オンライン編入学院の裏側編入の学びを支えるAIはどうつくる?「マイコさん」開発の裏側
専属エンジニア・矢野さんに密着。LINEで質問するマイコさんから論述添削、面接練習まで、使いやすさを磨く工夫と、コーチとAIの役割を聞きました。

この取材について
| 取材テーマ | AI開発 |
|---|---|
| 動画公開日 | 2026-07-03 |
教育と技術をつなぐ、専属エンジニアの仕事
LINEで質問できる「マイコさん」は、どんな思いでつくられ、改善されているのでしょうか。専属エンジニアの矢野さんに密着すると、技術の話だけでなく、生徒が使いやすい形にするための調整や、人間のコーチとAIの役割を考える会話が見えてきました。
取材者まず、自己紹介をお願いできますか?
矢野さん専属エンジニアオンライン編入学院の専属エンジニアとして働いている矢野です。システム全般の開発や、不具合の対応、追加機能の開発をしています。新しい分野ではAIの開発も担当しています。論述添削のAI、LINEで使えるマイコさん、志望理由書作成を手伝うAIなどを開発してきました。
取材者オンライン編入学院に関わるようになった経緯は、何だったんですか?
矢野さん専属エンジニア知り合いの紹介で学長の國生さんと知り合い、最初に少し一緒に仕事をしたあと、専属で関わらないかとお話をいただきました。当時は別の会社でも仕事をしていたので、少し迷いました。
でも、学長の教育に対する熱意を感じましたし、僕自身もAIを使って教育の分野に貢献したいと思っていました。その思いが合って、関わることになりました。
質問・添削・面接練習。AIを学習のどこに使うのか
撮影時に紹介されたAIの機能と、その先に開発していた仕組みについて聞きました。
取材者先ほど話に出た「マイコさん」は、どんなものですか?
矢野さん専属エンジニア専属AIのようなものです。生徒さんには一人ひとりコーチがついていますが、それとは別に、LINE上で24時間、質問できるAIとしてマイコさんがあります。
取材者ほかには、どんな機能があるんですか?
矢野さん専属エンジニア志望理由書を作成するお手伝いをするAIや、論述問題を添削するAIです。人間のコーチに大量の添削をしてもらうには、どうしても時間がかかります。そこでAIを使い、繰り返し取り組める機会を増やすことを考えています。
点数をグラフで見える化することや、同じ大学を受ける人が同じ問題でどのくらいの点数を取ったかを比べる機能も考えています。比較する機能は、今、開発中です。
取材者利用した生徒さんからは、どんな声が届いていますか?
矢野さん専属エンジニア面接練習用のAIもあるのですが、使った生徒さんから「何回も練習できてよかった」という声をいただきました。「本番の面接が簡単に感じた」と話してくれた生徒さんもいて、うれしかったです。
面接練習のAIは、少し厳しめにつくっています。難しい質問や鋭い質問に対して、自分でしっかり考えて、練習してもらうことを意識しています。
取材者何でも肯定するのではなく、きちんとサポートするAIなんですね。
矢野さん専属エンジニアはい、そうですね。
新しい技術だけでなく、「使いやすさ」までつくり込む
取材者開発画面を見ると難しそうですが、システムをつくるうえで、どんなところが難しいんですか?
矢野さん専属エンジニアAIは新しい技術が次々に出てくるので、調べることも多いです。それを使いこなして、よいシステムにしていくという技術的な難しさがあります。
もう1つは、技術的に難しいことをしても、使いやすくなければいけないということです。生徒さんが使いやすいか、見やすいか。面接練習なら、簡単すぎても練習にならないので、どのくらいの難しさにするか。そういった調整も工夫しています。
取材者新しいAIを調べながら、よい部分を取り入れているんですね。
矢野さん専属エンジニア日進月歩の世界なので、生徒さんの役に立つ形で、どう取り入れるかを意識しています。
取材者実装するときには、テストをしたり、試してみたりもするんですか?
