学部は伊那キャンパス(上伊那郡南箕輪村)と、それぞれ別の場所に置かれています。編入学試験の試験場も松本キャンパスで、集合場所は理学部A棟1階の多目的ホールです。JR松本駅お城口(東口)23番のりばから「信大横田循環線」または「浅間線」のバスに約15分乗り、「信州大学前」で下車して徒歩約2分と募集要項に案内されています。

大学案内や進学情報サイトでは所在地が「長野県」とだけ表示されることが多く、下宿先や通学経路を工学部・繊維学部の所在地で考えてしまう取り違えが起きやすい大学です。理学部=松本と覚えておいてください。

2027年度からの変更点|英語筆記から外部検定スコアへ

この記事でいちばん先に確認してほしいのがここです。2027年度(令和9年度)入試から、理学科の4コースで英語の筆記試験が廃止され、外部英語検定試験のスコアによる評価に変わりました。2026年度(令和8年度)の募集要項では、数学科・5コースのすべてに「英語(英語の辞書を貸与します)」または「英語」という筆記科目がありましたが、2027年度の募集要項では次のように分かれています。

学科・コース英語の評価方法TOEIC
L&R
TOEFL
iBT
実用英語
技能検定
数学科筆記(英語の辞書を貸与)
理学科 物理学コース外部英語検定のスコア
理学科 化学コース筆記(英語の辞書を貸与)
理学科 地球学コース外部英語検定のスコア××
理学科 生物学コース外部英語検定のスコア×
理学科 物質循環学コース外部英語検定のスコア×

出典: 信州大学「令和9(2027)年度学生募集要項 理学部 3年次編入学」(7.入学者選抜方法等)。実用英語技能検定は英検S-CBT・英検S-Interviewを含みます。

注目してほしいのはコースごとに使える検定が違うことです。物理学コースだけは英検(実用英語技能検定)が使え、地球学コースはTOEIC Listening & Reading Testしか認められていません。「TOEFLを持っているから大丈夫」と考えて地球学コースに出願すると、スコアが評価対象になりません。

スコアの換算式と、いつ受けておくべきか

スコアは次のように得点に換算されると募集要項に明示されています。英語の配点は、数学科を除く各コースで100点です。

検定満点になるスコアそれ未満の換算
TOEIC Listening & Reading Test945点以上満点×スコア÷945
TOEFL iBT95点以上満点×スコア÷95
実用英語技能検定CSEスコア 2600点以上満点×スコア÷2600

足切りの基準点は示されていません。スコアがそのまま比例配分で得点になる方式なので、たとえばTOEIC 630点なら100点満点中およそ67点、TOEIC 750点ならおよそ79点という計算になります。専門科目1問分に相当する差がここで生まれるため、直前に慌てて受けるより、余裕のある時期から計画的に受験回数を確保しておいたほうが有利です。

期限にも注意が必要です。TOEIC Listening & Reading TestとTOEFL iBTは「第3年次編入学試験の出願締切日翌日から遡って2年以内」に受験したものだけが有効とされています。2027年度入試(出願締切2026年5月15日)であれば、2024年5月16日以降に受験したスコアが対象という計算です。認められない試験も明記されており、TOEIC IP・TOEIC Bridge・TOEIC Speaking & Writing Testは不可、TOEFLはITPが不可で、TOEFLのMy Best Scoresも利用されません。学校で団体受験するIPテストは対象外なので、必ず公開テストを申し込む必要があります。

提出方法も独特です。TOEICなら「TOEIC申込サイトの『テスト結果確認』から『大学・企業へのスコア提出』を選び、理学部の提出先コードを入力してスコアを提出する」ことに加えて、デジタル公式認定証を印刷して郵送でも提出するという2段構えです(両方そろわない場合は郵送された公式認定証の原本を提出し、原本は試験当日に返却されます)。TOEFLも同様にオンラインでのスコア送信と、Test Taker Score Reportの印刷提出の2つが必要です。オンライン送信には数日〜数週間かかることがあるため、出願期間の5日間に間に合わせるつもりでいると危険です。

英語をどう位置づけるか。数学科(英語50点/合計350点)と化学コース(英語100点/合計600点)は英語の比重が相対的に小さく、専門科目で差がつく構造です。一方、地球学コースは専門100点・英語100点・面接100点の合計300点で、英語が総合点の3分の1を占めます。地球学コースを志望するなら、外部検定のスコアづくりは専門科目と同じ優先度で進めるべきです。

コース別の試験科目・配点・試験時間

2027年度募集要項の選抜方法・配点と、選抜期日の時間割をまとめました。専門科目の名称・配点・試験時間がコースごとに違い、合計点も300点から600点まで幅があります。

学科・コース専門科目専門英語面接合計学力試験の時間
数学科数学2005010035010:00〜12:30
物理学コース物理30010010050010:00〜12:00
化学コース化学(計算機を貸与)40010010060010:00〜12:30
地球学コース物理・化学・地学から1科目選択10010010030010:00〜11:15
生物学コース生物20010010040010:00〜11:15
物質循環学コース化学・地学・生物から1科目選択20010010040010:00〜11:15

