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秋田大学教育文化学部

秋田大学教育文化学部の編入試験対策|倍率・出題傾向・2年次編入

2027年度(2027年4月入学)の出願期間
2026年8月17日〜2026年8月20日
出願前に必ず大学の最新の募集要項でご確認ください。

秋田大学の編入(全学部の募集・日程の一覧)​​​​‌‌‌‌​‌​‌​​‌​​‌​​​​​​​‌‌‌‌​​​

秋田大学教育文化学部の編入試験は、原則として2年次編入という点がまず特徴です。多くの大学が3年次編入であるのに対し、この学部では合格しても2年次からのスタートになり、卒業までに3年かかります。試験は学校教育課程・地域文化学科とも共通で、英語100点・小論文200点・面接100点の合計400点。小論文が半分を占める配点です。学部が公表している実施状況では、直近4年の学部合計の実質倍率は1.8倍〜7.5倍と年によって大きく振れています。募集人員がすべて若干名のため、志願者が数名増減するだけで難易度の体感が変わる試験です。この記事では、2027年度(令和9年度)の募集要項の原本と、学部が公表している4年分の実施状況、そしてオンライン編入学院の過去問分析をもとに、何を優先して準備すればよいかを整理します。

出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。

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結論:秋田大学教育文化学部の編入試験はこんな試験

原則2年次編入。3年次編入の可能性があるのはこども発達コースのみで、TOEICの条件付き

小論文が200点で最重要。英語100点・面接100点と合わせて400点満点

小論文の形式はコースごとに違う。学校教育課程は課題文なしの「授業構想を書く」型、地域文化学科は課題文読解型

英語は長文読解2題が定着。直近2年は選択式に統一され、和訳・自由英作文は姿を消した

合格者は毎年2〜5名。受験者が8名いても合格者0という課程もあり、若干名募集は文字どおり

まず押さえるべきは編入年次です。募集要項には「本学部の編入学生は、原則として2年次編入になります」と明記されています。他大学の3年次編入と併願する場合、合格後に通う年数が1年変わるため、志望順位の決め方そのものに影響します。次に配点。小論文が200点と全体の半分を占めるため、英語の点数だけで挽回することは構造的に難しく、小論文の型づくりに最も時間を割くべき試験です。

試験概要(2027年度・最新要項データ)

2027年度(令和9年度)

若干名募集人員
2026年9月16日試験日
2026年8月17日〜8月20日出願期間(必着)
募集コース・学科学校教育課程(初等中等教育コース/特別支援教育コース/こども発達コース)各若干名、地域文化学科 若干名。地域文化学科は一括募集で、地域社会コース・国際文化コース・心理実践コースの決定は入学後
編入学年次原則2年次編入。こども発達コースのみ、入学前の取得単位状況により3年次編入となる場合がある(後述のTOEIC条件あり)
選抜方法学力検査(基礎的科目=英語/専門教育科目=小論文)および面接の結果を総合して判定。成績証明書と入学志望理由書は面接で活用される
配点英語100点/小論文200点/面接100点(合計400点)。学校教育課程・地域文化学科で共通
試験時間割英語 9:00〜10:00/小論文 10:30〜12:30/面接 13:30〜17:00(面接の終了時刻は受験者数により変動)。入棟開始は8:10、8:40までに入室
試験場秋田大学教育文化学部(秋田市手形学園町1番1号)
出願方法速達簡易書留による郵送。2026年8月20日17:00必着
合格者発表2026年10月14日15時(予定)。編入学後の年次は合格通知書に明記される
入学手続2026年11月4日〜11月5日(必着)
費用検定料30,000円、入学料282,000円(予定額)、授業料は年額535,800円(予定額)

2027年度(令和9年度)秋田大学教育文化学部編入学生募集要項にもとづきます(更新日: 2026-09-19)。日程・科目・資格は毎年変わる可能性があるため、出願前に必ず大学公表の最新の募集要項で確認してください。