矢野さん専属エンジニアはい。マイコさんも、最初にリリースしたときは回答が長くなっていたので、要点を分かりやすく説明するように調整しました。
質問した内容をまとめて、翌朝に届ける復習の機能もあります。そのとき、どういう形にまとめればよいかという部分も、改善してきました。
取材者改善や修正は、どのくらいの頻度でしているんですか?
矢野さん専属エンジニアほぼ毎日です。システムは、一度リリースしたら完成、ではありません。AI自体も変わっていきますし、それに合わせた細かな調整が必要です。生徒さんからのフィードバックや、運営との話し合いで出た改善を、日々取り入れています。
AIが量を支え、人間のコーチが伴走する
取材者今、お二人で何を話していたんですか?
國生さん学長論述問題をAIが添削するシステムについて話していました。人間のコーチによる質の高い添削も大事ですが、もっと量をこなしたい方もいます。そういう方に向けて、編入に合わせた評価基準で、成績も見えるようにする仕組みを考えていました。
取材者AIとコーチは、どんな役割分担になっているんですか?
國生さん学長コーチは、ずっと伴走する存在です。気持ちの面での支えもありますし、孤独になったり、やりきれなくなったりするときもある。山を登ろうとしているときに、その山を登ったことのある人が一緒にいてくれる安心感は、違うと思うんです。
だから、人間にできることと、AIにできることを共存させたいと考えています。
國生さん学長エンジニアの視点から、編入対策でAIを使うことをどう考えていますか?
矢野さん専属エンジニア僕自身も、別の分野の勉強にAIを使います。その科目や分野に特化してつくり込まれたAIだと、学習が進めやすいと感じています。オンライン編入学院のAIも、編入の学習を進める助けになるものにしていきたいです。
國生さん学長編入は情報が少ないので、そこに特化したノウハウを詰め込んで、カスタマイズしたものをつくりたいですね。
自分も学ぶからこそ、学習に役立つアプリを
取材者エンジニアとして、この仕事でこだわっていることや、思いを聞かせてください。
矢野さん専属エンジニア僕自身、教育には特別な思いがあります。趣味が外国語を学ぶことで、自分で語学学習用のアプリをつくり、そのアプリで勉強することもあります。便利な仕組みがあると、学習の進め方が変わるという経験をしてきました。
その経験があるので、編入の学習でも、AIを使いやすいシステムにして、学習を支えたいと思っています。便利なアプリをつくることに、モチベーションを感じています。
矢野さんが語るのは、技術を導入すること自体への期待だけではありません。自分が学習者として感じてきた便利さを、生徒がすぐ使える形にする。その視点が、日々の調整にもつながっていました。
汎用AIをそのまま渡すのではなく、編入のための使いやすさへ
取材者ChatGPTなど、世の中にはいろいろなAIがあります。それを使うのとは何が違うんですか?
矢野さん専属エンジニア一般的なAIでも、工夫して調整すれば、編入の勉強に使えないわけではありません。ただ、まだ細かいところまで手が届かない部分もあります。
生徒さんがすぐ使えて、すぐ勉強に役立てられる状態にするには、編入に特化することを意識して、画面のデザインや使い方までつくり込む必要があると思います。
エンジニアだけでなく、運営スタッフの力や、これまでの経験も合わせてアプリに詰め込む。そこがすごく重要だと思っています。
取材者今日はAIについて、たくさんお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
矢野さん専属エンジニアありがとうございました。引き続き、開発を頑張っていきます。
質問の答え方、復習のまとめ方、面接練習の難しさ。開発現場では、一つひとつを試し、声を聞き、調整しています。今回の密着で見えたのは、人の伴走を大切にしながら、AIで学習の機会を広げていこうとする仕事でした。
この取材の要点
| 使いやすさまで調整 | 回答の長さ、復習のまとめ方、面接練習の難しさも改善。 |
|---|---|
| 人間とAIの役割を組み合わせる | コーチの伴走を大切にしながら、練習の機会を支える。 |
| 編入の知見をアプリへ | 運営スタッフの経験と技術を、画面や使い方に反映する。 |
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