出典: 信州大学「令和9(2027)年度学生募集要項 理学部 3年次編入学」。試験日は2026年6月5日(金)、受付開始9:00・集合9:30、面接は13:30〜(予定)。集合時刻に遅刻した場合は受験が認められず、追試験の設定もありません。

ここから読み取れることが3つあります。

  • 英語の筆記が残る数学科と化学コースだけ試験時間が150分です。この150分に専門科目と英語の両方が入ります。他の4コースは英語が外部検定に移ったぶん時間が短くなり、物理学コースが120分、地球学・生物学・物質循環学の3コースが75分です。
  • 面接はどのコースも100点ですが、合計点が違うため面接の比重はコースによって17%〜33%と大きく変わります。地球学コースは面接が総合点の3分の1、化学コースは6分の1です。
  • 地球学コースと物質循環学コースは選択科目制です。地球学コースは物理・化学・地学から1科目、物質循環学コースは化学・地学・生物から1科目を選びます。選択科目は出願時に登録し、提出後の変更は認められません。今の学科で積み上げてきた科目を素直に選ぶのが基本です。

入学までに身につけておくべき科目

募集要項のアドミッション・ポリシーには、コースごとに「大学入学までに身につけておくべき教科・科目等」が示されています。編入学の受験生にとっては、専門科目の土台としてどこまで戻って復習すべきかの目安になります。

学科・コース示されている教科・科目
数学科数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C
物理学コース数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C、物理
化学コース数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C、物理、化学
地球学コース物理・化学・生物・地学から2科目以上
生物学コース生物
物質循環学コース物理・化学・生物・地学から2科目以上

化学コースだけ「数学+物理+化学」と3教科が挙げられている点に注目してください。化学コースは専門科目の配点が400点と最も重く、計算機(電卓)が貸与されることからも、計算量のある問題が想定されていることが読み取れます。

志願状況|大学公表の志願者数と入学者数

信州大学は、法令にもとづく「教育情報の公表」のなかで学部別・学科別の編入学者数(志願者数と入学者数)を公表しています。理学部の3年次編入について、直近5年度分を並べたのが次の表です。

入学年度数学科
志願者
数学科
入学者
理学科
志願者
理学科
入学者
学部計
志願者
学部計
入学者
2022年度425294
2023年度5171122
2024年度41132173
2025年度3171102
2026年度3091121
0 5 10 15 9 12 17 10 12 2022 2023 2024 2025 2026 入学年度

志願者数(学部計) 入学者数(学部計)

出典: 信州大学「教育情報の公表」内の編入学者数(令和4年5月1日現在〜令和8年5月1日現在)。年度は入学年度です。

この数字をどう読むか

まず注意点を明確にします。この資料に載っているのは志願者数と入学者数だけで、受験者数・合格者数は含まれていません。したがって編入試験で一般的に使われる実質倍率(受験者数÷合格者数)は計算できません。信州大学は、入試情報ポータルの「過去の選抜状況」にも編入学の項目を置いておらず、理学部の入試ページにも実施状況の資料はありません(工学部は学部独自に実施状況を公表していますが、理学部は該当がありません)。「志願者数÷入学者数」は倍率ではないので、そのつもりで読んでください。合格しても入学しなかった人はこの入学者数に含まれません。

そのうえで、この表から読み取れることは十分にあります。

  • 志願者は年9〜17名、入学者は年1〜4名。5年度の合計では志願者60名に対して入学者12名です。募集人員は4名ですが、定員が埋まらない年のほうが多いことが分かります。
  • 数学科は募集1名に対して志願者3〜5名。2026年度は志願者3名で入学者0名でした。志願者が少なくても、基準に届かなければ合格が出ないという性格の試験です。
  • 理学科(5コース合計)は志願者が5〜13名。2024年度の13名が突出しており、年による変動が大きいのが特徴です。
  • 出身の内訳では高等専門学校からの志願が多い年が続いています。2026年度は志願者12名のうち6名が高等専門学校の出身でした。ただし数学科・理学科とも「その他」(大学2年次修了者など)からの志願も毎年あり、高専生専用の試験ではありません。実際、2026年度に入学した1名は「その他」区分からの入学者です。

コース別の志願状況は過去問ページから読める

コース別の志願者数そのものは公表されていませんが、理学部が公開している「過去の入試問題」ページから間接的に読み取れます。このページには第3年次編入学試験の問題が学科・コース別・年度別に掲載されており、志願者がいなかったコースには問題の代わりに「志願者なし」と書かれているためです。

学科・コース2024年度2025年度2026年度
数学科問題あり問題あり問題あり
物理学コース問題あり問題あり問題あり
化学コース志願者なし志願者なし志願者なし
地球学コース問題あり問題あり問題あり
生物学コース問題あり問題あり問題あり
物質循環学コース問題あり問題あり志願者なし