配点の内訳を見て優先順位を決める

小論文
200点
英語
100点
面接
100点

小論文だけで全体の50%です。英語で満点を取っても小論文の1科目分にすら届きません。学習時間の配分は、小論文を軸にして、英語は落とさない水準まで固めるという順序が理にかなっています。また面接も100点あり、しかも成績証明書と入学志望理由書が面接の材料として使われます。志望理由書は出願書類であると同時に、面接の台本の下敷きになると考えて作り込んでください。

科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。

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編入年次とコース選びの注意点

2年次編入が原則

秋田大学教育文化学部は学校教育課程1課程と地域文化学科1学科、合わせて6コースで構成されています。編入学生は原則として2年次編入になり、2年次から4年次までの3年間在学して卒業します。3年次編入が主流の国立大学のなかでは珍しい設計です。教員免許の取得に必要な科目や教育実習を余裕をもって積めるという利点がある一方、社会に出る時期が1年遅れることは事実として受け止める必要があります。

3年次編入はこども発達コースのみ・TOEIC条件付き

3年次編入になる可能性があるのは、こども発達コースだけです。募集要項には、入学前の取得単位状況により3年次編入となる場合があると書かれたうえで、次の条件が示されています。

  • 入学前2年間(2025年4月1日以降)に受験した TOEIC Listening & Reading Test、または TOEIC L&R IPテスト(オンライン除く)で400点以上を取得していること、または入学時までに取得見込みであること
  • 試験に合格して編入学年次が3年次となった場合でも、入学時までに取得できなかったときは2年次への編入学になる

この条件は、秋田大学が令和6年度入学者から2年次から3年次への進級要件として一定のTOEICスコアを課すようになったことに伴うものです。つまり2年次編入で入学する人にとっても、在学中にTOEICの受験は避けて通れません。編入対策として英語を勉強するときは、大学個別試験の読解力とTOEICのスコアメイクを完全に切り離さず、並行して進めておくと入学後が楽になります。

2026年度入試からの制度変更に注意

学校教育課程は改編され、2026年度(令和8年度)入試から募集コースと選抜方法が変わりました。変更の内容は大学の「入試の予告」で公表されています。

項目2025年度入試まで2026年度入試から
学校教育課程のコース教育実践/英語教育/理数教育/特別支援教育/こども発達の5コース初等中等教育/特別支援教育/こども発達の3コース
英語教育コースの試験小論文(英語)、面接(英語および日本語)コース廃止
理数教育コースの試験数学、または理科(物理・化学・生物・地学から2科目選択)コース廃止
3年次編入の対象教育実践/英語教育/理数教育/こども発達こども発達のみ(TOEIC条件が追加)

この変更は、古い過去問を使うときに直接効いてきます。数学や理科、英語で書く小論文の過去問が残っていても、現在の選抜ではこれらの科目は課されません。全コース・全学科が英語・小論文・面接の3本立てに統一されています。手に入れた過去問がどの年度・どのコースのものかを必ず確認してから解いてください。

難易度・倍率(大学公表データ)

秋田大学教育文化学部は、毎年「編入学試験実施状況」を学部の入試情報ページで公表しています。課程・学科・コース別の志願者数・受験者数・合格者数が載っており、合計行もあるため学部全体の数字をそのまま読み取れます。以下は入学年度ベースで4年分を並べたものです。実質倍率は受験者数÷合格者数で計算しています。

入学年度志願者受験者合格者実質倍率
2023年度10名10名3名3.3倍
2024年度16名15名2名7.5倍
2025年度10名9名5名1.8倍
2026年度9名9名3名3.0倍
4年合計45名43名13名3.3倍
2023 2024 2025 2026 (入学年度) 10 16 10 9 3 2 5 3 志願者 合格者

出典: 秋田大学教育文化学部が公表する「編入学試験実施状況」(令和5年度〜令和8年度)。実質倍率は受験者数÷合格者数で編入総研編集部が計算。いずれも学部の合計行の数値です。