出典: 信州大学理学部「過去の入試問題」ページの第3年次編入学試験の掲載状況。年度は入学年度です。

ここから分かるのは、化学コースは3年度続けて志願者がいないということです。志願者がいなければ試験問題も作られず、過去問も存在しません。化学コースを志望する場合は、過去問という手がかりがないまま準備することになると覚悟しておく必要があります。一方で、志願者がいない年が続いているという事実は、募集自体は毎年行われていることと合わせて読めば、準備した人にとっての機会でもあります。

物質循環学コースも2026年度は志願者がいませんでした。2026年度の理学科の志願者9名は、物理学・地球学・生物学の3コースに分布していたことになります。

出願資格と、見落としやすい事前手続き

2027年度募集要項では、出願資格が9区分示されています。

  1. 高等専門学校を卒業した者、または卒業見込みの者
  2. 短期大学を卒業した者、または卒業見込みの者
  3. 大学に2年以上在学し(休学期間を除く)、62単位以上を修得した者、または修得見込みの者
  4. 学士の学位を有する者、または取得見込みの者
  5. 外国の短期大学を卒業した者、および文部科学大臣が指定する教育施設の課程を我が国において修了した者
  6. 外国において学校教育における14年の課程を修了した者、または修了見込みの者
  7. 専修学校の専門課程のうち、修業年限2年以上かつ課程の修了に必要な総時間数1,700時間以上のものを修了した者(大学入学資格を有する者に限る)
  8. 高等学校の専攻科の課程を修了した者のうち、学校教育法第58条の2の規定により大学に編入学することができる者
  9. 長野県地域中核人材育成特区内の職業能力開発短期大学校における特定高度職業訓練を修了した者、または修了見込みの者

62単位は全員にかかる条件ではありません。62単位以上という要件が付いているのは③「大学に2年以上在学」の区分だけです。高等専門学校の卒業者、短期大学の卒業者、専修学校専門課程の修了者には、この単位数の条件はありません。単位数の条件を学部全体の要件だと思い込んで出願をあきらめる、というのがよくある誤解です。

⚠️ 出願より1か月以上早く締め切る手続きがあります。出願資格の⑤外国の短期大学・⑥外国14年課程・⑦専修学校専門課程・⑧高等学校専攻科で出願しようとする人は、出願資格の確認のために2026年4月10日(金)までに理学部入試事務室へ問い合わせることが求められていました(2027年度の場合)。出願期間は5月11日〜15日ですから、1か月前に実質の第一関門があることになります。専門学校からの編入を考えている方は、要項が公表されたらまずこの期限を確認してください。

あわせて、受験上の配慮(障害等のために試験や修学で配慮が必要な場合)の事前相談も、出願受付開始日の2週間前までが申請期限です。2027年度であればネット出願登録の開始が5月4日なので、4月中旬が目安になります。

出願手続きの実務チェックリスト

2027年度の日程はすでに終了していますが、次年度の準備に使えるよう、要項に沿った実務の流れを整理します。信州大学理学部の出願はインターネット出願登録+書類の郵送という2段構えで、登録しただけでは出願は完了しません

  • 要項の入手(次年度は年明け〜春先):理学部ホームページの「第3年次編入学入試」ページで公表されます。公表時期は年度でぶれており、令和8年度は2025年4月9日、令和9年度は2026年2月12日でした。早い年もあるので、年明けから確認を始めてください。
  • 出願資格の事前問い合わせ(出願の約1か月前):外国の短期大学・外国14年課程・専修学校専門課程・高等学校専攻科の4区分に該当する場合は必須です。
  • 外部英語検定の受験(遅くとも出願の3か月前まで):4コースはスコア提出が必須です。公開テストであること、出願締切日翌日から遡って2年以内であること、スコアのオンライン送信に日数がかかることの3点を逆算してください。
  • 証明書類の手配(出願の2〜4週間前):高等専門学校出身者は調査書(卒業見込みの場合はクラスまたは学科内の席次と単位の取得状況が記載されたもの)、大学・短期大学・専修学校・高等学校専攻科の出身者は成績証明書で、いずれも出身学校長が作成し厳封したものが必要です。加えて卒業(見込)証明書、在学証明書、学位授与(見込)証明書など、出願資格の区分ごとに指定された書類がそろっている必要があります。
  • 自己申告書の作成:所定の様式を理学部ホームページからダウンロードし、記入要領を見ながらA4で作成します。書類審査の対象になるため、志望コースで何を学びたいのかを具体的に書ける状態にしておいてください。
  • ネット出願登録と検定料の支払い:入学検定料は30,000円で、別途システム利用料900円が必要です。顔写真(縦横比4:3・JPEGまたはPNG・100KB〜5MB)をアップロードします。
  • 出願書類の郵送(5日程度の短い期間):角形2号封筒に出願確認票と必要書類を入れ、宛名ラベルを貼って簡易書留速達で郵送します。2027年度は5月11日〜15日17時必着でした。期間が5日しかないため、書類は事前にそろえておく必要があります。
  • 受験票の印刷:受験番号確定メールを受け取ったあと、ネット出願登録サイトから自分で印刷します。郵送はされません。

試験当日の持ち物と注意

  • 時計は必須です。募集要項に「試験室内に時計はありません」と明記されています。ただし辞書・電卓・端末等の機能があるものや、機能の有無が判別しづらいもの、秒針音のするもの、キッチンタイマー、大型のものは使えません。スマートフォンを時計代わりに使うことも認められていません
  • 筆記具は黒鉛筆またはシャープペンシル(H・F・HB)と消しゴムです。
  • 昼食と飲み物。学力試験のあと面接まで待機時間があるため必要です。キャンパス内の学食・購買や近隣のコンビニで購入することもできると案内されています。
  • 面接控室ではノートや参考書を見ることができます(携帯電話などの電子機器類は不可)。待機時間に見返す用のまとめを用意しておくと落ち着きます。
  • 集合時刻9:30に遅刻すると受験できません。交通機関の事故等の場合はすぐ大学へ電話連絡すること、追試験の設定はないことも明記されています。松本は東京・名古屋のいずれからも特急でおよそ2〜3時間かかるため、前泊を前提に考えたほうが安全です。
  • 試験前日に試験場の下見は可能ですが、建物内(試験室等)には立ち入れません。

科目別の対策|大学公表の出題意図から逆算する

信州大学理学部は、第3年次編入学試験の試験問題と「出題意図」を大学ホームページで公開しています(募集要項の「入試情報の開示」に、出題意図と試験問題を理学部ホームページで開示すると明記されています)。開示時期は試験翌年の4月以降です。英語だけは理学部入試事務室での窓口閲覧のみで、メモは取れますが撮影・コピーはできません。

ここでは大学が公表している出題意図から、コースごとにどの分野を問う試験なのかを整理します。なお著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません。

数学科|線形代数と微積分の二本柱

数学科の出題意図には、行列の階数・固有値・固有空間・対角化・逆行列、ベクトル空間・内積空間・線形写像、級数の収束、2変数関数の微分、2変数関数の積分と3次元領域の体積といった項目が並びます。前年の出題意図にも行列と線形写像、対角化・固有値・固有空間、2変数関数の微分、積分が挙げられており、線形代数と微分積分の標準的な範囲から満遍なく出すという方針が読み取れます。

対策としては、まず線形代数を「固有値・固有空間・対角化」まで一通り自力で計算できる状態にすること。次に微分積分を「多変数関数の偏微分・重積分・体積計算」まで進めること。この2つを終えてから、編入試験向けの問題集で解答時間を意識した演習に移るのが効率的です。英語は筆記50点で、出題意図には「数学に関連する英語の読解力を見る」とあります。数学の英文を読む練習が直接そのまま対策になります。辞書は貸与されるので、単語の暗記量よりも数式が混じった英文を読み慣れているかが問われます。

物理学コース|力学・電磁気・数学的手法

物理学コースの出題意図では、ベクトル解析の微分演算と体積積分・面積分、行列の対角化という数学的手法の確認から始まり、抵抗が働く質点の運動、仕事と保存力の定義、慣性モーメント、単振り子・剛体振り子という力学、そして電流が作る磁場、電流どうしにはたらく力、帯電した導体球や誘電体球の静電場、ガウスの法則、電場と電位という電磁気学が並びます。あわせて「微分方程式の解法、グラフの作図、仕事の計算」を身につけているかも確認するとされています。

専門科目300点・合計500点と、専門の比重が最も高いコースの1つです。力学と電磁気学を軸に、その計算道具としてのベクトル解析・線形代数・微分方程式を並行して固めるのが基本設計になります。英語は外部検定に移ったため、筆記対策の時間をすべて物理に回せる一方で、TOEIC・TOEFL・英検のいずれかのスコアを別途つくる必要があります(物理学コースは3種類とも利用できます)。

化学コース|配点400点・計算機貸与

化学コースは専門科目400点・英語100点(筆記・辞書貸与)・面接100点の合計600点で、理学部のなかで最も専門の比重が高い設計です。試験時間は数学科と同じ150分で、この中に化学と英語の両方が入ります。化学の試験では計算機(電卓)が貸与されます。電卓が用意されるということは、量論計算・平衡計算・熱力学的な数値計算など、手計算では煩雑な処理を含む問題が想定されているということです。

ただし前述のとおり、化学コースは2024年度・2025年度・2026年度と3年度続けて志願者がおらず、大学が公開している過去問がありません。対策は、募集要項が示す「入学までに身につけておくべき教科・科目」(数学Ⅰ〜Ⅲ・A・B・C、物理、化学)と、信州大学理学部化学コースの研究分野を手がかりに、物理化学・無機化学・有機化学・分析化学の学部2年次までの標準的な範囲を幅広く固める形にならざるを得ません。他大学の理学部化学系の編入問題で演習量を確保し、志望理由書と面接で「なぜ信州大学の化学コースか」を語れるようにしておくことが、相対的に重要になります。

地球学コース|選択科目と英語の比重に注意

地球学コースの専門科目は物理・化学・地学から1科目選択で100点です。合計300点のうち専門・英語・面接がそれぞれ100点ずつという、3分の1ずつのバランス型になっています。