課程・学科別に見るとどうか

区分(4年合計)志願者受験者合格者実質倍率
学校教育課程28名28名8名3.5倍
地域文化学科17名15名5名3.0倍

課程と学科で倍率に大きな差はありません。ただしコース単位で見ると、実施状況からは別の姿が見えてきます。学校教育課程のなかで4年間を通じてもっとも志願者が集まっているのは教育実践コース(現在の初等中等教育コース)で、志願者14名・合格者6名。学校教育課程の合格者8名のうち6名がこのコースからで、残る2名は現在は廃止された英語教育コースの合格者です。一方、特別支援教育コースとこども発達コースは4年間の志願者が各2名にとどまり、合格者は出ていません。志願者が少ないことは競争が緩いことを意味しません。募集人員が若干名である以上、学部が求める水準に届かなければ合格者0で終わる年があるということです。

それを端的に示すのが2024年度です。この年は学校教育課程で受験者8名に対して合格者0名、地域文化学科の2名だけが合格しました。逆に2025年度は学校教育課程だけで3名が合格し、学部全体の実質倍率は1.8倍まで下がっています。「若干名だから狙い目」でも「毎年高倍率」でもなく、その年の受験者層の質に左右される試験だと理解しておくのが正確です。数字の上下に一喜一憂せず、400点満点の中でどこを取りにいくかを設計するほうが合理的です。

出願資格(区分ごとに条件が違う)

出願資格は次の6区分で、いずれかに該当すれば出願できます。62単位という条件がかかるのは(3)の区分だけである点に注意してください。

区分条件
(1) 短期大学短期大学を卒業した者(2027年3月までに卒業見込みの者を含む)
(2) 高等専門学校高等専門学校を卒業した者(2027年3月までに卒業見込みの者を含む)
(3) 大学在学大学に2年以上在学し、62単位以上を修得した者(2027年3月までに在学および修得見込みの者を含む)
(4) 大学卒業大学を卒業した者(2027年3月までに卒業見込みの者を含む)
(5) 専修学校専修学校の専門課程(修業年限が2年以上で、課程の修了に必要な総授業時数が1,700時間以上であるもの)を修了した者および2027年3月修了見込みの者。いずれも学校教育法第90条に規定する大学入学資格を有する者に限る
(6) 外国の学校外国において学校教育における14年の課程を修了した者(2027年3月までに修了見込みの者を含む)

見込みで受験して合格した場合、入学までに要件を満たせなければ入学許可は取り消されます。特に(3)で出願する在学生は、後期の成績確定の時期と62単位到達の見通しを、所属大学の履修要覧で早めに突き合わせておいてください。

出題傾向(過去問分析)

ここからはオンライン編入学院の過去問分析にもとづく傾向です。著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません。分野・形式のレベルで整理します。

英語(100点・60分)

英語は学校教育課程・地域文化学科の共通問題です。最も安定している特徴は長文読解2題という構成で、これは4年連続で変わっていません。一方、設問形式は近年はっきりと変化しました。

年度構成主な設問形式
2023年度長文2題内容一致の選択、空所補充、下線部の和訳、50〜80語の自由英作文
2024年度長文2題下線部の内容を日本語で説明する記述、表の空欄補充、内容の真偽判定
2025年度長文2題(各10問)すべて選択式。同義語判定、空所補充、指示語の内容、段落単位の内容一致・不一致、文の挿入位置
2026年度長文2題(各10問)すべて選択式。主旨の把握、同義語・語義選択、前置詞や形容詞の空所補充、指示語の内容、文の挿入位置

直近2年は記述(和訳・自由英作文)が姿を消し、選択式に統一されました。設問数も1題あたり10問前後で安定しています。題材は特定分野に偏らず、幸福度の国際比較、多言語使用、被爆体験の継承、英語の世界的普及、デジタル技術と認知機能といった、新聞・雑誌の論説記事レベルの一般的なテーマが並びます。教育分野の専門的な英文が出るわけではありません。