公表されている出題意図(地学を選択した場合)を見ると、基本的な地学用語の理解、岩石の多様性、相対年代の認識と検証方法、同位体を用いた気候変動・海水準変動の認識方法といった項目が挙げられています。前年は大気の循環、地学分野で使われる化学的手法と気候変動記録、相対年代、その前年は火山噴火の規模と様式の違い、広域テフラ、噴火予知、堆積物の写真や柱状図からの堆積過程の推察、地学の基本的な専門用語の説明でした。

ここから読み取れる特徴は2つです。1つは、専門用語を文章で説明させる問題が繰り返し出ていること。用語を「知っている」だけでなく「説明できる」レベルまで持っていく必要があります。もう1つは、地質・岩石・年代・気候変動と、地球学の主要分野を幅広く回していることです。特定分野に絞った準備は危険で、地学の教科書レベルを一通り押さえたうえで、図表の読み取り(柱状図・写真からの判読)に慣れておくことが有効です。

そして英語が総合点の3分の1を占め、しかも使える外部検定はTOEIC Listening & Reading Testだけという点が地球学コース最大の注意事項です。TOEFLや英検のスコアしか持っていない場合、このコースでは英語で得点できません。

生物学コース|分子生物学から分類学まで

生物学コースの出題意図には、細胞生物学の基礎、タンパク質の合成・構造・分解、分類学の基礎的理解と階層的な分類体系、分岐学(分岐分類学)が挙げられています。前年はDNA修復機構とその応用、ミクロ系分野の基本知識と実験結果の読み取りが示されていました。

つまり分子・細胞レベルのミクロ生物学と、分類・系統といったマクロ生物学の両方から出題される構造です。分子生物学だけ、あるいは生態学だけに偏った準備では対応しきれません。大学の標準的な生物学の教科書を通読し、用語を自分の言葉で説明する練習実験データを読み取って考察する練習を並行して進めるのが有効です。専門科目200点・合計400点で、専門が総合点の半分を占めます。

物質循環学コース|環境系の選択科目

物質循環学コースの専門科目は化学・地学・生物から1科目選択で200点です。物質循環学コースは、湖沼や河川といったフィールドを対象に、物質の循環を化学・地学・生物の複数分野から扱うコースで、出題意図もその性格を反映しています。

公表されている出題意図では、地学を選択した場合に河川と流域の地形的理解(読図・作図を要する)、水質を形成するイオン濃度と流況から流量とイオン運搬量を求める計算、生物を選択した場合に生態系内の物質循環を生物量やエネルギーの観点から理論的に考える力、生態系内の窒素循環に関わる生物の役割、生物多様性の低下や水域生態系の環境問題とその原因・対策が挙げられていました。

選択科目制のコースですから、まず自分がどの科目で受けるかを決めることが対策の起点です。地学を選ぶなら地形図の読図・作図と定量計算、生物を選ぶなら生態系・物質循環の理論と環境問題の論述、という具合に必要な準備がはっきり分かれます。どちらの科目でも、知識を答えるだけでなく、原因と対策を論理的に書かせる問題が想定されている点は共通しています。

面接対策|どのコースでも100点

面接は全学科・全コース共通で100点、試験当日13:30〜(予定)に行われます。時間は当日に知らされます。合計点が300点のコースでは総合点の3分の1にあたり、専門科目の失点を取り返せる/失いうる場面です。

2027年度入試(2026年6月5日実施)の物理学コースを受験した方から、オンライン編入学院の試験直後アンケートに次の報告が寄せられています。

「面接官4人」「個別面接」「面接時間20分と言われたが、10分だった。」「圧迫感のある雰囲気」

質問内容:「志望理由」「マイナーな研究内容の研究室に行きたいと言ったので、他の大学は、受験するのか?」「編入後、一、二年生の授業を、履修する必要があるが、大丈夫か。」

オンライン編入学院の試験直後アンケート(2027年度入試・物理学コース受験)より

この報告から準備すべきことが具体的に見えてきます。

  • 志望研究室を具体的に語れるようにしておく。研究内容が具体的であるほど「なぜうちなのか」「他はどうするのか」と深掘りされます。信州大学理学部の教員紹介を読み込み、その研究室でなければならない理由を1分で話せるようにしておいてください。
  • 併願状況を聞かれる前提で答えを用意する。正直に答えつつ、信州大学が第一志望である理由を添えられる形にしておくのが無難です。
  • 編入後の履修計画を聞かれる。「1・2年次の授業を履修する必要があるが大丈夫か」という質問は、単位認定と履修負担への現実的な覚悟を確認するものです。募集要項にも「単位の認定状況によっては、卒業までに要する期間が2年を超えることがあります」と2か所で繰り返し書かれています。2年で卒業できない可能性を理解したうえで進学を決めているかが問われていると考えてください。
  • 短時間で終わることがある。予定より短い10分程度で終わる場合があります。最初の1〜2問で自分の軸を伝えきるつもりで準備しておくと、短時間でも印象が残ります。

面接控室ではノートや参考書を見ることが認められているので、志望理由・研究計画・想定問答をまとめた1枚を持ち込んで直前に確認する運用が有効です。

第2次募集というもう1つの機会

信州大学理学部は、年度によって第3年次編入学試験の第2次募集を実施しています。直近では2025年度(令和7年度)入学者を対象に実施され、理学部が2024年9月3日に第2次募集の学生募集要項を公表し、2024年12月4日に合格者を発表しました。

過去に公表された第2次募集の募集要項を見ると、通常の選抜とは構造がまったく違います。

募集単位理学科の5コースのみ(数学科は募集なし
募集人員若干人
選抜方法面接(面接の参考とするための基礎学力テストを含む)および書類審査。専門科目の学力試験は課されない
時期の目安要項公表が9月上旬、出願が10月上旬〜中旬、試験が11月中旬、合格発表が12月上旬
そのほか合格者は入学確約書の提出が必要。欠員が見込まれる場合は追加合格の手続きも行われる

出典: 信州大学「学生募集要項 理学部第3年次編入学(第2次募集)」および理学部お知らせ。年度により内容が変わる可能性があります。

専門科目の筆記がなく、面接と基礎学力テスト・書類審査で選抜されるという点が最大の違いです。6月の一次で不合格だった人にとっても、専門科目の筆記に自信がない人にとっても、性格の異なる機会になります。

ただし第2次募集は欠員が生じた場合に行われるもので、毎年必ず実施されるわけではありません。2026年度入学者の選抜では実施されていません(理学部のお知らせに該当する告知がありません)。実施される場合は9月上旬に理学部ホームページで告知される傾向があるため、その年に受験する可能性がある人は9月以降のお知らせを定期的に確認してください。

併願戦略の組み立て方

信州大学理学部の試験日は例年6月上旬の金曜日です(2026年度は2025年6月6日、2027年度は2026年6月5日)。国公立大学の理学系編入試験のなかでは早い時期にあたり、6月下旬〜7月に集中する他大学との併願が組みやすい日程です。

  • 学内併願はできません。全学科・全コースが同一日・同一時間割で、出願も1つの学科・コースに限られます。信州大学のなかで理学部と工学部・繊維学部を同時に受けることもできません(学部ごとに試験日が異なる場合もあるため、他学部との併願を考えるならそれぞれの要項で日程を確認してください)。
  • 外部英語検定のスコアは併願先でも使えることが多い。4コースで必要になるTOEIC・TOEFLのスコアは、他の国公立大学の理学系編入でも出願要件や得点換算に使われることが増えています。1つのスコアが複数校で効くため、早めに準備する価値が高い投資です。
  • 専門科目の重なりで選ぶ。数学科志望なら線形代数・微分積分が問われる他大学の理学部数学系、物理学コース志望なら力学・電磁気が問われる物理系、というように同じ勉強がそのまま使える併願先を選ぶのが基本です。地球学コースや物質循環学コースのように地学・環境系を扱う編入枠は数が限られるため、志望が固まっている場合は早い段階で候補校を洗い出しておいてください。
  • 第2次募集を計画に入れる。実施される年であれば、11月に信州大学のもう1回のチャンスが生まれます。秋以降の受験計画を完全に閉じてしまわず、余地を残しておくと選択肢が広がります。

合格ロードマップ(時期別)

  • 試験の1年前〜9か月前

    コースを決め、英語のスコアづくりを始める。信州大学理学部の準備は志望コースの決定から始まります。コースが決まれば専門科目と配点、試験時間、そして英語の扱い(筆記か外部検定か)がすべて確定します。外部検定が必要な4コースを志望するなら、この時期からTOEICの公開テストを受け始めてください。スコアは出願締切日翌日から遡って2年以内が有効なので、早すぎて無駄になることはほぼありません。

  • 試験の8か月前〜5か月前

    専門科目の土台を作る。数学科なら線形代数と微分積分、物理学コースなら力学・電磁気とその計算道具、生物学コースならミクロとマクロの両分野、というように教科書レベルを一通り終えます。地球学コース・物質循環学コースは選択科目をこの段階で確定させてください。過去問が公開されているコースは、この時期に一度目を通して到達点を把握しておくと計画が具体的になります。

  • 試験の4か月前〜3か月前

    要項の公表を確認し、資格と期限を洗い出す。募集要項は年明けから春先に公表されます。公表されたら、募集人員・日程・選抜方法・配点を原本で確認してください。外国の短期大学・外国14年課程・専修学校専門課程・高等学校専攻科の区分に該当する人は、出願の約1か月前が期限の事前問い合わせを最優先で済ませます。受験上の配慮が必要な人の事前相談も、出願受付開始日の2週間前が期限です。

  • 試験の2か月前〜1か月前

    書類の手配と自己申告書の作成。調査書・成績証明書は出身学校長の厳封が必要で、発行に時間がかかります。出願期間は5日程度しかないため、この時期にそろえ終えるつもりで動いてください。自己申告書は書類審査の対象であると同時に、面接で深掘りされる材料でもあります。志望コース・志望研究室と、自分がこれまで学んできたことのつながりを具体的に書きます。外部検定のスコア送信も、オンライン処理に日数がかかることを見込んで済ませておきます。