この形式から逆算すると、優先すべきは次の3つです。第一に語彙の言い換え力。同義語判定と語義選択がほぼ毎回出るため、単語を日本語訳で1対1に覚えるのではなく、英英の説明や類義語とセットで覚えると直結します。第二に段落ごとの内容整理。「第3段落の内容に一致しないもの」といった段落指定の設問が多いので、読みながら段落の要点を短くメモする習慣が効きます。第三に指示語と文の挿入。代名詞が何を指すか、抜けた1文がどこに入るかを問う設問は、論理のつながりを追えているかを直接測るものです。段落と段落の接続を意識した精読が対策になります。

なお2023年度・2024年度の過去問には和訳や英作文が含まれます。形式が変わった以上そのまま本番の予行演習にはなりませんが、英文の難易度とテーマの傾向をつかむ材料としては有効です。時間を計って解く演習は直近年度で、読解量を積む演習は年度を問わず、という使い分けをおすすめします。

小論文(200点・120分)

小論文は課程・学科・コースごとに別の問題が出題されます。形式そのものが違うため、志望先が決まった時点で練習の型を切り替える必要があります。

区分形式の特徴
学校教育課程(初等中等教育)課題文なし。対象とする校種・学年、育成したい資質・能力、授業の概要と具体的な工夫を自分で設定して800字程度で書く「授業構想型」
学校教育課程(特別支援教育)課題文なしのテーマ論述。1000字程度で、障害のある子どもへの支援のあり方などを問う
学校教育課程(こども発達)幼児教育・保育・小学校教育に関する課題文を読み、筆者の考えへの意見と自分の考えを600〜800字で述べる
地域文化学科課題文読解型。200字程度で内容説明をする小問と、600〜800字で論じる大問の組み合わせ

学校教育課程の授業構想型が、この学部の小論文の核心です。問われているのは意見の良し悪しではなく、「あなたが教壇に立ったとき、何を、どの学年に、どうやって教えるのか」を具体的に描けるかどうかです。近年扱われたテーマの系統を挙げると、教科等横断的な学習、ICT機器(タブレット端末・電子黒板など)を活用した授業、不登校の児童生徒への支援、非認知的な要素を育てる学習指導などです。いずれも学習指導要領のキーワードが軸になっており、「資質・能力の三つの柱」のような用語を正しく理解しているかが前提になります。

特別支援教育コースは自己決定支援やインクルーシブ教育の考え方、こども発達コースは子どもの放課後や幼児期からの学びの連続性といった、コースの専門性に直結するテーマが扱われています。地域文化学科は毛色が異なり、共感と理性の関係、移民とシティズンシップ、グローバリゼーションといった人文・社会科学の論説文が課題文として出され、その読解を踏まえて論じる形式です。教育系の勉強だけでは対応できないため、新書レベルの社会科学の論説に日常的に触れておく必要があります。

面接(100点)

面接は13時30分から実施され、終了時刻は受験者数によって変わります。募集要項には、成績証明書と入学志望理由書を面接で活用すると明記されています。つまり出願書類に書いたことは必ず聞かれる前提で準備してください。学部のアドミッション・ポリシーでは、面接だけが「主体性」と「多様な人々との協働性」を評価する場と位置づけられており、学力検査(英語・小論文)では測らない項目です。これまでの学び、実習やボランティアの経験、他者と協働した場面を、具体的なエピソードとして話せるようにしておくことが直接の対策になります。

初等中等教育コースを志望する場合は、志願票に入学後に希望する専門領域(教科等)を記入します。選べるのは国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・家庭・英語で、決定は本人の希望とこれまでの学習状況にもとづいて入学後に行われます。記入した教科と志望理由・小論文の内容が食い違わないよう、出願段階で筋を通しておいてください。