  • 試験の1か月前〜当日

    時間を計った演習と、面接の想定問答。筆記は本番と同じ時間で解き切る練習に切り替えます。数学科・化学コースは150分(英語を含む)、物理学コースは120分、地球学・生物学・物質循環学の3コースは75分と、コースで大きく違うので必ず自分の時間で練習してください。同時に、志望理由・研究計画・併願状況・編入後の履修計画の4点を口頭で説明する練習をします。当日は前泊を前提に、集合9:30に確実に間に合う移動計画を立ててください。

おすすめ参考書

信州大学理学部が公表している出題意図に並ぶ分野(線形代数の対角化・固有空間、ベクトル空間、2変数関数の微分積分、力学の慣性モーメント・保存力、電磁気学のガウスの法則・アンペールの法則など)を収録している本を、オンライン編入学院の参考書データベースから紹介します。出題分野との対応で選んだもので、大学名を指定した対応が確認できているものではありません。カードをタップするとレビュー記事に移動できます。

数学科・物理学コース向けの本が中心です。化学コース・地球学コース・生物学コース・物質循環学コースの専門科目については、志望コースの研究分野に対応した学部標準の教科書を軸に進めてください。

入学後に知っておきたいこと

  • 在学期間は2年以上4年以内。募集要項に明記されています。単位認定の結果によっては2年で卒業できないことがあり、その旨も要項に2か所で繰り返し書かれています。
  • 単位認定は申請制。編入学以前の高等教育機関で修得した単位のうち、信州大学全学教育センターおよび理学部で開設されているものと同一、もしくは実質的に同一とみなされるものについて、申請により認定されます。申請方法は「入学手続の案内」で知らされます。出身校のシラバスや成績証明書は入学後にも使うので、手元に残しておいてください。
  • 費用の目安。2027年度要項の記載では、入学料282,000円(入学手続期間中に納入)、授業料は前期・後期各267,900円(年間535,800円、入学後に口座振替)。このほか学生教育研究災害傷害保険料・学友会費・同窓会費などで合計48,000円程度、システム利用料(入学手続時納入総額の2%)が必要です。さらに入学時にノートパソコンやTOEIC受験料等の教材費、入学後に教科書購入費用がかかると案内されています。金額は改定される可能性があります。
  • 入学手続の時期が独特。2027年度は合格発表が2026年7月8日で、入学手続期間は2026年8月31日〜9月11日でした。合格から入学まで約8か月あり、その間に入学料の納入を含む手続きを済ませることになります。在学中の大学から編入する場合は、退学のタイミングとあわせて計画しておく必要があります(出願資格③で受験して入学手続を行った人は、4月初めに退学証明書の提出が必要と要項に記載されています)。
  • 入学検定料の免除制度があります。志願者またはその学資負担者が災害救助法の適用を受けた地域で被災し、居住する住家が全壊・大規模半壊・半壊の被害を受けて罹災証明書(写し)を提出できる場合、入学検定料が全額免除されます(罹災日が出願期間最終日前1年以内であること)。

よくある質問

信州大学理学部の編入試験の倍率はどのくらいですか?

信州大学は編入学の合格者数・受験者数を公表していないため、受験者数÷合格者数で計算する実質倍率は算出できません。公表されているのは志願者数と入学者数で、大学の「教育情報の公表」にある編入学者数の資料によると、理学部3年次編入の志願者数と入学者数は、2022年度入学が9名・4名、2023年度が12名・2名、2024年度が17名・3名、2025年度が10名・2名、2026年度が12名・1名でした。募集人員は数学科1名・理学科3名の合計4名ですが、実際の入学者は各年度1〜4名にとどまっています。定員をそのまま合格枠と考えないほうが安全です。

信州大学理学部の編入試験に英語の筆記試験はありますか?

2027年度(令和9年度)入試から扱いが二分されました。英語の筆記試験が残るのは数学科(50点・英語の辞書を貸与)と理学科化学コース(100点・英語の辞書を貸与)の2つだけです。物理学コース・地球学コース・生物学コース・物質循環学コースの4コースは、英語の筆記試験に代えて外部英語検定試験のスコア(いずれも100点満点に換算)で評価されます。利用できる検定はコースによって異なり、物理学コースはTOEIC L&R・TOEFL iBT・実用英語技能検定、地球学コースはTOEIC L&Rのみ、生物学コースと物質循環学コースはTOEIC L&RとTOEFL iBTです。2026年度(令和8年度)までは全学科・全コースで英語の筆記試験が課されていたため、古い情報のまま準備すると出願できなくなります。

外部英語検定のスコアは何点あれば満点になりますか?