出願手続きの実務(チェックリスト)

出願期間は4日間しかありません。しかも締切は必着で、速達簡易書留による郵送が指定されています。書類の準備は逆算して動く必要があります。

  • 募集要項を入手する:封筒のおもてに「教育文化学部編入学生募集要項請求」と朱書きし、角形2号封筒に320円分(速達希望は620円分)の切手を貼った返信用封筒を同封して請求します
  • 出願資格の区分を確定する:(1)〜(6)のどれで出願するかを決めます。(3)の大学在学で出願する場合のみ62単位以上が必要です
  • 成績証明書を手配する:出身校または在学校の学長・学部長等が証明し厳封したものが必要です。在学中の方は出願時点での成績証明書を提出します。発行に1〜2週間かかる学校もあるため、7月中には依頼しておくと安全です
  • 卒業(見込)証明書または在学証明書:(3)で出願する在学中の方は、入学年月日が記入された在学証明書を提出します
  • 検定料30,000円を納付する:秋田大学のオンライン決済システムから支払い、領収書を印刷して出願書類と一緒に送付します。納付は原則として2026年8月3日以降、出願前までです
  • 入学志望理由書を書く:本学所定の用紙に志願者本人が記入します。面接で使われるため、話せる内容だけを書いてください
  • 受験票等送付用封筒に410円分の切手を貼付します
  • 配慮が必要な場合は事前相談:受験上・修学上の配慮が必要な可能性のある方は、2026年7月31日までに入試課教育文化担当へ相談します
  • 速達簡易書留で郵送:2026年8月20日17:00必着。書類に不備があると受理されず、受理後の返還・記載事項の変更は認められません

過去問の請求方法

秋田大学教育文化学部は、過去2年の間に出題された編入学試験問題を公開しています。封筒のおもてに「教育文化学部編入学試験過去問題請求」と朱書きし、希望する課程または学科・コース名、氏名、電話番号を書いた任意の用紙と、角形2号封筒に320円分の切手を貼った返信用封筒を同封して、入試課教育文化担当へ郵送で申し込みます。複数の課程・学科・コースを請求する場合や募集要項を併せて請求する場合は510円分です。著作権の関係で省略されている箇所があること、受験者がいなかった学科・コースの問題は送付されないことは、あらかじめ理解しておいてください。

合格までのロードマップ

  • 〜試験の8か月前(前年12月ごろまで)志望コースを仮決めします。ここが最初の分岐点です。学校教育課程を目指すなら授業構想型の小論文、地域文化学科なら課題文読解型と、練習の中身がまったく違うためです。同時に、2年次編入で卒業まで3年かかることを前提に、他大学との併願プランを組み立てます。英語は語彙と精読の土台づくりに充ててください。
  • 試験の6〜4か月前(3月〜5月)過去問を請求し、実物の分量と難易度を確認します。英語は直近年度を時間を計って解き、選択式で落とす原因(語彙不足か、段落把握か、指示語か)を切り分けます。小論文は志望コースの型で書き始めます。学校教育課程志望なら学習指導要領の基本用語(資質・能力の三つの柱、主体的・対話的で深い学び、教科等横断的な視点など)を自分の言葉で説明できる状態にします。
  • 試験の3〜2か月前(6月〜7月)小論文を週1〜2本のペースで書き、必ず第三者に読んでもらいます。授業構想型は、校種・学年・単元・具体的な活動まで書けているかが評価の分かれ目です。書きっぱなしにせず、同じテーマを型を変えて書き直す練習が効きます。並行して成績証明書などの証明書類を手配し、入学志望理由書の下書きを作ります。7月31日は配慮申請の事前相談の期限です。
  • 試験の1か月前(8月)8月17日から20日が出願期間です。書類は8月上旬にはそろえ、検定料の納付と領収書の印刷まで済ませておきます。学習面では、小論文の頻出テーマを一巡させ、英語は選択式の設問形式ごとに解き方を固定します。面接の想定問答を、志望理由書と成績証明書の内容から逆算して作ります。
  • 直前期(9月上旬〜試験当日)当日は入棟開始8:10、8:40までに入室、遅刻限度は試験開始後10分です。試験室の机上に置けるものは限られています(受験票、筆記用具、定規、時計、メガネ、目薬、ティッシュペーパーなど)。辞書・電卓機能のある時計やキッチンタイマーは使えません。9:00から英語、10:30から小論文、13:30から面接と1日がかりのため、体力配分も含めて当日の流れを頭に入れておいてください。

入学後に知っておくこと

取得できる教員免許

学校教育課程で取得可能な免許は、コースごとに決まっています。初等中等教育コースは、小学校教諭1種を主免として中学校教諭1種または2種を副免にする組み合わせ、あるいは中学校教諭1種を主免にする組み合わせなど、複数のパターンから選べます。特別支援教育コースは特別支援学校教諭1種が必須で、加えて小学校教諭1種または中学校教諭1種のどちらかが卒業要件になります。

こども発達コースを志望する方は特に注意が必要です。募集要項には「こども発達コースの編入学生は小学校1種を主免とするコースのみになります。編入学生は保育士資格の取得はできません」と明記されています。保育士資格を目的に編入を考えている場合、この時点で前提が崩れます。出願前に必ず確認してください。

地域文化学科のコースは入学後に決まる

地域文化学科は一括募集で、地域社会コース・国際文化コース・心理実践コースの決定は入学後に行われます。地域社会コースは法学・政治学・経済学・経営学・社会学などの社会科学を主軸に、地理学・環境科学・食健康学・住環境学・情報科学も学べます。国際文化コースは日本を含むアジアと欧米の言語・文化を言語学・文学・歴史学・哲学・芸術学の視座から学び、体系的な外国語修得プログラム(英語・ドイツ語・フランス語・ロシア語・中国語・朝鮮語)があります。心理実践コースのカリキュラムは認定心理士の資格認定や公認心理師の受験資格に対応しており、大学院に進学することで臨床心理士・公認心理師の受験資格が得られます。

心理系の資格を目的とする場合、入学時点ではコースが確定していないという点は必ず織り込んでください。編入学生の場合、履修状況によって資格要件の科目をどこまで積めるかも変わります。出願前に学部へ直接確認することをおすすめします。

入試成績の開示制度がある

受験者本人に限り、学力検査と面接の得点、および順位(A・B・Cなどのランク区分)が開示されます。申込期間は2027年5月6日から5月31日必着で、受験票・入試成績開示申込書・返信用封筒を郵送します。ただし合格者(不合格者)が3名未満の場合は開示されません。再受験を考える場合、どの科目で差がついたのかを知る手段として使えます。

おすすめ参考書

オンライン編入学院の参考書分析で、秋田大学教育文化学部の出題テーマとの対応が確認できている本を紹介します。いずれも小論文で扱われる学習指導要領・生徒指導・特別支援教育・不登校といった論点を、教育学の体系のなかで説明している基本書です。カードをタップするとレビュー記事に移動できます。

使い方の順序としては、まず用語集にあたる本で学習指導要領まわりのキーワードを引ける状態にし、次に体系的な入門書で「なぜその考え方が出てきたのか」という背景を押さえるのが効率的です。授業構想型の小論文では、用語を正しく使えることと、その用語を自分の授業案に落とし込めることの両方が求められます。用語の暗記だけでは点になりません。

よくある質問

秋田大学教育文化学部の編入試験の倍率は?

学部が公表している編入学試験実施状況によると、学部合計の実質倍率(受験者数÷合格者数)は2023年度が3.3倍、2024年度が7.5倍、2025年度が1.8倍、2026年度が3.0倍です。4年分を合計すると受験者43名に対し合格者13名で、平均3.3倍になります。募集人員がすべて若干名のため、志願者数の増減で倍率が大きく動くのが特徴です。

秋田大学教育文化学部の編入学は何年次からですか?