募集要項に換算式が明示されています。TOEIC Listening & Reading Testは945点以上で満点、944点以下は「満点×スコア÷945」。TOEFL iBTは95点以上で満点、94点以下は「満点×スコア÷95」。実用英語技能検定はCSEスコア2600点以上で満点、2599点以下は「満点×スコア÷2600」です。英語の配点は数学科を除く各コースで100点なので、たとえばTOEIC 630点なら100×630÷945でおよそ67点という計算になります。足切りの基準は示されていませんが、スコアがそのまま得点になる方式なので、専門科目の点差を埋める材料として計画的に受験しておく価値があります。

出願資格と62単位の条件を教えてください。

2027年度募集要項では9つの区分が挙げられています。高等専門学校卒業(見込み)、短期大学卒業(見込み)、大学に2年以上在学し62単位以上を修得(見込み)、学士の学位を有する(取得見込み)、外国の短期大学卒業、外国において学校教育における14年の課程を修了、専修学校専門課程(修業年限2年以上かつ総時間数1,700時間以上)の修了、高等学校の専攻科の課程の修了、長野県地域中核人材育成特区内の職業能力開発短期大学校における特定高度職業訓練の修了です。62単位という条件がかかるのは「大学に2年以上在学」の区分だけで、高等専門学校や短期大学の卒業者にはこの単位数の条件はありません。また外国の短期大学・外国14年課程・専修学校専門課程・高等学校専攻科の4区分で出願する場合は、出願期間より前に理学部入試事務室への事前の問い合わせが必要です。

理学部はどのキャンパスにありますか?

理学部は長野県松本市旭3-1-1の松本キャンパスにあります。信州大学は学部ごとにキャンパスが分かれており、工学部は長野(工学)キャンパス、繊維学部は上田キャンパス、農学部は伊那キャンパスと、それぞれ別の市に置かれています。編入学試験の試験場も理学部A棟1階の多目的ホールに集合する形で、松本キャンパスで実施されます。JR松本駅お城口(東口)23番のりばから「信大横田循環線」または「浅間線」のバスに約15分乗り、「信州大学前」で下車して徒歩約2分です。通学先を他学部と取り違えないよう注意してください。

第2次募集が行われることはありますか?

年度によって実施されています。直近では2025年度(令和7年度)入学者を対象に第2次募集が行われ、理学部が2024年9月3日に第2次募集の学生募集要項を公表し、同年12月4日に合格者が発表されました。過去の第2次募集要項を見ると、募集単位は理学科の5コースのみで数学科は対象外、募集人員は「若干人」、選抜方法は面接(面接の参考とするための基礎学力テストを含む)と書類審査で、専門科目の学力試験は課されていませんでした。ただし第2次募集は欠員が生じた場合に行われるもので、毎年必ず実施されるわけではありません。2026年度入学者の選抜では実施されていません。実施の有無は理学部ホームページのお知らせで確認してください。

2027年度の日程はもう終わっています。次に受験できるのはいつですか?

2027年度(令和9年度)の第3年次編入学試験は、出願が2026年5月11日から5月15日、試験日が2026年6月5日、合格発表が2026年7月8日で、いずれも実施済みです。次に受験できるのは2028年4月入学(令和10年度)の試験になります。募集要項の公表時期は年度によって差があり、令和8年度は2025年4月9日、令和9年度は2026年2月12日に理学部ホームページで公表されました。年明けから春先にかけて公表されると考え、こまめに確認してください。過去の傾向では出願が5月中旬、試験日が6月上旬の金曜日、合格発表が7月上旬という並びが続いています。

まとめ

信州大学理学部の編入試験は、数学科と理学科5コースで専門科目・配点・試験時間がすべて異なり、合計点も300点から600点まで幅があるのが最大の特徴です。だからこそ準備は志望コースの決定から始まります。

2027年度からの英語の外部検定化は、この試験でいま最も重要な変更点です。物理学・地球学・生物学・物質循環学の4コースは英語の筆記がなくなった代わりに、TOEIC等のスコア提出が出願書類の一部になりました。コースによって使える検定が違い、地球学コースはTOEIC Listening & Reading Testのみという制約もあります。スコアがないと英語で1点も取れないため、志望コースが決まったらすぐに受験計画を立ててください。

募集人員は4名、直近5年度の入学者は年1〜4名という小さな試験です。ただし志願者も年9〜17名で、化学コースのように3年度続けて志願者がいないコースもあります。数字の小ささに萎縮するより、志望コースの専門科目を1つずつ確実に固め、面接で「なぜこの研究室か」を語れるようにすることが、この試験では最短の道になります。

2027年度の日程は終了しているため、これから準備する方は2028年4月入学を目標にしてください。募集要項は年明けから春先にかけて理学部ホームページで公表されます。公表されたら、募集人員・選抜方法・配点・日程・出願資格を必ず原本で確認するところから始めましょう。年度によっては秋に第2次募集が実施されることもあるため、9月以降の理学部のお知らせも合わせて確認してください。

この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)

本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は大学が公表する募集要項をもとに毎年度確認し、出題傾向は大学が公表する出題意図とオンライン編入学院の過去問分析にもとづいています。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ

最終更新: 2026年8月6日

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