募集要項に「本学部の編入学生は、原則として2年次編入になります」と明記されています。3年次編入になる可能性があるのはこども発達コースだけで、入学前の取得単位状況に加えて、入学前2年間に受験したTOEIC L&Rで400点以上(または入学時までの取得見込み)が必要です。取得できなかった場合は2年次編入となります。卒業までの在学年数が3年になる点は、出願前に必ず織り込んでおくべきポイントです。

試験科目と配点を教えてください。

学校教育課程・地域文化学科とも共通で、基礎的科目の英語100点、専門教育科目の小論文200点、面接100点の合計400点です。小論文が全体の半分を占めます。2027年度の時間割は英語が9時から10時、小論文が10時30分から12時30分、面接が13時30分からで、面接の終了時刻は受験者数により変わります。

出願資格に62単位は必ず必要ですか?

62単位以上という条件がかかるのは、出願資格のうち「大学に2年以上在学した者」で出願する区分だけです。短期大学卒業、高等専門学校卒業、大学卒業、専修学校専門課程修了、外国における14年の課程修了で出願する場合は、卒業・修了そのものが要件になります。自分がどの区分で出願するのかを最初に確定させてください。

英語はどのような問題が出ますか?

オンライン編入学院の過去問分析では、長文読解2題という構成が4年連続で続いています。直近2年は各題10問前後の選択式に統一され、同義語の判定、空所補充、指示語の内容、段落単位の内容一致・不一致、主旨の把握、文の挿入位置といった設問が中心です。以前は和訳や自由英作文も出ていたため、古い過去問を解く際は形式の違いを意識してください。

過去問は手に入りますか?

秋田大学教育文化学部は、過去2年の間に出題された編入学試験問題を公開しています。角形2号封筒に320円分(複数の課程・学科・コースを請求する場合は510円分)の切手を貼った返信用封筒を同封し、入試課教育文化担当へ郵送で請求します。著作権の関係で省略されている箇所があり、受験者がいなかった学科・コースの問題は送付されません。

編入学すると教員免許や保育士資格は取れますか?

初等中等教育コースは小学校教諭1種と中学校教諭1種などの組み合わせ、特別支援教育コースは特別支援学校教諭1種が卒業要件になります。ただしこども発達コースの編入学生は、小学校1種を主免とするコースのみとなり、保育士資格を取得することはできないと募集要項に明記されています。保育士を目指す方はこの点を必ず確認してください。

まとめ

秋田大学教育文化学部の編入試験でまず決めるべきは、2年次編入という前提を受け入れるかどうかです。卒業まで3年かかる分、教員免許の取得に必要な科目や実習に余裕をもって取り組めます。この点を納得したうえで志望するなら、次に見るべきは配点です。小論文200点・英語100点・面接100点という構成では、小論文の完成度がそのまま合否を左右します。

小論文の型はコースによって別物です。学校教育課程を志望するなら、校種と学年を自分で設定して授業を構想する練習を繰り返すこと。地域文化学科を志望するなら、人文・社会科学の論説文を読んで論じる練習に軸を置くこと。英語は長文読解2題という構成が安定しており、直近2年は選択式に統一されました。語彙の言い換え、段落ごとの内容整理、指示語と文挿入という3点に絞って演習すれば、得点は安定します。

出願期間は4日間、締切は必着です。証明書類は7月中に手配し、入学志望理由書は面接で使われることを前提に書いてください。日程・科目・出願資格は毎年変わる可能性があるため、出願前には必ず大学が公表する最新の募集要項で確認するようにしましょう。

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

無料相談で何から始めるか聞く

ボタンを押すと予約ページが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。

この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は大学が公表する募集要項をもとに毎年度確認し、出題傾向はオンライン編入学院の過去問分析にもとづいています。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ|最終更新: 2026年9月19日

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